JP2894738B2 - 圧力付着性シリコーンエラストマー組成物並びにその使用方法及び使用製品 - Google Patents

圧力付着性シリコーンエラストマー組成物並びにその使用方法及び使用製品

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硬化した場合に感圧接着剤の特性を示し且
つエラストマー性であるシリコーン組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
シリコーン感圧接着剤は、経皮性の薬物放出パッチの
ような、患者の皮膚に付着する医薬用具における用途が
見いだされている。経皮性の薬物放出パッチは、典型的
には、薬物の貯蔵体(reservoir)を覆う非透過性の覆
いから構成されいる。この覆いは、典型的には、患者の
皮膚に適用されるべき表面にシリコーン感圧接着剤を有
する上記貯蔵体の範囲を越えて広がる縁を有する。この
用具はまた、シリコーン感圧接着剤に付着した、剥離コ
ーティングをその上に有する不透過性の支持層をも有
し、この支持層は当該用具を皮膚へ付着させる前に取除
かれる。上記の貯蔵大破、しばしば「マトリックス」と
呼ばれる、薬物を含浸させた物質(例えばエラストマー
の)でもよく、あるいは、薬物の溶液でもよい。貯蔵体
と患者の皮膚との間には、薬物が貯蔵体から患者の皮膚
へとそれを通って移動する膜がしばしば存在する。この
膜は、シリコーン感圧接着剤で形成されてもよい。
構成部品の数を減らしそして集成体をより容易に製作
するためには、経皮性の薬物放出用具のために膜かマト
リックスのどちらかを形成するために用いることができ
る感圧接着剤及びエラストマーの特性の両方を提供する
であろう物質を手に入れるのが望ましい。現在の揮発性
溶剤含有シリコーン感圧接着剤は、マトリックス型の経
皮性薬物放出用具のマトリックスについて必要とされる
ように硬化させて厚い断面にされる場合にしばしば気泡
を発生させ、結果として不均一な製品ができる。現在流
通している一部のシリコーン感圧接着剤も、医薬品産業
で用いられる多数の薬剤及び/又は賦形剤、例を挙げれ
ば非イオン界面活性剤のようなもの、例えばイソプロピ
ルパルミテート、の添加で凝集性を失い且つしばしば粘
着性がなくなることが分かっている。薬剤又は賦形剤を
包含することはしばしば結果として、シリコーン感圧接
着剤を溶解し、それらを流動性にし、そしてそれらの元
の形状を室温においても失わせることになる。
一部の従来技術のシリコーン感圧接着剤はまた、基材
(substrates)へ、殊に時間がたつにつれて、攻撃的に
付着することも知られており、そしてこれは通常は望ま
しくなく、結果として、基材が例えば患者の皮膚であろ
うと紙であろうと、基材から取除くのがますます困難に
なる。
過去においては、米国航空宇宙局(NASA)のラングレ
ー(Langley)研究センターでの活動は一定のエラスト
マー特製を有する感圧接着剤を作ることに集中してい
た。そのような活動は、NASAケースLAR−13270−1とし
て1984年1月12日に提出された“Structural Pressure
Sensitive Adhesives"という発明の名称の米国特許出願
第569536号明細書に開示される。この出願の明細書及び
要約は、その公開の有効性が1984年にNASA特許要約目録
(Patent Abstracts Bibliography)NASA刊行物第SP−7
039(31)号で告知された際に、受入れ番号第N84−3253
2号として公開された。この出願は、中間的な分子量の
感圧シリコーン接着剤を、触媒で一般的に硬化してゴム
の不粘着状態になるシリコーン系と混合して感圧シリコ
ーン接着剤を生成することを開示する。この出願は、SR
6574(この出願明細書において、44〜46%の揮発分を含
有しているシルグリップ(Silgrip)の商品名でジェネ
ラル・エレクトリック社より入手可能な液状の粘着性シ
リコーンガム又は未架橋の樹脂系と説明される)とRTV5
60(やはりジェネラル・エレクトリック社より入手可能
な液状シリコーンゴムと説明される)と、RTV560(やは
りジェネラル・エレクトリック社より入手可能な液状シ
リコーンゴムと説明される)と、RTV560成分を硬化させ
るために使用されるがSR6574成分を硬化させない触媒と
の混合物を、特定の例として開示する。
上記の出願はまた、ダウ・コーニング・コーポレーシ
ョンのRTV3120(触媒と共に)及び「シラスティック(S
ilastic)LS420ガム(ダウ・コーニング・コーポレーシ
ョンのフルオロシリコーンゴムの商品名)をそれぞれRT
V5650及びSR5674の代りにしてもよいということ、そし
てもう一つの感圧接着剤として記載されたジェネラル・
エレクトリック社SR595をSR6574の代わりに使用しても
よいということを開示する。そのほかに、この出願は、
白金化合物を用いて≡SiHと≡SiViとで硬化するシリコ
ーン樹脂、又は湿分で硬化するアセトキシ基もとしくは
アルコキシ基含有シリコーンを、硬化用樹脂として使用
してもよいということを開示する。
ダウ・コーニング・コーポレーションの製品小冊子
(Product Brochure)書式番号第10−052B−85(1985)
に開示されたように、ダウ・コーニング(DOW CORNIN
G、商標)3120は、オクタン酸第一スズ又はジブチルス
ズジラウレートで触媒することのできる二液型の自然加
硫(RTV)シリコーンゴムである。ダウ・コーニング・
コーポレーションの製品小冊子書式番号第17−325−81
(1981)に開示 されたように、シラスティック(SILA
STIC、商標)LS−420フルオロシリコーンガム、は、メ
チル置換基、トリフルオロプロピル置換基及びビニル置
換基を有するシリコーン重合体である。
上記のNASAの特許出願で教示された感圧接着剤組成物
は揮発性溶剤を含有する。揮発性溶剤が存在すると、そ
の感圧接着剤から調製された厚い断面で気泡が発生する
結果になりかねない。
従来の感圧接着剤と製薬産業の継続する要求の点から
見て、揮発性成分がなく、多くの種類の薬剤又は賦形剤
を加えてタックと凝集性とを維持するように配合するこ
とができ、接着剤の攻撃性(aggressiveness)を調節す
るための手段を有し、且つ処理を容易にするために粘度
が低いシリコーン感圧接着剤組成物を求める要求が存続
している。低粘度の組成物は、作用成分又は賦形剤との
より容易な混合を可能にしてそして一般には高剪断混合
を必要としないであろうし、組成物を加熱せずに容易に
成形され又は基材へ流延されよう(例えば紙の支持材へ
塗布されよう)。 一般目的のために、引火性成分がな
く、シリコーン成分から主としてなるように配合するこ
とができ、そして硬化した組成物がたとえ湿気を含んだ
又は湿った条件でさえもその形状、タック及び付着力を
維持するように配合することができるシリコーン感圧接
着剤組成物を利用可能にすることも、大いに望ましい。
生物作用薬剤(bioactive agent)の基材(substrat
e)への放出を調節するためにマトリックス材料を形成
する目的のために、感圧接着剤組成物に取入れられた生
物作用薬剤を破壊しないように比較的低温で硬化するこ
とのできるシリコーン感圧接着剤組成物を利用可能にす
るとともに、大いに望ましい。
更に、経皮性の薬物放出系のために接着剤、膜及び/
又はマトリックスを形成する目的のために、患者の皮膚
へ付着しそしてそこから取除くのに適しており、且つ時
間がたつにつれて付着力が望ましくなく増加しない程度
の付着力及びタックを有するように配合することがで
き、皮膚のかぶれ、はれ又は赤変をほとんど又は少しで
も引き起こさず、そして除去後に皮膚に接着剤残留物を
ほとんど又は少しも残さないシリコーン感圧接着剤組成
物を利用可能にすることは、大いに望ましい。
〔課題を解決するための手段及び作用効果〕
これら及び他の目的は、シリコーン感圧接着剤組成物
と、架橋可能なシリコーンエラストマー組成物と、そし
て任意に粘度降下剤、との均質混合物を含んでなる圧力
付着性のシリコーンエラストマー組成物である本発明に
よってかなえられる。具体的には、上記のシリコーン感
圧接着剤組成物は、ケイ素と結合したヒドロキシル基を
含有してなり且つ式R3SiO1/2のトリオルガノシロキシ単
位と式SiO4/2の四官能性シロキシ単位とから本質的にな
る共重合体であって、この共重合体に存在しいる各四官
能性シロキシ単位に対するトリオルガノシロキシ単位に
比の値が約0.6〜0.9であるベンゼン可溶性の樹脂状共重
合体と、25℃における粘度が100センチポアズから50,00
0センチポアズまでであるポリジオルガノシロキサンと
の、可塑度200ミル(5.08mm)未満である縮合生成物で
ある。
ここに開示される発明はまた、上記の圧力付着性シリ
コーンエラストマー組成物を製造する方法、生物作用薬
剤を更に含有してなる圧力付着性シリコーンエラストマ
ー組成物、その圧力付着性シリコーンエラストマー組成
物を使って生物作用薬剤の放出を調節する方法、そして
上記の圧力付着性シリコーンエラストマー組成物を使用
する経皮性の薬物放出用具を提供する。
より具体的に言うと、本発明は、次に掲げる成分
(I)〜(III)の均質混合物、すなわち、 (I)15重量部から90重量部までの量で使用されるシリ
コーン感圧接着剤組成物であって、 (A)ケイ素と結合したヒドロキシリル基を含有してな
り且つ式R3SiO1/2のトリオルガノシロキシ単位と式SiO
4/2の四官能性シロキシ単位とから本質的になる少なく
とも1種のベンゼン可溶性樹脂状共重合体であって、こ
の共重合体に存在してなる各四官能性シロキシ単位に対
するトリオルガノシロキシ単位に比の値が約0.6〜0.9で
あるもの約35〜70重量部と、 (B)末端をブロックするTRASiO1/2単位を末端に有す
るARSiO単位から本質的になる少なくとも1種のポリジ
オルガノシロキサンであって、各当該ポリジオルガノシ
ロキサンの粘度が25℃において100センチポアズから50,
000センチポアズまでであり、各Tが−OH又は−OR′で
あるもの約30〜約65重量部、 との均質混合物(上式中、各Rは炭素原子数1〜6個の
炭化水素基からなる群より選択される一価の有機基であ
り、各R′は炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、
各AとR基と炭素原子数1〜6個のハロ炭化水素基とか
らなる群より選択される)を含んでなり、当該シリコー
ン感圧接着剤組成物の比重の2倍の重量のある試験片に
3分±5秒間力を適用した後に測定して23℃において約
200ミル(5.08mm)以下の可塑度に至るまで反応縮合さ
せたものと、 (II)上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)との合
計が100重量部となるように約10重量部から約85重量部
までの量で使用される架橋可能なシリコーンエラストマ
ー組成物と、 (III)上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)と上
記の架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)と
の合計重量を基準として0〜約40重量%の量で使用され
る、当該圧力付着性シリコーンエラストマー組成物の粘
度を低下させるための不揮発性、非引火性の相溶性粘度
降下剤であって、上記のシリコーン感圧接着剤組成物
(I)及び上記の架橋可能なシリコーンエラストマー組
成物(II)と一般に非反応性であるもの、 との均質混合物を含んでなる圧力付着性シリコーンエラ
ストマー組成物を提供する。
より好ましい組成物は、40〜80重量部のシリコーン感
圧接着剤組成物(I)と20〜60重量部の架橋可能なシリ
コーンエラストマー組成物(II)とを使用する。
本発明において使用するシリコーン感圧接着剤組成物
(I)は、ベンゼン可溶性の樹脂状共重合体とポリジオ
ルガノシロキサンとの反応縮合混合物を含んでなる。こ
の反応縮合は、ペイル(Pail)のカナダ国特許第711756
号明細書に記載されたように実施することができる。
縮合反応を実施するためには、好ましくは、ベンゼン
可溶性樹脂状共重合体とポリジオルガノシロキサンとを
例えば酸又は塩基のようなシラノール縮合触媒と混合し
て、混合を続けながら100℃より高い温度に加熱し、そ
して所望の接着剤が生成されるまで1時間から数時間10
0℃に維持する。所望の接着剤は、感圧接着剤の分野の
当業者には容易に認められる。適当なシリコーン感圧接
着剤組成物(I)は、上記の混合物がASTM D 926を使用
して当該感圧接着剤組成物の比重の2倍の重量のある試
料に3分±5秒間力をかけた後に測定して23℃で少なく
とも約50ミル(1.27mm)の可塑度に達するまでその混合
物を縮合させて調製される。より小さな可塑度を有する
シリコーン感圧接着剤組成物(I)もやはり有効である
かもしれない。
ASTM D 926は、材料の可塑度を平行板可塑度計を用い
て測定する試験である。ASTM D 926では、材料を規定さ
れた時間放置し、次いでそれに49Nの圧縮力を規定され
た時間かける。この時間の終了時に、試験片の厚さを可
塑度の測定値として採用する。この発明についての可塑
度を測定するためには、米国ロードアイランド州プロビ
デンス(Providence)のスコット・テスター社(Scott
Tester,Inc.)より入手した平行板可塑度計、カタログ
番号C544445を使用し、測定前に材料を23℃で1時間放
置した。
好ましくは、縮合は、縮合副生物が混合物から除去さ
れるように還流条件下で行う。縮合工程のために好まし
い時間は1〜10時間である。縮合反応は、シリコーン感
圧接着剤組成物(I)が200ミル(5.08mm)の可塑度に
達する前にあるいはそれに達した時点で終了される。好
ましくは、シリコーン感圧接着剤組成物(I)の可塑度
は23℃で180ミル(4.572mm)未満であり、もっと好まし
くは150ミル(3.81mm)未満である。
この縮合反応のために適当なシラール縮合触媒の例
は、塩化水素、アンモニア、炭酸アンモニウム又は、第
二アミン、第三アミン、これらのアミンのカルボン酸塩
及び第四アンモニウム塩を含む脂肪族有機アミノ化合物
の如きアミン類である。シラール縮合触媒は、典型的に
は、樹脂共重合体及びポリジオルガノシロキサンの重量
を基準として0.001〜5重量%加えられる。
先に言及したように、ポリジオルガノシロキサンの粘
度は25℃において100〜50,000cPである。より好ましく
は、ポリジオルガノシロキサンの粘度は25℃で100〜20,
000cPであり、最も好ましくは、ポリジオルガノシロキ
サンの粘度は25℃において100〜15,000cPである。
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)は、
種々のシリコーンエラストマー組成物から選択すること
ができ、そしてそれらは反応性のポリジオルガノシロキ
サン(PDOS)と、架橋剤と、そして必要ならば触媒とを
一般に含んでなり、上記の反応性ポリジオルガノシロキ
サンが架橋剤と反応して架橋したシリコーンエラストマ
ーを生成する。架橋可能なシリコーンエラストマー組成
物(II)は、シリコーン感圧接着剤(I)をタック又は
付着特性がなくなる点まで硬化させない化学反応によっ
て硬化可能である、ということが必要である。
架橋剤の量を変えることによって、様々な硬化の程度
と、そしてしばしば様々なタックの程度とを、圧力付着
性シリコーンエラストマー組成物にあって達成すること
ができる。一般に、化学量論的量未満の硬化のために必
要とされる架橋剤を加える点にひとたび到達すると、架
橋剤の量を減らすことは結果として最終製品のタックを
増加させることになる。
好ましい架橋可能なシリコーンエラストマー組成物
(II)は、ケイ素結合アルケニル基と≡SiHとの硬化化
学反応を基礎としており、(a)1分子当りに少なくと
も2個のアルケニル基を含有しているアルケニル基含有
ポリジオルガノシロキサンと、(b)ヒドロシリル化触
媒の存在下に当該架橋可能なシリコーンエラストマー組
成物(II)を硬化させるのに十分なだけの量のオルガノ
水素シロキサンと、(c)触媒反応上有効量のヒドロシ
リル化触媒とを含んでなる。
上記のアルケニル基含有ポリジオルガノシロキサンの
有機基は、炭素原子数1〜6個の基である。例えば、こ
の有機基、メチル基、エチル基、プロピル基、3,3,3−
トリフルオロプロピル基又はフェニル基でよい。好まし
くは、アルケニル基はビニル基(Vi)であって有機基は
メチル基(Me)である。より好ましくは、ビニル基は当
該ポリジオルガノシロキサンの末端位置にある。ジオル
ガノシロキサン単位を有するほかに、この重合体は少量
のトリオルガノシロキシ単位、モノメチルシロキシ単位
及びSiO4/2単位を含むことができる。
上記のオルガノ水素シロキサンは、1分子当りに平均
して2個より多くのケイ素結合水素原子を含有する。好
ましくは、オルガノ水素シロキサンは1分子当りに少な
くとも3このケイ素結合水素原子を有し、そして有機素
はメチル素である。このオルガノ水素シロキサンには、
単独重合体、共重合体及びそれらの混合物が包含され
る。好ましいオルガノ水素シロキサンは、ジメチルシロ
キサン単位とメチル水素シロキサン単位とを含有してな
る末端をトリメチルシロキサン基でブロックされた共重
合体である。
上記のヒドロシリル化触媒は、白金又はロジウムを含
有している物質である。公知の白金含有触媒はいずれも
硬化を促進する。好ましい触媒の一つは、塩化白金酸を
ビニル素を末端素とするポリジオルガノシロキサンと反
応させて生成された錯体である。このタイプの触媒はウ
ィリング(Willing)の米国特許第3419593号明細書に記
載される。典型的には、触媒濃度は、架橋可能なシリコ
ーンエラストマー組成物(II)百万重量部当り約0.1重
量部より多い白金量に相当する。
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)で使
用するのに適したロジウム含有触媒には、リー(Lee)
らの米国特許第4026835号明細書に開示された触媒が含
まれる。
アルケニル基と≡SiHとの硬化化学反応を基礎とする
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)は、細
かく分割された例えばシリカのような充填剤を任意的に
含むことができる。フュームドシリカ、殊にトリメチル
シロキシ処理されたフュームドリシカが好ましい。その
ほかの適応な充填剤には、ガラス繊維及びカーボンブラ
ックが含まれる。
本発明でアルケニル基と≡SiHとの硬化化学反応を基
礎とする架橋可能なシリコーンエラストマー組成物を使
用する場合にはシリコーン感圧接着剤組成物(I)のい
くらかのアルケニル基(例えばビニル基)を許容しても
差支えはないが、シリコーン感圧接着剤組成物(I)の
アルケニル基の量は、当該圧力付着性シリコーンエラス
トマー組成物全体が硬化製品がタック又は感圧付着性を
示さない程度まで硬化するほど多くはならないように注
意すべきである。
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)は、
マイケル付加反応、例えばロ(Lo)らの米国特許第4698
406号明細書に記載された反応によって硬化する組成物
でもよい。この米国特許明細書に開示された硬化性シリ
コーン組成物は、アミン官能性オルガノポリシロキサン
及びアクリル官能性オルガノポリシロキサンを含んでな
る。
もう一つの適当な架橋可能なシリコーンエラストマー
組成物(II)は、当業界において周知であるアセトキシ
−湿分硬化化学反応により硬化する、スズに触媒される
シリコーン組成物を基礎としている。そのようなエラス
トマー組成物の例は、ブラナー(Bruner)の米国特許第
3035016号明細書、アントネン(Antonen)の米国特許第
3636134号明細書、セイゼリアト(Ceyzeriat)の米国特
許第3133891号明細書及びデュプリー(Dupree)の米国
特許第3274145号明細書に教示される。これらのエラス
トマー組成物は、次式、すなわち、 の末端をブロックするアセトキシシロキサン単位 (式中、yは1.8から2までの平均値を有し、Rは炭
素原子数1〜5個のアルキル基、フェニル基及びビニル
基からなる群より選択される)を有するシロキサン重合
体を含んでなる。
そのようなエラストマー組成物は、加水分解可能な原
子団を末端に有するシロキサン重合体をモノオルガノト
リアセトキシシランと反応させて調製することができ
る。任意的に、このエラストマー組成物は、例えば充填
剤、シリコーン樹脂又は触媒を含有することができる。
本発明でやはり使用することができるもう一つの周知
の架橋可能なシリコーンエラストマー組成物は、チタネ
ートとアルコキシ基との硬化化学反応により硬化する一
液系である。例えば、ヒドロキシル基に末端をブロック
されたポリジオルガノシロキサンと、1分子当りに2個
より多くのアルコキシ基を有する1種のシラン又はシラ
ン混合物と、チタネート化合物とを含んでなる、湿分へ
の暴露によって硬化する室温で硬化する組成物をこの発
明で使用することができる。そのような組成物は、ファ
レンダー(Falender)らの米国特許第4391937号明細書
及びウェインエンバーグ(Weyenberg)の米国特許第333
4067号明細書に教示されいる。
この発明のために適しており且つチタネートを使用す
るもう一つの架橋可能なシリコーンエラストマー組成物
は、1分子当りに少なくとも2個のアルコキシ単位を有
するアルコキシ基含有ポリジオルガノシロキサンとチタ
ネート、例えばテトライソプロピルチタネート又はテト
ラブチルチタネートの如きものとを含んでなる。上記の
アルコキシ含有ポリジオルガノシロキサンは、アルコキ
シ基を末端基又は鎖に沿うペンダントとして有すること
ができる。
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)は、
≡SiOHとアルコキシ基との硬化化学反応に基礎を置く二
液系でもよく、そしてその組成物は典型的に、ヒドロキ
シル基を含有しているポリジオルガノシロキサン流体
(好ましくは、末端をケイ素と結合したヒドロキシル基
でキャップされている)と、1分子当りに平均して2個
より多くのケイ素結合アルコキシ単位を有するアルコキ
シ素含有有機ケイ素化合物の架橋剤と、縮合触媒とを含
んでなる。これらの架橋可能なシリコーンエラストマー
組成物も、当業界においてよく知られている。
適当なアルコキシ素含有有機ケイ素化合物は、式(R5
O)3SiR6のシラン、式(R5O)4Siのオルトシリケート、
又はそれらの混合物であり、これらの式においてはR5
炭素原子数6個又は5個以下の一価の炭化水素基及びハ
ロゲン化炭化水素基並びに式−CH2CH2ORの基(この式中
のRは、先に定義されたように、炭素原子数1〜6個の
炭化水素基からなる群より選択される一価の有機基であ
る)より選択され、そしてR6は水素又は、炭素原子数6
個又は5個以下の任意の一価炭化水素量又はハロゲン化
炭化水素基である。R5,R6及びR基のそれぞれは、同じ
であっても違っていてもよい。R5及びR6の両方とも炭素
原子数6個未満の炭化水素基である方が好ましい。R5
炭素原子数3個又は2個以下の炭化水素基であるのが最
も好ましい。適当な有機ケイ素化合物の例は、メチルト
リメトキシシラン、テトラメトキシシラン、n−プロピ
ルオルトシリケート、エチルオルトシリケート、メチル
ポリシリケート、エチルポリシリケート、プロピルポリ
シリケート及びブチルポリシリケートである。
上記のアルコキシ基含有有機ケイ素架橋剤は、架橋可
能なシリコーンエラストマー組成物(II)を縮合触媒の
存在下で硬化させるのに十分なだけの量で使用しなけれ
ばならない。
縮合触媒は、有機酸、塩基ならびにカルボン酸の塩
類、例えばオクタン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、
ナフテン酸鉛、ジブチルスズジアセテート、ジブチルス
ズジラクテート、オクタン酸第一スズ、ナフテン酸亜鉛
及びオクタン酸第一鉄の如きもの、からなる群より選択
することができる。大抵の用途については、触媒は、ヒ
ドロキシル基含有ポリジオルガノシロキサンの重量を基
準としてえ0.1〜2重量%の量で用いられる。
任意的に、これらのタイプの架橋可能なシリコーンエ
ラストマー組成物は、シリカ又はアルミナのような充填
剤を含む。
使用する架橋可能なシリコーンエラストマー組成物
(II)のタイプを選択する場合には、架橋可能なシリコ
ーンエラストマー組成物(II)と使用するシリコーン感
圧接着剤組成物(I)との間に、処理中に時期尚早にゲ
ル化し又は硬化後に物理的性質が低下することを帰着す
る望ましくない反応が起こらないことを確実にするよう
に考慮を払わなくてはならない。
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)のタ
イプのいくつかに対して上で検討したように、組成物は
1種又は2種以上の充填剤、例えば処理されたもしくは
未処理のシリカ、ガラス繊維、カーボンブラック又はア
ルミナのようなものを含有することができる。
シリカ充填剤を処理すべき場合には、処理をその場で
行ってもよく、あるいは充填剤を前もって処理してもよ
く、両方の技術とも当該技術分野において公知である。
多くの場合、処理されたシリカ充填剤を使用してクレー
プ硬化を防止する方が好ましい。
限定しようとするつもりではないが、好ましくは、硬
化を開始する前の圧力付着性シリコーンエラストマー組
成物は、室温での処理及び成形のために要求される最高
粘度である25℃で20,000ポアズ未満の粘度を有する。よ
り好ましくは、この組成物は250℃で10,000ポアズ未満
の粘度を有し、そして最も好ましくは、上記の組成物は
25℃で3,000ポアズ未満の粘度を有する。3,000ポアズ
は、室温での流延を行うのに、すなわち、テープ産業で
行なわれているように、組成物を基材へ適用しそして刃
先(例えばナイフの刃先)で約0.005(0.127mm)又は
それ未満の厚さの層にならすのに適当な粘度である。一
般的に、ここで検討される粘度は、ブルックフィールド
・シンクロレクトリック(BROOKFIELD Synchro−lectri
c)粘度計モデルHAF(米国マサチューセッツ州ストート
ン(Stoughton)のブルックフィールド・エンジニアリ
ング社により入手可能)を使って測定された粘度であ
る。
本発明の組成物は、揮発性溶剤(最終製品を形成する
前に除去される溶剤)の存在を必要としない。一般に、
「揮発性」なる用語は、ここでは当該圧力付着性シリコ
ーンエラストマー組成物を硬化させる温度でたやすく蒸
発する物質を意味する。大抵の場合に好ましいものは、
760mmHgの圧力での沸点が約100℃より高い物質である。
圧力付着性シリコーンエラストマー組成物の粘度を低
下させるための任意的な粘度降下剤は、硬化温度におい
て揮発性でなく、非引火性であり、当該圧力付着性シリ
コーンエラストマー組成物と相溶性であり、且つ当該組
成物の他の構成成分に対して一般に非反応性である物質
又は2種もしくは3種以上の物質の混合物である。引火
性物質は、米国連邦取締法(United States Code of Fe
deral Regulations)、タイトル49、パート173、セレク
ション115(49 CFR 173.115)に規定された定義に従っ
て引火性である物質である。簡単に言い直すと、引火性
液体とは、引火点が100°F(37.8℃)未満である液体
を意味し、引火点とは、液体が試験容器内で、その液体
の表面近くの空気と着火可能な混合物を形成するのに十
分なだけの濃度で蒸気を放出する最低温度を意味する。
上記の米国連邦取締法は、引火点を測定するための適切
な試験条件を規定する。
適当な粘度降下剤(III)には、脂溶性でほとんど水
に溶解しないアルコール類、エステル類、エーテル類及
びケトン類、例えばルール(Reul)らの米国特許第4331
651号明細書に教示されるようなもの、が含まれる。
他の適当な粘度降下剤(III)には、ポリジオルガノ
シロキサン及びポリシリケートが含まれる。適当なポリ
ジオルガノシロキサンの一例はポリジメチルシロキサン
である。約5cSt程度の低粘度のポリジメチルシロキサン
はこの発明のために適当であることが分かっている。殊
に適当なポリジオルガノシロキサンは、約5cStと約400c
Stの間の粘度を有するポリジメチルシロキサン流体であ
る。
ポリシリケートは、アルキル基がそれぞれ6個未満の
炭素原子を含有している任意のアルキルポリシリケート
である。ポリシリケートは、ケイ素原子がSi−O−Si結
合を介して結合されており、ケイ素原子の残りの原子価
が主としてアルコキシ基により満たされている高分子物
質である。粘度降下剤(III)として適しているであろ
うポリシリケートの例は、ジエトキシジメチルシリケー
ト、エチルオルトシリケート及びn−プロピルオルトシ
リケートである。
医療用途のために及び粘度を低下させる効果を発揮す
るために好ましい粘度降下剤(III)は、25℃において
流体であり且つ次式、すなわち、 (式中、Rは2〜32個の炭素原子を有する一価の炭化水
素基であり、R′は1〜14個の炭素原子を有する一価の
炭化水素基である)を有するエステル類である。より好
ましくは、Rは10〜19個の炭素原子を有し、そしてR′
は1〜3個の炭素原子を有する。
粘度降下剤(III)の量は、使用する粘度降下剤のタ
イプ、使用するエラストマーのタイプ、シリコーンの感
圧接着剤組成物(I)の性質、本発明の組成物中の構成
成分の相対的な量、及び本発明の組成物に加えられる任
意の他の構成成分の性質に係る。
粘度降下剤の添加は圧力付着性シリコーンエラストマ
ー組成物のタック及び付着力に変化をもたらす傾向があ
るので、粘度降下剤(III)を添加することは本発明の
組成物に別の利点を提供し、すなわち、粘度降下剤(II
I)のタイプ及び量を選択することによって、硬化した
組成物の結果として得られる付着力及び生物作用薬剤が
硬化組成物を通って放出される速度が更に調節される。
付着力、タック及び凝集性を維持するためには、粘度降
下剤(III)はシリコーン感圧接着剤組成物(I)及び
架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)の合計
重量を基準として一般に最大で約40重量%であるべきで
あり、そしてより好ましくは3〜10重量%であるべきで
ある、ということが分かっている。より多量の粘度降下
剤(III)を使用すれば使用するほど、相対的により多
くの架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)
と、相応じてより少量のシリコーン感圧接着剤組成物
(I)とが、当該圧力付着性シリコーンエラストマー組
成物の凝集強さを維持するために、恐らく必要とされよ
う。
この発明の組成物においては、感圧接着剤の技術分野
において公知である技術によりタック及び付着特性を増
進することができる。タック及び付着力を増加させる一
つの方法は、シリコーン感圧接着剤組成物(I)以外の
粘着付与剤を加えることであろう。もう一つの方法は、
エラストマーを不十分に架橋させること(すなわち反応
性のポリジオルガノシロキサンに化学量論的量又は通常
の量より少ない架橋剤を加えること)であろう。第三番
目のアプローチは、粘度降下剤を添加することかもしれ
ない。
そのほかのよく知られている成分、例えば顔料、抑制
剤、付着促進剤、水溶性ヒドロコロイドガム及び有機あ
るいはシリコーン系の他の補助的感圧接着剤の如きもの
を、そのような物質が本発明の組成物の付着特性及び凝
集特性に望ましくない影響を与えないこと条件として、
本発明の圧力付着性シリコーンエラストマー組成物に加
えても差支えない。感圧接着剤は、圧力が適用されると
共にタック、付着力を示し且つ付着した後に剥れる物質
である。感圧接着剤を作るのに用いられる有機物質の例
には、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニ
トリルゴム、ウレタンゴム及びポリイソブチレンが含ま
れ、そしてそれらはそれらだけで乾燥粘着性を有するか
あるいはそのような粘着性を可塑剤の添加によって発現
する。補助的な感圧接着剤を添加する最適な量は使用す
るタイプに依存する。多くの場合、それを超えて多くな
ると組成物の硬化が妨げられ又は有機物質及びシリコー
ン物質が相分離する添加量が存在する。
圧力付着性シリコーンエラストマーは、成分をどのよ
うな順序で混合して作ってもよい。架橋可能なシリコー
ンエラストマー組成物(II)は、他の成分と混ぜ合わせ
る前に予備混合しなくてもよく、その代りに架橋可能な
シリコーンエラストマー組成物(II)を構成する成分を
いずれの順序で組成物に加えてよい。好ましくは、混合
工程(1)においては、特定の成分、例えば架橋剤又は
触媒は、それらを一度他の成分と混ぜ合わせると硬化が
始まるかもしれないので、最後に加える。上記の特定の
成分は、最後に加えられるとは言うものの、それを加え
る前に他の構成成分と混ぜ合わせることができる。
具体的には、本発明の圧力付着性シリコーンエラスト
マーは、(1)シリコーン感圧接着剤組成物(I)を架
橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)を構成す
る成分、粘度降下剤(III)及び例えば生物作用薬剤の
ようないずれかの他の任意的な成分と均一に混合し、
(2)この圧力付着性シリコーンエラストマー組成物を
硬化させるため所望の形状に成形し、そして(3)この
組成物を圧力付着性シリコーンエラストマーを生成する
のに十分なだけの時間硬化させることにより調製するこ
とができる。
組成物を硬化させるために所望の形状に成形する(工
程(2))のは、どのような所望のやり方で行ってもよ
く、多くのタイプの公知の成形技術、例えばトランスフ
ァー成形、圧縮成形、押出し成形又は射出成形等のいず
れを利用してもよく、あるいは手作業で行ってもよい。
硬化条件は、使用する架橋可能なシリコーンエラスト
マー組成物(II)のタイプにより様々である。SiHと≡S
iViとにより硬化する架橋可能なシリコーンエラストマ
ー組成物(II)については、100℃又はそれ未満の温度
が適当である。いくつかのタイプの架橋可能なシリコー
ンエラストマー組成物は室温で硬化する。この発明の組
成物のうちの多くの低温で硬化する特性は、より高い温
度に敏感な多くの生物作用薬剤又は薬物を取入れるのに
適しているという利点を提供する。
圧力付着性シリコーンエラストマーを作る一方におい
ては、(1a)シリコーン感圧接着剤組成物(I)と、反
応性ポリジオルガノシロキサン、触媒及び充填剤の混合
物と、粘度降下剤(III)とを一緒に均一に混合し、(1
b)この均一混合物を必要ならば脱揮発分処理し、(1
c)反応性ポリジオルガノシロキサン、架橋剤及び抑制
剤の混合物を上記の揮発分を除去した混合物と均一に混
合し、(2)この組成物を所望のとおりに成形し、そし
て(3)その組成物を硬化させる。
もう一つの方法では、(1a)シリコーン感圧接着剤組
成物(I)と、反応性ポリジオルガノシロキサン、架橋
剤及び充填剤の混合物と、粘度降下剤(III)とを一緒
に均質に混合し、(1b)必要ならばこの均質混合物の揮
発分を除去し、(1c)触媒をこの揮発分を除去した混合
物と均質に混合物し、(2)この組成物を所望のとおり
に成形し、そして(3)その組成物を硬化させる。
本発明の圧力付着性シリコーンエラストマー組成物
は、種々の方法で貯蔵することができる。それらは、2
(又は3以上)の部分に分け、各部分に含まれる成分が
貯蔵されている時に非反応性である限りは、2(又は3
以上)の部分に分けた系として貯蔵することができ、さ
もなければそれらは時期尚早に硬化しかねない。貯蔵の
一つの方法では、組成物は、第一の包装容器がシリコー
ン感圧接着剤組成物(I)の全部又は一部、触媒の全部
及び反応性ポリジオルガノシロキサンの全部又は一部を
含有し、そして第二の包装容器がシリコーン感圧接着剤
組成物(I)の残りの分、架橋剤の全部及び反応性ポリ
ジオルガノシロキサンの残りの分を含有する二つの包装
容器で貯蔵される。
例えば、殊に≡SiHと≡SiViとの硬化化学反応を基礎
とする架橋可能なシリコーンエラストマー組成物を使用
する組成物については、第一の部分はシリコーン感圧接
着剤組成物(I)、架橋可能なシリコーンエラストマー
組成物(II)のうちの反応ポリジオルガノシロキサンの
一部、充填剤の全部、触媒の全部、及び粘度降下剤(II
I)を含有し、そして第二の部分は架橋可能なシリコー
ンエラストマー組成物(II)の反応性ポリジオルガノシ
ロキサンのうちの一部と架橋剤の全部とを含有する。
もう一つの好ましい貯蔵方法では、例えば、≡SiOHと
アルコキシ基との硬化化学反応を基礎とする架橋可能な
シリコーンエラストマー組成物(II)を使用する組成物
については、第一の部分はシリコーン感圧接着剤組成物
(I)、架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(I
I)のうちの反応性ポリジオルガノシロキサン、充填
剤、架橋剤、及び粘度降下剤(III)を含有し、そして
第二の部分は架橋可能なシリコーンエラストマー組成物
(II)のための触媒を含有する。
可能な場合には、この発明の組成物を各部分が混合を
容易にするため他の部分と同じ又は似通った粘度を有す
る2又は3以上の部分に振分けることがしばしば好まし
い。同様に、混合を容易にするために、組成物の部分が
1:1の容積比で混ぜ合われるように振り分けることがし
ばしば望ましい。
本発明の圧力付着性シリコーンエラストマーは、多く
の基材(基体),例えば紙、布、ガラス布、シリコーン
ゴム、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラフルオロエチレン、ガラス、木材、金属及び皮
膚といったようなものに付着する。従って、この発明の
圧力付着性シリコーンエラストマーについては、圧力付
着性シリコーンエラストマーのコーティング又は本体が
望ましい多くの用途がある。例えば、テープや医療用接
着剤のような用途、例を挙げれば負傷部の包帯や手当て
用品のような用途又は皮膚に用具を貼付けるためもしく
は人体に人工用具を取付けるために用いられる接着剤の
ような用途は、この発明の圧力付着性シリコーンエラス
トマー組成物を用いて達成することができる。例えば、
この発明の組成物を使ってテープを製作する場合には、
適当な低粘度の配合物を例えばナイフ塗布又はカレンダ
リングにより紙へ塗布するために選択し、紙に塗布した
後に硬化させる。この発明の組成物の粘度は低いため、
加熱を行わずに又は揮発性溶剤を加えずに塗布工程を行
うことができる。所望の用途に応じ、基材表面に付着促
進剤を適用してその上に圧力付着性シリコーンエラスト
マー組成物を配置するのが望ましいこともある。
この発明の組成物は、例えば薬物、除草剤、殺虫剤、
農薬、肥料及びフェロモンのような生物作用薬剤を調節
して放出するための用具における材料として適してい
る。薬物について具体的に言うと、この材料は、貯蔵体
/膜型の経皮性薬物放出系における膜として、またマト
リックス型の経皮性薬物放出系におけるマトリックス材
料として有用である。
生物作用薬剤の基体への放出を調節するためにこの発
明の圧力付着性シリコーンエラストマー組成物を使って
膜を形成する場合には、その方法は、(1)この発明の
組成物から形成された膜を基体と接触させる工程と、
(2)上記の膜を生物作用薬剤の貯蔵体と接触させる工
程とを含むことできる。この場合には、生物作用薬剤は
調節されて膜を通り抜けて基体へ進む。生物作用薬剤の
基体への放出を調節するためにこの発明の圧力付着性シ
リコーンエラストマー組成物を使ってマトリックスを形
成する場合には、その方法は、生物作用薬剤を含有して
いるこの発明の組成物から形成されたマトリックスを基
体と接触させる工程を含むことができる。人間又は他の
動物への薬物の調節することに言及する場合には、生物
作用薬剤は薬物(医薬品)であり、基体は患者の人体す
なわち皮膚である。この発明の組成物を使用する経皮性
の薬物放出用具には、役を入れるための容器と、この容
器内に入れられた薬物と、当該容器と患者の皮膚との接
触を維持するための当該容器上の圧力付着性シリコーン
エラストマーとが含まれるであろう。ここで、上記の圧
力付着性シリコーンエラストマーは硬化した形態の本発
明の組成物である。
この発明の組成物は多くの利点を有し、そしてそのう
ちの多くは上で検討され、本発明の組成物には揮発性溶
剤がなく、それにもかかわらずその粘度は室温成形技術
にとって十分なだけ低い、ということが検討された。揮
発性溶剤が存在しないことは、蒸発する薬剤を集めて環
境から隔離して封じ込める必要がないため、本発明の組
成物を用いて製造するプロセスをより安全且つより容易
にする。揮発性溶剤が存在しないことは、閉じ込められ
た蒸発溶剤に由来する気泡の発生が最小限度である圧力
付着性シリコーンエラストマーの厚い断面材の製造をも
可能にする。揮発性溶剤の混入が原因にある気泡の発生
が起こりうる断面材の厚さは、硬化の速度による。硬化
が急速に果たされる場合には、蒸発する溶剤が閉じ込め
られるに至る機械は多くなる。通常は気泡が閉じ込めら
れる可能性のある「厚い」断面材は厚さ0.1〜0.2mm程度
の薄いものであると考えられる。そのほかに、この発明
の組成物は、例えばキシレン、ベンゼン及びトルエンの
ような引火性溶剤を含有する多くの感圧接着剤とは対照
的に、そのような引火性物質を使用しない。この発明の
組成物には配合の柔軟性もあり、すなわち、それらは充
填剤を使用しもしくはそれを使用せずにそして種々の架
橋可能なシリコーンエラストマー組成物と配合すること
ができ、そしてなお低粘度の成形可能な組成物が得られ
る。
その上、粘度降下剤として前述のエステルのうちのあ
るものを使用するこの発明の圧力付着性シリコーンエラ
ストマー組成物は、経皮性の薬物放出用途に用いる場
合、皮膚へ浸透する速度及び皮膚の軟化を増加させ且つ
それらの調節を改良するという点から見て追加の利益を
提供するという潜在的な利点を有する。
この発明の圧力付着性シリコーンエラストマー組成物
をマトリックス型の経皮性薬物放出用具として使用する
ことには、マトリックス自体が皮膚へ付着することがで
きるためマトリックスの上に接着剤を塗布する必要をな
くすので、製造をより容易にするという利益がある。
〔実施例〕
以下に掲げるのは本発明の例であり、例示するだけの
つもりであって、特許請求の範囲に性格に記載される本
発明を限定するものと解すべきではない。以下に掲げる
例においては、部数及び百分率は別段の明示はない限り
重量によるものである。
特別に記載がない限りは、ここで報告される定量的な
付着力の測定は、スコッチ−パック(SCOTCH−PAK、商
標)1109剥離ライナー(米国ミネソタ州セント・ポール
の3Mカンパニーより入手可能な剥離コーティングを塗布
されたアルミニウム蒸着ポリエステルフィルム)からな
る1インチ(25.4mm)幅のテープと、圧力付着性シリコ
ーンエラストマーの2ミル(50.8mm)の層とを使用して
得られた。上記のテープを4ポンド(1.8kg)のローラ
ーを用いてステンレス鋼のパネルへ付着させた。このテ
ープを、引張試験機に取付けたまま180°の角度で12イ
ンチ(304.8mm)/minの速度でパネルから剥がして測定
値を得た。その結果はg/cmで表される。
接着剤の剥離は、清浄で滑らかな20ポンド (9.1kg)のボンド紙の三つのストリップのそれぞれの
上に試験すべき1gの材料を一端から1インチ(25.4mm)
中央寄りに載せて測定した。その次に、これらのストリ
ップを25℃及び50%相対湿度で10〜15分間静置しておい
た。同じ種類の紙の別のストリップを最初のストリップ
のそれぞれの上へ載せ、そして試験される材料により覆
われた全部の領域に指の圧力をかけてストリップを一緒
に押さえつけた。次いで、これらの三つの貼合せ品を23
℃及び50%相対湿度16〜24時間静置しておいた。材料が
適用された側とは反対側の貼合せ品の端部を分離し、そ
してそれぞれの分離された紙の端部をカイル(Keil)試
験機モデル番号第2番(米国ミシガン州オーバーン(Au
burn)のビリングズ・マシーン(Billings Machine)社
より入手可能)のあごに配置した。二つのストリップを
引き離すのに必要とされる最大荷重を記録した。三つの
貼合せ品の平均最大荷重がグラム単位で報告される。
特別な記事がない限りは、ここで報告される剥離能力
の値は、スコッチ−パック1109剥離ライナーからなる1
インチ(25.4mm)の幅のテープと圧力付着性シリコーン
エラストマーの2ミル(50.8μm)の層を使用して得ら
れた。上記のテープを、4ポンド(1.8kg)のローラー
を用いてスコッチ−パック(商標)1006剥離ランナー
(やはり米国ミネソタ州セント・ポールの3Mカンパニー
から入手可能な剥離コーティングを塗布されたアルミニ
ウム蒸着ポリエステルフィルムである)に付着させた。
このテープを、引張試験機に取付けたまま180°の角度
で40インチ(1016mm)/minの速度でスコッチ−パック10
06剥離ライナーから剥して剥離力の値を得た。結果はg/
cmで表される。ライナーの全長にわたる平均の値が報告
される。
特別な記載がない限り、材料の不揮発分含有量は次の
ようにして測定した。すなわち、1.5gの材料を直径60mm
及び深さ15mmのアルミニウム箔の皿に入れ、そしてこの
試料を空気循環オーブンで150℃で1時間加熱した。次
に、この加熱された試料を室温まで冷却し、再び秤量し
て不揮発性物質の重量(w)を測定した。百分率で表し
た不揮発分含有量は100w/1.5に等しい。
以下に掲げる例中の粘度は全て、特別な記載がなけれ
ば約25℃で測定された。
以下に掲げる例については、PDMS流体Aは、粘度がブ
ルックフィールド粘度計モデルRVFを使い10rpmで2番ス
ピンドルを用いて測定し1800〜2400cPである、ジメチル
ビニルで末端をブロックされたポリジメチルシロキサン
である。
PDMS流体Bは、ヒドロキシル基で末端をブロックされ
た数平均分子量および40,000のポリジメチルシロキサン
と重合度4〜30の少量の環状ポリジメチルシロキサンと
の均質混合物であって、この混合物の粘度はブルックフ
ィールド粘度計モデルHAFを使い10rpmで3番スピンドル
を用いて測定して12,000〜15,000cPである。
樹脂A−1は、ドート(Daudt)らの米国特許第26761
82号明細書の方法に従い45部のケイ酸ナトリウム(41.6
°Be)及び20部のMe3SiClから調製された樹脂状の共重
合シロキサンのキシレン溶液であって、Me3SiO1/2単位
とSiO4/2単位とをおおよそ0.75:1.0の比率で含有してお
り、不揮発分含有量が典型的に約69〜71%であり、酸価
が0.3〜1.4の範囲であり、粘度が不揮発分60%のキシレ
ン溶液において25℃で10〜14センチポアズの範囲であ
り、そしてケイ素と結合したヒドロキシル基の含有量が
100%不揮発分含有量を基準にして約2.5重量%であるも
のである。
樹脂A−2は、揮発分を除去した樹脂A−1(不揮発
分含有量100%)である。
感圧接着剤組成物Aは、24.1重量部の樹脂A−2、3
9.8重量部のキシレン及び36.1重量部のPDMS流体Bを均
質に混合して調製された。この混合物を次いで100℃に
加熱し、そして無水アンモニアにこの混合物の不揮発性
成分1ポンド(約0.454kg)当り11ml/minの速度で2時
間その混合物を通り抜けさせた。混合物の末端キャップ
処理のために、次いでヘキサンメチルジシラザンを末端
をブロックするトリオルガノシリル基を樹脂共重合体及
びポリジオルガノシロキサンに存在している全ケイ素結
合ヒドロキシル基に対するモル比3:1で混ぜ合わせ、そ
してこの混合物95〜100℃で3時間反応させた。次に、
混合物を140℃に加熱し、還流条件下で3時間140℃に維
持して縮合水を除去した。それから混合物をストリッピ
ングして、不揮発分含有量を90%より多くした。ストリ
ッピングした混合物の可塑度は、上で説明した技術によ
り測定して約130〜140ミル(3.3〜3.6mm)であった。
感圧接着剤組成物Bは、感圧接着剤組成物Aの35重量
%トリクロロトリフルオロエタン溶液である。
感圧接着剤組成物Cは、感圧接着剤組成物Bからトリ
クロロフルオロエタンを除去して調製された。
感圧接着剤組成物Dは、60部の樹脂A−1、40部のPD
MS流体B及び、2.4部の炭酸アンモニウムのうちの一部
分を均質に混合し、この混合部を100℃に加熱し、そし
て温度を100℃で1時間維持して調製された感圧接着剤
組成物である。次いで、2.4部の炭酸アンモニウムのう
ちの残りの分を混合物に加え、混合を100℃でもう1時
間続けた。次に、この混合物を100℃で16時間ストリッ
ピングして揮発性成分を除去した。室温に冷却した感圧
接着剤組成物Dは、比重が1.085〜1.115であり、不揮発
分含有量が少なくとも98.8%であり (ここでの不揮発分含有量は、1gの試料を使用したこと
とオーブンの温度が177℃であったことを除いて上で定
義されているとおりである)、可塑度がASTM D 926を使
って24時間放置後そして2gの試料に3分±5秒間力を適
用した後に測定して150〜200ミル(3.8〜5.1mm)であ
り、そして、トリクロロトリフルオロエタンに分散させ
て不揮発分含有量を18.5%とした場合に接着剤の剥離の
測定値は少なくとも1600gであった。
感圧接着剤組成物Eは、可塑度が47〜60ミル(1.2〜
1.5mm)である末端をヒドロキシル基でブロックされた
ポリジオルガノシロキサンガム26.74部と、30.14部の樹
脂A−2と、39.58部のキシレンと、3.40部のイソプロ
パノールと、そして9%のテトラメチルグアニジン、9
%の2−エチルヘキサン酸及び82%のキシレンからなる
混合物0.14部とを均質に混合し調製された。上記のガム
の可塑度は、室温で、ASTM D 926を使って3分±5秒間
4.2gの試験片に力を適用した後に測定した。
感圧接着剤組成物Fは、感圧接着剤組成物Aの50重量
%トリクロロトリフルオロエタン溶液である。
感圧接着剤組成物Gは18.5重量%の感圧接着剤組成物
Dと81.5重量%のトリクロロトリフルオロエタンとから
なる溶液である。
触媒Aは、ジビニルテトラメチルジシロキサンとH2Pt
Cl6との錯体である。
エラストマー組成物Aは、末端をブロックする基のう
ちの約5〜15%がトリメチルシロキサン基であり残りが
ヒドロキシ末端ブロック基である約12,000cPのポリジメ
チルシロキサン80重量部と、細かく分割され処理された
シリカである13.71重量部DEGUSSA AEROSIL R972とを均
質に混合して基剤を作って調製された。この基剤は、次
いで脱気された。ジメチル環式四量体とオレイン酸第一
スズとの8:1重量比の混合物0.57重量部と、メチルトリ
アセトキシシランとエチルトリアセトキシシランとの1:
1重量比の混合物5.71重量部とを上記の基剤と均質に混
合して、エラストマー組成物Aを作った。
エラストマー組成物Bその1は、1.18重量部の水、5.
75重量部のヘキサメチルジシラザン及び34.65重量部のP
DMS流体Aを均質に混合して調製された。23.67gのフュ
ームドシリカをこの混合物と徐々に混ぜ合わせた。十分
な真空(20インチ(508mm)Hg)下で、混合物を約180℃
まで約2時間加熱し、この際時間の計測は温度が150℃
に達した時に開始した。次に混合物を115℃まで冷却
し、真空を解除し、そして更に34.65重量部のPOMS流体
Aを混合物にゆっくりと加えた。混合物の温度が50℃未
満に降下したところで混合物に0.09重量部の触媒Aを混
ぜ合わせた。
エラストマー組成物Bをの2は、88重量部のPDMS流体
Aと、平均して5個のメチル水素シロキサン単位及び3
個のジメチルシロキサン単位を有する末端をトリメチル
シロキシ基でブロックされたポリジオルガノシロキサン
12重量部と、0.4部のメチルビニル環式化合物とを1時
間均質に混合して調製された。
エラストマー組成物Cその1は、99.1重量部のエラス
トマー組成物Bその1を0.1重量部の触媒Aと均質に混
合して調製された。
エラストマー組成物Dは、71.4重量部のPDMS流体B
と、24.3重量部のセライト・スーパー・フロス(Celite
Super Floss)シリカ充填剤と、2.1重量部のn−プロ
ピルオルトシリケートと、そして25℃での粘度が約0.04
Pa・Sであるヒドロキシル基で末端をブロックされたポ
リジメチルシロキサン2.1重量部とを均質に混合して調
製された。
エラストマー組成物Eは、触媒Aを加えなかったこと
を除いてエラストマー組成物Bその1と同様に調製され
た。
以下に掲げる例の組成物は、皮膚に付着するのを可能
にする感圧接着剤の特性を示したばかりでなく、事実上
エラストマー性でもあった。一般的に言って、「エラス
トマー性」なる語が意味し且つこの発明のために求めら
れるのは、硬化した物質が柔軟性であり且つ結合して一
緒のまでいて、そのため剥離紙又は所望の基材(基体)
への圧力付着性シリコーンエラストマーの目に見えるほ
どの移行がないということである。以下に掲げる例にお
ける硬化した物質はこの記述に適合する。それらは、あ
る部分は結合して一緒のままでいてある部分はそうでな
い場合のように「チーズ様(cheesy)」ではなかった。
より具体的に且つより好ましくは、該物質は破壊するこ
となしにある程度引き伸ばし又は変形することができ、
そしてそれの最初の形状及び大きさと実質的に同じ形状
及び大きさに戻る。
例1 この例は、スズに触媒される湿分硬化性の、H2O≡SiO
COCH3硬化化学反応を基礎とする架橋可能なシリコーン
エラストマー組成物を使って、本発明の圧力付着性シリ
コーンエラストマー組成物を製造することを例示する。
40gのエラストマー組成物Aを3gのイソプロピルパル
ミテート及び162.8gの感圧接着剤組成物B(感圧接着剤
組成物Aを57g含有している)と均質に混合した。この
混合物からトリクロロトリフルオロエタンを50℃の温度
でストリッピングした。ストリッピングされた混合物を
数日間室温で硬化させた。結果として得られた硬化生成
物は手触れがねばねばしていて、エラストマー性であっ
た。
例2 この例は、≡SiOH/アルコキシ硬化化学反応を基礎と
するスズに触媒される架橋可能なシリコーンエラストマ
ー組成物を粘度降下剤(III)を加えずに使用すること
を例示する。
31.75gのエラストマー組成物D、67.55gの感圧接着剤
組成物F、及び9滴の安定化オクタン酸第一スズを均質
に混合し、そして約100℃でプレス硬化させた。硬化し
た物質は手触れがねばねばしており、エラストマー性で
あった。
例3 この例は、≡SiViと≡SiHとの硬化化学反応を基礎と
する架橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)の
使用を例示する。
36.14重量部のエラストマー組成物Bその1、38.89重
量部の感圧接着剤組成物F、及び3.62重量部のエラスト
マー組成物Bその2を均質に混合し、そしてやく100℃
でプレス硬化させた。硬化したシリコーン物質は手触れ
がねばねばしていて、エラストマー性であった。
例4 この例は、シリコーン感圧接着剤組成物(I)及び架
橋可能なシリコーンエラストマー組成物(II)を約19:8
1の重量比で使用するのを例示する。
14.74gの感圧接着剤組成物F、28.24gのエラストマー
組成物Bその1、及び3.00gのエラストマー組成物Bそ
の2を均質に混合し、約100℃でプレス硬化させた。硬
化後、シリコーン物質は手触れがねばねばであり、そし
てエラストマー性であった。
例5〜7 これらの例は、充填剤を何も使用しない組成物を例示
し、そしてまた粘度降下剤(III)を色々な量で使用す
るのを例示する。
第1表に示された組成物を次の手順で調製した。すな
わち、(1)感圧接着剤組成物Aを、150℃に加熱し、
(2)POMS流体Aをゆっくり混ぜ合わせ、(3)この混
合物を100℃又はそれ未満まで冷却し、(4)この混合
物にイソプロピルパルミテートをゆっくり混ぜ合わせ、
(5)混合物を室温まで冷却し、(6)触媒Aを混ぜ合
わせ、(7)冷却された混合物の粘度をブルックフィー
ルド粘度計モデルHAFを使い6番スピンドを用いて三つ
の異なる回転数で測定し、(8)感圧接着剤組成物A、
PDMS流体A、イソプロピルパルミテート及び触媒Aの混
合物の合計100重量部を基準にして3.58重量部のエラス
トマー組成物Bその2を加え、(9)この組成物をスコ
ッチ−パック1109及び1006剥離ライナーの間に押し込ん
で2ミル (50.8μm)の厚さにし、そして(10)60℃で2時間硬
化させる。混合物の粘度を第2表に示す。剥離力、付着
力及びタックの結果を第3表に示す。タックは、各例と
共に増加することが分った。
例8〜14 例8〜14は、種々の薬物を取入れた圧力付着性シリコ
ーンエラストマーを例示する。
例8〜13では、29.3重量%のエラストマー組成物Bそ
の1、48.6重量%の感圧接着剤組成物C、9.0重量%の
イソプロピルパルミテート、10.0重量%の選択された生
物作用薬剤及び3.1重量%のエラストマー組成物Bその
2からなる組成物を調製した。例8では、生物作用薬剤
はテオフィリンであり、例9ではプロゲステロン、例10
ではインドメタシン、例11ではラクトースの10%ニトロ
グリセリン溶液、例12ではテストステロン、例13ではエ
ストラジオールであった。例14においては、組成物は3
2.55重量%のエラストマー組成物Cその1、55.45重量
%の感圧接着剤組成物C、10重量%のサリチル酸メチル
及び2重量%のエラストマー組成物Bその2からなって
いた。例8〜14の全てにおいて、硬化した物質はエラス
トマー性であり、良好なタックを示した。またこれらの
物質は経皮性接着剤として用いるのに適していよう。
例15〜22 例15〜21は、様々な量のシリコーン感圧接着剤組成物
(I)を使用する組成物を例示する。
各例において、32.55gのエラストマー組成物Bその
1、10gのイソプロピルパルミテート及び選択された量
の感圧接着剤組成物Bを均質に混合した。例15では100g
の感圧接着剤組成物Bを使用し、例16では128.57g、例1
7では185,71g、例18では228.57g、例19では285.71g、例
20では342.85g、そして例21では400gを使用した。次
に、室温か又は50℃で真空下に混合物からトリクロロト
リフルオロエタンをストリッピングした。ストリッピン
グ後の組成を第4表に示す。次いで、ストリッピングさ
れた混合物(硬化剤添加前)の粘度を、ブルックフィー
ルド粘度計モデルHAFを使い7番スピンドルを用いて三
つの異なる回転数で測定した。結果の値は第5表に報告
される。
比較のために、例22では本発明のものではない圧力付
着性シリコーンエラストマー組成物を、感圧接着剤と、
シリコーン樹脂及びシリコーンガムを含んでなる感圧接
着剤組成物Eとを使って調製した。感圧接着剤組成物E
は、シリコーンガムを粘度流体と言うよりむしろシリコ
ーン流体として使用し、そして上記のシリコーン樹脂及
びシリコーン流体は、本発明の組成物において縮合する
けれども、縮合しなかった。この圧力付着性シリコーン
エラストマー組成物は、32.52部のエラストマー組成物
E及び97.71部の感圧接着剤組成物Eを均質に混合し、
混合物を100℃に加熱しそして真空引きしてキシレンを
除去し、このキシレンをなくした混合物にゆっくりと10
部のイソプロピルパルミテートを加え、次いで混合物を
冷却させ、そして0.03部の触媒Aを加えて調製された。
この段階における組成物をやはり第4表に示す。この段
階(硬化剤の添加前)における組成物の粘度をブルック
フィールド粘度計モデルHAFを使って7番スピンドルを
用いて測定した値を、第5表に示す比較例22の組成物
は、例16及び例17の組成物の間にある。粘度を比較して
明らかなように、本発明の圧力付着性シリコーンエラス
トマー組成物は、シリコーンガムを利用しそしてシリコ
ーン樹脂と縮合しない感圧接着剤を使って調製された圧
力付着性シリコーンエラストマー組成物よりも有意に低
い粘度を有する組成物を与える。
次に、例15〜21のストリッピングされた混合物に3.45
gのエラストマー組成物Bその2を加え、この混合物を
スコッチ−パック1006及び1109剥離ライナーの間へ2ミ
ル(50.8μm)の厚さに流延し、60℃で2時間硬化させ
た。第6表は、剥離力、付着力及びタックの結果を示
す。タックは、各例と共に増加することが分った。
例23〜27 例23〜27は、粘度降下剤(III)として使用される様
々な粘度のシリコーン流体を用いることを示す。
例23〜27では、65.10gのエラストマー組成物Bその
1、20gの選択された末端をトリメチルでブロックされ
たポリジメチルシロキサン流体及び308.6gの感圧接着剤
組成物Bを均質に混合した。例23では、トリメチルで末
端をブロックされたポリジメチルシロキサン流体の粘度
は25℃において5cStであり、例24では20cSt、例25では1
00cSt、例26では350cSt、例27では12,000cStであった。
次に、各例において室温で又は50℃で真空下に混合物か
らトリクロロトリフルオロエタンをストリッピングし、
それからブルックフィールド粘度計モデルHAFを使用し
て混合物の粘度を測定した。次いで、ストリッピングさ
れた混合物に6.90gのエラストマー組成物Bその2を加
え、各混合物をストッチ−パック1006及び1109剥離ライ
ナーの間へ2ミル(50.8μm)の厚さに流延し、60℃で
2時間硬化させた。第7表は、混合物の測定粘度を示
す。第8表は、剥離力、付着力及びタックの結果を示
す。試料の全ては手触れがねばねばしていたが、例26及
び27の試料はそのほかのものよりもタックがより良くな
った。
例28〜31 例28〜31は、粘度降下剤(III)として様々な量の末
端をトリメチルでブロックされたポリジメチルシロキサ
ンを使用することを例示する。
例28〜31では、65.10gのエラストマー組成物Bその
1、選択された量の25℃での粘度が12,500cStである末
端をトリメチルでブロックされたポリジメチルシロキサ
ン(PDMS),及び308.60gの感圧接着剤組成物Bを一緒
に均質混合した。例28については20gのポリジメチルシ
ロキサンを使用し、例29については40g、例30について
は50g、そして例31については60gを使用した。次に、混
合物を室温かあるいは約50℃で真空下に置いて混合物か
らトリクロロトリフルオロエタンをストリッピングし、
そして混合物の粘度をブルックフィールド粘度計HAFを
使い7番スピンドルを使用して測定した。次いで各例に
ついて、ストリッピングされた混合物に6.90gのエラス
トマー組成物Bその2を加え、この混合物をスコッチ−
パック1006及び1109剥離ライナーの間へ2ミル(50.8μ
m)の厚さに流延し、60℃で2時間硬化させた。第9表
は、混合物の測定粘度を示す。第10表は、剥離力、付着
力及びタックの結果を示す。
例32,33 例32,33は、≡SiOH/アルコキシ硬化化学反応により硬化
するスズに触媒される室温硬化性シリコーンエラストマ
ー組成物を例示し、また、このエラストマー組成物の架
橋度を種々の量の架橋剤に加えて変えることを例示す
る。
例32,33では、20gのPDMS流体B、211.4gの感圧接着剤組
成物B、5gのイソプロピルパルミテート及び選択された
量のエチルオルトシリケート(架橋剤)を一緒に均質混
合した。例32については1.5gのエチルオルトシリケート
を使用し、そして例33については2.0gのエチルオルトシ
リケートを使用した。次に、混合物を室温か又は約50℃
で真空下に置いて混合物からトリクロロトリフルオロエ
タンをストリッピングし、そしてこのストリッピングさ
れた混合物の粘度をブルックフィールド粘度計モデルHA
Fを使い3番スピンドルを使用して三つの異なる回転数
で測定した。次いで各例について、上記のPDMS流体B、
感圧接着剤組成物Bイソプロピルパルミテート及びエチ
ルオルトシリケート混合物の総重量を基準として0.5重
量%の量でジブチルスズジラウレートを上記のストリッ
ピングされた混合物に加え、そしてこの混合物をスコッ
チ−パック1006及び1109剥離ライナーの間へ2ミル(5
0.8μm)の厚さに流延して硬化させた。第11表は測定
された粘度を示す。第12表は剥離力と付着力の結果を示
す。両方の例において、タックは優良であった。
例34〜36 例34〜6は、種々の粘度降下剤の使用を例示し、そし
て粘度降下剤を使用しない例と剥離力及び付着力の結果
を比較する。
第13表に示された組成物を調製した。例35について
は、粘度降下剤はポリエチレングリコール400モノラウ
レートであり、また例36についてはグリセロールトリオ
レエートであった。これらの組成物を、米国ミネソタ州
セント・ポールの3Mカンパニーより入手可能な剥離コー
ティングを塗布したポリエステルフィルムのスコッチ−
パック(商標)1022剥離ライナーの上へ広げ、そして覆
いをかけずにおよそ60℃で2時間硬化させた。但し例36
では、48時間硬化させた。次に、硬化した試料にスコッ
チ−パック1006剥離ライナーをかぶせた。スコッチ−パ
ック1022剥離ライナーからの剥離力の値を測定し、ステ
ンレス鋼から剥す付着力の値を測定した。
例37,38 例37及び38は、室温チタネート硬化性の架橋可能なシ
リコーンエラストマー組成物の使用を例示する。
例37及び38のおのおのについて、次の平均構造式、す
なわち、 Me3SiO〔Me2SiO〕164〔Me(CH2CH2Si(OMe)3)SiO〕
12SiMe3を有するブロック共重合体であって25℃での粘
度が約1000cPであるもの31.5gを185.71gの感圧接着剤組
成物Bと混合した。この混合物を真空下で50℃に加熱し
てトリクロロトリフルオロエタンを除去した。ブルック
フィールド粘度計モデルHAFを使い6番スピンドルを用
いて測定した上記の揮発分の除去された混合物の粘度
は、10rpmで195,000cp、5rpmで204,000cP、そして2rpm
で210,000cPであた。例37については、揮発分を除去し
た混合物に3.5gのtert−ブチルチタネート(TBT)を加
え、例38については1.75gのTBTを加えた。これらの組成
物は非常に急速に硬化し、そして手触りがねばねばして
いた。
例39,40 例39,40では、第15票に示された組成物を調製した。
これらの組成物の粘度を第16票に示す。
次に、これらの組成物をスコッチ−パック1006とバイ
オ−リリース(BIO−RELEASE、商標)ライナー(米国ウ
ィスコンシン州メナシャ(Menasha)のアクロシン社(A
krosil)又は米国イリノイ州ベッドフォード・パーク
(Bedford Park)のジェームス・リバー(James Rive
r)・コーポレーションの一部門のH.P.スミスより入手
可能なコーティングされた剥離ライナー)との間へ2ミ
ル(50.8μm)の厚さに塗布した。
バイオ−リリースライナーからの剥離力の測定値及び
ステンレス鋼から剥がす付着力の測定値を第17表に示
す。
第17表 剥離力(g/cm) 付着力(g/cm) 39 5.51±0.2 18.5±3.0 40 18.63±1.61 55.5±4.5 たとえ上では特別に検討されていなくとも本発明の特
許請求の範囲に入るこれら及びそのほかの変形を本発明
に加えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83/06 C08L 83/06 C09J 183/06 C09J 183/06 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 183/04,183/06 C08L 83/04,83/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(I)〜(III)の均質混合物を
    含んでなる圧力付着性シリコーンエラストマー組成物。 (I)15重量部から90重量部までの量で使用されるシリ
    コーン感圧接着剤組成物であって、 (A)ケイ素と結合したヒドロキシル基を含有してなり
    且つ式R3SiO1/2のトリオルガノシロキシ単位と式SiO4/2
    の四官能性シロキシ単位とから本質的になる少なくとも
    1種のベンゼン可溶性樹脂状共重合体であって、この共
    重合体に存在してなる各四官能性シロキシ単位に対する
    トリオルガノシロキシ単位に比の値が0.6〜0.9であるも
    の35〜70重量部と、 (B)末端をブロックするTRASiO1/2単位を末端に有す
    るARSiO単位から本質的になる少なくとも1種のポリジ
    オルガノシロキサンであって、各当該ポリジオルガノシ
    ロキサンの粘度が25℃において100センチポアズから50,
    000センチポアズまでであり、各Tが−OH又は−OR′で
    あるもの30〜65重量部、との均質混合物(上式中、各R
    は炭素原子数1〜6個の炭化水素基からなる群より選択
    される一価の有機基であり、各R′は炭素原子数1〜4
    個のアルキル基であり、各AとR基と炭素原子数1〜6
    個のハロ炭化水素基とからなる群より選択される)を含
    んでなり、当該シリコーン感圧接着剤組成物の比重の2
    倍の重量のある試験片に3分±5秒間力を適用した後に
    測定して23℃において200ミル(5.08mm)以下の可塑度
    に至るまで反応縮合させたもの (II)上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)との合
    計が100重量部となるように10重量部から85重量部まで
    の量で使用される架橋可能なシリコーンエラストマー組
    成物であって、反応性ポリジオルガノシロキサンと架橋
    剤とを含み、そして上記のシリコーン感圧接着剤組成物
    (I)をタック又は付着特性がなくなる点まで硬化させ
    ない化学反応により硬化可能であるもの (III)当該圧力付着性シリコーンエラストマー組成物
    の硬化温度において不揮発性であり、引火点が100°F
    (37.8℃)未満であり、当該圧力付着性シリコーンエラ
    ストマー組成物と相溶性であり、且つ上記のシリコーン
    感圧接着剤組成物(I)及び上記の架橋可能なシリコー
    ンエラストマー組成物(II)と一般に非反応性である、
    上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)と上記の架橋
    可能なシリコーンエラストマー組成物(II)との合計重
    量を基準として0〜40重量%の量で使用され当該圧力付
    着性シリコーンエラストマー組成物の粘度を低下させる
    ための粘度降下剤
  2. 【請求項2】前記架橋可能なシリコーンエラストマー組
    成物(II)が触媒を含んでいる、請求項1記載の圧力付
    着性シリコーンエラストマー組成物。
  3. 【請求項3】生物作用薬剤(bioactive agent)を更に
    含んでなる、請求項1又は2記載の圧力付着性シリコー
    ンエラストマー組成物。
  4. 【請求項4】次の工程a)〜c)を包含している圧力付
    着性シリコーンエラストマー生成方法。 a)請求項1記載の圧力付着性シリコーンエラストマー
    組成物を調製する工程 b)この圧力付着性シリコーンエラストマー組成物を硬
    化させるために所望の形状に成形する工程 c)圧力付着性シリコーンエラストマーを生成するのに
    十分なだけの時間上記の圧力付着性シリコーンエラスト
    マー組成物を硬化させる工程
  5. 【請求項5】次のa)〜c)のものを含んでなる、患者
    に対し薬物を経皮的に放出するための用具。 a)容器 b)上記容器内に入れられた薬物 c)上記容器と患者の皮膚との接触を維持するための、
    請求項1記載の組成物から生成された硬化物質を含んで
    なる、上記容器上の圧力付着性シリコーンエラストマー
  6. 【請求項6】圧力付着性シリコーンエラストマーを作る
    ためのキットであり、第一の包装容器と第二の包装容器
    とを含んでなるキットであって、15重量部から90重量部
    までの量で使用されるシリコーン感圧接着剤組成物
    (I)であり、(A)ケイ素と結合したヒドロキシル基
    を含有してなり且つ式R3SiO1/2のトリオルガノシロキシ
    単位と式SiO4/2の四官能性シロキシ単位とから本質的に
    少なくとも1種のベンゼン可溶性樹脂状共重合体であっ
    て、この共重合体に存在している各四官能性シロキシ単
    位に対するトリオルガノシロキシ単位の比の値が0.6〜
    0.9であるもの35〜70重量部と、(B)末端をブロック
    するTRASiO1/2単位を末端に有するARSiO単位から本質的
    になる少なくとも1種のポリジオルガノシロキサンであ
    って、各当該ポリジオルガノシロキサンの粘度が25℃に
    おいて100センチポアズから50,000センチポアズまでで
    あり、各Tが−OH又は−OR′であるもの30〜65重量部、
    との均質混合物(上式中、各Rは炭素原子数1〜6個の
    炭化水素基からなる群より選択される一値の有機基であ
    り、各R′は炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、
    各AはR基と炭素原子数1〜6個のハロ炭化水素基から
    なる群より選択される)を含んでなり、当該シリコーン
    感圧接着組成物の比重の2倍の重量のある試験片に3分
    ±5秒間力を適用した後に測定して23℃において200ミ
    ル(5.08mm)以下の可塑度に至るまで反応縮合させてあ
    る組成物(I)の第一の部分及び第二の部分がそれぞれ
    上記の第一及び第二の包装容器に分けて含有されてお
    り、上記第一の容器は、上記第一及び第二の包装容器の
    内容物を一緒にした後に架橋可能なシリコーンエラスト
    マー組成物(II)を作る構成成分である反応性ポリジオ
    ルガノシロキサン、触媒及び架橋剤のうちの触媒と、反
    応性ポリジオルガノシロキサンの一部分とを更に含有
    し、上記第二の容器は、上記架橋可能なシリコーンエラ
    ストマー組成物(II)を作る構成成分のうちの架橋剤
    と、上記の反応性ポリジオルガノシロキサンのうちの残
    りの部分とを更に含有しており、これらの包装容器にお
    いては、上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)が15
    〜90重量部使用され且つ上記の架橋可能なシリコーンエ
    ラストマー組成物(II)が10〜85重量部使用されて、シ
    リコーン感圧接着剤組成物(I)と架橋可能なシリコー
    ンエラストマー組成物(II)との合計が100重量部であ
    り、そして上記のシリコーン感圧接着剤組成物(I)の
    第一及び第二の部分のうちの一方が当該キットで必要と
    される総量の0〜100%であることができ、上記の反応
    性ポリジオルガノシロキサンのうちの第一及び第二の包
    装容器が含有する部分のうちの一方が当該キットで必要
    とされる総量の0〜100%であることができる、圧力付
    着性シリコーンエラストマーを作るためのキット。
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