JP2897578B2 - エアバッグ用縫製糸の巻付構造 - Google Patents

エアバッグ用縫製糸の巻付構造

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JP2897578B2
JP2897578B2 JP5029354A JP2935493A JP2897578B2 JP 2897578 B2 JP2897578 B2 JP 2897578B2 JP 5029354 A JP5029354 A JP 5029354A JP 2935493 A JP2935493 A JP 2935493A JP 2897578 B2 JP2897578 B2 JP 2897578B2
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sewing thread
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利則 棚瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エアバッグの縫
製に用いられ、一般縫製糸に比較して太く、かつ、強度
の高いエアバッグ用縫製糸のコーンに対する巻付け構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグの縫製用の縫製糸は、
一般縫製糸に比較して太く、かつ、強度の高いものが用
いられている。該縫製糸は、高い強度を出すために、片
撚り(特にS撚り)が施されている。
【0003】図4に示すように、縫製糸11はエアバッ
グの縫製時において、コーン12に巻付けられた状態で
使用に供される。コーン12は、円柱状又は円錐台状の
外周面13を有しているとともに、その外周面13より
も拡径された皿状の底部14を有している。また、S撚
りの施された縫製糸11は、前記外周面13に対し、上
から見て反時計回りに巻付けられている。そして、縫製
に際して縫製糸11は、底部14とは反対方向、すなわ
ち、例えば図の上方から解除されてゆく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、S撚りの施された縫製糸11は、一般の
縫製糸と同様、前記外周面13に対して上から見て反時
計回りに巻付けられていた。このため、縫製糸11の解
除によって、同縫製糸11には、さらに撚りが加えられ
ることとなっていた。そして、撚りがさらに加えられる
ことにより、図5に示すように、縫製糸11の一部に撚
りが集中してダンゴ状になってしまう、いわゆるキンク
15が発生してしまうおそれがあった。その結果、その
キンク15が、縫製糸11を案内するためのガイド孔
や、縫製用ミシン内に設けられた張力制御用のテンショ
ン皿に引っ掛かってしまう場合がある。この場合、縫製
糸11が外れてしまったり、局部的に張力がかかること
に起因して糸切れが発生してしまうおそれがあった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、縫製に際してのキンク
の発生を防止し、ひいては縫製段階でのトラブルの発生
を未然に防止することの可能なエアバッグ用縫製糸の巻
付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、円柱状又は円錐台状の外周面と、前記外
周面よりも拡径された底部とを有するコーンの前記外周
面に巻付けられ、撚り数が(100回/m)以上の片撚
りが施されるとともに、縫製に際しては前記底部とは反
対方向に解除されるエアバッグ用縫製糸の巻付構造であ
って、前記縫製糸の巻付方向を、前記縫製糸の解除に伴
って自尊の撚りが解除される方向にしたことをその要旨
としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、外周面と、外周面よりも
拡径された底部とを有するコーンの外周面に対し、自身
の解除に伴ってその撚りが解除される方向に片撚りの施
されたエアバッグ用の縫製糸が巻付けられている。その
ため、縫製に際して、縫製糸はコーンの底部とは反対方
向に解除されるのであるが、その解除に際しては自身の
撚りが解除される。従って、縫製糸にさらに撚りがかか
ることはなく、撚りが集中してダンゴ状になってしまう
ことはない。
【0008】また、元来の縫製糸の撚り数が(100回
/m)以上と、一般の縫製糸に比べてはるかに多い。そ
のため、縫製糸の縫製に際して、撚りが解除されたとし
ても、該撚りの解除に伴う影響はさほど受けない。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によれば、縫製に際して
のキンクの発生を防止することができ、ひいては縫製段
階でのトラブルの発生を未然に防止することができると
いう優れた効果を奏する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、本実施例におい
ては、円錐台状の外周面1と、前記外周面1よりも拡径
された皿状の底部2とを有するコーン3が縫製場の所定
箇所に設置されている。そして、このコーン3の外周面
1には、エアバッグ用の縫製糸4が巻付けられている。
この縫製糸4は底部2とは反対側の方向、すなわち、図
の上方へ解除されるようになっている。そして、縫製糸
4は糸案内用のガイド孔及び縫製糸の通過を検知する糸
センサを通過して縫製用のミシンに供給されるようにな
っている。なお、ミシンの内部には、縫製糸4に必要な
張力を付与するためのテンション皿等が設けられてい
る。
【0011】また、前記縫製糸4は、ナイロン6,6製
のマルチフィラメント(合計で1260デニール)にS
撚りを施したものに対し、さらにその表面にウレタン又
はナイロン等の樹脂をコーティングしたものが使用され
ている。また、その撚り数は(140回/m)である
(図2参照)。
【0012】また、縫製糸4は、前記外周面1に対して
上から見て時計回りに巻付けられている。すなわち、縫
製糸4は、その解除に際して、自身の撚りが解除される
方向に巻付けられているのである。
【0013】次に、本実施例における作用について説明
する。縫製時においては、上記の状態から縫製糸4が図
の上方へ解除され、前記ガイド孔及び糸センサを通過し
て縫製用のミシンに供される。このとき、S撚りの縫製
糸4が上から見て時計回りに巻付けられているので、縫
製糸4は、その解除に伴って、自身の撚りが解除される
方向に力が働く。従って、縫製糸4にさらに撚りがかか
ることはなく、撚りが集中してダンゴ状になってしまう
ことはない。その結果、縫製に際してのキンクの発生を
防止することができる。
【0014】また、本実施例では、縫製糸4の解除に伴
って自身の撚りが解除されるものの、元来の縫製糸の撚
り数が100回/m以上と、一般の縫製糸に比べてはる
かに多い。さらに、縫製糸4はナイロン6,6製のマル
チフィラメント本体に樹脂コーティングされたものが用
いられている。そのため、縫製糸4の解除に伴って撚り
が解除されたとしても、該撚りの解除に伴う影響はさほ
ど受けない。
【0015】これらのことから、本実施例によれば、縫
製段階でのトラブルの発生を未然に防止することができ
る。なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を適宜に
変更して次のように実施することもできる。
【0016】(1)前記実施例では、S撚りの縫製糸4
をコーン3の外周面1に対して上から見て時計回りに巻
付ける構成を採用したが、図3に示すように、Z撚りの
縫製糸5をコーン3の外周面1に対して上から見て反時
計回りに巻付ける構成としてもよい。このような構成と
しても、上記と同等の作用・効果を奏する。
【0017】(2)前記実施例では、円錐台状の外周面
1を有するコーン3を採用したが、円柱状の外周面を有
するものであってもよい。 (3)前記実施例では、ナイロン6,6製のマルチフィ
ラメント本体に樹脂コーティングした縫製糸4に本発明
を具体化したが、エアバッグの縫製に適する糸であれ
ば、ナイロン6、ポリエステル、ポリエチレン、芳香族
系ポリアミド、ポリビニルアルコール等の繊維に具体化
してもよい。また、樹脂コーティングを施さない構成と
してもよい。
【0018】(4)前記実施例では、縫製糸4として1
260デニールのマルチフィラメントを本体として使用
したが、その太さ(繊度)はエアバッグの縫製に適する
糸であれば特に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるエアバッ
グ用縫製糸の巻付構造を示す該略斜視図である。
【図2】一実施例における縫製糸を示す拡大平面図であ
る。
【図3】別の実施例におけるエアバッグ用縫製糸の巻付
構造を示す該略斜視図である。
【図4】従来技術におけるエアバッグ用縫製糸の巻付構
造を示す該略斜視図である。
【図5】従来技術において、縫製糸の解除に伴う不具合
の発生を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1…外周面、2…底部、3…コーン、4,5…縫製糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 55/00 - 55/04 B60R 21/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状又は円錐台状の外周面(1)と、
    前記外周面(1)よりも拡径された底部(2)とを有す
    るコーン(3)の前記外周面(1)に巻付けられ、撚り
    数が100回/m以上の片撚りが施されるとともに、縫
    製に際しては前記底部(2)とは反対方向に解除される
    エアバッグ用縫製糸の巻付構造であって、 縫製糸(4,5)の巻付方向を、該縫製糸(4,5)の
    解除に伴って自身の撚りが解除される方向にしたことを
    特徴とするエアバッグ用縫製糸の巻付構造。
JP5029354A 1993-02-18 1993-02-18 エアバッグ用縫製糸の巻付構造 Expired - Lifetime JP2897578B2 (ja)

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JPH06239529A JPH06239529A (ja) 1994-08-30
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