JP2903042B2 - 多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置 - Google Patents
多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ICやLSI等を樹
脂封止(モールド)して半導体装置を製造するモールド
装置の改良に関し、特に、半導体装置の多品種を夫々少
量生産する場合に適したモールド装置に係るものであ
り、この種装置の製造技術産業の分野において利用され
るものである。 【0002】 【従来の技術】半導体装置を製造する方法として、マル
チプランジャー型のトランスファ樹脂モールド法を採用
することが今日広く知られており、例えば、この方法を
利用したモールド装置としては実公昭58−39889
号公報に記載されたものがある。この方法及び金型装置
は、半導体装置の高品質化及び高能率(多量)生産を主
たる目的としているため、その金型のキャビティブロッ
クにおける樹脂成形用キャビティの形状は全て同一の形
状として形成されると共に、該キャビティブロックは金
型ベースに対して固着して用いるように構成されてい
る。即ち、従来の方法は、同一形状の半導体装置をより
多量に成形できることを主目的としているので、同一形
状のキャビティを形成した従来のモールド装置における
上記キャビティブロックは、金型ベースに対して他のも
のと頻繁に取り換えて使用するといった積極的な交換性
を有するようには構成されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の方法及び金型装置においては、金型自体の加
工技術の向上及び樹脂封止全工程の完全自動化等とも相
俟って、半導体装置の高品質化及び高能率生産といった
目的を充分に達成している。ところが、半導体装置の製
造に際しては、例えば、初期的には、多品種少量生産の
傾向にあることから、多品種の半導体装置を夫々少量生
産するような場合においては、却て、そのキャビティブ
ロックの交換作業及び該キャビティブロックに配設され
る各ポットの設定ピッチ間隔に対応させるための各プラ
ンジャーピッチの調整作業等が面倒となると共に、全体
的な生産効率を低下させるといった弊害がある。 【0004】本発明は、半導体素子の樹脂封止成形品の
多品種を夫々少量生産する場合に適したモールド装置を
提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するための本発明に係る多品種少量生産に適した半導
体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置は、
キャビティブロック7・8のパーティングライン面に配
設した所要複数個のポット9と、該各ポット9に夫々嵌
装させる該ポット数と同数本のプランジャー13aを配
設したマルチプランジャー型の樹脂モールド装置におい
て、上記各プランジャー13aを均等加圧機構を備えた
プランジャーホルダー13に支持させると共に、該プラ
ンジャーホルダー13を上下往復動ロッド32bに装着
したレール部材32に対して着脱自在に装設して構成し
たことを特徴とするものである。 【0006】また、本発明に係る多品種少量生産に適し
た半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装
置は、上記した上下往復動ロッド32bを介して各プラ
ンジャー13aを上下移動させることにより、該各プラ
ンジャー13aの先端部側と金型ベース4に穿設したプ
ランジャーの挿通孔15とを嵌脱自在に配設して構成し
たことを特徴とするものである。 【0007】また、本発明に係る多品種少量生産に適し
た半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装
置は、キャビティブロック7・8のパーティングライン
面に配設した所要複数個のポット9と、該各ポット9に
夫々嵌装させる該ポット数と同数本のプランジャー13
aを配設したマルチプランジャー型の樹脂モールド装置
において、上記キャビティブロック7・8を金型ベース
3・4に対して着脱自在に配設すると共に、両金型ベー
ス3・4のいずれか一方に、上記各プランジャ ー13a
の挿通孔(15)を形成し、且つ、該挿通孔の形状を該
各プランジャー13aの夫々を挿通させる長孔12hに
形成して構成したことを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明の構成によれば、固定側及び可動側の両
金型ベース3・4に対する固定側及び可動側の両キャビ
ティブロック7・8、両エジェクタープレート22・1
2及びプランジャー13aとそのホルダー13といった
モールド装置における重要な構成部分の交換作業に要す
る時間が短縮化される。また、ホルダー13における各
プランジャー13aのピッチ間隔は、交換後のキャビテ
ィブロック(8)における各ポット9のピッチ間隔に対
応させて任意に変更・調整することができる。 【0009】 【実施例】次に、本発明を実施例図に基づいて説明す
る。第1図は半導体素子の樹脂封止用モールド装置の要
部を示しており、この装置には、装置フレーム上端の固
定盤(図示なし)側に固着される固定上型1と、該上型
の下方に対向配置される可動下型2と、上記両金型1・
2のベース3・4側に夫々配置したオイル或はヒータ等
の熱源5・6とが備えられている。 【0010】上記上型のベース3には固定側キャビティ
ブロック7が一種のアリ溝嵌合により着脱自在に嵌合装
着されており、また、下型のベース4には可動側キャビ
ティブロック8が同じく一種のアリ溝嵌合により着脱自
在に嵌合装着されている。 【0011】また、上記可動側キャビティブロック8に
は、所要複数のポット9…9が上下方向に配置されてお
り、更に、これらのポット9の周辺には所要複数の下型
キャビティ10・10(図例においては、1個のポット
に対して2個のキャビティ)が配設されている。また、
該ブロック8における下型キャビティ10の近傍位置に
は、長軸状に形成された後述する加熱・断熱切換自在型
の熱源11…11が備えられている。また、該ブロック
8の下方位置には、下型キャビティ10内にて成形され
る樹脂成形体の突出用エジェクターピン12a…12a
を備えた下部エジェクタープレート12と、ポット9内
に供給される樹脂材料の加圧用プランジャー13a…1
3aを備えたプランジャーホルダー13とが配置されて
おり、更に、上記各エジェクターピン12aは各下型キ
ャビティ10部に穿設した上下方向の挿通孔14…14
に夫々嵌装されると共に、上記各プランジャー13a
は、下型ベース4及びエジェクタープレート12に穿設
した挿通孔15・16を挿通して前記各ポット9に夫々
嵌装されている。 【0012】また、該ブロック8における嵌合用アリ部
8aには上下方向のネジ孔17が少なくとも1個以上形
成されており、このネジ孔17は、第1図に示すよう
に、該ブロック8を下型ベース4の所定位置に嵌合させ
た場合において、該下型ベースのアリ溝部4aに形成し
た上下方向のボルト挿通孔18と夫々合致するように設
けられている。従って、該ブロック8は、固定用ボルト
19を、上記した挿通孔18を通して、ネジ孔17に螺
着させることにより、下型ベース4の所定位置に確実に
固定させることができる。 【0013】また、上記した可動側キャビティブロック
8の熱源11…11は、下型ベース4に嵌合装着した後
に、該ベース4側に配置した電源(図示なし)によって
昇温作動するように構成されており、更に、該熱源11
…11により昇温した該ブロックにおけるキャビティ1
0部の温度が任意に設定した温度、例えば、約180度
に達した場合はその熱源11…11によるキャビティ1
0の積極的且つ直接的な加熱昇温作用は停止され、その
後は下型ベース4側の熱源6の伝導熱による加熱作用の
みが継続されるように構成されている。このような、加
熱・断熱切換自在型の熱源11としては、例えば、上記
熱源11に電気ヒータを採用すればよい。即ち、この場
合は、上記ブロック8の側面から熱源11…11の軸端
部を突設し、また、上記下型ベース4側には、該軸端部
との電気的接続部(即ち、電源側との接続部)を兼ねた
挿入孔を配設(図示なし)し、更に、該挿入孔に、上記
キャビティ10部の温度検出器からの検出信号に基づい
て、該軸端部と挿入孔とを電気的に接続・遮断させる温
度制御器(図示なし)を配置して構成すればよい。従っ
て、この場合は、常温のブロック8を下型ベース4の所
定位置に嵌合させると、上記制御器によって、まず、長
軸状の熱源11…11が加熱され、次に、その熱量によ
ってブロック8が加熱されることになる。更に、熱源1
1…11によって該ブロックにおけるキャビティ10部
が前記設定温度に達すると、上記制御器が熱源11…1
1自体の加熱昇温作用を停止するため、該ブロック8に
対する加熱は、下型ベース4側との接合面等から伝えら
れる下型ベース4の熱源6からの伝導熱のみとなる。こ
のとき、下型ベース4の温度は、通常、上記した設定温
度(約180度)と等しく設定されているので、結局、
上記ブロックにおけるキャビティ10部は、下型ベース
4側の温度にまで迅速に加熱昇温されると共に、それ以
上の高温とはならないため、該キャビティ10部を予め
設定した適正な樹脂成形温度状態に維持するといった該
キャビティ10部の温度コントロールが確実となるので
ある。 【0014】ところで、上記長軸状の熱源11に電気ヒ
ータを用いる場合は、例えば、その中間部分と両端部分
との発熱量が一定しないことがあり、従って、この場合
は、ブロック8における各キャビティ10部の加熱にバ
ラ付きを発生させる要因となる。このような加熱時にお
ける温度のバラ付きを解消するためには、上記熱源11
…11に、その全体にわたって均等に発熱し、且つ、そ
の熱量により上記各キャビティ10部を均等に加熱する
ことができるサーモパイプ(超熱伝導素子)を応用する
ことが好ましい。即ち、このサーモパイプは、上記熱源
(11)を、例えば、ステンレス等から成る中空パイプ
状の容器本体と、該本体内に収容した水銀等の熱媒体か
ら構成(図示なし)したものであり、この熱媒体を上記
ベース4側の電源により加熱するもので、この場合は、
該熱源(11)自体を約180度乃至約500度の範囲
で加熱することができる。このようなサーモパイプを用
いるときは、熱源(11)自体に温度のバラ付きが発生
せず、従って、ブロック8の各キャビティ10部に対す
る均等加熱ができるため、上記した電気ヒータにおける
温度勾配による弊害を是正し得るといった利点がある。
なお、上記サーモパイプ自体の加熱及び断熱による各キ
ャビティ10部の温度コントロールは、上述した温度制
御器と同様の制御器によって確実に行なうことができる
ものであり、また、上記ベース3・4側の熱源5・6は
オイルを用いたものであっても差支えない。 【0015】前記上型ベース3と固定側キャビティブロ
ック7及びその熱源(21)との配置構成は、上述した
下型ベース4と可動側キャビティブロック8及びその熱
源11との配置構成と実質的に同一である。即ち、固定
側キャビティブロック7には、下型キャビティ10…1
0に対向させて所要複数の上型キャビティ20…20が
配設され、また、該キャビティ20…20の近傍位置に
は長軸状の加熱・断熱切換自在型の熱源21…21が備
えられている。 【0016】また、該ブロック7の上方位置には、エジ
ェクターピン22a…22aを備えた上部エジェクター
プレート22と、該プレート22の支持ピン22b…2
2bと、該ピン22bを介して上記プレート22を押し
下げるスプリング23とが設けられている。また、上記
各エジェクターピン22aは、第1図に示すように、上
型キャビティ20部及び下型2側の各ポット9…9に対
向させたカル部24に穿設した上下方向の挿通孔25…
25に夫々嵌装されている。上記エジェクタープレート
22は、第1図に示す型開時においては、スプリング2
3の弾性により押し下げられて上型キャビティ20とカ
ル部24及び該キャビティ20とカル部24とを連通さ
せるゲート部26…26内にて硬化した樹脂成形体を夫
々突き出すものである。このとき、前記した下部エジェ
クタープレート12はエジェクターバー12bにより押
し上げられて、同様に、下型キャビティ10内の樹脂成
形体を突き出すことになる。しかしながら、下型2側を
上昇させて上下両型1・2をそのパーティングライン
(P・L)面において型締めさせたときは、上記上下両
エジェクタープレート22・12に対向配置した上下リ
ターンピン(図示なし)が該上下両エジェクタープレー
ト22・12を上方及び下方に夫々後退させることにな
る。 【0017】図示していないが、リードフレーム上の半
導体素子をその着脱機構によって上下キャビティ20・
10の所定位置にセットし、次に、下型ポット9…9内
に樹脂材料を供給した状態で型締めを行ない、次に、上
記樹脂材料をプランジャー13a…13aにて加圧する
と、該樹脂材料は加熱溶融化されながら上型カル部24
及びゲート部26を通して上下キャビティ20・10内
に加圧注入されて該キャビティ内の半導体素子を樹脂封
止するといったトランスファ樹脂モールドを行なうこと
ができるのである。 【0018】また、固定側キャビティブロック7には、
可動側キャビティブロック8及び下型ベース4における
アリ部8aとアリ溝部4aと同一の構成(アリ部7aと
アリ溝部3a)が設けられており、また、ネジ孔17と
挿通孔18及びボルト19から成る固定手段と同一の構
成が設けられている。更に、固定側キャビティブロック
7の熱源21…21の構成と、該熱源21と上型ベース
3側の電源との配置構成関係及び該ブロック7における
上型キャビティ20部の温度コントロールについても、
上述した下型2側のものと実質的に同一の構成(図示な
し)とすることができる。 【0019】なお、下型2側における可動側キャビティ
ブロック8の着脱は、例えば、上記各プランジャー13
aを下動させた状態で、該ブロック8と下部エジェクタ
ープレート12とを一体として同時に嵌合・離脱させれ
ばよい。また、上型1側における固定側キャビティブロ
ック7の着脱は、例えば、上部エジェクタープレート2
2とその支持ピン22bとを取り外した状態で、該ブロ
ック7と該プレート22とを一体として同時に嵌合・離
脱させればよい。即ち、上記ブロック7・8はベース3
・4に対して嵌合という簡易手段によって確実に、且
つ、容易に着脱できるのである。 【0020】上述したように、本発明装置はキャビティ
ブロック7・8を金型ベース3・4に対して着脱自在と
なるように構成したものである。ところで、上記キャビ
ティブロック7・8を交換するときは、該キャビティブ
ロックに一体的に取付けられたエジェクタープレート2
2・12も、通常の場合、前述したように、同時に交換
することになる。また、図に示したモールド装置は、所
要複数のポット9とこれに嵌装させる同数本のプランジ
ャー13aを備えたマルチプランジャー型式のものであ
るが、例えば、上記金型ベース4に新たに装着すべきキ
ャビティブロックにおけるポットの各位置が交換前の各
位置と異なる場合、即ち、異品種の半導体装置を順次に
製造すると云った要請・制約から、各プランジャー13
a…13aのピッチ間隔が前回のものとは異なることが
予想される。従って、このような場合は、上記各プラン
ジャーのピッチ間隔を交換後の各ポットのピッチ間隔に
対応して適宜に変更・調整することが必要となり、若し
くは、各プランジャーとそのホルダー13の全体を同時
に交換する等の必要が生じる。また、次の樹脂成形作業
を迅速に開始するためには、モールド装置に対して、上
述した各部材の交換・調整作業が簡易に行なわれるよう
な構成が要求されることとなる。第2図乃至第8図に示
したモールド装置の構成は、上記要請に対処することが
できる構成例を提案したものである。 【0021】以下、その構成を第2図乃至第8図に基づ
いて説明する(なお、基本的なモールド装置の構成は、
第1図に示した構成と実質的には同一であるため、その
構成部材には第1図中の符号と同じ符号を付して示して
いる)。 【0022】第2図は各構成部材を着脱自在に構成した
モールド装置を分解した状態を示している。この装置に
おけるプランジャー13a…13aは、第3図乃至第7
図に示すように、各プランジャーのピッチ間隔を自在に
変更・調整すると共に、該各プランジャー13aとその
ホルダー13の全体を下型ベース4に対して着脱自在に
装着することができるように構成されている。即ち、上
記プランジャーホルダー13の下部位置には、そのプラ
ンジャー13a…13aの左右配設方向と平行して配置
したレール部材32が配置されると共に、該ホルダーの
前後両面に形成した左右水平方向の条溝13b・13b
には上記レール部材32の前後両面に設けた左右水平方
向の突条32a・32aが夫々係合されており、従っ
て、上記プランジャー13a及びそのホルダー13の全
体は、上記レール部材の突条32aによって支持される
と共に、該突条にガイドされて下型ベース4の装着用ス
ペース4b内に嵌合され、且つ、逆に第2図に示すよう
に、下型ベース4の外部に取出すことができる。 【0023】また、各プランジャー13a…13aは、
ホルダー13内に配設した等しい弾性を有する弾性材3
3…33によって、各別に上方へ弾性突出された状態と
して設けられており、従って、例えば、各ポット9…9
内に供給された樹脂材料の供給量に夫々過不足が生じた
場合においても、該各材料に対する各プランジャー13
a…13aの加圧力を夫々均等化して、溶融樹脂材料が
各キャビティブロック20・10内に加圧注入される場
合の樹脂成形条件を夫々同一とすることができるといっ
た樹脂材料の均等加圧機構が構成されている。 【0024】また、各プランジャー13a…13aの底
部は、上記弾性材33の受座(バネ座)34…34を介
して、上記ホルダー13の内底部に形成された左右水平
方向の摺動面13c・13cに摺動自在に摺接されると
共に、ホルダー13の上面には、左右方向の長孔13d
が形成されており、従って、該各プランジャーは上記摺
動面13c上を上記ホルダーの長孔13dの範囲内で左
右水平方向へ自在に摺動することができるように設けら
れている。 【0025】更に、ホルダー13の上面に着脱自在に被
嵌させる蓋板13eには、下型キャビティブロック8に
配設される左右方向の各ポット9…9の位置と対応した
プランジャーピッチ規制用の孔部13f…13fが形成
されている(第6図参照)。従って、上記各プランジャ
ー13a…13aのピッチ間隔は、上記各ポット9…9
と同じピッチ間隔として形成された各孔部13f…13
fを有する蓋板13eを装着することによって自在に変
更・調整できるものである。 【0026】また、上記ホルダー13とレール部材32
とは上記した係合関係にあるが、該ホルダーは、レール
部材32の下部に固着した油・空圧或は電動モータ等の
駆動機構(図示なし)によって上下往復動するように設
けられたロッド32bを上動させることにより、その各
プランジャー13a…13aの夫々を下型キャビティブ
ロック8の各ポット9…9内に夫々嵌装させることがで
きる(第4図参照)ことになり、前述した樹脂成形作用
はこの状態によって行なわれるものである。 【0027】なお、下部エジェクターブレート12は下
型キャビティブロック8の下部位置に配置されると共
に、その前後両面には左右水平方向の条溝12c…12
cが形成されている。また、該プレート12の左右両端
部には該プレートの支受バー12dの上面に固着した該
プレートとの係合部材12e・12eが配置される(第
7図参照)と共に、該両係合部材の前後両面に設けた係
合用突設部12f・12fは上記プレートの両条溝12
c・12cに夫々係合されている。更に、上記各プラン
ジャー13a…13aの夫々は、該各プランジャー13
aの挿通孔、即ち、上記支受バー12dに形成した左右
方向の長孔12gと、下型ベース4に形成した左右方向
の長孔12h及び下部エジェクタープレート12に形成
した左右方向の長孔12iを通して各ポット9…9内に
嵌装されている(図3〜4参照)。従って、下型ベース
4に対して、下部エジェクタープレート12を下型キャ
ビティブロック8と共に着脱するには、前述したよう
に、各プランジャー13a…13aを下動させてこれを
各ポット9…9及び下部エジェクタープレートの長孔1
2i内から抜き出せばよい。また、この着脱時におい
て、該プレート12は係合部材12eとその突部12f
とのガイド作用によって左右方向にスムーズに摺動され
ることになる。更に、エジェクターバー12bを上下動
させると、該プレート12に設けられたエジェクターピ
ン(12a)は、支受バー12dと係合部材12e及び
該プレート12を介して同時に上下動されるように構成
されている。 【0028】第8図は、下型4の小型化を目的とした構
成例を示している。即ち、第8図に示した下型4の構成
においては、プランジャー13a及びそのホルダー13
の交換が容易となる利点があるが、各プランジャー13
a…13aが上方へ突設されている関係でスペース4b
の上下間隔が長くなるのでモールド装置の全体が大型化
されることになる。従って、この問題を解消するため
に、各プランジャー13a…13aを複数個に分割して
組立てることができる構成としたものである。この場合
は、下型4を小型化させることができる利点と共に、ポ
ット9内に嵌合させるプランジャー先端部13gのみの
交換が可能となるため、該先端部13gとポット9との
クリアランスを常に適正に維持することができ、従っ
て、例えば、摩滅により上記クリアランスが拡大して樹
脂材料に対する所定の加圧力を得ることができないよう
な場合においても、プランジャーホルダー13を分解し
てプランジャー13の全体を取り換える必要がない等の
利点を有するものである。 【0029】なお、上記したアリ部とアリ溝部、条溝と
突条等の配置構成の態様は、各構成部材間において相対
的に配設されるものであるから、金型の製作或はモール
ド装置の実際の使用態様に対応させて適宜に変更できる
ものである。 【0030】また、図中の符号39はキャビティブロッ
ク7・8の先後両端部を固定させるための固定用ブロッ
クを示すものである。 【0031】以上のように、上記実施例によれば、固定
側及び可動側の両ベース3・4に対する固定側及び可動
側の両キャビティブロック7・8、両エジェクタープレ
ート22・12及びプランジャー13aとそのホルダー
13といったモールド装置における重要な構成部分の着
脱が夫々容易となり、従って、キャビティブロック7・
8の交換作業に要する時間が短縮化される。 【0032】本発明は、上述した実施例のものに限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内
で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採
用できるものである。 【0033】 【発明の効果】本発明の構成によれば、キャビティブロ
ックを金型ベースに対して頻繁に交換するといった積極
的な交換性を有するため、固定側及び可動側の両金型ベ
ースに対して固定側及び可動側の両キャビテイブロック
を夫々頻繁に交換する半導体装置の多品種少量生産に適
したモールド装置を提供することができる。 【0034】また、このキャビティブロックの交換に際
して付随的に必要となるエジェクタープレート及びプラ
ンジャーホルダーの交換作業を簡易に且つ確実に行なう
ことができるので、前述したような従来の問題点を確実
に解消することができるといった優れた実用的な効果を
奏するものである。 【0035】また、プランジャー及び均等加圧機構は、
装置に対して、分解することなく、一体的に、着脱自在
に装設されるので、金型の全体的な交換作業を簡単に且
つ短時間で、しかも確実に行なえるモールド装置を提供
することができると云った優れた実用的な効果を奏す
る。 【0036】更に、キャビティブロックが、金型ベース
に対して、着脱自在に装設されるので、金型の全体的な
交換作業を簡単に且つ短時間で、しかも確実に行なえる
モールド装置を提供することができると共に、金型交換
に際して各プランジャーのピッチ間隔を変更する場合
に、該ピッチ変更作業を簡単に且つ短時間で、しかも確
実に行なえるモールド装置を提供することができると云
った優れた実用的な効果を奏する。
脂封止(モールド)して半導体装置を製造するモールド
装置の改良に関し、特に、半導体装置の多品種を夫々少
量生産する場合に適したモールド装置に係るものであ
り、この種装置の製造技術産業の分野において利用され
るものである。 【0002】 【従来の技術】半導体装置を製造する方法として、マル
チプランジャー型のトランスファ樹脂モールド法を採用
することが今日広く知られており、例えば、この方法を
利用したモールド装置としては実公昭58−39889
号公報に記載されたものがある。この方法及び金型装置
は、半導体装置の高品質化及び高能率(多量)生産を主
たる目的としているため、その金型のキャビティブロッ
クにおける樹脂成形用キャビティの形状は全て同一の形
状として形成されると共に、該キャビティブロックは金
型ベースに対して固着して用いるように構成されてい
る。即ち、従来の方法は、同一形状の半導体装置をより
多量に成形できることを主目的としているので、同一形
状のキャビティを形成した従来のモールド装置における
上記キャビティブロックは、金型ベースに対して他のも
のと頻繁に取り換えて使用するといった積極的な交換性
を有するようには構成されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の方法及び金型装置においては、金型自体の加
工技術の向上及び樹脂封止全工程の完全自動化等とも相
俟って、半導体装置の高品質化及び高能率生産といった
目的を充分に達成している。ところが、半導体装置の製
造に際しては、例えば、初期的には、多品種少量生産の
傾向にあることから、多品種の半導体装置を夫々少量生
産するような場合においては、却て、そのキャビティブ
ロックの交換作業及び該キャビティブロックに配設され
る各ポットの設定ピッチ間隔に対応させるための各プラ
ンジャーピッチの調整作業等が面倒となると共に、全体
的な生産効率を低下させるといった弊害がある。 【0004】本発明は、半導体素子の樹脂封止成形品の
多品種を夫々少量生産する場合に適したモールド装置を
提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するための本発明に係る多品種少量生産に適した半導
体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置は、
キャビティブロック7・8のパーティングライン面に配
設した所要複数個のポット9と、該各ポット9に夫々嵌
装させる該ポット数と同数本のプランジャー13aを配
設したマルチプランジャー型の樹脂モールド装置におい
て、上記各プランジャー13aを均等加圧機構を備えた
プランジャーホルダー13に支持させると共に、該プラ
ンジャーホルダー13を上下往復動ロッド32bに装着
したレール部材32に対して着脱自在に装設して構成し
たことを特徴とするものである。 【0006】また、本発明に係る多品種少量生産に適し
た半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装
置は、上記した上下往復動ロッド32bを介して各プラ
ンジャー13aを上下移動させることにより、該各プラ
ンジャー13aの先端部側と金型ベース4に穿設したプ
ランジャーの挿通孔15とを嵌脱自在に配設して構成し
たことを特徴とするものである。 【0007】また、本発明に係る多品種少量生産に適し
た半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装
置は、キャビティブロック7・8のパーティングライン
面に配設した所要複数個のポット9と、該各ポット9に
夫々嵌装させる該ポット数と同数本のプランジャー13
aを配設したマルチプランジャー型の樹脂モールド装置
において、上記キャビティブロック7・8を金型ベース
3・4に対して着脱自在に配設すると共に、両金型ベー
ス3・4のいずれか一方に、上記各プランジャ ー13a
の挿通孔(15)を形成し、且つ、該挿通孔の形状を該
各プランジャー13aの夫々を挿通させる長孔12hに
形成して構成したことを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明の構成によれば、固定側及び可動側の両
金型ベース3・4に対する固定側及び可動側の両キャビ
ティブロック7・8、両エジェクタープレート22・1
2及びプランジャー13aとそのホルダー13といった
モールド装置における重要な構成部分の交換作業に要す
る時間が短縮化される。また、ホルダー13における各
プランジャー13aのピッチ間隔は、交換後のキャビテ
ィブロック(8)における各ポット9のピッチ間隔に対
応させて任意に変更・調整することができる。 【0009】 【実施例】次に、本発明を実施例図に基づいて説明す
る。第1図は半導体素子の樹脂封止用モールド装置の要
部を示しており、この装置には、装置フレーム上端の固
定盤(図示なし)側に固着される固定上型1と、該上型
の下方に対向配置される可動下型2と、上記両金型1・
2のベース3・4側に夫々配置したオイル或はヒータ等
の熱源5・6とが備えられている。 【0010】上記上型のベース3には固定側キャビティ
ブロック7が一種のアリ溝嵌合により着脱自在に嵌合装
着されており、また、下型のベース4には可動側キャビ
ティブロック8が同じく一種のアリ溝嵌合により着脱自
在に嵌合装着されている。 【0011】また、上記可動側キャビティブロック8に
は、所要複数のポット9…9が上下方向に配置されてお
り、更に、これらのポット9の周辺には所要複数の下型
キャビティ10・10(図例においては、1個のポット
に対して2個のキャビティ)が配設されている。また、
該ブロック8における下型キャビティ10の近傍位置に
は、長軸状に形成された後述する加熱・断熱切換自在型
の熱源11…11が備えられている。また、該ブロック
8の下方位置には、下型キャビティ10内にて成形され
る樹脂成形体の突出用エジェクターピン12a…12a
を備えた下部エジェクタープレート12と、ポット9内
に供給される樹脂材料の加圧用プランジャー13a…1
3aを備えたプランジャーホルダー13とが配置されて
おり、更に、上記各エジェクターピン12aは各下型キ
ャビティ10部に穿設した上下方向の挿通孔14…14
に夫々嵌装されると共に、上記各プランジャー13a
は、下型ベース4及びエジェクタープレート12に穿設
した挿通孔15・16を挿通して前記各ポット9に夫々
嵌装されている。 【0012】また、該ブロック8における嵌合用アリ部
8aには上下方向のネジ孔17が少なくとも1個以上形
成されており、このネジ孔17は、第1図に示すよう
に、該ブロック8を下型ベース4の所定位置に嵌合させ
た場合において、該下型ベースのアリ溝部4aに形成し
た上下方向のボルト挿通孔18と夫々合致するように設
けられている。従って、該ブロック8は、固定用ボルト
19を、上記した挿通孔18を通して、ネジ孔17に螺
着させることにより、下型ベース4の所定位置に確実に
固定させることができる。 【0013】また、上記した可動側キャビティブロック
8の熱源11…11は、下型ベース4に嵌合装着した後
に、該ベース4側に配置した電源(図示なし)によって
昇温作動するように構成されており、更に、該熱源11
…11により昇温した該ブロックにおけるキャビティ1
0部の温度が任意に設定した温度、例えば、約180度
に達した場合はその熱源11…11によるキャビティ1
0の積極的且つ直接的な加熱昇温作用は停止され、その
後は下型ベース4側の熱源6の伝導熱による加熱作用の
みが継続されるように構成されている。このような、加
熱・断熱切換自在型の熱源11としては、例えば、上記
熱源11に電気ヒータを採用すればよい。即ち、この場
合は、上記ブロック8の側面から熱源11…11の軸端
部を突設し、また、上記下型ベース4側には、該軸端部
との電気的接続部(即ち、電源側との接続部)を兼ねた
挿入孔を配設(図示なし)し、更に、該挿入孔に、上記
キャビティ10部の温度検出器からの検出信号に基づい
て、該軸端部と挿入孔とを電気的に接続・遮断させる温
度制御器(図示なし)を配置して構成すればよい。従っ
て、この場合は、常温のブロック8を下型ベース4の所
定位置に嵌合させると、上記制御器によって、まず、長
軸状の熱源11…11が加熱され、次に、その熱量によ
ってブロック8が加熱されることになる。更に、熱源1
1…11によって該ブロックにおけるキャビティ10部
が前記設定温度に達すると、上記制御器が熱源11…1
1自体の加熱昇温作用を停止するため、該ブロック8に
対する加熱は、下型ベース4側との接合面等から伝えら
れる下型ベース4の熱源6からの伝導熱のみとなる。こ
のとき、下型ベース4の温度は、通常、上記した設定温
度(約180度)と等しく設定されているので、結局、
上記ブロックにおけるキャビティ10部は、下型ベース
4側の温度にまで迅速に加熱昇温されると共に、それ以
上の高温とはならないため、該キャビティ10部を予め
設定した適正な樹脂成形温度状態に維持するといった該
キャビティ10部の温度コントロールが確実となるので
ある。 【0014】ところで、上記長軸状の熱源11に電気ヒ
ータを用いる場合は、例えば、その中間部分と両端部分
との発熱量が一定しないことがあり、従って、この場合
は、ブロック8における各キャビティ10部の加熱にバ
ラ付きを発生させる要因となる。このような加熱時にお
ける温度のバラ付きを解消するためには、上記熱源11
…11に、その全体にわたって均等に発熱し、且つ、そ
の熱量により上記各キャビティ10部を均等に加熱する
ことができるサーモパイプ(超熱伝導素子)を応用する
ことが好ましい。即ち、このサーモパイプは、上記熱源
(11)を、例えば、ステンレス等から成る中空パイプ
状の容器本体と、該本体内に収容した水銀等の熱媒体か
ら構成(図示なし)したものであり、この熱媒体を上記
ベース4側の電源により加熱するもので、この場合は、
該熱源(11)自体を約180度乃至約500度の範囲
で加熱することができる。このようなサーモパイプを用
いるときは、熱源(11)自体に温度のバラ付きが発生
せず、従って、ブロック8の各キャビティ10部に対す
る均等加熱ができるため、上記した電気ヒータにおける
温度勾配による弊害を是正し得るといった利点がある。
なお、上記サーモパイプ自体の加熱及び断熱による各キ
ャビティ10部の温度コントロールは、上述した温度制
御器と同様の制御器によって確実に行なうことができる
ものであり、また、上記ベース3・4側の熱源5・6は
オイルを用いたものであっても差支えない。 【0015】前記上型ベース3と固定側キャビティブロ
ック7及びその熱源(21)との配置構成は、上述した
下型ベース4と可動側キャビティブロック8及びその熱
源11との配置構成と実質的に同一である。即ち、固定
側キャビティブロック7には、下型キャビティ10…1
0に対向させて所要複数の上型キャビティ20…20が
配設され、また、該キャビティ20…20の近傍位置に
は長軸状の加熱・断熱切換自在型の熱源21…21が備
えられている。 【0016】また、該ブロック7の上方位置には、エジ
ェクターピン22a…22aを備えた上部エジェクター
プレート22と、該プレート22の支持ピン22b…2
2bと、該ピン22bを介して上記プレート22を押し
下げるスプリング23とが設けられている。また、上記
各エジェクターピン22aは、第1図に示すように、上
型キャビティ20部及び下型2側の各ポット9…9に対
向させたカル部24に穿設した上下方向の挿通孔25…
25に夫々嵌装されている。上記エジェクタープレート
22は、第1図に示す型開時においては、スプリング2
3の弾性により押し下げられて上型キャビティ20とカ
ル部24及び該キャビティ20とカル部24とを連通さ
せるゲート部26…26内にて硬化した樹脂成形体を夫
々突き出すものである。このとき、前記した下部エジェ
クタープレート12はエジェクターバー12bにより押
し上げられて、同様に、下型キャビティ10内の樹脂成
形体を突き出すことになる。しかしながら、下型2側を
上昇させて上下両型1・2をそのパーティングライン
(P・L)面において型締めさせたときは、上記上下両
エジェクタープレート22・12に対向配置した上下リ
ターンピン(図示なし)が該上下両エジェクタープレー
ト22・12を上方及び下方に夫々後退させることにな
る。 【0017】図示していないが、リードフレーム上の半
導体素子をその着脱機構によって上下キャビティ20・
10の所定位置にセットし、次に、下型ポット9…9内
に樹脂材料を供給した状態で型締めを行ない、次に、上
記樹脂材料をプランジャー13a…13aにて加圧する
と、該樹脂材料は加熱溶融化されながら上型カル部24
及びゲート部26を通して上下キャビティ20・10内
に加圧注入されて該キャビティ内の半導体素子を樹脂封
止するといったトランスファ樹脂モールドを行なうこと
ができるのである。 【0018】また、固定側キャビティブロック7には、
可動側キャビティブロック8及び下型ベース4における
アリ部8aとアリ溝部4aと同一の構成(アリ部7aと
アリ溝部3a)が設けられており、また、ネジ孔17と
挿通孔18及びボルト19から成る固定手段と同一の構
成が設けられている。更に、固定側キャビティブロック
7の熱源21…21の構成と、該熱源21と上型ベース
3側の電源との配置構成関係及び該ブロック7における
上型キャビティ20部の温度コントロールについても、
上述した下型2側のものと実質的に同一の構成(図示な
し)とすることができる。 【0019】なお、下型2側における可動側キャビティ
ブロック8の着脱は、例えば、上記各プランジャー13
aを下動させた状態で、該ブロック8と下部エジェクタ
ープレート12とを一体として同時に嵌合・離脱させれ
ばよい。また、上型1側における固定側キャビティブロ
ック7の着脱は、例えば、上部エジェクタープレート2
2とその支持ピン22bとを取り外した状態で、該ブロ
ック7と該プレート22とを一体として同時に嵌合・離
脱させればよい。即ち、上記ブロック7・8はベース3
・4に対して嵌合という簡易手段によって確実に、且
つ、容易に着脱できるのである。 【0020】上述したように、本発明装置はキャビティ
ブロック7・8を金型ベース3・4に対して着脱自在と
なるように構成したものである。ところで、上記キャビ
ティブロック7・8を交換するときは、該キャビティブ
ロックに一体的に取付けられたエジェクタープレート2
2・12も、通常の場合、前述したように、同時に交換
することになる。また、図に示したモールド装置は、所
要複数のポット9とこれに嵌装させる同数本のプランジ
ャー13aを備えたマルチプランジャー型式のものであ
るが、例えば、上記金型ベース4に新たに装着すべきキ
ャビティブロックにおけるポットの各位置が交換前の各
位置と異なる場合、即ち、異品種の半導体装置を順次に
製造すると云った要請・制約から、各プランジャー13
a…13aのピッチ間隔が前回のものとは異なることが
予想される。従って、このような場合は、上記各プラン
ジャーのピッチ間隔を交換後の各ポットのピッチ間隔に
対応して適宜に変更・調整することが必要となり、若し
くは、各プランジャーとそのホルダー13の全体を同時
に交換する等の必要が生じる。また、次の樹脂成形作業
を迅速に開始するためには、モールド装置に対して、上
述した各部材の交換・調整作業が簡易に行なわれるよう
な構成が要求されることとなる。第2図乃至第8図に示
したモールド装置の構成は、上記要請に対処することが
できる構成例を提案したものである。 【0021】以下、その構成を第2図乃至第8図に基づ
いて説明する(なお、基本的なモールド装置の構成は、
第1図に示した構成と実質的には同一であるため、その
構成部材には第1図中の符号と同じ符号を付して示して
いる)。 【0022】第2図は各構成部材を着脱自在に構成した
モールド装置を分解した状態を示している。この装置に
おけるプランジャー13a…13aは、第3図乃至第7
図に示すように、各プランジャーのピッチ間隔を自在に
変更・調整すると共に、該各プランジャー13aとその
ホルダー13の全体を下型ベース4に対して着脱自在に
装着することができるように構成されている。即ち、上
記プランジャーホルダー13の下部位置には、そのプラ
ンジャー13a…13aの左右配設方向と平行して配置
したレール部材32が配置されると共に、該ホルダーの
前後両面に形成した左右水平方向の条溝13b・13b
には上記レール部材32の前後両面に設けた左右水平方
向の突条32a・32aが夫々係合されており、従っ
て、上記プランジャー13a及びそのホルダー13の全
体は、上記レール部材の突条32aによって支持される
と共に、該突条にガイドされて下型ベース4の装着用ス
ペース4b内に嵌合され、且つ、逆に第2図に示すよう
に、下型ベース4の外部に取出すことができる。 【0023】また、各プランジャー13a…13aは、
ホルダー13内に配設した等しい弾性を有する弾性材3
3…33によって、各別に上方へ弾性突出された状態と
して設けられており、従って、例えば、各ポット9…9
内に供給された樹脂材料の供給量に夫々過不足が生じた
場合においても、該各材料に対する各プランジャー13
a…13aの加圧力を夫々均等化して、溶融樹脂材料が
各キャビティブロック20・10内に加圧注入される場
合の樹脂成形条件を夫々同一とすることができるといっ
た樹脂材料の均等加圧機構が構成されている。 【0024】また、各プランジャー13a…13aの底
部は、上記弾性材33の受座(バネ座)34…34を介
して、上記ホルダー13の内底部に形成された左右水平
方向の摺動面13c・13cに摺動自在に摺接されると
共に、ホルダー13の上面には、左右方向の長孔13d
が形成されており、従って、該各プランジャーは上記摺
動面13c上を上記ホルダーの長孔13dの範囲内で左
右水平方向へ自在に摺動することができるように設けら
れている。 【0025】更に、ホルダー13の上面に着脱自在に被
嵌させる蓋板13eには、下型キャビティブロック8に
配設される左右方向の各ポット9…9の位置と対応した
プランジャーピッチ規制用の孔部13f…13fが形成
されている(第6図参照)。従って、上記各プランジャ
ー13a…13aのピッチ間隔は、上記各ポット9…9
と同じピッチ間隔として形成された各孔部13f…13
fを有する蓋板13eを装着することによって自在に変
更・調整できるものである。 【0026】また、上記ホルダー13とレール部材32
とは上記した係合関係にあるが、該ホルダーは、レール
部材32の下部に固着した油・空圧或は電動モータ等の
駆動機構(図示なし)によって上下往復動するように設
けられたロッド32bを上動させることにより、その各
プランジャー13a…13aの夫々を下型キャビティブ
ロック8の各ポット9…9内に夫々嵌装させることがで
きる(第4図参照)ことになり、前述した樹脂成形作用
はこの状態によって行なわれるものである。 【0027】なお、下部エジェクターブレート12は下
型キャビティブロック8の下部位置に配置されると共
に、その前後両面には左右水平方向の条溝12c…12
cが形成されている。また、該プレート12の左右両端
部には該プレートの支受バー12dの上面に固着した該
プレートとの係合部材12e・12eが配置される(第
7図参照)と共に、該両係合部材の前後両面に設けた係
合用突設部12f・12fは上記プレートの両条溝12
c・12cに夫々係合されている。更に、上記各プラン
ジャー13a…13aの夫々は、該各プランジャー13
aの挿通孔、即ち、上記支受バー12dに形成した左右
方向の長孔12gと、下型ベース4に形成した左右方向
の長孔12h及び下部エジェクタープレート12に形成
した左右方向の長孔12iを通して各ポット9…9内に
嵌装されている(図3〜4参照)。従って、下型ベース
4に対して、下部エジェクタープレート12を下型キャ
ビティブロック8と共に着脱するには、前述したよう
に、各プランジャー13a…13aを下動させてこれを
各ポット9…9及び下部エジェクタープレートの長孔1
2i内から抜き出せばよい。また、この着脱時におい
て、該プレート12は係合部材12eとその突部12f
とのガイド作用によって左右方向にスムーズに摺動され
ることになる。更に、エジェクターバー12bを上下動
させると、該プレート12に設けられたエジェクターピ
ン(12a)は、支受バー12dと係合部材12e及び
該プレート12を介して同時に上下動されるように構成
されている。 【0028】第8図は、下型4の小型化を目的とした構
成例を示している。即ち、第8図に示した下型4の構成
においては、プランジャー13a及びそのホルダー13
の交換が容易となる利点があるが、各プランジャー13
a…13aが上方へ突設されている関係でスペース4b
の上下間隔が長くなるのでモールド装置の全体が大型化
されることになる。従って、この問題を解消するため
に、各プランジャー13a…13aを複数個に分割して
組立てることができる構成としたものである。この場合
は、下型4を小型化させることができる利点と共に、ポ
ット9内に嵌合させるプランジャー先端部13gのみの
交換が可能となるため、該先端部13gとポット9との
クリアランスを常に適正に維持することができ、従っ
て、例えば、摩滅により上記クリアランスが拡大して樹
脂材料に対する所定の加圧力を得ることができないよう
な場合においても、プランジャーホルダー13を分解し
てプランジャー13の全体を取り換える必要がない等の
利点を有するものである。 【0029】なお、上記したアリ部とアリ溝部、条溝と
突条等の配置構成の態様は、各構成部材間において相対
的に配設されるものであるから、金型の製作或はモール
ド装置の実際の使用態様に対応させて適宜に変更できる
ものである。 【0030】また、図中の符号39はキャビティブロッ
ク7・8の先後両端部を固定させるための固定用ブロッ
クを示すものである。 【0031】以上のように、上記実施例によれば、固定
側及び可動側の両ベース3・4に対する固定側及び可動
側の両キャビティブロック7・8、両エジェクタープレ
ート22・12及びプランジャー13aとそのホルダー
13といったモールド装置における重要な構成部分の着
脱が夫々容易となり、従って、キャビティブロック7・
8の交換作業に要する時間が短縮化される。 【0032】本発明は、上述した実施例のものに限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内
で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採
用できるものである。 【0033】 【発明の効果】本発明の構成によれば、キャビティブロ
ックを金型ベースに対して頻繁に交換するといった積極
的な交換性を有するため、固定側及び可動側の両金型ベ
ースに対して固定側及び可動側の両キャビテイブロック
を夫々頻繁に交換する半導体装置の多品種少量生産に適
したモールド装置を提供することができる。 【0034】また、このキャビティブロックの交換に際
して付随的に必要となるエジェクタープレート及びプラ
ンジャーホルダーの交換作業を簡易に且つ確実に行なう
ことができるので、前述したような従来の問題点を確実
に解消することができるといった優れた実用的な効果を
奏するものである。 【0035】また、プランジャー及び均等加圧機構は、
装置に対して、分解することなく、一体的に、着脱自在
に装設されるので、金型の全体的な交換作業を簡単に且
つ短時間で、しかも確実に行なえるモールド装置を提供
することができると云った優れた実用的な効果を奏す
る。 【0036】更に、キャビティブロックが、金型ベース
に対して、着脱自在に装設されるので、金型の全体的な
交換作業を簡単に且つ短時間で、しかも確実に行なえる
モールド装置を提供することができると共に、金型交換
に際して各プランジャーのピッチ間隔を変更する場合
に、該ピッチ変更作業を簡単に且つ短時間で、しかも確
実に行なえるモールド装置を提供することができると云
った優れた実用的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモールド装置の基本的構成例を示
す一部切欠縦断正面図である。 【図2】本発明に係るモールド装置の概略分解斜視図で
ある。 【図3】本発明に係るモールド装置の一部切欠縦断正面
図である。 【図4】本発明に係るモールド装置の要部を示す一部切
欠拡大縦断側面図である。 【図5】本発明装置におけるプランジャーホルダー部分
の平面図である。 【図6】本発明装置におけるプランジャーホルダーの蓋
板の平面図である。 【図7】本発明装置における下部エジェクタープレート
部分の底面図である。 【図8】本発明装置の他の構成例を示す一部切欠正面図
である。 【符号の説明】 1 …固定上型、 2 …可動下型、 3 …上型ベース、 4 …下型ベース、 4a…アリ溝部、 4b…スペース、 5・6…熱源、 7 …上型キャビティブロック、 8 …下型キャビティブロック、 8a…アリ部、 9 …ポット、 10 …下型キャビティ、 11 …熱源、 12 …下部エジェクタープレート、 12a…エジェクターピン、 12b…エジェクターバー、 12c…条溝、 12d…支受バー、 12e…係合部材、 12f…突部、 12g・12h・12i…長孔、 13 …プランジャーホルダー、 13a…プランジャー、 13b…条溝、 13c…摺動面、 13d…長孔、 13e…蓋板、 13f…孔部、 13g…先端部、 20 …上型キャビティ、 21 …熱源、 24 …カル部、 26 …ゲート部、 32 …レール部材、 32a…突条、 32b…ロッド、 33 …弾性材、 34 …受座、 39 …固定ブロック。
す一部切欠縦断正面図である。 【図2】本発明に係るモールド装置の概略分解斜視図で
ある。 【図3】本発明に係るモールド装置の一部切欠縦断正面
図である。 【図4】本発明に係るモールド装置の要部を示す一部切
欠拡大縦断側面図である。 【図5】本発明装置におけるプランジャーホルダー部分
の平面図である。 【図6】本発明装置におけるプランジャーホルダーの蓋
板の平面図である。 【図7】本発明装置における下部エジェクタープレート
部分の底面図である。 【図8】本発明装置の他の構成例を示す一部切欠正面図
である。 【符号の説明】 1 …固定上型、 2 …可動下型、 3 …上型ベース、 4 …下型ベース、 4a…アリ溝部、 4b…スペース、 5・6…熱源、 7 …上型キャビティブロック、 8 …下型キャビティブロック、 8a…アリ部、 9 …ポット、 10 …下型キャビティ、 11 …熱源、 12 …下部エジェクタープレート、 12a…エジェクターピン、 12b…エジェクターバー、 12c…条溝、 12d…支受バー、 12e…係合部材、 12f…突部、 12g・12h・12i…長孔、 13 …プランジャーホルダー、 13a…プランジャー、 13b…条溝、 13c…摺動面、 13d…長孔、 13e…蓋板、 13f…孔部、 13g…先端部、 20 …上型キャビティ、 21 …熱源、 24 …カル部、 26 …ゲート部、 32 …レール部材、 32a…突条、 32b…ロッド、 33 …弾性材、 34 …受座、 39 …固定ブロック。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
// B29L 31:34
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.キャビティブロックのパーティングライン面に配設
した所要複数個のポットと、該各ポットに夫々嵌装させ
る該ポット数と同数本のプランジャーを配設したマルチ
プランジャー型の樹脂モールド装置において、上記各プ
ランジャーを均等加圧機構を備えたプランジャーホルダ
ーに支持させると共に、該プランジャーホルダーを上下
往復動ロッドに装着したレール部材に対して着脱自在に
装設して構成したことを特徴とする多品種少量生産に適
した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド
装置。 2.上下往復動ロッドを介して各プランジャーを上下移
動させることにより、該各プランジャーの先端部側と金
型ベースに穿設したプランジャーの挿通孔とを嵌脱自在
に配設して構成したことを特徴とする請求項1に記載の
多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジ
ャー型樹脂モールド装置。 3.キャビティブロックのパーティングライン面に配設
した所要複数個のポットと、該各ポットに夫々嵌装させ
る該ポット数と同数本のプランジャーを配設したマルチ
プランジャー型の樹脂モールド装置において、上記キャ
ビティブロックを金型ベースに対して着脱自在に配設す
ると共に、両金型ベースのいずれか一方に、上記各プラ
ンジャーの挿通孔を形成し、且つ、該挿通孔の形状を該
各プランジャーの夫々を挿通させる長孔に形成して構成
したことを特徴とする多品種少量生産に適した半導体封
止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15348896A JP2903042B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15348896A JP2903042B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61113353A Division JP2802272B2 (ja) | 1986-04-11 | 1986-05-17 | 多品種少量生産に適した半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115938A JPH09115938A (ja) | 1997-05-02 |
JP2903042B2 true JP2903042B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=15563673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15348896A Expired - Lifetime JP2903042B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 多品種少量生産に適した半導体封止用のマルチプランジャー型樹脂モールド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903042B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW507334B (en) * | 1997-12-02 | 2002-10-21 | Cynex Kk | Resin package apparatus |
JP6721526B2 (ja) * | 2017-03-03 | 2020-07-15 | アピックヤマダ株式会社 | モールド金型、モールドプレス、およびモールド装置 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP15348896A patent/JP2903042B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09115938A (ja) | 1997-05-02 |
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