JP2899449B2 - ベルト補強用ポリビニルアルコール系繊維及びコード - Google Patents
ベルト補強用ポリビニルアルコール系繊維及びコードInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ベルト補強用ポリビニ
ルアルコール(以下,PVAと略記する。)系繊維及び
コードに関するものであり,さらに詳しくはベルト走行
中に発生する熱によってベルトを収縮させ,ベルトの緊
張状態を保持させることのできる高熱収縮応力を有する
PVA系繊維及びコードに関するものである。
ルアルコール(以下,PVAと略記する。)系繊維及び
コードに関するものであり,さらに詳しくはベルト走行
中に発生する熱によってベルトを収縮させ,ベルトの緊
張状態を保持させることのできる高熱収縮応力を有する
PVA系繊維及びコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,産業用機械に使用される平ベル
ト,Vベルト等の補強には脂肪族ポリアミド繊維,ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が使用されているが,こ
れらの補強用繊維は,負荷の伝動効率及び高負荷下にお
ける耐疲労性等から,高強度,高初期弾性率,低乾熱収
縮率,高熱収縮応力,耐熱性及びゴムとの接着性等の多
くの特性が要求される。これらの多くの要求特性の中で
も特に,高強度,低乾熱収縮率及び高熱収縮応力特性が
重要視される。
ト,Vベルト等の補強には脂肪族ポリアミド繊維,ポリ
エチレンテレフタレート繊維等が使用されているが,こ
れらの補強用繊維は,負荷の伝動効率及び高負荷下にお
ける耐疲労性等から,高強度,高初期弾性率,低乾熱収
縮率,高熱収縮応力,耐熱性及びゴムとの接着性等の多
くの特性が要求される。これらの多くの要求特性の中で
も特に,高強度,低乾熱収縮率及び高熱収縮応力特性が
重要視される。
【0003】すなわち,高強度であることは,耐高負荷
性能と耐疲労性に関与する要因であり,また,低乾熱収
縮率は,ベルト作製時の寸法安定性と,ベルト走行中に
発生する摩擦熱でベルトが収縮してプーリー軸及び軸受
へ過大な荷重がかかることに起因する軸曲がりや,軸受
の損傷を防ぐために必要である。一方,高熱収縮応力特
性は,ベルト走行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮さ
せ,ベルトの張り張力を保持して所定の負荷を効率よく
伝達するために重要である。
性能と耐疲労性に関与する要因であり,また,低乾熱収
縮率は,ベルト作製時の寸法安定性と,ベルト走行中に
発生する摩擦熱でベルトが収縮してプーリー軸及び軸受
へ過大な荷重がかかることに起因する軸曲がりや,軸受
の損傷を防ぐために必要である。一方,高熱収縮応力特
性は,ベルト走行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮さ
せ,ベルトの張り張力を保持して所定の負荷を効率よく
伝達するために重要である。
【0004】従来より使用されてきた脂肪族ポリアミド
繊維は,乾熱収縮率が高く,寸法安定性に劣るという欠
点があった。一方,ポリエチレンテレフタレート繊維
は,比較的優れた性能を有するため汎用的に使用されて
いるが,乾熱収縮率を低減させると熱収縮応力が低下
し,逆に熱収縮応力を高くするような処理を行うと乾熱
収縮率も大となる。そこでこの特性を改良するために,
特開昭58−136852号公報及び特開昭62-62910号公報に
は,高速紡糸下における急冷によって未延伸糸の複屈折
率を高めることにより,乾熱収縮率と熱収縮応力を改良
する方法が開示されている。また,特開昭63-152437 号
公報には,特定の延伸条件で延伸し,熱収縮応力を改良
する方法が開示されている。しかしながら,いずれの方
法も乾熱収縮率を低下させ,熱収縮応力を大きくするに
は不十分であり,得られる繊維は高性能なベルト補強用
繊維としては不適当である。
繊維は,乾熱収縮率が高く,寸法安定性に劣るという欠
点があった。一方,ポリエチレンテレフタレート繊維
は,比較的優れた性能を有するため汎用的に使用されて
いるが,乾熱収縮率を低減させると熱収縮応力が低下
し,逆に熱収縮応力を高くするような処理を行うと乾熱
収縮率も大となる。そこでこの特性を改良するために,
特開昭58−136852号公報及び特開昭62-62910号公報に
は,高速紡糸下における急冷によって未延伸糸の複屈折
率を高めることにより,乾熱収縮率と熱収縮応力を改良
する方法が開示されている。また,特開昭63-152437 号
公報には,特定の延伸条件で延伸し,熱収縮応力を改良
する方法が開示されている。しかしながら,いずれの方
法も乾熱収縮率を低下させ,熱収縮応力を大きくするに
は不十分であり,得られる繊維は高性能なベルト補強用
繊維としては不適当である。
【0005】さらに近年,各種機械の軽量化,コンパク
ト化が進むにつれ,ベルトに対しても軽量化,コンパク
ト化が要求されるようになり,このためベルト補強用繊
維も高強度のものが望まれている。
ト化が進むにつれ,ベルトに対しても軽量化,コンパク
ト化が要求されるようになり,このためベルト補強用繊
維も高強度のものが望まれている。
【0006】このため,ポリパラフェニレンテレフタル
アミド(PPTA)を主体とする芳香族ポリアミド繊維をベル
ト補強用繊維として用いることが試みられている。PPTA
繊維は周知のように,強度,弾性率,耐熱性に優れてお
り,ベルト補強用繊維として要求される特性のいくつか
は満足するものである。しかしながら,PPTA繊維は乾熱
収縮率があまりに低すぎるため,ベルトの張り張力を保
持させることができず,また,圧縮特性にも劣るため耐
疲労性に劣るという欠点があった。
アミド(PPTA)を主体とする芳香族ポリアミド繊維をベル
ト補強用繊維として用いることが試みられている。PPTA
繊維は周知のように,強度,弾性率,耐熱性に優れてお
り,ベルト補強用繊維として要求される特性のいくつか
は満足するものである。しかしながら,PPTA繊維は乾熱
収縮率があまりに低すぎるため,ベルトの張り張力を保
持させることができず,また,圧縮特性にも劣るため耐
疲労性に劣るという欠点があった。
【0007】また,PVA系繊維をベルト補強用繊維と
して用いることも試みられているが,従来の技術では,
ベルト補強用繊維として要求される高強度,低乾熱収縮
率及び高熱収縮応力を同時に満足するPVA系繊維を提
供することはできなかった。
して用いることも試みられているが,従来の技術では,
ベルト補強用繊維として要求される高強度,低乾熱収縮
率及び高熱収縮応力を同時に満足するPVA系繊維を提
供することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の欠点
を解消し,従来のポリアミド系やポリエステル系繊維で
は得られない,高強度であり,かつ寸法安定性と高熱収
縮応力特性及び耐疲労性等の基本的要求物性を同時に満
足するPVA系ベルト補強用繊維及びコードを提供する
ことを技術的な課題とするものである。
を解消し,従来のポリアミド系やポリエステル系繊維で
は得られない,高強度であり,かつ寸法安定性と高熱収
縮応力特性及び耐疲労性等の基本的要求物性を同時に満
足するPVA系ベルト補強用繊維及びコードを提供する
ことを技術的な課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果,本発明に到達し
た。
を解決するために鋭意検討した結果,本発明に到達し
た。
【0010】すなわち,本発明は,次の構成を有するも
のである。 (1) 重合度1500以上,7000以下のPVAからなり,引張
り強度が14g/d 以上,切断伸度が4.5%以上であり,180
℃における乾熱収縮率が2%以下,180℃における熱収縮
応力が0.03g/d 以上であることを特徴とするベルト補強
用PVA系繊維。
のである。 (1) 重合度1500以上,7000以下のPVAからなり,引張
り強度が14g/d 以上,切断伸度が4.5%以上であり,180
℃における乾熱収縮率が2%以下,180℃における熱収縮
応力が0.03g/d 以上であることを特徴とするベルト補強
用PVA系繊維。
【0011】(2) 請求項1に記載のPVA系繊維に撚り
をかけ,ゴムとの接着性付与処理を施したコードであっ
て,引張り強度が13g/d 以上,切断伸度が5%以上であ
り,150℃における乾熱収縮率が2.5%以下,150℃におけ
る熱収縮応力が0.4g/d 以上であることを特徴とするベ
ルト補強用PVA系コード。
をかけ,ゴムとの接着性付与処理を施したコードであっ
て,引張り強度が13g/d 以上,切断伸度が5%以上であ
り,150℃における乾熱収縮率が2.5%以下,150℃におけ
る熱収縮応力が0.4g/d 以上であることを特徴とするベ
ルト補強用PVA系コード。
【0012】以下,本発明について詳細に説明する。本
発明のPVA系繊維を構成するPVAは,重合度が1500
以上,7000以下のものである必要がある。重合度が1500
未満では, 引張り強度や初期弾性率等が要求特性値を満
足することができなくなり,重合度が7000を超えるとポ
リマーコストが高くなりすぎ,汎用のベルト補強用繊維
として使用することが困難となる。
発明のPVA系繊維を構成するPVAは,重合度が1500
以上,7000以下のものである必要がある。重合度が1500
未満では, 引張り強度や初期弾性率等が要求特性値を満
足することができなくなり,重合度が7000を超えるとポ
リマーコストが高くなりすぎ,汎用のベルト補強用繊維
として使用することが困難となる。
【0013】PVA系繊維の引張り強度は14g/d 以上が
必要であり,好ましくは15g/d 以上,さらに好ましくは
16g/d 以上である。PVA系繊維の引張り強度が14g/d
未満では,いかに注意深く撚糸したとしても強力利用率
が 100%とはなり難いことからコードの引張り強度が低
くなって本発明の目的を達成できない。
必要であり,好ましくは15g/d 以上,さらに好ましくは
16g/d 以上である。PVA系繊維の引張り強度が14g/d
未満では,いかに注意深く撚糸したとしても強力利用率
が 100%とはなり難いことからコードの引張り強度が低
くなって本発明の目的を達成できない。
【0014】また,PVA系繊維の切断伸度は 4.5%以
上である必要がある。これば,コードの切断伸度は撚糸
条件, 接着性を付与するための処理条件によってある程
度は調整することは可能であるが,繊維そのものの切断
伸度が 4.5%未満になると,いかに引張り強度が高くて
もタフネスが不足するからである。
上である必要がある。これば,コードの切断伸度は撚糸
条件, 接着性を付与するための処理条件によってある程
度は調整することは可能であるが,繊維そのものの切断
伸度が 4.5%未満になると,いかに引張り強度が高くて
もタフネスが不足するからである。
【0015】本発明において,PVA系繊維の初期弾性
率は特に限定されるものではないが,走行開始時等にか
かる急激な負荷にベルトが耐えるために250g/d以上であ
ることが好ましい。
率は特に限定されるものではないが,走行開始時等にか
かる急激な負荷にベルトが耐えるために250g/d以上であ
ることが好ましい。
【0016】また,本発明のPVA系繊維は,乾熱収縮
率は2%以下,好ましくは1.5%以下であることが必要
である。この値はコードとなったときの乾熱収縮率に関
係し,ベルトの寸法安定性が満足されるようコード乾熱
収縮率を2.5%以下とするために必要である。前記値が
2%を超えると,コードの乾熱収縮率が増大するので不
適当である。
率は2%以下,好ましくは1.5%以下であることが必要
である。この値はコードとなったときの乾熱収縮率に関
係し,ベルトの寸法安定性が満足されるようコード乾熱
収縮率を2.5%以下とするために必要である。前記値が
2%を超えると,コードの乾熱収縮率が増大するので不
適当である。
【0017】さらに,本発明のPVA系繊維は,熱収縮
応力が0.03g/d以上,好ましくは0.04g/d 以上, より好
ましくは 0.05g/d以上であることが必要である。この値
はコードとなったときの熱収縮応力に関係し,ベルト走
行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮させ,ベルトの張
り張力を保持できるようコード熱収縮応力を0.4g/d以上
とするために必要である。
応力が0.03g/d以上,好ましくは0.04g/d 以上, より好
ましくは 0.05g/d以上であることが必要である。この値
はコードとなったときの熱収縮応力に関係し,ベルト走
行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮させ,ベルトの張
り張力を保持できるようコード熱収縮応力を0.4g/d以上
とするために必要である。
【0018】以上のように,本発明のベルト補強用PV
A系繊維は,高強度で乾熱収縮率が低く,熱収縮応力が
高いのでベルト補強用繊維として好適である。
A系繊維は,高強度で乾熱収縮率が低く,熱収縮応力が
高いのでベルト補強用繊維として好適である。
【0019】本発明でいう重合度とは,JIS K-6726で規
定されたように30℃の水溶液の粘度から下式により算出
するものである。 logPA =1.63 log([η]×104 /8.29) PA : 重合度 [η]: 極限粘度
定されたように30℃の水溶液の粘度から下式により算出
するものである。 logPA =1.63 log([η]×104 /8.29) PA : 重合度 [η]: 極限粘度
【0020】また,強度,初期弾性率,切断伸度の測定
は,JIS L-1017に準じて,試料長25cm,引張り速度30cm
/分で行うものである。次に,乾熱収縮率は,試料をル
ープ状に採取し,20℃,65%RHの雰囲気下に24時間放置
した後,0.05g/d の荷重を付加して試料長(I0)を測定
し,次いで無緊張状態で 150℃のオーブン中で15分間熱
処理した後,再び上記雰囲気下に4時間放置後,前記と
同様の操作で試料長(I1)を測定し,下記の式により算
出する。 乾熱収縮率 (%)=[(I0−I1)/I0]×100 さらに,熱収縮応力は,サーマルストレステスタ(カネ
ボウエンジニアリング社製KE- II型)を使用し,試料長
を8cmとし,0.05g/dの荷重を付加して,昇温速度 300℃
/180秒の条件下で測定した熱収縮応力曲線において,180
℃時点の熱収縮応力を繊度で除して得られる値である。
は,JIS L-1017に準じて,試料長25cm,引張り速度30cm
/分で行うものである。次に,乾熱収縮率は,試料をル
ープ状に採取し,20℃,65%RHの雰囲気下に24時間放置
した後,0.05g/d の荷重を付加して試料長(I0)を測定
し,次いで無緊張状態で 150℃のオーブン中で15分間熱
処理した後,再び上記雰囲気下に4時間放置後,前記と
同様の操作で試料長(I1)を測定し,下記の式により算
出する。 乾熱収縮率 (%)=[(I0−I1)/I0]×100 さらに,熱収縮応力は,サーマルストレステスタ(カネ
ボウエンジニアリング社製KE- II型)を使用し,試料長
を8cmとし,0.05g/dの荷重を付加して,昇温速度 300℃
/180秒の条件下で測定した熱収縮応力曲線において,180
℃時点の熱収縮応力を繊度で除して得られる値である。
【0021】本発明のベルト補強用PVA系繊維の製造
方法は特に限定されるものではないが,製造方法の一例
を次に示す。重合度4000,ケン化度 99.96モル%のPV
Aをジメチルスルホキシド(以下,DMSOと略記す
る。)に濃度が15重量%となるように 105℃で溶解した
紡糸原液を,メタノール凝固浴中に乾・湿式紡糸した
後,凝固糸条中のDMSOをメタノールで抽出して油剤
を付与した後,乾燥して未延伸糸を得る。この際,紡糸
口金として中空円筒状細管を紡糸原液出口側に突出する
ように埋め込んだものを用いるのが好ましい。また油剤
中に,リン酸や,パラトルエンスルホン酸のような脱水
反応促進用触媒を添加しておくと,後に実施する延伸,
熱処理時に繊維表面に耐熱水性に優れたポリエン構造が
形成され,耐熱水性や耐疲労性を向上させることができ
るので好ましい。
方法は特に限定されるものではないが,製造方法の一例
を次に示す。重合度4000,ケン化度 99.96モル%のPV
Aをジメチルスルホキシド(以下,DMSOと略記す
る。)に濃度が15重量%となるように 105℃で溶解した
紡糸原液を,メタノール凝固浴中に乾・湿式紡糸した
後,凝固糸条中のDMSOをメタノールで抽出して油剤
を付与した後,乾燥して未延伸糸を得る。この際,紡糸
口金として中空円筒状細管を紡糸原液出口側に突出する
ように埋め込んだものを用いるのが好ましい。また油剤
中に,リン酸や,パラトルエンスルホン酸のような脱水
反応促進用触媒を添加しておくと,後に実施する延伸,
熱処理時に繊維表面に耐熱水性に優れたポリエン構造が
形成され,耐熱水性や耐疲労性を向上させることができ
るので好ましい。
【0022】このようにして得られた未延伸糸は一旦捲
取られた後,又は連続して延伸工程に供給され,熱延伸
されて本発明のベルト補強用PVA系繊維となる。熱延
伸は熱風加熱炉,ヒートプレート,あるいは誘電加熱方
式で行うことができるが,熱風加熱炉で行うのが好まし
く,2段以上の多段で熱延伸を行ってもよい。
取られた後,又は連続して延伸工程に供給され,熱延伸
されて本発明のベルト補強用PVA系繊維となる。熱延
伸は熱風加熱炉,ヒートプレート,あるいは誘電加熱方
式で行うことができるが,熱風加熱炉で行うのが好まし
く,2段以上の多段で熱延伸を行ってもよい。
【0023】熱風加熱炉内で延伸するに際しては,熱風
加熱炉中に延伸ピンを配し,未延伸糸を延伸ピンに接触
させて延伸すると延伸点が固定され,糸条の長手方向の
乾熱収縮率や熱収縮応力が均一になるので好ましく,延
伸ピンの位置は,熱風加熱炉の後半部に設置するのがよ
い。また,延伸に引き続いて,弛緩熱処理を施してもよ
い。
加熱炉中に延伸ピンを配し,未延伸糸を延伸ピンに接触
させて延伸すると延伸点が固定され,糸条の長手方向の
乾熱収縮率や熱収縮応力が均一になるので好ましく,延
伸ピンの位置は,熱風加熱炉の後半部に設置するのがよ
い。また,延伸に引き続いて,弛緩熱処理を施してもよ
い。
【0024】次に本発明のベルト補強用PVA系コード
について説明する。本発明のコードは,上記したベルト
補強用PVA系繊維に撚りをかけ,ゴムとの接着性付与
処理を施したものであり,引張り強度が13g/d 以上,好
ましくは14g/d 以上であることが必要である。コードの
引張り強度が13g/d 未満では,ベルト補強用高強度コー
ドとしての特性を発揮してコードサイズを小さくした
り,打ち込み本数を減らしてベルトの軽量化を図ること
ができないので好ましくない。
について説明する。本発明のコードは,上記したベルト
補強用PVA系繊維に撚りをかけ,ゴムとの接着性付与
処理を施したものであり,引張り強度が13g/d 以上,好
ましくは14g/d 以上であることが必要である。コードの
引張り強度が13g/d 未満では,ベルト補強用高強度コー
ドとしての特性を発揮してコードサイズを小さくした
り,打ち込み本数を減らしてベルトの軽量化を図ること
ができないので好ましくない。
【0025】また,コードの切断伸度は5%以上である
必要がある。コードの切断伸度が5%未満になると,ベ
ルト作製時にかかる力やプーリーへのベルト装着時にか
かる力に耐えることができず変形しやすくなる。
必要がある。コードの切断伸度が5%未満になると,ベ
ルト作製時にかかる力やプーリーへのベルト装着時にか
かる力に耐えることができず変形しやすくなる。
【0026】さらに,コードの乾熱収縮率は2.5%以
下,好ましくは2.0%以下であることが必要である。こ
の値が2.5%を超えると,ベルト作製時の寸法安定性が
悪く,所定のサイズに対する変動が大きくなり,またベ
ルト走行時の摩擦熱による収縮で必要以上の負荷がかか
り,ベルトの摩耗現象を早めたり,プーリー軸の曲りや
軸受の損傷等の好ましくないトラブルを誘発する。
下,好ましくは2.0%以下であることが必要である。こ
の値が2.5%を超えると,ベルト作製時の寸法安定性が
悪く,所定のサイズに対する変動が大きくなり,またベ
ルト走行時の摩擦熱による収縮で必要以上の負荷がかか
り,ベルトの摩耗現象を早めたり,プーリー軸の曲りや
軸受の損傷等の好ましくないトラブルを誘発する。
【0027】次に,コードの熱収縮応力は0.40g/d 以
上,好ましくは0.45g/d 以上であることが必要である。
この値が0.40g/d 未満になると,ベルト走行中に,ベル
トの張り張力が減少してスリップ現象が起こり,所定の
負荷を伝動することが不可能となる。
上,好ましくは0.45g/d 以上であることが必要である。
この値が0.40g/d 未満になると,ベルト走行中に,ベル
トの張り張力が減少してスリップ現象が起こり,所定の
負荷を伝動することが不可能となる。
【0028】以上のように,本発明のベルト補強用PV
A系繊維及びコードは,高強度なので耐高負荷性能と耐
疲労性が優れており,また,乾熱収縮率が低いので,ベ
ルト作製時の寸法安定性がよく,さらにベルト走行中に
発生する摩擦熱でベルトが収縮してプーリー軸及び軸受
へ過大な荷重がかかることに起因する軸曲がりや,軸受
の損傷を防ぐことができる。さらに,熱収縮応力が大き
いので,ベルト走行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮
させ,ベルトの張り張力を保持して所定の負荷を効率よ
く伝達することができる。
A系繊維及びコードは,高強度なので耐高負荷性能と耐
疲労性が優れており,また,乾熱収縮率が低いので,ベ
ルト作製時の寸法安定性がよく,さらにベルト走行中に
発生する摩擦熱でベルトが収縮してプーリー軸及び軸受
へ過大な荷重がかかることに起因する軸曲がりや,軸受
の損傷を防ぐことができる。さらに,熱収縮応力が大き
いので,ベルト走行中に発生する摩擦熱でベルトを収縮
させ,ベルトの張り張力を保持して所定の負荷を効率よ
く伝達することができる。
【0029】次に本発明のベルト補強用PVA系コード
の製造例を説明する。まず,前記したPVA系繊維に,
常法に従って下撚り及び/又は上撚りを施して生コード
とする。その際,下記式によって定義される撚係数Fが
150〜3000の範囲になるようにすると,コードの強度や
耐疲労性の向上に有利である。 F=T×D1/2 T : コードの10cm当たりの撚数 D : コードを構成する繊維の繊度
の製造例を説明する。まず,前記したPVA系繊維に,
常法に従って下撚り及び/又は上撚りを施して生コード
とする。その際,下記式によって定義される撚係数Fが
150〜3000の範囲になるようにすると,コードの強度や
耐疲労性の向上に有利である。 F=T×D1/2 T : コードの10cm当たりの撚数 D : コードを構成する繊維の繊度
【0030】次いで,上記の生コードに,接着性付与処
理を施してディップコードを作製する。本発明のベルト
補強用PVA系コードを得るための接着性付与処理は,
常法に従って行うことができるが,その一例を次に示
す。
理を施してディップコードを作製する。本発明のベルト
補強用PVA系コードを得るための接着性付与処理は,
常法に従って行うことができるが,その一例を次に示
す。
【0031】レゾルシン1モルに対し,ホルマリン(37
%溶液)2.5モル及び苛性ソーダ0.03モルを加え,室温
下で6時間撹拌しながら反応させる(RF液)。モル比1
5:15:70のビニルピリジン−スチレン−ブタジエン系タ
ーポリマー(商品名ピラテックス,住友ノーガタック社
製,ターポリマの含有量41重量%)5.9部(固形分重
量)に対しRF液1部(固形分重量)を混合し,20時間熟
成して固形分重量濃度20%のディップ液(RFL液) を調製
する。
%溶液)2.5モル及び苛性ソーダ0.03モルを加え,室温
下で6時間撹拌しながら反応させる(RF液)。モル比1
5:15:70のビニルピリジン−スチレン−ブタジエン系タ
ーポリマー(商品名ピラテックス,住友ノーガタック社
製,ターポリマの含有量41重量%)5.9部(固形分重
量)に対しRF液1部(固形分重量)を混合し,20時間熟
成して固形分重量濃度20%のディップ液(RFL液) を調製
する。
【0032】このようにして調製されたディップ液をリ
ッツラー社製シングルディップマシンを使用して生コー
ドに5重量%(固形分重量)付与し,温度 150℃に設定
された乾燥ゾーンで走行コードの張力を0.5±0.2g/dと
して72秒間処理し,引き続き温度 160℃に設定されたベ
ーキングゾーンで走行コードの張力を1.0±0.2g/dとし
て72秒間緊張熱処理した後,温度 160℃に設定されたノ
ルマライジングゾーンで60秒間弛緩熱処理を施して本発
明のベルト補強用PVA系コードを得る。
ッツラー社製シングルディップマシンを使用して生コー
ドに5重量%(固形分重量)付与し,温度 150℃に設定
された乾燥ゾーンで走行コードの張力を0.5±0.2g/dと
して72秒間処理し,引き続き温度 160℃に設定されたベ
ーキングゾーンで走行コードの張力を1.0±0.2g/dとし
て72秒間緊張熱処理した後,温度 160℃に設定されたノ
ルマライジングゾーンで60秒間弛緩熱処理を施して本発
明のベルト補強用PVA系コードを得る。
【0033】本発明のベルト補強用PVA系コードの物
性値は,コードを20℃,65%RH雰囲気下に24時間放置
後,下記の方法に従って測定する。まず,強度は,JIS L
−1017の方法に従って測定した値,すなわち引張試験に
おける切断時の荷重を実測生コード繊度で除した値であ
る。
性値は,コードを20℃,65%RH雰囲気下に24時間放置
後,下記の方法に従って測定する。まず,強度は,JIS L
−1017の方法に従って測定した値,すなわち引張試験に
おける切断時の荷重を実測生コード繊度で除した値であ
る。
【0034】乾熱収縮率は,試料をループ状に採取し,
20℃,65%RHの雰囲気下に24時間放置した後,0.05g/d
の荷重を付加して試料長(L0)を測定し,次いで無緊張
状態で 150℃のオーブン中で30分間熱処理した後,再び
上記雰囲気下に4時間放置し,前記と同様の操作で試料
長(L1)を測定し,下記の式により算出する。 乾熱収縮率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
20℃,65%RHの雰囲気下に24時間放置した後,0.05g/d
の荷重を付加して試料長(L0)を測定し,次いで無緊張
状態で 150℃のオーブン中で30分間熱処理した後,再び
上記雰囲気下に4時間放置し,前記と同様の操作で試料
長(L1)を測定し,下記の式により算出する。 乾熱収縮率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
【0035】次に,熱収縮応力は,引張試験機(インス
トロン1122型)にセットされ,予め温度 150℃に設定さ
れた高温引張り試験用オーブン(インストロンFT型)中
で,試料長25cmのディップコードを迅速にチャックに取
付けて10分間放置し,この間に発現する熱収縮応力を記
録して求めた最高の値を実測生コード繊度で除して得ら
れる値である。
トロン1122型)にセットされ,予め温度 150℃に設定さ
れた高温引張り試験用オーブン(インストロンFT型)中
で,試料長25cmのディップコードを迅速にチャックに取
付けて10分間放置し,この間に発現する熱収縮応力を記
録して求めた最高の値を実測生コード繊度で除して得ら
れる値である。
【0036】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 表1に示すように,重合度の異なる種々のPVAをDM
SOに 105℃で溶解して紡糸原液を調製した。濃度はP
VAの重合度が1700の場合は24重量%,4000の場合は15
重量%とした。この紡糸原液を内径0.35mmのステンレス
製中空円筒状細管 232本を紡糸原液出口側に突出するよ
うに埋め込んだ紡糸口金から35mmのエアギャップを通し
てメタノール凝固浴中に乾・湿式紡糸して凝固糸条を
得,引続きこの凝固糸条中のDMSOをメタノールで抽
出除去した後,鉱物油系油剤のメタノール溶液を付与し
て乾燥し,未延伸糸を得た。なお,実験No.5以外は油剤
としてリン酸を濃度2.6g/lとなるように添加した油剤を
用いた。
る。 実施例1 表1に示すように,重合度の異なる種々のPVAをDM
SOに 105℃で溶解して紡糸原液を調製した。濃度はP
VAの重合度が1700の場合は24重量%,4000の場合は15
重量%とした。この紡糸原液を内径0.35mmのステンレス
製中空円筒状細管 232本を紡糸原液出口側に突出するよ
うに埋め込んだ紡糸口金から35mmのエアギャップを通し
てメタノール凝固浴中に乾・湿式紡糸して凝固糸条を
得,引続きこの凝固糸条中のDMSOをメタノールで抽
出除去した後,鉱物油系油剤のメタノール溶液を付与し
て乾燥し,未延伸糸を得た。なお,実験No.5以外は油剤
としてリン酸を濃度2.6g/lとなるように添加した油剤を
用いた。
【0037】この未延伸糸を, 入口温度 225℃,出口温
度245℃に設定された熱風加熱炉で16.5倍延伸した。用
いた熱風加熱炉は炉長が3mであり,炉内には入口から
2.5mの位置に直径5mmのセラミックス製延伸ピンを設
け,未延伸糸をこの延伸ピンに接触させつつ延伸した。
次いで,入口温度 245℃,出口温度 265℃に設定された
熱風加熱炉で弛緩率1%で弛緩熱処理して繊度1000dの
延伸糸(原糸)を得た。
度245℃に設定された熱風加熱炉で16.5倍延伸した。用
いた熱風加熱炉は炉長が3mであり,炉内には入口から
2.5mの位置に直径5mmのセラミックス製延伸ピンを設
け,未延伸糸をこの延伸ピンに接触させつつ延伸した。
次いで,入口温度 245℃,出口温度 265℃に設定された
熱風加熱炉で弛緩率1%で弛緩熱処理して繊度1000dの
延伸糸(原糸)を得た。
【0038】次に得られた延伸糸にリング撚糸機を用い
て下撚(Z方向)20回/10cm (撚り係数F=632 )をか
け,この2本を合糸しながら上撚(S方向)16回/10cm
(撚係数F=716 )をかけて生コードを作製し,前記条
件に従ってリッツラー社製シングルディッピングマシン
を用いてディップ処理してベルト補強用PVA系コード
を得た。
て下撚(Z方向)20回/10cm (撚り係数F=632 )をか
け,この2本を合糸しながら上撚(S方向)16回/10cm
(撚係数F=716 )をかけて生コードを作製し,前記条
件に従ってリッツラー社製シングルディッピングマシン
を用いてディップ処理してベルト補強用PVA系コード
を得た。
【0039】上記で得られたベルト補強用PVA系繊維
及びコードの物性を表1に示す。なお,コードの耐疲労
性は,次のようにして伸長・圧縮疲労試験を行い評価し
た。コードを軸と平行に埋めたゴム製チューブ状試料を
作製し,角度60度に折り曲げて伸長・圧縮疲労試験機に
取付けた後,圧搾空気で3.5kg/cm2 の内圧をかけて回転
数850rpmで回転させ,伸長・圧縮疲労によりチューブが
破壊するまでの時間(分)を記録することにより行っ
た。また,表1において○印を付した実験No. のものは
実施例,その他の実験No.のものは比較例である。
及びコードの物性を表1に示す。なお,コードの耐疲労
性は,次のようにして伸長・圧縮疲労試験を行い評価し
た。コードを軸と平行に埋めたゴム製チューブ状試料を
作製し,角度60度に折り曲げて伸長・圧縮疲労試験機に
取付けた後,圧搾空気で3.5kg/cm2 の内圧をかけて回転
数850rpmで回転させ,伸長・圧縮疲労によりチューブが
破壊するまでの時間(分)を記録することにより行っ
た。また,表1において○印を付した実験No. のものは
実施例,その他の実験No.のものは比較例である。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から明かなように,本発明で規
定する各特性を同時に満足するPVA系繊維及びこの繊
維を使用したコードは,高強度で低乾熱収縮率,かつ高
熱収縮応力の特性を有しており,ベルト補強用素材とし
て好適である。
定する各特性を同時に満足するPVA系繊維及びこの繊
維を使用したコードは,高強度で低乾熱収縮率,かつ高
熱収縮応力の特性を有しており,ベルト補強用素材とし
て好適である。
【0042】
【発明の効果】本発明のPVA系繊維及びPVA系コー
ドは,ベルトの補強用素材に要求される高強度,低乾熱
収縮率及び高熱収縮応力特性をすべて有しており,ベル
トの補強用素材として優れたものである。
ドは,ベルトの補強用素材に要求される高強度,低乾熱
収縮率及び高熱収縮応力特性をすべて有しており,ベル
トの補強用素材として優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 政嗣 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ 株式会社中央研究所内 審査官 真々田 忠博 (56)参考文献 特開 平4−163311(JP,A) 特開 平4−289215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 6/14
Claims (2)
- 【請求項1】 重合度1500以上,7000以下のポリビニル
アルコールからなり,引張り強度が14g/d 以上,切断伸
度が4.5%以上であり,180℃における乾熱収縮率が2%
以下,180℃における熱収縮応力が0.03g/d 以上であるこ
とを特徴とするベルト補強用ポリビニルアルコール系繊
維。 - 【請求項2】 請求項1に記載のポリビニルアルコール
系繊維に撚りをかけ,ゴムとの接着性付与処理を施した
コードであって,引張り強度が13g/d 以上,切断伸度が
5%以上であり,150℃における乾熱収縮率が2.5%以
下,150℃における熱収縮応力が0.4g/d 以上であること
を特徴とするベルト補強用ポリビニルアルコール系コー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18319991A JP2899449B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | ベルト補強用ポリビニルアルコール系繊維及びコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18319991A JP2899449B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | ベルト補強用ポリビニルアルコール系繊維及びコード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055206A JPH055206A (ja) | 1993-01-14 |
JP2899449B2 true JP2899449B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=16131506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18319991A Expired - Lifetime JP2899449B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | ベルト補強用ポリビニルアルコール系繊維及びコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11217714A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-08-10 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 人工毛髪及びそれを用いた頭飾製品用繊維束 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP18319991A patent/JP2899449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055206A (ja) | 1993-01-14 |
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