JP2891293B2 - 自動車シート用スライダ - Google Patents

自動車シート用スライダ

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JP2891293B2
JP2891293B2 JP7146819A JP14681995A JP2891293B2 JP 2891293 B2 JP2891293 B2 JP 2891293B2 JP 7146819 A JP7146819 A JP 7146819A JP 14681995 A JP14681995 A JP 14681995A JP 2891293 B2 JP2891293 B2 JP 2891293B2
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lower rail
hook
rail
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藤 徹 近
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底板部とその左右両端
から上方に延長する左右側板部とこれら左右側板部の上
端から内方に所定幅の開口部を形成するように延長する
左右上板部とこれら左右上板部の端縁から内方に延長す
る補強リブとを少なくとも有するロアレールと、該ロア
レールに転動体を介して摺動自在に案内され且つ座席シ
ートを支持するアッパーレールとを備えた自動車シート
用スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車シート用スライダとして
は、例えば実開昭61−191940号公報に記載され
ているものが知られている。
【0003】この従来の自動車シート用スライダは、図
5に示すように、車両の床面に配設されたロアレール1
と、これに摺動自在に案内される座席シートを支持する
アッパーレール2とで構成されている。
【0004】そして、ロアレール1は、底板部1aとそ
の左右端部から上方に延長する左右側板部1b,1c
と、これら左右側板部1b,1cの上端縁から内方に延
長し所定幅の開口部1dを形成する左右上板部1e,1
fと、これら左右上板部1e,1fの端縁から下方に延
長する補強リブ1g,1hとで構成されている。
【0005】また、アッパーレール2は、ロアレール1
の開口部1dに挿通される帯状垂直板部2aと、その前
後両端部に回転自在に配設された一対の転動ローラ2
b,2cと、帯状垂直板部2aにおける前後の転動ロー
ラ2b,2c間の底面に固着されたフック2dとで構成
されている。前記フック2dはロアレール1の左右上板
部1e,1fと対向して、アッパーレール2がロアレー
ル1から上方への抜き出しを防止する断面凹状の抜け止
め部材として作用する。
【0006】ここで、帯状垂直板部2aとフック部2d
とは、例えば図6に示すように、帯状垂直板部2aの下
端面に係合突条2e,2fを形成すると共に、フック2
dに係合突条2e,2fと嵌合する係合孔2g,2hを
形成し、フック2dの係合孔2g,2hに帯状垂直板部
2aの係合突条2e,2fを嵌合させて、その下端部を
下端側に突出させ、この突出部を図7に示すようにスミ
肉溶接することにより、帯状垂直板部2aとフック2d
とを一体化してアッパーレール2を形成するようしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
自動車シート用スライダにあっては、アッパーレール2
の帯状垂直板部2aにフック2dを溶接によって固着す
るようにしているので、組付け後に溶接歪みによる変形
が大きいと共に、フック2dがロアレール1からのアッ
パーレール2の上方への抜け出し防止用であり、フック
2dの係合孔2g,2hと帯状垂直板部2aの係合突条
2e,2fとが抜け出し方向に嵌合していることから溶
接をスミ肉溶接とせざるを得ず、また十分な抜け出し防
止機能を発揮させるには大きな溶接強度を確保する必要
があり、このため溶接長さを長くする必要があり、組付
け時間が長くなると共に製造コストも嵩むという未解決
の課題がある。
【0008】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、アッパーレールを組
付ける際に溶接を施すことなく、十分な抜け出し防止機
能を発揮しながらアッパーレールの製造コストを低減す
ることができる自動車シート用スライダを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車シート用スライダは、底板部
とその左右両端から上方に延長する左右側板部とこれら
左右側板部の上端から内方に所定幅の開口部を形成する
ように延長する左右上板部とこれら左右上板部の端縁か
ら下方に延長する補強リブとを少なくとも有するロアレ
ールと、該ロアレールに転動体を介して摺動自在に案内
され且つ座席シートを支持するアッパーレールとを備え
た自動車シート用スライダにおいて、前記アッパーレー
ルを、前記ロアレールの開口部に挿通され且つロアレー
ル内相当位置に長手方向の長孔を穿設した帯状板部と、
該帯状板部の長孔に圧入された断面凹状の抜け止め部材
とで構成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る自動車シート用スラ
イダは、請求項1の発明において、前記抜け止め部材
が、板厚が異なる複数の抜け止め部材から選択され、各
抜け止め部材は、前記長孔との圧入部に同一高さのビー
ドが形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、帯状板部のロアレ
ール内に相当する位置に長手方向の長孔が形成され、こ
の長孔内に断面凹状の抜け止め部材を圧入することによ
り、アッパーレールが形成されているので、帯状板部に
対して抜け止め部材を溶接を施すことなく圧入するだけ
で、アッパーレールのロアレールからの抜き出し方向に
は十分な機械的強度を確保することができ、溶接歪みに
よる変形を生じることなく高精度でアッパーレールを形
成することができると共に、組付時間及び製造コストを
大幅に減少させることができる。
【0012】また、請求項2の発明においては、板厚が
異なる複数の抜け止め部材に夫々同一高さのビードが形
成されているので、必要とする抜け止め強度に応じて所
望の抜け止め部材を選択し、これを帯状板部に確実に圧
入することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図であり、
図中、11は自動車の車体床面Fに配設されたロアレー
ルであって、従来例と同様に、底板部11aと、その左
右両端から上方に延長する左右側板部11b,11c
と、これら左右側板部11b,11cの上端から内方に
所定幅隔の開口部11dを形成するように延長する左右
上板部11e,11fと、これら左右上板部11e,1
1fの内方端部から下方に延長する補強リブ11g,1
1hとで断面略凹状に形成されている。
【0014】このロアレール11の内周面に上部側で座
席シート(図示せず)を支持するアッパーレール12が
摺動自在に案内されている。このアッパーレール12
は、比較的厚い鋼板で形成された帯状垂直板部12aと
これに圧入された断面凹状の抜け止め部材としてのフッ
ク12dとで構成されている。
【0015】そして、帯状垂直板部12aには、その前
後両端部側の下面側に夫々転動体としての一対の転動ロ
ーラ12b,12cが回転自在に配設されていると共
に、その底面より上方位置に長手方向に所定長さで延長
する長孔12eが穿設されている。
【0016】また、フック12dは、帯状垂直板部12
aの長孔12eの長さと略等しい長さの長方形状の底板
部12fとその左右両端から上方に延長する左右側板部
12g,12hとから断面凹状にプレス成形されてい
る。
【0017】ここで、左右板部12g,12h間の幅W
0は、ロアレール11の左右上板部11e,11fに対
向するように、左右側板部11b,11cの内面間距離
W1より短く、且つ補強リブ11g,11hの外面間距
離W2より長く、好ましくは左右側板部11b,11c
の内面間距離W1より短く、且つ補強リブ11gと右側
板部11cとの間の距離または補強リブ11hと左側板
部11bとの距離W3より長く選定され、更に底板部1
2fの前後位置における左右方向の中央部に上方に突出
し且つ左右方向に延長するビード12i,12jが形成
されている。
【0018】尚、フック12dは、図2(a)に示すよ
うに、厚手の鋼板で形成したものと、図2(b)に示す
ように、薄手の鋼板で形成したもの等のように厚みの異
なる複数のフック12dが用意されており、これら各フ
ック12dのビード12i,12jの高さHが長孔12
eの幅と同一となるように設定され、必要とする機械的
強度に応じた厚みのフック12dを選択して帯状垂直板
部12aの長孔12eに圧入する。
【0019】そして、帯状垂直板部12aに対するフッ
ク12dの圧入は、先ず、図3(a)に示すように、プ
レス機にセットされたフック12dの左右方向の半部を
収納可能な凹部13aを形成した下金型13上に帯状垂
直板部12aを載置する。
【0020】次いで、図3(b)に示すように、フック
12dの一方の半部を帯状垂直板部12aの長孔12e
内に挿通して直立させる。このとき、フック12dの半
部を長孔12e内に挿通する場合に、フック12dの厚
みが長孔12eの幅より薄いので、その挿通を容易に行
うことができる。
【0021】次いで、図3(c)に示すように下金型1
3と面対称形に凹部14aが形成された上金型14を圧
下させることにより、そのビード12i,12jを長孔
12e内に圧入する。
【0022】このように、上記実施例によると、帯状垂
直板部12aに形成された長孔12e内に断面凹状のフ
ック12dが圧入されているので、フック12dに左右
方向の力が作用したときにはその作用方向にフック12
dがずれる虞れはあるが、この場合でも、フック12d
の左右側板部12g,12hがロアレール11の補強リ
ブ11g,11h或いは左右上板部11e,11fに対
向しているので、この状態で、アッパーレール12にロ
アレール11から上方に離脱しようとした場合でも、フ
ック12dが補強リブ11g,11h或いは左右上板部
11e,11fに当接することにより、アッパーレール
12のロアレール11からの抜け出しを確実に阻止する
ことができる。
【0023】このとき、フック12dに下方向の力が作
用するが、この力はフック12dが帯状垂直板部12a
から離脱する方向には作用しないので、フック12dを
帯状垂直板部12aの長孔12eに圧入するだけで、十
分な機械的強度を確保することができる。
【0024】尚、上記実施例においては、アッパーレー
ル12を構成する帯状垂直板部12aを1枚の鋼板で形
成した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、図4に示すように、一枚の薄鋼板を折り曲げ
て帯状垂直板部12aを形成するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、帯状板部のロアレール内に相当する位置に
長手方向の長孔が形成され、この長孔内に断面凹状の抜
け止め部材を圧入することにより、アッパーレールが形
成されているので、帯状板部に対して抜け止め部材を溶
接を施すことなく圧入するだけで、アッパーレールのロ
アレールからの抜き出し方向には十分な機械的強度を確
保することができ、溶接歪みによる変形を生じることな
く高精度でアッパーレールを形成することができると共
に、組付時間及び製造コストを大幅に減少させることが
できるという効果が得られる。
【0026】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1の発明において、板厚が異なる複数の抜け止め部材
に夫々同一高さのビードが形成されているので、必要と
する抜け止め強度に応じて所望の抜け止め部材を選択
し、これを帯状板部に確実に圧入することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車シート用スライダの一実施
例を示す斜視図。
【図2】図1の実施例に適用し得るフック(抜け止め部
材)を夫々示すもので、(a),(b)はフックの断面
図。
【図3】帯状垂直板部に対してフックを圧入する過程を
示すもので、(a),(b),(c)は各工程を示す断
面図。
【図4】帯状垂直板部の他の例を示す端面図。
【図5】従来のシート用スライダを示す斜視図。
【図6】従来のシート用スライダのアッパーレールを示
す分解斜視図。
【図7】従来のシート用スライダのアッパーレールの断
面図。
【符号の説明】
11 ロアレール 11a 底板部 11b 左側板部 11c 右側板部 11d 開口部 11e 左上板部 11f 右上板部 11g 補強リブ 11h 補強リブ 12 アッパーレール 12a 帯状垂直板部 12d フック部 12e 長孔 12f 底板部 12g 左側板部 12h 右側板部 12i ビード 12j ビード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板部とその左右両端から上方に延長す
    る左右側板部とこれら左右側板部の上端から内方に所定
    幅の開口部を形成するように延長する左右上板部とこれ
    ら左右上板部の端縁から下方に延長する補強リブとを少
    なくとも有するロアレールと、該ロアレールに転動体を
    介して摺動自在に案内され且つ座席シートを支持するア
    ッパーレールとを備えた自動車シート用スライダにおい
    て、前記アッパーレールを、前記ロアレールの開口部に
    挿通され且つロアレール内相当位置に長手方向の長孔を
    穿設した帯状板部と、該帯状板部の長孔に圧入された断
    面凹状の前記ロアレールに対する抜け止め部材とで構成
    したことを特徴とする自動車シート用スライダ。
  2. 【請求項2】 前記抜け止め部材は、板厚が異なる複数
    の抜け止め部材から選択され、各抜け止め部材は、前記
    長孔との圧入部に同一高さのビードが形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動車シート用スライ
    ダ。
JP7146819A 1995-05-22 1995-05-22 自動車シート用スライダ Expired - Lifetime JP2891293B2 (ja)

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JPH08310280A JPH08310280A (ja) 1996-11-26
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