JP2898621B1 - 変位検出装置 - Google Patents
変位検出装置Info
- Publication number
- JP2898621B1 JP2898621B1 JP6004698A JP6004698A JP2898621B1 JP 2898621 B1 JP2898621 B1 JP 2898621B1 JP 6004698 A JP6004698 A JP 6004698A JP 6004698 A JP6004698 A JP 6004698A JP 2898621 B1 JP2898621 B1 JP 2898621B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- displacement
- signal
- output signal
- output
- detecting means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 差動変位センサが故障したとしても補償して
変位量の検出を行うことができる変位検出装置を提供す
る。 【解決手段】 変位検出手段4の差動変位センサ10は
差動トランスから成り、1次コイル11の電磁誘導によ
って第1の2次コイル12から出力信号Aが発生し、第
2の2次コイル13から出力信号Bが発生する。各出力
信号A,Bは、制御手段20に入力される。入力された
各出力信号A,Bは、引算されて変位信号Dとして出力
される。2次コイル12,13のいずれか一方が破断す
るなど差動変位センサ10が故障したときには、出力信
号A,Bの和Cから破断してない2次コイルからの出力
信号を引いた値を破断したコイルからの仮の出力信号と
みなして変位信号Dを演算する。このようにしてコイル
の破断が補償されて異常な変位信号Dが出力されると言
ったことが防がれる。
変位量の検出を行うことができる変位検出装置を提供す
る。 【解決手段】 変位検出手段4の差動変位センサ10は
差動トランスから成り、1次コイル11の電磁誘導によ
って第1の2次コイル12から出力信号Aが発生し、第
2の2次コイル13から出力信号Bが発生する。各出力
信号A,Bは、制御手段20に入力される。入力された
各出力信号A,Bは、引算されて変位信号Dとして出力
される。2次コイル12,13のいずれか一方が破断す
るなど差動変位センサ10が故障したときには、出力信
号A,Bの和Cから破断してない2次コイルからの出力
信号を引いた値を破断したコイルからの仮の出力信号と
みなして変位信号Dを演算する。このようにしてコイル
の破断が補償されて異常な変位信号Dが出力されると言
ったことが防がれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位量に応じて2
つの異なる信号を出力する差動変位センサを備える変位
検出装置に関する。
つの異なる信号を出力する差動変位センサを備える変位
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LVDT(linear variable differenti
al transformer)などの変位検出装置は、たとえばアク
チュエータなどの変位を検出するために用いられ、一定
の交流電圧で励磁される1次コイルと、電磁誘導によっ
て誘導起電力を発生する2つの2次コイルと、1次コイ
ルおよび2次コイルにわたって変位自在に設けられる可
動コアとから成る変位センサを有する。可動コアが2つ
の2次コイルの中央に位置する場合には、1次コイルの
励磁によって2つの2次コイルに発生する誘導起電力は
等しく、この中心位置から可動コアが変位すると一方の
2次コイルの誘導起電力が増加し、他方の2次コイルの
誘導起電力が減少する。したがって、一方の2次コイル
の誘導起電力を出力信号Aとし、他方の2次コイルの誘
導起電力を出力信号Bとし、これらの差を演算して得ら
れる変位信号によって可動コアの変位量を正確に検出す
ることが可能である。
al transformer)などの変位検出装置は、たとえばアク
チュエータなどの変位を検出するために用いられ、一定
の交流電圧で励磁される1次コイルと、電磁誘導によっ
て誘導起電力を発生する2つの2次コイルと、1次コイ
ルおよび2次コイルにわたって変位自在に設けられる可
動コアとから成る変位センサを有する。可動コアが2つ
の2次コイルの中央に位置する場合には、1次コイルの
励磁によって2つの2次コイルに発生する誘導起電力は
等しく、この中心位置から可動コアが変位すると一方の
2次コイルの誘導起電力が増加し、他方の2次コイルの
誘導起電力が減少する。したがって、一方の2次コイル
の誘導起電力を出力信号Aとし、他方の2次コイルの誘
導起電力を出力信号Bとし、これらの差を演算して得ら
れる変位信号によって可動コアの変位量を正確に検出す
ることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような変位検出装
置において、2つの2次コイルのうちいずれか一方が破
断したときには、その一方の2次コイルには誘導起電力
が発生せず、誘導起電力が0になるなど異常信号が出力
され、これに基づいて異常な変位信号が出力され、アク
チュエータの正確な変位量の検出が行えなくなってしま
うといった問題を有する。
置において、2つの2次コイルのうちいずれか一方が破
断したときには、その一方の2次コイルには誘導起電力
が発生せず、誘導起電力が0になるなど異常信号が出力
され、これに基づいて異常な変位信号が出力され、アク
チュエータの正確な変位量の検出が行えなくなってしま
うといった問題を有する。
【0004】本発明の目的は、差動変位センサの一方の
出力信号が異常信号を出力したとしても、これを補償し
て変位量の検出を行うことができる変位検出装置を提供
することである。
出力信号が異常信号を出力したとしても、これを補償し
て変位量の検出を行うことができる変位検出装置を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可動部の変位
量が増加するにつれて、信号量が増加する出力信号A、
および信号量が減少する出力信号Bを発生する差動変位
センサと、出力信号Aと出力信号Bとの和C=(A+
B)を予め記憶する記憶手段と、出力信号Aと出力信号
Bとの差を演算して変位信号D=(A−B)を出力する
演算手段と、いずれか一方の出力信号(A;B)が異常
信号を出力したことを検出する異常検出手段とを有し、
異常検出手段が一方の出力信号(A;B)の異常信号を
検出したとき、前記演算手段は記憶手段に記憶された和
Cから他方の出力信号(B;A)を引算した値を一方の
出力信号(C−B;C−A)とみなして変位信号D=
(C−2B;2A−C)を出力することを特徴とする変
位検出手段を備える変位検出装置である。
量が増加するにつれて、信号量が増加する出力信号A、
および信号量が減少する出力信号Bを発生する差動変位
センサと、出力信号Aと出力信号Bとの和C=(A+
B)を予め記憶する記憶手段と、出力信号Aと出力信号
Bとの差を演算して変位信号D=(A−B)を出力する
演算手段と、いずれか一方の出力信号(A;B)が異常
信号を出力したことを検出する異常検出手段とを有し、
異常検出手段が一方の出力信号(A;B)の異常信号を
検出したとき、前記演算手段は記憶手段に記憶された和
Cから他方の出力信号(B;A)を引算した値を一方の
出力信号(C−B;C−A)とみなして変位信号D=
(C−2B;2A−C)を出力することを特徴とする変
位検出手段を備える変位検出装置である。
【0006】本発明に従えば、可動部の変位量は、出力
信号Aと出力信号Bとの差を演算した変位信号Dに基づ
いて正確に検出することができる。出力信号Aは、可動
部の変位量が増加するにつれて信号量が増加し、出力信
号Bは可動部の変位量が増加するにつれて信号量が減少
するので、出力信号Aと出力信号Bとの和Cは常にほぼ
一定である。したがって、たとえば出力信号Bは出力信
号Aと出力信号Bとの和Cから出力信号Aを引算した値
にほぼ等しくなる。
信号Aと出力信号Bとの差を演算した変位信号Dに基づ
いて正確に検出することができる。出力信号Aは、可動
部の変位量が増加するにつれて信号量が増加し、出力信
号Bは可動部の変位量が増加するにつれて信号量が減少
するので、出力信号Aと出力信号Bとの和Cは常にほぼ
一定である。したがって、たとえば出力信号Bは出力信
号Aと出力信号Bとの和Cから出力信号Aを引算した値
にほぼ等しくなる。
【0007】たとえば差動変位センサが故障するなどし
て出力信号Bが異常な値を出力し、異常検出手段によっ
て出力信号Bの異常信号が検出されたとき、この異常信
号を出力信号Bに代えて、記憶手段に記憶された和Cか
ら出力信号Aを引算した値を出力信号Bとみなして変位
信号D=A−B=A−(C−A)=2A−Cを演算して
出力する。このようにして差動変位センサが故障して異
常な出力信号が発生したとしても、これを補償して変位
信号Dを出力することができる。
て出力信号Bが異常な値を出力し、異常検出手段によっ
て出力信号Bの異常信号が検出されたとき、この異常信
号を出力信号Bに代えて、記憶手段に記憶された和Cか
ら出力信号Aを引算した値を出力信号Bとみなして変位
信号D=A−B=A−(C−A)=2A−Cを演算して
出力する。このようにして差動変位センサが故障して異
常な出力信号が発生したとしても、これを補償して変位
信号Dを出力することができる。
【0008】また本発明の前記差動変位センサは、交流
電源によって励磁される1次コイルと、2つの2次コイ
ルと、1次コイルおよび2つの2次コイルにわたって変
位自在に挿通され、強磁性材料から成る可動部とを有す
ることを特徴とする。
電源によって励磁される1次コイルと、2つの2次コイ
ルと、1次コイルおよび2つの2次コイルにわたって変
位自在に挿通され、強磁性材料から成る可動部とを有す
ることを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、差動変位センサは1次コ
イルと2つの2次コイルとを有し、これらのコイルにわ
たって強磁性材料から成る可動部が変位自在に挿通さ
れ、いわば差動トランスとなり、可動部はコアとして機
能する。したがって、交流電源によって励磁される1次
コイルによって2つの2次コイルには誘導起電力が発生
する。この誘導起電力は可動部の変位量に応じて増減
し、一方の2次コイルに発生する誘導起電力が出力信号
Aとなり、他方の2次コイルに発生する誘導起電力が出
力信号Bとなる。このような差動トランスを用いた差動
変位センサによって、可動部の変位量を正確に検出する
ことができる。
イルと2つの2次コイルとを有し、これらのコイルにわ
たって強磁性材料から成る可動部が変位自在に挿通さ
れ、いわば差動トランスとなり、可動部はコアとして機
能する。したがって、交流電源によって励磁される1次
コイルによって2つの2次コイルには誘導起電力が発生
する。この誘導起電力は可動部の変位量に応じて増減
し、一方の2次コイルに発生する誘導起電力が出力信号
Aとなり、他方の2次コイルに発生する誘導起電力が出
力信号Bとなる。このような差動トランスを用いた差動
変位センサによって、可動部の変位量を正確に検出する
ことができる。
【0010】また本発明の前記変位検出手段は複数個設
けられて冗長系となることを特徴とする。
けられて冗長系となることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、変位検出手段は複数設け
られて冗長系(多重系)となるので、第1の検出手段か
らの変位信号Dに基づいてアクチュエータの変位量を検
出してアクチュエータをフィードバック制御していたと
き、第1の変位検出手段の出力信号が異常信号を出力し
た場合には、第1の変位検出手段を切離し、第2の変位
検出手段に切替える。このような場合、第1の変位検出
手段の2つの検出出力のうちいずれか一方が異常信号を
出力したとしても上述したように変位信号Dは補償され
て出力されるので、第1の変位検出手段から第2の変位
検出手段に切換わるまでの間に異常な変位信号Dが出力
されるといったことが防がれ、この異常な変位信号Dに
基づいてアクチュエータをフィードバック制御してハー
ドオーバが生じるといったことが防がれる。このように
してアクチュエータなどを制御するシステムの信頼性が
向上する。
られて冗長系(多重系)となるので、第1の検出手段か
らの変位信号Dに基づいてアクチュエータの変位量を検
出してアクチュエータをフィードバック制御していたと
き、第1の変位検出手段の出力信号が異常信号を出力し
た場合には、第1の変位検出手段を切離し、第2の変位
検出手段に切替える。このような場合、第1の変位検出
手段の2つの検出出力のうちいずれか一方が異常信号を
出力したとしても上述したように変位信号Dは補償され
て出力されるので、第1の変位検出手段から第2の変位
検出手段に切換わるまでの間に異常な変位信号Dが出力
されるといったことが防がれ、この異常な変位信号Dに
基づいてアクチュエータをフィードバック制御してハー
ドオーバが生じるといったことが防がれる。このように
してアクチュエータなどを制御するシステムの信頼性が
向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある変位検出装置1を備える制御システムのブロック図
である。変位検出装置1は、たとえばアクチュエータ2
の作動部3の変位量を検出するために用いられ、本実施
形態ではLVDTから成る3つの変位検出手段4,5,
6を有する。変位検出装置1からの変位信号Dはコント
ロール装置21に入力され、変位信号Dに基づいてアク
チュエータ2はフィードバック制御される。
ある変位検出装置1を備える制御システムのブロック図
である。変位検出装置1は、たとえばアクチュエータ2
の作動部3の変位量を検出するために用いられ、本実施
形態ではLVDTから成る3つの変位検出手段4,5,
6を有する。変位検出装置1からの変位信号Dはコント
ロール装置21に入力され、変位信号Dに基づいてアク
チュエータ2はフィードバック制御される。
【0013】変位検出装置1の各変位検出手段4〜6は
それぞれ独立してアクチュエータ2の作動部3の変位量
を検出し、制御システムは切替冗長系となる。したがっ
て、アクチュエータ2が第1の変位検出手段4の変位信
号Dに基づいて制御されているとき、この第1の変位検
出手段が故障したときには、第1の変位検出手段4を切
離して、第2の変位検出手段5に切替えて第2の変位検
出手段5でアクチュエータ2を制御する。同様にこの第
2の変位検出手段5が故障したときには、第3の変位検
出手段6に切替えてアクチュエータ2を制御する。この
ような各変位検出手段4〜6は同一の構成を有するの
で、対応する構成には同一の参照符を付し説明は省略す
る。
それぞれ独立してアクチュエータ2の作動部3の変位量
を検出し、制御システムは切替冗長系となる。したがっ
て、アクチュエータ2が第1の変位検出手段4の変位信
号Dに基づいて制御されているとき、この第1の変位検
出手段が故障したときには、第1の変位検出手段4を切
離して、第2の変位検出手段5に切替えて第2の変位検
出手段5でアクチュエータ2を制御する。同様にこの第
2の変位検出手段5が故障したときには、第3の変位検
出手段6に切替えてアクチュエータ2を制御する。この
ような各変位検出手段4〜6は同一の構成を有するの
で、対応する構成には同一の参照符を付し説明は省略す
る。
【0014】LVDTから成る変位検出手段4は、差動
トランスから成る差動変位センサ10を有する。差動変
位センサ10は、交流電源9によって励磁される1次コ
イル11と、第1の2次コイル12と、第2の2次コイ
ル13とを有し、各コイル11〜13にわたって強磁性
材料から成る可動コア14が変位自在に挿入される。第
1の2次コイル12と第2の2次コイル13とは直列に
接続され、中間タップ15は接地される。1次コイル1
1が励磁されると第1および第2の2次コイル12,1
3にそれぞれ誘導起電力が発生する。可動コア14が2
つの2次コイル12,13の中央に位置する中立位置で
は2つの2次コイル12,13には等しい誘導起電力が
発生し、可動コア14が第1の2次コイル12側、図1
において上方に変位して可動コア14の変位量xが増加
すると、第1の2次コイル12に発生する誘導起電力が
増加し、これとともに第2の2次コイル13に発生する
誘導起電力が減少する。第1の2次コイル12に発生す
る誘導起電力を出力信号Aとし、第2の2次コイル13
に発生する誘導起電力を出力信号Bとする。可動コア1
4が第2の2次コイル13側に変位すると逆に出力信号
Aが減少し、出力信号Bが増加することになる。このよ
うな各変位検出手段4〜6の可動コア14およびアクチ
ュエータ2の作動部3は相互に連結されて一体となって
変位する。
トランスから成る差動変位センサ10を有する。差動変
位センサ10は、交流電源9によって励磁される1次コ
イル11と、第1の2次コイル12と、第2の2次コイ
ル13とを有し、各コイル11〜13にわたって強磁性
材料から成る可動コア14が変位自在に挿入される。第
1の2次コイル12と第2の2次コイル13とは直列に
接続され、中間タップ15は接地される。1次コイル1
1が励磁されると第1および第2の2次コイル12,1
3にそれぞれ誘導起電力が発生する。可動コア14が2
つの2次コイル12,13の中央に位置する中立位置で
は2つの2次コイル12,13には等しい誘導起電力が
発生し、可動コア14が第1の2次コイル12側、図1
において上方に変位して可動コア14の変位量xが増加
すると、第1の2次コイル12に発生する誘導起電力が
増加し、これとともに第2の2次コイル13に発生する
誘導起電力が減少する。第1の2次コイル12に発生す
る誘導起電力を出力信号Aとし、第2の2次コイル13
に発生する誘導起電力を出力信号Bとする。可動コア1
4が第2の2次コイル13側に変位すると逆に出力信号
Aが減少し、出力信号Bが増加することになる。このよ
うな各変位検出手段4〜6の可動コア14およびアクチ
ュエータ2の作動部3は相互に連結されて一体となって
変位する。
【0015】第1の2次コイル12に発生する出力信号
Aは交流電圧として復調器16に入力される。復調器1
6では入力された交流電圧を整流、平滑して直流電圧に
変換する。直流電圧に変換された出力信号Aはアナログ
信号であるから、A/D変換器18に入力してデジタル
信号に変換してから制御手段20に入力する。
Aは交流電圧として復調器16に入力される。復調器1
6では入力された交流電圧を整流、平滑して直流電圧に
変換する。直流電圧に変換された出力信号Aはアナログ
信号であるから、A/D変換器18に入力してデジタル
信号に変換してから制御手段20に入力する。
【0016】また、可動コア14の変位量xが増加する
につれて、第2の2次コイル13に発生する誘導起電力
である出力信号Bは減少する。この出力信号Bは復調器
17で直流に変換され、A/D変換器19でデジタル信
号に変換されて制御手段20に入力される。
につれて、第2の2次コイル13に発生する誘導起電力
である出力信号Bは減少する。この出力信号Bは復調器
17で直流に変換され、A/D変換器19でデジタル信
号に変換されて制御手段20に入力される。
【0017】図2(1)は、可動コア14の変位量xと
各出力信号A,Bの信号量との関係を示すグラフであ
る。グラフに示されるように、可動コア14の変位量x
が増加するにつれて出力信号Aは増加し、出力信号Bは
減少する。可動コア14が第1の2次コイル12と第2
の2次コイル13の中央に位置するとき、すなわち可動
コア14の変位量x=0であるとき、第1の2次コイル
12と第2の2次コイル13とに発生する誘導起電力は
等しくなる。
各出力信号A,Bの信号量との関係を示すグラフであ
る。グラフに示されるように、可動コア14の変位量x
が増加するにつれて出力信号Aは増加し、出力信号Bは
減少する。可動コア14が第1の2次コイル12と第2
の2次コイル13の中央に位置するとき、すなわち可動
コア14の変位量x=0であるとき、第1の2次コイル
12と第2の2次コイル13とに発生する誘導起電力は
等しくなる。
【0018】ここで出力信号Aと出力信号Bとの加算し
た値C=A+Bは、グラフに示されるようにほぼ一定と
なる。また出力信号Aから出力信号Bを引算した値であ
る変位信号D=A−Bは、グラフに示されるように変化
量xが増加するにつれて変位信号Dは増加する。しかも
その変化率は出力信号A,Bに比べて極めて大きな値と
なるので、この変位信号Dに基づいて可動コア14の変
化量xを正確に検出することができる。したがって、制
御手段20に入力された出力信号A,Bを、制御手段2
0で引算して変位信号Dとして変位検出手段4から出力
する。この出力された変位信号Dに基づいてアクチュエ
ータ2は、フィードバック制御される。
た値C=A+Bは、グラフに示されるようにほぼ一定と
なる。また出力信号Aから出力信号Bを引算した値であ
る変位信号D=A−Bは、グラフに示されるように変化
量xが増加するにつれて変位信号Dは増加する。しかも
その変化率は出力信号A,Bに比べて極めて大きな値と
なるので、この変位信号Dに基づいて可動コア14の変
化量xを正確に検出することができる。したがって、制
御手段20に入力された出力信号A,Bを、制御手段2
0で引算して変位信号Dとして変位検出手段4から出力
する。この出力された変位信号Dに基づいてアクチュエ
ータ2は、フィードバック制御される。
【0019】このようにして可動コア14の変位量xを
検出しているとき、たとえば図1において参照符Pで示
される位置で第2の2次コイル13が破断したときに
は、第2の2次コイル13では誘導起電力が発生せず出
力信号Bは0となる。このときの可動コア14の変位量
xと各信号量との関係は、図2(2)のグラフに示され
る。このグラフに示されるように、第2の2次コイル1
3が破断したときには前述したように出力信号Bが常に
0となり、これによって出力信号Aから出力信号Bを引
算した値である変位信号Dは出力信号Aに等しくなって
しまい、可動コア14の正確な変位量xを検出できなく
なってしまう。
検出しているとき、たとえば図1において参照符Pで示
される位置で第2の2次コイル13が破断したときに
は、第2の2次コイル13では誘導起電力が発生せず出
力信号Bは0となる。このときの可動コア14の変位量
xと各信号量との関係は、図2(2)のグラフに示され
る。このグラフに示されるように、第2の2次コイル1
3が破断したときには前述したように出力信号Bが常に
0となり、これによって出力信号Aから出力信号Bを引
算した値である変位信号Dは出力信号Aに等しくなって
しまい、可動コア14の正確な変位量xを検出できなく
なってしまう。
【0020】しかしながら前述したように、出力信号A
と出力信号Bとの和Cは常にほぼ一定となるので、この
和Cから出力信号Aを引算した値は、正常時での出力信
号Bの値にほぼ等しくなる。したがって、第2の2次コ
イル13が破断したときには第2の2次コイル13から
出力される出力信号Bに代えて、正常時での出力信号A
と出力信号Bとの和Cから出力信号Aを引算した値を仮
の出力信号Bとみなし、第2の2次コイル13が破断し
たときには変位信号Dは、出力信号Aから仮の出力信号
Bを引算した値D=A−B=A−(C−A)=2A−C
として出力する。これによって第2の2次コイル13が
破断して出力信号Bが0になるなど異常信号が出力され
たとしても、これを補償して可動コア14の変位量xに
応じた変位信号Dを出力することができる。
と出力信号Bとの和Cは常にほぼ一定となるので、この
和Cから出力信号Aを引算した値は、正常時での出力信
号Bの値にほぼ等しくなる。したがって、第2の2次コ
イル13が破断したときには第2の2次コイル13から
出力される出力信号Bに代えて、正常時での出力信号A
と出力信号Bとの和Cから出力信号Aを引算した値を仮
の出力信号Bとみなし、第2の2次コイル13が破断し
たときには変位信号Dは、出力信号Aから仮の出力信号
Bを引算した値D=A−B=A−(C−A)=2A−C
として出力する。これによって第2の2次コイル13が
破断して出力信号Bが0になるなど異常信号が出力され
たとしても、これを補償して可動コア14の変位量xに
応じた変位信号Dを出力することができる。
【0021】このようなコイルの破断は、第2の2次コ
イル13の場合に限らず、第1の2次コイル12が破断
したときであっても第1の2次コイル13から出力され
る出力信号Aを、和Cから出力信号Bを引算した値を仮
の出力信号Aと置き換えて変位信号D=A−B=(C−
B)−B=C−2Bとして演算して出力することによっ
て、第1の2次コイル12の破断を補償することができ
る。
イル13の場合に限らず、第1の2次コイル12が破断
したときであっても第1の2次コイル13から出力され
る出力信号Aを、和Cから出力信号Bを引算した値を仮
の出力信号Aと置き換えて変位信号D=A−B=(C−
B)−B=C−2Bとして演算して出力することによっ
て、第1の2次コイル12の破断を補償することができ
る。
【0022】したがって、制御手段20には変位信号D
を演算する演算手段25、2つの検出出力A,Bのうち
いずれか一方が異常信号を出力したことを検出する異常
検出手段26、および予め出力信号Aと出力信号Bとの
和Cを記憶する記憶手段27とを必要する。
を演算する演算手段25、2つの検出出力A,Bのうち
いずれか一方が異常信号を出力したことを検出する異常
検出手段26、および予め出力信号Aと出力信号Bとの
和Cを記憶する記憶手段27とを必要する。
【0023】図3は演算手段25および異常検出手段2
6の制御手順を示すフローチャートであり、図4は記憶
手段27の制御手順を示すフローチャートである。
6の制御手順を示すフローチャートであり、図4は記憶
手段27の制御手順を示すフローチャートである。
【0024】アクチュエータ2の作動部3の変位量x
は、変位検出装置1の第1の変位検出手段4によって出
力される変位信号Dに基づいてフィードバック制御され
る。変位検出手段4の制御手段20に設けられる異常検
出手段26によって出力信号A,Bの異常信号を検出し
たときには、変位検出手段4が故障したものと判断して
第1の変位検出手段4を制御システムから切離し、第2
の変位検出手段5に切替えてアクチュエータ2の制御を
行う。第1の変位検出手段4から第2の変位検出手段5
に切替える間に異常な出力信号に基づいて演算された異
常な変位信号Dが出力され、異常な変位信号Dに基づい
てアクチュエータ2が制御されることを防ぐために、制
御手段20には前述したように異常な出力信号を補償し
た変位信号Dを演算する演算手段25が設けられてい
る。
は、変位検出装置1の第1の変位検出手段4によって出
力される変位信号Dに基づいてフィードバック制御され
る。変位検出手段4の制御手段20に設けられる異常検
出手段26によって出力信号A,Bの異常信号を検出し
たときには、変位検出手段4が故障したものと判断して
第1の変位検出手段4を制御システムから切離し、第2
の変位検出手段5に切替えてアクチュエータ2の制御を
行う。第1の変位検出手段4から第2の変位検出手段5
に切替える間に異常な出力信号に基づいて演算された異
常な変位信号Dが出力され、異常な変位信号Dに基づい
てアクチュエータ2が制御されることを防ぐために、制
御手段20には前述したように異常な出力信号を補償し
た変位信号Dを演算する演算手段25が設けられてい
る。
【0025】アクチュエータ2をフィードバック制御す
るコントロールルーチンがスタートすると、先ず初期化
ルーチンにおいて記憶手段27に出力信号Aと出力信号
Bとの和Cを入力し、そして演算手段25の演算ルーチ
ンおよび異常検出手段26の異常検出ルーチンがスター
トする。出力信号Aおよび出力信号Bは誘導起電力に基
づいて生成されるので、図2(1)に示されるように0
になることはない。したがって、異常検出手段26は出
力信号Aおよび出力信号Bの値を監視しておき、いずれ
か一方の値が0になった場合にはそれに対応する2次コ
イルが破断したものと判断し、破断した場合にはコイル
破断フラグをオンにする。
るコントロールルーチンがスタートすると、先ず初期化
ルーチンにおいて記憶手段27に出力信号Aと出力信号
Bとの和Cを入力し、そして演算手段25の演算ルーチ
ンおよび異常検出手段26の異常検出ルーチンがスター
トする。出力信号Aおよび出力信号Bは誘導起電力に基
づいて生成されるので、図2(1)に示されるように0
になることはない。したがって、異常検出手段26は出
力信号Aおよび出力信号Bの値を監視しておき、いずれ
か一方の値が0になった場合にはそれに対応する2次コ
イルが破断したものと判断し、破断した場合にはコイル
破断フラグをオンにする。
【0026】また異常検出手段26は、出力信号A,B
の両方を監視する場合に限らず、たとえばいずれか破断
しやすい一方の2次コイルに対応した出力信号のみを監
視しておき、この出力信号が0になったときにコイルが
破断したと判断してもよい。さらに、出力信号Aおよび
Bの和Cは常にほぼ一定であることから、和Cを監視し
ておき、この和Cが所定の値以下になったときにコイル
が破断したものと判断してコイル破断フラグをオンする
ようにしてもよい。さらに他の方法によって差動変位セ
ンサ10の故障を検出するようにしてもよい。
の両方を監視する場合に限らず、たとえばいずれか破断
しやすい一方の2次コイルに対応した出力信号のみを監
視しておき、この出力信号が0になったときにコイルが
破断したと判断してもよい。さらに、出力信号Aおよび
Bの和Cは常にほぼ一定であることから、和Cを監視し
ておき、この和Cが所定の値以下になったときにコイル
が破断したものと判断してコイル破断フラグをオンする
ようにしてもよい。さらに他の方法によって差動変位セ
ンサ10の故障を検出するようにしてもよい。
【0027】演算手段25は、演算ルーチンがスタート
するとステップa1において、出力信号Aから出力信号
Bとを引算した変位信号Dを演算しステップa2に進
む。ステップa2では異常検出手段26でコイル破断フ
ラグがオンされているか否かを判断し、破断フラグがオ
ンされていない場合にはステップa3に進み、出力信号
Aから出力信号Bを引算した変位信号Dをコントロール
装置21に入力し、コントロールルーチンに戻る。
するとステップa1において、出力信号Aから出力信号
Bとを引算した変位信号Dを演算しステップa2に進
む。ステップa2では異常検出手段26でコイル破断フ
ラグがオンされているか否かを判断し、破断フラグがオ
ンされていない場合にはステップa3に進み、出力信号
Aから出力信号Bを引算した変位信号Dをコントロール
装置21に入力し、コントロールルーチンに戻る。
【0028】ステップa2においてコイル破断フラグが
オンされているとステップa4に進み、ここで出力信号
Aが0であるか否かを判断する。出力信号Aが0である
場合には第1の2次コイル12が破断したものと判断し
てステップa6に進み、出力信号Aが0でない場合には
第2の2次コイル13が破断したものと判断してステッ
プa5に進む。
オンされているとステップa4に進み、ここで出力信号
Aが0であるか否かを判断する。出力信号Aが0である
場合には第1の2次コイル12が破断したものと判断し
てステップa6に進み、出力信号Aが0でない場合には
第2の2次コイル13が破断したものと判断してステッ
プa5に進む。
【0029】ステップa5では、異常な出力信号Bに代
えて和Cから出力信号Aを引算した値を仮の出力信号B
とし、この値から出力信号Aを引算して変位信号Dを演
算する。またステップa6では、異常な出力信号Aに代
えて、記憶手段27に記憶された和Cから出信号力Bを
引算した値を出力信号Aとみなし、この値から出力信号
Bを引算して変位信号Dを演算する。このようにしてコ
イルの破断が補償された変位信号Dがステップa3にお
いて出力される。
えて和Cから出力信号Aを引算した値を仮の出力信号B
とし、この値から出力信号Aを引算して変位信号Dを演
算する。またステップa6では、異常な出力信号Aに代
えて、記憶手段27に記憶された和Cから出信号力Bを
引算した値を出力信号Aとみなし、この値から出力信号
Bを引算して変位信号Dを演算する。このようにしてコ
イルの破断が補償された変位信号Dがステップa3にお
いて出力される。
【0030】なおステップa4では出力信号Aの値に基
づいて判断するのでなく、出力信号Bが0か否かを判断
し、出力信号Bが0である場合には第2の2次コイル1
3が破断したものと判断してステップa5に進み、出力
信号Bが0でない場合にはステップa6に進むようにし
てもよい。
づいて判断するのでなく、出力信号Bが0か否かを判断
し、出力信号Bが0である場合には第2の2次コイル1
3が破断したものと判断してステップa5に進み、出力
信号Bが0でない場合にはステップa6に進むようにし
てもよい。
【0031】異常検出手段26によってコイル破断フラ
グがオンされると、コントロール装置21は第1の変位
検出手段4が故障したものと判断して、第1の変位検出
手段4を切り離して第2の変位検出手段5に切替える。
制御手段20は、異常検出手段26からの検出出力に応
じてコイルの破断を補償して変位信号Dを出力するの
で、第1の変位検出手段4を切り離して第2の変位検出
手段5に切替える間に異常な変位信号Dが、コントロー
ル装置21に入力されてアクチュエータ2がハードオー
バするといったことが確実に防がれる。このようにし
て、アクチュエータ2の制御システムの信頼性が向上す
る。
グがオンされると、コントロール装置21は第1の変位
検出手段4が故障したものと判断して、第1の変位検出
手段4を切り離して第2の変位検出手段5に切替える。
制御手段20は、異常検出手段26からの検出出力に応
じてコイルの破断を補償して変位信号Dを出力するの
で、第1の変位検出手段4を切り離して第2の変位検出
手段5に切替える間に異常な変位信号Dが、コントロー
ル装置21に入力されてアクチュエータ2がハードオー
バするといったことが確実に防がれる。このようにし
て、アクチュエータ2の制御システムの信頼性が向上す
る。
【0032】このような制御システムの1例としては、
たとえばヘリコプータのロータブレートのピッチ角を制
御するシステムとして利用され、特に高調波ピッチコン
トロール(Higher Harmonic Pitch Control)を行うロ
ータブレートのピッチ角制御に好適に実施することがで
きる。またアクチュエータ2としては、たとえば油圧シ
リンダが用いられ油圧シリンダのピストンの変位を本発
明の変位検出装置1で検出する。また、変位検出装置1
はたとえばバルブの位置を検出するために用いてもよ
い。
たとえばヘリコプータのロータブレートのピッチ角を制
御するシステムとして利用され、特に高調波ピッチコン
トロール(Higher Harmonic Pitch Control)を行うロ
ータブレートのピッチ角制御に好適に実施することがで
きる。またアクチュエータ2としては、たとえば油圧シ
リンダが用いられ油圧シリンダのピストンの変位を本発
明の変位検出装置1で検出する。また、変位検出装置1
はたとえばバルブの位置を検出するために用いてもよ
い。
【0033】本発明の変位検出手段はLVDT(直線形
差動変圧器)から構成されるが、これに代えてRVDT
(rotary variable differential transformer;回転形
差動変圧器)から構成し、角変位する可動部の変位量を
検出するために用いてもよい。また差動変位センサは、
電磁誘導形の差動トランスを利用したものに限らず、た
とえば静電容量または電気抵抗などの変化を利用する差
動変位センサであってもよい。
差動変圧器)から構成されるが、これに代えてRVDT
(rotary variable differential transformer;回転形
差動変圧器)から構成し、角変位する可動部の変位量を
検出するために用いてもよい。また差動変位センサは、
電磁誘導形の差動トランスを利用したものに限らず、た
とえば静電容量または電気抵抗などの変化を利用する差
動変位センサであってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力信号
Aおよび出力信号Bのうちのいずれか一方が異常信号を
出力したとしても、この異常信号を補償して変位信号D
が演算される。したがって差動変位センサが故障するな
どして異常な検出信号が出力されたとしても、これに基
づいた異常な変位信号が出力されることなく、差動変位
センサの故障を補償して変位信号Dを出力することがで
きる。
Aおよび出力信号Bのうちのいずれか一方が異常信号を
出力したとしても、この異常信号を補償して変位信号D
が演算される。したがって差動変位センサが故障するな
どして異常な検出信号が出力されたとしても、これに基
づいた異常な変位信号が出力されることなく、差動変位
センサの故障を補償して変位信号Dを出力することがで
きる。
【0035】また本発明によれば、差動変位センサは1
次コイルと2次コイルから成る差動トランスから成るの
で、可動部の変位を正確に検出することができる。
次コイルと2次コイルから成る差動トランスから成るの
で、可動部の変位を正確に検出することができる。
【0036】また本発明によれば、変位検出手段は複数
個設けられて冗長系となるので、この変位検出装置を用
いた制御システムの信頼性が向上する。
個設けられて冗長系となるので、この変位検出装置を用
いた制御システムの信頼性が向上する。
【図1】本発明の実施の一形態である変位検出装置1を
備える制御システムのブロック図である。
備える制御システムのブロック図である。
【図2】可動コア14の変位量xと各出力信号A,Bの
信号量との関係を示すグラフである。
信号量との関係を示すグラフである。
【図3】制御手段20の演算手段25および異常検出手
段26の制御手順を示すフローチャートである。
段26の制御手順を示すフローチャートである。
【図4】記憶手段27の制御手順を示すフローチャート
である。
である。
1 変位検出装置 2 アクチュエータ 3 作動部 4,5,6 変位検出手段 9 交流電源 10 差動変位センサ 11 1次コイル 12 第1の2次コイル 13 第2の2次コイル 14 可動コア 21 コントロール装置 25 演算手段 26 異常検出手段 27 記憶手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 7/00 - 7/34
Claims (3)
- 【請求項1】 可動部の変位量が増加するにつれて、信
号量が増加する出力信号A、および信号量が減少する出
力信号Bを発生する差動変位センサと、 出力信号Aと出力信号Bとの和C=(A+B)を予め記
憶する記憶手段と、 出力信号Aと出力信号Bとの差を演算して変位信号D=
(A−B)を出力する演算手段と、 いずれか一方の出力信号(A;B)が異常信号を出力し
たことを検出する異常検出手段とを有し、 異常検出手段が一方の出力信号(A;B)の異常信号を
検出したとき、前記演算手段は記憶手段に記憶された和
Cから他方の出力信号(B;A)を引算した値を一方の
出力信号(C−B;C−A)とみなして変位信号D=
(C−2B;2A−C)を出力することを特徴とする変
位検出手段を備える変位検出装置。 - 【請求項2】 前記差動変位センサは、 交流電源によって励磁される1次コイルと、 2つの2次コイルと、 1次コイルおよび2つの2次コイルにわたって変位自在
に挿通され、強磁性材料から成る可動部とを有すること
を特徴とする請求項1記載の変位検出装置。 - 【請求項3】 前記変位検出手段は複数個設けられて冗
長系となることを特徴とする請求項1または2記載の変
位検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004698A JP2898621B1 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 変位検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004698A JP2898621B1 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 変位検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2898621B1 true JP2898621B1 (ja) | 1999-06-02 |
JPH11257907A JPH11257907A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13130757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6004698A Expired - Lifetime JP2898621B1 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 変位検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898621B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103558246A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-05 | 山东大学 | 路面用水泥混凝土膨胀系数测试装置及方法 |
KR101839219B1 (ko) * | 2016-08-12 | 2018-03-15 | 한국서부발전 주식회사 | 선형 가변 차동 변환기용 측정 장치 |
CN111486785A (zh) * | 2019-01-28 | 2020-08-04 | 拉季埃-菲雅克有限责任公司 | 具有直流接口的冗余可变差动变压器 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011017563A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 変位検出装置及び航空機 |
US8712710B2 (en) * | 2011-05-13 | 2014-04-29 | Honeywell International Inc. | Method and apparatus for detection of LVDT core fallout condition |
US9243933B2 (en) * | 2011-09-09 | 2016-01-26 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Amplitude evaluation by means of a goertzel algorithm in a differential transformer displacement sensor |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP6004698A patent/JP2898621B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103558246A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-05 | 山东大学 | 路面用水泥混凝土膨胀系数测试装置及方法 |
CN103558246B (zh) * | 2013-11-08 | 2015-10-28 | 山东大学 | 路面用水泥混凝土膨胀系数测试装置及方法 |
KR101839219B1 (ko) * | 2016-08-12 | 2018-03-15 | 한국서부발전 주식회사 | 선형 가변 차동 변환기용 측정 장치 |
CN111486785A (zh) * | 2019-01-28 | 2020-08-04 | 拉季埃-菲雅克有限责任公司 | 具有直流接口的冗余可变差动变压器 |
CN111486785B (zh) * | 2019-01-28 | 2023-10-27 | 拉季埃-菲雅克有限责任公司 | 具有直流接口的冗余可变差动变压器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11257907A (ja) | 1999-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1387233A2 (en) | Flow control device | |
JP2898621B1 (ja) | 変位検出装置 | |
US7589482B2 (en) | Hot spot sensoring control of linear motors | |
JP2001008462A (ja) | 無停電電源装置 | |
JP2006184160A (ja) | 故障検出機能付き三相交流電動機の電流検出装置 | |
JP3423196B2 (ja) | インバータ回路 | |
JP2009033790A (ja) | 充電監視装置 | |
JPH06174576A (ja) | トルク検出装置 | |
JP6417256B2 (ja) | 電動機駆動装置 | |
JP4586770B2 (ja) | 待機式無停電電源システム | |
JP4118259B2 (ja) | 直流地絡検出装置 | |
JPH09182494A (ja) | 誘導電動機の制御装置、および誘導電動機の制御装置における電流検出手段の異常検出方法、並びに異常検出時の誘導電動機の制御方法 | |
JP5165916B2 (ja) | 偏磁抑制制御装置 | |
JP2651927B2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPH07336897A (ja) | 分散電源用インバータ装置及びその制御方法 | |
JPH0731222B2 (ja) | 同期機界磁巻線の断線検出装置 | |
KR100959893B1 (ko) | 발전기 여자 제어 시스템의 발전기 전압 변환기 고장 검출방법 | |
JP7388885B2 (ja) | 電流検出装置及びモータ駆動装置 | |
JP3651181B2 (ja) | プラズマアーク加工電源装置 | |
JPS6211915A (ja) | 電力系統の無効電力補償装置 | |
JP2001157460A (ja) | 電流検出器の異常検出方法 | |
JPH01291682A (ja) | 電動機制御装置の故障診断装置 | |
JPH07322624A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2651928B2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPH077855A (ja) | 分散電源の欠相検出装置 |