JP2894958B2 - 画像復号化方式および装置 - Google Patents

画像復号化方式および装置

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JP2894958B2 JP24892494A JP24892494A JP2894958B2 JP 2894958 B2 JP2894958 B2 JP 2894958B2 JP 24892494 A JP24892494 A JP 24892494A JP 24892494 A JP24892494 A JP 24892494A JP 2894958 B2 JP2894958 B2 JP 2894958B2
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勝巳 後藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像復号化方式および
装置に関し、特に、符号化された画像データを含むビッ
トストリームを入力して該画像データを復号化する際
に、復号化を開始すべき時刻の情報をビットストリーム
中に挿入する画像復号化方式および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル信号によって表現され
た画像データを伝送または蓄積する場合に、画像データ
のデータ量を削減するために符号化が行われている。符
号化の方法としては、画像データの時間的または空間的
相関性を利用して冗長度を削減する方法がある。時間的
相関性を利用する方法としては、連続する2画面(フレ
ーム)の差分を符号化したり、画像の動きを検出して動
き補償を行ったりするものがある。一方、空間的相関性
を利用する方法としては、画像を所定の大きさのブロッ
ク(例えば縦方向、横方向とも8画素ずつ)に分けてブ
ロック内の画像データを直交変換し、変換係数をスキャ
ン変換(例えば低周波成分から高周波成分の順に並びか
える)した後に、可変長符号化を行うものがある。
【0003】また、近年、前記2つの方法を併用する画
像符号化方式として、MPEG(Moving Picture Exper
t Group )によって標準化が進められている「ISO/
IEC13818−2」に記載の”Generic Coding of
Moving Pictures and Associated Audio”において画像
符号化方式(以下、MPEG2という)の暫定勧告がな
されている。
【0004】このMPEG2については、図7に示すM
PEG2が搭載された画像復号化装置が知られている。
この画像復号化装置は、図7に示すように、バッファメ
モリ制御部11、バッファメモリ12、可変長復号化器
21、スキャン変換器22、逆量子化器23、逆DCT
部24、動き補償画像再生部25および予測フレームメ
モリ26から構成され、符号化された画像データを含む
入力ビットストリーム100を復号化して再生画像20
0を出力するものである。
【0005】次に、図7に示す画像復号化装置の復号化
動作について説明する。まず、入力ビットストリーム1
00は、バッファメモリ制御部11によって制御されて
バッファメモリ12に順次に蓄積される。一方、バッフ
ァメモリ12から読み出された画像データは、可変長復
号化器21によって可変長復号化される。なお、画像デ
ータには、可変長符号化されているものと固定長符号化
されているものとがあり、両者とも可変長復号化器21
によって復号化されるものとする。次に、スキャン変換
器22によって画像データの順序を並び換えた後に、逆
量子化器23によって逆量子化される。次に、逆DCT
部24によって逆離散コサイン変換される。動き補償画
像再生部25では、フレーム間差分データを受信した場
合は、参照データを予測フレームメモリ26から読み出
し、受信データと加算した後に、再生画像を予測フレー
ムメモリ26に書き込み、再生画像200を出力する。
一方、フレーム内で符号化されたデータを受信した場合
は、受信データをそのまま予測フレームメモリ26に書
き込み、再生画像200を出力する。
【0006】ここで、各フレームの復号化を開始するに
は、2つの制御方法がある。各フレームの復号化を開始
する場合の第1の方法は、MPEG2のプログラムスト
リームやトランスポートストリーム等のシステムストリ
ーム中に付加されたタイミング情報101を用いるもの
である。このシステムストリームは、1つのビットスト
リーム中に、ビデオストリーム、オーディオストリーム
やその他の情報を多重化して構成されている。ビデオス
トリームやオーディオストリーム等は、MPEGシステ
ムデコーダにより分離されてビデオ復号化器やオーディ
オ復号化器等に供給される。
【0007】このようにして、図7に示すようなビデオ
の入力ビットストリーム100とタイミング情報101
は得られる。タイミング情報101としては、基準時刻
を表すSCR(System Clock Rsference)(プログラム
ストリームではSCR、トランスポートストリームでは
PCRと呼ばれるが、以下まとめてSCRとする。)、
復号化開始時刻情報を表すDTS(Decoding Time Stam
p )、表示開始時刻情報を表すPTS(Presentation T
ime Stamp )がある。なお、DTSはPTSと異なる場
合にのみ与えられる情報であり、DTSとPTSが同一
である場合にはPTSのみが与えられる。従って、復号
化開始時刻情報は、DTSまたはPTSにより判ること
になるが、以下では両方を代表して復号化開始時刻情報
はDTSで与えられるものとする。時刻計測は、画像復
号化装置内にSTCカウンタを設け、SCRをこのST
Cカウンタにセットしてシステムデコーダから与えられ
る27MHZの基準クロックをカウントアップして行う。
また、入力したDTSはバッファメモリ制御部11の内
部に記憶させておく。ここで、各フレームの復号化を開
始するには、バッファメモリ12に蓄積されたデータを
STCとDTSとが一致する時刻に読み出しを開始する
ように制御する。
【0008】一方、各フレームの復号化を開始する場合
の第2の方法は、入力ビットストリーム100中の各フ
レームの先頭に付加されるピクチャヘッダ中のVBV遅
延情報を用いるものである。VBV遅延情報は、ピクチ
ャヘッダをバッファメモリ12に書き込んでから再度読
み出すまでの遅延時間を90KHZの基準クロックでカウ
ントしたときのカウント数で与えられる。なお、VBV
遅延情報は、バッファメモリ12による遅延を表すバッ
ファ遅延情報を表すものである。
【0009】ここで、入力ビットストリーム100のビ
ットレートをR、ピクチャヘッダをバッファメモリ12
から読み出した後(注目しているフレームのデータを読
み出す時刻)のバッファ蓄積量をBとすると、 VBV遅延 = 90000×B/R (数1) の関係がある。
【0010】次に、図8を参照してVBV遅延情報を用
いて復号化の開始を制御する第1の復号化開始制御例の
動作を説明する。まず、書込ヘッダ解析部は入力ビット
ストリーム100のピクチャヘッダを解析してVBV遅
延情報を得た後に、VBV遅延レジスタ部にVBV遅延
情報を保存する。また、書込制御部では、ピクチャヘッ
ダをバッファメモリ12に書き込んだタイミングを通知
する書込信号をカウンタ部に出力する。書込信号によっ
て起動をかけられたカウンタ部は、90KHZの基準クロ
ックをカウントアップする。ここで、カウンタ部のカウ
ンタ値がVBV遅延レジスタ部に保存されたVBV遅延
値と一致した場合には、一致回路は復号化開始信号を読
出制御部に出力する。次に、読出制御部は復号化開始信
号を入力した時点でバッファメモリ12からビットスト
リームデータの読み出しを再開する。可変長復号化器2
1で1フレーム分の復号化が終了した後に、バッファメ
モリ12からのビットストリームデータの読み出しを中
断し、次のフレームに対応した復号化開始信号を待つ。
【0011】次に、図9を参照してVBV遅延情報を用
いて復号化の開始を制御する第2の復号化開始制御例の
動作を説明する。まず、読出制御部が、バッファメモリ
12からピクチャヘッダを読み出し、ピクチャヘッダを
読出ヘッダ解析部で解析してVBV遅延情報を得る。こ
の時点でバッファメモリ12からの読み出しを中断す
る。ここで、VBV遅延情報を入力された復号化開始時
バッファ量算出部は、前述の(数1)に基づいてバッフ
ァ蓄積量Bを算出する。なお、ビットレートRは、予め
シーケンスヘッダ中から得られているものとする。一
方、バッファ蓄積量算出部は、書込制御部から得られる
書込アドレスと読出制御部から得られる読出アドレスか
らバッファメモリ12の実際の実バッファ蓄積量bを求
める。ここで、入力ビットストリーム100が順次にバ
ッファメモリ12に書き込まれると実バッファ蓄積量b
が増加し、実バッファ蓄積量bがバッファ蓄積量Bと等
しくなったことを一致回路により検出した場合には、一
致回路は復号化開始信号を出力する。次に、復号化開始
信号を入力した読出制御部は、バッファメモリ12から
ビットストリームデータの読み出しを再開する。
【0012】なお、DTSを用いて復号化の開始を制御
する場合は、音声データと画像データの同期が取りやす
いという利点を有する。しかし、DTSが得られない場
合は、VBV遅延情報を用いて復号化の開始を制御しな
ければならない。従って、画像復号化装置は、DTSお
よびVBV遅延情報を用いて復号化の開始を制御できる
ことが好ましい。
【0013】また、従来、画像復号化方式および装置に
ついては、特願平6−36755号記載の「画像復号装
置」が報告されている。このものは、画像データの復号
化に直接関係しないゼロスタッフィングやユーザデータ
等を分離/廃棄するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図8に示す第1の復号化開始制御例にあっては、バッフ
ァメモリ12は複数フレーム分の画像データを蓄積する
ことができるにもかかわらず、図8に示すように、VB
V遅延レジスタ部およびカウンタ部が1つずつしかない
ので、複数フレーム分のVBV遅延情報を管理できな
い。このため、最初のフレームに対応した復号化の開始
を制御することはできるが、2枚目のフレームに対応す
るVBV遅延情報に基づいて復号化の開始を制御するこ
とはできないといった問題があった。
【0015】また、最初のフレームに対応したVBV遅
延情報に基づいて復号化の開始を制御し、次のフレーム
からはフレームレートに応じて等間隔に各フレームの復
号化を開始することもできる。しかしながら、編集され
たビットストリーム等のように復号化を開始する間隔が
等間隔にならない場合には、復号化ができなくなってし
まうといった問題があった。
【0016】さらに、各フレーム毎にVBV遅延情報に
基づいて復号化の開始を制御をするためには、VBV遅
延レジスタ部、カウンタ部および一致回路を複数設ける
必要があり、回路および制御が複雑になるといった問題
があった。しかしながら、従来の図9に示す第2の復号
化開始制御例にあっては、復号化開始時バッファ量算出
部に乗算器と除算器とが必要になるため、回路構成が複
雑になるといった問題があった。
【0017】また、従来の特願平6−36755号記載
の「画像復号装置」にあっては、画像データの復号化に
直接関係しないゼロスタッフィングやユーザデータ等を
分離/廃棄するような場合に、バッファ蓄積量算出部に
より分離/廃棄される不要データの監視が複雑になると
いった問題があった。そこで、本発明は、各フレームに
対応した復号化を開始する時刻を表す復号化開始時刻情
報を基準時刻に基づいて生成し、この復号化開始時刻情
報をビットストリーム中に挿入してバッファメモリに記
憶した後に、記憶されたビットストリームを順次に読み
出し、ビットストリーム中に含まれる復号化開始時刻情
報に基づいて記憶された画像データを含むビットストリ
ームの読み出しを開始するように制御することで、各フ
レームに対応したの復号化を開始する制御を容易にでき
る画像復号化方式および装置を提供することを課題とし
ている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、符号化された画像データを含
むビットストリームを入力して該画像データを復号化す
る画像復号化方式において、基準時刻を計測し、該基準
時刻に基づいて各フレームの復号化を開始する時刻を表
す復号化開始時刻情報を前記ビットストリーム中に挿入
し、該復号化開始時刻情報を含むビットストリームを記
憶し、記憶された該ビットストリームを順次に読み出
し、該ビットストリーム中に含まれる前記復号化開始時
刻情報に基づいて記憶された画像データを含むビットス
トリームの読み出しを開始するように制御することを特
徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の発明において、画像データを含
むビットストリーム中に設定されたバッファによる遅延
を表すバッファ遅延情報、該ビットストリームの付帯情
報である復号化開始時刻情報および該ビットストリーム
の付帯情報である表示開始時刻情報のうちいずれか一つ
に基づいて前記復号化開始時刻情報を生成することを特
徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1乃至2記載の発明において、画像デー
タを含むビットストリーム中に設定されたバッファによ
る遅延を表すバッファ遅延情報を前記復号化開始時刻情
報に置換して、該復号化開始時刻情報をビットストリー
ム中に挿入することを特徴とする。請求項4記載の発明
は、上記課題を解決するため、請求項1記載の発明にお
いて、順次に読み出されたビットストリーム中に含まれ
る復号化開始時刻情報が計測された前記基準時刻と一致
した場合には、読み出し開始を表す読出開始信号を発生
することを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、符号化された画像データを含むビットストリー
ムを入力して該画像データを復号化する画像復号化装置
において、基準時刻を計測する基準時刻計測手段と、該
基準時刻計測手段で計測された基準時刻に基づいて各フ
レームの復号化を開始する時刻を表す復号化開始時刻情
報を前記ビットストリーム中に挿入する復号化開始時刻
情報挿入手段と、復号化開始時刻情報を含むビットスト
リームを記憶するバッファメモリ手段と、該バッファメ
モリ手段に記憶されたビットストリームを順次に読み出
し、該ビットストリーム中に含まれる前記復号化開始時
刻情報に基づいて該バッファメモリ手段に記憶された画
像データを含むビットストリームの読み出しを開始する
ように制御する読出制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0022】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項5記載の発明において、画像データを含
むビットストリーム中に設定されたバッファによる遅延
を表すバッファ遅延情報、該ビットストリームの付帯情
報である復号化開始時刻情報および該ビットストリーム
の付帯情報である表示開始時刻情報のうちいずれか一つ
に基づいて復号化開始時刻情報を生成する復号化開始時
刻情報生成手段を備えたことを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項5乃至6記載の発明において、画像デー
タを含むビットストリーム中に設定されたバッファによ
る遅延を表すバッファ遅延情報を前記復号化開始時刻情
報に置換して、該復号化開始時刻情報をビットストリー
ム中に挿入する復号化開始時刻情報置換手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項5記載の発明において、前記バッファメ
モリ手段から読み出されたビットストリーム中に含まれ
る復号化開始時刻情報が前記基準時刻計測手段で計測さ
れた基準時刻と一致した場合には、前記読出制御手段に
読み出し開始を表す読出開始信号を発生する読出開始信
号発生手段を備えたことを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1乃至8記載の発明において、前記復号
開始時刻情報を16ビット長により表すことを特徴とす
る。
【0026】
【作用】請求項1記載の発明では、符号化された画像デ
ータを含むビットストリームを入力して該画像データを
復号化する画像復号化方式において、基準時刻を計測
し、該基準時刻に基づいて各フレームの復号化を開始す
る時刻を表す復号化開始時刻情報を前記ビットストリー
ム中に挿入し、該復号化開始時刻情報を含むビットスト
リームを記憶し、記憶された該ビットストリームを順次
に読み出し、該ビットストリーム中に含まれる前記復号
化開始時刻情報に基づいて記憶された画像データを含む
ビットストリームの読み出しを開始するように制御す
る。
【0027】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、画像データを含むビットストリーム中に
設定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情
報、該ビットストリームの付帯情報である復号化開始時
刻情報および該ビットストリームの付帯情報である表示
開始時刻情報のうちいずれか一つに基づいて前記復号化
開始時刻情報を生成する。
【0028】請求項3記載の発明では、請求項1乃至2
記載の発明において、画像データを含むビットストリー
ム中に設定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅
延情報を前記復号化開始時刻情報に置換して、該復号化
開始時刻情報をビットストリーム中に挿入する。請求項
4記載の発明では、請求項1記載の発明において、順次
に読み出されたビットストリーム中に含まれる復号化開
始時刻情報が計測された前記基準時刻と一致した場合に
は、読み出し開始を表す読出開始信号を発生する。
【0029】請求項5記載の発明では、符号化された画
像データを含むビットストリームを入力して該画像デー
タを復号化する画像復号化装置において、基準時刻計測
手段により計測された基準時刻に基づいて各フレームの
復号化を開始する時刻を表す復号化開始時刻情報を復号
化開始時刻情報挿入手段により前記ビットストリーム中
に挿入する。次に、復号化開始時刻情報を含むビットス
トリームをバッファメモリ手段に記憶する。読出制御手
段により該バッファメモリ手段に記憶されたビットスト
リームを順次に読み出し、該ビットストリーム中に含ま
れる前記復号化開始時刻情報に基づいて該バッファメモ
リ手段に記憶された画像データを含むビットストリーム
の読み出しを開始するように制御する。
【0030】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、復号化開始時刻情報生成手段により画像
データを含むビットストリーム中に設定されたバッファ
による遅延を表すバッファ遅延情報、該ビットストリー
ムの付帯情報である復号化開始時刻情報および該ビット
ストリームの付帯情報である表示開始時刻情報のうちい
ずれか一つに基づいて復号化開始時刻情報を生成する。
【0031】請求項7記載の発明では、請求項5乃至6
記載の発明において、復号化開始時刻情報置換手段によ
り画像データを含むビットストリーム中に設定されたバ
ッファによる遅延を表すバッファ遅延情報を前記復号化
開始時刻情報に置換して、該復号化開始時刻情報をビッ
トストリーム中に挿入する。請求項8記載の発明では、
請求項5記載の発明において、前記バッファメモリ手段
から読み出されたビットストリーム中に含まれる復号化
開始時刻情報が前記基準時刻計測手段で計測された基準
時刻と一致した場合には、読出開始信号発生手段により
前記読出制御手段に読み出し開始を表す読出開始信号を
発生する。
【0032】請求項9記載の発明では、請求項1乃至8
記載の発明において、前記復号開始時刻情報を16ビッ
ト長により表す。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、画像復号化装置のシステム構成について説
明する。図1は本発明の一実施例である画像復号化装置
のシステム構成図である。図1に示すように、画像復号
化装置は、バッファメモリ制御部110、バッファメモ
リ12、可変長復号化器21、スキャン変換器22、逆
量子化器23、逆DCT部24、動き補償画像再生部2
5および予測フレームメモリ26から構成される。
【0034】バッファメモリ制御部110は、入力ビッ
トストリーム100をバッファメモリ12に順次に蓄積
するとともに、バッファメモリ12に蓄積されたビット
ストリームを順次に読み出す制御を行う。バッファメモ
リ12は、入力ビットストリーム100を順次に蓄積す
るとともに、蓄積されたビットストリームを先入先出順
に出力する。可変長復号化器21は、バッファメモリ1
2から読み出された可変長符号化された画像データまた
は固定長符号化された画像データを可変長復号化する。
スキャン変換器22は、復号化された画像データの順序
を並び換える。
【0035】逆量子化器23は、順序を並び換えられた
画像データを逆量子化してDCT係数を復元する。逆D
CT部24は、DCT係数を逆離散コサイン変換する。
動き補償画像再生部25は、フレーム間差分データを入
力した場合は、参照データを予測フレームメモリ26か
ら読み出し、入力データと加算した後に、再生画像を予
測フレームメモリ26に書き込み、再生画像200を出
力する。一方、フレーム内で符号化されたデータを入力
した場合は、入力データをそのまま予測フレームメモリ
26に書き込み、再生画像200を出力する。
【0036】予測フレームメモリ26は、動き補償画像
再生部25でフレーム間差分データと予測フレームメモ
リ26から読み出した参照データを加算した結果として
の再生画像200を記憶するとともに、フレーム内で符
号化された画像データをそのまま記憶する。図2はMP
EG2画像データの階層構成を示す図である。
【0037】図2に示すように、MPEG2画像データ
は、シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス
層、マクロブロック層およびブロック層によって階層構
成されている。シーケンス層は、一連の同じ属性を有す
る画面グループから構成される。GOP層は、ランダム
・アクセスの単位になる画面グループの最少単位から構
成される。ピクチャ層は、1枚の画面に共通な属性から
構成される。スライス層は、1枚の画面を細分した小画
面に共通の情報から構成される。マクロブロック層は、
スライス層をさらに分割した画素ブロックに共通の情報
から構成される。ブロック層は、DCTの変換係数から
構成される。
【0038】図3はピクチャ層の多重処理系統図であ
る。図3に示すように、ピクチャ層は、ピクチャ層の開
始同期コードを示すPSC(Picture Start Code)、表
示順の番号を示すTR(Temporal Reference)、ピクチ
ャ・タイプを示すPCT(Picture Coding Type )、ラ
ンダムアクセス時のバッファの初期状態を示すバッファ
遅延情報VD(VBV Delay )、順方向動きベクトルの精
度が整数単位か半画素単位かを示すFPFV(Full Pel
Forward Vector )、順方向動きベクトル探索範囲を示
すFFC(Forward F Code)、逆方向動きベクトルの精
度が整数単位か半画素単位かを示すFPBV(Full Pel
Backward Vector)、逆方向動きベクトル探索範囲を示
すBFC(Backward F Code )、その他のピクチャ情報
の有無を示すEBP(Extra Bit Picture )、ピクチャ
符号化機能拡張部(Picture Coding Extension)、量子
化マトリクス機能拡張部(QM Extension)、ピクチャ表
示機能拡張部(Picture Display Extension )、ピクチ
ャ空間スケーラブル機能拡張部(Picture Spatial Scal
able Extension)、ピクチャ時間スケーラブル機能拡張
部(Picture Temporal Scalable Extension )から構成
され、以下1つ下層のスライス層に続く。
【0039】(実施例1)本実施例(請求項1,2,
4,5,6,8)は図1で説明した画像復号化装置に適
用することができる。本実施例では、本発明(請求項
1,2,4,5,6,8)の特徴部分を具体的に説明す
る。図4は本発明の一実施例である画像復号化装置のバ
ッファメモリ制御部110のブロック構成図である。
【0040】図4に示すように、バッファメモリ制御部
110は、書込ヘッダ解析部31、STCカウンタ部3
2、DTS生成部33、VBV/DTS挿入部34、書
込制御部35、読出制御部36、読出ヘッダ解析部37
およびSTC/DTS比較部38によって構成されてい
る。書込ヘッダ解析部31は、図3に示すピクチャ層の
入力ビットストリーム100中のピクチャヘッダを解析
してVBV遅延情報としてVDを得た後に、DTS生成
部33にVBV遅延情報を保存する。
【0041】STCカウンタ部32は、通常SCR−e
xtと呼ばれる300進の9ビットカウンタとSCR−
baseと呼ばれる33ビットカウンタによって構成さ
れる。SCR−extは、27MHZ基準クロックをカウ
ントアップして300に達した時に90KHZのトリガク
ロックをSCR−baseカウンタに出力する。SCR
−baseは、システム時刻基準参照値SCRにプリセ
ットされた後に、90KHZのクロックでカウントアップ
される。このように、STCカウンタ部32は、基準時
刻値を計測してDTS生成部33に出力する。なお、S
CR値がタイミング情報101に含まれてない場合に
は、STCカウンタ部32は自走するものとする。
【0042】DTS生成部33は、DTS/VBVモー
ド信号によりVBVモードに設定されている場合には、
書込ヘッダ解析部31から転送されたVBV遅延情報と
STCカウンタ部32から転送された現在の時刻を表す
基準時刻値を加算して、復号化開始時刻情報である生成
DTSを得る。一方、DTS/VBVモード信号により
DTSモードに設定されている場合には、システムスト
リーム中のDTSをそのまま生成DTSとする。ここ
で、システムストリーム中において、DTSが与えられ
ていないフレームに対しては、1つ前のフレームの生成
DTSにフレームレートから定められる1フレーム期間
に対応するSTCカウンタ値を加算することで生成DT
Sを得る。1つ前がフィールド画像である場合は、1フ
ィールド期間に対応するSTCカウンタ値を加算するこ
とで生成DTSを得る。また、システムストリーム中の
DTSとPTSが異なる場合には、与えられたPTSを
そのまま生成DTSとする。
【0043】VBV/DTS挿入部34は、DTS生成
部33により生成された生成DTSをビットストリーム
100中に挿入する。書込制御部35は、VBV/DT
S挿入部34から出力されたビットストリームをバッフ
ァメモリ12に順次に書き込むための制御を行う。読出
制御部36は、バッファメモリ12に書き込まれたビッ
トストリームを先入先出順に順次に読み出す。なお、読
出ヘッダ解析部37から読出中断信号を入力した場合に
は、読出制御部36はバッファメモリ12からのビット
ストリームの読み出しを中断する。また、STC/DT
S比較部38から復号化開始信号を入力した場合には、
読出制御部36はバッファメモリ12からビットストリ
ームの読み出しを開始する。
【0044】読出ヘッダ解析部37は、バッファメモリ
12から読出制御部36を介して読み出されたビットス
トリームのピクチャヘッダ中の生成DTSを検出た後
に、読出中断信号を読出制御部36に出力してバッファ
メモリ12からビットストリームの読み出しを中断させ
る。次に、読出ヘッダ解析部37は生成DTSを解析し
て生成DTS値をSTC/DTS比較部38に出力す
る。
【0045】STC/DTS比較部38は、読出ヘッダ
解析部37で解析された生成DTS値とSTCカウンタ
部32から出力される基準時刻とを比較して一致した場
合には、復号化開始信号を読出制御部36に出力してバ
ッファメモリ12からビットストリームの読み出しを開
始させる。図5は本発明の一実施例である画像復号化装
置のバッファメモリ12におけるバッファ占有率の時間
変化を示す図である。
【0046】以下、図5を用いて本発明の一実施例であ
る画像復号化装置の動作を説明する。図5において、横
軸は時間を表し、縦軸はバッファメモリ12に蓄積され
ているビットストリームデータのバッファ占有率を表す
ものとする。また、DTS/VBVモード信号によりV
BVモードに設定されているものとする。
【0047】まず、図4に示す書込ヘッダ解析部31
は、図3に示すピクチャ層の入力ビットストリーム10
0中のピクチャヘッダを解析してVBV遅延情報として
VDを得た後に、DTS生成部33にVBV遅延情報を
保存する。次に、DTS生成部33は、VBVモードに
設定されているので、書込ヘッダ解析部31から転送さ
れたVBV遅延情報とSTCカウンタ部32から転送さ
れた現在の時刻を表す基準時刻値を加算して、復号開始
時刻情報である生成DTSを得る。
【0048】次に、VBV/DTS挿入部34は、DT
S生成部33により生成された生成DTSをビットスト
リーム100中に挿入する。次に、VBV/DTS挿入
部34から出力されたビットストリームを書込制御部3
5でバッファメモリ12に順次に書き込みが開始され
る。次に、バッファメモリ12においては、図5に示す
ように1フレーム目のヘッダ情報H1を先頭にしてビッ
トストリームが順次に書き込まれる。この時点でヘッダ
情報H1中には、VBV遅延情報1(d1)とSTCカ
ウンタ部32から転送された現在の時刻を表す基準時刻
値(STC1)を加算した生成DTS1が挿入される。
次に、2フレーム目のヘッダ情報H2中には、VBV遅
延情報2(d2)とSTCカウンタ部32から転送され
た現在の時刻を表す基準時刻値(STC2)を加算した
生成DTS2が挿入される。
【0049】一方、読出制御部36は、バッファメモリ
12に書き込まれたビットストリームを先入先出順に順
次に読み出して読出ヘッダ解析部37に出力する。次
に、読出ヘッダ解析部37は、バッファメモリ12から
読出制御部36を介して読み出されたビットストリーム
のヘッダ情報H1中に挿入された生成DTS1を検出し
た後に、読出中断信号を読出制御部36に出力してバッ
ファメモリ12からビットストリームの読み出しを一旦
中断させる。次に、読出ヘッダ解析部37は生成DTS
1を解析して生成DTS1値をSTC/DTS比較部3
8に出力する。
【0050】次に、STC/DTS比較部38は、図5
に示すポイントP1において、読出ヘッダ解析部37で
解析された生成DTS1値とSTCカウンタ部32から
出力される基準時刻値とを比較して一致した場合には、
復号化開始信号を読出制御部36に出力する。次に、読
出制御部36は、STC/DTS比較部38から復号化
開始信号を入力したので、ポイントP1において、バッ
ファメモリ12からビットストリームの読み出しを開始
する。
【0051】ここで、バッファメモリ12から読み出さ
れたビットストリームは、読出制御部36および読出ヘ
ッダ解析部37を介して可変長復号化器21に入力され
る。次に、可変長復号化器21は、バッファメモリ12
から読み出された可変長符号化された画像データまたは
固定長符号化された画像データを可変長復号化し、スキ
ャン変換器22で復号化された画像データの順序を並び
換える。次に、逆量子化器23は、順序を並び換えられ
た画像データを逆量子化してDCT係数を復元し、逆D
CT部24でDCT係数を逆離散コサイン変換する。
【0052】次に、動き補償画像再生部25は、フレー
ム内で符号化されたヘッダ情報H1直後のデータを入力
した場合は、入力データをそのまま予測フレームメモリ
26に書き込み、再生画像200を出力する。一方、ヘ
ッダ情報H3,H4直後のフレーム間差分データを入力
した場合は、参照データを予測フレームメモリ26から
読み出し、入力データと加算した後に、再生画像を予測
フレームメモリ26に書き込み、再生画像200を出力
する。
【0053】このように、本実施例(請求項1)では、
符号化された画像データを含むビットストリームを入力
して該画像データを復号化する画像復号化方式におい
て、基準時刻をSTCカウンタ部32により計測し、V
BS/DTS挿入部34により基準時刻に基づいて各フ
レームの復号化を開始する時刻を表す復号化開始時刻情
報をビットストリーム中に挿入する。次に、復号化開始
時刻情報を含むビットストリームをバッファメモリ12
に記憶し、読出制御部36によりバッファメモリ12に
記憶されたビットストリームを順次に読み出し、ビット
ストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報に基づいて
記憶された画像データを含むビットストリームの読み出
しを開始するように制御する。
【0054】従って、各フレームの復号化開始時刻情報
を基準時刻に基づいて求めてビットストリーム中に挿入
し、ビットストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報
に基づいて記憶された画像データを含むビットストリー
ムの読み出しを開始するように制御するので、バッファ
メモリからビットストリームの読み出しを開始する場合
の制御を容易にすることができる。また、バッファメモ
リ中に複数フレームの画像データが蓄積されている場合
でも、各々のフレームに対応した復号化開始時刻情報を
挿入できるので、バッファメモリからビットストリーム
の読み出しを開始する場合のフレーム単位の制御を容易
にすることができる。
【0055】このように、本実施例(請求項2)では、
DTS生成部33により画像データを含むビットストリ
ーム中に設定されたバッファによる遅延を表すバッファ
遅延情報(例えばVBV遅延情報)、ビットストリーム
の付帯情報である復号化開始時刻情報およびビットスト
リームの付帯情報である表示開始時刻情報のうちいずれ
か一つに基づいて復号化開始時刻情報である生成DTS
を生成する。
【0056】従って、STCカウンタ部で計測された基
準時刻に基づいて復号化開始時刻情報を生成するため、
システムクロックと整合性のよい時刻管理ができる。こ
のように、本実施例(請求項4)では、順次に読み出さ
れたビットストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報
である生成DTSが計測された基準時刻であるSTCと
一致した場合には、STC/DTS比較部38により読
み出し開始を表す読出開始信号を発生するので、読出制
御部36によりバッファメモリ12に記憶されたビット
ストリームを順次に読み出しを開始するように制御で
き、バッファメモリからビットストリームの読み出しを
開始する場合の制御を容易にすることができる。
【0057】このように、本実施例(請求項5)では、
符号化された画像データを含むビットストリームを入力
して画像データを復号化する画像復号化装置において、
STCカウンタ部32(基準時刻計測手段)により計測
された基準時刻に基づいて各フレームの復号化を開始す
る時刻を表す復号化開始時刻情報をVBV/DTS挿入
部34(復号化開始時刻情報挿入手段)によりビットス
トリーム中に挿入する。次に、復号化開始時刻情報を含
むビットストリームをバッファメモリ12(バッファメ
モリ手段)に記憶する。読出制御部36(読出制御手
段)によりバッファメモリ12(バッファメモリ手段)
に記憶されたビットストリームを順次に読み出し、ビッ
トストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報に基づい
てバッファメモリ12(バッファメモリ手段)に記憶さ
れた画像データを含むビットストリームの読み出しを開
始するように制御する。
【0058】従って、各フレームの復号化開始時刻情報
を基準時刻に基づいて求めてビットストリーム中に挿入
し、ビットストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報
に基づいて記憶された画像データを含むビットストリー
ムの読み出しを開始するように制御するので、バッファ
メモリからビットストリームの読み出しを開始する場合
の制御を容易にすることができる。また、バッファメモ
リ中に複数フレームの画像データが蓄積されている場合
でも、各々のフレームに対応した復号化開始時刻情報を
挿入できるので、バッファメモリからビットストリーム
の読み出しを開始する場合のフレーム単位の制御を容易
にすることができる。このように、本実施例(請求項
6)では、DTS生成部32(復号化開始時刻情報生成
手段)により画像データを含むビットストリーム中に設
定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情報、
ビットストリームの付帯情報である復号化開始時刻情報
およびビットストリームの付帯情報である表示開始時刻
情報のうちいずれか一つに基づいて復号化開始時刻情報
である生成DTSを生成する。
【0059】従って、STCカウンタ部で計測された基
準時刻に基づいて復号化開始時刻情報を生成するため、
システムクロックと整合性のよい時刻管理ができる。こ
のように、本実施例(請求項8)では、バッファメモリ
12(バッファメモリ手段)から読み出されたビットス
トリーム中に含まれる復号化開始時刻情報である生成D
TSがSTCカウンタ部32(基準時刻計測手段)で計
測された基準時刻であるSTCと一致した場合には、S
TC/DTS比較部38(読出開始信号発生手段)によ
り読出制御部36(読出制御手段)に読み出し開始を表
す読出開始信号を発生するので、読出制御部36により
バッファメモリ12に記憶されたビットストリームを順
次に読み出しを開始するように制御でき、バッファメモ
リからビットストリームの読み出しを開始する場合の制
御を容易にすることができる。
【0060】(実施例2)本実施例(請求項3,7)も
実施例1と同様図1で説明した画像復号化装置に適用す
ることができる。本実施例では、本発明(請求項3,
7)の特徴部分を具体的に説明する。図6は本発明の一
実施例である画像復号化装置のバッファメモリ制御部1
10のブロック構成図である。
【0061】図6に示すように、図4に示した画像復号
化装置の構成に対し、VBV/DTS置換部44が本実
施例において新たな構成要素になる部分である。VBV
/DTS置換部44は、ビットストリーム中のVBV遅
延情報を削除し、代わりにDTS生成部33から転送さ
れた生成DTSを置換する。このようにして得られたビ
ットストリームは書込制御部35を介してバッファメモ
リ12に書き込まれる。
【0062】以下、図5を用いて本発明の一実施例であ
る画像復号化装置の書込ヘッダ解析部31から書込制御
部35に至る動作を説明する。まず、図5に示す書込ヘ
ッダ解析部31は、図3に示すピクチャ層の入力ビット
ストリーム100中のピクチャヘッダを解析してVBV
遅延情報としてVDを得た後に、DTS生成部33にV
BV遅延情報を保存する。次に、DTS生成部33は、
VBVモードに設定されているので、書込ヘッダ解析部
31から転送されたVBV遅延情報とSTCカウンタ部
32から転送された現在の時刻を表す基準時刻値を加算
して、復号開始時刻情報である生成DTSを得る。
【0063】次に、VBV/DTS置換部44は、ビッ
トストリーム中のVBV遅延情報を削除し、代わりにD
TS生成部33から転送された生成DTSを置換する。
次に、VBV/DTS置換部44から出力されたビット
ストリームを書込制御部35でバッファメモリ12に順
次に書き込みが開始される。以下は図5の動作説明と同
様なので、これを省略する。
【0064】このように、本実施例(請求項3)では、
VBV/DTS置換部44により画像データを含むビッ
トストリーム中に設定されたバッファによる遅延を表す
バッファ遅延情報を復号化開始時刻情報である生成DT
Sに置換して、復号化開始時刻情報である生成DTSを
ビットストリーム中に挿入する。従って、DTS情報に
基づいて復号化開始を制御する場合に、DTSをVBV
遅延情報に置換してストリーム中に挿入することで、ビ
ットストリームをバッファメモリから読み出しを開始す
る制御を容易にでき、かつ、VBV遅延情報に基づく制
御方法とDTS情報に基づく制御方法を同一画像復号化
装置において統合的に実現できる。
【0065】このように、本実施例(請求項7)では、
VBV/DTS置換部44(復号化開始時刻情報置換手
段)により画像データを含むビットストリーム中に設定
されたバッファによる遅延時間を表すバッファ遅延時間
情報を復号化開始時刻情報である生成DTSに置換し
て、復号化開始時刻情報をビットストリーム中に挿入す
る。
【0066】従って、DTS情報に基づいて復号化開始
を制御する場合に、DTSをVBV遅延情報に置換して
ストリーム中に挿入することで、ビットストリームをバ
ッファメモリから読み出しを開始する制御を容易にで
き、かつ、VBV遅延情報に基づく制御方法とDTS情
報に基づく制御方法を同一画像復号化装置において統合
的に実現できる。
【0067】(実施例3)本実施例(請求項9)も実施
例1と同様図1で説明した画像復号化装置に適用するこ
とができる。本実施例では、本発明(請求項9)の特徴
部分を具体的に説明する。図4に示すように、STCカ
ウンタ部32は、通常SCR−extと呼ばれる300
進の9ビットカウンタとSCR−baseと呼ばれる3
3ビットカウンタによって構成される。SCR−ext
は、27MHZ基準クロックをカウントアップして300
に達した時に90KHZのトリガクロックをSCR−ba
seカウンタに出力する。SCR−baseは、システ
ム時刻基準参照値SCRにプリセットされた後に、90
KHZのクロックでカウントアップされる。このように、
STCカウンタ部32は、基準時刻値を計測してDTS
生成部33に出力する。なお、SCR値がタイミング情
報101に含まれてない場合には、STCカウンタ部3
2は自走するものとする。
【0068】次に、SCR−baseのカウンタ値また
はその一部分をDTS生成部33およびSTC/DTS
比較部38に出力される。SCR−baseのカウンタ
値は33ビットで構成されているので、DTS生成部3
3でシステムストリーム中の33ビットのDTSと加算
して33ビットの生成DTSを得ることができる。従っ
て、VBV/DTS挿入部34では、33ビットの生成
DTSを挿入することになる。また、図6に示すVBV
/DTS置換部44では、16ビットのVBV遅延情報
を削除して、33ビットの生成DTSを挿入することに
なる。
【0069】しかしながら、SCR−baseおいて、
90KHZクロックを用いて16ビットまでのカウンタと
して計測できる時間は約0.728秒である。これは、
NTSC方式のビデオフォーマットにおいて約22フレ
ーム期間に相当するものであり、一般的に、これ程の遅
延量を許容するストリームはない。従って、生成DTS
として33ビット中の下位16ビットを用いるだけでも
実用上の問題はない。また、16ビットの生成DTSを
用いる場合には、VBV/DTS置換部44では16ビ
ットのVBV遅延情報を削除して、同じビット数の生成
DTSを挿入することになるので置換が容易に実行でき
るとともに、ビットストリームのバイトアライン(種々
のデータのまとまりがバイト単位になっていること)が
保持され、復号化処理が容易になる。
【0070】このように、本実施例(請求項9)では、
復号開始時刻情報である生成DTSを16ビット長によ
り表すので、ビットストリーム中への復号開始時刻情報
の挿入を容易にでき、また、ビットストリーム中のVB
V遅延情報との置換を容易にできる。
【0071】
【発明の効果】そこで、本発明によれば、各フレームの
復号化開始時刻情報を基準時刻に基づいて求めてビット
ストリーム中に挿入し、ビットストリーム中に含まれる
復号化開始時刻情報に基づいて記憶された画像データを
含むビットストリームの読み出しを開始するように制御
するので、バッファメモリからビットストリームの読み
出しを開始する場合の制御を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像復号化装置のシス
テム構成図である。
【図2】MPEG2画像データの階層構成を示す図であ
る。
【図3】MPEG2画像データのピクチャ層の多重処理
系統図である。
【図4】本発明の一実施例である画像復号化装置のバッ
ファメモリ制御部110のブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施例である画像復号化装置のバッ
ファメモリ12におけるバッファ占有率の時間変化を示
す図である。
【図6】本発明の一実施例である画像復号化装置のバッ
ファメモリ制御部110のブロック構成図である。
【図7】MPEG2が搭載された従来の画像復号化装置
を示す図である。
【図8】従来の画像復号化装置のバッファメモリ制御部
11のブロック構成図である。
【図9】従来の画像復号化装置のバッファメモリ制御部
11のブロック構成図である。
【符号の説明】
12 バッファメモリ 21 可変長復号化器 22 スキャン変換器 23 逆量子化器 24 逆DCT部 25 動き補償画像再生部 26 予測フレームメモリ 31 書込ヘッダ解析部 32 STCカウンタ部 33 DTS生成部 34 VBV/DTS挿入部 35 書込制御部 36 読出制御部 37 読出ヘッダ解析部 38 STC/DTS比較部 11,110,111 バッファメモリ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西塔 隆二 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 川村 嘉郁 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 永井 律彦 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 後藤 勝巳 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 小松 茂 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 H03M 7/30

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化された画像データを含むビットスト
    リームを入力して該画像データを復号化する画像復号化
    方式において、基準時刻を計測し、該基準時刻に基づい
    て各フレームの復号化を開始する時刻を表す復号化開始
    時刻情報を前記ビットストリーム中に挿入し、該復号化
    開始時刻情報を含むビットストリームを記憶し、記憶さ
    れた該ビットストリームを順次に読み出し、該ビットス
    トリーム中に含まれる前記復号化開始時刻情報に基づい
    て記憶された画像データを含むビットストリームの読み
    出しを開始するように制御することを特徴とする画像復
    号化方式。
  2. 【請求項2】画像データを含むビットストリーム中に設
    定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情報、
    該ビットストリームの付帯情報である復号化開始時刻情
    報および該ビットストリームの付帯情報である表示開始
    時刻情報のうちいずれか一つに基づいて前記復号化開始
    時刻情報を生成することを特徴とする請求項1記載の画
    像復号化方式。
  3. 【請求項3】画像データを含むビットストリーム中に設
    定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情報を
    前記復号化開始時刻情報に置換して、該復号化開始時刻
    情報をビットストリーム中に挿入することを特徴とする
    請求項1乃至2記載の画像復号化方式。
  4. 【請求項4】順次に読み出されたビットストリーム中に
    含まれる復号化開始時刻情報が計測された前記基準時刻
    と一致した場合には、読み出し開始を表す読出開始信号
    を発生することを特徴とする請求項1記載の画像復号化
    方式。
  5. 【請求項5】符号化された画像データを含むビットスト
    リームを入力して該画像データを復号化する画像復号化
    装置において、基準時刻を計測する基準時刻計測手段
    と、該基準時刻計測手段で計測された基準時刻に基づい
    て各フレームの復号化を開始する時刻を表す復号化開始
    時刻情報を前記ビットストリーム中に挿入する復号化開
    始時刻情報挿入手段と、復号化開始時刻情報を含むビッ
    トストリームを記憶するバッファメモリ手段と、該バッ
    ファメモリ手段に記憶されたビットストリームを順次に
    読み出し、該ビットストリーム中に含まれる前記復号化
    開始時刻情報に基づいて該バッファメモリ手段に記憶さ
    れた画像データを含むビットストリームの読み出しを開
    始するように制御する読出制御手段と、を備えたことを
    特徴とする画像復号化装置。
  6. 【請求項6】画像データを含むビットストリーム中に設
    定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情報、
    該ビットストリームの付帯情報である復号化開始時刻情
    報および該ビットストリームの付帯情報である表示開始
    時刻情報のうちいずれか一つに基づいて復号化開始時刻
    情報を生成する復号化開始時刻情報生成手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像復号化装置。
  7. 【請求項7】画像データを含むビットストリーム中に設
    定されたバッファによる遅延を表すバッファ遅延情報を
    前記復号化開始時刻情報に置換して、該復号化開始時刻
    情報をビットストリーム中に挿入する復号化開始時刻情
    報置換手段を備えたことを特徴とする請求項5乃至6記
    載の画像復号化装置。
  8. 【請求項8】前記バッファメモリ手段から読み出された
    ビットストリーム中に含まれる復号化開始時刻情報が前
    記基準時刻計測手段で計測された基準時刻と一致した場
    合には、前記読出制御手段に読み出し開始を表す読出開
    始信号を発生する読出開始信号発生手段を備えたことを
    特徴とする請求項5記載の画像復号化装置。
  9. 【請求項9】前記復号開始時刻情報を16ビット長によ
    り表すことを特徴とする請求項1乃至8記載の画像復号
    化方式および装置。
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