JP2899446B2 - 光学的文字読取装置 - Google Patents

光学的文字読取装置

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JP2899446B2 JP12815991A JP12815991A JP2899446B2 JP 2899446 B2 JP2899446 B2 JP 2899446B2 JP 12815991 A JP12815991 A JP 12815991A JP 12815991 A JP12815991 A JP 12815991A JP 2899446 B2 JP2899446 B2 JP 2899446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の帳票間で階層的
な親子関係を持たせた帳票群に対する読取処理を行う光
学的文字読取装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、光学的文字読取装置においては、
帳票紙面の制約等から、複数の帳票に階層的な親子関係
を持たせる場合が多々ある。例えば、一枚目の帳票に法
人団体名や代表者等を記入し、その後に続く帳票に付帯
情報として法人団体の構成員の姓名を記入するといった
具合である。
【0004】光学的文字読取装置でこのような親子関係
を含む帳票を処理する場合、予めその親子関係をプログ
ラム上で定義しておき、各帳票の読取結果をひとまとま
りのデータとして処理できるようにする必要がある。
【0005】しかし、現行の光学的文字読取装置では、
帳票間において設定可能な親子関係は親と子の一対一の
関係のみに固定されており、例えば親に対し複数の子を
設定したり、親、子、孫の関係を設定したりするには、
プログラムに全体的な手を加える必要があって大変に手
間がかかるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するためのもので、帳票間における様々な形態
の親子関係を高い自由度で簡単に設定することのできる
光学的文字読取装置の提供を目的としている。
【0007】[発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的文字読取
装置は上記した目的を達成するために、識別子を有する
複数の帳票間で親子関係を持たせた帳票群に対する文字
読取処理を行う光学的文字読取装置であって、親子関係
を持つ帳票間の識別子の組合せを登録した登録手段と、
帳票から読取った識別子に基づき該帳票の親か子の種類
を判定する第1の判定手段と、この手段により親と判定
された帳票の特定部分の読取結果から、該帳票の後に子
の帳票が続いているか否かを判定する第2の判定手段
と、この手段により親の帳票の後に子の帳票が続くこと
が判定された場合、各帳票の識別子の組合せが登録手段
に登録されたものと一致するか否かを判定し、一致する
ならば各帳票の親子関係の成立を判定する第3の判定手
段とを具備している。
【0009】
【作用】本発明の光学的文字読取装置では、第1の判定
手段により、帳票から読取った識別子に基づき該帳票の
親か子の種類を判定する。第2の判定手段は、親と判定
された帳票の特定部分の読取結果から、この帳票の後に
子の帳票が続いているか否かを判定する。そして親の帳
票の後に子の帳票が続くことが判定された場合、第3の
判定手段は、各帳票の識別子の組合せが登録手段に登録
されたものと一致するか否かを判定し、一致するならば
各帳票の親子関係の成立を判定する。
【0010】したがって、この発明によれば、帳票間に
おける様々な形態の親子関係を高い自由度で簡単に設定
して、親子関係を踏まえた帳票データに対する編集処理
を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図2は本発明に係る一実施例の光学的文字読取装置
の構成を説明するためのブロック図である。
【0012】同図において、1は帳票上の文字等をイメ
ージデータとして読み込むイメージスキャナである。2
はイメージスキャナ1により読み込まれた1帳票分のイ
メージデータが一時的に格納されるイメージバッファで
ある。3はイメージバッファ2から1文字分ずつ文字イ
メージを切り出す文字切出部である。4は切り出された
文字イメージに対する文字認識を行う文字認識部であ
る。5は文字認識を通じて帳票から得たデータ等を基
に、帳票の種類(ヘッダシート、親、子等)の識別や、
帳票間の親子関係成立のチェック、さらには親子関係に
基づくデータ編集等、各種の処理制御を行う処理制御部
である。6は文字認識に必要な辞書や処理制御部5で実
行される制御プログラム等が固定的に格納された辞書・
プログラム記憶部である。そして7は親子関係を持つ帳
票間のID番号の組合せが登録された親子関係情報登録
部である。
【0013】図3は本装置で用いられる帳票フォーマッ
トの例を示している。同図において、Aは親の帳票であ
る。この帳票A上には、例えば、会社団体名を記入する
ためのデータフィールドA1、その会社団体の代表者名
が記入されるデータフィールドA2、およびこの親の帳
票Aの後に続く子の帳票の有無を示すマークを記入する
ためのマーク記入フィールドA3がそれぞれ設定されて
いる。
【0014】なお、ここでは親の帳票Aの後に続く子の
帳票が2枚存在するということで、マーク記入フィール
ドA3には2つのマーク(*)が記され、各マークごと
に該当する子の帳票のID番号が、親子関係情報登録部
7において当該親の帳票AのID番号と対応付けて登録
されている。
【0015】またB、Cはそれぞれ子の帳票を示してい
る。これらの帳票B、C上には、それぞれ親の帳票Aに
記入した会社団体の構成員の姓名の姓の部分を記入する
ための複数のデータフィールドB1、前記姓に対応する
名を記入するための複数のデータフィールドC1がそれ
ぞれ設定されている。
【0016】なお、各帳票A、B、Cの種類(ヘッダシ
ート、親、子等)の識別は、各帳票A、B、Cに印刷さ
れたID番号a、b、cを基にして行われる。
【0017】次にこの光学的文字読取装置において代表
される動作である親子チェックを図1を用いて説明す
る。なお、帳票から文字を読取る際の動作説明はここで
は省略する。
【0018】処理制御部5は、まず一枚目の帳票のデー
タを取り込むと(ステップ11)、その中のID番号か
ら帳票の種類(ヘッダシート、親、子等)を判別する
(ステップ12)。
【0019】この結果、帳票がヘッダシート以外であれ
ば、警告メッセージを出して(ステップ13)、獲得し
た帳票データを破棄する(ステップ14)。また帳票の
種類がヘッダシートであれば、次の帳票のデータを取り
込み(ステップ15)、その中のID番号から再度帳票
の種類を判別する(ステップ16)。
【0020】帳票がヘッダシートであればステップ15
に戻る。また帳票の種類が子ならば、前記と同様、警告
メッセージを出して(ステップ13)、獲得した帳票デ
ータを破棄する(ステップ14)。
【0021】帳票の種類が親ならば、当該帳票データか
らマーク記入フィールドA3内のマークの有無を調べ
(ステップ17)、マークがあれば、次の帳票のデータ
を取り込み(ステップ18)、帳票の種類を判別する
(ステップ19)。
【0022】その結果、帳票がヘッダシートであればス
テップ15に戻る。また親ならば、警告メッセージを出
して(ステップ13)、獲得した帳票データを破棄する
(ステップ14)。また子であれば、この子帳票と親帳
票とが正当な親子関係にあるか否かを各帳票のID番号
の組合せから判断する(ステップ20)。
【0023】すなわち、処理制御部5は、各帳票のID
番号の組合せが親子関係情報登録部7に登録されたもの
と一致している場合に、親子関係か正当であることを判
断する。
【0024】親子関係が不当の場合は、警告メッセージ
を出し(ステップ13)、獲得した帳票データを破棄す
る(ステップ14)。また、親子関係が正当な場合は、
ステップ15に戻って次の帳票データの取り込み、以
下、同様の処理をすべての帳票データの取り込みを終え
るまで行う。
【0025】親子関係が判明した各帳票のデータはひと
まとまりのデータとして編集された後、出力される。
【0026】なお、ステップ17でマーク記入フィール
ドA3内にマークが存在しないことが判断された場合、
次の帳票との間には親子関係がないとみなして、ステッ
プ15に戻って次の帳票データを取り込み、以降同様の
流れで親子チェックを行う。以上は、親と子の関係を持
つ帳票群を対象とした動作例であるが、本装置では、図
4に示すように、親、子、孫の関係を持つ帳票群に対す
る処理も行うことが可能である。
【0027】この場合、親帳票に子帳票の存在を示すマ
ークを記し、かつ子帳票に孫帳票の存在を示すマークを
記す方式と、親帳票に子および孫の帳票の存在を示すマ
ークを記す方式がある。
【0028】図5および図6は前記各方式による処理の
流れを示している。すなわち、前者の方式では、親帳票
より取り込んだデータ(ID番号およびマーク)から、
これと正当な親子関係にある子帳票のID番号を確認
し、これを基に、次以降に取り込んだ子帳票の正当性を
判断する。さらに子帳票より取り込んだデータ(ID番
号およびマーク)から正当な孫帳票のID番号を確認
し、これを基に次以降に取り込んだ孫帳票の正当性を判
断する。
【0029】また、後者の方式では、親帳票より取り込
んだデータ(ID番号およびマーク)から、これと正当
な親子関係にある子および孫の帳票のID番号を同時に
確認し、これを基に次以降に取り込んだ子および孫の帳
票の正当性を判断する。
【0030】かくしてこの実施例の光学的文字読取装置
によれば、帳票群における様々な形態の親子関係を自由
に定義して、その親子関係に応じたデータ編集を行うこ
とができる。また、帳票間の親子関係の定義は、親子関
係を持つべき各帳票のID番号を予め対応付けて親子関
係情報登録部7に登録しておき、親帳票のマーク記入フ
ィールドA3に、関係を持つ子帳票の個数分のマークを
記すだけでよい。したがって、親子関係の変更に対する
対応も容易である。
【0031】なお、上述した実施例では、ID番号を用
いて帳票の種類を識別していたが、帳票上の特定の位置
に何等かの識別子を付けて識別するようにしてもかまわ
ない。 また、マーク記入フィールドの存在を親帳票の
識別情報としてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学的文字
読取装置によれば、帳票間における様々な形態の親子関
係を高い自由度で簡単に設定して、親子関係を踏まえた
帳票データに対する編集処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の光学的文字読取装置に
おける親子チェックの流れを示すフローチャートであ
る。
【図2】図1の光学的文字読取装置の構成を説明するた
めのブロック図である。
【図3】図1の光学的文字読取装置で読取対象となる帳
票のフォーマットの例を示す図である。
【図4】帳票間の親、子、孫の関係を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の親子チェックの流れを示
すフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施例の親子チェックの流
れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……イメージスキャナ 2……イメージバッファ 3……文字切出部 4……文字認識部 5……処理制御部 6……辞書・プログラム記憶部 7……親子関係情報登録部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別子を有する複数の帳票間で親子関係
    を持たせた帳票群に対する文字読取処理を行う光学的文
    字読取装置であって、親子関係を持つ帳票間の識別子の
    組合せを登録した登録手段と、前記帳票から読取った識
    別子に基づき該帳票の親か子の種類を判定する第1の判
    定手段と、この手段により親と判定された帳票の特定部
    分の読取結果から、該帳票の後に子の帳票が続いている
    か否かを判定する第2の判定手段と、この手段により親
    の帳票の後に子の帳票が続くことが判定された場合、各
    帳票の識別子の組合せが前記登録手段に登録されたもの
    と一致するか否かを判定し、一致するならば前記各帳票
    の親子関係の成立を判定する第3の判定手段とを具備す
    ることを特徴とする光学的文字読取装置。
JP12815991A 1991-05-31 1991-05-31 光学的文字読取装置 Expired - Lifetime JP2899446B2 (ja)

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JPH04353986A JPH04353986A (ja) 1992-12-08
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