JP2900353B2 - 空気配管の接続装置における安全機構 - Google Patents

空気配管の接続装置における安全機構

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JP2900353B2 JP6078011A JP7801194A JP2900353B2 JP 2900353 B2 JP2900353 B2 JP 2900353B2 JP 6078011 A JP6078011 A JP 6078011A JP 7801194 A JP7801194 A JP 7801194A JP 2900353 B2 JP2900353 B2 JP 2900353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気供給源に接続
したソケットと空気圧工具等に接続したプラグとを結合
させる空気配管の接続装置において、空気配管内に圧縮
空気が供給されたままの状態でソケットからプラグを外
すことを防止する安全機構に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、圧縮空気供給源と空気圧工具等と
を接続するエアホース(空気配管)にプラグとソケット
からなる接続装置を使用した場合、エアホース内に圧縮
空気が溜ったままソケットからプラグを外すと、プラグ
から圧縮空気が勢いよく噴射してエアホースが飛び出す
ことがあり、誤ってエアホースから手を離してしまう
と、エアホースが飛び跳ねてムチのようにしなり、踊っ
てしまう現象が生じ、非常に危険である。
【0003】また、ソケットにはソケットスライダが摺
動可能に配置され、このソケットスライダを一方向に摺
動することによりソケットへプラグが挿入可能となり、
元の位置に復帰させることにより、挿入したプラグが抜
けないようにする機構が設けられている。ソケットスラ
イダは外部に露出しているので、このソケットスライダ
が誤って何らかの物体に当たって摺動した場合のよう
に、空気配管に圧縮空気が充満してる状態でソケットス
ライダに不測の外力が作用したときも、プラグがソケッ
トから外れてしまうことがあり、危険である。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解消し、空気配管
内に圧縮空気が供給されたときはソケットからプラグを
外すことができないようにすることにより、プラグの外
し時における配管の飛び跳ね等の事故を有効に防止する
ことができる空気配管の接続装置における安全機構を提
供することをその目的とする。
【0005】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る空気配管の接続装置における安全機構
は、圧縮空気供給源に接続したソケットと、空気圧工具
等に接続したプラグとを結合させる際に、上記ソケット
の先端に摺動可能に配置されたソケットスライダを一方
向に摺動することにより上記ソケットへの上記プラグの
挿入を可能とし、元の位置に復帰移動することにより挿
入したプラグを抜け止めする空気配管の接続装置におい
て、上記ソケットに連続する管部には、該管部の軸方向
に沿って上記ソケットスライダから退避する第1の位置
と上記ソケットスライダを覆う第2の位置との間で摺動
可能なスライドカバーを設けるとともに、上記スライド
カバーの基部の内面と上記管部の外面との間には上記管
部の内部に連通する空間部を形成し、上記空間部に圧縮
空気が供給されていないときは上記スライドカバーを第
1の位置にバネ付勢し、上記空間部に圧縮空気が供給さ
れたときはその空気圧により上記スライドカバーを上記
バネ付勢に抗して第2の位置に移動させることを特徴と
する。
【0006】なお、前記スライドカバーに代えて、前記
管部の軸方向に沿って上記ソケットスライダから退避す
る第1の位置と上記ソケットスライダに係合する第2の
位置との間で摺動可能なスライドストッパを設けるとと
もに、前記空間部に圧縮空気が供給されていないときは
上記スライドストッパを第1の位置にバネ付勢し、上記
空間部に圧縮空気が供給されたときはその空気圧により
上記スライドストッパを上記バネ付勢に抗して第2の位
置に移動させるように構成してもよい。
【0007】
【発明の作用、効果】前記請求項1の発明によれば、空
気配管に圧縮空気が供給されていないときは、ソケット
に連続する管部の空間部にも圧縮空気が供給されていな
いので、スライドカバーは圧縮バネにより第1の位置に
付勢されている。したがって、ソケットスライダはスラ
イドカバーの前方に露出し、自由に摺動操作することが
できるから、上述の要領でプラグと結合させ又は分離さ
せる作業を行なうことができる。この場合の作業により
空気圧工具等に接続するプラグ側のエアホースが飛び跳
ねることはない。
【0008】これに対し、ソケットにプラグを結合させ
て圧縮空気供給源からの圧縮空気が上記管部を経てプラ
グ側のエアホースに供給されているときは、上記スライ
ドカバーは圧縮バネのバネ力に抗して第2の位置に移動
してソケットスライダを覆う。ソケットスライダを外部
から制御することはできないから、配管内に圧縮空気が
溜ったままソケットからプラグを外したり、ソケットス
ライダに対して不測の外力が作用してプラグが外れたり
する誤動作が有効に防止できる。
【0009】次に、請求項2の発明によれば、空気配管
に圧縮空気が供給されていないときは、スライドストッ
パは圧縮バネにより第1の位置に付勢され、ソケットス
ライダは自由に摺動操作することができるとともに、プ
ラグ側のエアホースが飛び跳ねることはない。
【0010】これに対し、空気配管に圧縮空気が給され
ているときは、スライドストッパが第2の位置に移動し
てソケットスライダに係合し、ソケットスライダは摺動
することができず、プラグを外すことができないから、
誤動作が防止される。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る空気配管の接続装置の断
面図、図2はソケットとプラグとを結合するとともに、
配管内部に圧縮空気が入っている状態の接続装置の断面
図である。
【0012】上記接続装置は、圧縮空気供給源(エアコ
ンプレッサ)に接続したソケット1と、空気圧工具等に
接続したプラグ2とから成り、上記ソケット1の先端に
摺動可能に配置されたソケットスライダ3を一方向に摺
動することにより上記ソケット1への上記プラグ2の挿
入を可能とし、元の位置に復帰移動することにより挿入
したプラグ2を抜け止めされた状態で結合するものであ
る。ソケット1からプラグ2を分離させるときも、同様
にソケットスライダ3を摺動させてからプラグ2を抜け
ばよい。なお、上記ソケットスライダによる接続装置は
実公昭49ー36017号公報の第1図及び第2図等に
より周知である。
【0013】上記ソケット1には圧縮空気供給源に接続
する管部4が連続し、プラグ2には空気圧工具等に接続
するエアホース5が連続している。
【0014】上記ソケット1に連続する管部4には、該
管部4の軸方向に沿って上記ソケットスライダ3から退
避する第1の位置(図2参照)と上記ソケットスライダ
3を覆う第2の位置(図3参照)との間で摺動可能なス
ライドカバー6が設けられている。
【0015】このスライドカバー6はカバー本体6aと
その基部の筒状部6bとを結合してなり、筒状部6bは
上記管部4の周囲に管部4の軸方向に沿って摺動自在に
嵌合している。筒状部6bと管部4の先端の鍔部7との
間には圧縮バネ8が配置されている。
【0016】上記筒状部6bの内径は段差9を介して開
放端側が大径に形成され、これに対応して管部4の外径
は段差9を介して開放端側が小径に形成されている。そ
して、上記筒状部6bと管部4との嵌合により、上記筒
状部6bの内面と上記管部4の外面との間には空間部S
が形成され、該空間部Sは連通孔10を介して上記管部
4の内部に連通している。なお、11はシールリングで
ある。
【0017】前記構成において、図1のように空気配管
に圧縮空気が供給されていないときは、上記空間部Sに
も圧縮空気が供給されていないので、スライドカバー6
は圧縮バネ8により第1の位置に付勢されている。した
がって、ソケットスライダ3はスライドカバー6の前方
に露出し、自由に摺動操作することができるから、上述
の要領でプラグ2と結合させ又は分離させる作業を行な
うことができる。この場合の作業によりプラグ2側のエ
アホース5が飛び跳ねることはない。
【0018】これに対し、図2のようにソケット1にプ
ラグ2を結合させて圧縮空気供給源からの圧縮空気は上
記管部4を経てエアホース5に供給しているときは、連
通孔10から上記空間部Sにも供給される。このとき、
上記圧縮空気の空気圧が筒状部6bの段差9部に作用
し、筒状部6bが上記圧縮バネ8のバネ力に抗して摺動
し、上記スライドカバー6のカバー本体6aは第2の位
置に移動してソケットスライダ3を覆う。ソケットスラ
イダ3を外部から制御することはできないから、配管内
に圧縮空気が溜ったままソケット1からプラグ2を外し
たり、ソケットスライダ3に対して不測の外力が作用し
てプラグ2が外れたりする誤動作が有効に防止できる。
【0019】なお、ソケットスライダ3の誤動作の防止
のためには、図3、図4に示すように、前記管部4の軸
方向に沿って上記ソケットスライダ3から退避する第1
の位置(図3の位置)と上記ソケットスライダ3に係合
する第2の位置(図4の位置)との間で摺動可能なスラ
イドストッパ12を設け、上記空間部Sに圧縮空気が供
給されていないときは上記スライドストッパ12を圧縮
バネ8により第1の位置にバネ付勢し、空間部Sに圧縮
空気が供給されたときはその空気圧により上記スライド
ストッパ12を上記バネ付勢に抗して第2の位置に移動
させるように構成してもよい。
【0020】上記構成によれば、圧縮空気が供給されて
いないときは、スライドストッパ12は第1の位置にあ
るから図3のようにソケットスライダ3は摺動可能とな
る。これに対し、圧縮空気が供給されているときは、図
4のようにスライドストッパ12が第2の位置に移動し
てソケットスライダ3に係合し、ソケットスライダ3は
摺動することができず、プラグ2を外すことができない
から、誤動作が防止される。
【0021】
【効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、空気配
管内に圧縮空気が溜ったままの状態ではソケットからプ
ラグを外すことができないから、空気配管の飛び跳ね等
の事故を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気配管の接続装置の断面図
【図2】ソケットとプラグとを結合するとともに、配管
内部に圧縮空気が入っている状態の接続装置の断面図
【図3】本発明の他の実施例の断面図
【図4】上記接続装置の作動態様説明図
【符号の説明】
S 空間部 1 ソケット 2 プラグ 3 ソケットスライダ 4 管部 6 スライドカバー 8 圧縮バネ 12 スライドストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 37/00 - 37/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気供給源に接続したソケットと、
    空気圧工具等に接続したプラグとを結合させる際に、上
    記ソケットの先端に摺動可能に配置されたソケットスラ
    イダを一方向に摺動することにより上記ソケットへの上
    記プラグの挿入を可能とし、元の位置に復帰移動するこ
    とにより挿入したプラグを抜け止めする空気配管の接続
    装置において、 上記ソケットに連続する管部には、該管部の軸方向に沿
    って上記ソケットスライダから退避する第1の位置と上
    記ソケットスライダを覆う第2の位置との間で摺動可能
    なスライドカバーを設けるとともに、 上記スライドカバーの基部の内面と上記管部の外面との
    間には上記管部の内部に連通する空間部を形成し、上記
    空間部に圧縮空気が供給されていないときは上記スライ
    ドカバーを第1の位置にバネ付勢し、上記空間部に圧縮
    空気が供給されたときはその空気圧により上記スライド
    カバーを上記バネ付勢に抗して第2の位置に移動させる
    ことを特徴とする空気配管の接続装置における安全機
    構。
  2. 【請求項2】 前記スライドカバーに代えて、前記管部
    の軸方向に沿って上記ソケットスライダから退避する第
    1の位置と上記ソケットスライダに係合する第2の位置
    との間で摺動可能なスライドストッパを設けるととも
    に、 前記空間部に圧縮空気が供給されていないときは上記ス
    ライドストッパを第1の位置にバネ付勢し、上記空間部
    に圧縮空気が供給されたときはその空気圧により上記ス
    ライドストッパを上記バネ付勢に抗して第2の位置に移
    動させることを特徴とする請求項1記載の空気配管の接
    続装置における安全機構。
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WO2013133737A1 (en) * 2012-03-08 2013-09-12 Sfp Saekra Framtids Produkter Ab Safety valve

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