JP2897776B2 - ワイヤ又はケーブル形態の電気導線 - Google Patents
ワイヤ又はケーブル形態の電気導線Info
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- JP2897776B2 JP2897776B2 JP1173866A JP17386689A JP2897776B2 JP 2897776 B2 JP2897776 B2 JP 2897776B2 JP 1173866 A JP1173866 A JP 1173866A JP 17386689 A JP17386689 A JP 17386689A JP 2897776 B2 JP2897776 B2 JP 2897776B2
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N60/00—Superconducting devices
- H10N60/20—Permanent superconducting devices
- H10N60/203—Permanent superconducting devices comprising high-Tc ceramic materials
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- Y10S505/00—Superconductor technology: apparatus, material, process
- Y10S505/825—Apparatus per se, device per se, or process of making or operating same
- Y10S505/884—Conductor
- Y10S505/887—Conductor structure
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、超電導体技術に係る。近年、超電導特性を
示す材料が益々重要なものとなってきている。特に、希
土類/Ba/Cu/O形式の新たな超電導材料が発見されると、
50K以上の温度でも超電導特性を示すので、超電導体の
用途が著しく拡張されることになる。
示す材料が益々重要なものとなってきている。特に、希
土類/Ba/Cu/O形式の新たな超電導材料が発見されると、
50K以上の温度でも超電導特性を示すので、超電導体の
用途が著しく拡張されることになる。
本発明は、ワイヤ形態のセラミック高温超電導体より
成る成分のそれ以上の開発及び改良に関するもので、工
業用の大量生産の要求についての検討をもたらすもので
ある。
成る成分のそれ以上の開発及び改良に関するもので、工
業用の大量生産の要求についての検討をもたらすもので
ある。
特に本発明は、形式REBa2Cu3O6.5+y(REは希土類金
属を示しそして0<y<1であり)又は形式(La,Ba,S
r)2CuO4のセラミック高温超電導体をベースとする多フ
ィラメント導体又はシースで覆われたワイヤより成るワ
イヤ又はケーブル形態の電気導体であって、上記超電導
体は、コアが金属シース内にあって、このシースが機械
的な支持体及び非常電流導体として作用するように構成
された電気導体に関する。
属を示しそして0<y<1であり)又は形式(La,Ba,S
r)2CuO4のセラミック高温超電導体をベースとする多フ
ィラメント導体又はシースで覆われたワイヤより成るワ
イヤ又はケーブル形態の電気導体であって、上記超電導
体は、コアが金属シース内にあって、このシースが機械
的な支持体及び非常電流導体として作用するように構成
された電気導体に関する。
従来の技術 出発材料の粉末を作成して混合し、そしてそれらを後
で熱処理することによりREBa2Cu3O6.5−7の超電導体を
形成することが知られている。使用する出発材料は、一
般に、Y2O3/CuO及びBaO及びBaCO2である。BaCO2の場合
には、更に別のか焼プロセスによってCO2を追放しなけ
ればならない(1987年5月発行の「Jap.Jour.of Applie
d Physics」第26巻、第5号の第L736−L737頁に掲載さ
れたT.カワイ及びM.カナイ著の「高Te Y−Ba−Cu−O
超電導体の作成(Preparation of high−Te Y−Ba−Cu
−O Superconductor)」;1987年5月発行の「Jap.Jour.
of Applied Physics」第26巻、第5号の第2865−2866頁
に掲載されたY.ヤマダ、Nフクシマ、S.ナカヤマ及びS.
ムラセ著の「ワイヤ形式Y−Ba−Cu酸化物超電導体の臨
界電流密度(Critical current density of wire type
Y−Ba−Cu oxide superconductor)」を参照された
い)。この場合、酸素を含む雰囲気(空気)中で、即
ち、あるO2分圧のもとで焼結が行なわれる。従って、周
囲の焼結雰囲気は、コンパウンドの若干超化学量論的な
酸素含有物を得るように作用する。又、細い銀のチュー
ブ内で焼結プロセスを実行することも提案されている。
銀は、酸素元素に浸透し、酸素が拡散によってコア材料
に入り込むようにする(〒210川崎市幸区(株)東芝、
R+Dセンター、H.ヨシノ、N.フクシマ、Mニウ、S.ナ
カヤマ、Y.ヤマダ及びS.ムラセ著の「90Kにおいてゼロ
抵抗状態及び77Kにおいて電流密度510A/cm2の超電導ワ
イヤ及びコイル(Superconducting wire and ciol with
zero resistance state at 90K and current density
of 510A/cm2 at 77K)」を参照されたい)。
で熱処理することによりREBa2Cu3O6.5−7の超電導体を
形成することが知られている。使用する出発材料は、一
般に、Y2O3/CuO及びBaO及びBaCO2である。BaCO2の場合
には、更に別のか焼プロセスによってCO2を追放しなけ
ればならない(1987年5月発行の「Jap.Jour.of Applie
d Physics」第26巻、第5号の第L736−L737頁に掲載さ
れたT.カワイ及びM.カナイ著の「高Te Y−Ba−Cu−O
超電導体の作成(Preparation of high−Te Y−Ba−Cu
−O Superconductor)」;1987年5月発行の「Jap.Jour.
of Applied Physics」第26巻、第5号の第2865−2866頁
に掲載されたY.ヤマダ、Nフクシマ、S.ナカヤマ及びS.
ムラセ著の「ワイヤ形式Y−Ba−Cu酸化物超電導体の臨
界電流密度(Critical current density of wire type
Y−Ba−Cu oxide superconductor)」を参照された
い)。この場合、酸素を含む雰囲気(空気)中で、即
ち、あるO2分圧のもとで焼結が行なわれる。従って、周
囲の焼結雰囲気は、コンパウンドの若干超化学量論的な
酸素含有物を得るように作用する。又、細い銀のチュー
ブ内で焼結プロセスを実行することも提案されている。
銀は、酸素元素に浸透し、酸素が拡散によってコア材料
に入り込むようにする(〒210川崎市幸区(株)東芝、
R+Dセンター、H.ヨシノ、N.フクシマ、Mニウ、S.ナ
カヤマ、Y.ヤマダ及びS.ムラセ著の「90Kにおいてゼロ
抵抗状態及び77Kにおいて電流密度510A/cm2の超電導ワ
イヤ及びコイル(Superconducting wire and ciol with
zero resistance state at 90K and current density
of 510A/cm2 at 77K)」を参照されたい)。
セラミックの高温超電導体は、比較的低い臨界電流密
度について顕著なものであり、それらの一般的な使用が
妨げられる。明らかなように、超電導を作用不能にする
のに弱い磁界で充分である。このため、例えば、電流搬
送導体の自己電界でも充分である。現在入手できるセラ
ミック材料は、この自己磁界作用によって常に制限され
る。
度について顕著なものであり、それらの一般的な使用が
妨げられる。明らかなように、超電導を作用不能にする
のに弱い磁界で充分である。このため、例えば、電流搬
送導体の自己電界でも充分である。現在入手できるセラ
ミック材料は、この自己磁界作用によって常に制限され
る。
発明の構成 従って、本発明の目的は、できるだけ高い電流搬送容
量を有すると共に、自己磁界の有害な影響が臨界電流密
度j critにほゞ抑制されるようなセラミック高温超電導
体をベースとするワイヤ又はケーブル形態の新規な電気
導体を提供することである。この導体は、大きなまっす
ぐな寸法を有し且つ再現可能な物理的特性を有するよう
にして簡単に製造できねばならない。
量を有すると共に、自己磁界の有害な影響が臨界電流密
度j critにほゞ抑制されるようなセラミック高温超電導
体をベースとするワイヤ又はケーブル形態の新規な電気
導体を提供することである。この導体は、大きなまっす
ぐな寸法を有し且つ再現可能な物理的特性を有するよう
にして簡単に製造できねばならない。
この目的は、前記した導体において、金属シースが設
けられれて、複数のフィラメントに分解された電気導線
の各フィラメントのコアは、透磁率の高い柔軟な磁気材
料に埋設されることを特徴とする電気導体によって達成
される。
けられれて、複数のフィラメントに分解された電気導線
の各フィラメントのコアは、透磁率の高い柔軟な磁気材
料に埋設されることを特徴とする電気導体によって達成
される。
実施例 以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
図面全体にわたって同様の又は対応する部分が同じ参
照番号で示された添付図面を参照すれば、第1図は、最
終的な段階、即ち、圧延、鍛造、すえ込み、引っ張り等
の後のワイヤ(基本的な構造)の断面を概略している。
参照番号1は、例えば、形式REBa2Cu3O6.5+yのセラミ
ックの超電導材料のコアであり、但し、REは希土類金属
でありそして0<y<1である。参照番号2は、タンタ
ル、ニオブ、バナジウム、ニッケル、等より成る拡散バ
リアであり、これは、コア材料(超電導体本体1)から
出る酸素の移動をほゞ阻止する。もちろん、拡散バリア
2は、これら元素の少なくとも2つの合金で構成されて
もよい。参照番号3は、例えば、銅又は銀のチューブの
ような金属のシースであり、これは、幾何学形状を維持
する機械的な支持体及び非常電流の導体として働く。参
照番号4は、コア1及び金属シース3を同心的に包囲す
る高透磁率の柔軟な磁気材料であり、これは、通常そう
であるように、電流を搬送する導体の自己磁界をそれ自
体に「吸引」する。
照番号で示された添付図面を参照すれば、第1図は、最
終的な段階、即ち、圧延、鍛造、すえ込み、引っ張り等
の後のワイヤ(基本的な構造)の断面を概略している。
参照番号1は、例えば、形式REBa2Cu3O6.5+yのセラミ
ックの超電導材料のコアであり、但し、REは希土類金属
でありそして0<y<1である。参照番号2は、タンタ
ル、ニオブ、バナジウム、ニッケル、等より成る拡散バ
リアであり、これは、コア材料(超電導体本体1)から
出る酸素の移動をほゞ阻止する。もちろん、拡散バリア
2は、これら元素の少なくとも2つの合金で構成されて
もよい。参照番号3は、例えば、銅又は銀のチューブの
ような金属のシースであり、これは、幾何学形状を維持
する機械的な支持体及び非常電流の導体として働く。参
照番号4は、コア1及び金属シース3を同心的に包囲す
る高透磁率の柔軟な磁気材料であり、これは、通常そう
であるように、電流を搬送する導体の自己磁界をそれ自
体に「吸引」する。
第2図は、多フィラメント導線の概略断面図である。
これは、第1図に対応する基本的構造を有する平行ファ
イバの束である。参照番号は、第1図と全く同じであ
る。個々の導体は、柔軟な磁気材料4内にしっかりと埋
設される。
これは、第1図に対応する基本的構造を有する平行ファ
イバの束である。参照番号は、第1図と全く同じであ
る。個々の導体は、柔軟な磁気材料4内にしっかりと埋
設される。
例1: 第1図及び第2図を参照されたい。
次の式に対応する組成を超電導材料のコア1として選
択した。
択した。
YBa2Cu3O7 このため、内径が5mmで外径が8mm(壁厚が1.5mm)の
銅のチューブの形態の中空金属シース3の内部に200μ
m厚みのニッケル層を拡散バリア2として設けた。次い
で、銅のチューブに、次のような量の比を有する粉末混
合物を充填した。
銅のチューブの形態の中空金属シース3の内部に200μ
m厚みのニッケル層を拡散バリア2として設けた。次い
で、銅のチューブに、次のような量の比を有する粉末混
合物を充填した。
1モル Y2O3 3モル BaO 1モル BaO2 6モル CuO 柔軟な磁気材料4(この場合には、柔軟のスチール)
のプリズム状ブロックに距離12mmで直径8mmの穴をあけ
た。粉末混合物が充填されたチューブ部分をこれらの穴
に挿入した。プリズム状のスチールのブロックをグルー
ブ付きのロールによりその元の断面の約1/16に減少し、
超電導材料1が充填された穴はまだ直径が約1.25mmであ
った。このようにして形成された直径約50mmのロッド
を、引っ張りを繰り返すことにより、直径5mmまで徐々
に減少し、その直径にアニールを繰り返した後、ワイヤ
直径1mmまで引っ張った。このとき、個々のフィラメン
トは直径が約25μmとなった。最終的な整形の後に、巻
かれたワイヤを熱間イソスタティック加圧装置に入れ、
これにアルゴンを溢れさせた。圧力は200バールであり
そして温度は10時間の間に徐々に930℃まで上げた。こ
の状態を4時間保持し、次いで、多フィラメント導体を
25℃/hの割合で室温まで冷却した。アニール処理によ
り、反応性焼結の結果として超電導コンパウンドYBa2Cu
3O7が形成された。
のプリズム状ブロックに距離12mmで直径8mmの穴をあけ
た。粉末混合物が充填されたチューブ部分をこれらの穴
に挿入した。プリズム状のスチールのブロックをグルー
ブ付きのロールによりその元の断面の約1/16に減少し、
超電導材料1が充填された穴はまだ直径が約1.25mmであ
った。このようにして形成された直径約50mmのロッド
を、引っ張りを繰り返すことにより、直径5mmまで徐々
に減少し、その直径にアニールを繰り返した後、ワイヤ
直径1mmまで引っ張った。このとき、個々のフィラメン
トは直径が約25μmとなった。最終的な整形の後に、巻
かれたワイヤを熱間イソスタティック加圧装置に入れ、
これにアルゴンを溢れさせた。圧力は200バールであり
そして温度は10時間の間に徐々に930℃まで上げた。こ
の状態を4時間保持し、次いで、多フィラメント導体を
25℃/hの割合で室温まで冷却した。アニール処理によ
り、反応性焼結の結果として超電導コンパウンドYBa2Cu
3O7が形成された。
柔軟な磁気埋設材料のない直径1mmのコンパクトな超
電導体と比較すると、次のようになる。
電導体と比較すると、次のようになる。
コンパクトなワイヤの電流搬送容量は約5Aであり、こ
れは、約600A/cm2の臨界電流密度に対応する。一方、多
フィラメント導体の電流搬送容量は20Aであり、これ
は、保護されない材料の電流密度の4倍に対応する。こ
の点について、次のような考察が考えられる。
れは、約600A/cm2の臨界電流密度に対応する。一方、多
フィラメント導体の電流搬送容量は20Aであり、これ
は、保護されない材料の電流密度の4倍に対応する。こ
の点について、次のような考察が考えられる。
最近の調査では、強力な磁界依存性が臨界電流を制限
するファクタであると分かっている。電流の自己磁界H
が典型的に20エルステッドの臨界値を越えると、材料の
超電導特性が失われる。これから明らかなように、フィ
ラメントは電流密度j critを搬送し、これは、半径Rが
小さいほど大きくなる。というのは、最大自己磁界がH
=j crit・2π/c・Rだからである。これは、実験から
分かったものである。同様の考察から、薄いフィルム
は、厚いフィルムよりも大きな電流密度を搬送できるこ
とも分かっている。
するファクタであると分かっている。電流の自己磁界H
が典型的に20エルステッドの臨界値を越えると、材料の
超電導特性が失われる。これから明らかなように、フィ
ラメントは電流密度j critを搬送し、これは、半径Rが
小さいほど大きくなる。というのは、最大自己磁界がH
=j crit・2π/c・Rだからである。これは、実験から
分かったものである。同様の考察から、薄いフィルム
は、厚いフィルムよりも大きな電流密度を搬送できるこ
とも分かっている。
フィラメントの電界は、自己磁界Heと、他のフィラメ
ントの全磁界Hgとで構成される。Hgはケーブルの周囲で
最大となり、その点において200エルステッドとなる。
磁気遮蔽により、この値は、ここに示す形状に対し約μ
/5の係数で減少される(μは磁気材料の透磁率であ
る)。柔軟なスチール(軟鋼)の場合には、これによ
り、H=200エルステッドに対し典型的な値μ/5=20が
得られ、即ち、Hgがフィラメントにおいて10エルステッ
ドとなる。自己磁界を計算しなければならず、全電流20
Aの場合に、各フィラメントは16mAの電流を搬送する。
フィラメント直径が25μmの場合には、これが4エルス
テッドの磁界となる。それ故、最大磁界は、10+4=14
エルステッドより大きくなることはない。
ントの全磁界Hgとで構成される。Hgはケーブルの周囲で
最大となり、その点において200エルステッドとなる。
磁気遮蔽により、この値は、ここに示す形状に対し約μ
/5の係数で減少される(μは磁気材料の透磁率であ
る)。柔軟なスチール(軟鋼)の場合には、これによ
り、H=200エルステッドに対し典型的な値μ/5=20が
得られ、即ち、Hgがフィラメントにおいて10エルステッ
ドとなる。自己磁界を計算しなければならず、全電流20
Aの場合に、各フィラメントは16mAの電流を搬送する。
フィラメント直径が25μmの場合には、これが4エルス
テッドの磁界となる。それ故、最大磁界は、10+4=14
エルステッドより大きくなることはない。
例2 第1図及び第2図参照。
次の式に対応する組成を超電導材料のコア1として選
択した。
択した。
YBa2Cu3O7+X 但し、0.5<X<0.1 出発材料として酸化物の粉末を使用した。粉末混合物
は次のような量の比を有するものであった。
は次のような量の比を有するものであった。
1モル Y2O3 2モル BaO 2モル BaO2 6モル CuO これは、次の式で表わされた仮定的なコンパウンドに
対応する。
対応する。
YBa2Cu3O7・5 内径が5mmで外径が9mm(壁厚が2mm)で金属シースと
して働く銀のチューブの内部に20μm厚みのタンタル層
を拡散バリア2として設け、次いで、内径が9mmで外径
が13mmのニッケルチューブ4に挿入した。次いで、7本
のチューブを組み立てて、束(束直径約39mm)を形成し
た。これらチューブに粉末混合物を充填し、束全体を85
0℃のグルーブ付きロールにより約5mmの直径に減少し
た。このプロセスにおいて、ニッケルチューブを溶接し
てコンパクトな本体を形成し、磁気材料4を形成した。
次いで、束は、中間でアニーリングをしながら引っ張り
を繰り返すことにより直径1mmまで減少した。7個のこ
のような束を各々の場合にもう1度組合せて引っ張り直
径1mmにした。7個の最後の束をもう1度組合せ、約1.4
mmの最終直径まで引っ張った。個々のフィラメントは直
径がまだ20μmであった。次いで、多フィラメント導体
を最終的な巻き取り形態に変換し、反応焼結プロセスを
受けた。1000バールの酸素雰囲気中において920℃の温
度で8時間アニーリングを行なった。次いで、500℃ま
でゆっくりと冷却を行ない、その後、室温まで急速に冷
却した。調査の結果、多フィラメント導体の電流搬送容
量は約2500A/cm2の臨界電流密度に対応することが分か
った。
して働く銀のチューブの内部に20μm厚みのタンタル層
を拡散バリア2として設け、次いで、内径が9mmで外径
が13mmのニッケルチューブ4に挿入した。次いで、7本
のチューブを組み立てて、束(束直径約39mm)を形成し
た。これらチューブに粉末混合物を充填し、束全体を85
0℃のグルーブ付きロールにより約5mmの直径に減少し
た。このプロセスにおいて、ニッケルチューブを溶接し
てコンパクトな本体を形成し、磁気材料4を形成した。
次いで、束は、中間でアニーリングをしながら引っ張り
を繰り返すことにより直径1mmまで減少した。7個のこ
のような束を各々の場合にもう1度組合せて引っ張り直
径1mmにした。7個の最後の束をもう1度組合せ、約1.4
mmの最終直径まで引っ張った。個々のフィラメントは直
径がまだ20μmであった。次いで、多フィラメント導体
を最終的な巻き取り形態に変換し、反応焼結プロセスを
受けた。1000バールの酸素雰囲気中において920℃の温
度で8時間アニーリングを行なった。次いで、500℃ま
でゆっくりと冷却を行ない、その後、室温まで急速に冷
却した。調査の結果、多フィラメント導体の電流搬送容
量は約2500A/cm2の臨界電流密度に対応することが分か
った。
これらの考察については、上記例1の説明がそのまゝ
有効である。
有効である。
本発明は、上記した実施例に限定されるものではな
い。主として、ワイヤ又はケーブル形態の電気導体は、
形式REBa2Cu3O6.5+y(REは希土類金属を示しそして0
<y<1であり)又は形式(La,Ba,Sr)2CuO4のセラミ
ック高温超電導体をベースとする多フィラメント導体又
はシース付きワイヤより成り、上記超電導体は、コアが
金属シース内にあって、このシースが機械的な支持体及
び非常電流導体として作用するように構成され、金属シ
ースが設けられて、複数のフィラメントに分解された電
気導線の各フィラメントコアは、透磁率の高い柔軟な磁
気材料に埋設される。この磁気材料としては、Fe、Ni及
び/又はそれらの合金が適当であるが、透磁率は少なく
とも10であり、一方、磁気誘導の飽和が少なくとも0.2
テスラでなければならない。
い。主として、ワイヤ又はケーブル形態の電気導体は、
形式REBa2Cu3O6.5+y(REは希土類金属を示しそして0
<y<1であり)又は形式(La,Ba,Sr)2CuO4のセラミ
ック高温超電導体をベースとする多フィラメント導体又
はシース付きワイヤより成り、上記超電導体は、コアが
金属シース内にあって、このシースが機械的な支持体及
び非常電流導体として作用するように構成され、金属シ
ースが設けられて、複数のフィラメントに分解された電
気導線の各フィラメントコアは、透磁率の高い柔軟な磁
気材料に埋設される。この磁気材料としては、Fe、Ni及
び/又はそれらの合金が適当であるが、透磁率は少なく
とも10であり、一方、磁気誘導の飽和が少なくとも0.2
テスラでなければならない。
電気導体は、個々のコアの直径が2ないし200μm
で、これらのコアが連続的な柔軟な磁気材料の形態の全
ての側が閉じた共通の埋設部を有するような多フィラメ
ント導体として形成される。
で、これらのコアが連続的な柔軟な磁気材料の形態の全
ての側が閉じた共通の埋設部を有するような多フィラメ
ント導体として形成される。
酸素に対する拡散バリアが金属シースとコアとの間に
組み込まれるのが好ましい。
組み込まれるのが好ましい。
本発明の効果は、遮蔽しないワイヤ型又はケーブル型
高温超電導体に比して臨界制限電流密度を4倍増加する
ことである。又、電流搬送容量は、交流動作の場合に
も、磁気遮蔽によって実質的に増加される。
高温超電導体に比して臨界制限電流密度を4倍増加する
ことである。又、電流搬送容量は、交流動作の場合に
も、磁気遮蔽によって実質的に増加される。
上記説明に鑑み、本発明の種々の変更や修正が明らか
となろう。それ故、特許請求の範囲内で、上記とは異な
ったやり方でも実施できることを理解されたい。
となろう。それ故、特許請求の範囲内で、上記とは異な
ったやり方でも実施できることを理解されたい。
第1図は、ワイヤ(基本構造)の断面図、そして 第2図は、多フィラメント導体の断面図である。 1……コア、2……拡散バリア 3……金属シース、4……柔軟な磁気材料
Claims (4)
- 【請求項1】複数のフイラメント導体を備え、各フイラ
メント導体はセラミック高温超電導体から成るコア
(1)を有し、機械的な支持体として、且つ非常電流導
体として働く金属シース(3)の鞘を被せたワイヤ又は
ケーブル形態の電気導線において、 各フイラメント導体は、すべてのフイラメント導体に共
通の埋設部に別個に埋め込まれており、この埋設部は各
フイラメント導体を包囲する軟磁性材料から成り、この
軟磁性材料の透磁率は少なくとも10であり、そして磁気
誘導の飽和が少なくとも0.2テスラであり、各コアの直
径は2μmから200μmの範囲にあることを特徴とした
ワイヤ又はケーブル形態の電気導線。 - 【請求項2】軟磁性材料が鉄、ニッケル又は鉄もしくは
ニッケル合金である請求項1に記載のワイヤ又はケーブ
ル形態の電気導線。 - 【請求項3】酸素に対する拡散バリア(2)が各フイラ
メント導体のコア(1)と金属シース(3)との間に配
置されている請求項2に記載のワイヤ又はケーブル形態
の電気導線。 - 【請求項4】高温超電導体がREBa2Cu3O6,5+yもしくは
(La,Ba,Sr)2CuO4であって、REは稀土類金属であり、
0<y<1である請求項1、2もしくは3に記載のワイ
ヤ又はケーブル形態の電気導線。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3822684A DE3822684A1 (de) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | Elektrischer leiter in draht- oder kabelform, bestehend aus einem ummantelten draht oder aus einem mehrfach-filmentleiter auf der basis eines keramischen hochtemperatur-supraleiters |
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