JP2903722B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
- Publication number
- JP2903722B2 JP2903722B2 JP541991A JP541991A JP2903722B2 JP 2903722 B2 JP2903722 B2 JP 2903722B2 JP 541991 A JP541991 A JP 541991A JP 541991 A JP541991 A JP 541991A JP 2903722 B2 JP2903722 B2 JP 2903722B2
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- Japan
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- substance
- amount
- photosensitive layer
- layer
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は単層型の電子写真用感
光体に係り、特に感度に優れる感光体の構成に関する。
光体に係り、特に感度に優れる感光体の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真感光体に用いられる光
導電層にはセレン等の無機系光導電性物質を真空蒸着さ
せたもの、酸化亜鉛あるいは硫化カドミウム等の無機系
光導電性物質を樹脂バインダー中に分散させたもの、P
VK、フタロシアニン化合物あるいはビスアゾ化合物等
の有機光導電性物質を結合剤樹脂中に分散させたものや
真空蒸着させたもの等が利用されている。
導電層にはセレン等の無機系光導電性物質を真空蒸着さ
せたもの、酸化亜鉛あるいは硫化カドミウム等の無機系
光導電性物質を樹脂バインダー中に分散させたもの、P
VK、フタロシアニン化合物あるいはビスアゾ化合物等
の有機光導電性物質を結合剤樹脂中に分散させたものや
真空蒸着させたもの等が利用されている。
【0003】電子写真感光体の機能としては、光を受容
して電荷を発生する機能および光を受容して電荷を輸送
する機能が必要であり、これらの機能を同一層に持たせ
た構造の単層型感光体と、それらの機能を各層に分離し
た積層型感光体がある。
して電荷を発生する機能および光を受容して電荷を輸送
する機能が必要であり、これらの機能を同一層に持たせ
た構造の単層型感光体と、それらの機能を各層に分離し
た積層型感光体がある。
【0004】公知の積層型感光体には負帯電型のものが
多いが負帯電型のものは帯電時に用いるコロナ放電によ
ってオゾンを大量に発生する問題があることから、正帯
電型感光体が要望されている。
多いが負帯電型のものは帯電時に用いるコロナ放電によ
ってオゾンを大量に発生する問題があることから、正帯
電型感光体が要望されている。
【0005】負帯電型感光体と同一の層構成で正帯電感
光体とした場合、下層が電荷発生層となり、上層の電荷
輸送層に電子輸送能が要求されるが、活発化されつつあ
る研究においてもいまだ電子輸送能に優れた物質はみい
だされず高感度の積層型正帯電感光体は実用化に至って
いない。
光体とした場合、下層が電荷発生層となり、上層の電荷
輸送層に電子輸送能が要求されるが、活発化されつつあ
る研究においてもいまだ電子輸送能に優れた物質はみい
だされず高感度の積層型正帯電感光体は実用化に至って
いない。
【0006】一方、下層に現在使用されている正孔輸送
能を備えた電荷輸送層を形成し上層に電荷発生層を形成
した構成では、感度的には優れているものの電荷の注入
効率を上げるには電荷発生層を薄くする必要があり、電
荷発生層を最外層とした場合は耐磨耗性に欠ける等の欠
点が生じる。この欠点を解決しようとするものとして、
電荷発生機能と電荷輸送機能とを同一層に持たせた単層
型感光体があるが、感度の点で充分でない。
能を備えた電荷輸送層を形成し上層に電荷発生層を形成
した構成では、感度的には優れているものの電荷の注入
効率を上げるには電荷発生層を薄くする必要があり、電
荷発生層を最外層とした場合は耐磨耗性に欠ける等の欠
点が生じる。この欠点を解決しようとするものとして、
電荷発生機能と電荷輸送機能とを同一層に持たせた単層
型感光体があるが、感度の点で充分でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に有機感光体
を用いた場合多種の層構成により無機感光体にない多く
の特徴を持たせることができるがまた同時に電子写真特
性に要求されるすべての特性を充分に満足するものがま
だ得られていないのが現状であり特に単層型感光体の光
感度に問題がある。
を用いた場合多種の層構成により無機感光体にない多く
の特徴を持たせることができるがまた同時に電子写真特
性に要求されるすべての特性を充分に満足するものがま
だ得られていないのが現状であり特に単層型感光体の光
感度に問題がある。
【0008】この発明は上述の点に鑑みてなされ、その
目的は感光体の構成に改良を加えることにより、感度に
優れる単層型の電子写真用感光体を提供することにあ
る。
目的は感光体の構成に改良を加えることにより、感度に
優れる単層型の電子写真用感光体を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よれば導電性基体上に感光層を有し、感光層は化学式
(2)または(3)の電荷発生物質と、化学式(1)の
電荷輸送物質と、樹脂バインダとからなり、この際電荷
発生物質の量は電荷輸送物質の量に対して重量比で1/
20ないし1/1の範囲にあるとすること、または上記
感光体において感光層が50ppm未満の帯電防止剤を
含有することにより達成される。
よれば導電性基体上に感光層を有し、感光層は化学式
(2)または(3)の電荷発生物質と、化学式(1)の
電荷輸送物質と、樹脂バインダとからなり、この際電荷
発生物質の量は電荷輸送物質の量に対して重量比で1/
20ないし1/1の範囲にあるとすること、または上記
感光体において感光層が50ppm未満の帯電防止剤を
含有することにより達成される。
【0010】
【0011】
【作用】感光層内の電荷発生物質の量が少な過ぎると電
荷発生が少なく充分な感度が得られない。多過ぎると暗
減衰が大きくなり繰り返し帯電疲労が増大する。
荷発生が少なく充分な感度が得られない。多過ぎると暗
減衰が大きくなり繰り返し帯電疲労が増大する。
【0012】帯電防止剤は電荷輸送物質と協同作用によ
り感度増大をもたらすものと推定される。
り感度増大をもたらすものと推定される。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の実施例に係る電子写真用感
光体を示す断面図である。このような感光体は以下のよ
うにして調製される。
光体を示す断面図である。このような感光体は以下のよ
うにして調製される。
【0014】アルミニウムより成るシリンダー状の導電
性支持体上に、表1に示した配合比率による電荷発生物
質の所定重量部と、ヒドラゾン化合物40重量部と、ポ
リカーボネート樹脂(商品名 L−1250:帝人化成
製)40重量部、とをテトラヒドロフラン560重量部
に混合し、4時間混合機により混練,分散を行い塗布液
を調整し、乾燥後の膜厚が15μmとなるよう塗布乾燥
して単層の感光層を形成し、各電子写真感光体を作製し
た。同様に、表1に示した配合比率によるシロキサン系
帯電防止剤(商品名 コルコートN−103X:コルコ
ート(株)製)及び非イオン界面活性剤系帯電防止剤
(商品名 ケミスタット:三洋化成工業(株)製)を添
加した各電子写真感光体を作製した。
性支持体上に、表1に示した配合比率による電荷発生物
質の所定重量部と、ヒドラゾン化合物40重量部と、ポ
リカーボネート樹脂(商品名 L−1250:帝人化成
製)40重量部、とをテトラヒドロフラン560重量部
に混合し、4時間混合機により混練,分散を行い塗布液
を調整し、乾燥後の膜厚が15μmとなるよう塗布乾燥
して単層の感光層を形成し、各電子写真感光体を作製し
た。同様に、表1に示した配合比率によるシロキサン系
帯電防止剤(商品名 コルコートN−103X:コルコ
ート(株)製)及び非イオン界面活性剤系帯電防止剤
(商品名 ケミスタット:三洋化成工業(株)製)を添
加した各電子写真感光体を作製した。
【0015】このようにして得られた感光体の電子写真
特性を電子写真式複写機を模擬したプロセスを有する試
験機に取り付けて電位測定を行った。結果を表1に示
す。
特性を電子写真式複写機を模擬したプロセスを有する試
験機に取り付けて電位測定を行った。結果を表1に示
す。
【0016】
【表1】
【0017】上表に示すように実施例1、実施例2、実
施例3に係る感光体は電荷発生物質の量と電荷輸送物質
の量の重量比が1/20ないし1/1の範囲内にあり、
半減衰露光量、残留電圧、暗減衰ともに良好である。
施例3に係る感光体は電荷発生物質の量と電荷輸送物質
の量の重量比が1/20ないし1/1の範囲内にあり、
半減衰露光量、残留電圧、暗減衰ともに良好である。
【0018】これに対し比較例1、比較例2に係る感光
体は半減衰露光量(1x・s)または暗減衰(%)のい
ずれかが特性不良である。これは電荷発生物質の量が電
荷輸送物質の量に比し相対的に少な過ぎるか多過ぎるか
してその重量比が前記1/20ないし1/1の範囲外にあ
るためである。
体は半減衰露光量(1x・s)または暗減衰(%)のい
ずれかが特性不良である。これは電荷発生物質の量が電
荷輸送物質の量に比し相対的に少な過ぎるか多過ぎるか
してその重量比が前記1/20ないし1/1の範囲外にあ
るためである。
【0019】実施例4、実施例5、比較例3は電荷発生
物質と電荷輸送物質の重量比が 0.2の条件下にあり、さ
らに帯電防止剤が所定量含まれる場合である。50pp
m未満の帯電防止剤が使用されると特性がさらに改善さ
れることがわかる。
物質と電荷輸送物質の重量比が 0.2の条件下にあり、さ
らに帯電防止剤が所定量含まれる場合である。50pp
m未満の帯電防止剤が使用されると特性がさらに改善さ
れることがわかる。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば導電性基体上に感光層
を有し、感光層は化学式(2)または(3)の電荷発生
物質と、化学式(1)の電荷輸送物質と、樹脂バインダ
とからなり、この際電荷発生物質の量は電荷輸送物質の
量に対して重量比で1/20ないし1/1の範囲にある
とすること、
を有し、感光層は化学式(2)または(3)の電荷発生
物質と、化学式(1)の電荷輸送物質と、樹脂バインダ
とからなり、この際電荷発生物質の量は電荷輸送物質の
量に対して重量比で1/20ないし1/1の範囲にある
とすること、
【0021】
【0022】または前記発明において感光層が50pp
m未満の帯電防止剤を含有するので、
m未満の帯電防止剤を含有するので、
【0023】半減衰露光量,残留電位,暗減衰等の特性
に優れる電子写真用感光体が得られる。
に優れる電子写真用感光体が得られる。
【図1】この発明の実施例に係る電子写真用感光体を示
す断面図
す断面図
1 導電性基体 2 感光層
Claims (3)
- 【請求項1】導電性基体上に感光層を有し、 該感光層は、化学式(2)の電荷発生物質と、化学式
(1)の電荷輸送物質と、樹脂バインダとからなり、 該電荷発生物質の量は電荷輸送物質の量に対して重量比
で1/20ないし1/1の範囲にあることを特徴とする
電子写真用感光体。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】導電性基体上に感光層を有し、 該感光層は、化学式(3)で示される多環キノン化合物
である電荷発生物質と、化学式(1)の電荷輸送物質
と、樹脂バインダとからなり、 該電荷発生物質の量は電荷輸送物質の量に対して重量比
で1/20ないし1/1の範囲にあることを特徴とする
電子写真用感光体。 【化3】 【化4】 - 【請求項3】請求項1または2記載の電子写真用感光体
において、 感光層が50ppm未満の帯電防止剤を含有することを
特徴とする電子写真用感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP541991A JP2903722B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP541991A JP2903722B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 電子写真用感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237059A JPH04237059A (ja) | 1992-08-25 |
JP2903722B2 true JP2903722B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=11610639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP541991A Expired - Lifetime JP2903722B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903722B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP541991A patent/JP2903722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04237059A (ja) | 1992-08-25 |
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