JP2002295770A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2002295770A
JP2002295770A JP2001103741A JP2001103741A JP2002295770A JP 2002295770 A JP2002295770 A JP 2002295770A JP 2001103741 A JP2001103741 A JP 2001103741A JP 2001103741 A JP2001103741 A JP 2001103741A JP 2002295770 A JP2002295770 A JP 2002295770A
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JP
Japan
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lock ball
socket
plug
socket body
sleeve
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JP2001103741A
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English (en)
Inventor
Seiji Ogata
征嗣 緒方
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Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい引っ張り荷重が作用したときプラグと
ソケットとが分離できる簡単な構造の管継手を提供す
る。 【解決手段】 後部側外周に大径部を有するソケット本
体3の先端部3bにロックボール4を備え、前記ソケッ
ト本体3の先端部外周には前進して内周面に形成した押
圧面によりロックボール4を求心方向に押圧し後退して
押圧を解除するスリーブ6を嵌合したソケット1と、外
周にロックボール4に係合する係合溝8を形成したプラ
グ2とからなる。前記スリーブ6の押圧面7にあって
は、前進によりロックボール4を求心方向に押圧する傾
斜面とし、また、プラグ2の先端部2a外周に形成した
ロックボール4に係合する係合溝8にあっては、プラグ
の先端側の溝壁を、プラグ2を前記ソケット本体3から
抜く方向に引いた時に係合溝8に係合しているロックボ
ール4を押圧する傾斜面8aとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラグとソケット
を備え、これらが嵌合し接続された状態で引き抜き方向
に一定以上の引っ張り荷重が作用した際に、人為的にロ
ック機構を操作しなくてもソケットとプラグが分離する
管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、LPガス等を供給源から受給側
に供給している状態にあるとき、何らかの原因により引
っ張り荷重が作用し、供給源と受給側を接続しているホ
ースやパイプ等が破損し、思わぬ事故を引き起こすこと
がある。そこで、このような事故を防止するため、引き
抜き方向に一定以上の引っ張り荷重が加わった際に、ソ
ケットとプラグが分離して、供給源と受給側とを接続し
ているホースやパイプ等の破損を防止する管継手が開発
されている。
【0003】従来、このような管継手として、図4に示
すような管継手が提案されている。この管継手は、後部
側外周に大径部3aを有するソケット本体3の先端部3
b外周にロックボール4を備え、前記ソケット本体3の
先端部3b外周にはスプリング5で付勢され前進して内
周面に形成した押圧面7により前記ロックボール4を求
心方向に押圧し後退して押圧を解除するスリーブ6を気
密的に且つ摺動自在に嵌合したソケット1と、先端部2
aの外周に前記ロックボール4に係合する係合溝8を形
成し、前記ソケット1に気密的に嵌合するプラグ2とか
らなり、前記ソケット1とプラグ2にはそれぞれ接続時
に相互に押し合い後退してそれぞれの流体通路9,10
を開き分離時には前進して閉じる弁体11,12を備え
ている。前記ソケット本体3の先端部3b内周には、ソ
ケット本体3とプラグ2との間をシールするシールリン
グ13が装着されている。
【0004】前記ソケット1にあっては、ソケット本体
3の後端部3cにソケット本体3の大径部3aと同径の
大径部14aを有するアダプタ14が気密的に且つ摺動
自在に嵌合している。ソケット本体3の後端部3c内周
には、ソケット本体3とアダプタ14との間をシールす
るシールリング15が装着されている。更に、ソケット
1の外周には、ソケット本体3の大径部3aとアダプタ
14の大径部14aとスリーブ6の後端部外周に跨るよ
うに筒状カバー16が摺動自在に嵌合している。この筒
状カバー16の内周には、前記ソケット本体3の大径部
3aとスリーブ6の間に位置してソケット本体3の先端
部3b外周に気密的に摺接する小径部16aが形成され
ており、前記ソケット本体3の大径部3aと筒状カバー
16の小径部16aとの間に気密的空間部17が形成さ
れている。前記ソケット本体3の大径部3aの外周に
は、ソケット本体3の大径部3aと筒状カバー16との
間をシールするシールリング18が、そして筒状カバー
16の小径部16aの内周には、筒状カバー16の小径
部16aの内周とソケット本体3の先端部3b外周との
間をシールするシールリング19が装着されている。前
記筒状カバー16は筒状カバー16の後端に設けたスト
ッパ20によって前進方向への移動が規制されている。
前記気密的空間部17内には、筒状カバー16を前進方
向に付勢するスプリング21が介装されている。前記ス
リーブ6にあっては、筒状カバー16内を摺動自在とな
っているが、筒状カバー16の先端に設けたストッパ2
2によって前進方向への移動が規制されている。スリー
ブ6と筒状カバー16の小径部16aの間には、スリー
ブ6を前進方向に付勢する前記スプリング5が介装され
ている。
【0005】前記ソケット本体3には、ソケット本体3
内の流体通路9と前記気密的空間部17とを連通する連
通孔23が形成されている。前記ソケット本体3の先端
部3b外周に備えたロックボール4を押圧するスリーブ
6の内周面に形成されている押圧面7は、軸心と平行な
面となっており、ロックボール4を軸心に直交する求心
方向に押圧するようになっている。
【0006】このように構成された管継手は、ソケット
1とプラグ2との間に大きい引っ張り荷重が作用したと
き、プラグ2に引っ張られてソケット本体3がアダプタ
14からプラグ2側にスライドし、このスライドによ
り、相対的にスリーブ6が後退することになってロック
ボール4が解放され、これにより、ソケット1とプラグ
2が分離する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の管継手によれば、ソケット1とプラグ2との間に大
きい引っ張り荷重が作用したとき、プラグ2に引っ張ら
れてソケット本体3がアダプタ14からプラグ2側にス
ライドするようになっているため、構造が複雑化し、製
造が面倒となり、これがコスト高の要因となっていると
いった問題があった。
【0008】本発明の目的は、大きい引っ張り荷重が作
用したときプラグとソケットとが分離できる簡単な構造
の管継手を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明は、後部側外周に大径部を有す
るソケット本体の先端部にロックボール嵌合孔を有し、
該ロックボール嵌合孔に求遠心方向に出没自在にロック
ボールを嵌合し、前記ソケット本体の先端部外周にはス
プリングで付勢され前進または後退して内周面に形成し
た押圧面により前記ロックボールを求心方向に押圧し後
退または前進して押圧を解除するスリーブを気密的に且
つ摺動自在に嵌合したソケットと、先端部外周に前記ロ
ックボールに係合する係合溝を形成し、前記ソケットに
気密的に嵌合するプラグとからなり、前記ソケットとプ
ラグにはそれぞれ接続時に相互に押し合い後退してそれ
ぞれの流体通路を開き分離時には前進して閉じる弁体を
備えた管継手であって、前記スリーブの後端側から延び
た筒状体を前記ソケット本体の大径部の外周に気密的に
且つ摺動自在に嵌合し、前記筒状体とスリーブの後端と
ソケット本体との間に気密的空間部を形成し、ソケット
本体には流体通路と前記気密的空間部とを連通する連通
孔を形成し、更に、前記スリーブの内周面に形成した押
圧面にあっては、前進または後退により前記ロックボー
ルを求心方向に押圧するような傾斜面とし、また、前記
プラグの先端部外周に形成した前記ロックボールに係合
する係合溝にあっては、プラグの先端側の溝壁を、前記
プラグを前記ソケット本体から抜く方向に引いた時に係
合溝に係合しているロックボールを遠心方向に押圧する
傾斜面としたことを特徴とする。
【0010】かかる構成から、接続状態にあるソケット
とプラグとの間に、引き抜き方向への引っ張り荷重が作
用したとき、ロックボールが係合しているプラグの係合
溝の傾斜面となっている先端側の溝壁が、前記ロックボ
ールを遠心方向に押し上げ、押し上げられたロックボー
ルがスリーブの傾斜面となっている押圧面を押圧し、こ
の傾斜面となっている押圧面にかかる押圧力がスリーブ
を後退させる力となって働き、前記引っ張り荷重がスリ
ーブを前進方向に付勢している付勢力を超えたとき、ス
リーブが後退し、これにより押圧面による押圧から解放
されたロックボールは遠心方向に移動してプラグの係合
溝から外れ、ソケットとプラグが分離する。
【0011】請求項2に記載の発明は、後部側外周に大
径部を有するソケット本体の先端部にロックボール嵌合
孔を有し、該ロックボール嵌合孔に求遠心方向に出没自
在にロックボールを嵌合し、前記ソケット本体の先端部
外周にはスプリングで付勢され前進または後退して内周
面に形成した押圧面により前記ロックボールを求心方向
に押圧し後退または前進して押圧を解除するスリーブを
気密的に且つ摺動自在に嵌合したソケットと、先端部外
周に前記ロックボールに係合する係合溝を形成し、前記
ソケットに気密的に嵌合するプラグとからなり、前記ソ
ケットとプラグにはそれぞれ接続時に相互に押し合い後
退してそれぞれの流体通路を開き分離時には前進して閉
じる弁体を備えた管継手であって、前記スリーブの後端
側から延びた筒状体を前記ソケット本体の大径部の外周
に気密的に且つ摺動自在に嵌合し、前記筒状体とスリー
ブの後端とソケット本体との間に気密的空間部を形成
し、ソケット本体には流体通路と前記気密的空間部とを
連通する連通孔を形成し、更に、前記スリーブの内周面
に形成した押圧面にあっては、前進または後退により前
記ロックボールを求心方向に押圧するような傾斜面と
し、また、ソケット本体の先端部に有するロックボール
嵌合孔にあっては、ソケット本体の先端側の内周面を、
前記プラグを前記ソケット本体から抜く方向に引いた時
にロックボール嵌合孔に嵌合しているロックボールを遠
心方向に押圧する傾斜面としたことを特徴とする。
【0012】かかる構成から、接続状態にあるソケット
とプラグとの間に、引き抜き方向への引っ張り荷重が作
用したとき、プラグの係合溝に係合しているロックボー
ルはプラグにより先端側に移動させられて、ロックボー
ル嵌合孔のソケット本体の先端側の傾斜面となっている
内周面に圧接し、該ロックボール嵌合孔の傾斜面となっ
ている内周面に圧接したロックボールは、該傾斜面とな
っている内周面により遠心方向に押し上げられ、押し上
げられたロックボールがスリーブの傾斜面となっている
押圧面を押圧し、この傾斜面となっている押圧面にかか
る押圧力がスリーブを後退させる力となって働き、前記
引っ張り荷重がスリーブを前進方向に付勢している付勢
力を超えたとき、スリーブが後退し、これにより押圧面
による押圧から解放されたロックボールは遠心方向に移
動してプラグの係合溝から外れ、ソケットとプラグが分
離する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図3(A)〜(C)は本
発明に係る管継手の実施の形態の一例を示したもので、
図1は本例の管継手の接続前の縦断面図、図2は本例の
管継手の接続後の縦断面図、図3(A)〜(C)は本例
の管継手で引っ張り荷重の作用を受け分離するときの動
作説明図である。なお、前述した図4と対応する部分に
は、同一符号を付けて示している。
【0014】本例の管継手では、図1及び図2に示すよ
うに、後部側外周に大径部3aを有するソケット本体3
の先端部3bにロックボール嵌合孔32を有し、該ロッ
クボール嵌合孔32に求遠心方向に出没自在にロックボ
ール4を嵌合し、前記ソケット本体3の先端部3a外周
にはスプリング5で付勢され前進して内周面に形成した
押圧面7により前記ロックボール4を求心方向に押圧し
後退して押圧を解除するスリーブ6を気密的に且つ摺動
自在に嵌合したソケット1と、先端部2aの外周に前記
ロックボール4に係合する係合溝8を形成し、前記ソケ
ット1に気密的に嵌合するプラグ2とからなっている。
【0015】前記ソケット1とプラグ2にはそれぞれ接
続時に相互に押し合い後退してそれぞれの流体通路9,
10を開き分離時には前進して閉じる弁体11,12を
備えている。前記弁体11,12はスプリング24,2
5により前進方向に付勢されている。前記ソケット本体
3の先端部3b内周には、ソケット本体3とプラグ2と
の間を気密的にシールするシールリング13が装着され
ている。
【0016】前記スリーブ6の後端側から、スリーブ6
の内径より大径の内径を有する筒状体26が後方に延び
前記ソケット本体3の大径部3aの外周に気密的に且つ
摺動自在に嵌合している。本例ではスリーブ6と前記筒
状体26とが一体に形成されているが、必ずしもこれに
限られるものではなく別体であってもよい。前記筒状体
26とスリーブ6の後端とソケット本体3との間には気
密的空間部27が形成されており、ソケット本体3には
流体通路9と前記気密的空間部27とを連通する連通孔
28が形成されている。前記気密的空間部27内には、
スリーブを前進方向に付勢する前記スプリング5が介装
されている。また、前記スリーブ6と一体に形成されて
いる筒状体26の後端にはソケット本体3の大径部3a
の後端に係止するストッパ29が設けられており、前進
方向への移動が規制されている。
【0017】前記ソケット本体3の大径部3aの外周に
は、ソケット本体3の大径部3aと筒状体26との間を
気密的にシールするシールリング30が、ソケット本体
3の先端部3bの外周には、ソケット本体3の先端部3
bとスリーブ6との間を気密的にシールするシールリン
グ31が装着されている。そして、前記ソケット本体3
とプラグ2との間をシールするシールリング13で囲ま
れた面積と、前記ソケット本体3の大径部3aと筒状体
26との間を気密的にシールするシールリング30とソ
ケット本体3の先端部3bとスリーブ6との間を気密的
にシールするシールリング31との間の面積が概ね等し
くなっている。
【0018】更に、前記スリーブ6の内周面に形成した
押圧面7にあっては、前進により前記ロックボール4を
求心方向に押圧するような傾斜面としている。また、ソ
ケット本体3の先端部3bに有するロックボール嵌合孔
32にあっては、ソケット本体3の先端側の内周面33
を、前記プラグ2を前記ソケット本体3から抜く方向に
引いた時にロックボール嵌合孔32に嵌合しているロッ
クボール4を遠心方向に押圧する傾斜面としている。ま
た、前記プラグ2の先端部2a外周に形成した前記ロッ
クボール4に係合する係合溝8にあっては、プラグ2の
先端側の溝壁8aを、前記プラグ2を前記ソケット本体
3から抜く方向に引いた時に係合溝8に係合しているロ
ックボール4を遠心方向に押圧する傾斜面としている。
【0019】上記のように構成された管継手では、ソケ
ット1とプラグ2とが接続されているとき、ソケット1
とプラグ2に内蔵されている弁体11、12が相互に押
し合い後退してそれぞれの流体通路9,10を開いた状
態となっている(図3(A))。
【0020】前記流体通路9,10に供給源から供給さ
れた流体が入ったとき、この流体は同時に連通孔28か
ら、前記筒状体26とスリーブ6の後端とソケット本体
3との間に形成されている気密的空間部27に入る。上
記の流体の圧力が高まったとき、ソケット1とプラグ2
の流体通路9,10内の圧力が高まるが、同時に連通孔
28を介して連通している前記気密的空間部27内の圧
力も高まり、ソケット1とプラグ2の流体通路9,10
内の圧力によりソケット1とプラグ2が分離方向への反
力を受けるが、同時に、前記気密的空間部27内の圧力
によりスリーブ6も前進方向への付勢力を受ける。
【0021】本例では、前記ソケット本体3とプラグ2
との間をシールするシールリング13で囲まれた面積
と、前記ソケット本体3の大径部3aと筒状体26との
間を気密的にシールするシールリング30とソケット本
体3の先端部3bとスリーブ6との間を気密的にシール
するシールリング31との間の面積が概ね等しくなって
いるので、ソケット1とプラグ2の流体通路9,10内
の流体の圧力と、前記気密的空間部27内の流体の圧力
が概ね等しくなり、流体通路9,10内の圧力によりソ
ケット1とプラグ2が受ける分離方向への反力と、前記
気密的空間部27内の圧力によりスリーブ6が前進方向
に受ける付勢力が概ね等しくなるため、ロックボール4
は、流体の圧力の高低に関係なく、スリーブ6を前進方
向に付勢しているスプリング5のばね荷重を受けて押圧
された状態にある。
【0022】かかる状態から接続状態にあるソケット1
とプラグ2との間に、引き抜き方向への引っ張り荷重が
作用したとき、ロックボール4が係合しているプラグ2
の係合溝8の傾斜面となっている先端側の溝壁8aが、
前記ロックボール4を遠心方向に押し上げるとともにロ
ックボール嵌合孔32のソケット本体3の先端側の傾斜
面となっている内周面33に押し付ける力となって働
き、該ロックボール嵌合孔32の傾斜面となっている内
周面33に押し付けられたロックボール4は、該内周面
33により遠心方向に押し上げられ、押し上げられたロ
ックボール4がスリーブ6の傾斜面となっている押圧面
7を押圧し、この傾斜面となっている押圧面7にかかる
押圧力がスリーブ6を後退させる力となって働く。そし
て、前記引っ張り荷重がスリーブ6を前進方向に付勢し
ているスプリング5のばね荷重を超えたとき、スリーブ
6が後退し、これにより押圧面7による押圧から解放さ
れたロックボール4が遠心方向に移動してプラグ2の係
合溝8から外れ、ソケット1とプラグ2が分離する(図
3(B)、(C))。
【0023】この分離によりソケット1とプラグ2内の
弁体11,12がスプリング24,25に付勢されて前
進し、それぞれの流体通路9,10を閉じる。
【0024】本例では前記のように、ソケット本体3の
先端部3bに有するロックボール嵌合孔32の、ソケッ
ト本体3の先端側の内周面33を、前記プラグ2を前記
ソケット本体3から抜く方向に引いた時にロックボール
嵌合孔32に嵌合しているロックボール4を遠心方向に
押圧する傾斜面とするとともに、前記プラグ2の先端部
2a外周に形成した前記ロックボール4に係合する係合
溝8の、プラグ2の先端側の溝壁8aを、前記プラグ2
を前記ソケット本体3から抜く方向に引いた時に係合溝
8に係合しているロックボール4を遠心方向に押圧する
傾斜面としているが、これに限られるものではない。
【0025】即ち、図示しないが、前記プラグ2の先端
部2a外周に形成した前記ロックボール4に係合する係
合溝8の、プラグ2の先端側の溝壁8aを、前記プラグ
2を前記ソケット本体3から抜く方向に引いた時に係合
溝8に係合しているロックボール4を遠心方向に押圧す
る傾斜面とし、ソケット本体3の先端部3bに有するロ
ックボール嵌合孔32にあっては、特に限定しなくても
よい。
【0026】かかる構成から、接続状態にあるソケット
1とプラグ2との間に、引き抜き方向への引っ張り荷重
が作用したとき、ロックボール4が係合しているプラグ
2の係合溝8の傾斜面となっている先端側の溝壁8a
が、前記ロックボール4を遠心方向に押し上げ、押し上
げられたロックボール4がスリーブ6の傾斜面となって
いる押圧面7を押圧し、この傾斜面となっている押圧面
7にかかる押圧力がスリーブ6を後退させる力となって
働き、前記引っ張り荷重がスリーブ6を前進方向に付勢
している付勢力を超えたとき、スリーブ6が後退し、こ
れにより押圧面7による押圧から解放されたロックボー
ル4は遠心方向に移動してプラグ2の係合溝8から外
れ、ソケット1とプラグ2が分離する。
【0027】また、図示しないが、ソケット本体3の先
端部3bに有するロックボール嵌合孔32の、ソケット
本体3の先端側の内周面33を、前記プラグ2を前記ソ
ケット本体3から抜く方向に引いた時にロックボール嵌
合孔32に嵌合しているロックボール4を遠心方向に押
圧する傾斜面とし、前記プラグ2の先端部2a外周に形
成した前記ロックボール4に係合する係合溝8の、プラ
グ2の先端側の溝壁8aにあっては、特に限定しなくて
もよい。
【0028】かかる構成から、接続状態にあるソケット
1とプラグ2との間に、引き抜き方向への引っ張り荷重
が作用したとき、プラグ2の係合溝8に係合しているロ
ックボール4はプラグ2により先端側に移動させられ
て、ロックボール嵌合孔32のソケット本体3の先端側
の傾斜面となっている内周面33に押し付けられ、該ロ
ックボール嵌合孔32の傾斜面となっている内周面33
に押し付けられたロックボール4は、該内周面33によ
り遠心方向に押し上げられ、押し上げられたロックボー
ル4がスリーブ6の傾斜面となっている押圧面7を押圧
し、この傾斜面となっている押圧面7にかかる押圧力が
スリーブ6を後退させる力となって働き、前記引っ張り
荷重がスリーブ6を前進方向に付勢している付勢力を超
えたとき、スリーブ6が後退し、これにより押圧面7に
よる押圧から解放されたロックボール4は遠心方向に移
動してプラグ2の係合溝8から外れ、ソケット1とプラ
グ2が分離する。
【0029】また本例では、前記ソケット本体3の先端
部3a外周に嵌合したスリーブ6は前進して内周面に形
成した押圧面7により前記ロックボール4を求心方向に
押圧し後退して押圧を解除するようになっているが、後
退して内周面に形成した押圧面7により前記ロックボー
ル4を求心方向に押圧し前進して押圧を解除するように
なっていてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明に係る管継手によれ
ば、接続状態にあるソケットとプラグとの間に、引き抜
き方向への引っ張り荷重が作用したとき、ロックボール
が遠心方向に圧し上げられ、押し上げられたロックボー
ルがスリーブの傾斜面となっている押圧面を押圧し、こ
の傾斜面となっている押圧面にかかる押圧力がスリーブ
を後退させる力となって働き、前記引っ張り荷重がスリ
ーブを前進方向に付勢している付勢力を超えたとき、ス
リーブが後退し、これにより押圧面による押圧から解放
されたロックボールは遠心方向に移動してプラグの係合
溝から外れ、ソケットとプラグが分離することができる
ので、緊急離脱用の管継手として便利であり、そして、
従来のこの種の管継手に比べ構造が簡単なので、製造が
容易となり、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示し
た接続前の縦断面図である。
【図2】本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示し
た接続後の縦断面図である。
【図3】(A)〜(C)は本例の管継手で引っ張り荷重
の作用を受け分離するときの動作説明図である。
【図4】従来の管継手の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ソケット 2 ソケット 2a 先端部 3 ソケット本体 3a 大径部 3b 先端部 3c 後端部 4 ロックボール 5 スプリング 6 スリーブ 7 押圧面 8 係合溝 8a 係合溝の先端側溝壁 9 流体通路 10 流体通路 11 弁体 12 弁体 13 シールリング 24 スプリング 25 スプリング 26 筒状体 27 気密的空間部 28 連通孔 29 ストッパ 30 シールリング 31 シールリング 32 ロックボール嵌合孔 33 ロックボール嵌合孔の先端側内周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J106 AA01 AA02 AB01 BA01 BB01 BC04 BC12 BD01 BE11 BE24 BE32 CA06 CA16 EA03 EB03 EC02 EC07 ED32 EE01 EF05 GA02 GA12 GA27 GB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部側外周に大径部を有するソケット本
    体の先端部にロックボール嵌合孔を有し、該ロックボー
    ル嵌合孔に求遠心方向に出没自在にロックボールを嵌合
    し、前記ソケット本体の先端部外周にはスプリングで付
    勢され前進または後退して内周面に形成した押圧面によ
    り前記ロックボールを求心方向に押圧し後退または前進
    して押圧を解除するスリーブを気密的に且つ摺動自在に
    嵌合したソケットと、先端部外周に前記ロックボールに
    係合する係合溝を形成し、前記ソケットに気密的に嵌合
    するプラグとからなり、前記ソケットとプラグにはそれ
    ぞれ接続時に相互に押し合い後退してそれぞれの流体通
    路を開き分離時には前進して閉じる弁体を備えた管継手
    であって、 前記スリーブの後端側から延びた筒状体を前記ソケット
    本体の大径部の外周に気密的に且つ摺動自在に嵌合し、
    前記筒状体とスリーブの後端とソケット本体との間に気
    密的空間部を形成し、ソケット本体には流体通路と前記
    気密的空間部とを連通する連通孔を形成し、 更に、前記スリーブの内周面に形成した押圧面にあって
    は、前進または後退により前記ロックボールを求心方向
    に押圧するような傾斜面とし、また、前記プラグの先端
    部外周に形成した前記ロックボールに係合する係合溝に
    あっては、プラグの先端側の溝壁を、前記プラグを前記
    ソケット本体から抜く方向に引いた時に係合溝に係合し
    ているロックボールを遠心方向に押圧する傾斜面とした
    ことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 後部側外周に大径部を有するソケット本
    体の先端部にロックボール嵌合孔を有し、該ロックボー
    ル嵌合孔に求遠心方向に出没自在にロックボールを嵌合
    し、前記ソケット本体の先端部外周にはスプリングで付
    勢され前進または後退して内周面に形成した押圧面によ
    り前記ロックボールを求心方向に押圧し後退または前進
    して押圧を解除するスリーブを気密的に且つ摺動自在に
    嵌合したソケットと、先端部外周に前記ロックボールに
    係合する係合溝を形成し、前記ソケットに気密的に嵌合
    するプラグとからなり、前記ソケットとプラグにはそれ
    ぞれ接続時に相互に押し合い後退してそれぞれの流体通
    路を開き分離時には前進して閉じる弁体を備えた管継手
    であって、 前記スリーブの後端側から延びた筒状体を前記ソケット
    本体の大径部の外周に気密的に且つ摺動自在に嵌合し、
    前記筒状体とスリーブの後端とソケット本体との間に気
    密的空間部を形成し、ソケット本体には流体通路と前記
    気密的空間部とを連通する連通孔を形成し、 更に、前記スリーブの内周面に形成した押圧面にあって
    は、前進または後退により前記ロックボールを求心方向
    に押圧するような傾斜面とし、また、ソケット本体の先
    端部に有するロックボール嵌合孔にあっては、ソケット
    本体の先端側の内周面を、前記プラグを前記ソケット本
    体から抜く方向に引いた時にロックボール嵌合孔に嵌合
    しているロックボールを遠心方向に押圧する傾斜面とし
    たことを特徴とする管継手。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6830070B2 (en) 2002-07-18 2004-12-14 Nitto Kohki Co., Ltd. Fluid coupler automatically uncouplable in an emergency
EP2042798A1 (en) 2007-09-28 2009-04-01 Nagahori Industries Co., Ltd. Fluid coupling
EP2383501A1 (en) 2010-04-28 2011-11-02 Nagahori Industry Co., Ltd. Pipe coupling
KR101358520B1 (ko) * 2009-09-30 2014-02-05 니토 코키 가부시키가이샤 관 조인트의 웅형 조인트 부재

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