JP2892371B2 - 貫通型無結節網の組節部およびその製造方法 - Google Patents

貫通型無結節網の組節部およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は網脚がそれぞれ2本のストランドを撚った2
本の脚によって形成されている貫通型無結節網の組節部
およびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
本出願人は特開昭52−74062号公報において、多数脚
で構成された無結節網の製造方法を提案している。この
方法により製造された無結節網は、網脚を多数脚で構成
することにより網脚を形成するストランド数を増大さ
せ、組節部の強力をアップさせ、網脚の繊度当りの強力
をあげ、網全体の強力を上げるようにしたものである。
また、特公昭53−28546号公報には、広い網幅を有す
る無結節網の網地強度を向上させるために、網幅き中心
部に設けられる2本の脚からなる力糸部分の組節部の組
成方法について具体的に提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような網脚を多数脚で形成した無結節網において
は、網地強度を向上させるためには組節部の強度を高く
しなければならない。
その多数の脚からなる2つの網脚が互いに貫通するよ
うにして組節される組節部においては、各網脚を形成す
る各ストランドが互いに交差する。この各ストランドの
交差を構成的に大別すると、第1に異なる網脚の各スト
ランドが互いに交差する部分と、第2に同一の網脚を形
成するストランドが互いに交差する部分とに分けられ
る。このように2種に大別される交差部のうち、前者は
2本の網脚が互いに交差するためには不可欠なもので、
基本的な組節強度を発揮するものであり、後者はその基
本的な組節強度を補助するものである。従って、組節強
度を効率良く高くするためには、後者の補助的な組節強
度を如何に少ないストランドの交差数により効率良く高
くするかにある。
ところが、前記特公昭53−28546号公報に開示されて
いる組節部は、その組節強度が劣るものである。
すなわち、前記公報の第3図、第4図および第6図に
示される組節部は、補助的な組節強度を担う第2の交差
として、1つの網脚の各脚の2本のストランド同志を互
いに半撚りさせて交差させているだけであり、十分な補
助的な組節強度が発揮されない。また、前記公報の第5
図に示される組節部は、補助的な組節強度を担う第2の
交差として、1つの網脚の各脚の2本のストランドを他
の脚の2本のストランドとそれぞれ1回ずつ半撚りして
交差させているだけであり、この場合も十分な補助的な
組節強度が発揮されないものであった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、簡
単な構成でしかも組節強度が非常に高く形崩れのしない
組節部を得ることができ、容易に製造することのできる
貫通型無結節網の組節部およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の貫通型無結節網の組節部は、互いに貫通組節
されている2本の網脚が、それぞれ2本のストランドを
撚った2本の脚によって形成されている貫通型無結節網
の組節部において、前記組節部を形成する少なくとも一
方の網脚の各脚の1本のストランド同志が、当該組節部
内およびその前後の範囲内で、互いに偶数回交差してい
ることを特徴とする。
また、本発明の貫通型無結節網の組節部の製造方法
は、互いに貫通組節されている2本の網脚が、それぞれ
2本のストランドを撚った2本の脚によって形成されて
いる貫通型無結節網の組節部の製造方法において、前記
組節部を形成する少なくとも一方の網脚の各脚の1本の
ストランド同志を、当該組節部内およびその前後の範囲
内において、互いに偶数回交差させて形崩れしない組節
部を編組することを特徴とする。
〔作用〕
本発明の貫通型無結節網の組節部の製造方法によれ
ば、組節部を形成する2本の網脚のうちの少なくとも一
方が、その網脚の各脚の1本のストランド同志が、組節
部内およびその前後の範囲内で互いに偶数回交差してい
る組節部が製せられる。
このようして製せられた組節部は、補助的な組節強度
を担う前記第2の交差として、1つの網脚の各脚の1本
のストランド同志が偶数回交差することにより、従来の
ように1回しか交差しないものに比較して補助的な組節
強度が十分に高くなり、組節部全体としても大きな組節
強度を有し、形崩れしないものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図から第9図について説
明する。
第1図は、2本の網脚を構成する合計4本の脚が、そ
れぞれ2本のストランドをS撚りして貫通型無結節網を
編網する場合の原理を示している。
第1図において、白丸は図において反時計方向に回転
する運錘輪であり、斜線丸は時計方向に回転する運錘輪
であり、それぞれストランドを巻いた錘1,2,3,4,5,6,7,
8(図中、小白丸)の受渡しをするために周方向等分位
置に4個の切欠きを持ち、交互に一直線状に多数配列さ
れている。ここで錘1,2,3,4,5,6,7,8に巻かれている各
ストランドも説明の便宜上同一の符号1,2,3,4,5,6,7,8
をそれぞれに対応して用いることとする。
第1図において、一方の網脚は、2本のストランドの
組(1,2)と(3,4)とからなる2本の脚によって形成さ
れ、他方の脚側は同様に2本のストランドの組(5,6)
と(7,8)とからなる2本の脚によって形成される。そ
して、組節部においては、各錘1,2,3,4,5,6,7,8を交差
させて編組が行なわれる。この編組を行なう場合におい
て、各網脚を形成する錘1,2,3,4と錘5,6,7,8とは互いに
90度の相対位相を有するように初期位置において配錘さ
れているので、互いに衝突することなく交差して編組が
行なわれることが判る(前記特開昭53−74062号公報参
照)。
一方、各網脚を形成する錘1,2,3,4と錘5,6,7,8のうち
の各脚を形成する錘1,2と錘3,4との組及び錘5,6と錘7,8
との組において、組節部の編組時に異なる脚のストラン
ドが互いに交差できるものがある。すなわち、一方の錘
1,2と錘3,4との間では、錘1と3、錘2と4とは360度
の相対位相のため途中で衝突して交差できないが、錘1
と4、錘2と3とは180度の相対位相のため途中で衝突
することなく交差することができる。他方の錘5,6と錘
7,8との間では、錘5と7、錘6と8とは交差できない
が、錘5と8、錘6と7とは交差できる。
本発明においては、このように1つの網脚の2つの脚
を形成する各ストランドのうち、編組工程において互い
に交差できるストランドを偶数回交差させて、補助的な
組節強度を効率良く向上させている。
次に具体的な実施例について説明する。
実施例1 本実施例においては、第2図に示す編組工程によって
第3図に示すような組節部が編組される。
第2図は各運錘輪を斜上方から俯瞰し、各運錘輪が90
度回転した時を1工程として、各錘およびストランド1,
2,3,4,5,6,7,8の動きを各工程順に連続して示したもの
であり、時計方向ち回転する運錘輪の斜線は第1工程だ
けに示してある(以下、第4図、第6図、第8図におい
て同じ)。
本実施例の組節部は、第3図に示すように、右斜め下
方に向けて貫通している網脚の各脚のストランド1,2と
3,4とのうち、ストランド2と3とを組節部内および組
節部の直後にそれぞれ1回ずつ交差させ、左斜め下方に
向けて貫通している網脚の各ストランド5,6と7,8とのう
ち、ストランド6と7とを組節部の直前と組節部内にそ
れぞれ1回ずつ交差させている。
このように形成されている組節部においては、同一の
網脚を構成する2本の脚の1本ずつのストランドをそれ
ぞれ2回交差させているため、前記補助的な組節強度が
非常に大きくなり、組節部全体としても大きな組節強度
を有し、形崩れすることがなくなり、無結節網全体とし
ても強度の優れた網なりの良いもとなる。
また、本実施例の編組においては、第2図の工程より
各錘1,2,3,4,5,6,7,8の移行に際して、運錘輪の回転角
調整を行なうクラッチ等を必要としないので、無結節網
の編網に非常に適しているものである。
実施例2 本実施例においては、第4図に示す編組工程によって
第5図に示すような組節部が編組される。
このように形成されている組節部においては、ストラ
ンド1と4およびストランド6と7とがそれぞれ組節部
内において2回交差されており、前記実施例1と同様に
大きな組節強度が発揮される。
実施例3 本実施例においては、第6図に示す編網工程によって
第7図に示すような組節部が編組される。
このように形成されている組節部においては、ストラ
ンド1と4およびストランド6と7とがそれぞれ組節部
内において2回交差されており、前記各実施例と同様に
大きな組節強度が発揮される。
実施例4 本実施例においては、第8図に示す編組工程によって
第9図に示すような組節部が編組される。
このように形成されている組節部においては、ストラ
ンド1と4およびストランド6と7とがそれぞれ組節部
内において2回交差されており、前記各実施例と同様に
大きな組節強度が発揮される。
更に、前記各実施例における左から右下方向へ流れる
4本のストランド1,2,3,4中の2本による前後2回の交
差方向と、右から左下方向へ流れる4本のストランド5,
6,7,8中の2本による前後2回の交差方向について説明
する。第2図および第3図の実施例1においては、右下
方向へ流れる2本きストランド2,3および左下方向へ流
れる2本のストランド6,7は、それぞれ前後2回の交差
をS撚り交差(以下、S撚り交差を単にS、Z撚り交差
を単にZという)としている。第4図および第5図の実
施例2においては、右下方向へ流れる2本のストランド
1,4は前がS、後がZであり、左下方向へ流れる2本の
ストランド6,7は逆に前がZ、後がSである。第6図お
よび第7図の実施例3においては、右下方向へ流れる2
本のストランド1,4および左下方向へ流れる2本のスト
ランド6,7は、それぞれ前後2回の交差をZとされてい
る。第8図および第9図の実施例4においては、右下方
向へ流れる2本のストランド1,4は前がZ、後がSであ
り、左下方向へ流れる2本のストランド6,7も同様に前
がZ、後かSである。このようなバランスを良くするた
めの2本のストランドによる交差方向は、無結節網の設
計条件等に応じて適宜に組合わせるとよい。
また、図示していないが、右下方向へ流れる4本のス
トランド1,2,3,4および左下方向へ流れる4本のストラ
ンド5,6,7,8のいずれか一方を全く交差させないで、バ
ランスを良くするようにしてもよい。
前記各実施例においては、各網脚の各脚の組節部の前
後における2本のストランドの撚り方向は全部S撚りで
あるが、この撚り方向はS撚り、Z撚りを無結節網の設
計条件等に応じて適当に組合わせるようにしてもよい。
また、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて変更することができる。
〔発明の効果〕
このように本発明の貫通型無結節網き組節部およびそ
の製造方法は構成され作用するものであるから、簡単な
構成でしかも組節強度が非常に高く形崩れのしない組節
部を得ることができ、しかも容易に製造することのでき
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の貫通型無結節網の組節部およびその製造
方法の実施例を示し、第1図は本発明方法の原理を示す
運錘輪等の概略構成図、第2図は本発明方法の一実施例
を示す工程図、第3図は第2図の方法によって製せられ
た組節部の分解説明図、第4図および第5図は本発明の
他の実施例を示す第2図および第3図と同様の図、第6
図および第7図は本発明の更に他の実施例を示す第2図
および第3図と同様の図、第8図および第9図は本発明
の更に他の実施例を示す第2図および第3図と同様の図
である。 1,2,3,4,5,6,7,8…(錘)ストランド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに貫通組節されている2本の網脚が、
    それぞれ2本のストランドを撚った2本の脚によって形
    成されている貫通型無結節網の組節部において、前記組
    節部を形成する少なくとも一方の網脚の各脚の1本のス
    トランド同志が、当該組節部内およびその前後の範囲内
    で、互いに偶数回交差していることを特徴とする貫通型
    無結節網の組節部。
  2. 【請求項2】互いに貫通組節されている2本の網脚が、
    それぞれ2本のストランドを撚った2本の脚によって形
    成されている貫通型無結節網の組節部の製造方法におい
    て、前記組節部を形成する少なくとも一方の網脚の各脚
    の1本のストランド同志を、当該組節部内およびその前
    後の範囲内において、互いに偶数回交差させて形崩れし
    ない組節部を編組することを特徴とする貫通型無結節網
    の組節部の製造方法。
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