JP2897866B2 - シールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機

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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後胴に対し中折
れ可能に連結された複数の前胴を備え、それらの各前胴
の前面の円形回転式カッターディスクは前後方向に位置
をずらせて一部が重なり合うように配置され、複数の前
記前胴を相互に隣接させ且つその隣接面上の枢支軸を中
心に回転自在に接続し、前記カッターディスクの少なく
とも一つの向きを他とは異なる方向にずらせて掘進する
ことにより、掘進機全体をローリングさせること(クロ
スアーティキュレートともいう)が可能なシールド掘進
機に関し、詳しくは、例えば2つのカッターディスクの
一部を重合させた、いわゆる繭形(あるいはダルマ形)
のトンネルを掘削するためのシールド掘進機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記のクロスアーティキュレートが可能
なシールド掘進機に、例えば図6に示すように、前面に
カッターディスク41が装着された二つのシールドドラ
ム43を、共通の支持胴である後胴42の前部にそれぞ
れ独立して揺動可能に並設し、それらのシールドドラム
43を相互に接線方向に逆向きに揺動させる首振り機構
を備えたシールド掘進機40が提案されている。この掘
進機40では、二つのカッターディスク41を同時に回
転させることにより二つのトンネルを並行して掘削しな
がら、首振り機構を介して各シールドドラム43を相互
に逆方向へ揺動させて回転モーメントを生じさせ、シー
ルド掘進機40を全体的に垂直方向において旋回させる
ことによって、いいかえれば掘進機40をその中心軸回
りに旋回させることによって、二連円トンネルの掘削断
面形状の向きを例えば横並び状態から縦並び状態という
ように任意に変化させられる。なお、このシールド掘進
機は、特公平4−11718号公報に記載されている。
【0003】上記公報に記載のシールド掘進機では、重
合しないように並設された二つの円形のカッターディス
クでトンネルを掘削するため、完全に独立分離された二
つの断面円形のトンネルが掘削される。これに対し、一
般に広く使用されるトンネルの形状は、繭形(あるいは
ダルマ形)のトンネルであるから、上記掘削機による掘
削作業の終了後に、二つのトンネルの接合箇所の上部と
下部をそれぞれ掘削しなければならず、したがって余掘
り領域が大きいという不都合がある。
【0004】そこで、上記したクロスアーティキュレー
トが可能なシールド掘進機において、その前面の複数の
カッターディスクを前後に位置をずらせ且つ一部を重合
させることにより、例えばカッターディスクが二つの場
合は繭形(あるいはダルマ形)のトンネルを掘削できる
ように改善したシールド掘進機が提案される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
提案したシールド掘進機では、以下のような不都合があ
る。すなわち、 シールド掘進機を旋回させるときに、首振り機構と
しての中折れジャッキ等を介して例えば二つのシールド
ドラムA・Bをその隣接面に垂直な枢支軸を中心に相互
に逆方向に回転させようとすると、図5のようにカッタ
ーディスクA・Bが相互に干渉したり、後側カッターデ
ィスクBが他方のシールドドラムCの前端と干渉したり
するおそれがある。
【0006】 カッターディスクA・Bの干渉を避け
るため、カッターディスクA・Bの前後方向の間隔を大
きくあけると、今度は、切羽に対し当接される二つのカ
ッターディスクA・Bの前後方向の間隔が大きくなり過
ぎるため、切羽に対する安定性が欠け、切羽が崩壊し易
くなる。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、前後に位置がずれ且つ一部が重なり合うように配置
された複数のカッターディスクの少なくとも一つを他と
は異なる方向に揺動させるときにカッターディスク同士
の干渉を防止するとともに、前胴および隣接するカッタ
ーディスクとの間隔を可及的に小さくして切羽の安定性
を図れるシールド掘進機を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のシールド掘進機は、a)後胴に対し中折れ可
能に連結された複数の前胴を備え、それらの各前胴の前
面の円形回転式カッターディスクは前後方向に位置をず
らせて一部が重なり合うように配置され、複数の前記前
胴を相互に隣接させ且つその隣接面上の枢支軸を中心に
回転自在に接続し、前記カッターディスクの少なくとも
一つの向きを他とは異なる方向にずらせて掘進すること
により、掘進機全体をローリングさせることができるシ
ールド掘進機において、b)前記カッターディスクの少な
くとも一つを、その前胴に対し前後方向に移動可能に構
成している。
【0009】請求項2記載のように、c)前記カッターデ
ィスクの全てを、その前胴に対しそれぞれ前後方向に移
動可能に構成することができる。
【0010】上記の構成を有する本発明のシールド掘進
機によれば、例えば、後胴に対し二つの前胴を中折れさ
せない状態で直進させてトンネルを掘削する場合には、
二つのカッターディスクの前後方向の間隔ができるだけ
接近するように、少なくとも一方のカッターディスクを
他方のカッターディスクに接近する方向に移動させた
後、二つのカッターディスクを同時に回転させて掘削作
業が行われる。これにより、掘削時の切羽に対する安定
性が向上し、切羽の崩壊が防止される。そして、掘削さ
れるトンネルの形状は二つの断面円形のトンネルが一部
で重合して連結された繭形若しくはダルマ形になるた
め、完全に独立した断面円形トンネルが並んだ形状のト
ンネルに比べて、余掘り領域が少なくて済む。
【0011】一方、クロスアーティキュレート操作時、
すなわち後胴に対し中折れ可能に連結された例えば二つ
の前胴を、隣接面に垂直な枢支軸を中心に相互に逆方向
に揺動(回転)させることにより、シールド掘進機全体
をその中心軸を中心に中心軸回りに旋回させる場合に
は、前胴の揺動角度に応じて隣接するカッターディスク
が干渉しないように、少なくとも一つのカッターディス
クを他方のカッターディスクから離間する方向へ移動さ
せることにより、カッターディスク間の干渉を防止する
ことができる。
【0012】請求項2記載のシールド掘進機によれば、
直進時およびクロスアーティキュレート時に、隣接する
カッターディスク間の間隔を調整するだけでなく、カッ
ターディスクと前胴(の前端)との間隔も調整して、カ
ッターディスクが干渉しない範囲において前胴前端との
間隔を可及的に狭くすることができる。この結果、切羽
に対する安定性が大幅に向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のシールド掘進機
の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本実施例にかかるシールド掘進機の
概要を示す中央縦断面図、図2は図1のシールド掘進機
におけるカッターディスクの前後移動機構の一例を示す
中央縦断面図である。
【0015】図1に示すように、シールド掘進機1は、
二つの断面円形のシールド2aを連結した繭形の後胴2
を備え、この後胴2の各シールド2aの前端部に球面状
連結部2bを突設し、2つの円筒形のシールドドラム
(前胴)3の後端部の内周面が、連結部2bの外周面上に
シールリング4を介してそれぞれ全方向に揺動自在に連
結、支持されている。また後胴2の前端部にフレームリ
ング2dが、シールドドラム3の内周面の後部寄りにフ
レームリング3dがそれぞれ形設されている。さらにフ
レームリング2dとフレームリング3dとの間に、中折
れジャッキ5が円周方向に間隔をあけて介設され、この
中折れジャッキ5の伸縮動作で各シールドドラム3の揺
動方向および揺動角度が変更される。
【0016】後胴2側のフレームリング2dには、中折
れジャッキ5と干渉しないように円周方向に間隔をあけ
てシールドジャッキ6が後方へ向けて配設されている。
シールドドラム3の隣接面には、シールド3aに円弧状
の長穴7が隣接面に直交する方向に形成され、二つの長
穴7に跨がって緩挿された枢支ピン8により、シールド
ドラム3が図1の紙面に直交する方向に相互に揺動自在
に連結されている。
【0017】各シールドドラム3の前面には、カッター
ディスク9・9が回動自在に軸支され、それぞれ駆
動モータ10および減速ギヤ10aを介してカッターデ
ィスク9・9が回転する。二つのカッターディスク
・9は前後方向に位置をずらせてあり、正面より
見て左側のシールドドラム3のカッターディスク9
前方へ突出させている。また、二つのカッターディスク
・9は、正面より見て一部が重ね合わされてお
り、これらのカッターディスク9・9の後方はバル
クヘッド11で仕切られて共通のカッターチャンバー
9’に構成され、カッターチャンバー9’の上部に送水
管12が、カッターチャンバー9’の下部に排泥管13
がそれぞれ接続され、本例では泥水式のシールド掘進機
1に構成されている。
【0018】本例では、左右のカッターディスク9
のいずれもが、前後方向に移動自在に構成されてい
る。このための機構として次の構造の装置を使用してい
る。すなわち図2に示すように、カッターディスク9が
先端に取着される駆動シャフト14を先端部分14aと
基端部分14bとに分割し、基端部分14bの中央部に
先端側から基端にかけて開口断面円形の挿入孔15を形
成している。この挿入孔15内に挿入可能な断面円形の
突出部16を先端部分14aの基端中央部から突設さ
せ、挿入孔15の底面と突出部16の基端面とを摺動ジ
ャッキ17によりそれぞれブラケット17a・17bを
介して連結し、摺動ジャッキ17の伸縮動作により、基
端部分14bに対し先端部分14aが進退するように、
いいかえれば駆動シャフト14が伸縮するように構成し
ている。また基端部分14bと先端部分14aとが一体
的に回転するよう、突出部16の外周面と挿入孔15の
内周面との間にスプライン機構18を形設している。さ
らに基端部分14bと先端部分14aの接合箇所の外周
を、円筒状のスライドカバー19で被装し、スライドカ
バー19の一端は基端部分14bに止リング19aで止
着している。
【0019】基端部分14bの基端側外周はやや外径を
小さくし、シールドドラム3に支持されたケーシング2
0に対し基端部分14bをスラストベアリング21を介
して前後方向に支持し、その前方をラジアルベアリング
22により回動自在に支持している。また、先端部分1
4aはラジアルベアリング23を介してケーシング20
に回動自在に支持し、またシールリング24を介装して
いる。基端部分14bのスライドカバー19の外周に駆
動ギヤ25を固設している。そして、この駆動ギヤ25
に、ケーシング20に支持した駆動モータ10の減速ギ
10aを噛合している。駆動モータ10の回転力は、減
速ギヤ10a・駆動ギヤ25を介して駆動シャフト14
に伝達され、カッターディスク9が回転するとともに、
摺動ジャッキ17の伸縮操作によってカッターディスク
9を前後方向に移動させることができる。
【0020】図3は本発明のシールド掘進機の他の実施
例の一部を示す縦断面図である。同図に示すように、本
例はカッターディスク9を周辺支持した例で、カッター
ディスク9の裏面側外周縁部が円周方向に間隔をあけて
配置された複数の駆動アーム26および複数の旋回ベア
リング27を介して、シールドドラム3のリングフレー
ム3fに回動自在に支持されている。リングフレーム3
fには駆動モータ10が支持され、駆動モータ10の回
転により減速ギヤ10aおよび駆動リングギヤ27を介
してカッターディスク9が回転する。各駆動アーム26
は、口径の大きい円筒状先端部分26aとやや口径の小
さい円筒状基端部分26bとを伸縮自在に接続したテレ
スコピック構造からなり、先端部分26aと基端部分2
6bとの間には複数本の摺動ジャッキ29が介設され、
摺動ジャッキ29の伸縮操作により駆動アーム26を伸
縮させてカッターディスク9を前後方向に移動させるこ
とができる。なお図中の符号29aはテレスコピック式
のジャッキカバーである。
【0021】図4は本発明のシールド掘進機のさらに他
の実施例の一部を示す縦断面図である。同図に示すよう
に、本例もカッターディスク9を周辺支持した例である
が、図3の装置が駆動アーム26の伸縮によりカッター
ディスク9を前後移動させるのに対し、本例ではカッタ
ーディスク9を駆動モータ10および減速ギヤ10a等
の駆動装置10’ごと、スライドジャッキ30を介して
前後移動させるという相違がある。すなわち、シールド
ドラム3に一体に固設したリング状フレーム3gに、カ
ッターディスク9およびその駆動装置10’を支持する
リング状の支持フレーム31をメタルリング32を介し
て前後方向に摺動自在に嵌挿し、フレーム3gの後方に
固設した支持リング3hにスライドジャッキ30の一端
を、ブラケット30aを介して枢支し、スライドジャッ
キ30の他端をブラケット30bを介して枢支する。ス
ライドジャッキ30は円周方向に間隔をあけて複数本介
設し、全てを同期させて一斉に伸縮操作することによ
り、カッターディスク9を前後移動させることができ
る。なお、図中の符号33はシール部材である。また、
上記実施例(図3)と共通する構成は、図中に同一の符
号を用いて示し、説明を省略する。
【0022】上記のようにして二つの実施例にかかるシ
ールド掘進機1が構成されるが、それらのシールド掘進
機1では、以下のようにして繭形の二連円トンネルが掘
削される。
【0023】1) 上下のシールドドラム3を後胴2に対
し中折れジャッキ5を介して傾斜させない姿勢に保った
状態で、カッターディスク9・9を同時に回転させ
ながらシールドジャッキ6を伸長することによって繭形
のトンネルを掘削する。
【0024】2) シールドジャッキ6が最大限伸長した
状態で、シールドジャッキ6を収縮し、後胴2の後方に
エレクター(図示せず)によりセグメント壁(図示せ
ず)を逐次構築していく。
【0025】3) 上記の1)および2)の作業を繰り返すこ
とにより、繭形の2連円トンネルが一定距離(例えば1
m)ずつ掘削されていく。
【0026】4) 中折れジャッキ5を介して後胴2に対
し二つのシールドドラム3を、隣接面の枢支ピン8を中
心に接線方向に相互に逆向きに傾斜させることによっ
て、シールド掘進機1がスパイラル状に旋回しながら前
進し、繭形断面形のトンネルの向きを、例えば上下縦並
びの姿勢から左右横並びの姿勢へと徐々に変化させるこ
ともできる。
【0027】こうした掘削作業において、上記4)のクロ
スアーティキュレート操作を行う場合あるいは行わない
場合に、二つのカッターディスク9・9間の距離C
を調整したり、各カッターディスク9・9とシ
ールドドラム3前端間の距離CL・CLを調整した
りする。すなわち、図1において、 A)カッターディスク9・9の二つとも前後移動可
能な場合(実施例): クロスアーティキュレート時は、後側カッターディ
スク9を前進させてCLを広げ、シールドドラム3
前端との干渉を防ぐ。また前側カッターディスク9
前進させてCLを広げ、後側カッターディスク9
の干渉を防止する。
【0028】 直進時は、前後のカッターディスク9
・9を共に後退させ、CL・CL・CLの全
ての距離を可及的に狭くする。
【0029】B)前側カッターディスク9だけが前後
移動可能な場合: クロスアーティキュレート時は、前側カッターディ
スク9を前進させCLを広げ、後側カッターディス
ク9との干渉を防止する。
【0030】 直進時は、前側カッターディスク9
を後退させ、後側カッターディスク9との距離CL
およびシールドドラム3の前端との距離CLを可及的
に狭くする。
【0031】C)後側カッターディスク9だけが前後
移動可能な場合: クロスアーティキュレート時は、後側カッターディ
スク9を前側カッターディスク9との干渉が生じな
いように前進させ、後側カッターディスク9とシール
ドドラム3前端との距離CLも広くする。
【0032】 直進時は、後側カッターディスク9
を前進させ、前側カッターディスク9との距離CL
をできるだけ狭くする。
【0033】上記に本発明のシールド掘進機の実施例を
示したが、本発明のシールド掘進機は、下記のように実
施することができる。
【0034】a) カッターディスク9は面板タイプ、ス
ポークタイプのどちらでもよい。
【0035】b) カッターディスク9の前後移動機構
は、例えばカッターディスク9が二つの場合は、前側あ
るいは後側のどちらか一方にだけ装備してもよい。
【0036】c) カッターディスク9が三つ以上の場合
にも実施できる。
【0037】d) 上記実施例のシールド掘進機におい
て、一方のシールドドラム3だけを後胴2に対し中折れ
可能にしてクロスアキュレートさせることができる。
【0038】e) シールド掘進機は泥水式に限らず、例
えば泥土圧式にすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のシールド掘進機には、次のような優れた効果が
ある。
【0040】(1) 複数のカッターディスクの少なくとも
一つを前後移動できるので、カッターディスクを他と異
なるする方向に揺動するときのカッターディスク同士あ
るいはシールドドラムとの干渉が防止でき、また、直進
時などに前胴および隣接するカッターディスクとの間隔
を可及的に狭くできるので、切羽に対する安定性が向上
する。
【0041】しかも、掘削されるトンネルの形状はカッ
ターディスクが二つのときには二つの断面円形のトンネ
ルが一部で重合して連結された繭形若しくはダルマ形に
なるため、完全に分離独立した断面円形トンネルが並ん
だ形状のトンネルに比べて余掘り領域が少なくて済む。
【0042】(2) 請求項2記載のシールド掘進機では、
直進時およびクロスアーティキュレート時に、隣接する
カッターディスク間の間隔を調整するだけでなく、カッ
ターディスクと前胴の前端との間隔も調整することがで
き、カッターディスクが干渉しない範囲において前胴前
端との間隔を可及的に狭くすることができるので、切羽
に対する安定性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるシールド掘進機の概要
を示す中央縦断面図である。
【図2】図1のシールド掘進機におけるカッターディス
クの前後移動機構の一例を示す中央縦断面図である。
【図3】本発明のシールド掘進機の他の実施例の一部を
示す中央縦断面図である。
【図4】本発明のシールド掘進機のさらに他の実施例の
一部を示す中央縦断面図である。
【図5】クロスアーティキュレート操作時に二つのカッ
ターディスクを相互に逆向きに揺動した場合に、カッタ
ーディスクが干渉する状態を表す説明図である。
【図6】クロスアーティキュレート可能な従来のシール
ド掘進機の一例を示す正面より見た概要斜視図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 2 後胴 3 シールドドラム(前胴) 5 中折れジャッキ 6 シールドジャッキ 7 長穴 8 枢支ピン 9A・9B カッターディスク 14 駆動シャフト 14a先端部分 14b基端部分 15 挿入孔 16 突出部 17 摺動ジャッキ 18 スプライン機構 19 スライドカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂東 幸次 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 内山 進 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 野口 隆 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 京力 裕文 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (56)参考文献 特公 平4−11718(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/08 E21D 9/06 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後胴に対し中折れ可能に連結された複数
    の前胴を備え、それらの各前胴の前面の円形回転式カッ
    ターディスクは前後方向に位置をずらせて一部が重なり
    合うように配置され、複数の前記前胴を相互に隣接させ
    且つその隣接面上の枢支軸を中心に回転自在に接続し、
    前記カッターディスクの少なくとも一つの向きを他とは
    異なる方向にずらせて掘進することにより、掘進機全体
    をローリングさせることができるシールド掘進機におい
    て、 前記カッターディスクの少なくとも一つを、その前胴に
    対し前後方向に移動可能に構成したことを特徴とするシ
    ールド掘進機。
  2. 【請求項2】 前記カッターディスクの全てを、その前
    胴に対しそれぞれ前後方向に移動可能に構成した請求項
    1記載のシールド掘進機。
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