JP2899261B2 - シール装置 - Google Patents
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- JP2899261B2 JP2899261B2 JP23561297A JP23561297A JP2899261B2 JP 2899261 B2 JP2899261 B2 JP 2899261B2 JP 23561297 A JP23561297 A JP 23561297A JP 23561297 A JP23561297 A JP 23561297A JP 2899261 B2 JP2899261 B2 JP 2899261B2
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Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体機械,空気機
械の軸封部やかかる軸封部に装備されるメカニカルシー
ルの二次シール部等に使用される簡易なシール装置に関
するものであって、特に、円柱面状の第1被シール面と
その軸線に直交して相対運動する平面状の第2被シール
面との間をシールするためのシール装置に関するもので
ある。
械の軸封部やかかる軸封部に装備されるメカニカルシー
ルの二次シール部等に使用される簡易なシール装置に関
するものであって、特に、円柱面状の第1被シール面と
その軸線に直交して相対運動する平面状の第2被シール
面との間をシールするためのシール装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】流体機械,空気機械の軸封部やかかる軸
封部に装備されるメカニカルシールの二次シール部等に
おいては、円柱状又は円筒状の第1被シール部材とこれ
が嵌合又は係合する円形孔又は円形凹部を有する第2被
シール部材との間を、両被シール部材の相対運動(第1
被シール部材の軸線方向又は径方向における相対運動)
を許容した状態で、シールさせる必要がある場合があ
る。例えば、回転軸側の回転密封環とシールケース側の
静止密封環とで構成されるメカニカルシールにあって
は、第2被シール部材である静止密封環をシールケース
に形成された第1被シール部材である円筒状壁部に軸線
方向移動可能に嵌合保持させるようにする場合がある
が、かかる場合、静止密封環と円筒状壁部との間を、回
転密封環への追従性を確保すべく静止密封環の軸線方向
変位を許容した状態で、シール(二次シール)させてお
く必要がある。
封部に装備されるメカニカルシールの二次シール部等に
おいては、円柱状又は円筒状の第1被シール部材とこれ
が嵌合又は係合する円形孔又は円形凹部を有する第2被
シール部材との間を、両被シール部材の相対運動(第1
被シール部材の軸線方向又は径方向における相対運動)
を許容した状態で、シールさせる必要がある場合があ
る。例えば、回転軸側の回転密封環とシールケース側の
静止密封環とで構成されるメカニカルシールにあって
は、第2被シール部材である静止密封環をシールケース
に形成された第1被シール部材である円筒状壁部に軸線
方向移動可能に嵌合保持させるようにする場合がある
が、かかる場合、静止密封環と円筒状壁部との間を、回
転密封環への追従性を確保すべく静止密封環の軸線方向
変位を許容した状態で、シール(二次シール)させてお
く必要がある。
【0003】このような相対運動する第1被シール部材
と第2被シール部材との間のシール装置としては、一般
に、被シール面として両被シール部材の対向面(第1被
シール部材の外周面とこれが嵌合,係合する第2被シー
ル部材の孔,凹部の内周面)を選択して、この被シール
面間にエラストマ材製のリング状シール(以下「エラス
トマシール」という)を装填させたものが周知である。
例えば、上記したメカニカルシールにあっては、静止密
封環の内周面と円筒状壁部の外周面との間にエラストマ
シールたるゴム製のOリングを装填させて、静止密封環
とシールケースとの間を二次シールさせるようにしてい
る。
と第2被シール部材との間のシール装置としては、一般
に、被シール面として両被シール部材の対向面(第1被
シール部材の外周面とこれが嵌合,係合する第2被シー
ル部材の孔,凹部の内周面)を選択して、この被シール
面間にエラストマ材製のリング状シール(以下「エラス
トマシール」という)を装填させたものが周知である。
例えば、上記したメカニカルシールにあっては、静止密
封環の内周面と円筒状壁部の外周面との間にエラストマ
シールたるゴム製のOリングを装填させて、静止密封環
とシールケースとの間を二次シールさせるようにしてい
る。
【0004】而して、かかるエラストマシールを使用し
たシール装置によれば、エラストマシールはそれ自身の
弾性(エントロピ弾性)により第1又は第2被シール部
材の変位に追従して、両被シール部材の相対運動を許容
しつつ両被シール部材間を良好にシールすることができ
る。
たシール装置によれば、エラストマシールはそれ自身の
弾性(エントロピ弾性)により第1又は第2被シール部
材の変位に追従して、両被シール部材の相対運動を許容
しつつ両被シール部材間を良好にシールすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ール装置は、構造簡単にして簡易にシールを行いうると
いった利点がある反面、エラストマシールの性質上、適
用できるシール条件が極めて限定されるといった問題が
ある。例えば、ゴム等のエラストマ材は耐熱性に劣るた
め、高温条件下でのシールには適しない。また、被シー
ル面の変位に対する追従性をエラストマシール自身の弾
性によって確保しているため、エラストマ材が著しい膨
張を生じるような高温雰囲気では、エラストマシールの
膨張によりシールリングの移動が阻害され、被シール面
の変位に対する追従性が良好に発揮されず、シール面の
接触による発熱によりエラストマシールが破損し、適正
なシールを行い得ない。
ール装置は、構造簡単にして簡易にシールを行いうると
いった利点がある反面、エラストマシールの性質上、適
用できるシール条件が極めて限定されるといった問題が
ある。例えば、ゴム等のエラストマ材は耐熱性に劣るた
め、高温条件下でのシールには適しない。また、被シー
ル面の変位に対する追従性をエラストマシール自身の弾
性によって確保しているため、エラストマ材が著しい膨
張を生じるような高温雰囲気では、エラストマシールの
膨張によりシールリングの移動が阻害され、被シール面
の変位に対する追従性が良好に発揮されず、シール面の
接触による発熱によりエラストマシールが破損し、適正
なシールを行い得ない。
【0006】本発明は、第2被シール部材の被シール面
として、上記した如く第1被シール部材の外周面に対向
する面(第2被シール部材の孔,凹部の内周面)が選択
される他、第2被シール部材の側端面(例えば静止密封
環の後端面)を選択することができることに着目して、
このような円柱面状の第1被シール面とその軸線に直交
して相対運動する平面状の第2被シール面との間を、上
記した問題を生じることなく、良好にシールすることが
でき、シール条件に応じた適正なシール機能を発揮しう
るシール装置を提供することを目的とする。
として、上記した如く第1被シール部材の外周面に対向
する面(第2被シール部材の孔,凹部の内周面)が選択
される他、第2被シール部材の側端面(例えば静止密封
環の後端面)を選択することができることに着目して、
このような円柱面状の第1被シール面とその軸線に直交
して相対運動する平面状の第2被シール面との間を、上
記した問題を生じることなく、良好にシールすることが
でき、シール条件に応じた適正なシール機能を発揮しう
るシール装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明のシール装置は、上記した如く、円柱面状の第1被シ
ール面とその軸線に直交して相対運動する平面状の第2
被シール面との間をシールするためのものであって、特
に、次のようなシールリング部材と保持リング部材と緊
縛部材と附勢部材とを具備するものである。
明のシール装置は、上記した如く、円柱面状の第1被シ
ール面とその軸線に直交して相対運動する平面状の第2
被シール面との間をシールするためのものであって、特
に、次のようなシールリング部材と保持リング部材と緊
縛部材と附勢部材とを具備するものである。
【0008】すなわち、シールリング部材は、周方向に
おける少なくとも一箇所を切離した複数のシールリング
をそれらの切離箇所が周方向に齟齬する状態で軸線方向
に並列させてなるものである。各シールリングの内周面
は、切離箇所で衝合する完全リング形態において、第1
被シール面にその全周に亘って接触する第1シール面に
構成されており、各シールリングとこれに隣接する他の
シールシングとの軸線方向における対向端面は相互に全
面的に接触する第3シール面に構成されており、軸線方
向におけるシールリング部材の一端面を構成するシール
リングの端面は、第2被シール面に接触する平面状の第
2シール面に構成されている。また、保持リング部材
は、周方向における少なくとも一箇所であって各シール
リングの切離箇所と周方向において齟齬する箇所を切離
してなるもので、第1〜第3シール面を除くシールリン
グ部材の全周面部分に接触した状態でシールリング部材
を内嵌保持している。なお、シールリング部材及び保持
リング部材における各対向切離端面を、互いに密に係合
する凹凸面に形成しておくことが好ましい。また、緊縛
部材は、保持リング部材及びこれに内嵌されたシールリ
ング部材を切離箇所で衝合する完全リング形態に附勢保
持すべく、保持リング部材を緊縛するものである。ま
た、附勢部材は、第2シール面を第2被シール面へと押
圧させると共に第3シール面同士を相互に押圧させるべ
く、保持リング部材を軸線方向に押圧附勢するものであ
る。
おける少なくとも一箇所を切離した複数のシールリング
をそれらの切離箇所が周方向に齟齬する状態で軸線方向
に並列させてなるものである。各シールリングの内周面
は、切離箇所で衝合する完全リング形態において、第1
被シール面にその全周に亘って接触する第1シール面に
構成されており、各シールリングとこれに隣接する他の
シールシングとの軸線方向における対向端面は相互に全
面的に接触する第3シール面に構成されており、軸線方
向におけるシールリング部材の一端面を構成するシール
リングの端面は、第2被シール面に接触する平面状の第
2シール面に構成されている。また、保持リング部材
は、周方向における少なくとも一箇所であって各シール
リングの切離箇所と周方向において齟齬する箇所を切離
してなるもので、第1〜第3シール面を除くシールリン
グ部材の全周面部分に接触した状態でシールリング部材
を内嵌保持している。なお、シールリング部材及び保持
リング部材における各対向切離端面を、互いに密に係合
する凹凸面に形成しておくことが好ましい。また、緊縛
部材は、保持リング部材及びこれに内嵌されたシールリ
ング部材を切離箇所で衝合する完全リング形態に附勢保
持すべく、保持リング部材を緊縛するものである。ま
た、附勢部材は、第2シール面を第2被シール面へと押
圧させると共に第3シール面同士を相互に押圧させるべ
く、保持リング部材を軸線方向に押圧附勢するものであ
る。
【0009】かかる構成のシール装置によれば、シール
リング部材を構成する複数のシールリングが、少なくと
も一箇所を切離されたフレキシブルなものであり、緊縛
部材により切離箇所で衝合する完全リング形態に附勢保
持されると共に附勢部材により第2被シール面へと押圧
附勢されているから、両被シール面が径方向,軸線方向
等に相対運動する場合にも、これに追従しつつ、第1及
び第2シール面が第1及び第2被シール面に且つ第3シ
ール面同士が適正に接触して、両被シール面間を適正に
シールさせることができる。しかも、シールリング部材
が第3シール面で相互に接触する複数のシールリングで
構成されていると共に、各シールリングの切離箇所と当
該シールリングに隣接する他のシールリングの切離箇所
及び保持リング部材の切離箇所とが齟齬されていること
から、シールすべき流体(以下「被密封流体」という)
の漏れ経路が極めて長大化すると共に複雑化(一種のラ
ビリンス構造化)することから、上記した被シール面へ
の追従変位が生じた場合を含めて、高圧条件下において
も、第1〜第3シール面により被密封流体が良好にシー
ルされることになる。かかる作用効果は、各対向切離端
面を互いに密に係合する凹凸面に形成して、上記漏れ経
路をより長大化,複雑化させるようにしておくことによ
って、より良好に発揮されることになる。また、上記し
た構造上、各構成部材の材質として、シール条件に応じ
たものを任意に選定できるから、エラストマシールのよ
うに材質上からシール条件が制限されるようなことがな
い。例えば、エラストマシールを使用できない高温条件
下においても、各構成部材を耐熱性材で構成しておくこ
とにより、良好なシール機能を発揮させることができ
る。
リング部材を構成する複数のシールリングが、少なくと
も一箇所を切離されたフレキシブルなものであり、緊縛
部材により切離箇所で衝合する完全リング形態に附勢保
持されると共に附勢部材により第2被シール面へと押圧
附勢されているから、両被シール面が径方向,軸線方向
等に相対運動する場合にも、これに追従しつつ、第1及
び第2シール面が第1及び第2被シール面に且つ第3シ
ール面同士が適正に接触して、両被シール面間を適正に
シールさせることができる。しかも、シールリング部材
が第3シール面で相互に接触する複数のシールリングで
構成されていると共に、各シールリングの切離箇所と当
該シールリングに隣接する他のシールリングの切離箇所
及び保持リング部材の切離箇所とが齟齬されていること
から、シールすべき流体(以下「被密封流体」という)
の漏れ経路が極めて長大化すると共に複雑化(一種のラ
ビリンス構造化)することから、上記した被シール面へ
の追従変位が生じた場合を含めて、高圧条件下において
も、第1〜第3シール面により被密封流体が良好にシー
ルされることになる。かかる作用効果は、各対向切離端
面を互いに密に係合する凹凸面に形成して、上記漏れ経
路をより長大化,複雑化させるようにしておくことによ
って、より良好に発揮されることになる。また、上記し
た構造上、各構成部材の材質として、シール条件に応じ
たものを任意に選定できるから、エラストマシールのよ
うに材質上からシール条件が制限されるようなことがな
い。例えば、エラストマシールを使用できない高温条件
下においても、各構成部材を耐熱性材で構成しておくこ
とにより、良好なシール機能を発揮させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて具体的に説明する。
〜図4に基づいて具体的に説明する。
【0011】図1はタービン,ブロワ,遠心圧縮機等の
主として気体(蒸気,窒素,アルゴン,水素,天然ガ
ス,空気等)を扱う回転機器において使用される非接触
形メカニカルシールであって、特に、スチームタービン
の軸封を行なう非接触形メカニカルシール(ガスシー
ル)を示したもので、このメカニカルシールにあって
は、タービン軸たる回転軸1に固定された円環状の回転
密封環2とシールケース3に回転不能且つ軸線方向移動
自在に保持された円環状の静止密封環4との相対回転作
用により、被密封流体領域たる高圧流体領域(機内蒸気
領域)Hと非密封流体領域たる低圧流体領域(機外大気
領域)Lとをシールするように構成されており、この例
では、特に、シールケース3と静止密封環4との間が本
発明に係るシール装置5により二次シールされている。
なお、以下の説明においては、便宜上、前後とは図1に
おける左右を意味するものとする。
主として気体(蒸気,窒素,アルゴン,水素,天然ガ
ス,空気等)を扱う回転機器において使用される非接触
形メカニカルシールであって、特に、スチームタービン
の軸封を行なう非接触形メカニカルシール(ガスシー
ル)を示したもので、このメカニカルシールにあって
は、タービン軸たる回転軸1に固定された円環状の回転
密封環2とシールケース3に回転不能且つ軸線方向移動
自在に保持された円環状の静止密封環4との相対回転作
用により、被密封流体領域たる高圧流体領域(機内蒸気
領域)Hと非密封流体領域たる低圧流体領域(機外大気
領域)Lとをシールするように構成されており、この例
では、特に、シールケース3と静止密封環4との間が本
発明に係るシール装置5により二次シールされている。
なお、以下の説明においては、便宜上、前後とは図1に
おける左右を意味するものとする。
【0012】回転密封環2は、WC,SiC等の超硬質
材で構成されたもので、図1に示す如く、後端面たる密
封端面2aにはL字状やスパイラル状等の適宜形状をな
す動圧発生溝2bが形成されている。
材で構成されたもので、図1に示す如く、後端面たる密
封端面2aにはL字状やスパイラル状等の適宜形状をな
す動圧発生溝2bが形成されている。
【0013】シールケース3は、図1に示す如く、内周
部に円形のガイド面3aを形成すると共に環状壁部3b
及び円筒状壁部3cを同心状に一体形成してなる。な
お、回転軸1は、環状壁部3b及び円筒状壁部3cを同
心状に貫通している。
部に円形のガイド面3aを形成すると共に環状壁部3b
及び円筒状壁部3cを同心状に一体形成してなる。な
お、回転軸1は、環状壁部3b及び円筒状壁部3cを同
心状に貫通している。
【0014】静止密封環4は、回転密封環2の構成材よ
り比較的軟質のカーボン等で構成されたもので、図1に
示す如く、前端面たる密封端面4aを回転密封環2の密
封端面2aに対向させた状態で、シールケース3の円筒
状壁部3cに遊嵌されると共に、シールケース3のガイ
ド面3aに極く微小な隙間を有する状態で軸線方向移動
自在に内嵌保持されている。なお、静止密封環4の後端
面側領域(背面側領域)は、ガイド面3aとの嵌合部分
を介して高圧流体領域Hに連通されている。
り比較的軟質のカーボン等で構成されたもので、図1に
示す如く、前端面たる密封端面4aを回転密封環2の密
封端面2aに対向させた状態で、シールケース3の円筒
状壁部3cに遊嵌されると共に、シールケース3のガイ
ド面3aに極く微小な隙間を有する状態で軸線方向移動
自在に内嵌保持されている。なお、静止密封環4の後端
面側領域(背面側領域)は、ガイド面3aとの嵌合部分
を介して高圧流体領域Hに連通されている。
【0015】シール装置5は、図1〜図4に示す如く、
第1被シール部材たるシールケース3の円筒状壁部3c
と第2被シール部材たる静止密封環4との間を二次シー
ルする、つまり円筒状壁部3cの外周面で構成される平
滑な円柱面たる第1被シール面3dとその軸線に直交し
て第1被シール面3dの径方向又は軸線方向に相対運動
可能な静止密封環4の後端面で構成される平滑な環状平
面たる第2被シール面4bとの間を二次シールするもの
であり、シールリング部材6及び保持リング部材7と緊
縛部材8と附勢部材9とを具備してなる。
第1被シール部材たるシールケース3の円筒状壁部3c
と第2被シール部材たる静止密封環4との間を二次シー
ルする、つまり円筒状壁部3cの外周面で構成される平
滑な円柱面たる第1被シール面3dとその軸線に直交し
て第1被シール面3dの径方向又は軸線方向に相対運動
可能な静止密封環4の後端面で構成される平滑な環状平
面たる第2被シール面4bとの間を二次シールするもの
であり、シールリング部材6及び保持リング部材7と緊
縛部材8と附勢部材9とを具備してなる。
【0016】シールリング部材6は、図1〜図4に示す
如く、第1及び第2シールリング6 1 ,62 からなる。
両シールリング61 ,62 は、形状,材質を同一とした
もので、断面矩形の円形リング形状をなしている。第1
シールリング61 は、図3及び図4に示す如く、その周
方向に等間隔(180°)を隔てた二箇所611 ,61
1 において切離されており、つまり二つの半円状リング
部分に分割されており、両半円状リング部分を切離箇所
611 ,611 で衝合させることによって、内外周面が
完全な円形をなすリング形態つまり完全リング形態とな
るように構成されている。第2シールリング62 も、こ
れと同様に、図3及び図4に示す如く、その周方向に等
間隔(180°)を隔てた二箇所612 ,612 におい
て切離されて、二つの半円状リング部分に分割されてお
り、両半円状リング部分を切離箇所612 ,612 で衝
合させることによって、内外周面が完全な円形をなすリ
ング形態つまり完全リング形態となるように構成されて
いる。ところで、この例では、各シールリング61 ,6
2 を、一般的な切断加工法によるのではなく、つまり各
切離箇所611 ,612 における切離端面が平滑な平面
となるように切断工具(切断刃,ガスレーザ等)を使用
して切離する(或いは、各半円状リング部分を切削加工
により得る)のではなく、プレス機等により単に剪断力
を作用させて二つ割りすることにより、二つの半円状リ
ング部分に切離するようにしている。すなわち、各シー
ルリング61 ,62 を、いわゆる自然割りにより二つの
半円状リング部分に切離(分割)しているのである。し
たがって、各切離箇所611 ,612 における対向切離
端面621 ,621 及び622 ,622 は、一般的な切
断加工,切削加工により得たものと異なって、図4に示
す如く、微細な凹凸を有するものであって、二つの分割
部分(半円状リング部分)を完全リング形態に衝合させ
た場合において互いに密に係合(衝合)する凹凸面とな
っている。なお、かかる自然割りを行なうに際しては、
予め、所望する被切離箇所に僅かな切線(傷)をつけて
おく等により、シールリング61 ,62 が所望する箇所
で正確に且つ欠損部が生じたりしないように適正に切離
されるように工夫しておくことが好ましい。
如く、第1及び第2シールリング6 1 ,62 からなる。
両シールリング61 ,62 は、形状,材質を同一とした
もので、断面矩形の円形リング形状をなしている。第1
シールリング61 は、図3及び図4に示す如く、その周
方向に等間隔(180°)を隔てた二箇所611 ,61
1 において切離されており、つまり二つの半円状リング
部分に分割されており、両半円状リング部分を切離箇所
611 ,611 で衝合させることによって、内外周面が
完全な円形をなすリング形態つまり完全リング形態とな
るように構成されている。第2シールリング62 も、こ
れと同様に、図3及び図4に示す如く、その周方向に等
間隔(180°)を隔てた二箇所612 ,612 におい
て切離されて、二つの半円状リング部分に分割されてお
り、両半円状リング部分を切離箇所612 ,612 で衝
合させることによって、内外周面が完全な円形をなすリ
ング形態つまり完全リング形態となるように構成されて
いる。ところで、この例では、各シールリング61 ,6
2 を、一般的な切断加工法によるのではなく、つまり各
切離箇所611 ,612 における切離端面が平滑な平面
となるように切断工具(切断刃,ガスレーザ等)を使用
して切離する(或いは、各半円状リング部分を切削加工
により得る)のではなく、プレス機等により単に剪断力
を作用させて二つ割りすることにより、二つの半円状リ
ング部分に切離するようにしている。すなわち、各シー
ルリング61 ,62 を、いわゆる自然割りにより二つの
半円状リング部分に切離(分割)しているのである。し
たがって、各切離箇所611 ,612 における対向切離
端面621 ,621 及び622 ,622 は、一般的な切
断加工,切削加工により得たものと異なって、図4に示
す如く、微細な凹凸を有するものであって、二つの分割
部分(半円状リング部分)を完全リング形態に衝合させ
た場合において互いに密に係合(衝合)する凹凸面とな
っている。なお、かかる自然割りを行なうに際しては、
予め、所望する被切離箇所に僅かな切線(傷)をつけて
おく等により、シールリング61 ,62 が所望する箇所
で正確に且つ欠損部が生じたりしないように適正に切離
されるように工夫しておくことが好ましい。
【0017】シールリング部材6は、図1〜図4に示す
如く、第1シールリング61 の後端面6dと第2シール
リング62 の前端面6eとが接触された並列状態で且つ
第1シールリング61 の切離箇所611 ,611 と第2
シールリング62 の切離箇所612 ,612 とが周方向
に齟齬した状態で、後述する如く、保持リング部材7及
び緊縛部材8により回転軸1に嵌挿保持されると共に、
附勢部材9により静止密封環4へと押圧附勢されるもの
である。而して、第1シールリング61 の前端面6c
は、軸線方向に直交する平滑な環状平面であって、前記
静止密封環4の後端面である第2被シール面4bに密に
接触しうる第2シール面に構成されている。また、両シ
ールリング61 ,62 の軸線方向における対向端面つま
り第1シールリング61 の後端面6dと第2シールリン
グ62 の前端面6eとは、軸線方向に直交する平滑な環
状平面であって、相互に全面的に密に接触しうる第3シ
ール面に構成されている。さらに、完全リング形態とさ
れた各シールリング61 ,6 2 の内周面6a,6bは、
平滑な円柱面であって、前記円筒状壁部3cの外周面で
ある第1被シール面3dにその全周に亘って密に接触し
うる第1シール面に構成されている。
如く、第1シールリング61 の後端面6dと第2シール
リング62 の前端面6eとが接触された並列状態で且つ
第1シールリング61 の切離箇所611 ,611 と第2
シールリング62 の切離箇所612 ,612 とが周方向
に齟齬した状態で、後述する如く、保持リング部材7及
び緊縛部材8により回転軸1に嵌挿保持されると共に、
附勢部材9により静止密封環4へと押圧附勢されるもの
である。而して、第1シールリング61 の前端面6c
は、軸線方向に直交する平滑な環状平面であって、前記
静止密封環4の後端面である第2被シール面4bに密に
接触しうる第2シール面に構成されている。また、両シ
ールリング61 ,62 の軸線方向における対向端面つま
り第1シールリング61 の後端面6dと第2シールリン
グ62 の前端面6eとは、軸線方向に直交する平滑な環
状平面であって、相互に全面的に密に接触しうる第3シ
ール面に構成されている。さらに、完全リング形態とさ
れた各シールリング61 ,6 2 の内周面6a,6bは、
平滑な円柱面であって、前記円筒状壁部3cの外周面で
ある第1被シール面3dにその全周に亘って密に接触し
うる第1シール面に構成されている。
【0018】保持リング部材7は、図1及び図2に示す
如く、第1〜第3シール面6a〜6eを除くシールリン
グ部材6の全周面部分(つまり軸線方向に並列して密接
するシールリング61 ,62 の外周面及び第2シールリ
ング62 の後端面)に接触する状態で、シールリング部
材6に外嵌しうる断面L字形状の円形リング形状をなす
ものである。而して、この保持リング部材7は、図3に
示す如く、周方向に等間隔(180°)を隔てた二箇所
71,71において切離されており、つまり二つの半円
状リング部分に分割されており、両半円状リング部分を
切離箇所71,71で衝合させることによって、内外周
面が完全な円形をなすリング形態つまり完全リング形態
となるように構成されている。この例では、保持リング
部材7の切離は、前記したシールリング61 ,62 と同
様に、自然割りの手法により行なわれており、各切離箇
所71における対向端面72,72は、図4に示す如
く、微細な凹凸を有するものであって、二つの分割部分
(半円状リング部分)を完全リング形態に衝合させた場
合において互いに密に係合(衝合)する凹凸面となって
いる。さらに、この例では、保持リング部材7の最小径
内周面7bを、平滑な円柱面であって、第1被シール面
3dにその全周に亘って密に接触しうる第1補助シール
面に構成すると共に、その前端面7cを、軸線方向に直
交する平滑な環状平面であって、第2被シール面4bに
密に接触しうる第2補助シール面に構成してある。すな
わち、第1補助シール面7b又は第2補助シール面7c
は、シールリング部材6の第1シール面6a,6b又は
第2シール面6cと面一状をなして、第1被シール面3
d又は第2被シール面4bに密接しうるものである。ま
た、保持リング部材7は、その各切離箇所71がシール
リング部材6の切離箇所つまり両シールリング61 ,6
2 の切離箇所611 …,612 …(4箇所)と周方向に
おいて齟齬する状態(図3参照)で、且つ最小径内周面
たる第1補助シール面7b及び前端面たる第2補助シー
ル面7cが夫々第1被シール面3d及び第2被シール面
4bに密接する状態(図2参照)で、シールリング部材
6に密に外嵌されている。
如く、第1〜第3シール面6a〜6eを除くシールリン
グ部材6の全周面部分(つまり軸線方向に並列して密接
するシールリング61 ,62 の外周面及び第2シールリ
ング62 の後端面)に接触する状態で、シールリング部
材6に外嵌しうる断面L字形状の円形リング形状をなす
ものである。而して、この保持リング部材7は、図3に
示す如く、周方向に等間隔(180°)を隔てた二箇所
71,71において切離されており、つまり二つの半円
状リング部分に分割されており、両半円状リング部分を
切離箇所71,71で衝合させることによって、内外周
面が完全な円形をなすリング形態つまり完全リング形態
となるように構成されている。この例では、保持リング
部材7の切離は、前記したシールリング61 ,62 と同
様に、自然割りの手法により行なわれており、各切離箇
所71における対向端面72,72は、図4に示す如
く、微細な凹凸を有するものであって、二つの分割部分
(半円状リング部分)を完全リング形態に衝合させた場
合において互いに密に係合(衝合)する凹凸面となって
いる。さらに、この例では、保持リング部材7の最小径
内周面7bを、平滑な円柱面であって、第1被シール面
3dにその全周に亘って密に接触しうる第1補助シール
面に構成すると共に、その前端面7cを、軸線方向に直
交する平滑な環状平面であって、第2被シール面4bに
密に接触しうる第2補助シール面に構成してある。すな
わち、第1補助シール面7b又は第2補助シール面7c
は、シールリング部材6の第1シール面6a,6b又は
第2シール面6cと面一状をなして、第1被シール面3
d又は第2被シール面4bに密接しうるものである。ま
た、保持リング部材7は、その各切離箇所71がシール
リング部材6の切離箇所つまり両シールリング61 ,6
2 の切離箇所611 …,612 …(4箇所)と周方向に
おいて齟齬する状態(図3参照)で、且つ最小径内周面
たる第1補助シール面7b及び前端面たる第2補助シー
ル面7cが夫々第1被シール面3d及び第2被シール面
4bに密接する状態(図2参照)で、シールリング部材
6に密に外嵌されている。
【0019】ところで、各シールリング61 ,62 及び
保持リング部材7の構成材としては、使用条件等に応じ
たものを任意に選定することができる。例えば、高温条
件下で使用される場合には耐熱性に富むものが選定され
る。この例では、上記した自然割りを容易に行いうる性
質の材料を使用する必要がある(靱性に富む材料は除外
される)ことから、被シール面3d,4bとの摺動性等
のシール機能をも考慮して、各シールリング61 ,62
及び保持リング部材7をカーボンで構成してある。
保持リング部材7の構成材としては、使用条件等に応じ
たものを任意に選定することができる。例えば、高温条
件下で使用される場合には耐熱性に富むものが選定され
る。この例では、上記した自然割りを容易に行いうる性
質の材料を使用する必要がある(靱性に富む材料は除外
される)ことから、被シール面3d,4bとの摺動性等
のシール機能をも考慮して、各シールリング61 ,62
及び保持リング部材7をカーボンで構成してある。
【0020】緊縛部材8は、図1〜図4に示す如く、保
持リング部材7の外周面に形成した環状凹部7dに係合
された環状のガータスプリングである。この緊縛部材た
るガータスプリング8は、保持リング部材7を縮径方向
に押圧しつつ完全リング形態に緊縛するものであり、保
持リング部材7の各対向切離端面72,72を衝合状態
(凹凸係合状態)に附勢保持するものである。このよう
に保持リング部材7がガータスプリング8により緊縛さ
れる結果、シールリング部材6を構成する各シールリン
グ61 ,62 も保持リング部材7を介して縮径方向に緊
縛されることになり、各対向切離端面611 ,611 及
び612 ,612 が衝合状態(凹凸係合状態)に附勢保
持されることになる。
持リング部材7の外周面に形成した環状凹部7dに係合
された環状のガータスプリングである。この緊縛部材た
るガータスプリング8は、保持リング部材7を縮径方向
に押圧しつつ完全リング形態に緊縛するものであり、保
持リング部材7の各対向切離端面72,72を衝合状態
(凹凸係合状態)に附勢保持するものである。このよう
に保持リング部材7がガータスプリング8により緊縛さ
れる結果、シールリング部材6を構成する各シールリン
グ61 ,62 も保持リング部材7を介して縮径方向に緊
縛されることになり、各対向切離端面611 ,611 及
び612 ,612 が衝合状態(凹凸係合状態)に附勢保
持されることになる。
【0021】附勢部材9は、図1及び図2に示す如く、
保持リング部材7とシールケース3の環状壁部3bとの
間に介装された複数のコイルスプリング9a…(一個の
み図示)で構成されており、第2シール面6cを第2被
シール面4bへと押圧接触させると共に第3シール面6
d,6eを相互に押圧接触させるべく、保持リング部材
7を軸線方向に押圧附勢するものである。すなわち、コ
イルスプリング9a…は、シールケース3の円筒状壁部
3cに遊嵌させた金属環状板たるスプリング受け9aを
介して、保持リング部材7を静止密封環4へと押圧附勢
させると共に、更に、保持リング部材7を介して、静止
密封環4を回転密封環2へと押圧附勢させるものであ
る。なお、コイルスプリング9a…は、シールケース3
の円筒状壁部3cを囲繞する環状領域において、周方向
に等間隔を隔てて配置されている。
保持リング部材7とシールケース3の環状壁部3bとの
間に介装された複数のコイルスプリング9a…(一個の
み図示)で構成されており、第2シール面6cを第2被
シール面4bへと押圧接触させると共に第3シール面6
d,6eを相互に押圧接触させるべく、保持リング部材
7を軸線方向に押圧附勢するものである。すなわち、コ
イルスプリング9a…は、シールケース3の円筒状壁部
3cに遊嵌させた金属環状板たるスプリング受け9aを
介して、保持リング部材7を静止密封環4へと押圧附勢
させると共に、更に、保持リング部材7を介して、静止
密封環4を回転密封環2へと押圧附勢させるものであ
る。なお、コイルスプリング9a…は、シールケース3
の円筒状壁部3cを囲繞する環状領域において、周方向
に等間隔を隔てて配置されている。
【0022】以上のように構成された非接触形メカニカ
ルシールにあっては、回転軸1の回転による両密封環
2,4の相対回転に伴い、動圧発生溝2bの作用により
密封端面2a,4a間には動圧が発生する。その結果、
この動圧と静止密封環4に作用する背圧(高圧流体領域
Hにおける被密封流体の圧力(蒸気圧)による)及びコ
イルスプリング9a…による附勢力とがバランスされ
て、密封端面2a,4a間が被密封流体(蒸気)による
流体膜を介在形成させた非接触状態に保持されつつ、こ
の流体膜形成部分において高圧流体領域Hと低圧流体領
域Lとがシールされる。
ルシールにあっては、回転軸1の回転による両密封環
2,4の相対回転に伴い、動圧発生溝2bの作用により
密封端面2a,4a間には動圧が発生する。その結果、
この動圧と静止密封環4に作用する背圧(高圧流体領域
Hにおける被密封流体の圧力(蒸気圧)による)及びコ
イルスプリング9a…による附勢力とがバランスされ
て、密封端面2a,4a間が被密封流体(蒸気)による
流体膜を介在形成させた非接触状態に保持されつつ、こ
の流体膜形成部分において高圧流体領域Hと低圧流体領
域Lとがシールされる。
【0023】このとき、シールケース3(円筒状壁部3
c)と静止密封環4との間は、シール装置5により、静
止密封環4の変位を許容しつつ良好に二次シールされ
る。
c)と静止密封環4との間は、シール装置5により、静
止密封環4の変位を許容しつつ良好に二次シールされ
る。
【0024】すなわち、シールリング部材6を構成する
シールリング61 ,62 (及び保持リング部材7)は、
何れも、二つの半円状リング部分に分割されたものであ
るが、緊縛部材たるガータスプリング8に緊縛されて完
全リング形態に附勢保持されていることから、完全リン
グ形態とされた各シールリング61 ,62 の内周面で構
成される第1シール面6a,6b(及び保持リング部材
7の最小径内周面で構成される第1補助シール面7b)
が、径方向(第1被シール面3dに直交する方向)への
相対運動を許容しつつ、第1被シール面3dにその全周
に亘って密接されることになる。同時に、シールリング
61 ,62 (及び保持リング部材7)は、附勢部材たる
複数のコイルスプリング9a…により、第2被シール面
4bへと押圧附勢されていることから、第1シールリン
グ61 の前端面たる第2シール面6c(及び保持リング
部材7の前端面で構成される第2補助シール面7c)並
びにシールリング61 ,62 の対向端面たる第3シール
面6d,6eの軸線方向(第2被シール4bに直交する
方向)への相対運動を許容しつつ、第2シール面6c
(及び第2補助シール面7c)が第2被シール面4bに
密接されると共に第3シール面6d,6e同士が密接さ
れることになる。したがって、静止密封環4が径方向又
は軸線方向に変位したときにも、或いは機器の振動,圧
力変動等が生じたときにも、これらに良好に追従し或い
は対処することができ、被シール面3d,4b間つまり
シールケース3と静止密封環4との間が良好にシール
(二次シール)されることになる。
シールリング61 ,62 (及び保持リング部材7)は、
何れも、二つの半円状リング部分に分割されたものであ
るが、緊縛部材たるガータスプリング8に緊縛されて完
全リング形態に附勢保持されていることから、完全リン
グ形態とされた各シールリング61 ,62 の内周面で構
成される第1シール面6a,6b(及び保持リング部材
7の最小径内周面で構成される第1補助シール面7b)
が、径方向(第1被シール面3dに直交する方向)への
相対運動を許容しつつ、第1被シール面3dにその全周
に亘って密接されることになる。同時に、シールリング
61 ,62 (及び保持リング部材7)は、附勢部材たる
複数のコイルスプリング9a…により、第2被シール面
4bへと押圧附勢されていることから、第1シールリン
グ61 の前端面たる第2シール面6c(及び保持リング
部材7の前端面で構成される第2補助シール面7c)並
びにシールリング61 ,62 の対向端面たる第3シール
面6d,6eの軸線方向(第2被シール4bに直交する
方向)への相対運動を許容しつつ、第2シール面6c
(及び第2補助シール面7c)が第2被シール面4bに
密接されると共に第3シール面6d,6e同士が密接さ
れることになる。したがって、静止密封環4が径方向又
は軸線方向に変位したときにも、或いは機器の振動,圧
力変動等が生じたときにも、これらに良好に追従し或い
は対処することができ、被シール面3d,4b間つまり
シールケース3と静止密封環4との間が良好にシール
(二次シール)されることになる。
【0025】ところで、各シールリング61 ,62 は、
保持リング部材7に比して、断面積(断面係数)が小さ
く、径方向及び軸線方向の変形性(馴染み性)が高い。
このため、保持リング部材7に作用するガータスプリン
グ8及びコイルスプリング9a…によるバネ力が不均一
であるときにも、かかるバネ力が均等に作用することな
り、被シール面3d,4bに均一且つ適正に押圧接触さ
れることになる。同様に、シールリング61 ,62 の第
3シール面6d,6e間も均一且つ適正に押圧接触され
ることになる。したがって、被シール面3d,4b間
は、実質的には、第1及び第2シール面6a,6b,6
cの被シール面3d,4dへの接触及び第3シール面6
d,6eの相互接触によって適正にシールされることに
なり、第1及び第2補助シール面7b,7cは補助的な
シール機能を発揮するにすぎない。第1及び第2補助シ
ール面7b,7cは、保持リング部材7のシールリング
61,62 への嵌合密着面と協働して、各シールリング
61 ,62 の切離箇所611,612 が開いた場合にお
ける当該切離箇所611 ,612 と被シール面3d,4
bとの間に形成される被密封流体の漏れ通路を遮断する
機能を発揮するものである。
保持リング部材7に比して、断面積(断面係数)が小さ
く、径方向及び軸線方向の変形性(馴染み性)が高い。
このため、保持リング部材7に作用するガータスプリン
グ8及びコイルスプリング9a…によるバネ力が不均一
であるときにも、かかるバネ力が均等に作用することな
り、被シール面3d,4bに均一且つ適正に押圧接触さ
れることになる。同様に、シールリング61 ,62 の第
3シール面6d,6e間も均一且つ適正に押圧接触され
ることになる。したがって、被シール面3d,4b間
は、実質的には、第1及び第2シール面6a,6b,6
cの被シール面3d,4dへの接触及び第3シール面6
d,6eの相互接触によって適正にシールされることに
なり、第1及び第2補助シール面7b,7cは補助的な
シール機能を発揮するにすぎない。第1及び第2補助シ
ール面7b,7cは、保持リング部材7のシールリング
61,62 への嵌合密着面と協働して、各シールリング
61 ,62 の切離箇所611,612 が開いた場合にお
ける当該切離箇所611 ,612 と被シール面3d,4
bとの間に形成される被密封流体の漏れ通路を遮断する
機能を発揮するものである。
【0026】また、シールリング61 ,62 及び保持リ
ング部材7は、上記した如く、半円状リング部分に分割
されたフレキシブルなものであるが故に、静止密封環4
に良好に追従でき且つ機器の振動,圧力変動等に良好に
対処できる反面、瞬間的に切離箇所611 ,612 ,7
1が開いて被密封流体の漏れ(蒸気漏れ)を生じる虞れ
がある。しかし、シールリング部材6が第3シール面6
d,6eで相互に接触する複数のシールリング61 ,6
2 で構成されていること、シールリング61 ,62 の接
触箇所611 …,612 …及び保持リング部材7の切離
箇所71…が一致しておらず齟齬していること並びに各
切離箇所611 ,612 ,71における対向切離端面6
21 ,621 、622 ,622 及び72,72が相互に
密に係合する凹凸面に構成されていることから、シール
装置5と被シール面3d,4bとの間に存在する被密封
流体の漏れ通路が極めて長大化すると共に複雑化(一種
のラビリンス構造化)することになる。したがって、切
離箇所611 ,612 ,71が開いたときにも、両リン
グ部材6,7を貫通する一連の短い漏れ通路が形成され
ることがない。その結果、静止密封環4に良好に追従で
き且つ機器の振動,圧力変動等に良好に対処できるもの
でありながら、低圧条件下においては勿論、高圧条件下
においても、被密封流体を良好にシールすることができ
る。特に、シールリング部材6を複数のシールリング6
1 ,62 で構成しておくことは、高圧条件条件下におい
て良好なシール機能を発揮させる上で、極めて重要であ
る。このことは、次のような比較実験により確認されて
いる。すなわち、この実験ではは、上記した本発明に係
るシール装置5(図1〜図4に示す如く、スチームター
ビンの軸封を行なう非接触形メカニカルシールに静止密
封環4の二次シール装置として装置されたもの)を使用
して、機内蒸気領域Hと機外大気領域Lとを異なるシー
ル条件(蒸気圧,蒸気温度)下でシールさせ、各シール
条件下における蒸気漏れ量を測定した。同時に、シール
リング部材を一個のシールリングで構成した点(このシ
ールリング部材の形状(内外径,軸線方向厚さ)及び材
質(カーボン)は本発明に係るシール装置5におけるシ
ールリング61 ,62 からなるシールリング部材6と同
一である)を除いて、当該シール装置5と全く同一とし
たシール装置(以下「比較例装置」という)を使用し
て、両領域H,Lを上記したと同一のシール条件下でシ
ールさせ、各シール条件下における蒸気漏れ量(凝縮水
量)を測定した。その結果、本発明に係るシール装置5
及び比較例装置の何れを使用した場合にも、蒸気圧5k
g/cm2 以下,蒸気圧200℃以下の低負荷シール条
件(当該シール条件において一般に要求される許容漏れ
量は1kg/h以下である)下でも、また蒸気圧10k
g/cm2 ,蒸気圧250℃の高負荷シール条件(当該
シール条件において一般に要求される許容漏れ量は2k
g/h以下である)下でも、共に蒸気漏れ量は許容漏れ
量の範囲内であった。しかし、本発明に係るシール装置
5を使用した場合における蒸気漏れ量の測定値は、低負
荷シール条件及び高負荷シール条件の何れにおいても、
比較例装置を使用した場合における蒸気漏れ量の測定値
を大幅に下回っており、当該シール装置5のシール性能
が格段に優れていることが確認された。
ング部材7は、上記した如く、半円状リング部分に分割
されたフレキシブルなものであるが故に、静止密封環4
に良好に追従でき且つ機器の振動,圧力変動等に良好に
対処できる反面、瞬間的に切離箇所611 ,612 ,7
1が開いて被密封流体の漏れ(蒸気漏れ)を生じる虞れ
がある。しかし、シールリング部材6が第3シール面6
d,6eで相互に接触する複数のシールリング61 ,6
2 で構成されていること、シールリング61 ,62 の接
触箇所611 …,612 …及び保持リング部材7の切離
箇所71…が一致しておらず齟齬していること並びに各
切離箇所611 ,612 ,71における対向切離端面6
21 ,621 、622 ,622 及び72,72が相互に
密に係合する凹凸面に構成されていることから、シール
装置5と被シール面3d,4bとの間に存在する被密封
流体の漏れ通路が極めて長大化すると共に複雑化(一種
のラビリンス構造化)することになる。したがって、切
離箇所611 ,612 ,71が開いたときにも、両リン
グ部材6,7を貫通する一連の短い漏れ通路が形成され
ることがない。その結果、静止密封環4に良好に追従で
き且つ機器の振動,圧力変動等に良好に対処できるもの
でありながら、低圧条件下においては勿論、高圧条件下
においても、被密封流体を良好にシールすることができ
る。特に、シールリング部材6を複数のシールリング6
1 ,62 で構成しておくことは、高圧条件条件下におい
て良好なシール機能を発揮させる上で、極めて重要であ
る。このことは、次のような比較実験により確認されて
いる。すなわち、この実験ではは、上記した本発明に係
るシール装置5(図1〜図4に示す如く、スチームター
ビンの軸封を行なう非接触形メカニカルシールに静止密
封環4の二次シール装置として装置されたもの)を使用
して、機内蒸気領域Hと機外大気領域Lとを異なるシー
ル条件(蒸気圧,蒸気温度)下でシールさせ、各シール
条件下における蒸気漏れ量を測定した。同時に、シール
リング部材を一個のシールリングで構成した点(このシ
ールリング部材の形状(内外径,軸線方向厚さ)及び材
質(カーボン)は本発明に係るシール装置5におけるシ
ールリング61 ,62 からなるシールリング部材6と同
一である)を除いて、当該シール装置5と全く同一とし
たシール装置(以下「比較例装置」という)を使用し
て、両領域H,Lを上記したと同一のシール条件下でシ
ールさせ、各シール条件下における蒸気漏れ量(凝縮水
量)を測定した。その結果、本発明に係るシール装置5
及び比較例装置の何れを使用した場合にも、蒸気圧5k
g/cm2 以下,蒸気圧200℃以下の低負荷シール条
件(当該シール条件において一般に要求される許容漏れ
量は1kg/h以下である)下でも、また蒸気圧10k
g/cm2 ,蒸気圧250℃の高負荷シール条件(当該
シール条件において一般に要求される許容漏れ量は2k
g/h以下である)下でも、共に蒸気漏れ量は許容漏れ
量の範囲内であった。しかし、本発明に係るシール装置
5を使用した場合における蒸気漏れ量の測定値は、低負
荷シール条件及び高負荷シール条件の何れにおいても、
比較例装置を使用した場合における蒸気漏れ量の測定値
を大幅に下回っており、当該シール装置5のシール性能
が格段に優れていることが確認された。
【0027】また、各構成部材の材質をシール条件に応
じて選定しておく(例えば、高温条件下においては耐熱
性材を選定しておく)ことができるから、冒頭で述べた
エラストマシールを使用できないような条件(例えば、
高温条件)下においても、好適に使用することができ、
良好なシール機能を発揮させることができる。このこと
は、上記した実験結果からも容易に理解される。
じて選定しておく(例えば、高温条件下においては耐熱
性材を選定しておく)ことができるから、冒頭で述べた
エラストマシールを使用できないような条件(例えば、
高温条件)下においても、好適に使用することができ、
良好なシール機能を発揮させることができる。このこと
は、上記した実験結果からも容易に理解される。
【0028】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において適宜に変更,改良することができる。
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において適宜に変更,改良することができる。
【0029】例えば、シールリング部材6を構成するシ
ールリング数は任意であり、シールリング部材6を軸線
方向に並列する3以上のシールリングで構成するように
するようにしてもよい。勿論、シールリング部材6を構
成するシールリング数に拘わらず、各シールリングの切
離箇所は当該シールリングに隣接する他のシールリング
の切離箇所及び保持リング部材7の切離箇所と周方向に
齟齬するようにしておくことが好ましい。
ールリング数は任意であり、シールリング部材6を軸線
方向に並列する3以上のシールリングで構成するように
するようにしてもよい。勿論、シールリング部材6を構
成するシールリング数に拘わらず、各シールリングの切
離箇所は当該シールリングに隣接する他のシールリング
の切離箇所及び保持リング部材7の切離箇所と周方向に
齟齬するようにしておくことが好ましい。
【0030】また、各シールリング61 ,62 における
切離箇所611 ,612 の数も任意であり、各シールリ
ング61 ,62 を周方向における3箇所以上で切離した
ものに構成することは勿論、図5(A)に示す如く、周
方向における一箇所611 ,612 のみを切離したもの
に構成しておくこともできる。このように、シールリン
グ61 ,62 を一箇所611 ,612 のみを切離した構
成とする場合にあっては、その構成材としてシール条件
に応じたものを選定しておくことは勿論、ガータスプリ
ング8による緊縛効果が得られる程度の弾性(エネルギ
弾性)を有するもの(例えば、カーボン,エンジニアリ
ングプラスチック等)を選定しておく必要がある。但
し、シールリングが切離されていない完全リング形状を
なすものであるときにおいて、当該シールリングが高圧
流体領域Hの圧力変動や回転軸1の回転に伴う振動等に
より容易に変形するような可撓性材、例えばゴム等のエ
ラストマ材や軟質プラスチック等の弾性材は、当然に、
除外される。また、保持リング部材7についても切離箇
所71の数は任意であり、周方向における3箇所以上で
切離させるようにしても、図5(B)に示す如く、一箇
所71のみで切離させるようにしても、何れでもよい。
一箇所71のみを切離させた保持リング部材7の構成材
としては、シールリングにおけると同様に、ガータスプ
リング8による緊縛効果が得られる程度の弾性(エネル
ギ弾性)を有するカーボン,エンジニアリングプラスチ
ック等(高圧流体領域Hの圧力変動や回転軸1の回転に
伴う振動等により容易に変形するようなゴム等のエラス
トマ材や軟質プラスチック等の可撓性材ないし弾性材は
除く)を選定しておく必要がある。なお、図5(A)
(B)に示す例では、シールリング61 ,62 及び保持
リング部材7を、被シール面3d,4bとの摺動性等を
考慮して、カーボン製のものとしてある。
切離箇所611 ,612 の数も任意であり、各シールリ
ング61 ,62 を周方向における3箇所以上で切離した
ものに構成することは勿論、図5(A)に示す如く、周
方向における一箇所611 ,612 のみを切離したもの
に構成しておくこともできる。このように、シールリン
グ61 ,62 を一箇所611 ,612 のみを切離した構
成とする場合にあっては、その構成材としてシール条件
に応じたものを選定しておくことは勿論、ガータスプリ
ング8による緊縛効果が得られる程度の弾性(エネルギ
弾性)を有するもの(例えば、カーボン,エンジニアリ
ングプラスチック等)を選定しておく必要がある。但
し、シールリングが切離されていない完全リング形状を
なすものであるときにおいて、当該シールリングが高圧
流体領域Hの圧力変動や回転軸1の回転に伴う振動等に
より容易に変形するような可撓性材、例えばゴム等のエ
ラストマ材や軟質プラスチック等の弾性材は、当然に、
除外される。また、保持リング部材7についても切離箇
所71の数は任意であり、周方向における3箇所以上で
切離させるようにしても、図5(B)に示す如く、一箇
所71のみで切離させるようにしても、何れでもよい。
一箇所71のみを切離させた保持リング部材7の構成材
としては、シールリングにおけると同様に、ガータスプ
リング8による緊縛効果が得られる程度の弾性(エネル
ギ弾性)を有するカーボン,エンジニアリングプラスチ
ック等(高圧流体領域Hの圧力変動や回転軸1の回転に
伴う振動等により容易に変形するようなゴム等のエラス
トマ材や軟質プラスチック等の可撓性材ないし弾性材は
除く)を選定しておく必要がある。なお、図5(A)
(B)に示す例では、シールリング61 ,62 及び保持
リング部材7を、被シール面3d,4bとの摺動性等を
考慮して、カーボン製のものとしてある。
【0031】また、切離箇所数は、シールリング部材6
を構成するすべてのシールリング及び保持リング部材7
において同一とする(例えば、図3,図5(B)参
照)、すべてのシールリング及び保持リング部材7にお
いて異なる、シールリングと保持リング部材7とで異な
る(例えば、図5(A)参照)、の何れでもよい。勿
論、何れの場合においても、各シールリングにおける切
離箇所と保持リング部材の切離箇所とが周方向に齟齬す
るようにしておくこと、及び少なくとも軸線方向に隣接
するシールリングにおける切離箇所が周方向に齟齬する
ようにしておくことが好ましい。
を構成するすべてのシールリング及び保持リング部材7
において同一とする(例えば、図3,図5(B)参
照)、すべてのシールリング及び保持リング部材7にお
いて異なる、シールリングと保持リング部材7とで異な
る(例えば、図5(A)参照)、の何れでもよい。勿
論、何れの場合においても、各シールリングにおける切
離箇所と保持リング部材の切離箇所とが周方向に齟齬す
るようにしておくこと、及び少なくとも軸線方向に隣接
するシールリングにおける切離箇所が周方向に齟齬する
ようにしておくことが好ましい。
【0032】また、各シールリング61 ,62 の形状
は、保持リング部材7が第1〜第3シール面6a〜6e
を除く全周面部分に接触した状態でシールリング部材6
に密接外嵌すること、軸線方向における各隣接シールリ
ング61 ,62 の対向端面6d,6cが相互の全面的に
接触しうる第3シール面に構成されること及び円柱面状
の第1被シール面3dと平面状の第2被シール面4bと
に接触して両面3d,4b間をシールできるものである
ことを条件として、任意に設定することができる。この
ような条件を満足する限り、例えば、各シールリング6
1 ,62 の外周面や隣接するシールリング61 ,62 の
対向端面6d,6cを截頭円錐面等の非円柱面をなす回
転面形状とすることも可能である。特に、各シールリン
グ61 ,6 2 の外周面及びこれに外嵌する保持リング部
材7の内周面を第2被シール面に向かう方向に拡大する
一連の截頭円錐面としておくと、第1被シール面と第2
被シール面との間におけるシール機能が上記した例と同
様に良好に発揮される上、ガータスプリング8による保
持リング部材7の緊縛力が、第2シール面の第2被シー
ル面への押圧力(両リング部材6,7の嵌合面に作用す
る径方向力(緊縛力)の軸線方向分力)としても作用す
ることになる。
は、保持リング部材7が第1〜第3シール面6a〜6e
を除く全周面部分に接触した状態でシールリング部材6
に密接外嵌すること、軸線方向における各隣接シールリ
ング61 ,62 の対向端面6d,6cが相互の全面的に
接触しうる第3シール面に構成されること及び円柱面状
の第1被シール面3dと平面状の第2被シール面4bと
に接触して両面3d,4b間をシールできるものである
ことを条件として、任意に設定することができる。この
ような条件を満足する限り、例えば、各シールリング6
1 ,62 の外周面や隣接するシールリング61 ,62 の
対向端面6d,6cを截頭円錐面等の非円柱面をなす回
転面形状とすることも可能である。特に、各シールリン
グ61 ,6 2 の外周面及びこれに外嵌する保持リング部
材7の内周面を第2被シール面に向かう方向に拡大する
一連の截頭円錐面としておくと、第1被シール面と第2
被シール面との間におけるシール機能が上記した例と同
様に良好に発揮される上、ガータスプリング8による保
持リング部材7の緊縛力が、第2シール面の第2被シー
ル面への押圧力(両リング部材6,7の嵌合面に作用す
る径方向力(緊縛力)の軸線方向分力)としても作用す
ることになる。
【0033】また、本発明に係るシール装置5は、円柱
面状の第1被シール面とその軸線に直交して第1被シー
ル面の径方向又は軸線方向に相対運動可能な平面状の第
2被シール面とが存在し且つ両被シール面間をシールさ
せる必要があることを条件として、流体機械,空気機械
の軸封部やかかる軸封部に装備されるメカニカルシール
(上記した非接触形メカニカルシールや接触形メカニカ
ルシール)の二次シール部等に使用することができるも
のであり、各リング部材6,7の構成材及び各被シール
面の選定は、シール条件に応じて適宜に行なうことがで
きる。例えば、シール装置5は、図6に示す如く、シー
ルケース3とこれを貫通する回転軸1との間をシールす
る場合にも好適に使用することができる。すなわち、図
6に示すシール装置5にあっては、回転軸1の外周面で
構成される円柱面たる第1被シール面1aとシールケー
ス3の壁面で構成される環状平面たる第2被シール面3
eとの間を、複数のシールリング61 ,62 からなるシ
ールリング部材6及び保持リング部材7によりシール
(一次シール)させるように構成されている。この場
合、各シールリング61 ,62 及び保持リング部材7
を、適宜の回り止め手段(ドライブピン等)により、シ
ールケース3側に相対回転不能に保持させてあり、第1
シール面6a,6b及び第1補助シール面7bと第1被
シール面1aとが周方向に相対滑動するように工夫して
ある。なお、附勢部材9は、シールケース3に設けたス
プリングリテーナ部3fと保持リング部材7との間に複
数のコイルスプリング9a…(一個のみ図示)を介装し
てなり、保持リング部材7を第2被シール面3eへと押
圧附勢する。なお、上記した点以外の構成は、図1に示
すものと同様であり、同一の構成部材については図1に
おけると同一の符号を付してある。
面状の第1被シール面とその軸線に直交して第1被シー
ル面の径方向又は軸線方向に相対運動可能な平面状の第
2被シール面とが存在し且つ両被シール面間をシールさ
せる必要があることを条件として、流体機械,空気機械
の軸封部やかかる軸封部に装備されるメカニカルシール
(上記した非接触形メカニカルシールや接触形メカニカ
ルシール)の二次シール部等に使用することができるも
のであり、各リング部材6,7の構成材及び各被シール
面の選定は、シール条件に応じて適宜に行なうことがで
きる。例えば、シール装置5は、図6に示す如く、シー
ルケース3とこれを貫通する回転軸1との間をシールす
る場合にも好適に使用することができる。すなわち、図
6に示すシール装置5にあっては、回転軸1の外周面で
構成される円柱面たる第1被シール面1aとシールケー
ス3の壁面で構成される環状平面たる第2被シール面3
eとの間を、複数のシールリング61 ,62 からなるシ
ールリング部材6及び保持リング部材7によりシール
(一次シール)させるように構成されている。この場
合、各シールリング61 ,62 及び保持リング部材7
を、適宜の回り止め手段(ドライブピン等)により、シ
ールケース3側に相対回転不能に保持させてあり、第1
シール面6a,6b及び第1補助シール面7bと第1被
シール面1aとが周方向に相対滑動するように工夫して
ある。なお、附勢部材9は、シールケース3に設けたス
プリングリテーナ部3fと保持リング部材7との間に複
数のコイルスプリング9a…(一個のみ図示)を介装し
てなり、保持リング部材7を第2被シール面3eへと押
圧附勢する。なお、上記した点以外の構成は、図1に示
すものと同様であり、同一の構成部材については図1に
おけると同一の符号を付してある。
【0034】さらに、保持リング部材7における各被シ
ール面との対向面7b,7cは、前述した如く、シール
リング61 ,62 への嵌合密着面と相俟ってシールリン
グ6 1 ,62 の各切離箇所611 ,612 からの流体漏
れを阻止すべく機能するものであればよく、第1及び第
2シール面6a,6b,6cのようなシール機能を発揮
するものとしておく必要は必ずしもない。但し、前述し
た如く、第1及び第2シール面6a,6b,6cと共に
シール作用を行ないうる補助シール面7b,7cに構成
しておくことにより、より良好なシール機能を発揮させ
ることができる。
ール面との対向面7b,7cは、前述した如く、シール
リング61 ,62 への嵌合密着面と相俟ってシールリン
グ6 1 ,62 の各切離箇所611 ,612 からの流体漏
れを阻止すべく機能するものであればよく、第1及び第
2シール面6a,6b,6cのようなシール機能を発揮
するものとしておく必要は必ずしもない。但し、前述し
た如く、第1及び第2シール面6a,6b,6cと共に
シール作用を行ないうる補助シール面7b,7cに構成
しておくことにより、より良好なシール機能を発揮させ
ることができる。
【0035】また、緊縛部材8としてはガータスプリン
グが好適するが、これに限定されるものではない。勿
論、ガータスプリング等の緊縛部材8で緊縛する箇所
は、保持リング部材7の軸線方向における一箇所であっ
ても複数箇所(複数本のガータスプリング等を使用す
る)であっても何れでもよいが、各シールリング61 ,
62を切離箇所611 ,612 で適正に衝合する完全リ
ング形態に附勢保持できることを条件として、設定して
おくことが望ましい。
グが好適するが、これに限定されるものではない。勿
論、ガータスプリング等の緊縛部材8で緊縛する箇所
は、保持リング部材7の軸線方向における一箇所であっ
ても複数箇所(複数本のガータスプリング等を使用す
る)であっても何れでもよいが、各シールリング61 ,
62を切離箇所611 ,612 で適正に衝合する完全リ
ング形態に附勢保持できることを条件として、設定して
おくことが望ましい。
【0036】また、本発明は、円柱状又は円筒状の第1
被シール部材とこれが嵌合又は係合する円形孔又は円形
凹部を有する第2被シール部材との間を、両被シール部
材の相対運動(第1被シール部材の軸線方向又は径方向
における相対運動)を許容した状態でシールさせる必要
があるあらゆる場合に、好適に適用することができるこ
とはいうまでもない。
被シール部材とこれが嵌合又は係合する円形孔又は円形
凹部を有する第2被シール部材との間を、両被シール部
材の相対運動(第1被シール部材の軸線方向又は径方向
における相対運動)を許容した状態でシールさせる必要
があるあらゆる場合に、好適に適用することができるこ
とはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明によれば、円柱面状の第1被シール面とその
軸線に直交して相対運動する平面状の第2被シール面と
の間を良好にシールすることができ、メカニカルシール
の二次シール部等における実用的且つ簡易なシール装置
を提供することができる。しかも、一般的なエラストマ
シールを使用した場合と異なって、構成部材の材質をシ
ール条件に応じて任意に選定することができるから、如
何なるシール条件下においても適正なシール機能を発揮
させることができる。
に、本発明によれば、円柱面状の第1被シール面とその
軸線に直交して相対運動する平面状の第2被シール面と
の間を良好にシールすることができ、メカニカルシール
の二次シール部等における実用的且つ簡易なシール装置
を提供することができる。しかも、一般的なエラストマ
シールを使用した場合と異なって、構成部材の材質をシ
ール条件に応じて任意に選定することができるから、如
何なるシール条件下においても適正なシール機能を発揮
させることができる。
【図1】本発明に係るシール装置の一例を示す半截の縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う縦断背面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す詳細図である。
【図5】変形例を示す図3相当の縦断背面図である。
【図6】他の変形例を示す半截の縦断側面図である。
1…回転軸、1a,3d…第1被シール面、2…回転密
封環、3…シールケース、3c…円筒状壁部、3e,4
b…第2被シール面、4…静止密封環、5…シール装
置、6…シールリング部材、6a,6b…第1シール
面、6c…第2シール面、6d,6e…第3シール面、
61 ,62 …シールリング、611 ,612,71…切
離箇所、621 ,622 ,72…切離端面、7…保持リ
ング部材、7b…第1補助シール面、7c…第2補助シ
ール面、8…ガータスプリング(緊縛部材)、9…附勢
部材、9a…コイルスプリング。
封環、3…シールケース、3c…円筒状壁部、3e,4
b…第2被シール面、4…静止密封環、5…シール装
置、6…シールリング部材、6a,6b…第1シール
面、6c…第2シール面、6d,6e…第3シール面、
61 ,62 …シールリング、611 ,612,71…切
離箇所、621 ,622 ,72…切離端面、7…保持リ
ング部材、7b…第1補助シール面、7c…第2補助シ
ール面、8…ガータスプリング(緊縛部材)、9…附勢
部材、9a…コイルスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 得竹 良勝 兵庫県三田市下内神字打場541番地の1 日本ピラー工業株式会社 三田工場内 (56)参考文献 特開 平9−303572(JP,A) 特開 平7−260008(JP,A) 特開 平6−101765(JP,A) 特開 昭54−111043(JP,A) 特開 平9−166223(JP,A) 特開 昭55−6067(JP,A) 実開 平1−60999(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/34
Claims (2)
- 【請求項1】 円柱面状の第1被シール面とその軸線に
直交して相対運動する平面状の第2被シール面との間を
シールするためのシール装置であって、 シールリング部材と保持リング部材と緊縛部材と附勢部
材とを具備しており、 シールリング部材は、周方向における少なくとも一箇所
を切離した複数のシールリングをそれらの切離箇所が周
方向に齟齬する状態で軸線方向に並列させてなるもので
あり、各シールリングの内周面は、切離箇所で衝合する
完全リング形態において、第1被シール面にその全周に
亘って接触する第1シール面に構成されており、各シー
ルリングとこれに隣接する他のシールリングとの軸線方
向における対向端面は相互に全面的に接触する第3シー
ル面に構成されており、軸線方向におけるシールリング
部材の一端面を構成するシールリングの端面は、第2被
シール面に接触する平面状の第2シール面に構成されて
おり、 保持リング部材は、周方向における少なくとも一箇所で
あって各シールリングの切離箇所と周方向において齟齬
する箇所を切離してなるもので、第1〜第3シール面を
除くシールリング部材の全周面部分に接触した状態でシ
ールリング部材を内嵌保持しており、 緊縛部材は、保持リング部材及びこれに内嵌されたシー
ルリング部材を切離箇所で衝合する完全リング形態に附
勢保持すべく、保持リング部材を緊縛するものであり、
附勢部材は、第2シール面を第2被シール面へと押圧
させると共に第3シール面同士を相互に押圧させるべ
く、保持リング部材を軸線方向に押圧附勢するものであ
ることを特徴とするシール装置。 - 【請求項2】 シールリング部材及び保持リング部材に
おける各対向切離端面が、互いに密に係合する凹凸面に
形成されていることを特徴とする、請求項1に記載する
シール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23561297A JP2899261B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23561297A JP2899261B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | シール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1182753A JPH1182753A (ja) | 1999-03-26 |
| JP2899261B2 true JP2899261B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=16988594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23561297A Expired - Fee Related JP2899261B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | シール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2899261B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4693352B2 (ja) * | 2004-02-04 | 2011-06-01 | 株式会社タンケンシールセーコウ | 2軸用セグメントシール装置 |
| US8251372B2 (en) * | 2008-05-30 | 2012-08-28 | Delaware Capital Formation, Inc. | Cartridge and related methods |
| US9291066B2 (en) * | 2013-11-11 | 2016-03-22 | General Electric Company | Methods and systems for sealing a rotary machine using a segmented seal ring |
| US10626743B2 (en) * | 2016-06-30 | 2020-04-21 | General Electric Company | Segmented face seal assembly and an associated method thereof |
| JP6578427B1 (ja) * | 2018-10-18 | 2019-09-18 | 株式会社タンケンシールセーコウ | メカニカルシールの摺動材用炭化ケイ素及びその製造方法 |
| JP7440034B2 (ja) * | 2020-02-21 | 2024-02-28 | フロイント産業株式会社 | 乾式造粒機のシール構造及び乾式造粒機 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23561297A patent/JP2899261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1182753A (ja) | 1999-03-26 |
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