JP2898673B2 - マルチスクリーンプロジェクタ及びプロジェクタ装置 - Google Patents

マルチスクリーンプロジェクタ及びプロジェクタ装置

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JP2898673B2 JP1307530A JP30753089A JP2898673B2 JP 2898673 B2 JP2898673 B2 JP 2898673B2 JP 1307530 A JP1307530 A JP 1307530A JP 30753089 A JP30753089 A JP 30753089A JP 2898673 B2 JP2898673 B2 JP 2898673B2
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    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/3147Multi-projection systems

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マルチスクリーンプロジェクタ及びプロジ
ェクタ装置に関し、特にそのための、透過形スクリーン
装置の構成に関する。
〔従来の技術〕
マルチスクリーンプロジェクタとは、単位プロジェク
タを、縦方向にn行横方向にm列並べて配置することに
より、ひとつの巨大画面を構成するものを云う。2行2
列の場合を、第11図に示す。同図で、1,2,3,4は各々単
位プロジェクタ部であり、5,6,7,8は各々、透過形の単
位スクリーン部である。
従来のマルチスクリーンプロジェクタは、単に単位ス
クリーンと一体となった通常の家庭用の単位テレビプロ
ジェクタを積み重ねる形式であった。
このため、第11図の9で示される斜線部に、不透明構
造体が存在し、従って、巨大画面のなかの本来画像を映
出したい部分に、該不透明構造体に起因する陰が生じざ
るを得なかった。該陰の幅は、単位スクリーンの幅が約
800mmの場合において約8mm以上即ち約1%以上のもので
あった。
単位テレビプロジェクタの画素のサイズは、その横幅
の約0.2%程度であるからして、上記1%幅の陰は、約
5画素以上に相当する。
第2図に、対角長約40″の単位スクリーンの構成の典
型例を示す。同図は2枚構成の例である。視聴者側から
見て、裏側にフレネルシート11が存在し、表側にフロン
トシート12が配置される。フレネルシート11は、厚み約
3mmで、同図には示されていないが後側の投写レンズか
ら、マクロに発散して来る入射光を平行出射光に変換す
る。即ちその作用は、1枚の凸レンズ(フレネルレン
ズ)の作用と等価である。
フロントシール12には縦ストライプ状のレンチキュラ
ーレンズ14及びブラックストライプ13が形成されてい
る。レンチキュラーレンズは、光をミクロに水平方向に
拡散させる。即ち、水平指向角を拡大するためのもので
ある。その詳細構成例は、米国特許USP4536056号明細書
に記されている。
第3図は、垂直方向に光を拡散するためのレンチキュ
ラーシート16を示す。同図に示すように横縞状のレンチ
キュラーレンズをその入出射面に備え、光をミクロに垂
直方向に拡散する。該レンチキュラーシート16は、第2
図のフレネルシート11とフロントシート12との間にはさ
み込んだ形で、3枚構成のシートとして利用される。
尚、第2図のフロントシート12中に光をミクロにラン
ダムに拡散する拡散要素(例えばSiO2の粒子)を混入し
ておくことによって、レンチキュラーシート16を使わず
に済ますことも行われている。
第2図,第3図の各シート11,12,16はいづれもメタク
リル樹脂またはスチレン樹脂の系統に属する透明樹脂で
構成される。従って、周囲温度の変化に応じて伸縮し、
その温度係数は約60PPM/℃である。
また、周囲湿度の変化に応じて伸縮し、その伸率は相
対温度10%増当りメタクリル系で約400PPMないしスチレ
ン系で100PPM程度である。
湿度の変化に対する応答は、その時定数が大きいため
に、過渡的に1枚のシートの厚み方向の吸湿分布がアン
バランスになる状態が存在する。そのような場合、フロ
ントシート12が、曲面状に変形するという問題があっ
た。該問題を克服するために、従来技術においては、第
11図の9に示した部分(及び全体の外枠)に単位スクリ
ーン毎に枠を用けて保持する必要があった。このため、
単位スクリーン同志の隣接部に大きな幅の陰が生じざる
を得なかった。
そのほか、関連技術を記載した文献として、実開昭62
−6733号公報には、映画の継合せ部の衝立(光学部材)
について記載しており、又、実開昭61−171042号公報に
は、スクリーンと投写ユニットの配置に関して記載され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の該陰は、巨大画面の連続性及び一体感を損うと
いう不都合があった。
本発明のひとつの目的は、該陰、即ち単位スクリーン
の継目の極小化されたマルチスクリーンプロジェクタを
提供するにある。
また本発明の他のひとつの目的は、前述したフレネル
シートとフロントシートの映像間の継目が衝立や、スク
リーンフレーム等の陰で目立つことのないマルチスクリ
ーンプロジェクタを提供することにある。n行m列の一
体形の巨大なマルチスクリーンにおいては、入口のドア
または窓を経由して搬入することが困難であることが多
い。
本発明の他のひとつの目的は、この搬入の問題を克服
するにある。本発明の他のひとつの目的は、強度的に十
分なマルチスクリーンプロジェクタを提供することにあ
る。
本発明の他のひとつの目的は、シート相互間の密着性
の優れたプロジェクタ装置の提供にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の透過形マルチスクリーンプロジェクタにおい
ては、2枚以上のシートを重ねたスクリーンを使用す
る。本発明のひとつの目的を達成するために、本発明に
おいては次の手段が採用される。
該2枚のシートの少なくとも左右端辺を、表示画素サ
イズよりその直径の小さい線材によって該2枚のシート
が互いに密着する方向の張力を付与する密着力付与手段
を有する。該密着力付与手段の張力源は、該線材に直列
に接続された、バネ機構手段によって付与される。
本発明のひとつの目的を達成するために、該2枚のシ
ートのうちの少なくとも1枚のシートを縦長状に形成
し、その自重を上方から吊るす手段を採用した。
本発明のひとつの目的を達成するために、本発明で
は、補強シートを設けてフレネルシートと水平レンチキ
ュラーを備えたフロントシートを該補強シート上に線材
とバネで引張って密着固定支持することによって、映像
間のスクリーンフレームをなくし、かつ映像間の衝立の
陰が目立たなくなるようにした。
本発明のひとつの目的を達成するために、幅の狭い縦
長の1列n行のマルチスクリーンを一単位として構成す
ることによってm列に分割できるため建屋内への搬入を
容易にした。
また、前記シートをそれぞれ1本以上のビスで補強シ
ートにつるし、かつ線材に連結したバネの引張り力を調
整することによって、地震に耐える強度をもたせ、かつ
該補強シートを1列単位で建屋に吊るすことによって、
左右へのゆれによる破壊を軽減した。
本発明の他のひとつの目的を達成するために、プロジ
ェクタ部と透過式スクリーン部とを備えたプロジェクタ
装置において、該透過式スクリーン部は少なくとも、光
入射側に配置されたフレネルシートと相対的に光出射側
に配置されたフロントシートとを含み、該フロントシー
トは無負荷状態において、1次元曲率を有するように形
成され、該1次元曲率をスクリーン上の1次元方向の位
置座標の関数と見なしたプロファイルは、その関数の2
次の微係数の極性が該1次元曲率の極性とは逆極性とな
るように形成され、該透過式スクリーンの周辺部におい
てのみ、上記両シート相互間を密着させる力を付与する
ためのスクリーン周辺部密着力付与手段を備えた。
〔作用〕
本発明のひとつの目的達成に関連し、前記バネ機構手
段は、周囲環境の変化に起因する表側シート及び裏側シ
ートの伸縮を吸収し、常に、張力を該線材に与える。従
って該線材は、常に、両シートを互いに密着させる力を
付与し続ける。従って、従来技術において必要とされて
いたスクリーン枠を使用する必要がない。従って単位ス
クリーンの継目の陰部の幅を最少限に小さくでき、か
つ、周囲環境の変化に強いマルチスクリーンプロジェク
タを構築できる。
本発明の他のひとつの目的達成に関連しては、本発明
によるマルチスクリーンプロジェクタでは、映像間のス
クリーンフレームをなくし、映像間の衝立の陰を目立た
なくし、また大型であっても建屋内への搬入も容易とな
り、更に地震や左右のゆれに対して強くなる。
上記のプロファイルは、上記プロファイルに内在する
弾性力によって両シートがスクリーン全面において実質
的に互いに密着するように形成した。
〔実施例〕
以下、本発明のひとつの目的を達成するための第1の
実施例を説明する。
第4図は、同実施例における要部としてのマルチスク
リーンの2面の構成要素の一部を示す斜視図である。同
図で11は、第2図の11と同じフレネルシートであり、そ
の大きさは、約40″サイズ即ち横800mm、縦600mm、厚み
約3mm〜1mm程の大きさである。無負荷状態(どこからも
力が加わらない状態)において、該フレネルシートは第
5図に示す通り、観視側に反る極性の1次元曲率を有す
るものとして構成される。該1次元曲率を付与するに
は、通常の平面状フレネルシートを、強制的に1次元曲
率を付与した状態において約80℃以上の塑性変形温度の
環境に放置しておくことによって付与できることが周知
である。該1次元曲率の詳細については後述されるが、
その曲率半径は約10mないし30m程度に選定される。
第4図の21は、該フレネルシートに設けれらた穴があ
る。22は線材であり、その材質としては、ステンレスな
どの金属または、ナイロンなどのプラスチックが用いら
れる。これは単線であっても、より線であっても良い
が、その外直径としては、ディスプレイに映出されるべ
き画素サイズより小さいものが使用される。該線材は、
該穴21を貫通し、該フレネルシートを少なくとも該補強
シート20に密着する方向に張力を及ぼす。
23はバネであり、通常金属線で構成される。24は剛体
状の支持部材であり、金属またはプラスチック部材で構
成される。該バネ23は、該支持部材24を支点として張力
を該線材22に与える。該張力は、線材を経由して、該フ
レネルシート11に伝達され、該フレネルシートの左端を
補強シート20に密着させる。
該支持部材24はスクリーン上の画面に陰を生じさせる
ことのない自由領域に配置される。該自由領域の側は後
述第12図の斜線部42に例示される。
第4図には、単位スクリーンの左端の支持構造のみが
記されているが、右端にも同様の構造が適用される。但
し同図では図の簡潔化表示のために省略してある。
次にフレネルシート11に予め付与しておくべき1次元
曲率について記す。該1次元曲率は、フレネルシート11
の不均一吸湿状態におけるフレネルシートの変形を防止
するべく設定される。プラスチック材の吸湿モデルを詳
細に分析した結果、第6図に示すような等価回路で表現
され得ることを発明者は見い出した。
下記の理論は、フレネルシートについて例示するが、
同じ材質のフロントシートに対しても、その厚み約1mm
を代入することによって全く同様に適用できる。
第6図において、26は、キャパシタ値C1であり、27は
抵抗値R1である。各々は、電圧を水蒸気圧E[N/m2]に
対応させ電流を水流面密度I[kg/m2sec]に対応させる
とき、次式で 定義される。
即ち、C1は単位体積のキャパシタンス値であり、R1
比抵抗(specific resistance)に相当する。尚、R1
単位を基本MKS単位に変形すると[1/sec]となる。これ
は、R1の値がミクロな粒子の衝突散乱過程に起因してい
ることを暗示している。
E1を観視側、即ちフレネルシートの表側の水蒸気圧と
し、E2をフレネルシートの裏側の水蒸気圧とするとき、
第6図は、フレネルシートの表裏間の厚み方向に水分が
拡散して行くモデルを等価回路で表現したものと云え
る。通常、有機化学の分野において拡散係数:Dというパ
ラメータが使用されるが、これは次式で表される。
アクリル材の場合、該拡散定数の値は絶対温度をTと
して経験的にほぼ次式で表わされる。該式はいわゆるア
レニウスの公式と一般に称されているものの一特殊例に
属する。
今仮りに、第4図で示される系の湿度環境が急変した
とする。即ち、水蒸気圧が単位量階段的に増加したとす
る。すると、フレネルシート11の表側からは、直ちに吸
湿が開始される。しかし、裏側には、補強シート20が存
在するためにフレネルシートの裏側は絶縁されていると
見なすことができる。該環境変化に対するフレネルシー
トの吸湿状態の経日応答は、第6図の系の入力E1を単位
階段入力として解くことができる。その解は次式で与え
られる。
上式においてzは、フレネルシートの表側から測った
厚み方向座標(距離)である。tは経過日数である。E
(z,t)はz,tにおけるフレネルシート内部の水蒸気圧で
ある。
式E(z,t)をグラフ表示すると第7図の通りであ
る。同図で実線28がE(z,t)のグラフである。点線29
はその直線近似である。第7図中の横軸Δの式から判る
ように、日数tが4倍経過すると水分浸透深さzは2倍
となることが判る。フレネルシートの厚みを約3mmとす
ると、水分がフレネルシートの裏に達する日数tは、同
図から判るように次式を解いて得られる。
即ち5日間後には、フレネルシートの表面は吸湿し、
裏側は未吸湿の状態にある。
相対湿度換算最大約10%程度の階段状の環境変化が室
内用途においてあり得る。該10%の相対湿度の変化に対
して、通常のアクリル材は約500PPM伸びることが知られ
ている。またスチレン系統の材質を混じた材質におい
て、約100PPM伸びることが知られてる。
表面側が裏面側に対して約100PPM伸びた状態におい
て、該フレネルシートは第5図に示された形状を逆転す
る方向に変形しようとする。該変形量は、材料力学によ
れば1次元曲率Kの変化 分ΔKに換算して次式となる。
上式でεは伸び量でありlは厚みであり、σはポアソ
ン比である。
上式から判るように、第5図の無負荷状態での1次曲
率を約1/21m以上としておけば100PPM程度の表裏伸縮差
ストレスが環境変化に起因して生じても、第5図のフレ
ネルシートの形状を逆転させることはないと保証され
る。従って第4図の構成において、フレネルシートの中
央部がふくらんで見苦しくなることを回避できる。
以上でフレネルシート11に予め付与しておくべき1次
元曲率の所有量についての説明を終る。
該1次元曲率Kの仕様として必ずしも必要ではない
が、更に望ましい条件について次に記す。
該1次元曲率Kを水平方向座標xに無関係な一定常数
とした場合には、第5図の形状は単純な縦円筒状とな
る。しかし、該曲率Kは第8図のグラフ30に例示される
ように、中央部において強く、周辺部において弱くする
ことが望ましい。第8図のKの値は次式で示される。
上式において2x0は単位スクリーンの横幅である。曲
率Kの定義は、上述のzの定義とは逆に、zをフレネル
シートから観視者方向に正とした場合、 であるからして、z(x)を解くと次式となる。
式右辺第2項を付与した理由:即ち、曲率の2次微
分係数をして主1次曲率を示す式右辺の第1項の極性
と逆極性ならしめてある理由は、第4図において、フレ
ネルシート11と、補強シート20との密着性を改善するた
めである。式右辺第2項が存在しない場合、即ち単純
円筒の場合には、主としてフレネルシート11の左右端に
のみ密着力が付与され、フレネルシートの中央部には密
着力が付与されない。式右辺第2項の付与によってフ
レネルシート11の中央部にも密着力が付与される。従っ
て外観上、より好ましい形態のスクリーンを構成でき
る。
以上で、フレネルシートの無負荷時の形状が具備する
べき望ましい十分条件についての説明を終る。
次に、第4図において、バネ23に必要とされる張力に
ついて説明する。
該張力は、フレネルシート11の左端部におけるフレネ
ルシート11と補強シート20との間のすき間:δを外観上
許容される小さな値(約1mm以内)とする条件から設定
される。左端部単位長当りの張力をT1とし、フレネルシ
ート11のヤング率をEとし、左端部における既述曲率値
をK1とすると、材料力学によれば次式を満たす必要があ
る。
即ち、第4図のバネ23の張力は、フレネルシート11の
単位長当り約1.6N以上とする必要がある。以上、表裏伸
縮差100PPMの場合について説明したが伸縮差400PPMの場
合は、式は1/5mとなり、式は13N/mとなる。
通常のバネ用鋼材製金属バネの場合、線径約0.3mmの
ものを左端(長さ約0.6m)一辺当り、計3個使用すると
約10Nの張力が得られる。即ち1m当り約16Nに相当する。
従って上記条件は容易に実現できる。
以上で必要張力についての説明を終り、次に該バネの
必要ダイナミックレンジについて説明する。
該バネに必要とされるダイナミックレンジは、第4図
の構成から判るように、フレネルシート11と補強シート
20との伸縮差からほぼ決まる。該伸縮差は、既述湿度依
存性から約±500PPM以内であると云える。これは、単位
スクリーンの半幅x0が約0.6mの既述例の場合、約±0.3m
mに相当する。従って極く小さなバネを用いれば足り
る。
以上で、本発明の第1の目的を達成するための第1の
実施例の部分要素であるところのフレネルシート及び補
強シートの部分の説明を終る。
次に第9図に本発明の第1の実施例を完結化するため
に、使用されるフロントシートの構成を示す。該フロン
トシートは第4図のフレネルシート11の表側に後述の通
り密着させて使用される。フロントシートに対しても、
その厚みを考慮して上記の理論、即ち式(1)〜(9)
を応用できる。
第9図の31は、無負荷状態でのフロントシートの形状
を示す。フロントシート31の厚みは約1mmであるため、
式に従って、より強い曲率を付与してある。
通常、第2図のフロントシート12は、押し出しロール
成形法によって製造される。従って縦方向に長いフロン
トシートを製造することは容易である。従って、第9図
のフロントシート31は、縦長の形で示してある。即ちこ
れは、第11図における単位スクリーン5,8の2個分に相
当する。一般にはn行mnの構成における1列分に相当す
る。同様にして、フレネルシートを上下方向に連結一体
形成して、1列分の縦長状に構成しても良い。
第10図は、該フロントシート31と、第4図の補強シー
ト20及びフレネルシート11を組み合わせた完結形式の左
端構造を示す。同図において22は線材であり、23はバネ
であり、24は支持部材である。21は、フロントシート31
及びフレネルシート11に設けられた穴である。該線材22
は該穴21を貫通し、補強シート20の外側側面を経由して
バネ23に接続される。従って該バネ23の張力によって、
フロントシート31及びフレネルシート11は補強シート20
に密着する方向の分力を受ける。
尚、後述の要部変形実施例第15図(b)を用いれば、
後述の通り、フレネルシート11に線材貫通用穴を設ける
ことが不要化される。
同図には左端部の支持構造のみを記したが右端部にも
同様の構造が使用される。同図32はフロントシート31及
び補強シート20に貫通する穴である。該穴に別途(非図
示)ネジ棒を貫通させることによって、フロントシート
31は、補強シート20に吊り下げ固定される。
第1図に本発明のひとつの目的を達成するための第1
の実施例の外観を示す。同図で20は各1列分の縦長状補
強シート、31は各1列分の縦長状フロントシート、11は
各々約40″サイズの単位フレネルシートである。
各シート相互間の支持構造は図示されてないが、既述
の通りである。
以上で本発明のひとつの目的を達成するための第1の
実施例の基本説明を終る。
第1の実施例においては、n行m列の巨大スクリーン
のマクロ形状が、ほぼ平面状である場合を示した。用途
に依存して、該マクロ形状を観視側から見て凹円筒状、
または凸円筒状とすることができる。
第12図に本発明のひとつの目的を達成するための第2
の実施例を示す。同図は該マクロ形状を凹円筒状とした
場合を示す。同図はマルチスクリーンプロジェクタの1
行分を上から見た水平断面図を示す。1は3列のプロジ
ェクタであり、5は3列のスクリーンである。該スクリ
ーン5は、第1の実施例と同じく、第10図の単位フレネ
ルシート11、縦長フロントシート31、補強シート20、線
材22、バネ23、支持部材24から構成される。本第2の実
施例においては、各スクリーンの水平指向角は第12図に
おいてβとして示されている。βの値は通常の透過形ス
クリーンの場合約60゜である。該水平指向角の範囲内で
は画面は明るく見えるが該指向角を越えると急に暗く見
える。41の斜線は、良好な視聴領域の境界を示す。
該境界より遠方の任意の位置から、スクリーンの任意
の場所を見込む水平指向角は60゜以内である。従って巨
大なマルチスクリーン全体が一様に明るく見える。か
つ、各列の境界部における左右の輝度差が少ないという
長所を有する。第12図の斜線42は、プロジェクタ1から
の光が通過しない自由領域を示す。この自由領域に物体
が存在しても、スクリーン上には陰は生じない。既述第
10図、第4図の支持部材24は該自由領域に配置される。
本第2の実施例は、その構成例の数を増加して360゜
の円筒ドーム状ディスプレイを形成することも可能であ
る。その際、各1列分のスクリーンの水平断面の形状5
は、必ずしも曲面状とする必要はなく、直線状であって
もよい。即ちマクロに円筒状とすればよい。
以上で第2の実施例の説明を終る。
本発明を、1行m列の横長ディスプレイに応用する場
合には、補強シート20を省略することができる。これを
第3の実施例として第13図に示す。同図で11は単位フレ
ネルシート、12は単位フロントシートである。21,22,2
3,24は、第4図の場合と同じく各々穴、線材、バネ、支
持部材である。フロントシート12は、無負荷状態におい
て、第14図の形状のものを使用する。その原理は式〜
で既述のものと同様である。
以上で第3の実施例の説明を終る。
次に本発明の要部であるところの線材及びバネの端末
部の変形例について第15図に示す。
同図(a),(b),(c),(d),(e),
(f)はいづれも単位スクリーンの左右端境界部の水平
断面部である。同図において、20,11,31,22,23,24は第1
0図で既述の通り、各々、縦長状補強シート、単位フレ
ネルシート、縦長状フロントシート、線材、バネ、支持
部材である。
同図(a)は、既述第10図の構造と同一のものであ
る。同図(b)は、単位フレネルシート11の左右端部の
線材貫通用穴(第10図の21)を削除した変形例である。
(a),(b)共に縦長フロントシート31には、バネ1
ケについて、線材貫通用穴が第10図に示される通り1対
設けられているのであるが第15図は水平断面部であるた
めに穴は各1ケしか表現されていない。
同図(c)は単位フレネルシート11及び縦長フロント
シート31には、バネ1ケ当り、線材貫通穴を各1ケのみ
設けた変形例である。同図(d)は、単位フレネルシー
ト11の左右端部の線材貫通用穴を削除した変形例であ
る。
同図(e)は、右側スクリーンの左端部を密着させる
ための線材22、バネ23及び支持部材24を、左側スクリー
ンの右端部を密着させる目的に兼用した変形例を示す。
同図(f)は線材22の端末部にすずまたは鉛等の材質
の頭33を備えた構造である。その詳細構造を拡大して第
16図に示す。同図で13は、既述第2図のブラックストラ
イプ部である。穴21は丁度このブラックストライプ部を
貫通して設けられる。
第15図(a)〜(f)のいづれの形式を用いても、バ
ネ23の張力が線材22を介してフロントシート31に伝達さ
れることにより、本発明の構成要件としての次の作用を
なす。
即ち、少なくともその分力によって、フロントシート
31は、補強シート20の方向へ向って密着する極性の力を
受ける。
該力によってフレネルシート11もまた、補強シート20
の方向へ密着する極性の力を受ける。
尚、第15図は、第10図に示す通り、複数行からなる縦
長スクリーンブロックが縦長補強シート20、単位フレネ
ルシート11及び縦長フロントシート31からなる場合につ
いて記したものである。既述の通り1行m列構成の場合
には、第13図で既述したように、補強シート20を削除す
ることができる。その場合には、第15図(a),
(b),(c),(d),(e),(f)において20を
フレネルシートと見なし、11を削除すれば良い。勿論2
行以上のフレネルシートを上下端面において接着する等
によって縦長化した場合においても同様である。
また、単位スクリーン中に、第3図で既述したもうひ
とつのシート16を含ませる場合には、第15図において、
該シート16をフレネルシート11とフロントシート31との
間に挿入すれば良い。
次に第17図に、本発明の単位スクリーンの左右端境界
部の迷光防止手段を水平断面図で示す。同図で、20,11,
31は各々既述補強シート、フレネルシート及びフロント
シートである。34は黒色テープまたは黒色塗料の施こさ
れた左右端部である。44はプロジェクタから投写される
迷光である。該左右端に黒色化処理が施されていない場
合には、該投写光は該端部で光学物理上、全反射するた
め、画面内に妨害像として現れる。該黒色化処理によっ
て該妨害像の発生を防止消去できる。単位フレネルシー
ト11の上下端部についても同様の端面黒色化処理を適用
する。
第18図は、既述支持部材24の変形例を水平断面図で示
す。同図20,11,31,22,23は既述のものである。35,36,37
が支持部材24の変形例である。35は長さ約60mm、太さ約
1mmの両側ネジである。36は該ネジ35の中間に設けられ
たネジ頭である。37はナットである。38,40は後述され
るが、当面以下の説明では非存在として良い。ネジ35の
1端は補強シート20の左右端に設けられたネジ穴に固定
される。バネ23の1端は該ナット37によってネジ35に固
定される。同図45は、右側スクリーンの左端部に対応す
る光線を示す。同図46は左側スクリーンの右端部に対応
する光線を示す。光線45,46より後方は、第12図で例示
済みの自由領域42に対応する。従って同図23,35,36,37,
38はすべて自由領域に存在する。自由領域にも若干の不
要な迷光が存在する。
第18図の38は該迷光を遮光するための約1mm厚さのメ
タルまたは樹脂材の遮光用部材である。第18図は既述の
通り水平断面図である。第19図にその垂直断面図を記
す。同図で39は細長い穴であり、穴の幅は約1.5mmであ
る。該細長い穴は既述第18図のネジ(1mmφ)35によっ
て貫通される。38の横幅は、その配置位置における自由
領域の幅約20mmに選定される。その長さは単位フレネル
シートの高さに等しく選定される。第18図において、該
遮光部材38は、ナット37′によってバネ40を経由してネ
ジ35に固定される。該遮光部材38は迷光を遮光する役割
を遂行するに加えて、更に、左右の補強シート20,20′
の前後方向(スクリーン面に対して垂直の方向)の変形
が不そろいとなるのを防ぐ役割を遂行する。バネ40は、
ネジ35が不慮の力によって破壊するのを防止するための
ものである。
以上、左右端境界部の迷光遮光手段について記した
が、単位フレネルシートの上下端境界部の迷光遮光につ
いても、同様の手段を適用する。
第20図、第22図に単位フレネルシートの上下端境界部
の迷光遮光手段を示す。
第20図は水平断面図であり、第22図は垂直断面図であ
る。55が遮光部材であり、その詳細は第21図に示され
る。第21図は、該遮光部材55のスクリーン面に平行な垂
直断面図であり、その幅は単位フレネルシート11の横幅
約800mmと等しく選定される。該遮光部材の高さは部材
の位置における自由領域の高さ約20mmに選定される。第
21図の穴56はネジを通すための幅約1.5mmの穴である。
第20図、第22図にもどって説明する。
51は既述第18図の35と同じ両側ネジである。52はその
ネジ頭である。該両側ネジ51の1端は、補強シート20に
設けられたネジ穴に固定される。54はバネ、53はナット
である。第22図の56,57は各々上側プロジェクタの下端
有効光及び下側プロジェクタの上端有効光を示す。光線
56,57にはさまれた領域が有効光の存在しない自由領域
である。同図55′の枝を補強及び遮光の目的で追加して
も良い。
以上で、単位フレネルシートの上下端の境界部の迷光
遮光手段についての説明を終る。
第23図に、単位フレネルシート11の上下端部を線材に
て支持するための構造を示す。同図は、垂直断面図であ
る。22,23,25,59以外の部分は、第20図で既述のものと
同一である。22,23は、第4図で既述したのと同種の線
材及びバネである。25は該線材22を通すためにフレネル
シート11に設けられた穴である。25′は該線材を通すた
めに補強シート20に設けられた穴である。該穴25と25′
の高さ方向の位置をそろえる必要はない。即ち、補強シ
ートの穴25′はフレネルシート11の上下の境界線上に明
けて良い。フレネルシートの穴25はフレネルシート11の
上端及び下端に沿って明ける。こうすることによって、
線材22の張力経由、フレネルシート11の上下端を補強シ
ート20に密着する方向の力を与え得るだけでなく、各フ
レネルシート11を上下方向に引き伸ばす方向の分力をも
与えることができる。
該分力は、フレネルシート11の厚みが薄い場合におい
て、フレネルシート11にしわがよるのを防ぎ、外観を美
しく保つ効果がある。
尚、第23図において、バネ23の個数は2個しか示して
ないが、フレネルシートの大きさ、厚みに応じてその個
数は任意に選定できる。
本発明のバネ支持機構の説明において、各単位フレネ
ルシートの周辺4辺を各々バネで支持する旨述べたが、
この中、下辺は前述の通り、その端面を相互に接着また
は一体化形成して縦長状としておくことによってバネ支
持を省略することができる。何故なら下辺は重力の作用
によってフレネルシートの厚みが極端に薄くない限り自
然に伸びるからである。
また最上端は、バネで支持する代りに単に、別途補強
シート20に固定されたネジをフレネルシートの穴に貫通
させて支持しても良い。従って本発明の要件は、少なく
ともその巨大マルチスクリーンの各列のフレネルシート
の隣接する左右端部を線材とバネとを使用した機構によ
って支持することにある。
次に、本発明の第4の実施例の外観を第24図に示す。
第4の実施例は、巨大な1枚のフロントシートの存在を
前提としている。該巨大な1枚のフロントシートは縦長
状フロントシートの左右端を相互に接着することによっ
て実現される。該接着作業は困難であるが既に製作され
た例が存在する。
第24図において60は、かような1枚のフロントシート
である。11はその厚みがフロントシート60より薄い約1m
m厚以下の単位フレネルシートである。フレネルレンズ
面は、その出射面、即ちフロントシート60と接する面に
設けられている。フレネルシートは縦長状のものを使用
しても良い。同図は単位フレネルシート11を2行2列計
4面用いる場合を示す。該単位フレネルシート11は、そ
の各隣接辺部において、第25図にその詳細を示す手段に
よって第24図に示された小ネジ61を介してフロントシー
ト60によって支持されると共に、迷光の遮光が達成され
る。
該フロントシート60は、既述のバネによる支持手段に
よって巨大なスクリーン枠へと別途固定される。
該小ネジ61は対角約40″サイズの単位フレネルシート
1枚当り計9個使用される。
第25図は、単位フレネルシートの上端部に沿った水平
断面部を示す。同図で60はフロントシートである。11は
右側の単位フレネルシートである。11′は左側の単位フ
レネルシートである。61は、右側フレネルシート11の左
上隅部の小ネジである。61″は同右側フレネルシート11
の上辺中央部の小ネジである。61′は左側フレネルシー
ト11′の右上隅の小ネジである。63は小ネジ61のネジ頭
である。小ネジ61,61′,61″のネジの太さはほぼ画素サ
イズ約1mmφで長さ約50mmのものが使用さる。64は透明
アクリル材製のワッシャである。66はバネである。67は
ナットである。68,69もナットである。70は不透明樹脂
製の迷光遮光用部材である。71は右側プロジェクタの左
上隅限界の有効光線である。72は左側プロジェクタの右
上隅限界の有効光線である。該有効光線71,72後側(同
図上側)の領域は有効光の存在しない自由領域である。
この領域には、有効光は存在しないが若干の迷光が存在
する。
ナット64によってネジ61はフロントシート60に固定さ
れる。ナット67によってバネ66には圧縮応力が付与さ
れ、該圧縮応力は透明ワッシャ65を介して単位フレネル
シート11に伝達される。従って該フレネルシート11はフ
ロントシート60の方向に密着される。ナット68,69は迷
光遮光用部材70をはさみつけて支持する。該迷光遮光用
部材70は、遮光だけの目的のためのものであるため、そ
の厚みは約0.1mm程度の薄いもので良い。その垂直断面
は、既述第19図と同様である。
ネジ61を貫通させるためのフレネルシート11の穴は、
ネジ径1mmの約2倍程度の直径の穴としておく。そうす
ることによってフレネルシート11とフロントシート60と
の伸縮差に起因してフレネルシート11が変形するのを防
止できる。即ち、フレネルシート11は、左右方向に若干
すべることができる構造である。
本第4実施例に用いる単位フレネルシート11の無負荷
状態における1次元曲率は、第5図で既述したのとは逆
極性とする。何故なら、第5図においては、より後側に
位置する第4図の補強シート20の方向へ密着させること
が目的であった。一方、本第4の実施例においては、よ
り前方に位置するフロントシート60の方向へ密着させる
ことが目的だからである。
しかし乍ら、両者に共通する表現としては、 「無負荷状態において、その周辺部が互いに離れ合う極
性の1次元曲率を付与しておく。」という統一表現が可
能である。
以上で本発明の第4の実施例における単位フレネルシ
ートの左右端隣接部の支持構造及び迷光遮光構造の説明
を終る。
単位フレネルシートの上下端隣接部の迷光遮光構造
は、既述第25図の構造を90゜回転した構造とすれば良
い。従ってその説明を省略する。尚、第24図において、
フレネルシートの構成及び支持方法は既述第4図の説明
において記した方法で代用することができる。その場
合、フレネルシートとフロントシートとを密着させる力
は、大形フロントシートの周辺部を支持するバネ手段に
よって付与できるからである。
本第4実施例においても、フレネルシート11とフロン
トシート60との間に、既述垂直拡散用シート(第3図の
16)をはさみ込んで使用することができる。
本発明の第1,第2,第3,及び後述の第5の実施例に使用
される縦長状フロントシート31または単位フロントシー
ト12の無負荷状態における1次元曲率の変形例を次に記
す。該変形は単位フレネルシート11及び縦長フレネルシ
ートに対しても適用可能である。
既述第1,2,3,5の実施例においては該1次元曲率はた
て円筒状である旨述べた。しかし、代替形態として横円
筒状としても良い。何故なら、横円筒状のロール状シー
トを縦方向に強制的に直線化するべく引き伸ばすと、ポ
アソン比σを介在して、縦円筒化傾向変形力が材料力学
上、現れるからである。
一般に一様な厚みの弾性シートに、その無負荷状態に
おける横円筒傾向の1次元曲率Kyが付与されていると
き、該横円筒プロファイルは次式で表現される。
ここにyは第5図に併記された縦方向座標であり、z
はスクリーン面に垂直な方向の座標である。
該横円筒シートに該曲率Kyを打ち消すトルクをその上
下端に付与すると、該横円筒はたて方向には直線化され
る。しかし、その際次式で示される縦円筒に転化する。
ここに、xは横方向座標である。
上式の意味するところは、1次元曲率Kxの値がσKyに
等しい縦円筒に転化するということである。σの値はア
クリル材またはスチレン材の場合約0.4である。
上記転化現象は、写真フィルムのロールを引き伸ばし
たときによく経験されるところの現象である。
従って、フロントシートおよびフレネルシートの無負
荷状態での1次元曲率の方向は縦/横いづれでも良い。
尚、本発明で1次元曲率という概念は平面化展開可能
な面を意味している。即ち、数学的にはKxKyで与えられ
るいわゆるガウスの全曲率が零の面を意味する。
該全曲率が零でない場合には、球面またはサドル面
(くら形)を意味する。従って、本発明の、バネ機構を
使用しても、平面状に密着させることはできない。従っ
て、本発明に使用される構成シートは、その無負荷状態
における全曲率がほぼ零であるものが使用される。
本発明は、単位プロジェクタ(第11図の1,2,3,4,5)
がCRTプロジェクタである場合のみでなく、液晶パネル
式プロジェクタである場合にもそのまま適用できる。
以上の実施例においては縦長状フロントシート31(第
10図,第1図)を使う場合を主として説明した。以下に
通常の40″サイズの単位フロントシート12(第13図)を
nm個用いる形式の実施例を第5,第6の実施例として示
す。
次に、本発明の第5の実施例の要部の水平断面図及び
全体の斜視図を第26図,第27図に示す。
第5の実施例は第1の実施例の第4図に示す線材22及
びバネ23を応用して第26図に示す支持部材80にフレネル
シート11及びフロントシート12を取りつけたものを単位
ブロックとし第27図で示すように該単位ブロックをm列
n行にカセット方式でつみ重ねてマルチスクリーンを構
成したものである。
第26図において支持部材80を四角筒状にし、かつ、第
18図で既述の光線45,46より後方の第12図で例示済みの
自由領域42の内部に該支持部材80を配置する。フレネル
シート11及びフロントシート12の周辺に穴21を設け線材
22及びバネ23を用いて該四角筒状支持部材80の周辺部の
方向へ引っぱるようにスクリーンを取りつけ単位ブロッ
クを構成したものである。第27図は線材、バネの図示を
省略した。
第5の実施例を示した第26図の部分拡大図を第28図に
示す。
第28図において光線45の入射各αは、第12図からプロ
ジェクタ1のレンズ間隔d=130レンズスクリーン間隔
(投写距離)、l=800mm、又40インチスクリーンの幅
W=814mmとすると次式で示される。
α=tan-1{(W/2−d)/l} ∴α=tan-1{(814/2−130)/800}=19.1゜ フレネルシート11の屈折率n=1.5とするとフレネル
シートの内部を通過する光線45の角度θはスネルの法則
から次式となる。
フレネルシート11の厚さt1=5mmとすると、支持部材8
0の板厚t2はこれを自由領域内とするためには、次式と
なる。
t2≦5tan 12.6゜=1.1mm 従って四角筒状の支持部材80は板厚1mmの鉄板または
アルミ板で製作すれば良い。
第5の実施例において第27図の四角筒状の支持部材80
の変形を第29図,第30図に示す。
第29図(a)は側面図を示し、(b)は上面図を示
す。本実施例において四角筒状の支持部材80の後方及び
単位プロジェクタを納める箱86を細くする。これによっ
て予じめ建屋にセットした鉄角パイプ等の構造体81の上
に各単位ブロックを乗せて、n行、m列に配置すること
ができる。
第30図はレンズ83からスクリーンまでの投写距離が長
い場合の配置を示す。ブラウン管82から出射した光線は
レンズ83で拡大し、鏡84で反射してスクリーンに投写
し、映出する。この配置にすることによって、箱形の支
持部材80の奥行を短かくすることができる。例えば40イ
ンチにおいて投写距離l=1.2mの場合、D1=1.8m程度と
なるが、本実施例においてはD2=1.3m以下にすることが
できる。
以上のように第5の実施例においても、単位スクリー
ン相互間をほぼ密着させることができ、映像の継目が目
立たないマルチスクリーンを提供することができる。以
上で第5の実施例の説明を終る。
次に本発明の第6の実施例の側面図を第31図で示す。
第6の実施例は第5の実施例の第26図で示した四角筒
状の支持部材80に線材22及びバネ23によって第26図と同
様にフレネルシート11及びフロントシート12を、取付け
た単位ブロックにおいて、液晶プロジェクタをもちいて
構成したものである。(本図は線材22とバネ23の図示は
省略する。)液晶パネル及び光源部85から出射した光線
はレンズ83で拡大し、鏡84で反射してスクリーンに投写
する。液晶パネル及び光源部85は第30図で示すブラウン
管82に比べ長さが短かい為、鏡84を用いて光線を反射さ
せると非常にコンパクトに構成できる。
第6の実施例は、前述のコンパクトな単位ブロックの
内、単位プロジェクタ部86は後方から予じめ建屋に設け
たレール87上を滑べらせて単独で出し入れする。又四角
筒状の支持部材80は予じめ建屋に設けた上下の構造体81
にはさみ込むようにして取り付けるようにし前方から単
独で出し入れする。
単位プロジェクタ部86と四角筒状の支持部材80は留め
金具88によって連結する。
第32図は第5,第6の実施例において四角筒状の支持部
材80にフレネルシート11、フロントシート12を線材22及
びバネ23で取りつけた他の構成を示す。
同図において線材22は一たん支持部材80の外側へ引き
出した後、開口89から内側へ戻しバネ23によってフレネ
ルシート11及びフロントシート12から成るスクリーンを
引っぱる。又線材22の通る部分の支持部材80の外側は凹
形の溝90にし、線材22が、支持部材80を積み重ねる時、
こすれて切断しないようにする。
第33図は第31図で示す四角筒状の支持部材80の外観図
で第32図で示す構成を用いたものである。同図で示すよ
うにフロントシート12は四角筒状の支持部材80の周辺の
方向へ引っばるように線材22を張る為、スクリーンを支
持部材80の正面に保持することができる。
第5,第6の実施例においても、巨大スクリーンの全体
を第12図で既述の如く凹円筒状(縦または横)とするこ
とができる。
以上のように第6の実施例においても、スクリーン相
互間をほぼ密着させることができ、映像の継目がほとん
ど目立たないマルチスクリーンを提供することができ
る。
以上で第6の実施例の説明を終る。
第34図以降に本発明の他のひとつの目的を達成するた
めの実施例を示す。
第34図は、本発明の他のひとつの目的を達成するため
の実施例を、通算して第7の実施例として示した斜視図
で、n行1列のマルチスクリーンをm列取り付けた具体
的な実施例を投写側から見た外観図でもある。記号は前
述と同一である。
又、101は迷光遮光用部材の衝立を示し後述する手段
で補強シート20に取りつける。22はフレネルシート11及
びフロントシート12を支持固定する線材で、23は線材21
に連結したバネを示し、該シート11,12は該線材21,バネ
23によって前記衝立101に引掛けて支持する。
ここでフレネルシート11は単位フレネルシートをn行
分割(又は接着)して取りつける。又、フロントシート
12は縦長1列を1枚(接着して1枚化したものも含む)
で構成する。又、同図で102は補強シート20を吊るす機
構を示す。フレネルシート11及びフロントシート12の支
持手段についての詳細を第35図を参照して説明する。第
35図は、第34図の要部詳細を示す外観図である。
第35図において25,32はフレネルシート11及びフロン
トシート12を吊るすビスである。他の記号は前述と同一
である。
各ビス25,32は各シートの荷重を支えるのに十分な太
さのものとする。この場合フロントシート12は約1mmで
薄いため、n行を1本のビス32で支えると該シートは強
度不足となる場合がある。このような時には該シートの
ビス32を通す穴を補強するため104で示す補強片をフロ
ントシート12に接着する。フロントシート12の左右には
該シート12とフレネルシート11,補強シート20が地震等
で光軸方向にゆれて破壊しないように十分前述の衝立10
1の方向に引張る。これは線材22に連結したバネ23の張
力で設定する。
例えば震度5で破壊しないためには0.25Gの加速度と
仮定した場合、50″のスクリーンにおいてはフロントシ
ート12とフレネルシート11及び、前述の補強シート20の
それぞれの自重は約1kg,3kg,8kgで合計約12kgとなる。
この全シートの片辺で支える重量は12kg/2=6kgとな
る。従って6kgの0.25Gにおけるバネ23の張力の1辺の合
計は6/4=1.5kgとなる。従ってシート当りバネ張力300g
のものを片辺5本以上設けるものとする。
第36図は第34図の要部の正面図であり、第36A図は第3
6図のA−A断面図である。これらの図を参照してフレ
ネルシート11及びフロントシート12の前述の線材22の張
り方及びバネ23の取り付け方を説明する。
線材22は直径0.3mm程度の細いステンレス製の黒色よ
り線等で穴間隔3〜5mmにすると3m以上の観察点からは
ほとんど陰が見えなくなる。又、バネ23は前述の衝立10
1の内側に取りつけることによって、隣り合うマルチス
クリーンを密着させることが可能になる。
前記第34図において、各縦長1列のマルチスクリーン
と隣りの1列のマルチスクリーンは103で示す連結機構
を用いて連結する。これによって列間の継目はほぼ密着
させることができ、スクリーンフレーム等を用いること
なくn行m列のマルチスクリーンを構成することができ
る。
第37図は第34図の実施例における衝立101の具体的な
取付け態様を示した断面図である。
第37図において衝立101は補強シート20に105で示すネ
ジ又は接着によって取付ける。補強シート20の入射側に
おいて、衝立101の幅は光不要領域の幅hとほぼ等しく
設定すると光の交さや衝立101の陰が出なくなる。又、
衝立101には光線の反射で映り込まないように反射防止
手段106をほどこす。
第38図は第34図で前述し吊るし機構102によって、n
行m列のマルチスクリーンMを建屋に吊るした状態を示
す。仮りに建屋が地震等で菱形に変形してもマルチスク
リーンMには建屋の左右の壁W及び床Fに対してほぼ自
由になっているためマルチスクリーンMの本体には菱形
に変形する力は加わらない。この為マルチスクリーンM
は破壊することがなく安全に保持できる。なお、Cは天
井である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、単位スクリーンの継目部の不連続部
の極めて小さい良質の巨大マルチスクリーンプロジェク
タを提供できる。従ってその工業上の価値大なるものが
ある。
更に、本発明は、以上に説明したように、細い線材を
用いて構成するため、フレームの陰や、衝立の陰がなく
なり、2つ以上の映像がほぼ連続して観察することがで
きる。また、巨大なマルチスクリーンにおいても分割搬
入できるため容易に搬入が可能である。また、ステンレ
ス製等の強い線材で支持固定が可能でかつ、補強板を上
辺で吊るす機構とするため、強度的にも安全である。
以上、述べたように本発明によれば実用的な効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のひとつの目的を達成するための第1の
実施例を示す斜視図、第2図,第3図はそれぞれ単位ス
クリーンの構成要素を示す斜視図、第4図は本発明の一
実施例の要部を示す斜視図、第5図は本発明で用いるフ
レネルシートの無負荷状態の形状図、第6図はスクリー
ン材質の吸湿性を示す等価回路図、第7図は吸湿プロフ
ァイルの階段応答図、第8図は無負荷状態における曲率
分布の望ましい一例を示すグラフ、第9図はフロントシ
ートの無負荷状態の形状図、第10図は本発明の一実施例
の要部を示す斜視図、第11図は従来のマルチスクリーン
プロジェクタを示す概念図、第12図は本発明の第2の実
施例を示す平面図、第13図は本発明の第3の実施例の要
部斜視図、第14図はフロントシートの無負荷状態の形状
図、第15図は本発明の各実施例の要部の変形例を示す水
平断面図、第16図は第15図の一部拡大図、第17図,第18
図はそれぞれ本発明の各実施例の要部の詳細を示す水平
断面図、第19図は迷光遮光用部材の垂直断面図、第20図
は本発明の各実施例の要部の水平断面図、第21図は迷光
遮光用部材の垂直断面図、第22図,第23図はそれぞれ本
発明の各実施例の要部の垂直断面図、第24図は本発明の
第4の実施例の外観図、第25図はその要部の水平断面
図、第26図は本発明の第5の実施例の四角筒状の支持部
材を上から見た断面図、第27図は第26図の単位ブロック
を積み重ねた外観図、第28図は第26図の部分拡大図、第
29図は第26図の単位ブロックの側面図、第30図は同上面
図、第31図は本発明の第6の実施例の側面図、第32図は
第26図の単位ブロックの他の構成例を示す構成図、第33
図は第32図の単位ブロックの外観図、第34図は本発明の
第2の目的を達成するための実施例の斜視図、第35図は
第34図の実施例の要部詳細を示す分解斜視図、第36図は
第34図の要部を示す正面図、第36A図は第36図のA−A
断面図、第37図は第34図の要部詳細を示す断面図、第38
図は第34図で示した本発明の実施例の建屋取付状況の説
明図、である。 符号の説明 1,2,3,4……単位プロジェクタ、5,6,7,8……単位スクリ
ーン、11……フレネルシート、12,31……フロントシー
ト、16……垂直拡散シート、20……補強シート、21……
穴、22……線材、23……バネ、24……支持部材、25……
穴、35……両側ネジ、36……ネジ頭、37,37′……ナッ
ト、38……迷光遮光用部材、40……バネ、45,46……限
界光線、51……ネジ、52……ネジ頭、53……ナット、54
……バネ、55……迷光遮光用部材、56,57……限界光
線、60……フロントシート、61……小ネジ、63……ネジ
頭、64……ナット、65……透明ワッシャ、66……バネ、
67,68,69……ナット、70……迷光遮光用部材、80……四
角状の支持部材、85……液晶パネル及び光源部、86……
単位プロジェクタ、101……衝立、102……吊るし機構、
103……連結機構、104……補強片、105……ネジ、106…
…反射防止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/74 H04N 5/74 C F (72)発明者 田村 雄三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所ニューメディア工場 部内 (72)発明者 黒田 祥二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所ニューメディア工場 部内 (56)参考文献 特開 昭64−88531(JP,A) 実開 平1−93885(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 21/62

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n、mを少なくともその一方が2以上の整
    数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方向
    にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に配
    置された単位プロジェクタ手段を備え、 該単位プロジェクタ手段に少なくとも機能的に対応して
    設けられた2層以上のシートからなる透過式スクリーン
    手段を備え、 該2層以上のシートは少なくともフレネルレンズを備え
    たフレネルシートとレンチキュラーレンズを備えたフロ
    ントシートとを含み、 該2層以上のシートの内の特定の2層のシートの少なく
    とも左右端部において、各層を相互に相密着させる方向
    の密着力を付与する密着力付与手段を備え、該密着力付
    与手段が実質的に有効投写光の存在しない自由領域に配
    置されているマルチスクリーンプロジェクタであって、 更に、迷光遮光用部材を備え、 該迷光遮光用部材を、該単位プロジェクタ手段に対応す
    るフレネルレンズが相互に少なくとも左右に隣り合う辺
    に沿って配置してあることを特徴とするマルチスクリー
    ンプロジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該2層以上のシートの内の少なくとも1層のシートが、
    構造的に上下方向に連結一体化された縦長シート状であ
    って、その自重を上方から吊るすための自重吊るし手段
    を備えてなることを特徴とするマルチスクリーンプロジ
    ェクタ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該2層以上のシートの内の少なくとも1層のシートが、
    構造的に上下左右方向に連結一体化された大形シート状
    であって、その自重を上方から吊るすための自重吊るし
    手段を備えてなることを特徴とするマルチスクリーンプ
    ロジェクタ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該フレネルシートが、構造的に独立したnm個の単位フレ
    ネルシートによって構成されてなることを特徴とするマ
    ルチスクリーンプロジェクタ。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該フレネルシートの少なくとも左右端面をおおうように
    黒色テープが施されてなることを特徴とするマルチスク
    リーンプロジェクタ。
  6. 【請求項6】請求項2に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該2層以上のシートは、視聴者側から見て、順に、フロ
    ントシート、フレネルシート、及び補強シートの3層構
    造であり、該特定の2層のシートは、補強シート及びフ
    ロントシートであり、該特定2層の各単位シートは、m
    列の縦長状補強シート及びm列の縦長状フロントシート
    であり、 支持部材手段、及び画素サイズよりその直径の小さい線
    材手段を備え、該密着力付与手段の力は、該支持部材手
    段を支点として、該線材手段を経由する張力の形式で、
    該縦長状フロントシートの互いに相隣接する左右端部に
    付与されてなることを特徴とするマルチスクリーンプロ
    ジェクタ。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 nは1であり、該2層以上のシートは、視聴者側から見
    て、順に、フロントシート及びフレネルシートであり、 支持部材手段、及び画素サイズよりその直径の小さい線
    材手段を備え、該密着力付与手段の力は、該支持部材手
    段を支点として、該線材手段を経由する張力の形式で、
    該フロントシートの左右端部に付与されてなることを特
    徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のマルチスクリーンプロジ
    ェクタにおいて、 該スクリーンは視聴者側から見て、巨視的に凹円筒面状
    に構成されてなることを特徴とするマルチスクリーンプ
    ロジェクタ。
  9. 【請求項9】請求項6または請求項7に記載のマルチス
    クリーンプロジェクタにおいて、 該支持部材は、該単位プロジェクタからの有効光線の存
    在しない自由領域に配置され、かつ、該支持部材と連結
    して、該迷光遮光用部材が形成されてなることを特徴と
    するマルチスクリーンプロジェクタ。
  10. 【請求項10】請求項7に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 該支持部材手段と該迷光遮光用部材とが一体化形成され
    てなることを特徴とするマルチスクリーンプロジェク
    タ。
  11. 【請求項11】請求項1に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 該フロントシートは無負荷状態において1次元曲率を有
    するように形成され、該1次元曲率をスクリーン位置座
    標の関数と見なしたプロファイルは、その関数の2次の
    微係数の極性が該1次元曲率の極性とは逆極性であるよ
    うに形成し、これによって、該密着力がスクリーン面の
    全面にわたって均等に付与されることを特徴とするマル
    チスクリーンプロジェクタ。
  12. 【請求項12】請求項4に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 更に4角筒状支持部材手段、及び画素サイズよりその直
    径の小さい線材手段を備え、該密着力付与手段の力は、
    該支持部材手段を支点として、該線材手段を経由する張
    力の形式で、各フロントシートの互いに相隣接する周辺
    部において付与され、かつ、該単位フレネルシートの周
    辺部は、該張力によって該4角筒状支持部材の開口部と
    相接するように構成されてなることを特徴とするマルチ
    スクリーンプロジェクタ。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 該4角筒状支持部材は、単位プロジェクタを収納する箱
    と連結されてなることを特徴とするマルチスクリーンプ
    ロジェクタ。
  14. 【請求項14】請求項12に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 nm個の単位フレネルシートが視聴者側から見て、巨視的
    に全体として凹円筒面の一部をなすように配置されてな
    ることを特徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  15. 【請求項15】n、mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
    配置された単位プロジェクタ手段を備え、 該単位プロジェクタ手段に少なくとも機能的に対応して
    設けられた2層以上のシートからなる透過式スクリーン
    手段を備え、 該2層以上のシートは少なくともフレネルレンズを備え
    たフレネルシートとレンチキュラーレンズを備えたフロ
    ントシートとを含み、 該2層以上のシートの内の特定の2層のシートの少なく
    とも左右端部において、各層を相互に相密着させる方向
    の密着力を付与する密着力付与手段を備え、該密着力付
    与手段が実質的に有効投写光の存在しない自由領域に配
    置されているマルチスクリーンプロジェクタであって、 該スクリーンは、視聴者から見て、巨視的に凹円筒状に
    構成されてなることを特徴とするマルチスクリーンプロ
    ジェクタ。
  16. 【請求項16】n、mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
    配置された単位プロジェクタ手段を備え、 該単位プロジェクタ手段に少なくとも機能的に対応して
    設けられた2層以上のシートからなる透過式スクリーン
    手段を備え、 該2層以上のシートは少なくともフレネルレンズを備え
    たフレネルシートとレンチキュラーレンズを備えたフロ
    ントシートとを含み、 該2層以上のシートの内の特定の2層のシートの少なく
    とも左右端部において、各層を相互に相密着させる方向
    の密着力を付与する密着力付与手段を備え、該密着力付
    与手段が実質的に有効投写光の存在しない自由領域に配
    置されているマルチスクリーンプロジェクタであって、 該単位プロジェクタ手段に対応して、投写光を折り曲げ
    るためのミラー手段が設けられてなることを特徴とする
    マルチスクリーンプロジェクタ。
  17. 【請求項17】n、mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
    配置された単位プロジェクタ手段と、 透過形で少なくともn行を1枚またはn枚として構成し
    たフレネルシートと、水平方向に光を拡散するレンチキ
    ュラーレンズからなるフロントシートと、を透明な補強
    シート上に重ねて構成した3層以上のシートを、m列連
    結してなるスクリーン手段と、 を備えると共に、 前記補強シートの入射面側に迷光遮光用の衝立を取り付
    け、該衝立に少なくとも前記フロントシートの左右辺を
    複数の線材とバネを用いて前記補強シート側に密着せし
    めるような張力を付与して取り付けて成ることを特徴と
    するマルチスクリーンプロジェクタ。
  18. 【請求項18】請求項17に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 前記補強シートの上部に吊るし機構を設けたことを特徴
    とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  19. 【請求項19】請求項18に記載のマルチスクリーンプロ
    ジェクタにおいて、 m例の補強シートを左右方向に連結する機構を設けたこ
    とを特徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。
  20. 【請求項20】n、mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
    配置された単位プロジェクタ手段を備え、 該単位プロジェクタ手段に少なくとも機能的に対応して
    設けられた2層以上のシートからなる透過式スクリーン
    手段を備え、 該2層以上のシートは少なくともフレネルレンズを備え
    たフレネルシートと、レンチキュラーレンズを備えたフ
    ロントシートとを含み、 該2層以上のシートの内の少なくとも1枚のシートを、
    その直径が画素サイズより小さい、張力の付与された線
    材手段によって支持したことを特徴とするマルチスクリ
    ーンプロジェクタ。
  21. 【請求項21】n、mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
    配置された単位プロジェクタ手段を備え、 該単位プロジェクタ手段に少なくとも機能的に対応して
    設けられた2層以上のシートからなる透過式スクリーン
    手段を備え、 該2層以上のシートは少なくともフレネルレンズを備え
    たフレネルシートと、レンチキュラーレンズを備えたフ
    ロントシートとを含み、 該2層以上のシートの少なくとも左右端境界部に沿って
    配置された、衝立状の迷光遮光用部材を備え、該迷光遮
    光用部材に、該2層以上のシートを実質的に相密着させ
    るための支持部材の作用を兼ねさせてなることを特徴と
    するマルチスクリーンプロジェクタ。
  22. 【請求項22】プロジェクタ部と透過式スクリーン部と
    を備えたプロジェクタ装置において、 該透過式スクリーン部は少なくとも、光入射側に配置さ
    れたフレネルシートと相対的に光出射側に配置されたフ
    ロントシートとを含み、両シートのうち少なくとも一方
    のシートは無負荷状態において、1次元曲率を有するよ
    うに形成され、該1次元曲率をスクリーン上の1次元方
    向の位置座標の関数と見なしたプロファイルは、その関
    数の2次の微係数の極性が該1次元曲率の極性とは逆極
    性となるように形成され、該透過式スクリーンの周辺部
    においてのみ、上記両シート相互間を密着させる密着力
    を付与するためのスクリーン周辺部保持手段を備え、 上記プロファイルに内在する弾性力によって両シートが
    スクリーン全面において実質的に互いに密着するように
    形成したことを特徴とするプロジェクタ装置。
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