JP2006284543A - 実装回路基板検査方法および実装回路基板検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前処理工程時には、良品実装回路基板の検査範囲をカメラ部で撮像して基準良品撮像データを生成し、学習工程時には、良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲をカメラ部で撮像して、基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得し、検査工程時には、検査対象実装回路基板の検査範囲をカメラ部で撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、変化範囲データを加味した基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データの大きさにより良否判定をする制御手段を有する。
【選択図】 図1
Description
このため、画像処理システムを用いてパターンマッチングによる実装検査を自動的に行う装置が実現されている。
そして、画像処理の内容が複雑であるため、装置が大型化したり、高価になるという問題も存在している。更に、精度を向上させるために複雑な処理を行えば、処理時間が長くなるという問題も発生する。
(1)請求項1記載の発明は、部品が実装済みであって良品の回路基板(良品実装回路基板)の検査範囲を指定し、該検査範囲を撮像して基準良品撮像データを生成する前処理工程と、前記良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を撮像して、前記基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得する学習工程と、部品が実装済みであって検査対象となる回路基板(検査対象実装回路基板)の検査範囲を撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、前記変化範囲データを加味した前記基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データが設定した大きさ以上であれば不良と判定し、該不一致データが設定した大きさ未満であれば良好と判定する検査工程と、を有することを特徴とする実装回路基板検査方法である。
(11)請求項11記載の発明は、上記(8)または(9)において、前記制御手段は、前記検査工程で良好と判定された前記検査対象実装回路基板の前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする際には、該取得対象とする毎に重み付け係数を小さくしていく、ことを特徴とする。
(1)請求項1記載の実装回路基板検査方法の発明では、まず、前処理工程として、良品実装回路基板の検査範囲を指定し、該検査範囲を撮像して基準良品撮像データを生成する。
次に、学習工程として、前記良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を撮像して、前記基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得する。
その後、検査工程として、部品が実装済みであって検査対象となる回路基板(検査対象実装回路基板)の検査範囲を撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、前記変化範囲データを加味した前記基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データが設定した大きさ以上であれば不良と判定し、該不一致データが設定した大きさ未満であれば良好と判定する。
次に、学習工程として、前記良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を撮像して、前記基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得する。
その後、検査工程として、部品が実装済みであって検査対象となる回路基板(検査対象実装回路基板)の検査範囲を撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、前記変化範囲データを加味した前記基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データが設定した大きさ以上であれば不良と判定し、該不一致データが設定した大きさ未満であれば良好と判定する。
尚、これにより本発明が限定されるものではない。また、ここでは、実装回路基板検査の動作として、実装回路基板検査方法の処理手順を併せて説明する。
まず最初に、図1を参照して、実装回路基板200を検査する実装回路基板検査装置100の構成について説明する。
この図1において、101は、実装回路基板検査装置100全体を制御し、実装回路基板検査方法の処理を実行する検査プログラムを実行するためにCPUや各種プロセッサなどで構成された制御部である。
120は、各種設定データあるいは各種撮像データなどを記憶するためにメモリやハードディスク装置などで構成された記憶部である。
尚、これら制御部101とXYコントローラ130とは、コンピュータ及びインタフェースボードなどで構成することが可能である。
150は、実装回路基板200を載置するテーブルであり、必要に応じてテーブル・カメラ駆動部140により駆動される。
170は、カメラ160から出力される映像信号を信号処理して、設定した形式のディジタル形式の画像データに変換する信号処理部である。
ここで述べる実施形態では、カメラ160と信号処理部170とを総称してカメラ部と呼ぶこともある。
190は、実装回路基板200の撮像結果や良否判定結果を画像表示する各種ディスプレイ装置により構成された表示部である。
また、部品が半田付けされて実装済みの状態になった回路基板を、実装回路基板と呼ぶ。同じく、実装回路基板の検査を実行する範囲を、検査範囲と呼ぶ。同じく、部品が実装済みであって良品の回路基板を、良品実装回路基板と呼ぶ。同じく、部品が実装済みであって検査対象となる回路基板を、検査対象実装回路基板と呼ぶ。
同じく、学習工程とは、良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を撮像して、基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得する工程である。
また、上述した構成において、入力部110は、実装回路基板の検査範囲の指定がなされる検査範囲指定手段を構成している。
以下、図1を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
前処理工程:
まず、実装回路基板検査の前処理(準備段階)として、各種の実装部品が正常に配置された状態で実装された1枚の実装回路基板(良品実装回路基板)200を用意し、テーブル150上に載置する。
ここで、この図3は、良品実装回路基板200の検査範囲が指定されて撮像された様子を示す一例である。
尚、この実施形態では、従来のような検査場所と部品毎という扱いではなく、複数の部品が実装された範囲を検査範囲として扱えることを特徴としている。
この際、良品実装回路基板200の検査範囲内で、同一種類の実装回路基板200に必ず含まれ、他の部分と識別可能であると推定される特定のパターン部などを、目印となる基準ポイントとして指定する(図4参照)。
この基準ポイントは、同一種類の実装回路基板200についての、後述する学習工程、後述する検査工程での撮像の際の位置合わせに用いられる。ここに示す図4の例では、中央付近の千鳥配置の合計5個のスルーホールのパターンが基準ポイントとして選択された様子を示している。
正しい部品の形状や大きさの許容範囲の個体差や実装精度によって、若干の違いが生じるため、不良であるとの誤報を発することをなくすためである。
図5は、図4の基準良品撮像データを、このようにして輪郭や境界の検出感度を低下させた場合の様子を示す説明図である。
次に、実装回路基板検査の学習処理として、前処理工程で用いたと同一種類の異なる良品実装回路基板200を複数枚用意する。そして、この良品実装回路基板200を1枚ずつテーブル150上に載置する。
続いて、制御部101は、良品実装回路基板200の検査範囲について、上述した基準ポイントが設定した座標に来るように位置決めを行ってカメラ160にて撮像を行い(図2S4)、得られた撮像データを、前処理工程で得られた基準良品撮像データと比較して、差異の程度(ばらついて変化する範囲)を示す変化範囲データとして取得する(図2S5)。
ここで、図6は、図4や図5に対応する変化範囲データを示す一例である。ここでは、ばらつきの範囲が白くなった状態で示されている。
例えば、手配線のジャンパー線などが存在する場合であっても、複数の良品実装回路基板200の学習によって、ジャンパ線の配置がばらつく範囲が変化範囲データとして有効に取得される。
次に、実装回路基板検査の検査処理として、前処理工程や学習処理工程で用いたと同一種類であって検査対象となる実装回路基板(検査対象実装回路基板)200を必要な枚数用意する。そして、この実装回路基板200を1枚ずつテーブル150上に載置する。
そして、制御部101は、実装回路基板200の検査範囲について、上述した基準ポイントが設定した座標に来るように位置決めを行ってカメラ160にて撮像を行い(図2S7)、得られた撮像データを検査対象撮像データとする。
次に、不一致データは、図7に示すように、画素単位の点のデータとして得られる。ここで、制御部101の指示を受けた画像処理部180は、この不一致データについて近接するドットを同じ領域の不一致データ群としてまとめるグループ化の画像処理を実行する。図7の例では、aで示した部分が矩形の領域としてグループ化された不一致データ群である。
この制御部101による良否判定では、不一致データ群の大きさが所定値未満であれば(図2S10でY)、上述した学習処理で学習した範囲をぎりぎり超えるずれ、極めて小さい塵などであると考えられるため、良好との判定をする(図2S11)。この場合、制御部101は、判定結果が良好であった旨を表示部190に表示し、次の実装回路基板200についての検査が可能な状態であることを併せて表示する。
すなわち、実際には検査工程であるが、制御部101は、学習処理工程時の学習処理プログラムを実行する。
尚、検査工程で良好と判定された検査対象実装回路基板の検査対象撮像データを変化範囲データの取得対象とする際には、該取得対象とする毎に重み付け係数を小さくしていくことで、実際の状態に即した学習を続行しつつ、学習を曖昧にすることを防止でき、迅速に精度が良く検査することが可能になる。
この場合、制御部101は、判定結果が不良であった旨のメッセージと共に、不良箇所を表示部190に画像表示することが望ましい。
この図8では、基準ポイントの右上部分に部品の欠落が生じている様子を一例として示している。
尚、この場合、通常の良好との判定の場合と同様に学習の対象としてもよい(図2S12)。
このように、検査工程で不良との判定を良好と変更した検査対象撮像データを学習工程での変化範囲データの取得対象とすることで、実際の状態に即した学習を続行することが可能になり、迅速に精度良く検査することが可能になる。
ただし、このように不良の判定を良好に変更した場合に、同様な後の検査工程で不良との判定が一定数以上発生する場合には、学習(図2S12)の対象としないことが、学習結果を曖昧にさせない点で望ましい。
尚、上述した制御部101による不一致データ群の大きさによる良否判定では、例えば、以下のようなアルゴリズムに基づく処理プログラムを用いることができる。
尚、以下の色は、RGBそれぞれで独立して実行するものとする。
a=((a*n)+x+((n+1)/2))/(n+1)、
また、学習工程における重みをwとすると、変化範囲データb,cは、以下のようになる。
x−a<0であれば、c=c+(|x−a|−c)*w、で表される。
尚、aに変更があった場合、変更前をa 、変更後をaとして、b=b+a’−a、c=c−(a −a)、とする。
この場合、x−a>0で、b*t<x−aのとき、d=Ew+(Ew*(x−a)/(255−x))、で表される。また、x−a<0で、c*t<|x−a|のとき、d=Ew+(Ew*(|x−a|)/x)、で表される。
上述したようにして、dのRGBの要素合計がEtを超える値のデータを検出対象とする。
また、学習工程において重みwを学習回数に応じて変更することが可能である。例えば、学習回数nがls回増える毎に、w=w*lwとすることが望ましい。ここで、lwは重みを緩めるための係数(<1)である。
尚、上述してきた実施形態で用いた実装回路基板200の様子の具体例は説明のための一例であるので、撮像範囲、撮像解像度、撮像手法、判定手法、具体的判定アルゴリズムなどが限定されるものではない。
101 制御部
110 入力部
120 記憶部
130 XYコントローラ
140 テーブル・カメラ駆動部
150 テーブル
160 カメラ
170 信号処理部
180 画像処理部
190 表示部
200 実装回路基板
Claims (14)
- 部品が実装済みであって良品の回路基板(良品実装回路基板)の検査範囲を指定し、該検査範囲を撮像して基準良品撮像データを生成する前処理工程と、
前記良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を撮像して、前記基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得する学習工程と、
部品が実装済みであって検査対象となる回路基板(検査対象実装回路基板)の検査範囲を撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、前記変化範囲データを加味した前記基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データが設定した大きさ以上であれば不良と判定し、該不一致データが設定した大きさ未満であれば良好と判定する検査工程と、
を有することを特徴とする実装回路基板検査方法。 - 前記前処理工程において、実装される部品の輪郭部分あるいは境界部分の検出感度を低下させた状態で、前記検査範囲を撮像して基準良品撮像データを生成する、
ことを特徴とする請求項1記載の実装回路基板検査方法。 - 前記検査工程で良好と判定された前記検査対象実装回路基板の前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実装回路基板検査方法。 - 前記検査工程で良好と判定された前記検査対象実装回路基板の前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする際には、該取得対象とする毎に重み付け係数を小さくしていく、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実装回路基板検査方法。 - 前記検査工程で不良と判定された場合には該判定についての承認/非承認を求め、
該判定を非承認とする指示がなされた場合には、該判定を良好と変更すると共に、良好と変更された前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実装回路基板検査方法。 - 前記検査工程で不良と判定された場合には該判定についての承認/非承認を求め、
該判定を非承認とする指示がなされた場合には、該判定を良好と変更し、
該良好と変更された前記検査対象撮像データと同等な状況について、前記検査工程で再び不良と判定される回数が所定回数以上であれば、該良好と変更された前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象としない、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実装回路基板検査方法。 - 前記変化範囲データは、基準良品撮像データよりプラス方向のばらつきの範囲のデータと、基準良品撮像データよりマイナス方向のばらつきの範囲のデータとを分けて保持する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の実装回路基板検査方法。 - 部品が実装済みの回路基板(実装回路基板)の検査範囲の指定がなされる検査範囲指定手段と、
前記実装回路基板の前記検査範囲の撮像を行うカメラ部と、
前処理工程時には、部品が実装済みであって良品の回路基板(良品実装回路基板)の前記検査範囲を前記カメラ部で撮像して基準良品撮像データを生成し、学習工程時には、前記良品実装回路基板と同一種類であり異なる複数の良品実装回路基板の検査範囲を前記カメラ部で撮像して、前記基準良品撮像データがばらついて変化する範囲を示す変化範囲データを取得し、検査工程時には、部品が実装済みであって検査対象となる回路基板(検査対象実装回路基板)の検査範囲を前記カメラ部で撮像して検査対象撮像データを生成し、該検査対象撮像データと、前記変化範囲データを加味した前記基準良品撮像データとを比較して不一致データを抽出し、該不一致データが設定した大きさ以上であれば不良と判定し、該不一致データが設定した大きさ未満であれば良好と判定する制御手段と、
を有することを特徴とする実装回路基板検査装置。 - 前記制御手段は、前記前処理工程において、実装される部品の輪郭部分あるいは境界部分の検出感度を低下させた状態で、前記検査範囲を撮像して基準良品撮像データを生成する、
ことを特徴とする請求項8記載の実装回路基板検査装置。 - 前記制御手段は、前記検査工程で良好と判定された前記検査対象実装回路基板の前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする、
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の実装回路基板検査装置。 - 前記制御手段は、前記検査工程で良好と判定された前記検査対象実装回路基板の前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする際には、該取得対象とする毎に重み付け係数を小さくしていく、
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の実装回路基板検査装置。 - 各種表示を行う表示手段と、
各種入力を受け付ける入力手段とを備え、
前記制御手段は、前記検査工程で不良と判定された場合には該判定についての承認/非承認を求める表示を前記表示手段に行い、前記入力手段から前記判定を非承認とする指示が入力された場合には、該判定を良好と変更すると共に、良好と変更された前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象とする、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の実装回路基板検査装置。 - 各種表示を行う表示手段と、
各種入力を受け付ける入力手段とを備え、
前記制御手段は、前記検査工程で不良と判定された場合には該判定についての承認/非承認を求める表示を前記表示手段に行い、前記入力手段から前記判定を非承認とする指示が入力された場合には、該判定を良好と変更し、良好と変更された前記検査対象撮像データと同等な状況について、前記検査工程で再び不良と判定される回数が所定回数以上であれば、該良好と変更された前記検査対象撮像データを、前記学習工程での前記変化範囲データの取得対象としない、
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の実装回路基板検査装置。 - 前記制御手段は、前記変化範囲データは、基準良品撮像データよりプラス方向のばらつきの範囲のデータと、基準良品撮像データよりマイナス方向のばらつきの範囲のデータとを分けて保持する、
ことを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の実装回路基板検査装置。
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