JP2901490B2 - 医療用プラスチックバッグ及びその製造方法 - Google Patents

医療用プラスチックバッグ及びその製造方法

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JP2901490B2
JP2901490B2 JP6085795A JP8579594A JP2901490B2 JP 2901490 B2 JP2901490 B2 JP 2901490B2 JP 6085795 A JP6085795 A JP 6085795A JP 8579594 A JP8579594 A JP 8579594A JP 2901490 B2 JP2901490 B2 JP 2901490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬液を収納してなる医
療用プラスチックバッグに関する。さらに詳しくは、バ
ッグのヒートシール形状の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用プラスチックバッグのシート素材
として使用されている直鎖状低密度ポリエチレンや、ポ
リプロピレンなどの結晶性樹脂をヒートシールした場
合、シール部は融点以上に過熱されるので結晶化が進
み、密度が高くなって硬くなる。また、袋部が平板状に
ヒートシールされたバッグに薬液を充填して製品化する
際に、バッグの膨らみによって、図6のバッグ21のよ
うにバッグ本体22のコーナー部のシール境界端部26
が図7に示した尖り部28のように尖った形状になる傾
向があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従ってコーナー部のシ
ール境界端部26はヒートシールによる結晶化が進んだ
ことにより硬くなった上、薬液充填で尖った形状になる
ので、バッグのコーナー部に衝撃が加わった場合に衝撃
がシール境界端部26に集中してピンホールが起きるこ
とがあった。シール境界端部26のピンホールを回避す
べく実開平2−149240号、実開平2−65930
号、実開平3−63339号などのようにヒートシール
の形状が工夫され、尖り度合いは緩和されてきたが、シ
ール境界端部26に面しているコーナー部の側端部27
までシールされていたので、硬化を防止できず、衝撃の
集中を分散させる点については解決できずにいた。そこ
で本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重
ねた結果次の発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明はインフレーションチューブをヒートシー
ルすることによってトップシール部とボトムシール部を
形成したバッグ本体とバッグ本体の上端部に装着される
口部とから構成され、バッグ本体のコーナー部の少なく
とも一箇所以上に、始点が前記シール部に連続し、側面
がバッグ本体の長さ方向の側端部に接することなく、終
点がバッグ本体の長さ方向の端部に接するように円弧状
シール部またはテーパー状シール部を形成した医療用プ
ラスチックバッグを提供する。 [2]本発明は円弧状シール部またはテーパー状シール
部のヒートシール金型の両側に断熱材を取り付けてヒー
トシールを行う[1]に記載の医療用プラスチックバッ
グの製造方法を提供する。
【0005】
【実施例】図1は本発明の医療用プラスチックバッグ1
(以下、「バッグ1」)の概略図で、バッグ1はインフ
レーションチューブをヒートシールすることによってト
ップシール部4とボトムシール部5を形成したバッグ本
体2とバッグ2の上端部に装着される口部3とから構成
される。バッグ本体2のコーナー部に前記シール部4、
5のシール境界端部6及びバッグ本体2の側端部7に亘
って円弧状シール部9が形成されている。円弧状のシー
ル部9は、始点Iが前記シール部4、5に連続し、側面
がバッグ本体2の長さ方向の側端部7に接することな
く、終点Eがバッグ本体2の長さ方向の側端部7に接す
るように形成されるとともにバッグ本体2の長さ方向に
細長く形成され、好ましくは幅0.5〜3mm、長さ5
〜30mmに形成される。
【0006】また図2のバッグ1Aは、前記バッグ1の
円弧状シール部9に代えてテーパー状シール部10を形
成したものである。テーパー状シール部10は始点Iが
前記シール部4、5に連続し、側面がバッグ本体2の長
さ方向の側端部7に接することなく、終点Eがバッグ本
体2の長さ方向の側端部7に接するように形成されると
ともにバッグ本体2の長さ方向に形成され、好ましくは
幅0.5〜4mm、長さ10〜30mmに形成される。
図1、図2において円弧状シール部9、テーパー状シー
ル部10はバッグ本体2の各コーナー部に一箇所ずつ形
成されているが、バッグ本体2の形状、性能をそこなわ
ない範囲であれば最低一箇所設ければよい。
【0007】図3は、本発明のバッグ1のボトムシール
部5に対応するヒ−トシール金型15の該略図で、図4
は、図3のA矢視図である。金型15は上金型15Aと
下金型15Bより構成される。図3、図4に示したよう
に、円弧状シール金型部17の両側に断熱材16が設け
られており、上金型15Aにおいては断熱材16の表面
をヒートシール金型15と円弧状シール金型部17の表
面よりチューブ14の厚さt(500μ)に対して深さ
G(30〜100μ、Gはtの6〜20%)だけくぼま
せることにより溶着深度が進行しない様にしている。ま
たバッグ1のトップシール部4に対応する金型も前記金
型15と実質的に同じように構成される。またバッグ1
Aの各シール部4、5に対応する金型も前記金型15の
円弧状シール金型部17をテーパー状シール金型部(図
2のテーパー状シール部10に対応)に代える以外は前
記金型15と実質的に同じように構成される。
【0008】
【発明の作用効果】図5のようにバッグ1(1A)に薬
液を充填し、滅菌後製品化された場合、従来のバッグ2
1のようにコーナー部のシール境界端部26が尖った形
状になることがない。バッグ1(1A)では尖り部13
は円弧状シール部9(テーパー状シール部10)のシー
ル先端部11の周辺にできるが4箇所のコーナーには、
それぞれ未シール部12ができるので、コーナー部のシ
ール面積を減少でき、未シール部12があることで、柔
軟性も残っているので尖り度合いも小さくなる。従っ
て、コーナー部に衝撃が加わった場合でも衝撃が一点に
集中することなく、コーナー部の側面に分散するのでピ
ンホールの発生が減少する。また、本発明のバッグをヒ
ートシールにて製袋する際に、円弧状シール部9(テー
パー状シール部10)のヒートシール金型15の両側面
に断熱材16を取り付けているので、未シール部12内
が空気の膨張によって膨らみ、トップ部及びボトム部が
ヒートシール金型15に溶着したりすることがない。上
金型15Aに取り付けた断熱材16は、図3の状態で圧
着加熱された際、ギャップGだけチューブ14にくいこ
んだ時点でストッパーとして働く。この為側端部7を円
弧状シール金型部17が圧着加熱する際にも十分な熱が
加えられ、しかも安定した溶着深度が得られるため、側
端部7にピンホールが形成されることなく溶着が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のバッグ(空バッグの状態)
【図2】本発明の実施例2のバッグ(空バッグの状態)
【図3】ボトムシール金型部の該略図
【図4】図3のA矢視図
【図5】本発明の実施例2のバッグ(薬液入りの製品の
状態)
【図6】従来の医療用プラスチックバッグ(空バッグの
状態)
【図7】従来の医療用プラスチックバッグ(薬液入り製
品の状態)
【符合の説明】
1 医療用プラスチックバッグ 2 バッグ本体 3 ポート 4 トップシール部 5 ボトムシール部 6 シール境界端部 7 側端部 9 円弧状シール部 10 テーパー状シール部 11 シール先端部 12 未シール部 13 尖り部 14 チューブ 15 ヒートシール金型 16 断熱材 17 円弧状シール金型部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インフレーションチューブをヒートシール
    することによってトップシール部とボトムシール部を形
    成したバッグ本体とバッグ本体の上端部に装着される口
    部とから構成され、バッグ本体のコーナー部の少なくと
    も一箇所以上に、始点が前記シール部に連続し、側面が
    バッグ本体の長さ方向の側端部に接することなく、終点
    がバッグ本体の長さ方向の端部に接するように円弧状シ
    ール部またはテーパー状シール部を形成したことを特徴
    とする医療用プラスチックバッグ。
  2. 【請求項2】円弧状シール部またはテーパー状シール部
    のヒートシール金型の両側に断熱材を取り付けてヒート
    シールを行うことを特徴とする請求項1に記載の医療用
    プラスチックバッグの製造方法。
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