JP2901405B2 - 電子メジャー - Google Patents

電子メジャー

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JP2901405B2
JP2901405B2 JP4003817A JP381792A JP2901405B2 JP 2901405 B2 JP2901405 B2 JP 2901405B2 JP 4003817 A JP4003817 A JP 4003817A JP 381792 A JP381792 A JP 381792A JP 2901405 B2 JP2901405 B2 JP 2901405B2
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幹雄 橋本
誠 宮後
裕司 山本
吉広 服部
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、等倍、縮小、あるいは
拡大されて描かれた図面や地図上の寸法や距離の測定を
行う電子メジャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、縮小あるいは拡大されて描かれた
図面(又は地図)上の寸法(又は距離)の測定は、縮尺
あるいは倍率が固定のスケールを使用して行われてい
る。このスケールとしては、三角スケール等が挙げら
れ、この三角スケール21は図10に示すように三角柱
の形状を有している。そして、距離の測定を行う測定面
(合計3面ある)には、各測定面の上端および下端に各
種縮尺目盛(この場合は6種類であり、その縮尺は、例
えば1/100、1/200、1/300、1/40
0、1/500、1/600である)が刻まれている。
【0003】上記構成の三角スケール21を使用して、
例えば地図上の距離を測定する場合、先ず地図の縮尺を
考慮して測定面が選択される。そして、選択した測定面
が被測定物の所望の測定箇所に面するようにセットされ
る。その後、該測定面に刻印された目盛を読むことによ
って、所望の距離が測定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスケールでは、下記に示すような種々の問題点を有
している。
【0005】即ち、縮尺や倍率が所定の種類に固定され
ているので、固定された縮尺や倍率以外(例えば、10
/1、2/1、1/150、1/250、1/350、
1/900、1/1356、1/12937等の縮尺)
で描かれた図面(又は地図)の寸法(又は距離)の測定
は行えない。
【0006】又、測定する長さ(又は距離)の単位に
は、例えばミリメートル〔mm〕、センチメートル〔c
m〕、メートル〔m〕、キロメートル〔km〕、インチ〔i
nch〕、フィート〔ft〕、オングストローム〔Å〕、ミ
クロン〔μm〕等のように多種類あるが、上記従来のス
ケールには、例えばメートル〔m〕等のように1種類程
度しか表示されていないので、任意の縮尺や倍率で描か
れた図面(又は地図)に対して目盛直読による測定が行
えない。したがって、測定面に表示されていない単位に
ついては、適宜、卓上電子計算機等を使用して単位換算
を行わなければならないので、測定の所要時間が長くな
ると共に、誤って換算する恐れがある。
【0007】更に、三角スケールの場合、スケールの形
状が三角柱であるので、使い勝手が非常に悪く、測定に
要する時間が長くなる。
【0008】更に、三角スケールの場合、出来る限り正
確に(精度良く)読み取るためには、細かい目盛を凝視
しなければならないので、目が疲労する。特に、長さ
(又は距離)測定を何度も連続して行わなければならな
いような場合には、目の疲労は累積され、測定の作業性
が著しく悪くなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の課題を解決するために、縮尺あるいは倍率に関するデ
ータ等を入力する第1入力手段(例えば、入力キー)
と、距離測定のための目盛を表示し、上記目盛線が複
数の表示領域(例えば、4分割された長さの異なる表示
領域)に分割されている目盛表示手段(例えば、液晶フ
ラットディスプレイ)と、距離の単位等を表示すると共
に、上記の各種入力データを表示する第1表示手段(例
えば、液晶ディスプレイ)と、上記入力データに基づい
て各種演算を行い、この演算結果に基づいて上記データ
に対応する目盛表示を上記の目盛表示手段が行うように
記憶し、又その記憶データに基づく各種演算を行うと共
に、第1表示手段が上記単位等の表示を行うように制御
する制御手段(例えば、ワンチップマイクロコンピュー
タ)とを備えたことを特徴としている。
【0010】又、請求項の発明は、上記の課題を解決
するために、縮尺あるいは倍率に関するデータ等を入力
する第1入力手段と、距離測定のための目盛を表示する
目盛表示手段と、距離の単位等を表示すると共に、上記
の各種入力データを表示する第1表示手段と、上記入力
データに基づいて各種演算を行い、この演算結果に基づ
いて上記データに対応する目盛表示を上記の目盛表示手
段が行うように記憶し、又その記憶データに基づく各種
演算を行うと共に、第1表示手段が上記単位等の表示を
行うように制御する制御手段と、上記目盛表示手段部分
に重ねて設けられ、目盛位置の上記制御手段への入力を
可能とする第入力手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0011】更に、請求項の発明は、上記の課題を解
決するために、上記請求項の構成において、第入力
手段がタッチパネル方式で構成されていることを特徴と
している。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、電子メジャーを距離
測定の対象物(例えば、縮小或いは拡大されて描かれた
図面や地図)にセットし、該対象物の縮尺あるいは倍率
に関するデータ等が第1入力手段を介して入力される
と、この入力データに基づいて各種演算が制御手段によ
り実行される。
【0013】この演算結果に基づいて、上記縮尺あるい
は倍率に対応する目盛が目盛表示手段により表示される
と共に、対応する距離の単位等が第1表示手段により表
示される。そして、表示された上記目盛を直読し、直読
した測定値に単位を付すことによって、任意の縮尺ある
いは倍率の距離測定が、その単位も含めて正確に行なえ
る。この時、上記目盛表示手段における目盛線が複数の
表示領域に分割されているので、測定すべき距離を目盛
を介して読み取る際に、分割しない場合に比べて、測定
者による読み取りが行いやすい、あるいは更に小さい桁
まで高精度に読み取れるようになる。
【0014】請求項の構成によれば、上記目盛表示手
段部分に重ねて設けられ、目盛位置の制御手段への入力
を可能とする第入力手段を備えているので、所望の目
盛位置を人が指定するだけで、その目盛位置の(電子メ
ジャーの制御手段への)入力が容易に、しかも誤りなく
行える。又、その入力を複数回繰り返すことにより、入
力した複数の目盛位置(距離測定の対象物上の点)の間
の長さ(又は距離)の測定が、制御手段により必要な演
算が行われることによって、容易に、しかも誤りなく行
える。
【0015】請求項の構成によれば、上記の第入力
手段がタッチパネル方式であるので、(電子メジャーの
制御手段への)入力作業(操作)、あるいは目盛位置の
指定を行う場合、所望の部分を押圧するだけでよい。し
たがって、目盛位置(距離測定の対象物上の点)の電子
メジャーへの入力が非常に容易に、且つ短時間で行え
る。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0017】本実施例に係る電子メジャーは、図1に示
すように、入力キー群4(第1入力手段)、機能キー群
9、目盛位置入力部15(第入力手段)、ワンチップ
マイクロコンピュータ10(制御手段)、ディスプレイ
駆動部12、目盛表示部1、ディスプレイ部5(第1表
示手段)、及びディスプレイ部8(第1表示手段)から
主として構成されている。
【0018】なお、上記電子メジャー本体(図2参照)
のサイズについては特に制限がなく、例えば10cm、1
5cm、30cm、50cm等の長さのものが考えられ、用途
に応じて長さを決定すればよい。
【0019】上記入力キー群4は、図面あるいは地図等
の測定対象物の縮尺あるいは倍率を特定するための入力
手段である。つまり、図2に示すように、電子メジャー
本体の左部に、例えば、上下3列で配置され、数値キ
ー、四則演算キー、科学技術計算キー(対数、指数、正
弦、余弦、平方根、百分率等)、アルファベットキー、
仮名キー、演算記号キー等の各種キーが卓上電子計算機
(或いは電子手帳)のように配置され機能(電卓機能、
或いは電子手帳機能)するようになっている。
【0020】例えば、図面あるいは地図の縮尺が1/1
00の場合は、“1”、“0”、“0”の数値キーをこ
の順に入力(キーイン)する。又、図面あるいは地図の
倍率が2倍の場合は、“0”、“.(小数点)”、
“5”と数値キー等を介して、この順に入力すればよ
い。又、“1”、“÷”、“2”のように、数式でも入
力可能な機能も付加されている。これらの数値(あるい
は数式)入力の後、例えば“縮尺・倍率入力決定キー”
を設けておき、それを押す(卓上電子計算機等では、所
謂“=”キーの機能に相当する)。これにより、縮尺値
(あるいは倍率値)の入力(の終了・区切りのワンチッ
プマイクロコンピュータのような制御手段への伝達)が
行われる。
【0021】上記機能キー群9は、長さ(又は距離)の
単位間の換算を行うための機能キー群であり、上記入力
キー群4の下方に配されている。例えば、ミリメートル
〔mm〕からインチ〔inch〕への変換あるいはその逆変
換、インチ〔inch〕からフィート〔ft〕への変換あるい
はその逆変換、フィート〔ft〕からオングストローム
〔Å〕への変換あるいはその逆変換等の各種専用の単位
換算のためのキーから構成されており、この機能キー群
9のうち所望の単位換算キーを押圧することによって、
ディスプレイ部5に所望の換算単位が表示される。
【0022】又、上記ディスプレイ8には、押圧された
上記の機能キー群9に対応した単位が表示されると共
に、縮尺を入力した時あるいは計算機機能を使用した時
の入力途中経過(数値や式など)や計算結果等が表示さ
れるようになっている。
【0023】上記機能キー群9の下方には、電子メジャ
ー本体の角部が面取りされて所定の角度で傾斜する目盛
表示部1が配されている。
【0024】上記の目盛表示部1は、図3に示すよう
に、目盛線表示領域2(目盛表示手段)および目盛値表
示領域3から構成されており、目盛線表示領域2は長さ
の異なる4つの目盛線2a〜2d(表示領域)に分割さ
れている。
【0025】分割された目盛線2a〜2dは、ワンチッ
プマイクロコンピュータ10に制御されたディスプレイ
駆動部12により駆動されて、互いに独立にON状態あ
るいはOFF状態になる。目盛値表示領域3は、例えば
数値1個につき4×7ドットマトリックス方式あるいは
7セグメント表示方式で、入力された縮尺あるいは倍率
に対応した目盛値(数値)に表示される。つまり、任意
の縮尺あるいは倍率に対応した目盛値が表示される。図
3乃至図5に示す目盛値表示領域3は、数値1個につき
4×7ドットマトリックス方式を採用した例である。目
盛値表示領域3を数値1個につき4×7ドットマトリッ
クス方式にした例を図2に対応させて斜視図で示すと、
図6に示すようになる。なお、上記目盛線の分割数は4
個に限定されるものではなく、又目盛線2a〜2dの長
さも本実施例の長さに限定されるものではない(同一で
あってもよい)。
【0026】上記ディスプレイ部8は入力キー群4の右
方に配され、入力された各種数値、文字、記号、任意の
パターン等が表示される。つまり、入力された縮尺ある
いは倍率が表示される以外に、本実施例に係る電子メジ
ャーは卓上電子計算機あるいは電子手帳として使用する
ことも可能である。ディスプレイ部8は、例えば全面ド
ットマトリックス状に構成される。
【0027】上記ディスプレイ部8の右方にはディスプ
レイ部5が配され、ここで被測定物の長さ(又は距離)
の単位が表示されるようになっている。つまり、ディス
プレイ部5で目盛表示部1を介して直読した測定距離の
実際の単位が表示される。又、上記機能キー群9により
単位換算を実行した場合には、単位換算に伴ってディス
プレイ部8で表示される単位も変化するようになってい
る。
【0028】なお、上記目盛表示部1、ディスプレイ部
5、及びディスプレイ部8は、例えば液晶ディスプレ
イ、EL(Electoro-Luminescense )ディスプレイ、プ
ラズマディスプレイ、蛍光表示管方式ディスプレイ等で
構成すればよい。又、上記実施例では、ディスプレイ部
5とディスプレイ部8とをそれぞれ別々のディスプレイ
部として説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、ディスプレイ部5とディスプレイ部8とを1つ
のディスプレイ部で構成してもよい。
【0029】又、上記構成要素の電力供給を行う電源
(図示しない)は乾電池、リチウム電池、太陽電池等で
よく、電子メジャー本体に内蔵されている。又、本発明
は内蔵した電源に限定されるものではなく、外部から供
給される電源や、内部あるいは外部のどちらからでも電
源が供給できる構成でもよい。
【0030】上記の構成によれば、例えば、縮尺1/1
00の図面(又は地図)の上の長さ(又は距離)は、直
読により以下のようにして測定される。
【0031】即ち、先ず、入力キー群4を介して、
“1”、“0”、“0”の数値キー、及び“縮尺・倍率
入力決定キー”がこの順に入力されると、目盛線表示領
域2は図4に示すように、縮尺1/100に対応するよ
うに表示されると共に、上記縮尺1/100がディスプ
レイ部8に表示される。この結果、電子メジャーは、縮
尺1/100の図面あるいは地図の距離を読み取る専用
のスケールになる。そして、電子メジャー本体が被測定
物上の所望の箇所付近にセットされる。
【0032】なお、この時、“m”(メートル)が、距
離の単位としてディスプレイ部5(図2参照)に表示さ
れる。また、図4中、目盛線2a〜2dにおいて黒塗り
で示す領域は目盛線2a〜2dを構成する液晶がON状
態にあることを示す一方、白抜きで示す領域は液晶がO
FF状態にあることを示している。
【0033】この状態で、測定を行う2点間の長さ(又
は距離)は、目盛線2a〜2dを利用して直接読み取り
可能となる。つまり、目盛線2aが最も粗い目盛になる
一方、2dが最も細かい目盛になるので、測定長さ(又
は距離)およびその測定精度に応じて読み取る目盛線を
2a〜2dから適宜選択して直読すればよい。そして、
目盛線2a〜2dを利用して直読した読み取り値にディ
スプレイ部5に表示されている単位〔m〕を付したもの
が測定長さ(又は距離)となる。即ち、縮尺に伴う換算
を改めて行う必要がなくなる。なお、図4中のAは実寸
1cmに対応する長さを示している。又、機能キー群9を
適宜選択して押圧することによって、所望の単位換算を
行うことができる。
【0034】以上のように、目盛線が複数設けられてい
るので、読み取り精度が向上し、高測定精度が要求され
る場合にも十分対応できる。又、この時、目盛線表示領
域2近傍に設けられた目盛値表示領域3に表示された目
盛値を利用することにより、上記測定値を短時間で、し
かも精度良く、直接読み取れる。
【0035】次に、例えば、縮尺1/50000の図面
(又は地図)の上の長さ(又は距離)の測定を行う場合
について以下に説明する。
【0036】先ず、入力キー群4を介して、“5”、
“0”、“0”、“0”、“0”の数値キー、及び“縮
尺・倍率入力決定キー”がこの順に入力されると、目盛
線表示領域2は図5に示すように、縮尺1/50000
に対応するように表示されると共に、上記縮尺1/50
000がディスプレイ部8に表示される。この結果、電
子メジャーは、今度は、縮尺1/50000の図面(又
は地図)の上の長さ(又は距離)を読み取る専用のスケ
ールになる。そして、電子メジャー本体が被測定物上の
所望の箇所付近にセットされる。
【0037】なお、この時、“km”(メートル)が、距
離の単位としてディスプレイ部5(図2参照)に表示さ
れる。また、図4の場合と同様に、図5中、目盛線2a
〜2dにおいて黒塗りで示す領域は目盛線2a〜2dを
構成する液晶がON状態にあることを示す一方、白抜き
で示す領域は液晶がOFF状態にあることを示してい
る。
【0038】この状態で、測定を行う2点間の長さ(又
は距離)は目盛線2a〜2dを利用して直接読み取り可
能となる。つまり、測定長さ(又は距離)およびその測
定精度に応じて、読み取るべき目盛線を2a〜2dから
選択して直読すればよい。そして、目盛線2a〜2dを
利用して直読した読み取り値にディスプレイ部5に表示
されている単位〔km〕を付したものが測定長さ(又は距
離)となる。即ち、縮尺に伴う換算を改めて行う必要が
なくなる。なお、図4中のBは実寸2cmに対応する長さ
を示しており、本実施例ではB=2Aの関係がある。
【0039】ところで、例えば、縮尺1/0.5、即ち
倍率2倍の図面(又は地図)の上の長さ(又は距離)の
測定を行う場合、入力キー群4を介して、
“0”、“.”(小数点)、“5”、及び“縮尺・倍率
入力決定キー”がこの順に入力されると、電子メジャー
は、倍率2倍の図面(又は地図)の上の長さ(又は距
離)を読み取る専用のスケールになる。その後は、上記
と同様の手順で所望の長さ(又は距離)が測定される。
つまり、倍率2倍に対応する目盛線2a〜2d(図示し
ない)を利用して直読した読み取り値にディスプレイ部
5に表示されている単位を付したものが測定長さ(又は
距離)となる。即ち、倍率に伴う換算を改めて行う必要
がなくなる。
【0040】又、縮尺・倍率の入力方法として、次のよ
うな方法も可能である。即ち、“縮尺キー”と“倍率キ
ー”を設けておき、例えば縮尺1/100を入力する場
合は、“縮尺キー”、“1”、“0”、“0”、“縮尺
・倍率入力決定キー”をこの順に入力する。又、例えば
倍率2倍を入力する場合は、“倍率キー”、“2”、
“縮尺・倍率入力決定キー”をこの順に入力する。この
方法では、縮尺あるいは倍率が、縮尺値あるいは倍率値
そのままの数値で入力可能である(2=1/0.5とい
う計算を改めて行う必要性がなくなる)ため、測定者が
思考し易くなり、より使い勝手のよいメジャーとなる。
【0041】以上のように、本実施例に係る電子メジャ
ーは、入力キー群4を介して所望の縮尺(又は倍率)を
入力するだけで、測定すべき図面あるいは地図の縮尺
(又は倍率)に応じて、ワンチップマイクロコンピュー
タ10が目盛線2a〜2dの表示を変化させるので、ど
のような縮尺(又は倍率)、例えば16/1、1/3
8、1/691、1/41953等の縮尺(又は倍率)
の図面(又は地図)上の長さ(又は距離)でも、表示さ
れた目盛線2a〜2dを利用して直読し、この読み取り
値にディスプレイ5で表示されている単位を付すだけ
で、容易にしかも高精度に長さ(又は距離)の測定が行
なえる。しかも、電子メジャー本体が図2に示すような
形状(フラットな形状)を有しているので、測定者にと
って扱い易く、測定の操作性が向上する。
【0042】なお、この時、上記目盛線2a〜2dの近
傍に設けられた目盛値表示領域3に表示された目盛値に
より、測定値を短時間で、しかも精度良く読み取れる。
更に、機能キー群9により、所望の単位換算が容易に、
しかも誤りなく行なえる。
【0043】また、本実施例の電子メジャーは卓上電子
計算機或いは電子手帳の機能も有しており、入力キー群
4、ワンチップマイクロコンピュータ10及びディスプ
レイ部8により、所望の科学技術計算の実行や各種デー
タ、文字、記号、パターン等の表示が行なえる。
【0044】ここで、第入力手段としての上記目盛位
置入力部15について、図6乃至図9に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。
【0045】第入力手段としての目盛位置入力部15
は、図7中の一点鎖線で囲んだ領域1aに、目盛表示部
1に重ねて設けられている。この目盛位置入力部15
は、タッチパネル方式で構成されていることが望まし
い。このタッチパネル方式とは、例えば、シャープ株式
会社製のハイパー電子システム手帳DB−Zで、例えば
機種型番PA−9550等の表示画面で採用されている
タッチペン、人の爪、人の指、爪楊枝、針、棒等の手段
による表示画面へのタッチ(表示画面の所望箇所の押圧
動作)による位置入力方式のことである。この方式は、
所望箇所へ、その上から(表示画面上から)何らかの手
段により圧力を加えることにより位置入力を行うもので
あるため、押圧を行うための手段(形状、外寸、材質、
重量等)を選ぶ必要がない。例えば、上記タッチペン、
人の爪、人の指、爪楊枝、針、棒等でよい。ただし、先
端部(電子メジャー本体を押圧する部分、即ち電子メジ
ャー本体に接触する部分)と電子メジャー本体との接触
部分の面積には制限があり、必要以上に大きすぎると、
入力精度が悪くなる。
【0046】上記の構成によれば、所望の目盛位置のワ
ンチップマイクロコンピュータ10への入力、及びその
入力を複数回繰り返すことによる、入力した複数の目盛
位置(距離測定の対象物上の点)の間の長さ(又は距
離)の測定は、以下のようにして実行される。
【0047】まず、電子メジャー本体が被測定物上の所
望の箇所付近にセットされる。次に図8に示すように、
押圧を行うための手段、例えばタッチペン30等によ
り、被測定物上の所望の測定点(入力点)Pの近傍であ
って、且つ電子メジャー本体上の1aの領域内の目盛上
の点を押圧する。通常、測定者は、上記点Pに出来る限
り近い点を押圧する(しようとする)ので、所望の目盛
位置がワンチップマイクロコンピュータ10へ入力さ
れ、記憶される。次に、電子メジャー本体は動かさずに
そのままの状態にして、図9に示すように、点Pとは異
なる位置にあり、被測定物上の第2の所望の測定点(入
力点)Qの近傍であって、かつ電子メジャー本体上の1
aの部分内の目盛上にある点を押圧する。この場合も、
測定者は、通常、上記点Qに出来る限り近い点を押圧す
る(しようとする)ので、第2の所望の目盛位置がワン
チップマイクロコンピュータ10へ入力され、記憶され
る。
【0048】ここで、例えば第1入力手段等に、例えば
“目盛位置入力完了キー”を設けておき、これを押圧す
る。これは、複数の目盛位置の入力が一段落したことを
ワンチップマイクロコンピュータ10へ伝達するための
ものである。この押圧動作が実行されると、ワンチップ
マイクロコンピュータ10は、上記のように入力、記憶
した第1及び第2の所望の目盛位置のデータや、以前に
入力した縮尺値、倍率値データ等から、その2点間の長
さ(又は距離)を演算し、この演算結果を第1表示手段
に表示する。なお、ここでは、所望の目盛位置の連続入
力個数が2個の場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、3個以上であってもよい。
その場合も、“目盛位置入力完了キー”が押圧された
ら、複数の目盛位置の入力動作が一段落したことがワン
チップマイクロコンピュータ10に伝達され、各種演算
が行われ、この演算結果が第1表示手段に表示される。
つまり、“目盛位置入力完了キー”が押圧されるまで
は、所望の目盛位置の入力(作業)が連続的に可能であ
る。
【0049】又、例えば“次表示キー”を設けておき、
所望の目盛位置の連続入力個数が3個以上であった場合
は、上記“目盛位置入力完了キー”が押圧されて1個目
の結果(長さ又は距離)が第1表示手段に表示された
後、測定者がこの“次表示キー”を1回押圧する毎に2
個目以降の結果(長さ又は距離)が、順次表示される。
又、例えば“前表示キー”を設けておき、これを押圧す
れば、今度は、逆順に表示される。
【0050】又、例えば“再表示キー”を設けておき、
これを押圧すれば一度表示が完了した結果が、再度、表
示される。この時、“次表示キー”、“前表示キー”の
再使用も当然ながら可能である。
【0051】又、所望の目盛位置の連続入力個数が3個
以上であった場合において、測定者が、例えば先ず
“3”を入力し、次に“7”を入力すれば、連続して入
力した目盛位置のうち、3個目の目盛位置と7個目の目
盛位置のデータ等からワンチップマイクロコンピュータ
10が、その2つの目盛位置に対応した2点間の長さ
(又は距離)を演算し、その結果を第1表示手段に表示
する。即ち、入力した所望の目盛位置(距離測定の対象
物上の点)のうち、任意の2点間の長さ(又は距離)の
測定が容易に可能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、以上のように、縮尺
あるいは倍率に関するデータ等を入力する第1入力手段
と、距離測定のための目盛を表示し、上記目盛線が複
数の表示領域に分割されている目盛表示手段と、距離の
単位等を表示すると共に、上記の各種入力データを表示
する第1表示手段と、上記入力データに基づいて各種演
算を行い、この演算結果に基づいて上記データに対応す
る目盛表示を上記の目盛表示手段が行うように記憶し、
又その記憶データに基づく各種演算を行うと共に、第1
表示手段が上記単位等の表示を行うように制御する制御
手段とを備えた構成である。
【0053】それゆえ、表示された上記目盛を直読する
ことによって、その単位も含めて、任意の縮尺あるいは
倍率の距離測定を正確に行えると共に、従来のように形
状による測定の操作性の悪さを克服でき、従来のものさ
しのように扱い易く、且つ測定し易くなるという効果を
奏する。またこの時、上記目盛表示手段における目盛線
が複数の表示領域に分割されているので、測定すべき距
離を目盛を介して読み取る際に、分割しない場合に比べ
て、測定者による読み取りが行いやすい、あるいは更に
小さい桁まで高精度に読み取れるという効果を併せて奏
する。
【0054】又、請求項の発明は、以上のように、
尺あるいは倍率に関するデータ等を入力する第1入力手
段と、距離測定のための目盛を表示する目盛表示手段
と、距離の単位等を表示すると共に、上記の各種入力デ
ータを表示する第1表示手段と、上記入力データに基づ
いて各種演算を行い、この演算結果に基づいて上記デー
タに対応する目盛表示を上記の目盛表示手段が行うよう
に記憶し、又その記憶データに基づく各種演算を行うと
共に、第1表示手段が上記単位等の表示を行うように制
御する制御手段と、上記目盛表示手段部分に重ねて設け
られ、目盛位置の上記制御手段への入力を可能とする第
入力手段を備えた構成である。
【0055】それゆえ、測定者が読み取ることに相当す
る制御手段への入力に関して次のような効果を奏する。
即ち、目の疲労が大幅に軽減される。入力(読み取り)
に要する時間が大幅に短縮される。人による目盛位置の
読み取りの場合と比較して制御手段への入力の誤りがな
くなる。又、複数回の入力が可能、即ち、複数の目盛位
置の一括入力が可能であるので、入力した複数の目盛位
置(距離測定の対象物上の点)のうちの任意の2つの目
盛位置の間の長さ(又は距離)の測定が容易に、しかも
誤りなく行える。更に、制御手段には入力した複数の目
盛位置に関するデータが記憶されているため、一括入力
した複数の目盛位置のうちの測定したい2つの目盛位置
は、再度の入力操作(例えば、タッチペンで同じ点を再
度タッチする等)をしなくても、何度でも変更して、且
つ容易に選択でき、それを表示できる。つまり、再入力
の手間が省けるという効果を併せて奏する。
【0056】更に、請求項の発明は、以上のように、
上記請求項の構成において、第入力手段がタッチパ
ネル方式で構成されている。
【0057】それゆえ、請求項の効果に加えて、所望
の目盛位置の(電子メジャーの制御手段への)入力が非
常に容易に、且つ短時間で行える。又、入力(押圧)の
ための手段の形状、外寸、材質、質量等に関する制限が
殆ど無く、特殊な治具を必要としないので、入力(押
圧)作業に入るまでの準備が非常に容易に行える等の効
果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子メジャーの構成の要部を示すブロ
ック図である。
【図2】上記電子メジャーの外形を示す斜視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】縮尺1/100で描かれた図面(又は地図)上
の長さ(又は距離)を測定する時の目盛線と目盛値とを
示す説明図である。
【図5】縮尺1/50000で描かれた図面(又は地
図)上の長さ(又は距離)を測定する時の目盛線と目盛
値とを示す説明図である。
【図6】目盛値表示領域を数値1個につき4×7ドット
マトリックス方式にした例を図2に対応させて描いた斜
視図である。
【図7】上記電子メジャーの第入力手段が目盛表示手
段に重ねて設けられていることを示す斜視図である。
【図8】上記電子メジャーに対して、第1の所望の目盛
位置の入力を説明する斜視図である。
【図9】上記電子メジャーに対して、第2の所望の目盛
位置の入力を説明する斜視図である。
【図10】従来の三角スケールの斜視図である。
【符号の説明】 2 目盛線表示領域(目盛表示手段) 3 目盛値表示領域 4 入力キー群(第1入力手段) 5 ディスプレイ部(第1表示手段) 8 ディスプレイ部(第1表示手段) 9 機能キー群 10 ワンチップマイクロコンピュータ(制御手段) 15 目盛位置入力部(第入力手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 吉広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−77601(JP,A) 特開 昭63−289401(JP,A) 実開 昭63−63701(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 3/00 - 3/10 101 B43L 7/00 G01G 21/00 - 21/32 G06F 15/02 330

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縮尺あるいは倍率に関するデータ等を入力
    する第1入力手段と、 距離測定のための目盛を表示し、上記目盛線が複数の
    表示領域に分割されている目盛表示手段と、 距離の単位等を表示すると共に、上記の各種入力データ
    を表示する第1表示手段と、 上記入力データに基づいて各種演算を行い、この演算結
    果に基づいて上記データに対応する目盛表示を上記の目
    盛表示手段が行うように記憶し、又その記憶データに基
    づく各種演算を行うと共に、第1表示手段が上記単位等
    の表示を行うように制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする電子メジャー。
  2. 【請求項2】縮尺あるいは倍率に関するデータ等を入力
    する第1入力手段と、 距離測定のための目盛を表示する目盛表示手段と、 距離の単位等を表示すると共に、上記の各種入力データ
    を表示する第1表示手段と、 上記入力データに基づいて各種演算を行い、この演算結
    果に基づいて上記データに対応する目盛表示を上記の目
    盛表示手段が行うように記憶し、又その記憶データに基
    づく各種演算を行うと共に、第1表示手段が上記単位等
    の表示を行うように制御する制御手段と、 上記目盛表示手段部分に重ねて設けられ、目盛位置の上
    記制御手段への入力を可能とする第入力手段を備え
    たことを特徴とする電子メジャー。
  3. 【請求項3】上記第入力手段がタッチパネル方式で構
    成されていることを特徴とする請求項記載の電子メジ
    ャー。
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