JP2905635B2 - 合撚方法 - Google Patents

合撚方法

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JP2905635B2
JP2905635B2 JP1788892A JP1788892A JP2905635B2 JP 2905635 B2 JP2905635 B2 JP 2905635B2 JP 1788892 A JP1788892 A JP 1788892A JP 1788892 A JP1788892 A JP 1788892A JP 2905635 B2 JP2905635 B2 JP 2905635B2
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twisted yarn
twisting
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twist
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達雄 山田
武彰 柘植
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強撚糸と無撚糸若しく
は甘撚糸とを合撚する方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来SまたはZ方向に下撚を施した撚糸
と無撚糸とを合撚する際、イタリー撚糸機を用いて撚糸
を巻いた鍔付き巻胴と無撚糸を巻いた鍔付き巻胴とを2
段に積層して合撚する方法が実開昭52−58129号
公報に開示されている。ところで、このイタリー撚糸機
は、広く知られているように12000rpm以上で高
速回転するボビンから糸を引出し、フライヤの目を通り
スネルワイヤを経て、回転ドラム上で摩擦回転する巻取
シリンダに巻取速度が20〜30m/minで巻き上げ
るもので、フライヤとスネルワイヤの間で加撚される。
前記公報に開示された撚糸機は、イタリー撚糸機のフラ
イヤを排除して、上下に鍔付き巻胴を重ねて配し、各鍔
付き巻胴の長さと鍔径とを撚糸及び無撚糸が巻き戻され
るときに発生するバルーニングする各糸と接触させない
寸法に設定するものである。
【0003】また、糸条を引出しながら2重に加撚する
ダブルツイスターが古くから知られ ている。このダブル
ツイスターの特徴は、一定の撚糸張力で撚糸でき、品質
を安定化できることである。撚糸張力は糸の遠心力で決
まり、上記イタリー撚糸機のように解除張力が加算され
ず、一定に保たれる。この撚糸張力は糸の太さ(繊
度)、ディスク回転数、遠心力が作用する糸長さ、空気
抵抗などで決定される。
【0004】撚糸張力を一定にするためには、遅れ角度
の設定が特に重要である。この遅れ角度とは、よく知ら
れているように糸巻からの糸の解除張力の影響を調節す
るために、ディスクに巻き付けらている糸の角度であ
る。一般的には、180°〜720°(=ディスクの半
回転〜2回転)であり、糸の解除張力とテンサーボディ
内に設けられた張力調整器による張力とを調整すること
により設定される。
【0005】例えば、糸の引掛かりなどによる解除不良
時には、解除張力が高くなり、ディスクに巻き付けられ
る糸の巻付角度、すなわち遅れ角度は減少する。この減
少が瞬間的な場合で、遅れ角度が0°にならなければ、
撚糸張力の変化もなく、糸切れも発生しない。しかし、
解除張力が高く、それが継続されると、遅れ角度が0°
になり、ついでその解除張力が撚糸張力に加算される
と、品質変動を起こすほか、糸がその張力を支えられな
くなり、糸切れが発生する。即ち、ダブルツイスターに
おいては、解除張力を一定にすることが特に重要であ
る。
【0006】かかるダブルツイスターを使って2本の糸
条を加撚と同時に合糸する技術が、例えば実開平1−1
42473号公報及び実開平2−375号公報に開示さ
れている。このうち実開平1−142473号公報に開
示された合糸技術は、前記解除張力を一定にするための
技術であって、前記強撚糸のビリやループの発生を防止
するためには何ら機能しないものである。一方の実開平
2−375号公報に開示された合撚技術は、スピンドル
と同一軸心上に配された上下2段のボビンの上方に、同
軸心上で且つ同一平面に配された円盤部分の外周面に多
数の剛毛を放射状に植設すると共に、同剛毛の先端を環
状部分の内周面に形成された円周溝内に収容し、同剛毛
をもって環状部分を支持させている。上段の糸は前記円
盤状部分と環状部分との間に形成される環状間隙内を通
して導糸孔に導き、下段の糸は前 記環状部分の外周面に
接触させながら前記導糸孔に導いている。前記環状間隙
内を通る下段の糸は剛毛を弾性的に変形させながら順次
回転するため、上段の糸より張力が低くなりやすい下段
の糸の張力が高められて、上下糸間の張力差がなくなる
というものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記実開昭
52−58129号公報に開示された技術を用いて強撚
糸と無撚糸若しくは甘撚糸とを合撚しようとする場合
に、生産量を高めるために各ボビンの糸巻量を多くする
と、ボビンの内外層での糸張力差が大きくなって、特に
強撚糸にビリやループが発生し、後工程の通過性が著し
く悪くなるので高々360g程度の巻量の合撚糸しか得
られず、更に遂には各糸条がそれぞれの巻胴の鍔と接触
し、大きく張力変動を来すという問題があった。
【0008】一方、上記実開平2−375号公報に開示
された合糸技術にあっては、剛毛を使って2本の糸条の
張力差の変動を少なくすることが記載されてはいるもの
の、合糸する2本の糸条として強撚糸と無撚糸若しくは
甘撚糸とを合撚することについては全く記載されておら
ず、相変わらず強撚糸と無撚糸若しくは甘撚糸とを合撚
するときに遭遇する前述のような特有の問題点は残った
ままである。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点を解消し、
強撚糸にビリやループが発生することなく、強撚糸と無
撚糸若しくは甘撚糸との多量の合撚糸を極めて安定に製
造することが出来る合撚方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、強撚糸と無撚
糸若しくは甘撚糸とを合撚する際、撚糸機としてダブル
ツイスターを用い、該ダブルツイスターに二つのボビン
を上下2段に装着し、下段ボビンに強撚糸を掛け、上段
ボビンに無撚糸若しくは甘撚糸を掛けると共に周囲に多
数の剛毛を放射状に付設したキャツプを上下ボビン間に
介在させて強撚糸を該剛毛に接触させながら下段ボビン
から解除することにより、強撚糸の張力を均一に保持し
てビリ、ループ等の発生を防止することを特徴とする合
撚方法を要旨とするものである。
【0011】以下本発明を図面に従って更に詳細に説明
すると、図1は本発明の実施に使用する装置の一例を示
す一部縦断側面図、図2は図1の装置に使用する剛毛を
付設したキャツブの平面図で、図1及ぴ図2において、
ダブルツイスター9には二つのボビン1,2が上下2段
に積層して装着され、上段ボビン1には無撚糸3が掛け
られ、下段ボビン2には強撚糸4が掛けられており、無
撚糸3は上段ボビン1から直接スピンドル5にその上部
から導入されるが、強撚糸4は下部ボビン2から解除さ
れた後、上下ボビン1,2間に介在させたキャツプ7の
周辺に図2に示す如く放射状に多数付設した剛毛8と接
触し該剛毛8との摩擦抵抗により張力が付与されてスピ
ンドル5の上部から無撚糸3と引き揃えられて導入され
るようになっている。
【0012】従って、下部ボビン2の強撚糸4の巻量が
少なくなって解除張力が低くなっても上部ボビン1から
解除された無撚糸3と引き揃えられる際にビリやループ
を発生するのが防止されるのである。
【0013】なお、本発明でいう強撚糸とは糸の繊度に
もよるが大体1000T/M以上の撚を有する糸であ
る。また無撚糸とは撚が全く無いか又は原糸撚以下の撚
を有する糸であり、更に甘撚糸とは低張力下でビリやル
ープを発生しない糸で、糸の繊度にもよるが大体500
T/M以下の撚を有する糸である。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。
【0015】 (実施例) 撚数2500T/M(Z撚)のレーヨン強撚糸(50d
/20f)と無撚のトリアセテート糸(75d/20
f)とを、図1の装置を用いて以下の条件で合撚加工し
たところ、巻量550gの均整な合撚糸を安定に得るこ
とができた。
【0016】 強撚糸巻量(下段ボビン):220g 無撚糸巻量(上段ボビン):330g 合撚数(上撚数):700T/M(Z撚) 剛毛:ナイロンテグス(2号40本) スピンドル回転数:5000r.p.m 比較のため、上記ナイロンテグスを付設したキャツプを
用いない以外は実施例と同じ条件で合撚加工したとこ
ろ、巻量360gまでは均整な合撚糸を得ることができ
たが、それ以降は強撚糸にビリ、ループが発生して均整
な合撚糸を得ることができなかった。
【0017】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば、
強撚糸と無撚糸若しくは甘撚糸との多量の合撚糸を極め
て安定に製造することが出来るという顕著な効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する装置の一例を示す一部
縦断側面図である。
【図2】図1の装置に使用する剛毛を付設したキャップ
の平面図である。
【符号の説明】
1上段ボビン 2下段ボビン 3無撚糸 4強撚糸 5スピンドル 6ワインダー 7キャツプ 8剛毛 9ダブルツイスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−142473(JP,U) 実開 平2−375(JP,U) 実開 昭52−58129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01H 7/02 D01H 7/86 D02G 3/28 D02G 3/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強撚糸と無撚糸若しくは甘撚糸とを合撚
    する際、撚糸機としてダブルツイスターを用い、該ダブ
    ルツイスターに二つのボビンを上下2段に装着し、下段
    ボビンに強撚糸を掛け、上段ボビンに無撚糸若しくは甘
    撚糸を掛けると共に、周囲に多数の剛毛を放射状に付設
    したキャップを上下ボビン間に介在させて強撚糸を該剛
    毛に接触させながら下段ボビンから解除することによ
    り、強撚糸の張力を均一に保持してビリ、ループ等の発
    生を防止することを特徴とする合撚方法。
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CN112575419B (zh) * 2020-12-02 2024-07-30 常州宏双纺机有限公司 具有卧式初捻装置的一步法捻线机及一步法捻线方法

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