JP2901265B2 - 遠心薄膜乾燥機の運転方法 - Google Patents
遠心薄膜乾燥機の運転方法Info
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
運転起動時の待機時間を短縮する技術に関するものであ
る。
液を処理する手段の一つとして、遠心薄膜乾燥機を利用
して放射性固形分を乾燥分離することが計画されてい
る。
り高温状態とした容器の中に、廃液(芒硝と微量の放射
性粒子を含む廃液等)を少量ずつ供給するとともに、容
器内の回転ブレードを作動させて、該回転ブレードに接
触した廃液を蒸発させ、残された固形分を遠心力により
分離して、下方に落下させ収集するようにしている。
発と固形分の遠心分離とが効率よく行なわれるように、
温度及び廃液の供給量を一定に維持することが必要であ
るが、そのための運転方法として、運転起動時におい
て、定常状態にするまでの待機時間を短縮するために、
第2図において、t0ないしt1で示すように、予め、廃液
が入れられていない、つまり、中空状態の容器を蒸気に
より加熱して高温状態としてから、t1ないしt2で示すよ
うに、容器の中に温水を供給するとともに、回転ブレー
ドを作動させて温水との接触により蒸発させる運転を行
ない、廃液供給による通常の運転時と同様に容器内部の
各部分の温度を安定させてから、t3ないしt4で示すよう
に、温水供給を停止した後、t4ないしt5に破線で示すよ
うに、廃液(被処理液)の供給を開始して運転状態とす
る方法が考えられている。
いしt5の破線で示すように、温水及び廃液(被処理液)
の流量を管理すると、温水及び廃液の入れ換え時間がか
かるとともに、t3ないしt5の間で流量が大きく変動する
ことによって、容器内各部の温度がt3ないしt5の間で変
化する現象が生じて、負荷の安定性が低下する。
にしているもので、つまり、予熱待機時間の短縮を図
ること。被処理液の供給開始初期時の負荷変動を低減
すること等を目的としているものである。
態の容器を加熱して高温状態とする工程と、高温状態と
した容器内の回転ブレードを作動させるとともに、流量
計により温水の供給量を検出しながら容器内に温水を供
給して温水による加熱熱量と気化熱の消費熱量とを平衡
させる工程と、その平衡後に温水の供給量を少しずつ減
少させる工程と、該温水の減少工程と同時に並行して温
水の減量相当分の被処理液を流量設定タンクから容器内
に供給するとともに、流量設定タンクの液位の検出と液
フィードバック弁の制御とにより液位を設定し溢れた被
処理液を給液タンクに戻して混合比を決める工程と、前
記流量計により容器への全体の供給量を検出してこれを
一定にする設定を行ないながら全供給量を被処理液に置
き換える工程とを有する技術を採用している。
温となった容器の中に、回転ブレードを作動させた状態
で温水を供給すると、温水が回転ブレードに接触するこ
とにより蒸気化し、容器の構成壁や内部の回転ブレード
等は、供給熱量と気化熱量及び放熱量とが平衡する飽和
温度に近付き、次第に温度が安定する。
量と被処理液の供給量とを平衡させながら、被処理液へ
の切り換えを実施すると、容器内各部の温度がほぼ一定
に保たれて負荷の変動が起こりにくく、被処理液の濃度
が徐々に高くなって、全量、被処理液への切り換えが行
なわれる。この場合、温水の減量と被処理液との供給と
が同時に行なわれて、予熱待機時間の短縮が図られる。
施例を第1図に基づいて説明する。
器、3は加熱装置、4は回転ブレード、5は駆動源、6
は駆動軸、7は給液タンク、8は給液ポンプ、9は流量
設定タンクである。
理液供給系11とが接続され、温水供給系10からの温水の
流量は、流量計12の検出信号及び液位計13の検出信号に
より温水調整弁14を作動させて設定されるとともに、被
処理液供給系11からの被処理液の供給量は、流量計12の
検出信号及び液位計13の検出信号によって作動する液フ
ィードバック弁15とによって設定される。
部が空の状態で加熱装置3を作動させ、中空状態の容器
2の側壁を加熱して高温状態とする(第2図において、
t0ないしt1で示す)。この場合、加熱装置1の加熱源と
しては、蒸気等が使用される。
せて駆動軸6を介して回転ブレード4を回転させ、ま
た、温水供給系10を作動させることにより、第2図にお
いて、t1ないしt2で示すように、徐々に容器2の中への
温水供給量を増加する。この場合の温水供給量は、流量
計12により検出され、その検出信号により温水調整弁14
を駆動して調整される。容器2の中に供給した温水は、
回転ブレード4及び駆動軸5に接触することにより、そ
れらの温度を上昇させる。この温度上昇作用は、温水の
供給量の設定に基づくものとなるが、遠心薄膜乾燥機1
にあっては、比較的徐々に行なわれるとともに、回転ブ
レード4への接触等により、水蒸気化して容器2の外に
排出され、加熱装置3と温水による加熱熱量と、温水の
蒸発による気化熱の消費熱量とが平衡するまでの時間経
過後(第2図において、t2ないしt3で示す)に飽和した
いわゆる安定化状態(定常運転状態を模擬したもの)と
なる。
後、第2図において、t3ないしt4の両実線で示すよう
に、温水の供給量を少しずつ減少させながらその減量相
当分の被処理液を温水とともに供給する操作を行なう。
つまり、流量計12により容器2への全体の供給量を検出
して、これを一定にする設定を行なうとともに、温水調
整弁14を徐々に絞る一方において、被処理液供給系11の
作動により、給液ポンプ8から吐出した被処理液(廃液
等)を流量設定タンク9において、液位計13の検出信号
により、液フィードバック弁15を制御して液位を設定
し、溢れた被処理液を給液タンク7に戻す(フィードバ
ックを行なう)ことにより混合比が決められる。温水と
被処理液との総合給水量を一定に維持しながら、被処理
液の割合を徐々に増加させることにより、t4で全量の入
れ換えを完了する。この間、回転ブレード4における水
分の蒸発が一定であると、容器2の内部温度が変化する
ことなく一定に保持され、負荷変動を生じないことにな
る。また、第2図において、t3ないしt4の時間Tに相当
する分だけ、温水から被処理液への切り換え時間を短縮
できるものになる。
の定量供給による定常運転に移行するものである。
運転方法によれば、起動運転時において、高温状態の容
器の中に、温水を供給して回転ブレードに接触させるこ
とにより蒸気化する予熱を行なって運転状態を模擬した
条件を作り出し、その後、温水の減量相当分の被処理液
の供給を開始して、全供給量を被処理液に切り換えるも
のであるから、両流体の切り換えに際しての待機時間を
実質的に省略して、定常運転までの時間を短縮すること
ができる。また、両流体の切り換えに際して、蒸発熱量
の変動が従来技術に比較して著しく少なくなり、負荷変
動が低減され、運転状態の安定性の向上を図ることがで
きる等の効果を奏する。加えて、温水及び被処理液の単
独供給または混合供給時に、同一の流量計により全供給
量を検出することにより、供給量の設定を正確に設定す
ることができる。
に、溢れた被処理液を給液タンクに戻すことにより、被
処理液の処理や供給量の設定を容易にすることができ
る。
施例を示す結線図、第2図は遠心薄膜乾燥機の起動時の
時間−温度関係図である。 1……遠心薄膜乾燥機、2……容器、3……加熱装置、
4……回転ブレード、5……駆動源、6……駆動軸、7
……給液タンク、8……給液ポンプ、9……流量設定タ
ンク、10……温水供給系、11……被処理液供給系、12…
…流量計、13……液位計、14……温水調整弁、15……液
フィードバック弁。
Claims (1)
- 【請求項1】中空状態の容器(2)を加熱して高温状態
とする工程と、 高温状態とした容器(2)内の回転ブレード(4)を作
動させるとともに、流量計(12)により温水の供給量を
検出しながら容器(2)内に温水を供給して温水による
加熱熱量と気化熱の消費熱量とを平衡させる工程と、 その平衡後に温水の供給量を少しずつ減少させる工程
と、 該温水の減少工程と同時に並行して温水の減量相当分の
被処理液を流量設定タンク(9)から容器(2)内に供
給するとともに、流量設定タンク(9)の液位の検出と
液フィードバック弁(15)の制御とにより液位を設定し
溢れた被処理液を給液タンク(7)に戻して混合比を決
める工程と、 前記流量計(12)により容器(2)への全体の供給量を
検出してこれを一定にする設定を行ないながら全供給量
を被処理液に置き換える工程と を有することを特徴とする遠心薄膜乾燥機の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040784A JP2901265B2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | 遠心薄膜乾燥機の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040784A JP2901265B2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | 遠心薄膜乾燥機の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03131301A JPH03131301A (ja) | 1991-06-04 |
JP2901265B2 true JP2901265B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=12590250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1040784A Expired - Lifetime JP2901265B2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | 遠心薄膜乾燥機の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901265B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100469327B1 (ko) * | 2002-02-27 | 2005-02-02 | 한상배 | 공기자흡,간헐포기,탈취,교반기능이 구비된 수중포기장치 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62176501A (ja) * | 1986-01-30 | 1987-08-03 | Toshiba Corp | 遠心薄膜乾燥機の運転方法 |
-
1989
- 1989-02-21 JP JP1040784A patent/JP2901265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03131301A (ja) | 1991-06-04 |
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