JPH10137572A - 薬液の濃度管理方法 - Google Patents

薬液の濃度管理方法

Info

Publication number
JPH10137572A
JPH10137572A JP29502296A JP29502296A JPH10137572A JP H10137572 A JPH10137572 A JP H10137572A JP 29502296 A JP29502296 A JP 29502296A JP 29502296 A JP29502296 A JP 29502296A JP H10137572 A JPH10137572 A JP H10137572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
chemical
phosphoric acid
concentration
replenishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29502296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Okuma
裕二 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP29502296A priority Critical patent/JPH10137572A/ja
Publication of JPH10137572A publication Critical patent/JPH10137572A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Weting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は二つの液体を一定比率で混合した
もの薬液を用いた基板の薬液処理における濃度管理方法
に関し、沸騰現象を生じることなしに所定の温度で薬液
の濃度を維持できる方法を得る。 【解決手段】 第一の液体と該第一の液体より沸点の
高い第二の液体とを一定の比率で混合した薬液を用い、
該第一の液体と前記薬液との沸点との間の範囲の温度に
おいて被処理基板を薬液処理槽内にて薬液処理する際の
薬液の濃度管理方法であって、該第一の液体の混合比率
が該薬液での該第二の液体の混合比率より大きい補充用
の薬液を補充し、該薬液の濃度を一定の比率に維持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は第1の液体と第2の
液体の二つの液体を一定比率で混合した薬液を用いて、
被処理基板の薬液処理を行う際の薬液の濃度を一定に維
持する管理方法に関わる。
【0002】近年の半導体の生産には多量の薬液を使用
する。従って、製造に関わるランニングコスト低下と共
に、近年とみに環境保全の観点から、薬液の使用量の削
減が課題となっている。
【0003】
【従来の技術】図4は従来例の説明図である。図におい
て、1は薬液Aの供給口、6は補充供給用混合瓶、12は
処理槽、16は制御弁である。
【0004】従来、図4に示すように、第1の液体(薬
液Aと表示)と第2の液体(薬液Bと表示)が一定比率
で混合された薬液の入った薬液の処理槽12に沸点の低い
方の第1の液体のみを薬液Aの供給口1から一定時間毎
に定量ポンプ等によって適量を薬液の処理槽12内に供給
する方式と、或いは混合した薬液の沸点を利用して、常
に沸点を保つように第1の液体(薬液A)、或いは第1
の液体(薬液A)と第2の液体(薬液B)の補充用の薬
液を補充供給用混合瓶6から適量を薬液の処理槽12内に
供給する方式を採用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一例として、第1の液
体に水、第2の液体に燐酸を用いた86%のリン酸(リ
ン酸86:水14)を150℃に加熱維持する場合を挙
げる。
【0006】この場合、水の沸点(100℃)を越える
温度であるため、処理中に混合薬液である86%リン酸
中の水分が急速に蒸発し、6時間程度で86%リン酸の
中の殆どの水分は蒸発してしまい、ほぼ100%のリン
酸となってしまう。(ここで、86%のリン酸の沸点は
158℃であり、リン酸そのものは難揮発性で215℃
まで変質しない。) これを防ぐ為、特開平4−188728号公報のよう
に、沸点の低い第1の液体A(この場合は水)を薬液処
理槽内に補充供給しているが、補充される薬液処理槽側
の温度が150℃と水の沸点を越えているため、補充し
た瞬間に水が沸騰蒸発してしまい、補充した水の量に比
べて、処理槽内に残っているリン酸の濃度を調整するた
めの水分量が極めて少ない。
【0007】その為、多量の水を供給する必要があり、
また、水の沸騰による蒸発熱(539cal/cc)が
奪われることにより、実際の濃度による沸点より薬液処
理槽内の温度が低下する傾向があり、正確な沸点での濃
度維持が困難となっている。また、この方式では沸点以
下での温度制御が不可能である。
【0008】また、水の補充時の沸騰による泡の影響で
薬液処理槽内の半導体基板が、その収納用溝から逸脱す
る場合もある。その他、特開平4−115530号公報
にても、希釈混合薬液を沸騰維持に使用する方法が開示
されているが、この場合でも沸点以下での濃度維持が困
難となっている。また、この方法では希釈混合薬液に新
規の液体(リン酸)を使用しているため、リン酸の使用
量が増大するといった欠点もある。
【0009】その他として、特開平4−188728号
公報、特開平4−115530号公報共に混合薬液の濃
度検出方法として、混合薬液の沸点を利用した温度管理
を採用している。この方式では沸点のみの制御となり、
それ以外の温度での制御が出来ない上に、温度〜濃度換
算方式では薬液処理槽の容量が10リットル程度と大き
いため、原理的に2〜3%程度の濃度のバラツキが生じ
てしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図において、6は補充供給用混合瓶、12は処
理槽、13は薬液移送用ポンプ、16は制御弁である。
【0011】図1に示すように、本発明においては上記
問題を解決するため、多量の第1の液体Aである水と少
量の第2の液体Bであるリン酸の補充専用の混合薬液を
作成し、補充供給用混合瓶6から薬液の処理槽12に制御
弁16を開いて供給する。
【0012】これにより、薬液の補充供給時の沸騰を回
避でき、初期の混合薬液の濃度を維持することができ
る。また、この補充用混合薬液を作成するに当たり、第
2の液体Bであるリン酸を使用する必要がなくなる。ま
た、自動濃度計を本系統に付随させて、その計測結果を
フィードバックさせることにより、より正確で無駄のな
い濃度コントロールが可能となる。
【0013】上記の手段を取ることにより、沸騰現象を
生じることなしに所定の温度で二つの液体からなる混合
薬液の濃度を維持できるようになる。また、混合薬液の
第2の液体Bを循環して補充用の薬液に用いる方法を取
る事により第2の液体Bの使用量が増えることもなくな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は本発明の第一の実施例の説
明図、図3は本発明の第二の実施例の説明図である。
【0015】図において、1は薬液Aの供給口、2は薬
液Aの制御弁、3は薬液Aの秤量センサ、4は薬液Aの
秤量瓶、5は薬液Aを混合瓶に導入する時の制御弁、6
は補充用混合瓶、7は薬液Bの秤量センサ、8は薬液B
注入用の流量調節機能付き制御弁、9は薬液供給制御
弁、10は薬液の入口、11は処理槽への補充供給制御弁、
12は処理槽、13は薬液移送用ポンプ、14は自動濃度分析
用の熱交換機、15は近赤外線方式の自動分析器、17は薬
液濾過フィルタである。
【0016】実施例は第1の液体Aとして水を用い、第
2の液体Bとしてリン酸を用いた86%リン酸の混合薬
液の濃度維持管理方法に関する。以下第1の液体Aを
水、第2の液体Bをリン酸として説明する。
【0017】本発明の第一の実施例は、図2に示すよう
に、加熱してある薬液の処理槽12内の86%リン酸の薬
液濃度を維持するために、沸点の低い方の液体である水
を薬液Aの供給口1から薬液Aの制御弁2を通じて薬液
Aの秤量瓶4に薬液Aの秤量センサ3を用いて規定量秤
量する。
【0018】次に、秤量された水を薬液混合用秤量瓶6
に全量移送する。この図では、重量落下方式としてい
る。薬液混合用秤量瓶6に水を移送後、薬液移送用ポン
プ13を駆動し、薬液B注入用の流量調整機能付き制御弁
8を通じて、薬液の処理槽12中のリン酸を混合用瓶6に
注入する。この注入量は薬液Bの秤量センサ7にて規定
する。この時点で、補充供給用混合瓶6中にて規定比率
にて水とリン酸の混合薬液である86%リン酸が作成で
きる。この混合薬液を処理槽への補充供給制御弁11にて
薬液の処理槽12中に移送する。この一連の動作を適当な
コントローラにて一定時間毎に実施する。これにより処
理槽12内の薬液である86%リン酸の濃度を一定範囲内
に維持可能となる。
【0019】ここでは、水とリン酸を補充用に混合し
て、一種の混合薬液の希釈状態とすることにより、薬液
の補充供給時の沸騰が妨げるという原理を応用してい
る。尚、150℃のリン酸の場合、水4に対しリン酸1
の割合までは、混合時に沸騰しないことが実験的にわか
っている。また、本発明では市販の近赤外線方式の自動
分析器15を用いて、薬液の処理槽12中の薬液濃度を測定
し、その結果により前述の薬液の補充を実施することに
より、より高精度の濃度維持が可能となる。
【0020】また、この濃度検知により、薬液Aの秤量
瓶4の水と補充供給用混合瓶6のリン酸の秤量堆積を変
化させて最適な混合比としても良い。この場合の比体積
の変更は、センサ移動機構は図示しないが、例えば薬液
Aの秤量センサ3と薬液Bの秤量センサ7の位置を変化
させる等で簡単に実現できる。
【0021】図3は本発明の第2の実施例の説明図であ
る。ここで基本的な動作は前述の図2の場合と同様であ
るが、図2の場合は、薬液の処理槽12が薬液移送用ポン
プ13と薬液濾過フィルタ17から構成される液体循環濾過
ユニットを具備している。
【0022】図3の実施例では、この循環濾過されてい
る薬液の処理槽12内の薬液を、補充用の薬液の高沸点液
体であるリン酸として使用している。循環濾過実施中
に、薬液B注入用の流量調整機能付き制御弁8を動作さ
せることにより、薬液供給用混合瓶6にリン酸を注入す
ることができる。これらの作用により、新規のリン酸を
一切使用せずに、薬液の処理槽12中の液体を規定の濃度
範囲に維持することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
始めの薬液濃度86%リン酸を150℃に加熱したもの
を、5分毎に濃度計測を実施し、その結果に基づいて、
元の混合薬液である86%リン酸1:水3の割合で混合
した補充用の混合薬液を薬液処理槽に供給することによ
り、10日間にわたり薬液処理槽内のリン酸濃度を86
±1%の範囲で維持出来た。また、この補充用薬液供給
時に薬液液の沸騰が生じることも一切無く、薬液の濃度
維持管理に寄与することが大であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図
【図2】 本発明の第一の実施例の説明図
【図3】 本発明の第二の実施例の説明図
【図4】 従来例の説明図
【符号の説明】
図において 1 薬液Aの供給口 2 薬液Aの制御弁 3 薬液Aの秤量センサ 4 薬液Aの秤量瓶 5 薬液Aを混合瓶に導入する時の制御弁 6 補充供給用混合瓶 7 薬液Bの秤量センサ 8 薬液B注入用の流量調節機能付き制御弁 9 薬液供給制御弁 10 薬液の入口 11 処理槽への補充供給制御弁 12 処理槽 13 薬液移送用ポンプ 14 自動濃度分析用の熱交換器 15 近赤外線方式の自動分析器 16 制御弁 17 薬液濾過フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の液体と該第一の液体より沸点の
    高い第二の液体とを一定の比率で混合した薬液を用い、
    該第一の液体と前記薬液との沸点との間の範囲の温度に
    おいて被処理基板を薬液処理槽内にて薬液処理する際の
    薬液の濃度管理方法であって、 該第一の液体の混合比率が該薬液での該第二の液体の混
    合比率より大きい補充用の薬液を補充し、該薬液の濃度
    を一定の比率に維持することを特徴とする薬液の濃度管
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記補充用の薬液を前記薬液処理槽の
    下側から供給することを特徴とする請求項1記載の薬液
    の濃度管理方法。
JP29502296A 1996-11-07 1996-11-07 薬液の濃度管理方法 Withdrawn JPH10137572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29502296A JPH10137572A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 薬液の濃度管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29502296A JPH10137572A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 薬液の濃度管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10137572A true JPH10137572A (ja) 1998-05-26

Family

ID=17815323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29502296A Withdrawn JPH10137572A (ja) 1996-11-07 1996-11-07 薬液の濃度管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10137572A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517486A (ja) * 2000-12-30 2004-06-10 ドンジン セミケム カンパニー リミテッド 近赤外線分光器を利用した金属膜エッチング工程制御方法及び金属膜エッチング工程用エッチャントの再生方法
JP2012028580A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Kurabo Ind Ltd 基板処理装置
CN109192680A (zh) * 2018-08-27 2019-01-11 长江存储科技有限责任公司 化学液槽装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517486A (ja) * 2000-12-30 2004-06-10 ドンジン セミケム カンパニー リミテッド 近赤外線分光器を利用した金属膜エッチング工程制御方法及び金属膜エッチング工程用エッチャントの再生方法
JP2012028580A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Kurabo Ind Ltd 基板処理装置
CN109192680A (zh) * 2018-08-27 2019-01-11 长江存储科技有限责任公司 化学液槽装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105121376B (zh) 用于提供加热的蚀刻溶液的处理系统和方法
CN1913108B (zh) 基板处理方法及其装置
US7255749B2 (en) Substrate cleaning method and substrate cleaning apparatus
JP2007517413A (ja) 基板処理中の窒化ケイ素の選択エッチングのための装置及び方法
TW200915424A (en) Substrate processing apparatus
KR100241081B1 (ko) 기판처리방법 및 장치
JPH10137572A (ja) 薬液の濃度管理方法
US4670117A (en) Electrodialytic method of growing water-soluble ionic crystal
US5741362A (en) Wafer surface treating apparatus using chemical
JP3430611B2 (ja) エッチング装置と濃燐酸溶液の処理方法
JPH0524660B2 (ja)
JP2841615B2 (ja) 黒染液自動管理システム
KR20160148798A (ko) 약액 공급 장치, 기판 처리 장치, 그리고 기판 처리 장치를 이용한 기판 처리 방법
JPS63245868A (ja) アノライト循環型液体燃料電池
SU1287933A1 (ru) Способ автоматического регулировани величины @ в реакторе периодического действи
JP2937593B2 (ja) 養液栽培装置
JP3203958B2 (ja) 薬液処理装置、薬液処理方法及び半導体装置の製造方法
DE3310119C2 (ja)
JPH11168083A (ja) 基板の表面処理方法および表面処理装置
JPH05259141A (ja) 半導体装置の洗浄方法
JPH0396234A (ja) 薬液処理装置
DE1719563C2 (de) Verfahren zur Eindiffusion von Phosphor in Siliciumhalbleiterscheiben. Ausscheidung aus: 1280821
JP2000286225A (ja) 基板処理装置
JPH08314101A (ja) 感光材料を処理するための装置及び方法
JPH0330948A (ja) オフセット印刷機における湿し水の供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203