JP2895366B2 - ノンメタル定着部の作製方法 - Google Patents

ノンメタル定着部の作製方法

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JP2895366B2
JP2895366B2 JP5265065A JP26506593A JP2895366B2 JP 2895366 B2 JP2895366 B2 JP 2895366B2 JP 5265065 A JP5265065 A JP 5265065A JP 26506593 A JP26506593 A JP 26506593A JP 2895366 B2 JP2895366 B2 JP 2895366B2
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暉 秋山
宗 齊藤
一正 奥村
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Kajima Corp
Nippon Steel Corp
Suzuki Metal Industry Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Kajima Corp
Nippon Steel Corp
Suzuki Metal Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、PC橋等に用いる緊
張材をコンクリート断面内で定着する定着部であり、鋼
材を用いないノンメタル定着部の作製方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術およびこの発明が解決しようとする課題】
これまでの緊張材の定着部といえば、鋼製であり、工場
等で製作した後に使用現場へ搬送するものや、現場でク
サビ定着するものが一般的であった。例えば、エスイ
ー,ディビダーク,フレシネー等の定着部は、全て鋼製
である。しかし、このように、定着部が鋼製であると、
腐食し易くなると共に、定着部自体が重くなって搬送が
困難なものになる等の問題点がある。
【0003】そして、これらの腐食し易く重くなるとい
う問題点は、鋼製の定着部を用いている限り、防ぐこと
はできないものである。
【0004】なお、近年、緊張材には、FRP等の鋼製
でない新素材が用いられるようになってきている。しか
し、前述したように、緊張材の定着部が鋼製のままだ
と、せっかく緊張材を腐食しないようにしても、システ
ム全体としては全く腐食しないものとはいえないことと
なる。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は腐食することがないようにして、
作製することのできるノンメタル定着部の作製方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のノンメタル定
着部の作製方法によれば、定着部に鋼材を用いないと共
に、樹脂モルタルの付着力で定着することとする。即
ち、先ず、構造物における緊張材の配設位置で緊張材を
定着する位置に空隙部を形成し、この空隙部内におい
て、緊張材にジャッキで所定の緊張力を導入してチャッ
クで仮定着すると共に、この空隙部内における緊張材の
周囲に筒体状の横拘束筋を配設した後、空隙部内へ樹脂
モルタルを注入する。その後、空隙部内の樹脂モルタル
が硬化したら、ジャッキおよびチャックと、空隙部外で
構造物外に突出している緊張材とを撤去して、仮定着を
解放することにより、空隙部内における硬化樹脂モルタ
ルを、その付着力によって緊張材のノンメタル定着部と
する。
【0007】そして、このようなこの発明の作製方法で
は、鋼材を全く用いずに定着部の作製を行って腐食の心
配をなくしている。また、現場において樹脂モルタルを
注入することによって定着部を作製しているので、工場
で作製する必要を無くし、定着部作製用として重い部品
を搬送しなくて済むようにしている。
【0008】しかも、この発明の作製方法では定着部内
に配設する横拘束筋を筒体状としていることにより、複
数の部材からなっているものを組み立てるようにして配
設するのに比べて、横拘束筋の定着部(空隙部)内への
配設を容易に短時間で確実に行えるようにしている。
【0009】
【実施例】以下、この発明のノンメタル定着部の作製方
法を、図示する実施例によって説明する。
【0010】この発明でのノンメタル定着部の作製方法
は(図1〜図6参照)、先ず、構造物5における緊張材
4の配設位置で緊張材4を定着する位置に空隙部3を形
成し、この空隙部3内において、緊張材4にジャッキ6
で所定の緊張力を導入してチャック7で仮定着すると共
に、この空隙部3内における緊張材4の周囲に筒体状の
横拘束筋8を配設した後、空隙部3内へ樹脂モルタル2
を注入する。
【0011】その後、空隙部3内の樹脂モルタル2が硬
化したら、ジャッキ6およびチャック7と、空隙部3外
で構造物5外に突出している緊張材4とを撤去して、仮
定着を解放することにより、空隙部3内における硬化樹
脂モルタル2を、その付着力によって緊張材4のノンメ
タル定着部1とする。
【0012】次に、このようなこの発明におけるノンメ
タル定着部1の作製方法を、各図面に基づいて詳述する
と、図1に示すように、構造物5の所定配設位置にスト
ランドや棒等の緊張材4をセットする。そして、この時
に、緊張材4の定着部位置に空隙部3を形成しておく。
また、この空隙部3の形成時にテーパー状とすれば、定
着効果をより向上させることができる。
【0013】なお、この実施例では、構造物5がPC橋
であると共に、そのPC橋(コンクリートの梁)の緊張
材4における定着部の作製方法を示している。また、図
1は緊張材4が一本のシングルタイプを示すものであ
り、図2は緊張材4が三本のマルチタイプを示すもので
ある。
【0014】その後、図3(シングルタイプ)および図
4(マルチタイプ)に示すように、ジャッキ6やチャッ
ク7等を取り付ける。そして、ジャッキ6によって、緊
張材4に所定の緊張力を導入すると共に、この緊張力を
導入した状態で、チャック7によって緊張材4を仮定着
する。
【0015】その後、緊張材4の周囲に筒体状の横拘束
筋8を配設すると共に、空隙部3、即ち、緊張材4の定
着部位置に樹脂モルタル2を注入する。そして、このよ
うに樹脂モルタル2の注入時に、図5に示すような筒体
状の横拘束筋8を、図6に示すような状態で空隙部3内
に配設することにより、定着部1の安全性を長期間保つ
ことができる。
【0016】なお、この横拘束筋8の緊張材4周囲への
配設作業は、筒体状に形成されていることから、位置決
めが簡単である等、容易に短時間で確実に行うことがで
きる。また、この横拘束筋8の材質は、FRP製のもの
を用いると全く腐食しない。しかし、安価等のために、
鋼製のものを用いてもよい。これは、定着部が樹脂モル
タルなので、鋼製の横拘束筋8まで腐食しないと思われ
るためである。
【0017】その後、1〜3日後の樹脂モルタル硬化後
に、ジャッキ6およびチャック7と、空隙部3外で構造
物5外に突出している緊張材4とを撤去して、仮定着を
解放する。そして、図6に示すように、端部表面を仕上
げて、ノンメタル定着部1が完成する。
【0018】
【発明の効果】この発明におけるノンメタル定着部の作
製方法によれば、緊張材の定着部を樹脂モルタルとして
おり、全く腐食しない定着部とすることができる。ま
た、工場から現場まで重い定着部を搬送する必要がな
い。さらに、現場に運ぶまでの形も問わないものとする
ことができる。
【0019】しかも、この発明の作製方法では、定着部
内に配設する横拘束筋を筒体状に形成している。そのた
め、複数の部材からなっているものを組み立てるように
して配設するのに比べて、横拘束筋の定着部(空隙部)
内への配設を容易に短時間で確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のノンメタル定着部の作製方法を示す
概略工程図である。
【図2】この発明のノンメタル定着部の作製方法を示す
概略工程図である。
【図3】この発明のノンメタル定着部の作製方法を示す
概略工程図である。
【図4】この発明のノンメタル定着部の作製方法を示す
概略工程図である。
【図5】(a) はこの発明の作製方法で使用する横拘束筋
を示す断面図で、(b) は(a) のA−A線断面図である。
【図6】この発明のノンメタル定着部の作製方法を示す
概略工程図である。
【符号の説明】
1…ノンメタル定着部、2…樹脂モルタル、3…空隙
部、4…緊張材、5…構造物、6…ジャッキ、7…チャ
ック、8…横拘束筋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 宗 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 奥村 一正 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 審査官 山田 忠夫 (56)参考文献 特開 平4−7444(JP,A) 特開 昭54−96221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/12 - 21/12 104 E04C 5/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC橋等の構造物に用いる緊張材をコン
    クリート断面内で定着する定着部の作製方法であり、 先ず、前記構造物の緊張材を定着する位置に空隙部を形
    成し、この空隙部内において、前記緊張材にジャッキで
    所定の緊張力を導入してチャックで仮定着すると共に、
    この空隙部内における前記緊張材の周囲に筒体状の横拘
    束筋を配設した後、この空隙部内へ樹脂モルタルを注入
    し、 その後、前記空隙部内の樹脂モルタルが硬化したら、前
    記ジャッキおよびチャックと、前記空隙部外で前記構造
    物外に突出している緊張材とを撤去して、仮定着を解放
    することにより、前記空隙部内における硬化樹脂モルタ
    ルを、その付着力によって前記緊張材のノンメタル定着
    部とすることを特徴とするノンメタル定着部の作製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記空隙部はテーパー状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のノンメタル定着部の
    作製方法。
JP5265065A 1993-10-22 1993-10-22 ノンメタル定着部の作製方法 Expired - Fee Related JP2895366B2 (ja)

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JPH047444A (ja) * 1990-04-24 1992-01-10 Kajima Corp Frp緊張材の定着方法

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