JP2902038B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2902038B2
JP2902038B2 JP2064961A JP6496190A JP2902038B2 JP 2902038 B2 JP2902038 B2 JP 2902038B2 JP 2064961 A JP2064961 A JP 2064961A JP 6496190 A JP6496190 A JP 6496190A JP 2902038 B2 JP2902038 B2 JP 2902038B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリなどの
電子写真方式のカラー画像形成装置に関する。
(従来の技術) 画像を形成された画像担持体の移動方向と同方向に移
動する転写紙搬送手段に転写紙を保持し、この転写紙を
転写部において上記画像担持体に接触させて往動させな
がら画像を転写したのち、転写紙搬送手段を復動させる
工程を用いる現像剤の色の数だけ繰り返すことによって
転写紙に色毎の画像を重ねるカラー画像形成装置は、既
に知られている。例えば、特開昭62−118366号公報に記
載された装置がそれである。この公報に記載された装置
は、転写紙搬送手段に保持した転写紙を往復動させて、
画像担持体の転写部において画像を順次転写する。転写
紙搬送手段に保持される転写紙は、画像を転写される往
動時には、進行方向の先端部が搬送手段から分離し、次
の画像転写のために復動して待機しているときにはその
後端部が搬送手段から分離している。
(発明が解決しようとする課題) 上記公報に記載された装置は、画像転写工程の前後で
転写紙の一部が転写紙搬送手段から一旦分離する。この
ことは、搬送手段を小嵩にして画像形成装置を小型化す
る上で有利である。しかし、複数の画像を重ね転写する
とき、搬送手段と転写紙とがずれてしまい、転写される
画像に色ずれが発生してコピー品質を落す原因になって
いる。
転写紙の位置ずれを防止するために、転写紙搬送手段
としての搬送ベルトの、転写紙から分離した部分に電荷
を付与して転写紙保持力を高める方法が考えられるも、
次の画像を転写するときに、前回分離した部分のベルト
表面の電位と、他の領域の表面電位とが異なるため、転
写効率に差ができて、最終的に得られた画像に濃度むら
が発生するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、濃度むらのない画像を得ら
れるカラー画像形成装置の提供にある。
(課題を解決するための手段) 本発明のカラー画像形成装置は、画像を形成された画
像担持体の移動方向と同方向に移動する転写紙搬送手段
に転写紙を保持し、この転写紙を転写部において上記画
像担持体に接触させて往動させながら画像を転写したの
ち、転写紙搬送手段を復動させる工程を繰り返すことに
よって転写紙に色毎の画像を重ねるカラー画像形成装置
において、転写紙搬送手段が往動するときに転写紙が分
離する領域の搬送手段表面に交番する電荷密度パターン
を形成する第1電荷付与手段と、復動時に転写紙が分離
する領域の搬送手段表面に交番する電荷密度パターンを
形成する第2電荷付与手段とを具備したことを特徴とす
る。
また、本発明のカラー画像形成装置は、色毎の転写工
程終了後に復動する転写紙搬送手段表面に、交番する電
荷密度パターンを形成する交流電圧印加手段と、この交
流電圧に重畳して転写後の転写紙搬送手段の表面電位と
略等しい直流電圧を印加する直流電圧印加手段とを具備
したことを特徴とする。
(作用) 画像を転写された転写紙が往動及び復動されるとき、
これを搬送する転写紙搬送手段には、その所定の部位の
表面に交流電圧が印加されて、電荷密度パターンを形成
する。
画像を転写された転写紙が復動されるとき、転写紙搬
送手段には、直流電圧を重畳した交流電圧が印加され
て、電荷密度パターンを形成する。
(実 施 例) 以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。
はじめに、第1図において本発明を適用するカラー画
像形成装置の概略の構成を説明する。符号1は、図示さ
れない感光体駆動モータによって回転駆動される駆動ベ
ルトローラ2と従動ベルトローラ3に巻き掛けられてい
て、示矢方向に速度VPで回動される静電潜像担持体とし
ての感光体ベルトを示している。ネガ−ポジプロセスの
場合、現像剤は感光体表面の帯電されていない個所に付
着するので、感光体ベルト1は、その全面を帯電チャー
ジャ4のコロナ放電によって所定の極性に均一に帯電さ
れる。この放電により軽微なオゾンが発生する。このオ
ゾンは、放電を停止すると短時間で分解するが、感光体
ベルト1表面に悪影響を及ぼし画像の鮮明さを損なうこ
とがある。そこで、図示されないファンなどにより帯電
チャージャ4後方から空気を送るか、または吸引してオ
ゾンの影響をなくす。
駆動ベルトローラ2の軸には、図示されない回転検知
センサが取付けられていて、該ベルトローラ2の1回転
ごとに検知パルスを出力するようになっている。この検
知パルスは、光書込みユニット5の半導体レーザを駆動
制御して、書込み位置Eで静電潜像を形成する。光書込
みユニット5から印加される画像データは、図示しない
画像読取装置により、例えば「ブルー」,「グリー
ン」,「レッド」の3色分解光をそれぞれ読み取り、こ
れの各色光の強度レベルを基にして、画像演算処理を行
なって、「イェロー」,「マゼンタ」,「シアン」,
「ブラック」の各色書込み画像データにしたものであ
る。画像データとしては、半導体レーザを用いるユニッ
ト5に代えて他の型式のレーザ又はLEDアレイやLCDアレ
イ等の光書込みユニットから出力される画像データであ
っても良く、カラーファクシミリ,ワードプロセッサ,
パーソナルコンピュータ等から出力される画像データで
あっても良い。感光体ベルト1が下向きに移動する部分
には、上から順に、イェロー現像剤を収納し現像ローラ
ー6を感光体ベルト1に対向させたイェロー現像器7,マ
ゼンタ現像剤を収納し現像ローラ8を備えたマゼンタ現
像器9,シアン現像剤を収納し現像ローラ10を備えたシア
ン現像器11,ブラック現像剤を収納し現像ローラ12を備
えたブラック現像器13が配設されている。各現像器は、
通常、その現像ローラを感光体ベルト1から離間させた
待機位置に置かれていて、対応する色の潜像面が、この
色に対応する現像器位置に到達する直前から通過直後ま
での間のみ、該当する色の現像器がその現像ローラを感
光体ベルト1に対して接触させるように、第1図にて左
方に移動させられて現像位置に位置決めされる。現像位
置に置かれた現像器は、現像機能を発揮すべく現像ロー
ラやこれらに現像剤を供給するローラを回転駆動され
る。第1図においては、イェロー現像器7が現像位置に
置かれ、他の現像器は待機位置に置かれている。
感光体ベルト1が上向きに移動する部分には、画像転
写後の感光体ベルト1表面に残留する現像剤を除去する
クリーニング装置29と、感光体ベルト1を除電する除電
器30が配設されている。
感光体ベルト1の下位には、転写紙搬送手段としての
転写ベルト17が配設されている。この転写ベルト17は、
駆動ベルトローラ18と従動ベルトローラ19に巻き掛けら
れていて、複写プロセスに従い、示矢方向に速度VFで往
動し、これと逆に速度VRで復動するように駆動制御され
る。転写ベルト17の上張渡し部の下面には、該ベルトを
転写部Tの感光体ベルト1に接触させたり、離間させる
ためのベルト接離ローラ20が配設されている。このベル
ト接離ローラ20は、図示されない駆動手段によって駆動
制御されて、画像転写時に往動(VF)する転写ベルト17
はこれを感光体ベルト1に接触させ、転写後に復動(V
R)する転写ベルト17はこれを感光体ベルト1から離間
させるように上下動させられる。駆動ベルトローラ18
は、図示されない駆動モータによって正逆回転駆動さ
れ、画像転写後の転写紙を符号PAで示す位置まで往動回
転し、次の色の画像転写のために符号PBで示す待機位置
まで復動回転させられる。転写部Tの下位には、転写ベ
ルト17を間において転写チャージャ21が配設されてい
る。
従動ベルトローラ19の上位には、転写紙Pを積層した
給紙トレイ14,このトレイの転写紙Pを1枚ずつ取り出
す給紙ローラ15及び取り出された転写紙Pをプロセスに
従って転写紙ベルト17に向けて送り出すレジストローラ
16からなる給紙装置が配設されている。
駆動ベルトローラ18に巻き掛けられている転写ベルト
17には、ローラ18を対向電極とする電荷パターン形成用
電極ローラ22が当接されている。この電極ローラ22は、
交流電源23が接続されていて、転写ベルト17に電荷パタ
ーンを形成する。対向電極としての駆動ベルトローラ18
は設置されている。電極ローラ22と交流電源23で第1電
荷付与手段を構成している。一方、従動ベルトローラ19
に巻き掛けられている転写ベルト17には、ローラ19を対
向電極とする電荷パターンを形成用電極ローラ22Aが当
接されている。この電極ローラ22Aは、交流電源23Aに接
続されていて、転写ベルト17に電荷パターンを形成す
る。電極ローラ22Aと交流電源23Aで第2電荷付与手段を
構成している。転写ベルト17の下側張り渡し部分には、
転写ベルトクリーニング装置25が配設されていて、対電
極板24とクリーニングローラ25aでベルトを挾持してい
る。また、転写ベルト17は、除電用対向電極ローラ44と
除電コロナチャージャ45の間を引き通されている。
駆動ベルトローラ18の左方には、転写紙通路切換部材
26が配設されていて、全色の画像の転写が終了するまで
は実線で示す位置に置かれ、最後の色の画像転写が完了
すると鎖線26Aで示す排出位置へ揺動させられて転写紙
を定着装置31に向けて案内する。切換部材26の左方に
は、転写紙PAの先端部が載置される案内板27が配設され
ている。従動ベルトローラ19の右方には、復動させられ
た転写紙PBの後端部が載置される案内板28が配設されて
いる。往動を終えた長さlPの転写紙PAは、その先端部を
案内板27に、その中間部を切換部材26に、その後端部を
転写ベルト17上に位置させられる。復動した転写紙PB
は、その後端部を転写ベルト17上に、その後端部を案内
板28上に位置させられる。
図示の定着装置31は、ローラ定着方式であるが、他の
型式の定着装置であっても良い。定着を終えた転写紙
は、排紙トレイ32に排出される。
図示されないプリントスイッチをオンにすると、感光
体ベルト1が速度VPで示矢方向に回転し、転写ベルト17
が示矢方向に速度VF(=VP)で往動回動を始める。転写
ベルト17には、電極ローラ22Aを介して電流電源23Aによ
る交番する電荷密度パターンが形成される。感光体ベル
ト1は、除電器30によって、予めクリーニング装置29で
表面の現像剤を除去されたベルト表面に光照射または除
電コロナを印加させてその表面電位を略0ボルトにされ
たのち帯電器4で全面均一に一帯電される。帯電された
感光体ベルト1が光書込み位置Eに移動して来ると、光
書込みユニット5によって、先ず、イェロー画像データ
が書き込まれて静電潜像を形成する。このイェロー画像
データの静電潜像が現像部に移動して来る前に、イェロ
ー現像器7が図示の現像位置に移動させられて、その現
像ローラ6を感光体ベルト1表面に接触させているの
で、現像部に移動して来た静電潜像は可視像化される。
イェロー画像を形成された感光体ベルト1は、転写部T
で転写紙に接触するので、これに先立ち給紙ローラ15が
転写紙Pを適宜のタイミングで送り出している。送り出
された転写紙はレジストローラ16に挾持されて待機す
る。このとき、転写ベルト17は、上昇させられたベルト
接離ローラ20によって感光体ベルト1に接触させられて
いる。
レジストローラ16に挾持されている転写紙Pは、感光
体ベルト1のイェロー画像先端が転写部Tから所定の距
離にある手前位置TSに到達するとき、転写ベルト17に向
けて送り出されていて、転写部Tから長さl1の手前位置
RTまで進んでいる。感光体ベルトにおける転写部Tと手
前位置TSとの距離も長さl1である。そして、イェロー画
像先端部と転写紙先端部が共に距離l1を移動し、それぞ
れ転写部Tに到達すると、転写チャージャ21のコロナチ
ャージャによりイェロー画像が転写紙Pに転写される。
イェロー画像の転写工程が進行すると、転写紙Pの先端
部が転写ベルト17から分離し、切換部材26に案内されて
案内板27上に進む。転写紙Pの後端部が距離l2だけ転写
部Tを通過した時点で駆動ベルトローラ18が逆転され
て、転写ベルト17を示矢方向に速度VR(>VF)で復動さ
せる。転写ベルト17がクイックリターンさせられると
き、ベルト接離ローラ20が下降して転写ベルト17を感光
ベルト1から離間させている。転写ベルト17の往動が終
わると、いままでこれに交番する電荷密度パターンを形
成していた電極ローラ22Aへの電源供給が断たれる。転
写ベルト17が復動を開始すると、電極ローラ22を介して
交流電源23の交流電圧が転写ベルト17に供給されて、該
ベルトに交番する電荷密度パターンを形成する。これに
より、転写ベルト17から離れていた部分の転写紙Pは、
復動する転写ベルトに大きな吸着力で保持されることに
なる。転写ベルト17に交流電圧を印加するタイミングに
ついての詳細は後述する。
転写ベルト17の復動によって搬送された転写紙Pは、
符号PBで示す待機位置に位置させられて、次のマゼンタ
画像転写のために待機させられる。この待機位置におい
て、転写紙の先端部は、転写位置Tから距離l1の手前位
置RTに位置させられる。このとき、転写紙Pの後端部
は、転写ベルト17から分離して案内板28上に位置させら
れる。
転写ベルト17の復動が終わると、交流電源23による交
流電圧の供給が停止される。イェロー画像の転写を終え
た感光体ベルト1の表面は、クリーニング装置29によっ
て未転写の現像剤を除去され、次いで除電器で残留電荷
を除去される。
一方、感光体ベルト1は、1色目のイェロー画像転写
の間にも、既に2色目のマゼンタ画像形成工程が実行さ
れている。イェロー画像領域の現像が終了すると、イェ
ロー現像器7が待機位置に後退し、マゼンタ画像領域の
先端が移動して来る前に、マゼンタ現像器9がその現像
ローラ8を感光体ベルト1に当接させた現像位置に移動
させられる。
現像されたマゼンタ画像領域の先端が手前位置TSに到
達すると、転写ベルト17が往動を開始して、これに保持
した転写紙PBを転写位置Tに向けて搬送する。転写ベル
トの移動開始と同時かこれに先立ってベルト接離ローラ
20が上昇して、転写ベルトを感光体ベルト1に接触させ
る。転写紙を保持して距離l1を移動する間に速度VFまで
立ち上げられた転写ベルト17は、イェロー画像を形成さ
れている転写紙Pにマゼンタ画像を重ね転写される。往
動する転写ベルト17は、マゼンタ画像を転写された転写
紙の後端が転写位置Tから距離l2通過した位置で停止し
たのち、その移動方向を逆転されて速度VRで復動させら
れる。
以後、前述した工程と同じ工程を繰り返す。すなわ
ち、シアン画像データ書き込み,シアン画像現像,シア
ン画像転写,転写紙クイックリターン,ブラック画像デ
ータ書き込み,ブラック画像現像,ブラック画像転写の
工程を実行する。ブラック画像の転写工程になると、切
換部材26が排出位置26Aに切り換えられ、転写工程中の
転写紙は、定着装置31に向かって案内される。転写紙の
後端が転写位置Tから距離l2進んだ後も転写ベルト17は
往動方向に回転させられて転写紙を搬送する。4色の画
像を重ね転写された転写紙は、定着装置31で定着された
のち、フルカラーコピーとして排紙トレイ32上に排出さ
れる。一方、感光体ベルト1は、ブラック画像転写の
後、クリーニング装置29で転写残りの現像剤を除去さ
れ、除電器30で表面電位を略0ボルトにされて初期状態
に復帰させられる。また、転写ベルト17も転写ベルトク
リーニング装置25によってクリーニングされ、除電コロ
ナチャージャ45で除電されて初期状態に戻される。
以上の説明は、画像形成の順序を「イェロー」,「マ
ゼンタ」,「シアン」,「ブラック」とし、各現像器の
配設順序もこのようにしたが、これに限定されるもので
はない。現像色についても、「ブルー」,「グリー
ン」,「レッド」その他所望の色を必要に応じて組み合
わせ使用することも可能である。また、図示の実施例で
は、デジタル画像処理された画像データを光書込みユニ
ット5によって感光体ベルト1に書き込んだが、アナロ
グ光学像を光書き込み位置Eに導いて結像させる方式で
あっても良い。フルカラーコピーではなく、2色または
3色のカラーコピーを得る場合には、所望の色の画像形
成と転写を2回または3回続けて実行すれば良い。モノ
カラーコピーを得る場合には、所望の色の現像器が現像
位置に置かれて作動させられ、転写ベルト17は感光体ベ
ルト1に接触したままとし、切換部材は符号26Aで示す
排出位置に位置させられる。
転写ベルト17に電荷密度パターンを形成するタイミン
グについて詳細に説明する。
第2図において、1色目(イェロー画像)の転写を終
えて往動を完了した位置の転写紙PAは、長さlF部分だけ
が転写ベルト17上に載っていて、転写チャージャ21の転
写コロナによる吸着力で吸着している。従って、転写ベ
ルト17から分離している転写紙の「lR」部分と「lP−lF
−lR」部分は吸着力が無くなっている。転写ベルト17が
復動が開始して、いままで分離していた部分の転写紙が
転写ベルトに合流してもこの部分の吸着力は微弱であ
り、復動が終了した待機位置(PB)において、lF<lBで
あると、転写紙PBと転写ベルト17の吸着力がないため、
転写紙は転写ベルトに対してずれてしまい、正確な重ね
転写が望めない。
そこで、駆動ベルトローラ18が逆回転させられて転写
ベルト17が速度VRで復動させられると、これとタイミン
グをとって交流電源23からの交流電圧を、駆動ベルトロ
ーラ18を対向電極として電極ローラ22を介して印加す
る。これにより、転写ベルト17上には、転写紙PAの「lP
−lF−lR」に対応する部分に正負の電荷密度パターンが
形成され、不平等電界が発生する。この不平等電界は、
転写ベルトから離れて吸着力の無くなった転写紙の「lP
−lF−lR」部分を吸着することができる。従って、転写
ベルト17は、これが急速度で復動するとき、保持位置を
ずらすことなく転写紙を保持することになる。転写ベル
ト17が往動を開始するときに交流電源23Aによる交流電
圧印加を行なわないと、転写紙に相当する転写ベルト27
の表面電位は、第3図(a)に示すようになっており、
このような表面電位の状態のままで次の色の転写工程を
実行すると、転写紙の「lP−lF−lR」部分とその他の部
分との転写効率に差が生じ、画像の濃度むらという現像
となって現われる。よって、かかる現像をなくすため
に、転写ベルト17が往動が開始するとき、従動ローラに
巻き掛けられている転写ベルトに電極ローラ22Aを介し
て交流電源23Aの交流電圧を印加して「lF+lR」部分若
しくはそれ以上の長さの領域に正負の電荷密度パターン
を形成し転写紙全面に対応する転写ベルト上の表面電位
を、第3図(b)に示すように、略全面均一にする。こ
のような電圧分布にすることによって、2色目(マゼン
タ)の画像の転写効率が均一になる。
上記再吸着では、駆動ベルトローラ18を対向電極とし
て電荷パターンを形成しているが、転写紙を駆動ベルト
ローラの円周部に接触させながら転写ベルト17を駆動さ
せないと、不平等電界による吸着力が生まれない。そこ
で、吸着力が与えられるように、第1図に示うように、
案内位置に置かれた切換部材26の一部を駆動ベルトロー
ラ18に接触させておく。
次に、マゼンタ画像の転写に備えている時、つまり転
写ベルト17が復動して転写紙が符号PBで示す待機位置に
置かれているとき、転写紙の「lP−lF−lR」部分は不平
等電界のよる吸着力でベルトに吸着されて保持され、そ
の後端部分は長さlB分が転写ベルト17から分離してい
る。この分離している部分は吸着力が弱くなっている。
マゼンタ画像の転写のために転写ベルト17が往動を開
始するとき、これにタイミングを合わせて電極ローラ22
Aを介して電流電源23Aの交流電圧を転写ベルト17に印加
して電荷密度パターンを形成して不平等電界を発生させ
る。電圧印加に際して従動ベルトローラ19が対向電極と
して作用する。
電極ローラ22,22Aを介した交流電圧の印加とその停止
は、各色の転写工程が実行されるまで繰り返されるので
あるが、転写工程すなわち転写ベルト17が往動・復動を
問わず移動させられている間は各交流電源23,23Aの交流
電圧を印加し続けても良い。
次に、第4図において、別の実施例を説明する。この
例の特徴は、交流電源23と電極ローラ22からなる交流電
圧印加手段に加えて直流電圧を印加する直流電圧印加手
段23Vを設けたことにある。転写ベルト17の従動ベルト
ローラ19の下位には、交流電圧を印加する電極ローラは
設けられていない。
第4図において、駆動ベルトローラ18の下側に、転写
ベルト17に接触する電極ローラ22を設け、第5図に示す
タイミングで交流電源23及び直流電源23Vにより、交流
電圧に直流電圧を重畳した電圧を電極ローラ22に印加す
る。重畳電圧が印加されるのは、転写ベルト17が復動
(VR)している間である。
直流電圧を印加しない場合における、第1色目の画像
転写を終えて転写紙PBを待機位置に位置させたときの転
写ベルト17の表面電位は、第6図(a)に示すように、
各部分の平均値がVTボルトだけ異なっている。従って、
かかる表面電位を有する転写ベルト17に転写紙を保持し
て画像転写を行なうと、画像むらができるのである。
そこで、第1色(イェロー)目転写時に、転写チャー
ジャ21により転写ベルト17の表面電位は第6図(b)に
示すように−Vボルトに帯電され、転写紙がPA位置から
駆動ベルトローラ18がVR方向に回転し始めるタイミング
で、直流電圧V1ボルトを重畳した交流電圧を電極ローラ
22に印加する。これにより、転写紙の「lP−lF−lR」部
分に対応する転写ベルト17上には、ストライプ状の電荷
密度パターンが形成され不平等電界が発生する。この不
平等電界により、転写紙の「lP−lF−lR」部分は、転写
ベルト17に吸着し、復動終了時の待機位置(PB)までス
リップすることなく搬送される。このときの転写紙に対
応する転写ベルト17の表面電位の様子を第6図(b)に
示していて、転写紙の「lP−lF−lR」部分に対応する転
写ベルト17に表面電位の平均値は、転写紙の「lF+lR」
部分に相当する転写ベルトの表面電位V1に等しくなって
いる。よって、第2色(マゼンタ)目の画像転写工程時
に、転写紙の「lP−lF−lR」部分と「lF+lR」部分の転
写効率が同じとなり、均一な画像濃度が得られる。
次に、第2色目の画像を転写するためには、第1色目
の転写チャージャ電流より大きな電流がひつようとな
る。そのため、第2色目の画像を転写した後の転写ベル
トの表面は、−Vボルトと上昇している。そのため、1
回目の復動で用いた直流電圧V1ボルトをV2ボルトに変更
して2回目の復動動作時に印加する。2回目の復動動作
が終了したときの転写ベルト17の表面電位は、第6図
(c)に示すように、転写紙の「lP−lF−lR」部分に対
応する転写ベルトの表面電位の平均値は、V2ボルトにな
っており、第3色目の画像の転写でも全面均一な濃度の
画像を得ることができる。
同様にして、第3色(シアン)目の画像転写により転
写ベルトの表面電位がV3ボルトとなるため、直流電圧を
V3ボルトに変更して印加する。3回目の復動が終了した
ときの転写ベルト17の表面電位の様子を第6図(d)に
示していて、その平均値はV3ボルトとなっており、第4
色(ブラック)目の転写像も全面均一な濃度となって良
好な重ね画像からなるフルカラーコピーを得ることがで
きる。
第4図に示す例の画像形成や画像転写などのプロセス
は、第1図で説明したものと同じであるから説明の重複
を避けるためにその説明は割愛する。また、交流電圧印
加手段と直流電圧印加手段は、それぞれ図示しない制御
回路によってその作動を制御される。
(発明の効果) 以上のように、第1の表面によれば、転写工程時に
は、転写紙に対応する転写紙搬送手段(転写ベルト)に
正負の電荷パターンを形成しているので、転写紙と転写
ベルトとの相対位置がずれない。従って、全面均一な転
写効率になり、良好な画像が得られる。また、各転写工
程時にも転写ベルトの表面電位が上昇しないため複数回
の転写電流も増大せず、画像の乱れがない。
また、第2の発明によれば、各転写工程終了後に復動
する転写ベルトに、直流電圧を重畳した交流電圧を印加
して電荷密度パターンを形成するので、転写紙と転写ベ
ルトとの相対位置がずれず、しかも全面均一な濃度の画
像を得ることができる。
以上のように転写紙搬送手段に転写紙を吸着する電荷
密度パターンを形成すると、転写ベルトの有効長さを短
くできて、画像形成装置そのものを小嵩に構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すカラー画像形成装置の概
略構成図、第2図は第1の発明を要部のみ示す概略構成
図、第3図は転写ベルトの表面電位を示す線図、第4図
は第2の発明を要部のみ示す概略構成図、第5図は電圧
印加のタイミングを示すタイミングチャート、第6図は
第2の発明における転写ベルトの表面電位の変化を示す
線図である。 1……画像担持体、17……転写紙搬送手段、 7〜13……現像器、22,22A……電極ローラ、 23,23A……交流電源、23V……直流電源、P……転写
紙、T……転写部。
フロントページの続き (72)発明者 馬見塚 満 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 堺 良博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 木村 則幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 田口 和重 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−56568(JP,A) 特開 昭62−151878(JP,A) 特開 平1−224782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 13/14 - 13/16 G03G 15/14 - 15/16 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を形成された画像担持体の移動方向と
    同方向に移動する転写紙搬送手段に転写紙を保持し、こ
    の転写紙を転写部において上記画像担持体に接触させて
    往動させながら画像を転写したのち、転写紙搬送手段を
    復動させる工程を繰り返すことによって転写紙に色毎の
    画像を重ねるカラー画像形成装置において、 転写紙搬送手段が往動するときに転写紙が分離する領域
    の搬送手段表面に交番する電荷密度パターンを形成する
    第1電荷付与手段と、往動時に転写紙が分離する領域の
    搬送手段表面に交番する電荷密度パターンを形成する第
    2電荷付与手段とを具備したことを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】画像を形成された画像担持体の移動方向と
    同方向に移動する転写紙搬送手段に転写紙を保持し、こ
    の転写紙を転写部において上記画像担持体に接触させて
    往動させながら画像を転写した後、転写紙搬送手段を復
    動させる工程を繰り返すことによって転写紙に色毎の画
    像を重ねるカラー画像形成装置において、 色毎の転写工程終了後に往動する転写紙搬送手段表面
    に、交番する電荷密度パターンを形成する交流電圧印加
    手段と、この交流電圧に重畳して転写後の転写紙搬送手
    段の表面電位と略等しい直流電圧を印加する直流電圧印
    加手段とを具備したことを特徴とするカラー画像形成装
    置。
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