JP2003014186A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2003014186A
JP2003014186A JP2001199898A JP2001199898A JP2003014186A JP 2003014186 A JP2003014186 A JP 2003014186A JP 2001199898 A JP2001199898 A JP 2001199898A JP 2001199898 A JP2001199898 A JP 2001199898A JP 2003014186 A JP2003014186 A JP 2003014186A
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socket
plug
valve
cylinder
diameter
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JP2001199898A
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Koji Matsumoto
光司 松本
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Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き抜き荷重にバラツキが無く常に一定に引
き抜き方向への荷重が加わった際、ソケットとプラグと
が分離するようにするとともに、全体の小型化が図れる
ようにした管継手を提供する。 【解決手段】 内部を流体通路4とし先端を閉じ且つ外
周壁に弁孔6を形成した弁押し筒部3bの外周に、ロッ
クボール8を備えたソケット主筒体5を嵌合し、弁押し
筒部3bとソケット主筒体5との間には、前進して弁孔
6を閉じ後退して開く環状弁体9を嵌合してソケット1
を構成し、先端部をソケット1内に挿入される小径筒部
17aとしたプラグ本体17内に、前進して流体通路2
0を閉じ後退して開く弁体26を設け、小径筒部17a
の外周に、小径筒部17aとともにソケット1内に挿入
され外周にロック溝36を設けたロック筒体35を摺動
自在に且つスプリング37により後退方向に付勢して嵌
合し、プラグ本体17の外周にロックボール8を押さえ
るスリーブ40を嵌合してプラグ2を構成し、接続時に
弁押し筒部3bに形成された弁孔6がプラグ本体17内
に開口するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ソケットとプラグ
を備え、これらが嵌合し接続された状態で引き抜き方向
に一定以上の引っ張り荷重が作用した際に、ソケットと
プラグが自動的に分離し、同時にそれぞれが持つ弁体を
遮断する管継手に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、LPガス等を供給源から受給側
に供給している状態にあるとき、何らかの原因により引
っ張り荷重が作用し、供給源と受給側を接続しているホ
ースやパイプ等が破損し、思わぬ事故を引き起こすこと
がある。そこで、このような事故を防止するため、引き
抜き方向に一定以上の引っ張り荷重が加わった際に、ソ
ケットとプラグが分離して、供給源と受給側を接続して
いるホースやパイプ等の破損を防止する管継手が開発さ
れている。 【0003】従来、このような管継手として、図5に示
すような管継手が提案されている。 【0004】51はソケット、52はプラグである。5
3はソケット51を構成するソケット本体であり、この
ソケット本体53は、先端が小径筒部53aで、中間が
それより大径の中径筒部53b、後部がそれより大径の
大径筒部53cとして形成されている。前記ソケット本
体53内は流体通路54となり、このソケット本体53
内にはスプリング55の付勢により前進して中径筒部5
3bの内周に形成された弁座56に当接して流体通路5
4を閉じ後退して開く弁体57が設けられている。 【0005】ソケット本体53の中径筒部53bには主
筒体58が螺着され、該主筒体58はソケット本体53
の小径筒部53aの先端を越える長さを有して前方に突
出されている。主筒体58の先端部には、ロックボール
嵌合孔59が形成されており、該ロックボール嵌合孔5
9にロックボール60が求遠心方向に出没自在に嵌合し
ている。更に、主筒体58の先端部には、前記ロックボ
ール嵌合孔59に嵌合しているロックボール60の遠心
方向への抜け出しを防止する抜け出し防止カバー61が
設けられている。 【0006】前記プラグ52は、筒状のアダプタ62
と、該アダプタ62の先端部外周に摺動自在に嵌合した
プラグ本体63とで構成され、これらアダプタ62とプ
ラグ本体63内に流体通路64が形成されている。そし
て、前記アダプタ62とプラグ本体63の間はシールリ
ング65でシールされている。 【0007】前記プラグ本体63は、先端が前記ソケッ
ト本体53の小径筒部53aと主筒体58との間に挿入
される小径筒部63a、中間がそれより大径の中径筒部
63b、後部がそれより大径の大径筒部63cとして形
成されている。小径筒部63aの外周にはロック溝66
が形成されている。このプラグ本体63内にはスプリン
グ67の付勢により前進して中径筒部63bの内周に形
成された弁座68に当接して流体通路64を閉じ後退し
て開く弁体69が設けられている。また、前記小径筒部
63aの内周には、ソケット本体53の小径筒部53a
との間をシールするシールリング70が装着されてい
る。 【0008】前記アダプタ62とプラグ本体63の外周
には、アダプタ62の外鍔部62aとプラグ本体63の
大径筒部63cに設けられた外鍔部63dとに内周が支
持されて外筒体71が軸方向に移動自在に嵌合してい
る。この外筒体71は、その後端部内周の段部71aと
ストップリング72とでアダプタ62の外鍔部62aを
挟持してその後端部をアダプタ62に固定している。 【0009】外筒体71の中間部内周には内鍔71bが
突設され、この内鍔71bはプラグ本体63の大径筒部
63cに摺接するようになっており、該内鍔71bとプ
ラグ本体63の外鍔部63dとの間に外筒体71を前進
方向に付勢するスプリング73が介装されている。この
スプリング73が存在するプラグ本体63の外鍔部63
dと外筒体71の内鍔71bとの間の室74は、プラグ
本体63の大径筒部63cを径方向に貫通する連通孔7
5により流体通路64に連通されている。室74の両端
には、プラグ本体63と外筒体71との間をシールする
シールリング76,77が装着されている。 【0010】プラグ本体63の中径筒部63bの外周と
外筒体71のとの間には、ソケット51とプラグ52の
接続時にソケット51の主筒体58の外周に嵌合し前進
してロックボール60を求心方向に押さえ後退して解放
するスリーブ78が摺動自在に嵌合している。該スリー
ブ78と外筒体71のとの間には、スリーブ78を前進
方向に付勢するスプリング79が介装してあり、また外
筒体71の先端内周には、スリーブ78の前進位置を規
制するとともにプラグ本体63の中径筒部63bの外周
と外筒体71との間からの抜け出しを防止するストップ
リング80が装着されている。 【0011】前記のように構成された管継手によれば、
ソケット51とプラグ52が接続された状態(図5)
で、引き抜き方向に荷重が作用し、この荷重が前記外筒
体71を前進方向に付勢するスプリング73のばね荷重
を超えたとき、ソケット51に接続されているプラグ5
2のプラグ本体63に対し、アダプタ62が引き抜き方
向に移動し、このアダプタ62の移動に伴って前記外筒
体71が同方向(後退方向)に移動し、そしてこの外筒
体71の移動に伴って前記スリーブ78が同方向(後退
方向)に移動し前記ロックボール60の押圧を解放す
る。これにより前記プラグ本体63はロックボール60
の係合から解かれ、ソケット51とプラグ52が分離す
る。このとき、ソケット51とプラグ52の流体通路5
4,64の流体圧が高圧であったとき、この流体圧が反
力となってプラグ本体63に対しアダプタ62を引き抜
く方向へ作用するが、プラグ本体63と外筒体71の間
に形成されたシールリング76,77によりシールされ
ている室74と流体通路64とがプラグ本体63に形成
されている連通孔75により連通されているので、流体
通路64内の流体が連通孔75を通って室74に入り、
この室74に入った流体の流体圧が反力となってプラグ
本体63に対し外筒体71を前進させる方向へ作用し、
この反力と前記プラグ本体63に対しアダプタ62を引
き抜く方向へ作用する反力が相殺し合い、流体通路64
内の流体圧はアダプタ62に影響を与えず、従って、流
体通路54,64内の流体圧の高低に影響されることな
く、常に引き抜き方向への荷重が前記外筒体71を前進
方向に付勢するスプリング73のばね係数を超えたとき
にソケット51とプラグ52が分離するようになってい
る。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
管継手では、流体通路54,64内の流体圧によるアダ
プタ62への影響は無くなったが、そのためにプラグ本
体63と外筒体71の間に形成された室74をシールす
るシールリング76,77が室74内に入った流体の流
体圧の影響を受け、プラグ本体63の外周面を摺動する
摺動抵抗が流体圧の高低により大きく変化してしまい、
このシールリング76,77の摺動抵抗の変化が引き抜
き荷重にバラツキを生じさせてしまうといった問題があ
った。また、前記プラグ本体63と外筒体71の間に形
成された室74の存在により、管継手が大型化してしま
うといった問題があった。 【0013】本発明の目的は、引き抜き荷重にバラツキ
が無く常に一定に引き抜き方向への荷重が加わった際、
ソケットとプラグとが分離するようにするとともに、全
体の小型化が図れるようにした管継手を提供することに
ある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、弁体を共に内蔵するソケットとプラグと
を備え、前記ソケットに設けたロックボールと前記プラ
グに設けたロック溝との係合・離脱時に前記弁体が相互
に移動して前記ソケットの流体通路と前記プラグの流体
通路を開放・閉鎖して、前記プラグと前記ソケットを接
続・分離する管継手であって、前記ソケットにあって
は、大径基部と、大径基部の前側に突出して設けられ内
部を流体通路とし先端を閉じた弁押し筒部とからなるア
ダプタと、前記弁押し筒部の外周に所定の間隔を空けて
同心状に嵌合し後端が前記アダプタの大径基部に固定さ
れたソケット主筒体とからなり、前記弁押し筒部の先端
側外周壁には弁押し筒部内外を連通する弁孔が形成さ
れ、また前記ソケット主筒体の先端部には前記ロックボ
ールが求遠心方向に出没自在に備えられ、更に、前記弁
押し筒部とソケット主筒体との間には、スプリングの付
勢により前進して前記弁孔を閉じ後退して開く環状弁体
が摺動自在に嵌合して構成され、前記プラグにあって
は、先端部が前記ソケットの弁押し筒部とソケット主筒
体との間に挿入される小径筒部、中間部がそれより大径
の中径筒部、後部がそれより大径の大径筒部として形成
され、前記小径筒部の先端内周には前記ソケットの弁押
し筒部との間をシールするシールリングが装着されてい
るプラグ本体と、プラグ本体内に設けられスプリングの
付勢により前進してプラグ本体内の流体通路を閉じ後退
して開く弁体と、前記小径筒部の外周に摺動自在に嵌合
しその外周には前記ロック溝が設けられて前記小径筒部
とともにソケットの弁押し筒部とソケット主筒体との間
に挿入されるロック筒体と、該ロック筒体を後退方向に
付勢するスプリングと、前記プラグ本体の外周に摺動自
在に嵌合し前進してロック筒体のロック溝に係合した前
記ロックボールを求心方向に押さえ後退して解放するス
リーブとから構成され、ソケットとプラグの接続時にプ
ラグ本体の小径筒部の先端で押されて環状弁体が後退し
ソケットの弁押し筒部に形成された弁孔がプラグ本体内
に開口することを特徴とする。 【0015】かかる構成から、ソケットとプラグが接続
状態にあるとき、ソケットの弁押し筒部に嵌合している
環状弁体がプラグ本体の小径筒部の先端に押されて後退
し弁押し筒部に形成された弁孔がプラグ本体内に開口し
た状態となり、そして、プラグ本体の小径筒部が弁押し
筒部に嵌合しその先端内周に装着したシールリングが小
径筒部の先端と弁押し筒部との間をシールしているの
で、流体通路を流れる流体の流体圧はソケットとプラグ
との間に反力として作用しない。かかる接続状態にある
ソケットとプラグとの間に、引き抜き方向への引っ張り
荷重が作用し、この荷重がロック筒体を後退方向に付勢
するスプリングのばね係数を超えたとき、ロックボール
によりソケット主筒体に接続固定されているロック筒体
を残し、前記スプリングを圧縮させるようにしてプラグ
本体がソケットから抜け出し方向に移動し、この移動に
ともなって前記スリーブが同方向(後退方向)に移動し
前記ロックボールの押圧を解放する。これにより前記ロ
ック筒体はロックボールの係合から解かれ、これにより
ソケットとプラグが分離する。このときの引っ張り荷重
にあっては、前記のように、ソケットとプラグが流体圧
の影響を受けず、そしてまた、プラグ本体がソケットか
ら抜け出し方向に移動する際の摺動抵抗も変化が無いの
で前記ロック筒体を後退方向に付勢するスプリングのば
ね係数によって設定され、ソケットとプラグは、常に前
記ロック筒体を後退方向に付勢するスプリングのばね係
数を超える一定の引っ張り荷重が作用したとき分離す
る。 【0016】更に、その構成には、従来の管継手にみら
れるプラグ本体と外筒体の間に形成された室の必要がな
いので、その分管継手の小型化を図ることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係る管継
手の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例の管
継手の接続前の状態を示す一部縦断側面図、図2は本例
の管継手の接続過程の状態を示す一部縦断側面図、図3
は本例の管継手の接続状態を示す一部縦断側面図、図4
は本例の管継手の分離過程の状態を示す一部半部縦断側
面図である。 【0018】図にあって、1はソケット、2はプラグで
ある。前記ソケット1にあっては次のように構成されて
いる。3はアダプタであり、大径基部3aと、大径基部
3aの前側に突出して設けられ内部を流体通路4とし先
端を閉じた弁押し筒部3bとからなっている。5はソケ
ット主筒体であり、前記弁押し筒部3bの外周に所定の
間隔を空けて同心状に嵌合し後端が前記アダプタ3の大
径基部3aに螺合して固定されている。前記弁押し筒部
3bの先端側外周壁には弁押し筒部3b内外を連通する
弁孔6が形成されている。また前記ソケット主筒体5の
先端部にはロックボール嵌合孔7が形成され、このロッ
クボール嵌合孔7にロックボール8が求遠心方向に出没
自在に嵌合している。 【0019】更に、前記弁押し筒部3bとソケット主筒
体5との間には、前進して前記弁孔6を閉じ後退して開
く環状弁体9が摺動自在に嵌合している。この環状弁体
9の内周には、環状弁体9の内周面と弁押し筒部3bの
外周面との間をシールする2つのシールリング10,1
1が装着され、環状弁体9が前進位置にあるとき2つの
シールリング10,11が前記弁孔6を跨いで弁孔6を
閉じた状態にあり、環状弁体9が後退位置にあるとき2
つのシールリング10,11が前記弁孔6から外れ弁孔
6を開いた状態となる。また、環状弁体9の先端側外周
には、前記ロックボール8を外周面で支えソケット主筒
体5内に落下するのを防止するカラー12が先端方向に
突出して形成され、環状弁体9が前進位置にあるとき前
記カラー12がロックボール8の下位に位置してこれを
支え、環状弁体9が後退位置にあるときロックボール8
から離れその支えを解くようになっている。 【0020】また、前記大径基部3aと環状弁体9の間
には、環状弁体9を前進方向に付勢するスプリング13
が介装されている。また前記環状弁体9の外周とソケッ
ト主筒体5の内周には、環状弁体9の前進位置で互いに
係合し、環状弁体9の前進位置を規制するとともに環状
弁体9の抜け出しを防止する係合段部14,15が形成
されている。また、前記ソケット主筒体5の先端部外周
には、ロックボール嵌合孔7に嵌合しているロックボー
ル8の遠心方向への抜け出しを防止する抜け出し防止環
16が設けられている。 【0021】前記プラグ2にあっては次のように構成さ
れている。17はプラグ本体であり、先端部が前記ソケ
ット1の弁押し筒部3bとソケット主筒体5との間に挿
入される小径筒部17a、中間部がそれより大径の中径
筒部17b、後部がそれより大径の大径筒部17cとし
て形成されている。前記小径筒部17aの先端内周の内
径は前記ソケット1の弁押し筒部3bの外周に摺動可能
に嵌合する径に形成されており、その内周面には弁押し
筒部3bとの間をシールするシールリング18が装着さ
れている。 【0022】このプラグ本体17の小径筒部17a
は、ソケット1とプラグ2の接続時に前記ソケット1の
弁押し筒部3bとソケット主筒体5との間に挿入され、
その先端面を弁押し筒部3bの外周に嵌合し前進位置に
ある環状弁体9に押し当てて後退させ、弁押し筒部3b
の弁孔6を開くようになっている。 【0023】プラグ本体17内には、先端側を開口し後
端側を閉じた弁案内筒体19が配置されており、その後
端側がプラグ本体17の後端側内周に固定されて支持さ
れている。この弁案内筒体19は、その内径がプラグ本
体17の小径筒部17aの先端の内径と同径で外径がプ
ラグ本体17の内径よりも小径となっており、弁案内筒
体19の外周とプラグ本体17の内周との間に所定の間
隙が形成されており、この間隙がプラグ本体17の流体
通路20となっている。また弁案内筒体19の後端に大
径部19aが形成されており、この大径部19aがプラ
グ本体17の後端側内周に摺接しており、この大径部1
9aがプラグ本体17の後端にシールリング21を介在
させて螺着されたアダプタ22で締め付けられてプラグ
本体17に固定されている。前記大径部19aには、流
体通路20を連通する連通孔23が形成されている。弁
案内筒体19の後端開口部には、該開口部を閉じる閉鎖
栓24がシールリング25を介在させて装着されてい
る。 【0024】前記弁案内筒体19内には前進してプラグ
本体17内の流体通路20を閉じ後退して開く弁体26
が摺動自在に嵌合している。更に詳細には、前記弁体2
6は前進して、前記プラグ本体17の小径筒部17aの
先端開口部に嵌合し、先端の内周面に装着されているシ
ールリング18でその外周面がシールされることにより
プラグ本体17内の流体通路20が閉じられ、後退によ
りプラグ本体17の小径筒部17aの先端開口部から外
れプラグ本体17内の流体通路20が開くようになって
いる。この弁体26と前記閉鎖栓24との間には、弁体
26を前進方向に付勢するスプリング27が介装されて
いる。また弁案内筒体19の内周には、弁案内筒体19
と弁体26の間をシールするシールリング28が装着さ
れている。 【0025】前記弁案内筒体19とプラグ本体17との
間には環体29が嵌合しており、弁案内筒体19、プラ
グ本体17及び環体29には、弁案内筒体19内とプラ
グ本体17外とを連通させる貫通孔30が形成され、弁
案内筒体19内に嵌合した弁体26の移動を容易にして
いる。前記環体29の内周と外周には、前記貫通孔30
を挟むようにして、環体29と弁案内筒体19の間及び
環体29とプラグ本体17との間をシールするシールリ
ング31,32,33,34が装着されている。また、
前記環体29には流体通路20における流体の流れを妨
げないように連通孔43が形成されている。 【0026】また、前記プラグ本体17の小径筒部17
aの外周には、小径筒部17aとともにソケット1の弁
押し筒部3bとソケット主筒体5との間に挿入されるロ
ック筒体35が摺動自在に嵌合している。このロック筒
体35の外周には、前記ソケット主筒体5の先端部に形
成したロックボール嵌合孔7に嵌合しているロックボー
ル8が係合するロック溝36が設けられている。 【0027】このロック筒体35は、ロック筒体35と
小径筒部17aとの間に介装したスプリング37により
後退方向に付勢され後退位置に保持されている。小径筒
部17aの先端外周には前記スプリング37の先端側端
部を支持する支持体38が嵌合しており、支持体38は
ストップリング39により先端方向への抜け出しが防止
されている。 【0028】また、前記プラグ本体17の外周には、前
進してロック筒体35のロック溝36に係合した前記ロ
ックボール8を求心方向に押さえ後退して解放するスリ
ーブ40が摺動自在に嵌合している。このスリーブ40
とプラグ本体17との間には、スリーブ40を前進方向
に付勢するスプリング41が介装されている。また前記
プラグ本体17の外周には、スリーブ40の前進位置を
規制するとともにスリーブ40の抜け出しを防止するス
トップリング42が設けられている。 【0029】そして、前記ソケット1とプラグ2の接続
時に、プラグ本体17の小径筒部17aの先端で押され
て環状弁体9が後退し、そしてソケット1の弁押し筒部
3bの先端で押されてプラグ2の弁体26も後退し、ソ
ケット1の弁押し筒部3bに形成された弁孔6がプラグ
本体17の流体通路20内に開口するようになってい
る。 【0030】次に、このようなソケット1とプラグ2と
の接続動作、分離動作について図2乃至図4を参照して
説明する。先ず、接続に際しては、ソケット1にプラグ
2を、ソケット1の弁押し筒部3bとソケット主筒体5
との間にプラグ本体17の小径筒部17aを挿入するよ
うにして押し込むと、小径筒部17aは弁押し筒部3b
の外周に嵌合しその先端開口部の内周面に装着されたシ
ールリング18が弁押し筒部3bの外周面を摺接した状
態で押し入り、ソケット1の弁押し筒部3bとソケット
主筒体5との間に嵌合する環状弁体9がプラグ本体17
の小径筒部17aの先端で押され後退する。同時に、プ
ラグ2内の弁体26は、ソケット1へのプラグ本体17
の小径筒部17aの挿入により、プラグ本体17内に挿
入してくるソケット1の弁押し筒部3bの先端でおされ
て後退する。また、プラグ本体17の小径筒部17aの
外周に嵌合しているロック筒体35も小径筒部17aと
一体となってソケット1内に押し込まれ、ソケット主筒
体5のロックボール嵌合孔7に嵌合しているロックボー
ル8の下面に接しながらソケット1内に侵入し、また、
前記プラグ本体17の外周に嵌合したスリーブ40はそ
の先端が前記ロックボール8に当接し、スプリング41
の弾発力に抗して後退する(図2)。 【0031】更に、ソケット1とプラグ2との接続動作
を続けると、環状弁体9が弁押し筒部3bの弁孔6から
外れ、プラグ本体17の小径筒部17aの先端が弁押し
筒部3bの弁孔6を通り過ぎ、そしてプラグ2内の弁体
26も後退を続けてプラグ本体17の小径筒部17aの
先端開口部から外れて流体通路20を開き、前記ソケッ
ト1の弁押し筒部3bに形成された弁孔6がプラグ本体
17の流体通路20内に開口し、ソケット1の流体通路
4とプラグ本体17の流体通路20とが連通する。 【0032】また、この状態までソケット1にプラグ2
が押し込まれたとき、前記プラグ本体17の小径筒部1
7aの外周に嵌合しているロック筒体35の外周に形成
されているロック溝36がソケット主筒体5のロックボ
ール嵌合孔7に嵌合しているロックボール8の下に達
し、ロックボール8が落ち込んでロック溝36に係合
し、ロックボール8に当接し、スプリング41の弾発力
に抗して後退していたスリーブ40がスプリング41の
復元力により前進してロック筒体35のロック溝36に
係合した前記ロックボール8を求心方向に押さえ、これ
によりソケット1とプラグ2とがロック状態になり接続
が完了する(図3)。 【0033】前記のようにして接続された管継手は、ソ
ケット1の弁押し筒部3bに嵌合している環状弁体9が
プラグ本体17の小径筒部17aの先端に押されて後退
し弁押し筒部3bに形成された弁孔6がプラグ本体17
内に開口した状態となり、そして、プラグ本体17の小
径筒部17aが弁押し筒部3bに嵌合しその先端開口部
内周面に装着したシールリング18が小径筒部17aの
先端開口部内周面と弁押し筒部3bとの間をシールして
いるので、前記流体通路4,20に供給源から供給され
た流体が入ったとき、流体通路4,20を流れる流体の
流体圧はソケット1とプラグ2との間に反力として作用
しない。 【0034】かかる接続状態にあるソケット1とプラグ
2との間に、引き抜き方向への引っ張り荷重が作用し、
この荷重がロック筒体35を後退方向に付勢するスプリ
ング37のばね係数を超えたとき、ロックボール8によ
りソケット主筒体5に接続固定されているロック筒体3
5を残し、前記スプリング37を圧縮させるようにして
プラグ本体17がソケット1から抜け出し方向に移動す
る。そして、前記プラグ本体17の移動に伴って前記ロ
ックボール8を求心方向に押圧していたスリーブ40が
同方向(後退方向)に移動し前記ロックボール8の押圧
を解放する(図4)。これにより前記ロック筒体35は
ロックボール8の係合から解かれ、これによりソケット
1とプラグ2が分離する。この分離により、ソケット1
内の環状弁体9とプラグ2内の弁体26がスプリング1
3,27に付勢されて前進し、それぞれの流体通路4,
20を閉じる。 【0035】このときの引っ張り荷重にあっては、前記
のように、ソケット1とプラグ2が流体圧の影響を受け
ず、そしてまた、プラグ本体17がソケット1から抜け
出し方向に移動する際の摺動抵抗も変化が無いので、前
記ロック筒体35を後退方向に付勢するスプリング37
のばね係数により設定され、ソケット1とプラグ2は、
常に前記ロック筒体35を後退方向に付勢するスプリン
グ37のばね係数を超える一定の引っ張り荷重が作用し
たとき分離する。 【0036】従って、前記スプリング37のばね係数を
任意に選択することにより、ソケット1とプラグ2が分
離する引き抜き方向への引っ張り荷重を任意に且つ精度
良く設定することができる。 【0037】 【発明の効果】以上のように本発明に係る管継手によれ
ば、ソケットとプラグが接続状態にあるとき、ソケット
とプラグとの間に、引き抜き方向への引っ張り荷重が作
用し、この荷重がロック筒体を後退方向に付勢するスプ
リングのばね係数を超えたとき、ロックボールによりソ
ケット主筒体に接続固定されているロック筒体を残し、
前記スプリングを圧縮させるようにしてプラグ本体がソ
ケットから抜け出し方向に移動し、この移動にともなっ
て前記スリーブが同方向(後退方向)に移動し前記ロッ
クボールの押圧を解放し、これによりソケットとプラグ
が分離することができ、そして、前記の引っ張り荷重に
あっては、ソケットとプラグが流体圧の影響を受けず、
そしてまた、プラグ本体がソケットから抜け出し方向に
移動する際の摺動抵抗も変化が無いので前記ロック筒体
を後退方向に付勢するスプリングのばね係数によって設
定され、、ソケットとプラグは常に前記ロック筒体を後
退方向に付勢するスプリングのばね係数を超える一定の
引っ張り荷重が作用したとき分離することができる。更
に、その構成には、従来の管継手にみられるプラグ本体
と外筒体の間に形成された室の必要がないので、その分
管継手の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示し
た接続前の一部縦断側面図である。 【図2】本例の管継手の接続過程の状態を示す一部縦断
側面図である。 【図3】本例の管継手の接続状態を示す一部縦断側面図
である。 【図4】本例の管継手の分離過程を示す一部縦断側面図
である。 【図5】従来の管継手を示す一部縦断側面図である。 【符号の説明】 1 ソケット 2 プラグ 3 アダプタ 3a 大径基部 3b 弁押し筒部 4 流体通路 5 ソケット主筒体 6 弁孔 7 ロックボール嵌合孔 8 ロックボール 9 環状弁体 10,11 シールリング 12 カラー 13 スプリング 14,15 係合段部 16 抜け出し防止環 17 プラグ本体 17a 小径筒部 17b 中径筒部 17c 大径筒部 18 シールリング 19 弁案内筒体 19a 大径部 20 流体通路 21 シールリング 22 アダプタ 23 連通孔 24 閉鎖栓 25 シールリング 26 弁体 27 スプリング 28 シールリング 29 環体 30 貫通孔 31,32,33,34 シールリング 35 ロック筒体 36 ロック溝 37 スプリング 38 支持体 39 ストップリング 40 スリーブ 41 スプリング 42 ストップリング 43 連通孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁体を共に内蔵するソケットとプラグと
    を備え、前記ソケットに設けたロックボールと前記プラ
    グに設けたロック溝との係合・離脱時に前記弁体が相互
    に移動して前記ソケットの流体通路と前記プラグの流体
    通路を開放・閉鎖して、前記プラグと前記ソケットを接
    続・分離する管継手であって、 前記ソケットにあっては、大径基部と、大径基部の前側
    に突出して設けられ内部を流体通路とし先端を閉じた弁
    押し筒部とからなるアダプタと、前記弁押し筒部の外周
    に所定の間隔を空けて同心状に嵌合し後端が前記アダプ
    タの大径基部に固定されたソケット主筒体とからなり、
    前記弁押し筒部の先端側外周壁には弁押し筒部内外を連
    通する弁孔が形成され、また前記ソケット主筒体の先端
    部には前記ロックボールが求遠心方向に出没自在に備え
    られ、更に、前記弁押し筒部とソケット主筒体との間に
    は、スプリングの付勢により前進して前記弁孔を閉じ後
    退して開く環状弁体が摺動自在に嵌合して構成され、 前記プラグにあっては、先端部が前記ソケットの弁押し
    筒部とソケット主筒体との間に挿入される小径筒部、中
    間部がそれより大径の中径筒部、後部がそれより大径の
    大径筒部として形成され、前記小径筒部の先端内周には
    前記ソケットの弁押し筒部との間をシールするシールリ
    ングが装着されているプラグ本体と、プラグ本体内に設
    けられスプリングの付勢により前進してプラグ本体内の
    流体通路を閉じ後退して開く弁体と、前記小径筒部の外
    周に摺動自在に嵌合しその外周には前記ロック溝が設け
    られて前記小径筒部とともにソケットの弁押し筒部とソ
    ケット主筒体との間に挿入されるロック筒体と、該ロッ
    ク筒体を後退方向に付勢するスプリングと、前記プラグ
    本体の外周に摺動自在に嵌合し前進してロック筒体のロ
    ック溝に係合した前記ロックボールを求心方向に押さえ
    後退して解放するスリーブとから構成され、ソケットと
    プラグの接続時にプラグ本体の小径筒部の先端で押され
    て環状弁体が後退しソケットの弁押し筒部に形成された
    弁孔がプラグ本体内に開口することを特徴とする管継
    手。
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