JP2895908B2 - 液晶パネル取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は液晶プロジェクタにおける液晶パネル取付装
置に関する。

（ロ）従来の技術 従来、液晶表示パネルを用いた液晶プロジェクタとし
ては特開昭61−150487号公報のものがある。

上述の液晶プロジェクタの構成を第４図に示す。同図
において、（１）は投射用光源、（２）（３）（４）
（５）は第１〜第４ダイクロイックミラー、（６）
（７）は第１、第２反射ミラー、（８）（９）（10）は
夫々、青色、緑色及び赤色用のアクティブマトリックス
型の液晶パネル、（11）は投写レンズ、（12）はスクリ
ーンであり、光源（１）からの光は第１ダイクロイック
ミラー（２）及び第２ダイクロイックミラー（３）で分
光され、青色は第１反射ミラー（６）で反射された後、
第１〜第３液晶パネル（８）（９）（10）で夫々、画像
情報により変調された後、第３反射ミラー（７）及び第
３、第４ダイクロイックミラー（４）（５）により再度
合成され、投写レンズ（11）を介してスクリーン（12）
に画像が映出される。

そして、これらの光学要素は実際には第５図に示す如
く、シャーシ（13）に取付けられた後、シャーシ（14）
をカバーとして取付け、両者により挟持される構造とな
っている。

上述の液晶プロジェクタにおいて、カラー画像を合成
させるためには基準となる一枚の液晶パネルに対して他
の２枚の液晶パネルの相対位置を調整する必要がある。
この調整を必要とする液晶パネルの調整機構は第６図に
示す如く、シャーシ（13）（14）に取り付けられる基台
（15）に対して液晶パネル（８）を固定した移動板（1
7）を４方向から調整ネジ（18）（18）…により調整す
る構成となっている。

ここで、前記各液晶パネルの調整はシャーシ（14）取
付後に行なうのが好ましいが、上述の調整機構であれ
ば、調整ネジ（18）（18）…の位置が液晶パネルの上
下、左右にあるためシャーシ（14）取付後では工具や手
が入らず調整することが困難である。このため、従来で
はシャーシ（13）への取付後でシャーシ（14）を取り付
ける前に調整しなければならず、調整後にシャーシ（1
4）を取付けると液晶パネル（８）（９）（10）に傾き
が発生し画質を劣化させたり、再調整が必要となったり
する。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明は上述の点に鑑み為されたものであり、カバー
取付け後でも液晶パネルの位置調整が容易にできる液晶
パネル取付装置を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、シャーシ（13）（14）に固定される固定板
（19）と、この固定板に対して第１の方向にスライド可
能に取付けられるスライド板（20）と、このスライド板
のスライド量を調整する第１調整ネジ（22）と、前記ス
ライド板に対して前記第１の方向とは直交する第２の方
向にスライド可能に取付けられる移動板（23）と、この
移動板のスライド量を調整する第２調整ネジ（25）（2
6）と、前記移動板上に固定される液晶パネル（８）と
からなる液晶パネル取付装置である。

（ホ）作用 上述の手段により液晶表示パネルは固定板に対して上
下、左右の調整が一方向からの作業で行なうことができ
る。

（ヘ）実施例 以下、図面に従い本発明の一実施例につき説明する。
第１図は本実施例装置の斜視図、第２図は同分解斜視図
であり、図中、（13）（14）は夫々、長孔（13a）（14
a）を有し対向する一対の板体よりなる液晶プロジェク
タ本体のシャーシ、（19）はこのシャーシにネジ止め固
定される固定板であり、一辺より突出する舌片（19a）
が前記長孔（13a）に挿入され、他辺に形成された第１
折曲片（19b）が前記長孔（14a）により外方へ臨んでい
る。（20）は段付きネジ（21）（21）によりこの固定板
に対して第１の方向にスライド可能に取付けられるスラ
イド板であり、前記第１折曲片（19b）に対向する第２
折曲片（20a）を有する。（22）は前記第１及び第２折
曲片（19b）（20a）に螺合する第１調整ネジであり、第
３図に示す如く中央部にその外周にローレットが形成さ
れたつば（22a）を有し、このつばの両側には夫々異な
る方向にネジ山が切られたネジ部（22b）（22c）が形成
されており、前記スライド板（20）のスライド量を調整
する。（23）はその上部に液晶パネル（８）を有し前記
スライド板に対して前記第１の方向とは直交する第２の
方向にスライド可能で、前記固定板に対しては保持板
（24）により第１、第２方向にスライド可能に保持され
ている移動板であり、前記長孔（14a）に臨む一辺には
第３及び第４折曲片（23a）（23b）が形成されている。
（25）（26）は夫々、前記第３及び第４折曲片と前記ス
ライド板に螺合する第２調整ネジであり、形状は第１調
整ネジ（22）と全く同一である。

次に、本実施例装置の位置調整について説明する。

第１図の様に組立てられた本実施例装置は第１、第２
調整ネジ（22）（25）（26）を含む調整部がシャーシ
（14）の長孔（14a）より外部へ露出しており、このカ
バーの外部より第１調整ネジ（22）を調整すると液晶パ
ネル（８）は第１の方向に移動し、第２調整ネジ（25）
（26）を調整すると第２の方向に移動する。

また、第２調整ネジ（25）（26）同志の調整によりシ
ャーシ（13）（14）に対する傾きが調整可能である。

尚、調整後、スライド板（20）と移動板（23）は固定
ネジ（21）（27）によってシャーシ（13）（14）に固定
される。

（ト）発明の効果 上述の如く本発明に依れば、液晶パネルをシャーシへ
取付けた後でもシャーシ外方から容易に位置調整を行な
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における液晶パネル取付装置
の斜視図、第２図は同分解斜視図、第３図は第１調整ネ
ジの斜視図、第４図は従来の液晶プロジェクタの光学系
の模式図、第５図は同光学系の斜視図、第６図は従来の
液晶パネルの調整機構を示す斜視図である。 （８）（９）（10）…液晶パネル、（13）（14）…シャ
ーシ、（19）…固定板、（20）…スライド板、（23）…
移動板、（22）…第１調整ネジ、（25）（26）…第２調
整ネジ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】長孔（13a）（14a）を有して一対の板体よ
   りなるシャーシ（13）（14）と、これらシャーシに固定
   される固定板（19）と、この固定板に対して第１の方向
   にスライド可能に取付けられるスライド板（20）と、こ
   のスライド板のスライド量を調整する第１調整ネジ（2
   2）と、前記スライド板に対して前記第１の方向とは直
   交する第２の方向にスライド可能に取付けられる移動板
   （23）と、この移動板のスライド量を調整する第２調整
   ネジ（25）（26）と、前記移動板上に固定される液晶パ
   ネル（８）とからなり、 前記第１及び第２調整ネジ（22）（25）（26）は、前記
   シャーシ（14）の長孔（14a）から外部へ臨出し、該シ
   ャーシの外方にて調整するよう構成したことを特徴とす
   る液晶パネル取付装置。