JP2891896B2 - アコーデオンカーテンの表面材取り付け装置 - Google Patents

アコーデオンカーテンの表面材取り付け装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アコーデオンカーテ
ンの表面材を框に取り付けるための取り付け装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアコーデオンカーテンの表面材の
取り付け装置を図5に従って説明する。取り付け具の本
体1は上方へ開口する溝型に形成され、その前部下面に
は下方へ突出する二股状の取り付け片2が形成される。
そして、前記本体1はその取り付け片2を介してアコー
デオンカーテンの框9の上端及び下端にそれぞれ取着さ
れる。
【0003】前記本体1の底面後部には、表面材3の端
縁を挿入可能とするように案内部4が形成される。前記
本体1の側片中央部には、その肉厚を薄くした取り付け
部5が形成され、その取り付け部5の中央部には係止孔
6が形成される。
【0004】キャップ7は、前記取り付け部5に弾性的
に嵌合し得るように二つ折り状に形成され、その内側面
の一方には前記係止孔6に係合する突起8が形成され
る。このように構成された取り付け装置に表面材3を取
り付けるには、同表面材3を本体1の側片に沿って案内
凹部4内に挿入し、取り付け部5とキャップ7とで表面
材3を挟着するように同キャップ7を取り付け部5に嵌
合する。
【0005】このようにして、表面材3を本体1に取着
すれば、同表面材3は本体1を介して框に取着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような取り付け
装置では、キャップ7を取り付け部5に嵌合することに
より、同キャップ7と取り付け部5との間に表面材3を
挟着する構成であるので、キャップ7の嵌合操作時に表
面材3が捲れて取り付け部5との間に挟着できないこと
がある。従って、表面材3の取り付け作業が煩雑となる
という問題点がある。。
【0007】また、表面材3を取着するために、本体1
とキャップ7との二つの部品が必要となるため、部品点
数が増大する。この発明の目的は、表面材の取り付け作
業を容易に行い得るとともに、部品点数を削減し得るア
コーデオンカーテンの表面材取り付け装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、ア
コーデオンカーテンの框に取着される表面材取り付け装
置は、アコーデオンカーテンの表面材を面方向に挟着す
る押さえ板が一体に設けられる。
【0009】請求項2では、前記表面材取り付け装置に
は、前記押さえ板が回動可能に支持されるとともに、前
記表面材を同押さえ板と前記框との間で挟着する位置に
同押さえ板を保持する係止部が設けられる。
【0010】請求項3では、前記押さえ板には、前記表
面材に当接する側面に滑り止めが設けられる。請求項4
では、前記滑り止めは断面鋸歯状に形成され、各滑り止
めの突出量が複数種類とされる。
【0011】
【作用】請求項1では、表面材は、取り付け装置に一体
に設けられる押さえ板で面方向に挟着される。
【0012】請求項2では、框との間で表面材を挟着す
る位置まで押さえ板を回動すると、その押さえ板が係止
部によりその挟着位置に保持される。請求項3では、挟
着された表面材は、滑り止めにより確実に挟着状態に保
持される。
【0013】請求項4では、厚さの異なる表面材が滑り
止めで確実に挟着される。
【0014】
【実施例】図1は本発明を具体化した一実施例を示す。
合成樹脂で成形される取り付け装置11は、その前片1
2がU字状に形成され、その前片12には下方へ突出す
る二股状の取り付け片13が形成される。
【0015】前記前片12の両側上端部には後方に延び
る側片14が形成される。そして、図2に示すように前
記前片12と側片14の内側にアコーデオンカーテンの
框15の上端部を嵌合可能である。なお、前記框15の
上端部は前記前片12及び側片14の形状に適合するよ
うにえぐられる。
【0016】前記前片14の両側部には一対の押さえ板
16a,16bの基端部がそれぞれ支持されている。そ
の押さえ板16は前記側片14に沿うように縦方向に配
置され、その基端部の肉厚が薄く形成されて、回動可能
に支持されている。
【0017】前記押さえ板16a,16bは、前記側片
14に対抗する側の側面に、断面鋸歯状の滑り止め17
がそれぞれ形成されている。前記押さえ板16a,16
bの基端近傍に形成される滑り止め17aは、他の滑り
止め17よりその突出量が大きくなるように形成され
る。また、押さえ板16a,16bの先端には、前記側
片14側へ折り曲げられた指掛け18が形成され、その
指掛け18は、図3に示すように押さえ板16を側片1
4に沿う方向に回動したとき、側片14に干渉しないよ
うに形成される。
【0018】前記指掛け18の折り曲げ部は円弧状に折
り曲げられている。そして、押さえ板16a,16b間
に挿通されるハンガレールの接合部の段差に、この折り
曲げ部が当接したときにも、その段差部と折り曲げ部と
の引っ掛かりを防止して、押さえ板16a,16bの破
損を未然に防止するように構成されている。
【0019】前記側片14の先端部上縁には、押さえ板
16を側片14に沿うように保持する係止部19が形成
される。その係止部19は、図4に示すように、側片1
4の上縁部が内側へ延設され、その先端部が下方へ鉤型
に屈曲されて構成される。
【0020】そして、押さえ板16a,16bの上縁部
をその係止部19に当接させて押圧することにより、同
係止部19を乗り越えさせれば、その上縁部が係止部1
9に保持されて、押さえ板16a,16bが側片14に
沿う状態に保持される。
【0021】さて、上記のように構成された取り付け装
置11を使用して表面材3を框15に取着する場合に
は、まず図2に示すように取り付け装置11を框15に
取着する。次いで、框15と各押さえ板16a,16b
の間に表面材3を挿入し、押さえ板16a,16bを回
動させて、係止部19に係合させる。
【0022】すると、押さえ板16a,16bは框15
に圧接された状態に保持され、その押さえ板16a,1
6bと框15との間に表面材3が挟着される。そして、
押さえ板16a,16bに設けられた滑り止め17,1
7aにより、表面材3が挟着状態に安定して保持され
る。
【0023】従って、この取り付け装置11では表面材
3を押さえ板16a,16bにより面方向から框15に
挟着する構成であるので、挟着操作時に表面材3が捲れ
ることはなく、同表面材3を容易にかつ確実に挟着する
ことができる。
【0024】また、押さえ板16a,16bは取り付け
装置11に一体に形成されるので、部品点数が増大する
こともない。また、滑り止め17aにより、厚さの薄い
表面材3でも確実に挟着することができる。さらに、滑
り止め17aは押さえ板16a,16bの基端部に形成
されているので、厚い表面材3を挟着する場合にも、同
押さえ板16a,16bの係止部19への係合操作に支
障を来すことはない。
【0025】なお、前記実施例では、押さえ板16a,
16bと框15とで表面材3を挟着する構成としたが、
取り付け装置11と押さえ板16a,16bとで表面材
3を挟着する構成としてもよい。この場合には、取り付
け装置11側にも滑り止めを設けることもできる。
【0026】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項3において、前記取り付け装置は合成樹脂
で成形し、前記係止部は押さえ板を弾性的に乗り越えさ
せたき動作する。押さえ板を容易に係止することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は、表面
材の取り付け作業を容易に行い得るとともに、部品点数
を削減し得るアコーデオンカーテンの表面材取り付け装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面材取り付け装置のの分解斜視図である。
【図2】 表面材の取り付け操作を示す断面図である。
【図3】 表面材の取り付け操作を示す断面図である。
【図4】 係止部の拡大正面図である。
【図5】 従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 表面材 11 取り付け装置 15 框 16a,16b 押さえ板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アコーデオンカーテンの框に取着される
    表面材取り付け装置は、アコーデオンカーテンの表面材
    を面方向に挟着する押さえ板を一体に設けたことを特徴
    とするアコーデオンカーテンの表面材取り付け装置。
  2. 【請求項2】 前記表面材取り付け装置には、前記押さ
    え板を回動可能に支持するとともに、同押さえ板を前記
    框との間に前記表面材を挟着する位置に保持する係止部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のアコーデオン
    カーテンの表面材取り付け装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえ板には、前記表面材に当接す
    る側面に滑り止めを設けたことを特徴とする請求項1記
    載のアコーデオンカーテンの表面材取り付け装置。
  4. 【請求項4】 前記滑り止めは断面鋸歯状に形成し、各
    滑り止めの突出量を複数種類としたことを特徴とする請
    求項3記載のアコーデオンカーテンの表面材取り付け装
    置。
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