JP2902211B2 - 圧延形状の改善方法 - Google Patents
圧延形状の改善方法Info
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Description
の改善方法に関する。
12段型圧延機の圧延形状制御方法としては、 (a)耳伸び、腹伸びを救う方法として、中間ロールベ
ンダー、ワークロールベンダーを調整する技術 (b)複合伸びを改善する方法として上バックアップロ
ールの各分割ロールをそれぞれ独立に押し出すことによ
り、また、下バックアップロールは凸クラウン、凹クラ
ウンを各鋼種、各板幅単位で決定し、プリセットする技
術 が知られている。特にバックアップロールの押し出しに
ついては、各分割バックアップロールのベアリング単位
に偏心ブッシュを設けて、その偏心ブッシュを回転させ
て押し出す際に、分割バックアップロールの軸に反力を
受けさせることによりベアリング単体を押し出すもの
と、バックアップロールフレームやハウジングに反力を
受けさせてシャフトごと撓ませて、バックアップロール
ベアリングを押し出す技術が知られている。
形状制御を行う際、中間ロールのベアリングエッジに荷
重が集中し中間ロールの表面にベアリングマークが出る
ため、中間ロールを軸方向にオシレートして、荷重を集
中させないようにする技術や上下の分割バックアップロ
ールを千鳥状に互い違いに配列することによって面圧を
分散させ、ベアリングマークの転写を極小化する技術も
知られている(特開昭58−53310号公報)。
ップロールを押し出すことによる圧延形状改善方法で
は、さまざまな種類の板幅、荷重条件等を圧延する場
合、耳伸びや腹伸びが非常に大きくなるケースが特に高
荷重領域に見られるという問題があった。この問題を解
決するためにワークロールにクラウンを付与する技術が
あるが、ワークロールに大きなクラウンをつけた場合、
ワークロール研削時の送りマークがストリップに転写し
て、特に表面品質が大切なストリップに対し不良を出し
てしまうという問題があった。
形状改善方法を提供することを目的とする。
解決するために、次の技術手段を講じた。すなわち、ス
トリップを冷間圧延する分割バックアップロールを有
し、中間ロールをオシレートして使用する12段圧延機
を用いる圧延において、中間ロールに100〜1000
μm/径のクラウンを付与して圧延することにより圧延
形状の改善を達成するものである。
ながら、中間ロールにクラウンを付与することによって
圧延形状改善を可能にしたので、ベアリングマークを生
ずることがなく、かつ、中間ロールにクラウンを付与し
た分だけワークロールのクラウン量を減らすことがで
き、ロールの送りマークのない麗美なストリップ表面が
得られるようになり、ストリップの圧延形状も良好とな
った。
に応じ、圧延荷重の変化に従って変えることにより、3
00トン〜1500トンの圧延荷重領域に対して、10
0〜1000μm/径の中間ロールクラウンを選定すれ
ばよい。
発明を実施した。ストリップ1は、上ワークロール2
a,下ワークロール2bにより圧延される。上中間ロー
ル3aは上大径バックアップロール4a及び上小径バッ
クアップロール4bによりバックアップされている。上
大径バックアップロール4aは図2に示すように軸方向
に分割されている。
ール4c及び下小径バックアップロール4dにより支持
されており、下大径バックアップロール4cは図2に示
すように軸方向に分割されている。中間ロール3a,3
bに600μm/径のクラウンを付与した。この12段
圧延機を用いて、幅1200mm厚さ1.6〜2.0m
mのステンレス鋼の冷間圧延を行った。
実施例を示すストリップ急峻度の実験データである。急
峻度Wは全振幅fと波の波長Lとの比(%表示)であ
る。本発明を実施する以前の図4に示すデータに比較し
て、急峻度約0.35%の形状改善効果が得られてい
る。この実験を行った際、オシレーションによって板厚
偏差が20μm程度発生したが、通常のAGCを用いて
圧延することにより通常の偏差並の圧延が可能であっ
た。また、ストリップの表面についても光沢ムラもなく
十分麗美な表面品質が得られた。
割バックアップロールを有し、中間ロールをオシレート
して使用する12段圧延機において中間ロールにクラウ
ンを付与したことによって、圧延形状改善が達成され
た。また中間ロールにクラウンを付与して、ワークロー
ルのクラウンを減じることにより、安定的にストリップ
表面の品質を確保できるという効果も得られた。さらに
ワークロールのクラウンを減じたために1本当たりのワ
ークロールの研削時間も減らすことができた。これによ
りワークロールの研削能率の飛躍的向上を達成すること
ができた。
面図である。
面図である。
急峻度データである。
ロール 3a 上中間ロール 3b 下中間ロ
ール 4a 上大径バックアップロール 4b 上小径バ
ックアップロール 4c 下大径バックアップロール 4d 下小径バ
ックアップロール
Claims (1)
- 【請求項1】 分割バックアップロールを有し中間ロー
ルをオシレートしながらストリップを冷間圧延する12
段圧延機の中間ロールに100〜1000μm/径のク
ラウンを付与して圧延することを特徴とする圧延形状の
改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13065792A JP2902211B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 圧延形状の改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13065792A JP2902211B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 圧延形状の改善方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317905A JPH05317905A (ja) | 1993-12-03 |
JP2902211B2 true JP2902211B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=15039496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13065792A Expired - Fee Related JP2902211B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 圧延形状の改善方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902211B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP13065792A patent/JP2902211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05317905A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
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