JP2903305B2 - 実装部品検査方法及び実装部品検査装置 - Google Patents

実装部品検査方法及び実装部品検査装置

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JP2903305B2
JP2903305B2 JP8322149A JP32214996A JP2903305B2 JP 2903305 B2 JP2903305 B2 JP 2903305B2 JP 8322149 A JP8322149 A JP 8322149A JP 32214996 A JP32214996 A JP 32214996A JP 2903305 B2 JP2903305 B2 JP 2903305B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、チップ部品など
の電子部品が装着される回路基板(実装された回路基
板)の検査方法及び検査装置に関し、特に、回路基板に
実装された電子部品の実装状態(実装の有無、実装位置
のズレ、実装方向の正誤)を検査することが可能な検査
方法及び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度実装化が進んでおり、電子
部品も小型化してきている。このため、目視によって実
装状態(実装の有無、実装位置のズレ、実装方向の正
誤)を検査することが困難になっている。
【0003】このため、画像処理システムを用いてパタ
ーンマッチングによる実装検査を自動的に行う装置が実
現されている。
【0004】この種のパターンマッチングとしては、基
準になるマスターデータ(正規に実装された状態の画像
データ)と検査対象の実装された回路基板を撮像したデ
ィジタルデータとを比較し、その差分を求め、差分の大
きさによって正常か異常(欠陥)かを判定していた。
【0005】このような画像処理システムでは精度を向
上させるために、カラー撮像を行って、RGBの3原色
ディジタルデータで比較を行うようにしたものも存在し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の装置で
は、サンプルデータでは精度良く正誤の判定が行えるも
のの、多種多様な現実の実装された回路基板では欠陥を
見逃すことがあったり、逆に、正常なものを欠陥と誤判
定する場合も少なくない。また、誤判定が多い場合に
は、検査精度を下げて使わざるを得ない場合もある。
【0007】そして、画像処理の内容が複雑であるた
め、装置が大型化したり、高価になるという問題も存在
している。更に、精度を向上させるために複雑な処理を
行えば、処理時間が長くなるという問題も発生する。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、多種多様な実装された回路基板の実装
状態を迅速に精度良く検査することが可能な実装部品検
査方法及び実装部品検査装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、上記の課題を解
決する本発明は以下の(1)〜(4)に説明するように
構成されたものである。
【0010】(1)第一の発明は、検査対象の実装され
た回路基板をカラー撮像し、このカラー撮像結果よりA
/D変換してカラー画像データを生成し、このカラー画
像データと基準のマスターデータとの間で明度の比較に
よりマッチング処理を行って欠陥を検出し、前記明度の
比較によるマッチング処理で欠陥が検出されないカラー
画像データについて、マスターデータとの間で色相の比
較によりマッチング処理を行って欠陥を検出し、前記色
相の比較によるマッチング処理で欠陥が検出されないカ
ラー画像データについて、マスターデータとの間で彩度
の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出する、
ことを特徴とする実装部品検査方法である。
【0011】この実装部品検査方法では、検査対象とな
る実装された回路基板を撮像してカラー画像データを生
成し、このカラー画像データとマスターデータとの明度
によるマッチング処理を行い、次に色相によるマッチン
グ処理を行い、最後に彩度によるマッチング処理を行
う。
【0012】このような明度,色相,彩度による3段階
のマッチング処理によれば、カラー画像データとマスタ
ーデータとの明らかな違い(形状などの違い)について
は明度のマッチング処理により検出されるため、無駄な
検査を省いて効率のよい検査を行える。明度で検出され
ないような微妙な違い(同一形状で異なる値の部品が装
着された場合など)については色相,彩度のマッチング
処理で確実に検出される。
【0013】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0014】(2)第二の発明は、検査対象の実装され
た回路基板をカラー撮像する撮像手段と、この撮像手段
のカラー撮像結果をA/D変換してカラー画像データを
生成するディジタルデータ生成手段と、正規に実装され
た状態を示すマスターデータを記憶するマスターデータ
記憶手段と、前記カラー画像データと前記マスターデー
タとの間で明度の比較によりマッチング処理を行って欠
陥を検出し、前記明度の比較によるマッチング処理で欠
陥が検出されないカラー画像データについてマスターデ
ータとの間で色相の比較によりマッチング処理を行って
欠陥を検出し、前記色相の比較によるマッチング処理で
欠陥が検出されないカラー画像データについてマスター
データとの間で彩度の比較によりマッチング処理を行っ
て欠陥を検出するマッチング処理手段と、を備えたこと
を特徴とする実装部品検査装置である。
【0015】この実装部品検査装置では、検査対象とな
る実装された回路基板を撮像手段で撮像してディジタル
データ生成手段でカラー画像データを生成し、マッチン
グ処理手段においてカラー画像データとマスターデータ
との明度によるマッチング処理を行い、次に色相による
マッチング処理を行い、最後に彩度によるマッチング処
理を行う。
【0016】このような明度,色相,彩度による3段階
のマッチング処理によれば、カラー画像データとマスタ
ーデータとの明らかな違い(形状などの違い)について
は明度のマッチング処理により検出されるため、無駄な
検査を省いて効率のよい検査を行える。明度で検出され
ないような微妙な違い(同一形状で異なる値の部品が装
着された場合など)については色相,彩度のマッチング
処理で確実に検出される。
【0017】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0018】(3)第三の発明は、検査対象の実装され
た回路基板をカラー撮像する撮像手段と、この撮像手段
のカラー撮像結果をA/D変換してカラー画像データを
生成するディジタルデータ生成手段と、検査対象エリア
で正規に実装された状態を示すマスターデータを記憶す
るマスターデータ記憶手段と、カラー画像データとマス
ターデータとの相対的な位置を所定量ずつずらしながら
互いのデータを比較することによりマッチング処理を行
って欠陥を検出するマッチング処理手段と、を備えたこ
とを特徴とする実装部品検査装置である。
【0019】この実装部品検査装置では、検査対象とな
る実装された回路基板を撮像手段で撮像してディジタル
データ生成手段でカラー画像データを生成し、マッチン
グ処理手段においてカラー画像データとマスターデータ
との相対的な位置を所定量ずつずらしながらマッチング
処理を行うようにする。
【0020】この場合のずらす所定量とは、実装の欠陥
には相当しない範囲の量であることが好ましい。このよ
うな位置をずらしながらのマッチング処理によれば、正
常な実装を迅速に検出することができる結果、確実なマ
ッチング処理を行うことが可能になる。すなわち、正常
な実装を欠陥と判断することがなくなる。
【0021】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0022】(4)第四の発明は、前述の第二の発明又
は第三の発明の前記マッチング処理手段が、カラー画像
データとマスターデータの中央部に重点をおいて互いの
データを比較してマッチング処理を行うことを特徴とす
る実装部品検査装置である。
【0023】この実装部品検査装置では、マッチング処
理で比較するカラー画像データとマスターデータとの中
央部に重点をおいているため、基板と部品の明度,色
相,彩度とが近似していて輪郭が明瞭でない場合や、同
一形状の異なる部品にも、部品に印刷された文字,模様
などによって正確な検査が行える。
【0024】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施の形態例におけ
る実装部品検査方法の手順、及び実装部品検査装置の概
略動作を示すフローチャートである。また、図2は本発
明の各実施の形態例の実装部品検査装置の概略構成を示
すブロック図である。
【0027】<実装部品検査装置の構成>まず、図2を
参照して実装部品検査装置の構成について説明する。
【0028】この図2において、10は実装部品検査装
置全体を制御し、メインの検査プログラムを実行する制
御部である。11はキーボードやポインティングデバイ
ス等により各種入力を行う入力部、12はマスターデー
タや各種設定を記憶しておく記憶部、13は後述する実
装された回路基板の撮像結果や合否判定結果を画像表示
する表示部である。
【0029】14は後述するCCDカメラからのアナロ
グの画像信号をRGB3原色に分離してカラー画像デー
タに変換する画像処理部、15はカラー画像データと所
定のマスターデータとを比較してマッチング処理を行う
マッチング処理部、16は後述するCCDカメラと実装
された回路基板とを相対的に移動させる指示を出力する
XYコントローラである。
【0030】尚、これら制御部10〜XYコントローラ
16は、コンピュータ及びインタフェースボードなどで
構成することが可能である。
【0031】20は後述するCCDカメラとテーブルと
を前記XYコントローラ16からの指示に従って駆動す
るテーブル・カメラ駆動部、21はテーブル・カメラ駆
動部20により後述する実装された回路基板を所定量ず
つ移動させるテーブル、22はテーブル・カメラ駆動部
20により駆動されるCCDカメラである。
【0032】30は基板31上に実装部品32がリフロ
ーやフローによってはんだ付けされた実装された回路基
板であり、テーブル21上に保持されている。
【0033】<第1の実施の形態例>以下、図1を参照
して本発明の第1の実施の形態例について説明する。
【0034】前処理:まず、実装部品検査の前処理(準
備段階)として、回路基板31上に各種の実装部品32
が正常に配置された状態の実装された回路基板30を用
意し、この実装された回路基板30の検査すべきエリア
を指定し、各エリア毎にCCDカメラ22で撮像を行う
(図1S1)。
【0035】そして、信号処理部14から得られたカラ
ー画像データをマスターデータとして制御部10の指示
のもと記憶部12に記憶させる。尚、このマスターデー
タとしては、各エリア毎に単一のデータではなく、複数
のデータを備えることが可能である。これにより、置換
可能な同等品を用いた場合にも正常と判断することが可
能になる。
【0036】検査:検査対象となる実装された回路基板
30をテーブル21上に保持し、実装部品検査装置の検
査プログラムを実行させる。これにより、CCDカメラ
22とテーブル21のいずれか一方又は両方が制御部1
0の指示に基づいて移動し、CCDカメラ22が実装さ
れた回路基板30を予め前処理で定められた所定のエリ
ア毎にカラー撮像する(図1S2)。
【0037】そして、このカラー画像データと基準のマ
スターデータとの間で、まず明度の比較によりマッチン
グ処理を行って欠陥を検出する(図1S3)。この場
合、カラー画像データとマスターデータとについて、色
相や彩度を無視して、明度(輝度)を抽出して、両デー
タの間で比較によるマッチング処理を行う。すなわち、
RGBの3色のそれぞれのデータを演算処理(例えば減
算処理)して明度の差分のデータに変換してマッチング
処理を行う。
【0038】つまり、例えば、図3(a)のようなチッ
プ部品が正常に実装された状態のマスターデータと、図
3(b)のようにチップ部品が実際に実装された状態の
カラー画像データとの間でマッチング処理を行う場合に
おいては、図3(c)のような差分のデータが得られる
ことになる。
【0039】この差分のデータの画素数をカウントし、
所定のしきい値以上であれば欠陥と判定する(図1S
4)。尚、この場合、差分のデータの総画素数の代わり
に、エリアを更に幾つかの小エリアに細分しておき、い
ずれかの小エリア内でしきい値を超えた場合に欠陥であ
ると判断してもよい。この場合、チップ部品が全体的に
少しずれているが正常である場合と、チップ部品向きや
形が違うために特定の小エリア付近にのみ差分のデータ
が集中している場合とを区別することが可能になる。
【0040】そして、この明度のマッチング処理で欠陥
であると判断された場合には、制御部10はそのエリア
についてはそれ以上のマッチング処理を中止して、表示
部13に欠陥エリアの状態と欠陥が発見された旨を表示
する。また、制御部10は欠陥のあるエリアを記憶部1
2に記憶しておく。
【0041】このような第1段階の明度のマッチング処
理によれば、カラー画像データとマスターデータとの明
らかな違い(形状などの違いや大きなズレ)が検出され
るため、無駄な検査を省いて効率のよい検査を行える。
また、微妙な違いについては後述する第2段階や第3段
階の検査にまかせればよいため、正常なものを欠陥と誤
判断する心配もなく、逆に欠陥を見逃す心配もない。
【0042】次に、第2段階として、前記カラー画像デ
ータと基準のマスターデータとの間で、色相の比較によ
りマッチング処理を行って欠陥を検出する(図1S
5)。この場合、カラー画像データとマスターデータと
について、明度や彩度を無視して、色相(色あいの違
い)を抽出して、両データの間で比較によるマッチング
処理を行う。すなわち、RGBの3色のそれぞれのデー
タの比率から色相のデータに変換してマッチング処理を
行う。
【0043】この場合も、図3(a)のようなチップ部
品が正常に実装された状態のマスターデータと、図3
(b)のようにチップ部品が実際に実装された状態のカ
ラー画像データとの間でマッチング処理を行う場合にお
いては、図3(c)のような色相の差分のデータが得ら
れることになる。
【0044】この差分のデータの画素数をカウントし、
所定のしきい値以上であれば欠陥と判定する(図1S
6)。尚、この場合も、差分のデータの総画素数の代わ
りに、エリアを更に幾つかの小エリアに細分しておき、
いずれかの小エリア内でしきい値を超えた場合に欠陥で
あると判断してもよい。この場合、チップ部品が全体的
に少しずれているが正常である場合や部品の印刷の色が
全体にずれているが正常である場合と、チップ部品向き
や形が明らかに違うために特定の小エリア付近にのみ差
分のデータが集中している場合とを区別することが可能
になる。
【0045】そして、この色相のマッチング処理で欠陥
であると判断された場合には、制御部10はそのエリア
についてはそれ以上のマッチング処理を中止して、表示
部13に欠陥エリアの状態と欠陥が発見された旨を表示
する。また、制御部10は欠陥のあるエリアを記憶部1
2に記憶しておく。
【0046】このような第2段階の明度のマッチング処
理によれば、カラー画像データとマスターデータとの色
相による明らかな違い(色の違い)が検出されるため、
効率のよい検査を行える。
【0047】また、ここでは、明度のマッチング処理で
欠陥を発見できないような微妙な違いを検出できると共
に、更に微妙な違いについては後述する第3段階の検査
にまかせればよいため、正常なものを欠陥と誤判断する
心配もなく、逆に欠陥を見逃す心配もない。
【0048】そして、第3段階として、前記カラー画像
データと基準のマスターデータとの間で、彩度の比較に
よりマッチング処理を行って欠陥を検出する(図1S
7)。この場合、カラー画像データとマスターデータと
について、明度や色相を無視して、彩度(色のあざやか
さ)を抽出して、両データの間で比較によるマッチング
処理を行う。すなわち、RGBの3色のそれぞれのデー
タの比率から彩度のデータに変換してマッチング処理を
行う。
【0049】この場合も、図3(a)のようなチップ部
品が正常に実装された状態のマスターデータと、図3
(b)のようにチップ部品が実際に実装された状態のカ
ラー画像データとの間でマッチング処理を行う場合にお
いては、図3(c)のような彩度の差分のデータが得ら
れることになる。
【0050】この差分のデータの画素数をカウントし、
所定のしきい値以上であれば欠陥と判定する(図1S
8)。尚、この場合も、差分のデータの総画素数の代わ
りに、エリアを更に幾つかの小エリアに細分しておき、
いずれかの小エリア内でしきい値を超えた場合に欠陥で
あると判断してもよい。この場合、チップ部品が全体的
に少しずれているが正常である場合や部品の印刷の色が
全体にずれているが正常である場合と、チップ部品向き
や形が明らかに違うために特定の小エリア付近にのみ差
分のデータが集中している場合とを区別することが可能
になる。
【0051】そして、この色相のマッチング処理で欠陥
であると判断された場合には、制御部10はそのエリア
についてはそれ以上のマッチング処理を中止して、表示
部13に欠陥エリアの状態と欠陥が発見された旨を表示
する。また、制御部10は欠陥のあるエリアを記憶部1
2に記憶しておく。
【0052】このような第2段階の明度のマッチング処
理によれば、カラー画像データとマスターデータとの彩
度による明らかな違い(色のあざやかさの違い)が検出
されるため、明度や色相のマッチング処理で欠陥を発見
できないような更に微妙な違いを検出できるため、欠陥
を見逃す心配もない。
【0053】そして、以上の3段階のマッチング処理で
欠陥と判断されない場合には正常であると判断して(図
1S10)、制御部10は正常なエリアを記憶部12に
記憶させ、更に残りのエリアの検査を続けるようにする
(図1S11)。
【0054】このような明度,色相,彩度による3段階
のマッチング処理によれば、カラー画像データとマスタ
ーデータとの明らかな違い(形状などの違い)について
は明度のマッチング処理により検出されるため、無駄な
検査を省いて効率のよい検査を行える。明度で検出され
ないような微妙な違い(同一形状で異なる値の部品が装
着された場合など)については色相,彩度のマッチング
処理で確実に検出される。
【0055】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0056】<第2の実施の形態例>以下、図4を参照
して本発明の第2の実施の形態例について説明する。
【0057】以上のような3段階のマッチング処理を実
行する際、または、単なる1段階のマッチング処理を実
行する際に、マスターデータと実際のカラー画像データ
とで全体にズレが生じているが、実装部品が正しい向き
に取り付けられていて実装された回路基板としては正常
な動作が期待できる場合もある。このようなものを欠陥
と判断しては検査の効率が落ちる。また、このようなも
のを見逃すように判断を甘くすると、逆に欠陥を見逃す
心配もある。
【0058】そこで、正常に動作可能な範囲をマスター
データやカラー画像データ上のドット数で何ドットに相
当するかを入力しておき、このドット数の範囲でマスタ
ーデータかカラー画像データのいずれかを相対的に移動
させてマッチング処理を実行するようにする。
【0059】つまり、例えば、図4の(a)のようなチ
ップ部品が正常に実装された状態のマスターデータと、
図4(b)のようにチップ部品が実際に実装された状態
のカラー画像データとの間でマッチング処理を行う場合
においては、図4(c)のように周囲8方向に前記ドッ
ト数だけ移動可能にしておき、差分のデータが最小にな
る状態を用いて、欠陥か正常かを判断するようにする。
【0060】例えば、抵抗やコンデンサのように電極が
2つだけのものと、ICのような多電極のものとで、上
述した移動量を個別に定めておくことで、それぞれ適切
な検査が行えるようになる。
【0061】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く(精度を落とさず)検査す
ることが可能になる。
【0062】<第3の実施の形態例>以下、図5を参照
して本発明の第3の実施の形態例について説明する。
【0063】以上のような3段階のマッチング処理を実
行する際、または、単なる1段階のマッチング処理を実
行する際に、基板31の明度,色相,彩度と実装部品3
2の明度,色相,彩度とが近似している場合、実装部品
32の輪郭が明瞭でなくなることがある。このような場
合には、実装部品32の位置や向きのズレを検査し難い
状態になる。このような場合にはマッチング処理の精度
が低下する恐れがある。
【0064】そこで、このような場合にも、部品表面に
印刷された色や文字などを重点的に比較してマッチング
処理を行うことにより、精度を高めることが可能であ
る。この場合には、マッチング処理部15で、マスター
データとカラー画像データとに図5に示すような重み付
けを行ってマッチング処理を実行する。
【0065】すなわち、図5の高さが重み付けの係数が
大きい状態を示しており、低いところは重み付け係数が
小さい状態を示している。このような係数による重み付
けを行うことで、不明瞭な輪郭部分は無視し、実装部品
32の表面の文字や色を重視した状態になる。
【0066】尚、実装部品32に印刷された文字などが
中心ではない場合には、重み付けの中心位置を変えるよ
うに、入力装置11から制御部10に指示を与えるよう
にすればよい。そして、このような、重み付けやその位
置の設定を前処理の段階で行えばよい。
【0067】従って、このような重み付けを用いた実装
部品検査では、マッチング処理で比較するカラー画像デ
ータとマスターデータとの中央部などに重点をおいてい
るため、基板と部品の明度,色相,彩度とが近似してい
て輪郭が明瞭でない場合や、同一形状の異なる部品に
も、部品に印刷された文字,模様などによって正確な検
査が行える。
【0068】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば以下のような効果が得られる。
【0070】(1)第1の発明の実装部品検査方法で
は、検査対象となる実装された回路基板を撮像してカラ
ー画像データを生成し、このカラー画像データとマスタ
ーデータとの明度によるマッチング処理を行い、次に色
相によるマッチング処理を行い、最後に彩度によるマッ
チング処理を行う。
【0071】このような明度,色相,彩度による3段階
のマッチング処理によれば、カラー画像データとマスタ
ーデータとの明らかな違い(形状などの違い)について
は明度のマッチング処理により検出されるため、無駄な
検査を省いて効率のよい検査を行える。明度で検出され
ないような微妙な違い(同一形状で異なる値の部品が装
着された場合など)については色相,彩度のマッチング
処理で確実に検出される。
【0072】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0073】(2)第2の発明の実装部品検査装置で
は、検査対象となる実装された回路基板を撮像手段で撮
像してディジタルデータ生成手段でカラー画像データを
生成し、マッチング処理手段においてカラー画像データ
とマスターデータとの明度によるマッチング処理を行
い、次に色相によるマッチング処理を行い、最後に彩度
によるマッチング処理を行う。
【0074】このような明度,色相,彩度による3段階
のマッチング処理によれば、カラー画像データとマスタ
ーデータとの明らかな違い(形状などの違い)について
は明度のマッチング処理により検出されるため、無駄な
検査を省いて効率のよい検査を行える。明度で検出され
ないような微妙な違い(同一形状で異なる値の部品が装
着された場合など)については色相,彩度のマッチング
処理で確実に検出される。
【0075】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0076】(3)第3の発明の実装部品検査装置で
は、検査対象となる実装された回路基板を撮像手段で撮
像してディジタルデータ生成手段でカラー画像データを
生成し、マッチング処理手段においてカラー画像データ
とマスターデータとの相対的な位置を所定量ずつずらし
ながらマッチング処理を行うようにする。
【0077】この場合のずらす所定量とは、実装の欠陥
には相当しない範囲の量であることが好ましい。このよ
うな位置をずらしながらのマッチング処理によれば、正
常な実装を迅速に検出することができる結果、確実なマ
ッチング処理を行うことが可能になる。すなわち、正常
な実装を欠陥と判断することがなくなる。
【0078】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【0079】(4)第4の発明の実装部品検査装置で
は、マッチング処理手段が、カラー画像データとマスタ
ーデータの中央部に重点をおいて互いのデータを比較し
てマッチング処理を行うため、基板と部品の明度,色
相,彩度とが近似していて輪郭が明瞭でない場合や、同
一形状の異なる部品にも、部品に印刷された文字,模様
などによって正確な検査が行える。
【0080】この結果、多種多様な実装された回路基板
の実装状態を迅速に精度良く検査することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実装部品検査方法の手順を示すフロー
チャートである。
【図2】本発明の実装部品検査装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施の形態例の実装部品検査でのマッ
チング処理の際の様子を模式的に示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の実装部品検査でのマッ
チング処理の際の様子を模式的に示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の実装部品検査でのマッ
チング処理の重み付けの様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10 制御部 11 入力部 12 記憶部 13 表示部 14 信号処理部 15 マッチング処理部 16 XYコントローラ 20 テーブル・カメラ駆動部 21 テーブル 22 CCDカメラ 30 実装された回路基板 31 基板 32 実装部品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の実装された回路基板をカラー
    撮像し、 このカラー撮像結果よりA/D変換してカラー画像デー
    タを生成し、 このカラー画像データと基準のマスターデータとの間で
    明度の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出
    し、 前記明度の比較によるマッチング処理で欠陥が検出され
    ないカラー画像データについて、マスターデータとの間
    で色相の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出
    し、 前記色相の比較によるマッチング処理で欠陥が検出され
    ないカラー画像データについて、マスターデータとの間
    で彩度の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出
    する、 ことを特徴とする実装部品検査方法。
  2. 【請求項2】 検査対象の実装された回路基板をカラー
    撮像する撮像手段と、 この撮像手段のカラー撮像結果をA/D変換してカラー
    画像データを生成するディジタルデータ生成手段と、 正規に実装された状態を示すマスターデータを記憶する
    マスターデータ記憶手段と、 前記カラー画像データと前記マスターデータとの間で明
    度の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出し、
    前記明度の比較によるマッチング処理で欠陥が検出され
    ないカラー画像データについてマスターデータとの間で
    色相の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検出
    し、前記色相の比較によるマッチング処理で欠陥が検出
    されないカラー画像データについてマスターデータとの
    間で彩度の比較によりマッチング処理を行って欠陥を検
    出するマッチング処理手段と、 を備えたことを特徴とする実装部品検査装置。
  3. 【請求項3】 検査対象の実装された回路基板をカラー
    撮像する撮像手段と、この撮像手段のカラー撮像結果を
    A/D変換してカラー画像データを生成するディジタル
    データ生成手段と、 検査対象エリアで正規に実装された状態を示すマスター
    データを記憶するマスターデータ記憶手段と、 カラー画像データとマスターデータとの相対的な位置を
    所定量ずつずらしながら互いのデータを比較することに
    よりマッチング処理を行って欠陥を検出するマッチング
    処理手段と、 を備えたことを特徴とする実装部品検査装置。
  4. 【請求項4】 前記マッチング処理手段は、カラー画像
    データとマスターデータの中央部に重点をおいて互いの
    データを比較してマッチング処理を行うことを特徴とす
    る請求項2又は3のいずれかに記載の実装部品検査装
    置。
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