JP2902211B2 - 圧延形状の改善方法 - Google Patents

圧延形状の改善方法

Info

Publication number
JP2902211B2
JP2902211B2 JP13065792A JP13065792A JP2902211B2 JP 2902211 B2 JP2902211 B2 JP 2902211B2 JP 13065792 A JP13065792 A JP 13065792A JP 13065792 A JP13065792 A JP 13065792A JP 2902211 B2 JP2902211 B2 JP 2902211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolling
crown
strip
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13065792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05317905A (ja
Inventor
重史 桂
晴正 村本
久直 中原
朗 岸田
一仁 剣持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP13065792A priority Critical patent/JP2902211B2/ja
Publication of JPH05317905A publication Critical patent/JPH05317905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2902211B2 publication Critical patent/JP2902211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延機の圧延形状
の改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に分割バックアップロールを有する
12段型圧延機の圧延形状制御方法としては、 (a)耳伸び、腹伸びを救う方法として、中間ロールベ
ンダー、ワークロールベンダーを調整する技術 (b)複合伸びを改善する方法として上バックアップロ
ールの各分割ロールをそれぞれ独立に押し出すことによ
り、また、下バックアップロールは凸クラウン、凹クラ
ウンを各鋼種、各板幅単位で決定し、プリセットする技
術 が知られている。特にバックアップロールの押し出しに
ついては、各分割バックアップロールのベアリング単位
に偏心ブッシュを設けて、その偏心ブッシュを回転させ
て押し出す際に、分割バックアップロールの軸に反力を
受けさせることによりベアリング単体を押し出すもの
と、バックアップロールフレームやハウジングに反力を
受けさせてシャフトごと撓ませて、バックアップロール
ベアリングを押し出す技術が知られている。
【0003】これらの分割バックアップロールを用いて
形状制御を行う際、中間ロールのベアリングエッジに荷
重が集中し中間ロールの表面にベアリングマークが出る
ため、中間ロールを軸方向にオシレートして、荷重を集
中させないようにする技術や上下の分割バックアップロ
ールを千鳥状に互い違いに配列することによって面圧を
分散させ、ベアリングマークの転写を極小化する技術も
知られている(特開昭58−53310号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分割バックア
ップロールを押し出すことによる圧延形状改善方法で
は、さまざまな種類の板幅、荷重条件等を圧延する場
合、耳伸びや腹伸びが非常に大きくなるケースが特に高
荷重領域に見られるという問題があった。この問題を解
決するためにワークロールにクラウンを付与する技術が
あるが、ワークロールに大きなクラウンをつけた場合、
ワークロール研削時の送りマークがストリップに転写し
て、特に表面品質が大切なストリップに対し不良を出し
てしまうという問題があった。
【0005】本発明はこのような欠点を解消した、圧延
形状改善方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の技術手段を講じた。すなわち、ス
トリップを冷間圧延する分割バックアップロールを有
し、中間ロールをオシレートして使用する12段圧延機
を用いる圧延において、中間ロールに100〜1000
μm/径のクラウンを付与して圧延することにより圧延
形状の改善を達成するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、中間ロールをオシレートをし
ながら、中間ロールにクラウンを付与することによって
圧延形状改善を可能にしたので、ベアリングマークを生
ずることがなく、かつ、中間ロールにクラウンを付与し
た分だけワークロールのクラウン量を減らすことがで
き、ロールの送りマークのない麗美なストリップ表面が
得られるようになり、ストリップの圧延形状も良好とな
った。
【0008】中間ロールのクラウン量は、鋼種や板幅等
に応じ、圧延荷重の変化に従って変えることにより、3
00トン〜1500トンの圧延荷重領域に対して、10
0〜1000μm/径の中間ロールクラウンを選定すれ
ばよい。
【0009】
【実施例】図1、図2に示す12段圧延機を用いて、本
発明を実施した。ストリップ1は、上ワークロール2
a,下ワークロール2bにより圧延される。上中間ロー
ル3aは上大径バックアップロール4a及び上小径バッ
クアップロール4bによりバックアップされている。上
大径バックアップロール4aは図2に示すように軸方向
に分割されている。
【0010】下中間ロール3bは下大径バックアップロ
ール4c及び下小径バックアップロール4dにより支持
されており、下大径バックアップロール4cは図2に示
すように軸方向に分割されている。中間ロール3a,3
bに600μm/径のクラウンを付与した。この12段
圧延機を用いて、幅1200mm厚さ1.6〜2.0m
mのステンレス鋼の冷間圧延を行った。
【0011】図3は荷重900トンにおける本発明の一
実施例を示すストリップ急峻度の実験データである。急
峻度Wは全振幅fと波の波長Lとの比(%表示)であ
る。本発明を実施する以前の図4に示すデータに比較し
て、急峻度約0.35%の形状改善効果が得られてい
る。この実験を行った際、オシレーションによって板厚
偏差が20μm程度発生したが、通常のAGCを用いて
圧延することにより通常の偏差並の圧延が可能であっ
た。また、ストリップの表面についても光沢ムラもなく
十分麗美な表面品質が得られた。
【0012】
【発明の効果】本発明は、ストリップを冷間圧延する分
割バックアップロールを有し、中間ロールをオシレート
して使用する12段圧延機において中間ロールにクラウ
ンを付与したことによって、圧延形状改善が達成され
た。また中間ロールにクラウンを付与して、ワークロー
ルのクラウンを減じることにより、安定的にストリップ
表面の品質を確保できるという効果も得られた。さらに
ワークロールのクラウンを減じたために1本当たりのワ
ークロールの研削時間も減らすことができた。これによ
りワークロールの研削能率の飛躍的向上を達成すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する圧延機のロール配列を示す側
面図である。
【図2】本発明を適用する圧延機のロール配列を示す正
面図である。
【図3】本発明の圧延形状改善効果を示すストリップの
急峻度データである。
【図4】本発明を実施する以前の急峻度データである。
【符号の説明】
1 ストリップ 2a 上ワークロール 2b 下ワーク
ロール 3a 上中間ロール 3b 下中間ロ
ール 4a 上大径バックアップロール 4b 上小径バ
ックアップロール 4c 下大径バックアップロール 4d 下小径バ
ックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 朗 神戸市中央区脇浜海岸通2番88号 川崎 製鉄株式会社 阪神製造所内 (72)発明者 剣持 一仁 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 技術研究本部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 1/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割バックアップロールを有し中間ロー
    ルをオシレートしながらストリップを冷間圧延する12
    段圧延機の中間ロールに100〜1000μm/径のク
    ラウンを付与して圧延することを特徴とする圧延形状の
    改善方法。
JP13065792A 1992-05-22 1992-05-22 圧延形状の改善方法 Expired - Fee Related JP2902211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13065792A JP2902211B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 圧延形状の改善方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13065792A JP2902211B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 圧延形状の改善方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05317905A JPH05317905A (ja) 1993-12-03
JP2902211B2 true JP2902211B2 (ja) 1999-06-07

Family

ID=15039496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13065792A Expired - Fee Related JP2902211B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 圧延形状の改善方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2902211B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05317905A (ja) 1993-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2538153B2 (ja) 熱間圧延から冷間圧延への転換のための連続処理ライン
EP0065930A1 (en) Rolling mill
JP2902211B2 (ja) 圧延形状の改善方法
JPH0613123B2 (ja) プラネタリ−ミルライン圧延方法
US5239851A (en) Rolling method of multi-high rolling mill for obtaining accurate sheet crown
JPS60196206A (ja) 圧延機
JPH0523705A (ja) 鋼板の圧延方法
JPH05337517A (ja) 圧延形状の改善方法
EP0159796A1 (en) Method for controlling roll deflection
JPS6141643B2 (ja)
GB2115732A (en) Method and apparatus for controlling width and thickness of strip
JP2996338B2 (ja) ゼンジミア圧延機によるステンレス鋼板の圧延方法
JP3224522B2 (ja) 金属帯のクラウン形状制御方法
JP2966172B2 (ja) 多段圧延機
EP0400568B1 (en) Method of rolling in a five-high rolling mill
JPS59212104A (ja) 多段圧延機
JPH07265928A (ja) 板の形状制御方法およびその装置
JPH0569004A (ja) 金属板の幅広げ加工方法
JPH03238108A (ja) シャドウマスク用薄鋼板のダル圧延用圧延機
JPS639882B2 (ja)
JPS6365403B2 (ja)
JPS60187408A (ja) 圧延方法及び装置
JP2502235B2 (ja) 内質に優れた極厚鋼板の圧延法
JP3294797B2 (ja) 条鋼製造方法
JPS62166006A (ja) 多段圧延機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees