JP2902899B2 - 放射線透過試験用フィルムの読込み時の自動濃度補正方法 - Google Patents

放射線透過試験用フィルムの読込み時の自動濃度補正方法

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JP2902899B2 JP5121273A JP12127393A JP2902899B2 JP 2902899 B2 JP2902899 B2 JP 2902899B2 JP 5121273 A JP5121273 A JP 5121273A JP 12127393 A JP12127393 A JP 12127393A JP 2902899 B2 JP2902899 B2 JP 2902899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】鋼板等の溶接部分の放射線透過試
験に於いて撮影されたフィルムの濃度を輝度値に変換し
てコンピュータ等に取り込むに際し、その輝度値を自動
補正して適正化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板、配管等の溶接に際して発生するブ
ローホール、融合不良等の溶接欠陥を非破壊で検査する
方法として、X線、中性子線、γ線等を用いた放射線透
過試験が知られている。放射線透過試験では、溶接部分
等を透過した放射線の画像をフィルムに撮影し、その濃
淡の変化により上記溶接欠陥の存在が検出される。
【0003】溶接部の放射線撮影フィルムは、規格によ
りその濃度の範囲を1.0〜3.5となるように規定さ
れており、一般の写真フィルムに比べて広範囲である。
ここで、この濃度は、放射線撮影フィルムの透過光の光
強度に対するフィルムのない状態の光強度の比である。
溶接部分を撮影した放射線撮影フィルム上の画像は、T
Vカメラなどの光学的手法よってアナログ信号として読
み取られる。この読み取りは、溶接が行われた継ぎ目の
長手方向に対して直角に行われる。読み取られた濃度値
は、A/D変換器等で所定の変換特性に従って輝度値に
変換される。即ち図7に示すように、濃度値1.0〜
3.5の範囲内にある濃度データは、256階調ならば
0〜255までの輝度値に変換された後、コンピュータ
等で画像処理される。このように、溶接部の濃度データ
をデジタル化して画像処理を行う技術は、例えば特開平
3−209239号公報、特開平3−209583号公
報、特開平3−210412号公報等に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】放射線撮影フィルムの
濃度値をA/D変換器でデジタル化する場合、その変換
階調数は、例えば256階調等の既定値に固定されてい
るのが通常である。また、通常、図7に示すように、フ
ィルムの規格濃度範囲1.0〜3.5の全体がA/D変
換によって256階調の輝度値に変換される。従って、
フィルムに撮影された撮像の濃度が規格濃度範囲より狭
い例えば1.5〜2.5の範囲にある場合には、図8に
示すように、256階調のうちの一部のみが使用され、
全階調が有効に使用されないという問題点がある。
【0005】また、変換階調数が上述のように既定値に
固定されていると、画像処理を行った場合の輝度値の分
解能も固定されてしまうため、原子力発電所の設備のよ
うに高い濃度分解能を要求される場合には、上記従来の
方法を適用することができない。即ち、図10(a)に
示すように、フィルム上の検出すべき非常に小さい濃度
変化A及びBの部分がある場合、従来と同様の方法によ
り輝度値に変換すると、同図(b)に示すように変換後
にはA及びBの微小変化が消失してしまい、濃度変化が
小さな溶接欠陥を捕らえることができない。
【0006】この問題点を解決するため、例えばより狭
い濃度範囲1.5〜2.5を256階調の全体に亘る輝
度値に変換するように変換式のパラメータを設定する
と、図9に示すように、通常の濃度範囲1.0〜3.5
に亘る濃度値を有するフィルムの場合には、得られる輝
度値が0〜255の範囲からはみ出してしまうという問
題点がある。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
に為されたものであり、本発明の目的は、全階調数を有
効に使用し得る放射線透過試験用フィルムの読込み時の
自動濃度補正方法を提供することである。また、本発明
の他の目的は、A/D変換器の階調数に制限されず、し
かも高い濃度分解能を要求される場合にもデジタル化を
行うことができる放射線透過試験用フィルムの読込み時
の自動濃度補正方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射線透過
試験用フィルムの読込み時の自動濃度補正方法は、放射
線透過試験に於いて所定の濃度範囲内で撮影されたフィ
ルム上の撮像の濃度を既定階調数のほぼ全域に亘る輝度
値からなる画像データに所定のパラメータを有する変換
式を用いてA/D変換する自動濃度補正方法であって、
(1)前記フィルムに於ける濃度を既知濃度フィルムに
基づいて決定された既定パラメータを用いて輝度値にA
/D変換して一次データを得る一次変換ステップと、
(2)前記一次データの輝度値の最大値及び最小値が前
記既定階調数のほぼ全域に亘るように前記既定パラメー
タを補正して補正パラメータを得るパラメータ補正ステ
ップと、(3)前記フィルムに於ける濃度を前記補正パ
ラメータを用いて輝度値にA/D変換して前記画像デー
タを得る二次変換ステップとを有することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係る放射線透過試験用フィ
ルムの読込み時の自動濃度補正方法は、放射線透過試験
に於いて所定の濃度範囲内で撮影されたフィルム上の撮
像の濃度を、該試験に於いて検出すべき欠陥の最小寸法
に相当する濃度変化に対応して、既定階調数の整数倍の
範囲の輝度値からなる画像データにA/D変換する自動
濃度補正方法であって、(1)前記フィルム上の検出す
べき欠陥の最小寸法に対応する1階調当たりの濃度変化
bと、前記既定階調数Nと、前記フィルムの前記濃度範
囲△Di とを用いて以下の式 △Di /(b・N)+1>n≧△Di /(b・N) を満たす整数nを求める分割数決定ステップと、(2)
前記フィルム上の撮像の濃度範囲をn等分した各分割部
分を、前記既定階調のほぼ全域に亘る輝度値からなるn
個の一次データに、既定パラメータを有する変換式を用
いてA/D変換する一次変換ステップと、(3)n個の
一次データのそれぞれを、所定のパラメータを有する逆
変換式を用いて相互に連続する濃度データに変換する逆
変換ステップと、(4)前記濃度データを、所定のパラ
メータを有する変換式を用いて、既定階調数の前記整数
n倍の範囲の輝度値にA/D変換して前記画像データを
得る二次変換ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】放射線透過試験で撮影されたフィルムの濃度値
と輝度値との間の変換には、種々の変換式が用いられる
が、例えば以下の変換式(I)及び逆変換式(II)、 I=β+(α/10D ) ‥‥(I) D=log10(α/(I−β))‥‥(II) を用いることができる。ここで、(I)式及び(II)式
に於けるDはフィルム上の濃度値、Iは輝度値、α及び
βはパラメータである。
【0011】第1の発明に係る放射線透過試験用フィル
ムの読込み時の自動濃度補正方法は、放射線透過試験に
於いて所定の濃度範囲内で撮影されたフィルム上の撮像
の濃度を、既定階調数のほぼ全域に亘る輝度値からなる
画像データに、(I)式に示すようなパラメータα及び
βを有する変換式を用いてA/D変換するものである。
【0012】放射線透過試験で撮影されたフィルム上の
撮像は、一次変換ステップに於いて、TV等の光学的手
段で取り込まれ、既知濃度フィルムと比較することによ
り濃度値として得られる。この濃度値は、既定パラメー
タを有する変換式を用いて輝度値にA/D変換される。
このA/D変換により得られるデータが一次データであ
る。この一次変換ステップでは、図4の曲線Pに示すよ
うに、a〜bの範囲の濃度値は、階調数Na 〜Nb の範
囲の輝度値に変換され、全階調数Nの一部分が使用され
ているに過ぎない。なお、この一次変換ステップに於け
る図4の曲線Pは、従来より濃度値の輝度値への変換に
用いられている変換式を表す曲線と同様である。
【0013】次に、パラメータ補正ステップでは、得ら
れた一次データの輝度値の最大値及び最小値が求められ
る。そして、これらの最大値及び最小値が既定階調数の
ほぼ全域に亘るように、上述の既定パラメータを補正し
た補正パラメータが求められる。
【0014】更に、二次変換ステップでは、この補正パ
ラメータを用いて再びフィルムの濃度が輝度値にA/D
変換される。この二次変換ステップでは、図4の曲線Q
に示すように、a〜bの範囲の濃度値は0〜255の輝
度値に変換され、既定階調数のほぼ全域に亘る輝度値か
らなる画像データが得られる。
【0015】第2の発明に係る放射線透過試験用フィル
ムの読込み時の自動濃度補正方法は、放射線透過試験に
於いてフィルム上に撮影された検出すべき欠陥の最小寸
法に相当する濃度変化がA/D変換後に於いても失われ
ないように、フィルム上の撮像の濃度を既定階調数の整
数倍の範囲の輝度値からなる画像データに変換するもの
である。
【0016】即ち、分割数決定ステップでは、以下の
(III )式 △Di /(b・N)+1>n≧△Di /(b・N) ‥‥(III ) を満たす整数nが求められる。ここで、bはフィルム上
の検出すべき欠陥の最小寸法に対応する1階調当たりの
濃度変化であり、Nは既定階調数、△Di はフィルムの
濃度範囲である。
【0017】次に、一次変換ステップに於いて、フィル
ム上の撮像の濃度範囲がn等分される。n等分された各
分割部分は、既定階調Nのほぼ全域に亘る輝度値からな
る一次データに変換される。分割部分はn個あるので一
次データもn個得られる。また、一次データへのA/D
変換は、既定パラメータを有する(I)式のような変換
式を用いて行われる。
【0018】次に、逆変換ステップでは、n個の一次デ
ータのそれぞれは、所定のパラメータを有する(II)式
のような逆変換式を用いて相互に連続する濃度データに
変換される。この濃度データは例えばコンピュータ内に
生成されるものである。
【0019】更に、二次変換ステップでは、この濃度デ
ータをもとにして、(I)式のような変換式を用いて画
像データにA/D変換される。この変換は、変換後の輝
度値が既定階調数のn倍の範囲内に収まるようなパラメ
ータを有する変換式を用いて行われる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。
【0021】図1に本発明の放射線透過試験用フィルム
の読込み時の自動濃度補正方法を実施するためのシステ
ム構成の一例を示す。また、図2に図1のシステムで読
み取られる取り込みフィルム10の平面構成を示す。取
り込みフィルム10は放射線透過試験で撮影された撮影
フィルム6と、撮影フィルム6上の濃度値を決めるため
の基準となる既知濃度フィルム5とによって構成されて
いる。撮影フィルム6上には撮影対象である溶接部の撮
像11が写し出されている。この撮像11は、撮影フィ
ルム6の長手方向に直角の方向に徐々に濃度が変化する
帯状の像として写し出されている。また、既知濃度フィ
ルム5は、段階的に濃度を変化させた濃度が既知の複数
のフィルム片5a,5b…5l,5mを有している。最
も左側のフィルム片5aが濃度値1.0に、最も右側の
フィルム片5mが濃度値3.5に対応しており、その間
のフィルム片5b…5lは濃度値1.0〜3.5を等分
する濃度値に対応している。なお、このフィルム片5b
…5lの濃度値は、必ずしも濃度値1.0〜3.5を等
分する値である必要はない。
【0022】図1のシステムは、取り込みフィルム10
を載置する透過照明台7と、透過照明台7上の取り込み
フィルム10をアナログ信号として取込むTVカメラ1
と、TVカメラ1のオフセットやゲインを調節するため
のコントローラ2と、コントローラ2からのアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器3とを備えて
いる。このA/D変換器3は、その増幅率とオフセット
値をプログラマブルに変更できるものであり、コントロ
ーラ2からのアナログ信号を256階調のデジタル値と
して出力する。A/D変換器3からの出力はコンピュー
タ4に入力されると共に、このコンピュータ4は、A/
D変換器3のA/D変換特性、即ち増幅率とオフセット
値とを制御している。
【0023】図1のシステムでは、一次変換ステップに
於いて、まず、取り込みフィルム10が透過照明台7に
載置され、撮影フィルム6上の撮像11の各部の濃淡が
TVカメラ1によってアナログデータとして取り込まれ
る。このアナログデータの取り込みは、図2の矢印Aで
示す撮影フィルム6の長手方向に直角の方向に行われ
る。また、撮像11のアナログデータの取り込みと同時
に、既知濃度フィルム5の各フィルム片5a〜5mの濃
淡を表すアナログデータが取り込まれる。そして、コン
トローラ2に於いて撮像11の濃淡を表すアナログデー
タと各フィルム片5a〜5mの濃淡を表すアナログデー
タとを比較することにより、撮像11の矢印Aに沿った
濃度値Dが得られる。
【0024】次に、この濃度値Dは、下記の変換式(I
a )、即ち、 I=β1 +(α1 /10D ) ‥‥(Ia ) を用いて、A/D変換器3に於いて輝度値IにA/D変
換される。ここで、パラメータα1 及びβ1 は、前述の
図8に示すように、濃度値Dの範囲1.0〜3.5が輝
度値Iの範囲255〜0に変換されるようにコンピュー
タ4によって設定されている。この変換式(Ia )を用
いたA/D変換により得られるデータが一次データであ
る。
【0025】次に、パラメータ補正ステップでは、得ら
れた一次データの輝度値の最大値Imax 及び最小値I
min が求められる。そして、これらの最大値Imax 及び
最小値Imin が、既定階調数0〜255のほぼ全域に亘
るように、上述の既定パラメータα1 及びβ1 を補正し
た補正パラメータα2 及びβ2 がコンピュータ4に於い
て求められる。
【0026】更に、二次変換ステップでは、この補正パ
ラメータα2 及びβ2 を有する変換式(Ib )、即ち、 I=β2 +(α2 /10D ) ‥‥(Ib ) を用いて再びフィルムの濃度が輝度値にA/D変換さ
れ、図3に示すように、既定階調数0〜255のほぼ全
域に亘る輝度値からなる画像データが得られる。
【0027】このように、本実施例の放射線透過試験用
フィルムの読込み時の自動濃度補正方法では、撮影フィ
ルム6上の濃度値の範囲に関わりなく、既定階調数0〜
255のほぼ全域に亘る輝度値からなる画像データが得
られる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例に係る放射線
透過試験用フィルムの読込み時の自動濃度補正方法につ
いて説明する。本実施例の方法は、検出すべき欠陥の最
小寸法に相当する濃度変化に対応して、フィルム上の撮
像の濃度を既定階調数の整数倍の範囲の輝度値からなる
画像データにA/D変換するものである。
【0029】本実施例では、まず、分割数決定ステップ
に於いて、以下の(III )式 △Di /(b・N)+1>n≧△Di /(b・N) ‥‥(III ) を満たす整数nが求められる。ここで、bはフィルム上
の検出すべき欠陥の最小寸法に対応する1階調当たりの
濃度変化であり、Nは既定階調数、△Di はフィルムの
濃度範囲である。一例として、フィルムの濃度範囲を
1.0〜3.5(△Di =2.5)、必要な濃度分解
能、即ち検出すべき欠陥の最小寸法に対応する1階調当
たりの濃度変化b=0.005、A/D変換器の階調数
N=256とすれば、△Di /(b・N)=1.953
となり、(III )式によりn=2が求められる。従っ
て、分割すべき数は2となる。
【0030】次に、一次変換ステップに於いて、フィル
ム上の撮像の濃度範囲が、図5に示すように分割部分A
及びBに2等分される。分割部分Aは濃度値0〜1.7
5の範囲、分割部分Bは1.75〜3.5の範囲にそれ
ぞれ対応している。分割部分A及びBは、それぞれ既定
階調0〜255のほぼ全域に亘る輝度値からなる2つの
一次データに変換される。一次データへのA/D変換
は、前述の変換式(Ia)を用いて輝度値IにA/D変
換される。
【0031】次に、逆変換ステップに於いて、分割部分
Aに対応する一次データは、以下の逆変換式(IIa )、
即ち、 D=log10(α3 /(I−β3 ))‥‥(IIa ) を用いて分割部分Aに対応する濃度データに変換され
る。同様に、分割部分Bに対応する一次データは、以下
の逆変換式(IIb )、即ち、 D=log10(α4 /(I−β4 ))‥‥(IIb ) を用いて分割部分Bに対応する濃度データに変換され
る。分割部分Aに対応する濃度データは、図6(a)の
A’に対応し、分割部分Bに対応する濃度データは、図
6(a)のB’に対応している。ここで、上記パラメー
タα3 ,β3 ,α4及びβ4 は、得られる濃度値の曲線
が、図6(a)に示すように、切れ目なく連続するよう
に設定される。分割部分A及びBに対応する連続した濃
度データは、コンピュータ4内に生成されるものであ
る。
【0032】更に、二次変換ステップでは、この濃度デ
ータをもとにして、(I)式のような変換式を用いて画
像データにA/D変換される。この変換は、変換後の輝
度値が既定階調数の2倍の範囲内に収まるようなパラメ
ータα5 及びβ5 を有する以下の変換式(Id )、即
ち、 I=β5 +(α5 /10D ) ‥‥(Ib ) を用いて行われる。このA/D変換により、図6(b)
に示すように、0〜511の階調数に亘る画像データが
得られる。
【0033】このように、本実施例の放射線透過試験用
フィルムの読込み時の自動濃度補正方法によれば、既定
階調数の2倍の範囲の輝度値を用いることができるの
で、検出すべき欠陥の最小寸法に相当する濃度変化がA
/D変換後に於いても失われない。
【0034】なお、本実施例では既定濃度範囲を2つに
分割した場合について説明したが、分割数nを増やすこ
とによって、更に高いの濃度分解能で輝度値へのA/D
変換を行うことができる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明に係る放射線透過試験用フィ
ルムの読込み時の自動濃度補正方法によれば、放射線透
過試験用フィルム上の濃度値の範囲に関わりなく、既定
階調数のほぼ全域を用いることができ、放射線透過試験
用フィルム上の撮像を有効に利用することができる。
【0036】また、第2の発明に係る放射線透過試験用
フィルムの読込み時の自動濃度補正方法によれば、既定
階調数の整数倍の範囲の輝度値を用いることができるの
で、検出すべき欠陥の最小寸法に相当する濃度変化がA
/D変換後に於いても失われない。従って、検出すべき
欠陥の下限の大きさを任意に設定することができ、原子
力発電所の設備のように高い濃度分解能を要求され、微
細な溶接欠陥の検出を要求される場合に於いても、その
要求を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線透過試験用フィルムの読込み時
の自動濃度補正方法を実施するためのシステム構成の一
例を示す概略図である。
【図2】既知濃度フィルムと撮影フィルムからなる取り
込みフィルムの平面構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る放射線透過試験用フィ
ルムの読込み時の自動濃度補正方法による濃度値の輝度
値への変換を示す図である。
【図4】濃度値の輝度値への変換に用いられる変換式を
表す曲線を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る放射線透過試験用フ
ィルムの読込み時の自動濃度補正方法に於ける一次変換
ステップを示す図である。
【図6】図5の実施例に係る放射線透過試験用フィルム
の読込み時の自動濃度補正方法に於ける二次変換ステッ
プを示す図である。
【図7】放射線透過試験用フィルムの読込み時に於ける
濃度値の輝度値への変換を示す図である。
【図8】濃度範囲が小さい場合の従来の放射線透過試験
用フィルムの読込み時に於ける濃度値の輝度値への変換
を示す図である。
【図9】濃度範囲が大きい場合の従来の放射線透過試験
用フィルムの読込み時に於ける濃度値の輝度値への変換
を示す図である。
【図10】従来の放射線透過試験用フィルムの読込み時
に於いて微細な濃度変化が失われる様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…TVカメラ 2…コントローラ 3…A/D変換器 4…コンピュータ 5…既知濃度フィルム 6…撮影フィルム 7…透過照明台 10…取り込みフィルム 11…撮像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道場 康二 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 前田 昭彦 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 井内 貞夫 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 川野 征士郎 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平2−253766(JP,A) 特開 昭62−159977(JP,A) 特開 昭61−248665(JP,A) 特開 平3−209583(JP,A) 特開 平3−210412(JP,A) 特開 昭62−14576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線透過試験に於いて所定の濃度範囲
    内で撮影されたフィルム上の撮像の濃度を、該試験に於
    いて検出すべき欠陥の最小寸法に相当する濃度変化に対
    応して、既定階調数の整数倍の範囲の輝度値からなる画
    像データにA/D変換する自動濃度補正方法であって、 (1)前記フィルム上の検出すべき欠陥の最小寸法に対
    応する1階調当たりの濃度変化bと、前記既定階調数N
    と、前記フィルムの前記濃度範囲△Diとを用いて以下
    の式 △Di/(b・N)+1>n≧△Di/(b・N) を満たす整数nを求める分割数決定ステップと、 (2)前記フィルム上の撮像の濃度範囲をn等分した各
    分割部分を、前記既定階調のほぼ全域に亘る輝度値から
    なるn個の一次データに、既定パラメータを有する変換
    式を用いてA/D変換する一次変換ステップと、 (3)n個の一次データのそれぞれを、所定のパラメー
    タを有する逆変換式を用いて相互に連続する濃度データ
    に変換する逆変換ステップと、 (4)前記濃度データを、所定のパラメータを有する変
    換式を用いて、既定階調数の前記整数n倍の範囲の輝度
    値にA/D変換して前記画像データを得る二次変換ステ
    ップとを有することを特徴とする放射線透過試験用フィ
    ルムの読込み時の自動濃度補正方法。
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