JP2891178B2 - 磁気ディスク装置のサーボシステム - Google Patents

磁気ディスク装置のサーボシステム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
のサーボシステムに関し、特に、磁気ディスク装置にお
けるシーク動作の制御方式に関するものである。
【0002】磁気ディスク装置においては、記録,再生
動作の開始時、サーボシステムによって、磁気ヘッドを
ディスク面上の所望のシリンダ位置に移動させる、シー
ク機能を有している。
【0003】磁気ディスク装置のサーボシステムにおい
ては、シーク動作時、所望のシリンダに到着するまでの
時間(シークタイム)を、できるだけ短くすることが必
要である。
【0004】
【従来の技術】磁気ディスク装置のサーボシステムにお
いては、磁気ヘッドをディスク面上の所望のシリンダ位
置に移動させ、さらに、磁気ヘッドをそのシリンダの中
央線上に保持する機能を有している。この際、磁気ヘッ
ドをシリンダ単位で移動させる動作をシークと呼び、磁
気ヘッドの位置をシリンダの中央線上の位置に保持する
動作をトラックフォローと呼んでいる。
【0005】従来の磁気ディスク装置のサーボシステム
においては、シーク動作は、フィードフォワード制御+
フィードバック制御の形式で行っていた。この場合、フ
ィーどフォワード制御においては、時間の関数として、
あるいは残シーク長の関数として、予め定められた信号
をフィードバック信号に加える。また、フィードバック
制御においては、例えば特開平3−30153号公報に
記載されているように、目標速度と推定速度との差のゲ
イン倍のフィードバックによって制御する場合が多い。
または、例えば特開昭58−194174号公報に記載
されているように、目標位置と推定位置あるいは測定位
置との差のゲイン倍のフィードパックを行う例もある。
すなわち、フィードフォワードによって設計時に想定し
た予定の加減速を行わせ、フィードバックによって想定
した軌道からの誤差を修正することによって、シーク動
作を行っていた。
【0006】図3は、磁気ディスク装置のサーボシステ
ムの一般的構成を示したものである。HDD(ハードデ
ィスク装置)のサーボ方式としては、サーボ情報だけを
記録した専用のサーボ面の情報を用いて制御を行うサー
ボ面サーボと、データ記録面の一部に一定時間間隔でサ
ーボ情報を埋め込んだ、セクタの情報を用いて制御を行
うセクタサーボとがあるが、図3はサーボ面サーボの場
合を想定している。
【0007】図3において、1はディスク板、2はサー
ボアンプ、3はヘッド支持系、4はボイスコイルモー
タ、5はサーボアンプ(パワーアンプ)、6は位置情報
検出回路、7はトラック横断パルス検出回路、8はトラ
ックカウンタ、9はAD変換器(ADC)、10はDA
変換器(DAC)、11はマイクロプロセッサ手段(M
PU)、12は位置信号である。
【0008】サーボヘッド2は、ディスク板1のサーボ
面に記録されたサーボ情報を読み出す。位置情報検出回
路6は、読み出されたサーボ情報を、位置信号12に変
換する。位置信号12は、サーボヘッド2が移動する
と、正弦波状ないしは三角波状になるので、トラック横
断パルス検出回路7では、位置信号12を適当な電圧レ
ベルと比較することによって、トラック横断パルスを生
成する。トラックカウンタ8は、トラック横断パルスを
カウントする。
【0009】マイクロプロセッサ手段11は、トラック
カウンタ8の値を読み取ることによって、移動したトラ
ック数を知ることができる。また、AD変換器9を介し
て位置信号12の大きさを読み取ることによって、トラ
ックの中心線からの1トラック以内の変位量を知ること
ができる。マイクロプロセッサ手段11は、AD変換器
9の値と、トラックカウンタ8の値との両方を合成する
ことによって、サーボヘッド2の位置を、高分解能で認
識することができる。
【0010】なお、セクタサーボ方式の場合は、サーボ
情報が連続的には得られないので、トラック横断パルス
を生成することができない。その代わりに、サーボ情報
としてトラックアドレスを書き込んであるので、このア
ドレス情報を読み取ることによって、トラックカウンタ
8の値に相当する値を、直接得ることができる。すなわ
ち、トラック横断パルス検出回路7とトラックカウンタ
8の代わりに、アドレスデコーダを用いる点を除いて、
サーボ制御の方法としては同じであり、本発明は、サー
ボ面サーボと、セクタサーボのどちらにも適用できる。
【0011】マイクロプロセッサ手段11は、現在(最
新の位置情報サンプリング時点)および過去のサーボヘ
ッド2の位置情報と、ボイスコイルモータ4に流す電流
値の情報とから、制御対象であるボイスコイルモータの
ディジタルモデルを使用して、次のサンプリング時点に
おけるサーボヘッド2の位置と速度を推定する。
【0012】この計算方法は、制御理論の状態観測器
( state observre あるいは state estimator)として
知られているものである。なお、ボイスコイルモータ4
の電流値は、もともとマイクロプロセッサ手段11が、
DA変換器10に出力した結果であり、サーボアンプ5
は通常電流アンブとして構成されているので、アンブが
飽和しない場合、DA変換器10への出力値から算出で
きるが、飽和する場合は、電流値を出力する回路を設
け、その値をAD変換器9の別のチャンネルを介して、
マイクロプロセッサ手段11に取り込むようにする必要
がある。サーボアンプ5の出力がAD変換器9の入力に
接続されているのは、この電流検出機能を示している。
【0013】図4は、従来の磁気ディスク装置のサーボ
システムにおける、制御系を示すブロック図である。図
中、サーボアンプ5,DA変換器10は、図3の場合と
同様である。
【0014】図4において、21は制御対象、22は位
置検出手段、23は状態観測器、24は引き算器、25
は状態観測器の誤差フィードバック係数(Kf )、26
はAD変換器(ADC)である。27はヘッド支持系3
に加わる外力を打ち消すための電流値からなる外力打ち
消し値、28は引き算器、29は加算器である。30,
31,34は、制御理論においてPID制御として知ら
れる制御を行うときの、比例係数Kp , 積分係数Ki ,
微分係数Kd である。
【0015】32は、Z変換の記憶素子であって、33
に示す加算器と合わせて、積分動作を行っている。3
5,35Aは加算器であって、PID制御のための、3
つの制御用信号の加算を行う。36はフィルタであっ
て、制御対象の機械共振を抑制するために、信号の帯域
制限を行う。37は遅延素子であって、マイクロプロセ
ッサ手段11が計算を行うのに必要な時間遅延に対応し
ている。38は、PID制御の積分器の動作のオン/オ
フを制御するスイッチである。
【0016】サーボ系は、目標のトラック上でサーボヘ
ッド2の追従動作を行うトラックフォローモードと、サ
ーボヘッド2を別のトラックに移動させる(シークさせ
る)シークモードとの2つの動作モードを有している。
39は、サーボ系の動作モードの切り換えを行うスイッ
チであって、スイッチ39を、図の下側に切り換えた状
態では、トラックフォローモードとなり、PID制御に
よってサーボヘッド2の位置の制御を行っている。
【0017】トラックフォローモードにおいては、40
で示す、状態観測器23からの目標(そのトラックの中
心線)に対する位置誤差情報Xe に対して、30で示す
比例係数Kp を乗算した結果と、41で示す、状態観測
器23からの速度推定値に対して、34で示す微分係数
Kd を乗算した結果と、40で示す位置誤差情報Xeに
対して、Z変換の記憶素子32と加算器33とによって
積分動作を行った結果に、積分係数Ki を乗算した結果
とを、加算器35,35Aで加算して得た信号を、フィ
ルタ6を経て期間することによって、PID制御によっ
て、サーボヘッド2の位置の制御が行われる。
【0018】一方、スイッチ39を上側に切り換えた状
態では、シークモードとなり、サーポヘッド2の移動速
度を制御して軌道に合わせる制御を行っている。42
は、目標位置までの残りのシーク距離に対する、速度軌
道を記憶したテーブル(数表)である。
【0019】図4の右下の部分が、シークの制御部であ
る。40で示す、状態観測器23からの位置誤差状態X
e (目標までの残りの距離)から、速度軌道テーブル4
2によって目標速度信号を生成する。またこれから、引
き算器43によって、41で示す、状態観測器23から
の速度推定値Velを差し引いて得られた誤差に、44で
示す係数Kv を乗算して、フィードバック量を定める。
一方、45はフィードフォワード部であって、40で示
す、状態観測器23からの位置誤差状態Xe に応じて、
予め定められているフィードフォワード量を出力する。
46は加算器であって、フィードバック量とフィードフ
ォワード量とを加算して、シークモードにおける制御量
を生成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置のサ
ーボシステムにおいて、位置検出を一定サンプリング周
期で行うディジタルサーボの場合は、目標との誤差の情
報が離散的に、とびとびの値でしか得られないため、上
述のような、従来の技術のフィードバック方式では、誤
差を滑らかに減少させてゆくことができない。従って、
目標位置に到着する際の応答が振動気味になり、整定時
間が延びてしまうという問題がある。特に、サンプリン
グ周期が長い場合、この傾向が顕著になり、同じシーク
動作を繰り返した場合のばらつきも大きくなる。
【0021】また、シークタイムを短縮するためには、
急加速,急減速の速度制御が必要となるが、従来のフィ
ードフォワード+フィードバックの制御では、個々のH
DA(ヘッド・ディスク組立)のパラメータにバラツキ
があると、急減速の際の誤差を十分吸収できず、目標ト
ラック到着時の速度が変動して、位置の整定に時間がか
かるという問題があった。
【0022】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、磁気ディスク装置のサー
ボシステムにおいて、シーク制御時における、速度制御
のばらつきを減少させることができ、従って、シークタ
イムを短縮することが可能な、新規な制御方式を提供す
ることを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置のサーボシステムにおいては、ディジタルサーボシス
テムにおいて、残シーク長と速度の未来値を推定計算し
て、得られた残シーク長と速度の未来値の関係が、予め
設定した軌道パターンに漸近するように、アクチュエー
タ(ボイスコイルモータ)の電流値を逐次計算するもの
である。
【0024】さらに具体的には、本発明のディジタルサ
ーボシステムでは、磁気ディスク装置において、ディジ
タルサンプリング制御によって、ヘッドの位置情報とア
クチュエータの電流情報とから、1サンプル先の位置と
速度を推定し、その上で、2サンプル先の位置と速度の
推定値が、位置対速度の軌道パターンに漸近するよう
に、次の期間の電流値を逐次計算する。そして、2サン
プル先の位置における推定速度と軌道速度との誤差が予
め設定した誤差以内になるか、または予め設定した計算
回数に達するまで、この逐次計算を繰り返すことによっ
て、アクチュエータの電流値を軌道に追従するように定
めて制御する。
【0025】本発明方式によれば、目標軌道は予めわか
っているので、未来の位置と速度を予測して、将来の制
御結果がその軌道に近づくように制御することによっ
て、現在または過去の情報だけに基づいて制御していた
従来の方法と比べて、制御の遅れがなく、従来方式の場
合よりも、軌道からのずれを減少させることができる。
【0026】以下、本発明の課題を解決するための具体
的手段を掲げる。
【0027】(1) 磁気ディスク装置において、残シーク
長と速度の未来値を推定し、この推定された残シーク長
と速度の未来値との関係が、予め設定されている軌道パ
ターンに漸近するように、サーボヘッド2を駆動するボ
イスコイルモータ4の電流値を逐次計算して定めてシー
ク動作を行う。
【0028】(2) サーボヘッド2を駆動するボイスコイ
ルモータ4の電流を制御してサーボヘッド2をディスク
板1の所定のシリンダ位置に移動させるシーク動作をデ
ィジタルサンプリング制御によって行う磁気ディスク装
置において、サーボヘッド2の位置情報とボイスコイル
モータ4の電流情報とから、状態観測器23によって1
サンプル先のサーボヘッド2の位置と速度を推定すると
ともに、シーク電流計算手段47を備えて、この推定さ
れた位置と速度とから2サンプル先の位置と速度とが、
速度軌道テーブル42から与えられる位置対速度の軌道
に漸近するように次の期間の電流値を逐次計算し、この
電流値による2サンプル先の位置における推定速度と軌
道速度との差が予め設定された誤差以内になるか、また
は予め定められた計算回数に達するまで、逐次計算を繰
り返すことによって、ボイスコイルモータ4の電流値を
定めてシーク動作を行う。
【0029】(3) (2) の場合に、1サンプル先の推定速
度で1サンプリング周期移動した位置における軌道速度
を求めて、この期間における速度差の1/2の変化に必
要な電流値を求め、さらにこの電流を流したときの位置
と速度を計算して、この位置における軌道上の速度との
速度差の1/2の変化に必要な電流値を求める計算を繰
り返すことによって、軌道に漸近するボイスコイルモー
タ4の電流値を求める。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
すブロック図であって、図3の場合と同様に、サーボ面
サーボを想定している。図3および図4の場合と同じも
のを同じ番号で示し、それらの機能,動作は図3および
図4の場合と同様なので、以下においては、詳細な説明
を省略する。
【0031】図1の構成において、トラックフォローモ
ードにおける構成,動作は、図4に示された従来回路の
場合と同様である。47はシーク電流計算手段、48は
ゲインの補正係数Ka である。
【0032】シーク電流計算手段47は、速度軌道テー
ブル42における、目標位置までの残りのシーク距離に
対する速度軌道を記憶したテーブル(数表)を参照しな
がら、40で示す、状態観測器23からの位置誤差情報
Xe と、41で示す、状態観測器23からの速度推定値
Velとから、次の期間に設定する電流値を決定する。こ
の電流値に対して、48で示すゲインの補正係数Ka を
乗算することによって、フィルタ36,遅延素子37,
加算器29,DA変換器10,サーボアンプ5の持つゲ
インを補正して、サーボアンプ5までのDCゲインを1
にする。
【0033】なお、図1において、DA変換器10,サ
ーボアンプ5,制御対象21,位置情報検出手段22,
AD変換器26以外は、図3に示されたマイクロプロセ
ッサ手段11の計算機能によって実現することができ
る。DA変換器10とサーボアンプ5は、図3の場合と
同じである。制御対象21は、図3に示されたヘッド支
持系3,ボイスコイルモータ4に相当する。位置情報検
出手段22は、図3に示されたサーボヘッド2,位置情
報検出回路6,トラック横断パルス検出回路7,トラッ
クカウンタ8,AD変換器9を合わせた機能を表してい
る。AD変換器26は、図3に示されたAD変換器9の
一つのチャンネル(電流値検出用)に相当する。
【0034】以下、本発明の場合のシーク動作について
説明する。図2は、シーク電流計算手段47の動作を説
明するための図であって、軌道カーブと本発明における
シーク電流計算手順とを示している。
【0035】図2において、横軸は、目標までの残りの
距離(残シーク長)Xを表し、縦軸は速度Vを表してい
る。図2の曲線は、目標速度軌道を示している。シーク
電流計算手段47は、最新のサンプリング時点におけ
る、目標までの距離Xe とその時点に対応する速度推定
値Velとから、さらに1サンプル先の位置と速度が、目
標軌道カーブ上に乗る(あるいはそれに近い状態にな
る)ような電流値を、速度軌道テーブル42のテーブル
(数表)を参照しながら計算する。
【0036】以下、シーク電流計算手段47の、具体的
な計算手順の一例を説明する。現在の(最新サンプリン
グ時点の)位置情報と、ボイスコイルの電流検出値(カ
レントセンス)とから、次のサンプリング時点の位置
(X1)と速度(V1)を推定する。この位置と速度の
関係は、過去に行った制御で定まったものであって、も
はや変更することはできない。
【0037】そのままの速度(V1)で、さらに1サン
プリング周期T進んだ位置X2=X1−V1Tにおける
軌道速度(V2)を求め、(V1−V2)の1/2だけ
速度を変化させるのに必要な電流値を算出する。次式
は、電流の計算式を示し、単純化された物理モデルから
誘導されるものである。 I1=(V1−V2)/(2GT) …(1) ここで、Gはボイスコイルモータ(VCM)の加速度定
数である。
【0038】この電流を流したときの位置は、次式で示
されるようになる。 X3=X1−V1T+(GT2 /2)・I1 …(2) また、このときの速度は、次式のようになる。 V3=V1−(GT)・I1 …(3)
【0039】次に、位置X3における軌道上の速度V4
を求め、速度差(V3−V4)の1/2だけ速度を変化
させる電流値を、次式によって求める。 I2=(V3−V4)/(2GT) …(4)
【0040】さらに、電流を(I1+I2)流したとき
の位置と速度X5,V5を計算し、X5における軌道上
の速度V6を求め、速度差(V5−V6)が規定値以上
であれば、同様な計算を繰り返して行う。規定値以内な
らば、それまでの計算で得られた電流値を最終値とし
て、次の電流設定タイミングで、その電流を流すように
DA変換器10にセットする。
【0041】なお、処理時間がサンプリング周期を超え
ると、処理が間に合わずエラーになるので、計算能力と
サンプリング周期の関係から、最大の繰り返し回数が決
定する。計算の繰り返し回数は、それより少ない回数に
制限する。2ステップ先の予測位置が、位置対速度軌道
のテーブル上の位置の値の、刻みの中間の値になること
があるが、その場合の速度軌道の値は、折れ線近似で算
出する。
【0042】以上の計算方法によって電流値を決定する
が、電流値が振動気味になる場合は、フィルタを追加し
たり、前回の電流値に対する変化量に制限を設ける等
の、補助手段を追加してもよい。
【0043】また、繰り返し計算の最小の電流値候補I
1として、従来のフィードフォワード+速度フィードバ
ック方式による制御電流値を用いてもよいし、フィード
フォワード値を用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明による第1の効果として、シーク
動作における速度軌道に対する追従特性が、従来の速度
フィードバック+フィードフォワード制御の場合よりも
向上する。これは、フィードフォワード制御は、設計時
点で予め決定したものか、または学習によって予めある
程度まで合わせ込んだものであり、現に行っているその
シーク中の状況変化には対応できないので、状況変化に
はフィードバック制御で対処するしかないが、フィード
バック制御は将来の軌道の変化を予測して決めるもので
はなく、既に過去のものになりつつある情報だけに頼っ
た誤差改善しかできないからである。
【0045】本発明による第2の効果として、シーク終
了時の過渡応答のばらつきが減少する。これは軌道カー
ブに対する追従が改善されたことに基づく、当然の結果
である。
【0046】本発明による第3の効果として、追従特性
が向上するので、目標に近づく際の減速カーブ(速度軌
道)の傾斜を従来よりも急にすることができ、その結
果、シークタイムを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】シーク電流計算手段の動作を説明するための図
である。
【図3】磁気ディスク装置のサーボシステムの一般的構
成を示す図である。
【図4】従来の磁気ディスク装置のサーボシステムにお
ける、制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスク板 2 サーボヘッド 3 ヘッド支持系 4 ボイスコイルモータ 5 サーボアンプ 6 位置情報検出回路 7 トラック横断パルス検出回路 8 トラックカウンタ 9 AD変換器(ADC) 10 DA変換器(DAC) 11 マイクロプロセッサ手段(MPU) 12 位置信号 21 制御対象 22 位置情報検出手段 23 状態観測器 39 スイッチ 40 位置誤差情報Xe 41 速度推定値Vel 42 速度軌道テーブル 47 シーク電流計算手段 48 ゲインの補正係数Ka

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク装置において、残シーク長
    と速度との未来値を推定し、該推定された残シーク長と
    速度の未来値との関係が予め設定されている軌道パター
    ンに漸近するようにサーボヘッドを駆動するボイスコイ
    ルモータの電流値を逐次計算してシーク動作を行うこと
    を特徴とする磁気ディスク装置のサーボシステム。
  2. 【請求項2】 サーボヘッドを駆動するボイスコイルモ
    ータの電流を制御して該サーボヘッドをディスク板の所
    定のシリンダ位置に移動させるシーク動作をディジタル
    サンプリング制御によって行う磁気ディスク装置におい
    て、 前記サーボヘッドの位置情報とボイスコイルモータの電
    流情報とから状態観測器によって1サンプル先の該サー
    ボヘッドの位置と速度を推定するとともに、シーク電流
    計算手段を備えて、該推定された位置と速度とから2サ
    ンプル先の位置と速度とが速度軌道テーブルから与えら
    れる位置対速度の軌道に漸近するように次の期間の電流
    値を逐次計算し、該電流値による2サンプル先の位置に
    おける推定速度と軌道速度との差が予め設定された誤差
    以内になるか、または予め定められた計算回数に達する
    まで前記逐次計算を繰り返すことによって、前記ボイス
    コイルモータの電流値を定めてシーク動作を行うことを
    特徴とする磁気ディスク装置のサーボシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気ディスク装置のサ
    ーボシステムにおいて、前記1サンプル先の推定速度で
    1サンプリング周期移動した位置における軌道速度を求
    めて、該期間における速度差の1/2の変化に必要な電
    流値を求め、さらに該電流を流したときの位置と速度を
    計算して、該位置における軌道上の速度との速度差の1
    /2の変化に必要な電流値を求める計算を繰り返すこと
    によって、前記軌道に漸近するボイスコイルモータの電
    流値を求めることを特徴とする磁気ディスク装置のサー
    ボシステム。
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