JP2895602B2 - 液体クロマトグラフィー用充填剤 - Google Patents

液体クロマトグラフィー用充填剤

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JP2895602B2 JP2262148A JP26214890A JP2895602B2 JP 2895602 B2 JP2895602 B2 JP 2895602B2 JP 2262148 A JP2262148 A JP 2262148A JP 26214890 A JP26214890 A JP 26214890A JP 2895602 B2 JP2895602 B2 JP 2895602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液体クロマトグラフィー用充填剤に関する。
詳しくは、分離特性に優れた液体クロマトグラフィー用
充填剤に関するものである。
[従来の技術] シリカゲルなどの多孔質担体に炭素数1〜18はアルキ
ル基を化学結合させて得られる充填剤は液体クロマトグ
ラフィー用充填剤として広く用いられており、たいてい
の有機化合物の分析、分取等に有効である。しかしなが
ら、これらのアルキル基結合型固定相は、ある種の化合
物、例えばアントラセンとCiS−スイルベンのようなア
ルキル基への溶解性が似ている化合物についてはこれら
を分離し難い等の問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは上記問題点を解消するべく鋭意研究を重
ねた結果、多孔質担体に特定の環状ポリシロキサンを反
応させてなる液体クロマトグラフィー用充填剤として使
用すれば、上記のようなアルキル基結合型固定相では分
離し難い化合物も分離可能になることを見出し本発明に
至った。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、 「(A)表面に活性な親水基をもつ多孔質担体に (B)一般式、 (式中、R1,R2,R3,R4は1価炭化水素基、Xはハロゲン
原子または加水分解可能な有機基であり、lは1〜10の
整数、mは0〜10の整数、l+mは3以上の整数、nは
1〜20の整数、Pは0〜2の整数である。)で表される
環状ポリシロキサンを反応させてなる液体クロマトグラ
フィー用充填剤。」に関する。
本発明で使用される(A)成分の表面に活性な親水基
を有する多孔質担体は、球状ないし破砕状の多孔質シリ
カゲルまたはアルミナ、さらに多孔質ガラスなど表面に
活性な親水基を持つものが望ましい。これらの担体粒子
の大きさは1〜100ミクロン、好ましくは3〜30ミクロ
ンであり、その表面積は100〜500m2/gで、好ましくは20
0〜400m2/gである。
本発明で使用される(B)成分の環状ポリシロキサン
は、上式中、R1,R2,R3はメチル基,エチル基,プロピル
基等で例示される1価炭化水素基であり、Xは塩素,臭
素,よう素等のハロゲン原子またはメトキシ基,エトキ
シ基,プロポキシ基,ブトキシ基等のアルコキシ基;ア
セトキシ基,トリフルオロアセトキシ基等のアシロキシ
基;メチルアミノ基,エチルアミノ基等のアルキルアミ
ノ基;メチルエチルケトオキシム基等のオキシム基;イ
ソプロペニルオキシ基等で例示される加水分解可能な有
機基であり、これらの中でもハロゲン原子またはアルコ
キシ基が好ましい。lは1〜10の整数,mは0〜10の整
数,l+mは3以上の整数である。nは1〜20の整数,Pは
0〜2の整数である。
このような環状ポリシロキサンとしては、例えば、2,
4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(2−ジメ
チルクロロシリルエチル)シクロテトラシロキサン,2,
4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(4−ジメ
チルクロロシリルブチル)シクロテトラシロキサン,2,
4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(6−ジメ
チルクロロシリルヘキシル)シクロテトラシロキサン,
2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(8−ジ
メチルクロロシリルオクチル)シクロテトラシロキサ
ン、2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(10
−ジメチルクロロシリルデシル)シクロテトラシロキサ
ンなどのクロロシラン類:2,4,6,8−テトラメチル−2,4,
6,8−テトラキス(2−メチルジクロロシリルエチル)
シクロテトラシロキサンなどのジクロロシラン類:2,4,
6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(2−トリク
ロロシリルエチル)シクロテトラシロキサンなどのトリ
クロロシラン類;2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テ
トラキス(2−ジメチルメトキシシリルエチル)シクロ
テトラシロキサンなどのアルコシシシラン類;前記シリ
ルテトラシロキサンのメトキシ基の替りにアセトキシ基
が結合したアシロキシシラン類;2,2,4,4,6,8−ヘキサメ
チル−6,8−ビス(2−ジメチルクロロシリルエチル)
シクロテトラシロキサンなどの共重合体シクロシロキサ
ン,2,4,6,8,10−ペンタキス(2−ジメチルクロロシリ
ルエチル)シクロペンタシロキサンなどが挙げられる。
本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤は上記のよ
うな(A)成分に(B)成分を反応させてなるものであ
るが、この反応は(A)成分と(B)成分を適当な有機
溶媒の存在下で加熱して、(A)成分の活性水酸基と
(B)成分の加水分解可能な有機基とを縮合反応させる
方法が一般的である。この反応における(B)成分の必
要量は(A)成分の多孔質担体表面の活性水酸基に対し
て等量あるいはそれ以下で充分であるが、2から3倍等
量反応させて多孔質担体表面に環状ポリシロキサンの縮
合物層をつくっても良い。(B)成分による望ましい処
理量は、多孔質担体の物性と環状ポリシロキサンの種
類、被分離化合物の種類などによって異なるが、炭素の
分析値で5〜20%の範囲内になる量が適当である。この
反応は一般的に有機溶媒の存在下に行うことが有利であ
るが、ここで使用される有機溶媒は環状ポリシロキサン
をよく溶解し、かつ、環状ポリシロキサンに対して不活
性であることが必要である。このような有機溶媒として
はn−ヘキサン,n−ヘプタン,n−オクタン,n−デカン,
イソオクタン,シクロヘキサンなどの飽和炭化水素:ク
ロロホルム,四塩化炭素,ジクロロエタン,トリクロロ
エタン,テトラクロロエタン,ジクロロプロパンなどの
ハロゲン化炭化水素;ベンゼン,トルエン,キシレン,
エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素折およびクロロベ
ンゼン,ジクロロベンゼン,トリクロロベンゼンなどの
芳香族ハロゲン化物が挙げられる。この反応の温度と反
応時間は、通常、室温から有機溶媒の沸点の間で選択す
ればよく、一般には50℃から100℃の温度範囲で数時間
から20時間である。
このようにして得られた本発明の液体クロマトグラフ
ィー用充填剤は、反応条件によっては、多孔質担体表面
に少量の未反応のシラノール基が残存することがある。
このようなシラノール基を利用することも可能である
が、このようなシラノール基はカチオン性の被溶離物質
のクロマトグラフィーを行う際に不可逆的な吸着を起こ
すことが知られている。
したがって、このようなシラノール基が残存すると不
都合な場合には一般に「キャッピング」と称されている
表面処理を行い残存するシラノール基を消去しておくの
が好ましい。本発明においてはこの残存するシラノール
基を消去するには、上記にようにして得られた液体クロ
マトグラフィー用充填剤の表面をシリル化剤を呼ばれて
いる有機ケイ素化合物で処理することが好ましい。ここ
で、シリル化剤としては、例えば、一般式SiR5R6R7Z
(式中、R5,R6,R7は、アルキル基,アルキルアリール基
等で例示される1価炭化水素基を示し、これらR5,R6,R7
は全て同じでもまたは異なっていてもよい。Zはハロゲ
ン原子、炭素数1〜4のアルコキシ基,炭素数1〜4の
ジアルキルアミノ基および炭素数1〜4のトリアルキル
シリルアミノ基から選ばれる官能基を示す)で示される
低級アルキルシラン化合物があり、またこれらシリル化
剤の具体例としては、トリメチルクロロシラン,トリメ
チルブロモシラン,エチルジメチルクロロシラン,トリ
メチルメトキシシラン,トリメチルエトキシシラン,ト
リメチルシリルアセトアミド,ビス(トリメチルシリ
ル)アセトアミドなどが挙げられる。このシラノール基
を消去する反応には前述の多孔質担体に環状ポリシロキ
サンを反応させるのと同様な方法が適用できる。例え
ば、シリル化剤として低級アルキルシラン化合物を使用
する場合には、これを残存するシラノール基に対して等
量以上用い、50℃から100℃の温度で1時間から20時間
程度加熱反応させることによって完結できる。
本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤の使用条件
としては、通常の逆相クロマトグラフィーにおける周知
の諸条件が適用できる。即ち、本発明の液体クロマトグ
ラフィー用充填剤を適当なクロマトグラフィー用のカラ
ムに充填し、通常の方法に従って、適当な有機溶媒の水
溶液を展開溶媒として用いて分離を行うことができる。
ここで、有機溶媒としては、水溶性で不活性な広い範囲
の有機溶媒が使用可能であるが、通常、メタノール、エ
タノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、な
どの低級アルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン等が用いられる。
尚、液体クロマトグラフィーにおいては2つのピーク
が分離したか否かを評価検討するときには、その尺度と
して分離度(Rs)が用いられ、これは次の式で表され
る。
Rs=2(TA−TB)/(WA+WB) ここに TAはピークAの溶離時間(秒) TBはピークBの溶離時間(秒) WAはピークAのベースライン上のピーク幅(秒) WBはピークBのベースライン上のピーク幅(秒) この分離度は数値の大きいほどピークの分離が良く、
使用した被分離物質の分離に適していることを表わす。
以上のような本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤
は従来の液体クロマトグラフィー用充填剤では分離困難
であった芳香族化合物等の各種化合物に対して高い分離
度を示すので、例えばこれら各種化合物の分析やその分
離精製に利用することができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明する。
参考例1 2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス(6−ジ
メチルクロロシリルヘキシル)シクロテトラシロキサン
の合成 1000ml4つ口フラスコに1,5−ヘキサジェン241.1g(2.
93モル)、塩化白金酸の3%イソプロピルアルコール溶
液0.12gを入れ50℃に加熱した。ついで、ジメチルクロ
ロシラン291.4g(3.08モル)を徐々に滴下した。その
際、発熱するのでフラスコを適宜冷却しながら反応を行
った。滴下終了後、60℃〜70℃で2時間加熱続行した。
次いで、ウイドマー蒸留管を使用して110℃/80mmHgで反
応生成物を回収した。得られた反応生成物をガスクロマ
トグラフィーにより分析したところ5−ヘキセニルジメ
チルクロロシランであることが確認された。また、その
収量は251.7gであり、その純度は97.5%であり、収率は
48.6%であった。
次いで、1000ml4つ口フラスコに上記で得られた5−
ヘキセニルジメチルクロロシラン251.7g(1.425モ
ル)、塩化白金酸の3%イソプロピルアルコール溶液0.
13gを入れ80℃に加熱した。次いで、2,4,6,8−テトラメ
チルシクロテトラシロキサン85.7g(0.356モル)を徐々
に滴下した。その際、発熱するのでフラスコを適宜冷却
しながら反応を行った。得られた反応生成物をガスクロ
マトグラフィ,核磁気共鳴分析,赤外吸収スペクトル分
析によって分析したところ、これは2,4,6,8−テトラメ
チル−2,4,6,8−テトラキス(6−ジメチルクロロシリ
ルヘキシル)シクロテトラシロキサンであることが確認
された。また、その収量は327.3gであり、収率は97%で
あった。
実施例1 還流冷却器、撹拌装置、温度計および体液滴下管を備
えた300mlの4つ口フラスコに、200mlの乾燥トルエンお
よび乾燥ピリジン1.5mlを加えた。次いで、減圧下150℃
で18時間乾燥して得た平均細孔径120オングストロー
ム、比表面積200m2/g、平均粒子径5ミクロンのシリカ
ゲル5gをいれた。撹拌しながら、これに参考例1で得ら
れたシクロテトラシロキサン5.0gを徐々に加え、還流温
度で3時間反応させた。次いで純水2.0mlを加え、さら
に2時間還流温度で加熱した。反応終了後、反応生成物
をグラスフィルターで濾過した。次いで、未反応のシク
ロテトラシロキサンおよびピリジンの塩を除くためにこ
れをそれぞれ100mlから200mlのトルエン、メタノール、
メタノール50%水溶液、水そしてアセトンに溶解した。
次いで、これを超音波槽で約3分間分散し、濾過洗浄し
た後、減圧下80℃で18時間乾燥してシクロテトラシロキ
サン処理シリカゲルを得た。
次に、このシリカゲルを4つ口フラスコに移し、さら
に乾燥トルエン200mlおよびピリジン3mlを入れた。撹拌
しながら、6.5gのトリメチルクロロシランを滴下し、還
流温度で3時間加熱した。その後反応生成物をグラスフ
ィルターで濾過した。次いで、これをそれぞれ100から2
00mlのトルエン、メタノール、メタノール50%水溶液、
水そしてアセトンに溶解し、超音波槽で約3分間分散
し、濾過洗浄した後、減圧下80℃で18時間乾燥して残存
するシラノールを消去したシクロテトラポリシロキサン
処理シリカゲルを得た。このシリカゲルの元素分析値は
炭素8.3%、水素8.1%であった。
次いで、このシクロテトラシロキサン処理シリカゲル
を液体クロマトグラフィー用充填剤として使用し、ベン
ゼンナフタレン,ビフェニル,アントラセンおよびCIS
−スチルベンからなる芳香族化合物の混合物を分離し
た。ここでこのシリカゲルは、内径6.0mm、長さ15cmの
ステンレスカラムに充填した。検出器としては紫外吸収
分光光度計を使用した。また、芳香族化合物の混合物の
展開有機溶媒としては、70%メタノール水溶液を使用し
た。得られたクロマトグラムを第1図に示した。また、
アントラセンとCIS−スチルベンのピークから算出した
分離度は3.34であった。
実施例2 実施例1において使用したシクロテトラシロキサンの
代わりに2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラキス
(6−ジメチルクロロシリルエチル)シクロテトラシロ
キサンを使用した以外は実施例1と同様にしてシクロテ
トラシロキサン処理シリカゲルを得た。得られたシリカ
ゲルの元素分析値は炭素6.1%、水素1.4%であった。ま
たこのシリカゲルの液体クロマトグラフィー用充填剤と
しての特性を実施例1と同様にして測定したところアン
トラセンとCIS−スチルベンのピークから算出した分離
度は5.07であった。
実施例3 実施例1において使用したシクロテトラシロキサンの
代わりに1,1′,2,2′,3,3′,4,4′−テトラ(ジメチル
メトキシシリルヘキシル)テトラメチルシクロテトラシ
ロキサンを5.0g用いる他は実施例1と同様にしてシクロ
テトラシロキサン処理シリカゲルを得た。得られたシリ
カゲルの元素分析値は炭素5.9%、水素1.3%であった。
このシリカゲルの液体クロマトグラフィーにおける分離
能を実施例1と同様にして測定したところアントラセン
とCiS−スチルベンのピークから算出した分離度は3.00
であった。
実施例4 実施例1において使用したシクロテトラシロキサンの
代わりに1,1′,2,2′,3,3′,4,4′−テトラ(メチルジ
クロロシリルデシル)テトラメチルシクロテトラシロキ
サン5.0g用いる他は実施例1と同様にしてシクロテトラ
シロキサン処理シリカゲルを得た。得られたシリカゲル
の元素分析値は、炭素12.1%、水素2.7%であった。ま
たこのシリカゲルの液体クロマトグラフィー用充填剤と
しての特性を実施例1と同様にして測定したところアン
トラセンとCiS−スチルベンのピークから算出した分離
度は7.30であった。
実施例5 実施例1において使用したシクロテトラシロキサンの
代わりに1,1′,2,2′−ビス(ジメチルクロロシリルヘ
キシル)ビスメチルビスジメチルシクロテトラシロキサ
ンを5.0g用いる他は実施例1と同様にしてシクロテトラ
シロキサン処理シリカゲルを得た。得られたシリカゲル
の元素分析値は炭素6.2%、水素1.1%であった。まなこ
のシリカゲルの液体クロマトグラフィー用充填剤として
の特性を実施例1と同様にして測定したところアントラ
センとCiS−スチルベンのピークから算出した分離度は
2.48であった。
比較例1 実施例1で使用したシクロテトラシロキサンの代わり
にn−オクタデシルジメチルクロロシランを6.5g使用し
た以外は実施例1と同様にしてクロロシラン処理シリカ
ゲルを得た。得られたシリカゲルの元素分析値は炭素8.
4%、水素1.7%であった。
以下、実施例1と同様にして、このクロロシラン処理
シリカゲルを液体クロマトグラフィー用充填剤として使
用して、ベンゼン,ナフタレン,ビフェニル,アントラ
セン,CiS−スチルベンからなる芳香族化合物の混合物を
分離した。得られたクロマトグラムを第2図に示した。
またアントラセンとCiS−スチルベンのピークから算
出した分離度は0.67であった。
[発明の効果] 本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤は、(A)
成分である表面に親水基をもつ多孔質担体に(B)成分
である特定の環状ポリシロキサンを反応させてなるの
で、従来の液体クロマトグラフィー用充填剤では分離す
ることが困難であった芳香族化合物等の各種化合物を分
離することが可能であり、その分離度が非常に高いとい
う特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1において分離した各種芳香族化合物
のクロマトグラムを示す。 第2図は、比較例1において、分離した各種芳香族化合
物のクロマトグラムを示す。 1:ベンゼン、2:ナフタレン、 3:ビフェニル、4:アントラセン、 5:CiS−スチルベン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)表面に活性な親水基をもつ多孔質担
    体に (B)一般式、 (式中、R1,R2,R3,R4は1価炭化水素基、Xはハロゲン
    原子または加水分解可能な有機基であり、lは1〜10の
    整数、mは0〜10の整数、l+mは3以上の整数、nは
    1〜20の整数、Pは0〜2の整数である。)で表される
    環状ポリシロキサンを反応させてなる液体クロマトグラ
    フィー用充填剤。
  2. 【請求項2】Xが炭素数1〜4のアルコキシ基である特
    許請求の範囲第1項記載の液体クロマトグラフィー用充
    填剤。
JP2262148A 1989-12-27 1990-09-28 液体クロマトグラフィー用充填剤 Expired - Lifetime JP2895602B2 (ja)

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DE19603241C1 (de) * 1996-01-30 1997-07-10 Bayer Ag Multifunktionelle, cyclische Organosiloxane, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
JP3920177B2 (ja) * 2001-08-31 2007-05-30 株式会社資生堂 カラム充填剤及びその製造方法

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