JP2891291B2 - 座席反転装置 - Google Patents

座席反転装置

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JP2891291B2
JP2891291B2 JP11783795A JP11783795A JP2891291B2 JP 2891291 B2 JP2891291 B2 JP 2891291B2 JP 11783795 A JP11783795 A JP 11783795A JP 11783795 A JP11783795 A JP 11783795A JP 2891291 B2 JP2891291 B2 JP 2891291B2
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rotating
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田 健 治 朝
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IKEDA BUTSUSAN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄道車両に用い
て好適な車室床面上に反転可能に設置された車両用シー
トを手動及び自動で反転可能な座席反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座席反転装置としては、例えば特
開平6−156125号公報に記載されているものがあ
る。
【0003】この従来例は、座席の反転時に座席の回転
軸心を中心として約270°の範囲を旋回する押動部材
が固定され且つモータによって回転制御される駆動盤
と、押動部材が挿通された円弧孔状の通し孔を有すると
共に、座席ロック機構のロック状態を解除するドッグが
固定された連動盤と、座席ロック機構のロック状態が解
除された後で押動部材によって押動されて180°の角
度範囲に亘って原点位置を避けて旋回する従動部材が固
定され、且つ座席に結合された座席回転盤とを同心状に
設置し、駆動盤が原点位置から90°回転したときにド
ッグによって座席ロック機構のロック状態を解除すると
共に、リクライニング機構の復帰作動に必要な時間待機
してから座席を左回りまたは右回りに180°反転させ
て反転が完了した後に所定時間経過後駆動盤をタイマで
設定される所定時間だけ逆転駆動することにより、駆動
盤を270°逆転させて原点位置に復帰させるよう構成
されている。
【0004】この構成によると、座席の反転が完了した
ときに駆動盤が原点に復帰して、その押動部材と従動部
材とが270°ずれていることになるため、この状態で
座席を手動で反転させる場合に座席回転盤の逆転によっ
ても従動部材と押動部材とが係合することはなく、座席
の反転が駆動盤に全く伝達されないので、手動による反
転作業を容易に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の座席反転装置では、駆動盤を90°回転駆動
したときに始めて、座席ロック機構を解除して、座席の
反転を許容する状態となるので、この位置でリクライニ
ング機構の復帰作動に必要な時間だけ駆動盤の駆動を停
止して待機する必要があると共に、反転完了時に駆動盤
を270°逆転させて原点位置に復帰させる必要があ
り、構造が複雑となると共に、駆動盤の回転制御が複雑
となり、更に座席の反転動作時間が長くなるという未解
決の課題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、構成及び制御系を簡易化し得ると共に、逆
転動作を伴うことなく座席を自動反転させて、反転動作
時間を短縮することができる座席反転装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る座席反転装置は、車室床面上
に配設された支持台上に回動機構を介してシート本体を
正面着座位置及び背面着座位置間の所定の範囲内で反転
可能に配設し、前記回動機構を駆動モータ及び手動で反
転駆動するようにした座席反転装置において、前記回動
機構は、前記支持台に回動自在に支持された前記シート
本体に連結される回動リングと、該回動リングの内面側
に半径方向に突出形成された可撓性を有する係合片と、
前記支持台に回動自在に支持されて前記回動リングの中
心位置に配設され且つ駆動モータによって基準回転位置
から1回転分正逆転駆動されるロータと、該ロータにそ
の基準回転位置において前記回動リングの係合片の回動
軌跡から外れた位置に半径方向に突出形成された当該係
合片に係合可能な駆動片と、前記ロータが基準回転位置
にあるときに前記シート本体をロック状態とし、基準回
転位置から回動したときにロック解除状態とするロック
作動機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明に係る座席反転装置
は、請求項1の発明において、前記ロック作動機構は、
シート本体を正面着座位置及び背面着座位置の双方で個
別にロックする一対のロック部と、該一対のロック部と
ケーブルを介して連結された回動板と、該回動板に取付
けられたカムフォロアと、該カムフォロアに係合する前
記ロータに形成されたカムとで構成され、前記カムはロ
ータが基準回転位置にあるときに前記カムフォロアと非
係合状態にあり、この状態から正逆転駆動されることに
よって前記カムフォロアと係合して前記回動板を回動さ
せ、ロック状態のロック部をロック解除するように形成
されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、シート本体が正面着
座位置または背面着座位置にある状態では、基準回転位
置にある駆動片がシート本体を反転させたときに係合片
の回動軌跡より外れた位置にあるので、手動操作によっ
てロック作動機構のロック状態を解除してからシート本
体を反転させたときに、これと一体に回転する回動リン
グの係合片が駆動片に当接することがなく、手動による
反転操作を円滑に行うことができる。
【0010】一方、駆動モータを正転させて駆動片を基
準回転位置から正転方向に一回転させると、基準回転位
置から外れたときにロック作動機構によるシート本体の
ロック状態が解除され、次いで駆動片が回動リングの係
合片に係合することにより、係合片を押圧しながら回動
リング及びシート本体を正転させ、シート本体が背面着
座位置に達すると、ロック作動機構によってシート本体
がロックされることにより、回動リングのこれ以上の回
動が規制されるので、係合片が撓んで駆動片との係合を
脱し、その後基準回転位置に復帰したときに駆動片の駆
動が停止される。
【0011】また、請求項2の発明によれば、ロック作
動機構の一対のロック部によってシート本体が正面着座
位置及び背面着座位置の双方で個別にロックされ、この
ロック部にケーブルを介して回動板が連結され、この回
動板に取付けられたカムフォロアがロータが基準回転位
置にあるときにはロータに形成されたカムと非係合状態
にあり、ロック部によるロック状態が継続されるが、ロ
ータを基準回転位置から回転させると、カムフォロアに
カムが係合して回動板を回動させ、ケーブルを介して現
在ロック中の一方のロック部のロック状態が解除され
る。
【0012】その後、シート本体の反転が完了したとき
に他方のロック部でシート本体がロックされ、ロータが
一転して基準回動位置に復帰したときに、カムフォロア
とカムとが非係合状態となって、一対のロック部が共に
ロック状態となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係わる座席反転装置を図面を
参照して詳述する。図1及び図2には本発明に係わる座
席反転装置の一実施例が夫々示されており、これらの図
において、全体を符号1で示すものは、鉄道車両に用い
られるベンチシート式の方向転換型シートである。この
方向転換型シート1は、図1から明らかなように、鉄道
車両のシート設置床面2上に設置された円錐台上の支持
台3と、この支持台3上に回動機構4によって正面着座
位置及びこれから180°回動した背面着座位置との間
で回動自在に配設され且つ3つのシートクッション5a
〜5cとこれらの後端側にリクライニング機構(図示せ
ず)によって傾動可能に立設されるシートバック6a〜
6cとを有するシート本体7とで構成されている。
【0014】支持台3は、上端を開放した円錐台状の脚
台3aと、その上端外側から車室壁面6側に延長する水
平支持板3bとで構成され、水平支持板3bの先端側上
部にシート本体7の正面着座位置及び背面着座位置を規
制するストッパーとしてのコ字状のストライカー8が配
設されている。
【0015】回動機構4は、図3及び図4に示すよう
に、脚台3aの上端内面側に固定された固定基板11
と、その上端に固定されたガイドリング12と、このガ
イドリング12の内周面に摺動自在に配設され且つシー
ト本体7に連結された回動リング13と、固定基板11
の中央部にすべり軸受14を介して回転自在に配設され
たロータ15と、このロータ15に駆動チェーン16を
介して連結された単相ACモータでなる駆動モータ17
と、回動リング13の正面着座位置で回転軸心を通る前
後方向線と接する前方側内面から内方に延長する係合片
としての板バネを複数枚積層した可撓性を有するブレー
ド18と、ロータ15のブレード18から反時計方向に
90°離れた基準回転位置に半径方向に延長して取付け
られ且つ先端にブレード18と係合する係合ローラ19
aを装着した駆動片19と、固定基板11の基準回転位
置に配設されたロック作動機構板20とを備えている。
【0016】ここで、ロック作動機構20は、固定基板
11の基準回転位置に回動自在に配設された回動板21
と、この回動板21のロータ15側の先端に形成された
カムフォロア22と、ロータ15のカムフォロア22と
対向する位置に配設されたカム23とで構成されてい
る。
【0017】回動板21には、回動中心より外側にシー
ト本体7の下面に配設された前述したストライカー8と
係合する左右一対のラッチ機構24a,24b及び図示
しないシートバック6a〜6cのリクライニング機構に
ロータ15の中心開口を通じて連結され且つ固定金具2
5a,25bで固定基板11に固定されたアウターケー
ブル26a,26bに内装されたインナーケーブル27
a,27bが固定されている。
【0018】カム23は、図4から明らかなように、駆
動片19が基準回転位置にある状態で、この基準回転位
置から時計方向及び反時計方向に夫々例えば45°の範
囲内に形成されたカムフォロア22と非係合状態となる
凹状カム面23aと、この凹状カム面23aの回りに形
成されたカムフォロア22と係合してこれを所定角度
(例えば30°)回動させる円弧状カム面23bとで構
成されている。
【0019】シート本体7には、図1及び図3に示すよ
うに、左右端部にコ字状のアームレスト31a,31b
が固着されていると共に、各シートバック6a及び6b
間と6b及び6c間に撥ね上げ可能なアームレスト31
c,31dが配設され、左右両端部のアームレスト6a
及び6bの後端側上面にロック解除レバー32a,32
bが配設され、これらロック解除レバー32a及び32
bが夫々ケーブル33a及び33bを介して前記ケーブ
ル26a及び26bに連結されている。
【0020】そして、各方向転換型シート1の駆動モー
タ17が車体側に設置された制御装置40によって駆動
制御される。駆動モータ17は、図5に示すように、正
逆転回路を内蔵しており、アース端子tA と正転端子t
C 及び逆転端子tCCとを有し、これらが制御装置40に
接続されていると共に、正転端子tC 及び逆転端子tCC
間に進相用コンデンサCが接続されている。
【0021】制御装置40は、図5に示すように、交流
電源41と、その一方の出力側に接続された電源スイッ
チ42と、この電源スイッチ42と並列に接続された自
己保持用接点43と、電源スイッチ42と直列に接続さ
れた奇数用タイマTA と、これと並列に接続された偶数
用タイマTB と、これらタイマTA 及びTB に夫々接続
された互いに連動する正逆転切換スイッチ44A及び4
4Bとを有する。
【0022】そして、奇数番目の駆動モータ17の正転
端子tC 及び逆転端子tCCが夫々奇数用タイマTA に接
続された正逆転切換スイッチ44Aの正転用接点sC
び逆転用接点sCCに接続されると共に、アース端子tA
が直接交流電源41の他方の出力側に接続され、偶数番
目の駆動モータ17の正転端子tC 及び逆転端子tCC
夫々偶数用タイマTB に接続された正逆転切換スイッチ
44Bの正転用接点sC 及び逆転用接点sCCに接続され
ると共に、アース端子tA が直接交流電源41の他方の
出力側に接続されている。
【0023】ここで、奇数用タイマTA は、電源スイッ
チ42を通じて交流電力が供給されると、オン状態とな
って、正逆転スイッチ44Aを介して奇数番目の駆動モ
ータ17に交流電力を供給し、例えば40秒経過すると
タイムアップしてオフ状態となり駆動モータ17への通
電を遮断する。
【0024】また、偶数用タイマTB は、電源スイッチ
42を通じて交流電力が供給されると、自己保持接点4
3をオン状態とすると共に、例えば10秒間オン状態と
なってこの間正逆転スイッチ44Bを介して偶数番目の
駆動モータ17に交流電力を供給した後例えば20秒間
オフ状態となり、その後オン状態となって駆動モータ1
7への通電を再開した後30秒経過した時点でタイムア
ップしてオフ状態となり、この時点で自己保持接点43
もオフ状態となる。
【0025】このように、奇数用タイマTA がオン状態
となることにより、奇数番目の駆動モータ17が10秒
間正転(または逆転)駆動されることにより、駆動片1
9が基準回転位置からブレード18に係合する位置まで
回動し、その後の20秒間で回動リング13即ちシート
本体7を正転(または逆転)させ、その後の10秒間で
駆動片19がブレード18を乗り越えて基準回転位置に
復帰する。
【0026】逆に、偶数用タイマTB がオン状態となる
ことにより、偶数番目の駆動モータ17が10秒間正転
(または逆転)駆動されることにより、駆動片19が基
準回転位置からブレード18に係合する位置まで回動
し、その後20秒間オフ状態となって、この間に奇数番
目のシート本体7の反転が完了するまで待機し、その後
再度オン状態となって偶数番目のシート本体7を反転さ
せて、20秒後に反転が完了すると、駆動片19がブレ
ード18を乗り越えて基準回転位置に復帰する。
【0027】次に、上記実施例の動作を説明する。今、
鉄道車両が上り線路を走行する状態では、図3に示すよ
うに、各方向転換型シート1がアームレスト31aが窓
側となり、アームレスト31bが通路側となる正面着座
位置に整列されているものとする。
【0028】この状態で、鉄道車両が終着駅に到着し
て、各方向転換型シート1を下り用とするために背面着
座位置に反転させる場合には、制御装置40の連動する
正逆転スイッチ44A及び44Bを正転接点sC より逆
転接点sCCに切換えた状態で、電源スイッチ42をオン
状態とする。
【0029】これによって、奇数用タイマTA 及び偶数
用タイマTB に通電することにより、最初の10秒間は
奇数番目及び偶数番目の駆動モータ17が逆転駆動され
て、駆動片19が図6(a)に示す基準回動位置から時
計方向に90°回動してブレード18に係合する図6
(b)に示す位置まで回動する。
【0030】このとき、駆動片19が基準回転位置から
時計方向に45°回動するまでの間は、カム20の凹状
カム面20aがカムフォロア22と対向しているので、
回動板21は基準回転位置を維持し、左右のラッチ機構
24a及び24bがロック状態にあり、左側のラッチ機
構24aでストライカー8をロックした状態を維持す
る。
【0031】その後、駆動片19が基準回転位置から時
計方向に45°以上回動すると、カム23の円弧状カム
面23bがカムフォロア22と係合することになり、こ
れによって回動板21が図3で見て反時計方向に回動し
て、インナーケーブル27aが引っ張られることによ
り、ロック状態にある左側のラッチ機構24aのロック
状態が解除されると共に、各シートバック6a〜6cの
リクライニング機構が復帰作動を開始する。
【0032】そして、最初の10秒間が経過すると、偶
数用タイマTB はオフ状態となることにより、偶数番目
の駆動モータ17は逆転を一旦停止し、この間オン状態
を継続する奇数用タイマTA によって、奇数番目の駆動
モータ17が逆転を継続することにより、奇数番目の方
向転換型シート1の駆動片19によってブレード18が
時計方向に回動され、これによって回動リング13を介
してシート本体7が時計方向に回動して逆転を開始す
る。
【0033】その後、20秒が経過すると、シート本体
7のラッチ機構24bがストライカー8に当接して、こ
れをロックすることにより、シート本体7が背面着座位
置への回動を完了し、これよりの時計方向の回動が規制
される。
【0034】この後も、奇数番目の駆動モータ17の逆
転が継続されるので、駆動片19の逆転が継続され、こ
れによってブレード18が撓んで駆動片19との係合を
脱し、残りの10秒間で駆動片19が図6(d)に示す
ように基準回転位置に復帰する。
【0035】この間に、駆動片19が時計方向に315
°回動した位置で回動板21のカムフォロア22が円弧
状カム面23bとの係合を脱し、凹状カム面23aと対
向することになるので、回動板21が基準回転位置に復
帰し、ラッチ機構24aがロック解除状態からロック状
態に復帰する。
【0036】一方、偶数番目の駆動モータ17は一旦停
止状態となってから20秒間経過して、奇数番目のシー
ト本体7の反転が完了した後に、再通電されて逆転を開
始し、これによって駆動片19が時計方向に回動を開始
し、前述した奇数番目のシート本体7と同様に、図6
(b)の状態から、20秒後に図6(c)の状態となっ
てシート本体7の背面着座位置への反転を完了し、次い
で図6(d)に示すように駆動片19が基準回転位置に
復帰する。
【0037】そして、各シート本体7の背面着座位置へ
の反転が完了した時点で偶数用タイマTB がオフ状態と
なり、これによって自己保持接点43もオフ状態となる
ことにより、交流電源41と通電路が遮断され、各駆動
モータ17の駆動が停止される。
【0038】この背面着座位置から正面着座位置への反
転は、上記とは逆に正逆転スイッチ44A及び44Bを
逆転接点scc側に切換えて、駆動モータ17を逆転させ
て、駆動片19を反時計方向に回動させることを除いて
は上記と同様の動作を行ってシート本体7を反転させる
ことができる。
【0039】また、シート本体7が正面着座位置にある
図6(a)に示す状態または背面着座位置にある図6
(d)に示す状態で、着座者が手動でシート本体7を進
行方向とは反対側に反転させたいときには、通路側のア
ームレスト31bまたは31aに設けられたロック解除
レバー32bまたは32aを引いてインナーケーブル2
7aまたは27bを引っ張ることにより、ラッチ機構2
4aまたは24bによるストライカー8のロック状態を
解除し、この状態で、シート本体7を時計方向または反
時計方向に回動させることにより反転させることができ
る。
【0040】このシート本体7の手動による反転時に
は、駆動片19は基準回転位置に停止しており、シート
本体7の反転によるブレード18の回動軌跡内にはない
ので、ブレード18が駆動片19に当接することはな
く、駆動モータ17を含む駆動系が負荷として作用する
ことはないので、手動による反転を容易且つ円滑に行う
ことができる。
【0041】このように、上記実施例によれば、簡易な
構成で、駆動片19を時計方向または反時計方向に一回
転させるだけで、ラッチ機構24aまたは24bのロッ
ク解除とシート本体7の反転との双方を行うことができ
ると共に、シート本体7の手動反転を円滑に行うことが
できる。
【0042】また、ロック作動機構20を、基準回転位
置に設けた回動板21と、これに設けたカムフォロア2
2と、ロータ15に形成した凹状カム面23a及び円弧
状カム面23bを有するカム23とで構成するだけの簡
易な構成で、ロータ15の回動に伴って自動的にラッチ
機構24aまたは24bのロック解除を行うことができ
る。
【0043】更に、奇数番目のシート本体7の反転が完
了してから偶数番目のシート本体7の反転を開始させる
ようにしているので、反転時に隣接するシート本体同士
が接触して回転不能となることを防止して、確実にシー
ト本体7を反転させることができるという利点がある。
【0044】更にまた、駆動モータ17の駆動を奇数用
タイマTA 及び偶数用タイマTB で制御するようにして
いるので、駆動位置を検出するためのマイクロスイッチ
等のセンサを必要とすることがなく、制御装置40も簡
易な構成とすることができるという利点がある。
【0045】尚、上記実施例においては、支持台3を円
錐台形とした場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、コ字状や片持ち梁状等の任意の形状と
することができる。
【0046】また、上記実施例においては、駆動モータ
17の駆動時間を奇数用タイマTA及び偶数用タイマT
B で40秒間でシート本体7が反転するように設定した
場合について説明したが、これに限らず駆動時間はシー
ト本体7の重量や駆動抵抗に応じて任意に設定すること
ができる。
【0047】更に、上記実施例においては、係合片を可
撓性を有するブレード18で形成した場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、スプリングに
よんて半径方向に突出するように付勢され且つ先端に駆
動片19に係合するテーパー面を形成した摺動片とし、
シート本体7の回動がラッチ機構24aまたは24bで
規制されたときに、スプリングに抗して外方に摺動して
駆動片19の通過を許容する構成とすることもできる。
【0048】更にまた、上記実施例においては、シート
本体7が3人掛けである場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、1人または2人掛けや4人
掛け以上であっても本発明を適用し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ロータを駆動モータによって基準回転位置
から一回転分正逆転駆動するだけで、ロック作動機構に
よるロック解除を行いながら駆動片による係合片を介し
た回動リング即ちシート本体の反転を自動的に行うこと
ができ、構成を簡易化できると共に、反転駆動時間を短
縮することができ、且つシート本体が正面着座位置また
は背面着座位置にある状態では、基準回転位置にある駆
動片がシート本体を背面着座位置に回転させたとき係合
片の回動軌跡より外れた位置にあるので、手動操作によ
ってロック作動機構のロック状態を解除してからシート
本体を反転させたときに、これと一体に回転する回動リ
ングの係合片が駆動片に当接することがなく、手動によ
る反転操作を円滑に行うことができるという効果が得ら
れる。
【0050】また、請求項2に係る発明によれば、ロッ
ク作動機構の一対のロック部によってシート本体が正面
着座位置及び背面着座位置の双方で個別にロックされ、
このロック部にケーブルを介して回動板が連結され、こ
の回動板に取付けられたカムフォロアがロータが基準回
転位置にあるときにはロータに形成されたカムと非係合
状態にあり、ロック部によるロック状態が継続される
が、ロータを基準回転位置から回転させると、カムフォ
ロアにカムが係合して回動板を回動させ、ケーブルを介
して現在ロック中の一方のロック部のロック状態が解除
されるので、簡易な構成でロータの回動に伴ってシート
本体の反転が開始される前に確実にシート本体のロック
状態を解除することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座席反転装置の概略構成を説明す
るための正面図。
【図2】本発明に係る座席反転装置の概略構成を説明す
るための側面図。
【図3】本発明に係る座席反転装置の回動機構を示す拡
大断面図。
【図4】本発明に係る座席反転装置の要部を示す平面
図。
【図5】本発明に係る座席反転装置の制御装置の一例を
示す回路図。
【図6】本発明に係る座席反転装置の駆動片による反転
動作を説明するもので(a)〜(d)は作動状態の説明
図。
【符号の説明】
1 方向転換型シート 3 支持台 4 回動機構 5a シートクッション 6a シートバック 7 シート本体 8 ストライカー 13 回動リング 15 ロータ 17 駆動モータ 18 ブレード 19 駆動片 20 ロック作動機構 21 回動板 22 カムフォロア 23 カム 23a 凹状カム面 23b 円弧状カム面 24a ラッチ機構 24b ラッチ機構 26a アウターケーブル 27a インナーケーブル 34a ロック解除レバー 34b ロック解除レバー 40 制御装置 42 電源スイッチ 44A 正逆転スイッチ 44B 正逆転スイッチ TA 奇数用タイマ TB 偶数用タイマ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室床面上に配設された支持台上に回動
    盤を介してシート本体を正面着座位置及び背面着座位置
    間の所定の範囲内で反転可能に配設し、前記回動盤を駆
    動モータ及び手動で反転駆動するようにした座席反転装
    置において、前記回動盤は、前記支持台に回動自在に支
    持された前記シート本体に連結される回動リングと、該
    回動リングの内面側に半径方向に突出形成された可撓性
    を有する係合片と、前記支持台に回転自在に支持されて
    前記回動リングの中心位置に配設され且つ駆動モータに
    よって基準回転位置から1回転分正逆転駆動されるロー
    タと、該ロータにその基準回転位置において前記回動リ
    ングの係合片の回動軌跡から外れた位置に半径方向に突
    出形成された当該係合片に係合可能な駆動片と、前記ロ
    ータが基準回転位置にあるときに前記シート本体をロッ
    ク状態とし、基準回転位置から回動したときにロック解
    除状態とするロック作動機構とを備えたことを特徴とす
    る座席反転装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック作動機構は、シート本体を正
    面着座位置及び背面着座位置の双方で個別にロックする
    一対のロック部と、該一対のロック部とケーブルを介し
    て連結された回動板と、該回動板に取付けられたカムフ
    ォロアと、該カムフォロアに係合する前記ロータに形成
    されたカムとで構成され、前記カムはロータが基準回転
    位置にあるときに前記カムフォロアと非係合状態にあ
    り、この状態から正逆転駆動されることによって前記カ
    ムフォロアと係合して前記回動板を回動させ、ロック状
    態のロック部をロック解除するように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の座席反転装置。
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