JP2897782B2 - 低熱歪軸受支持構造 - Google Patents

低熱歪軸受支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 回転体を支持するころがり軸受が外輪回転型である軸
受支持構造の低熱歪構造に関し、 温度変化による回転体の偏心を防止することを目的と
し、 回転体を回転自在に支持するころがり軸受が外輪回転
型である軸受支持構造において、回転体のころがり軸受
(2)を嵌合する部分に、該ころがり軸受と同心で且つ
一方が開口した環状スリットを設け、該環状スリットの
開口部を環状部材で塞ぐように構成する。さらに回転体
のころがり軸受外輪と接触する部分を、ころがり軸受幅
方向の中心付近に限定するように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、回転体を支持するころがり軸受が外輪回転
型である軸受支持構造の低熱歪構造に関する。
以下回転体として磁気ディスク装置の磁気ディスク媒
体を支持するスピンドルハブに例をとり説明する。磁気
ディスク媒体に磁気ヘッドにより情報を記録し、再生す
る磁気ディスク装置では、環境温度の変化によりスピン
ドルハブの軸受支持構造が熱歪を生じスピンドルハブを
偏心させることがあり、情報再生時に磁気ヘッドがトラ
ックずれを生じ情報再生が困難になるという問題が生ず
る。このため磁気ディスク媒体を支持するスピンドルハ
ブを環境温度の変化があっても偏心しない様にすること
が重要である。
〔従来の技術〕
従来の磁気ディスク装置におけるスピンドルハブの軸
受支持構造を第4図に示す。この軸受支持構造は、アル
ミ製のスピンドルハブ1に対して鋼製のころがり軸受2
の外輪2aが嵌合され、その内輪2bが図示なき筐体に固定
された固定軸3により支持されている。なおスピンドル
ハブ1には、そのフランジ4上に複数枚の磁気ディスク
媒体5がスペーサ6と交互に積層され、クランプリング
7と複数本のねじ8により押圧固定されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の磁気ディスク装置におけるスピンドルハブ
の軸受支持構造では、アルミ製のスピンドルハブに対し
て鋼製のころがり軸受2を嵌合しているため、環境温度
が変化すると、各材料の線膨張係数の差によりスピンド
ルハブ1はころがり軸受周辺部に熱変形を生じる。この
変形は理論的には軸対称であるが、実際には、スピンド
ルハブ1ところがり軸受2の嵌合部は微視的には完全な
軸対称ではなく、またスピンドルハブ1とクランプリン
グ7、又はクランプリング7と最上層の磁気ディスク媒
体5a間の保持力(摩擦力)も同様に完全な軸対称ではな
い。その結果、温度の変化によってスピンドルハブ1上
で最上層の磁気ディスク媒体5aがずれ、スピンドルハブ
1のほぼ中央に位置するサーボディスク5bに対してトラ
ック位置がずれる熱オフトラックが生ずるという問題が
あった。
この問題を解決するため、第5図に示すようにスピン
ドルハブ1のころがり軸受嵌合部の外周に軸方向の一方
が開口した環状のスリット9を設ける方法がある。これ
はスリット9を設けることにより、嵌合部付近の熱変形
を磁気ディスク媒体に伝えないことを目的としている。
しかしながら、この方法はスピンドルハブ1のころがり
軸受嵌合部付近は片持ち構造となり、ラジアル剛性が低
下して振動特性が悪化することと、嵌合部で生ずる熱応
力によりころがり軸受の外輪2aが軸受幅の中央線Lに対
して非対称に変形し、回転精度が低下すること等によ
り、トラックに対するヘッド位置決め精度が低下すると
いう問題がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、温度変化による回
転体の偏心を防止した低熱歪軸受支持構造を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本発明の低熱歪軸受支持構
造では、回転体1を回転自在に支持するころがり軸受2
が外軸回転型である軸受支持構造において、回転体1の
ころがり軸受2を嵌合する部分に、該ころがり軸受2と
同心で、且つ一方が開口した環状スリット9を設け、該
環状スリット9の開口部を環状部材10で塞ぐように構成
したことを特徴とする。さらに回転体1のころがり軸受
外輪2aと接触する部分をころがり軸受幅方向の中心付近
に限定したことを特徴とする。
〔作用〕
回転体1に設けた環状スリット9の開口部を環状部材
10で塞ぐことにより、該スリット9により片持構造とな
った部分が両持構造となるため、該部分のラジアル剛性
が増加し振動特性が改善されると共に、ころがり軸受外
輪2aの変形が非対称でなくなる。このため回転体1の熱
歪による偏心は小さくなる。さらに回転体1ところがり
軸受外輪2aとの接触部をころがり軸受幅の中心付近に限
定することにより、ころがり軸受外輪2aの変形が対称と
なり、回転精度の低下を防ぐことができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1の実施例を説明するための図で
ある。
同図(a)において、1は回転体であり、磁気ディス
ク装置のスピンドルハブを示している。該スピンドルハ
ブ1はアルミ製でありころがり軸受2によって図示なき
筐体に固定された固定軸3に支持されている。そして、
ころがり軸受2の外輪2aとの嵌合部の外周には薄肉部1a
が形成されるように、ころがり軸受2と同心の環状スリ
ット9が設けられ、且つ該スリット9の開口部を環状の
部材10で塞いでいる。また該スピンドルハブ1には、そ
のフランジ4上に複数枚の磁気ディスク媒体5がスペー
サ6と交互に積層支持され、その最上層をクランプリン
グ7と複数本のねじ8によって押圧固定されている。
このように構成された本実施例は、第1図(a)に示
す状態から環境温度が低下すると、アルミ製のスピンド
ルハブ1は鋼製のころがり軸受より熱膨張係数が大であ
るため、ころがり軸受2よりも大きく収縮する。この収
縮によりスピンドルハブ1は第1図(b)に示すように
剛性の低い薄肉部1aが変形し、収縮量を吸収する。この
薄肉部1aの変形は、該薄肉部1aの自由端が環状部材10に
より支持されて両持構造となっているのでほぼ円弧状に
変形する。従ってころがり軸受2の外輪2aも多少変形す
るが、その変形は軸受幅方向の中心線Lに対してほぼ対
称となる。このためころがり軸受の回転精度の低下は少
なくなる。また薄肉部1aの両持構造は片持構造の場合よ
りも振動特性が向上するため、前記のころがり軸受の回
転精度の向上と相まってスピンドルハブの偏心を防止す
ることができる。
第2図は本発明の第2の実施例を説明するための図で
ある。同図において第1図と同一部分は同一符号を付し
て示した。なお11はスピンドルハブの薄肉部に形成した
突起である。
本実施例は第1の実施例とほぼ同様であり、異なると
ころは、スピンドルハブ1ところがり軸受外輪2aとの嵌
合部における接触部を、ころがり軸受2の軸方向の中心
部付近に限定したことである。このため薄肉部1aに突起
11を設けている。
このように構成された本実施例は第2図(b)に示す
ように、温度変化により薄肉部1aが変形しても、ころが
り軸受外輪2aは、その幅方向の中心部分で薄肉部1aの突
起11に接触しているのみであるので非対称な変形は生じ
ない。また、軸受の変形も小さくてすむ。このため回転
精度も前実施例に増して良好となる。
第3図は本発明の第3の実施例を示す図である。同図
において第2図と同一部分は同一符号を付して示した。
本実施例は、基本的には第1図又は第2図に示した実
施例と同様であり、異なるところは、スリット9の開口
部を塞いだ環状部材10の代わりに、クランプリング7の
一部を用いたものである。これにより部品点数を少なく
して前実施例と同様の効果を得ることができる。
以上の各実施例は回転体として磁気ディスク装置のス
ピンドルハブを例にとり説明したが、ヘッドポジショナ
ーロータ等、他にも応用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば、回転体のころが
り軸受外輪に嵌合する部分の周囲に両持構造の環状スリ
ットを設けることにより、振動特性及び回転精度の低下
をなくし、回転体の偏心を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を説明するための図、 第2図は本発明の第2の実施例を説明するための図、 第3図は本発明の第3の実施例を示す図、 第4図は従来の磁気ディスク装置におけるスピンドルハ
ブの軸受支持構造を示す図、 第5図は従来の低熱歪軸受支持構造を示す図である。 図において、 1はスピンドルハブ(回転体)、2はころがり軸受、2a
はころがり軸受外輪、2bはころがり軸受内輪、3は固定
軸、4はフランジ、5は磁気ディスク媒体、6はスペー
サ、7はクランプリング、8はねじ、9は環状スリッ
ト、10は環状部材、11は突起 を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 35/06 F16C 35/067

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体(1)を回転自在に支持するころが
    り軸受(2)が外輪回転型である軸受支持構造におい
    て、 回転体(1)のころがり軸受(2)を嵌合する部分に、
    該ころがり軸受(2)と同心で且つ一方が開口した環状
    スリット(9)を設け、該環状スリット(9)の開口部
    を環状部材(10)で塞いだことを特徴とする低熱歪軸受
    支持構造。
  2. 【請求項2】上記回転体(1)のころがり軸受外輪(2
    a)と接触する部分を、ころがり軸受幅方向の中心付近
    に限定したことを特徴とする請求項1記載の低熱歪軸受
    支持構造。
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