JP2891022B2 - 車体内搬入前のシート位置決め装置 - Google Patents

車体内搬入前のシート位置決め装置

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JP2891022B2
JP2891022B2 JP5046395A JP4639593A JP2891022B2 JP 2891022 B2 JP2891022 B2 JP 2891022B2 JP 5046395 A JP5046395 A JP 5046395A JP 4639593 A JP4639593 A JP 4639593A JP 2891022 B2 JP2891022 B2 JP 2891022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立ラインな
どで使用される装置であって、シートの車体内自動搬入
に際して、予めシートを位置決めする手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のフロントシートを自動車
内に搬入する作業は、車体内搬入工程部において作業者
によって行われている。具体的には、図11に示すよう
に、シートメーカーより納入された納入荷姿のまま、つ
まり、パレット1上に固定された状態から右のフロント
シート2R、左のフロントシート2Lを作業者が手作業
にて取り出し、そのまま車体内に搬入している。
【0003】供給時におけるパレット及びフロントシー
ト寸法精度は、パレットについては、そのばらつきが±
5mm、パレット内でのシートのばらつきが±3mmと
なっている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】シートを車室内に搬入
する作業を、手作業による方法からロボット等による自
動化作業に改善しようとした場合、従来の比較的ラフな
パレット精度、フロントシート寸法精度、等では車室内
への搬入や正確な位置決めができないとの問題がある。
【0005】また、シート形状や大きさ等は、車種やシ
ートのグレード等により異なるので、ロボットのハンド
など自動機械で掴み難く、シート自体も重心が偏ってい
るため掴んだ後のバランスがよくないことから、ロボッ
ト導入の支障となっている。
【0006】従って本発明は、シートの車室内搬入作業
について、その自動化を可能にする手段を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、次のように構成した。
【0008】下部にシートレールが設けられたシートを
車体内に搬入するに先立ち、所定の位置に位置決めする
車体内搬入前のシート位置決め装置であって、前記シー
トレールが当接して前記シートを載置すると共に車両搭
載姿勢で重心がシートバック側に偏っているシートの重
心を受け台上に載置した姿勢でシートの前方向に移動さ
せて安定させるべく前傾させた受け台と、前記受け台上
の前記シートのシートバックに当接して前記シートを前
方向に移動させる縦押し手段と、前記縦押し手段により
移動させられた前記シートレールの前端と当接して前記
シートの縦方向の位置決めをする縦位置決め手段と、前
記受け台上の前記シートレールの一方の側部に当接して
前記シートを横方向に移動させる横押し手段と、前記横
押し手段により移動させられた前記シートレールの他方
の側部と当接して前記シートの横方向の位置決めをする
横位置決め手段とを有した構成とした(請求項1)。
【0009】
【0010】
【作用】シートは、ロボットのハンドにより掴まれる前
の段階で、一旦、所定の位置に正確に位置決めされる。
【0011】
【実施例】1.構成 シート位置決め装置の全体を示した図1において、符号
3は矩形ブロック状の受け台を示し、シートの下部に設
けられたシートレール(以下、単にレールという。)4
が当接してシートを載置するものである。図1ではシー
ト後部を支える2つの受け台のうち1個はシートに隠れ
て見えないが、合計で4個設けられている。
【0012】符号5は、受け台3に乗せられたシート2
Rのシートバックに当接してシートを受け台上にてシー
トの前後方向つまり、縦方向Yに移動させる縦押し手段
を示している。
【0013】この縦押し手段5は、図2に示すように、
アーム5aの先端部に設けられた押し具5bと、このア
ームの基端側にて該アームと一体的な構成を有するリン
ク5cと、リンク5cの一端側を枢着する止め具6と、
エアシリンダ7等により構成されている。止め具6は移
動台15に固定されている。
【0014】エアシリンダ7のプランジャ7aはリンク
5cの一部に枢着され、エアシリンダ7の他端側は移動
台15から延びた支持部材に枢着されている。
【0015】かかる構成により、エアシリンダを駆動し
てプランジャを突き出せばリンク機構によってアーム5
aは2点鎖線で示すように揺動する。この揺動により、
押し具5bをシートバックに当接させてシート2Rを受
け台3上にてY方向に移動させることができる。
【0016】図1において、縦方向Y上であって、シー
トの各レール4の先端部と対向する位置には縦位置決め
手段9,9がそれぞれ設けられている。これらの縦位置
決め手段9,9は共通の構成を有し、図2、図3に示す
ように不動部材としての軸10に枢着された位置決め片
11と、不動部材に中間部分をピン13により枢着され
たエアシリンダ12等からなる。
【0017】位置決め片11の一部はエアシリンダ12
のプランジャ先端部にピン14で枢着されている。ま
た、この位置決め片11のうち、レールと当接する位置
決め部は軸10を中心とする円周面になっている。
【0018】各受け台3は、共通の移動台15上に固定
されいて、この移動台15は基台16との間に介在する
レール17等の横摺動手段により左右方向、つまり横方
向Xに摺動自在である。
【0019】レール17の下部は基台16に固定され、
レールの上部は移動台15の裏面に設けられたレール嵌
合部(図示省略)に摺動自在に嵌合し、かかる構成によ
り横摺動手段が構成されている。
【0020】図1,図5において、横方向X上、レール
4の一方の側部に対向する位置には、横位置決め手段と
してのストッパー18が不動部材と一体的に設けられて
いる。
【0021】また、このストッパー18と対向する位置
には、レール4の他方の側部に当接してシートを横位置
決め手段側に押動させる横押し手段としての横押し具2
0が位置している。
【0022】この横押し具20は、不動部材上に設けら
れた架台21上に固定されたエアシリンダ19のプラン
ジャの先端に設けられている。なお、架台21と移動台
15との間には、緊縮性のばね22が掛けられていて、
移動台15は常時エアシリンダ側に引く力を受けてお
り、この力による移動台の移動は、図示省略のストッパ
手段により阻止されている。
【0023】図2に示すように、受け台3は前傾してい
る。その傾き角は、水平面に相当するXY平面に対し約
20°である。このように前傾させることにより、車両
搭載姿勢で、重心が後側(シートバック側)に偏ってい
るシートをバランスよく受け台3上に乗せることができ
る。
【0024】2.シートの位置決め動作 本発明にかかるシート位置決め装置は、シートを受けい
れる前において、以下の状態に各部材の状態が整えられ
る。先ず、図2に示すように、エアシリンダ7のプラン
ジャ7aが引っ込んだ状態にあることにより縦押し手段
5が後方に回動した状態となる。
【0025】図3に示すように、位置決め片11につい
てもエアシリンダ12のプランジャを引っ込めることに
より、位置決め片11の押圧部11aを解放状態にする
とともに、円周面部11bをレール4の到来部に位置さ
せておく。
【0026】図1に示すように、エアシリンダ19のプ
ランジャを引っ込んだ状態にして、横押し具20をシー
トのレール4が位置するであろう部位から十分に退避さ
せておく。
【0027】作動1.このような状態の下で、パレット
上のフロントシートはロボットのハンドにより掴まれ
て、本発明にかかるシート位置決め装置に運ばれ、レー
ル4が受け台3上に乗せられる。この乗せられる位置は
比較的ラフでよく、シートのレールが受け台3上にあれ
ばよい。受け台3上にレール部が乗ることにより、鉛直
方向Zについての位置が定まる。
【0028】作動2. 受け台3上に乗せられると、図2に示すように先ず、エ
アシリンダ7が作動し、プランジャ7aが出ることによ
り、アーム5aが回動して押し具5bがフロントシート
2Rのシートバックに当接してシート全体を前方へ押し
動かす。このシートの移動は、レール4が受け台3を滑
ることにより行われる。
【0029】図3、図4に示すようにレール4の前端部
が位置決め片11の円周面部11bに当接した時点で、
その状態を検知した図示省略のスイッチからの信号によ
り、エアシリンダ7の駆動は停止する。但し、押し具5
bによる押圧状態は継続している。
【0030】レール前端部が位置決め片11に押し当て
られることにより、シートの縦方向Yの位置が定まる。
【0031】作動3.図2、図3においてエアシリンダ
12を駆動して、位置決め片11を軸10の周りに回動
させることにより、図4に実線で示すように、レール4
の前端部を上から押さえる。この押さえにより、シート
は受け台上に固定される。
【0032】作動4.図5において、エアシリンダ19
を作動させて横押し具20をレール4に押し当て、さら
にエアシリンダ19のプランジャを突き出すことにより
フロントシート2Rは移動台15と共に横方向Xに移動
される。
【0033】この移動は、図5に示すように外側(ドア
側)のレール4がストッパー18に当接するまで行われ
る。ストッパー18にレール4を当接させることによ
り、フロントシート2Rの横方向Xでの位置が定まる。
【0034】以上により、フロントシートの空間上での
位置が特定の位置に設定される。
【0035】従って、本発明にかかるシートの位置決め
装置を、シート搬入対象としての車体位置との関係で特
定の位置に設定しておけば、当該シートの位置決め装置
にシートを位置決めした段階で、そのシートは車体との
関係が予定された特定の空間位置に定まることとなる。
【0036】よって、たとえパレット自体の精度や、パ
レット上におけるシートの位置精度が出ていなくても、
本発明に係るシート位置決め装置により位置決めされた
状態のシートはライン上の所定位置に停止している車体
との位置関係が精度よく管理されていることになる。
【0037】このように、シートの位置決め装置上にて
シートの位置が精度よく定まれば、この定められたルー
トを辿ってシートを車室内に搬入する自動自動機械、ロ
ボット等によるシートの自動搬入が可能となる。
【0038】また、シートのメーカーからの納入時にお
けるパレット上でのシートのばらつきがあっても、従来
通りのばらつきのままで、特に供給パレット等の精度に
ついて厳しい精度を要求することなく、シートの自動搬
入が可能となる。
【0039】本例では、シートのレールを位置決めの基
準としている。シートのレールは、車種の違いに拘ら
ず、おおよその形状、大きさ、位置関係等がにているの
で、同一のシート位置決め装置によって、種々のシート
に対応することが可能である。
【0040】3.ラインでの適用例 図6において、一対のフロントシート2R,2Lはシー
ト供給手段としてのシートの搬送ライン23上を矢印方
向に送られるようになっている。この搬送ラインの端部
に近接して旋回台24が配置されており、ライン上を流
れてくるパレット1を受けとり、これをロボットの掴み
やすい状態にするため、実線で示す状態まで90゜回転
させる。この旋回台24もシート供給手段の一部をな
す。
【0041】車体搬送手段としての車体搬送ライン25
は、シート搬送ライン23と平行に設けられていて、車
体26−1、車体26−2は矢印で示すように、パレッ
ト1が搬送される向きと逆向きに送られるようになって
いる。
【0042】これらの車体は、台車100(図7参照)
に乗せられて、車体搬送ラインのレール上を走行するよ
うになっている。車体搬送ライン25にそって、所要の
間隔をおいて、車体に対する作業を施す作業ステーショ
ンが設けられている。
【0043】これらの作業ステーションの中、車体内に
シートを搬入する作業を行うのがシート搬入ステーショ
ンであり、図6において符号26−2で示す車体の位置
及びその周辺領域が当該ステーションに該当し、この図
示の位置にて車体は停止されるように制御され、シート
の搬入作業が終了すると、矢印で示す向きに送られ、次
の作業ステーションに搬送されるようになっている。
【0044】図6に示すように、シート搬送ライン23
は、車体搬送ライン25について矢印で示す車体流れ方
向を横切る方向の一側、つまり、車体流れ方向の下流に
向かって左側に位置している。
【0045】シート搬入ステーションにおいて、車体搬
送ライン25を間にして同ラインを横切るようにして対
向する関係にて、シート搬送ライン23の設けられてい
る側の反対側には第1のロボット27、シート搬送ライ
ン23の設けられている側には第2のロボット28がそ
れぞれ配置されている。
【0046】第1のロボット27は右のフロントシート
2Rを車体に搬入するためのものであり、第2のロボッ
ト28は後述するように、左右の各シートを旋回台24
から取り出し、一旦、所定位置に置く働きをも有してい
る。
【0047】また、シート搬送ライン23の端部付近、
つまり、第2のロボット28の近傍には、左のフロント
シート2L用のシート位置決め装置31が定置されてい
る。
【0048】車体搬送方向上、第2のロボット28と旋
回台24との間の位置には、シート移送手段としてのク
ロスレール29が設けられている。
【0049】クロスレール29は、図6、図8に示すよ
うに、フレームベース29−1と、スライドビーム29
−2とからなる。フレームベース29−1は、床面に固
定されていて、上面に摺動用のレール29−1Dを有す
る架台状の構造体である。
【0050】スライドビーム29−2は、フレームベー
ス29−1のレール29−1Dに摺動自在に嵌合してい
る可動体であり、その先端部の上面にシート位置決め装
置30を載置している。これら、フレームベース29−
1、スライドビーム29−2は何れも、車体搬送ライン
25(図6参照)を横切る方向である矢印Aで示す方向
に長さを有し、スライドビーム29−2はA方向に進退
移動する。
【0051】この移動に際しての摺動嵌合部を説明した
図9(図8の2点鎖線円内の拡大図)において、符号2
9−2Uはスライドビーム29−2の下面に一体的に設
けられた凹状の可動体、符号29−1Dはフレームベー
ス29−1の上面に固定された凸状のガイド、をそれぞ
れ示す。
【0052】図9に示すように、スライドビーム29−
2の側部にはA方向に長さを有するラック29−2Lが
固定されている。一方、フレームベース29−1側に
は、減速装置付きのモーター29−1Mが固定されてい
て、このモーターの軸に固定された歯車Gがラック29
−2Lに噛み合わされている。
【0053】よって、モーター29−1Mを駆動するこ
とにより、ラック29−2Lと共にスライドビーム29
−2は車体搬送ラインの車体搬送領域を通って進退移動
される。スライドビーム29−2先端部には、シート位
置決め装置30が定置されている。
【0054】このシート位置決め装置30は、原位置に
おいて、図6、図7に実線で示すように車体搬送ライン
25から退避した定位置にある。
【0055】スライドビーム29−2の移動域は、車体
搬送ライン25を横切る関係にあるので、両者が干渉し
ないように、両者は互いに空間的にずれた関係に設定さ
れている。
【0056】図7、図10に示すように、スライドビー
ム29−2の後退時における位置決め制御は、フレーム
ベース29−1の後端部において、その側部より立ち上
げた架台50上に配置した近接スイッチSW−1、SW
−2、SW−3及び、これらの近接スイッチの近傍をス
ライドビームと共に通過するように29−2と一体的に
設けたドグ51との組み合わせを用いて行うようにして
いる。
【0057】かかる構成では、スライドビーム29−2
が後退していき、近接スイッチSW−1がドグ51を感
知すると、モーター29−1Mの電源が切られる。さら
に、慣性によりスライドビーム29−2が後退方向に進
行し、近接スイッチSW−2がドグ51を感知すると、
モーター29−1Mのブレーキが作動し、その位置にて
スライドビームは後退を停止する。
【0058】近接スイッチSW−3は、非常用として機
能するものであり、該スイッチがドグを検知したとき
は、ランプ、ブザー等により、作業者に警告を出すよう
にしている。
【0059】なお、図示は省略したが、スライドビーム
の前進時における位置決め制御用として、フレームベー
スの前端部においても、前記後端部における構成に準じ
て、近接スイッチが設けられ、又、スライドビームには
ドグが配置されている。
【0060】フレームベース29−1の前後端部には、
それぞれ、ストッパ51、52が設けられている。スト
ッパ51は、クッション60を介してスライドベース2
9−2の後端を突き当てるためのものであり、ストッパ
52もクッション60を介して衝合片53を突き当てる
ためのものである。
【0061】これらは何れも、スライドベースが異常に
オーバーランした際に、クッションを介してストッパに
衝合部材を衝合させて停止させようとするものであり、
かかる停止時において、近接スイッチSW−3が作動し
て警告を出すことになる。
【0062】図6に示すように、旋回台24はパレット
1の送り込み状態において、シート搬送ライン23の延
長上に2点鎖線で示す状態に設定されている。パレット
が旋回台24上に移動すると該旋回台24は90゜回動
して実線で示す状態となり、回動を停止する。シートの
搬入に際しては、図6に実線で示すように90゜旋回し
た状態にある旋回台24上の左のフロントシート2Lは
第2のロボット28によって該ロボット28の近傍に定
置されたシート位置決め装置31上に一旦、移送され
て、該シート位置決め装置31上に位置決めされる。
【0063】一方、旋回台24上の右のフロントシート
2Rは、第2のロボット28によってスライドビーム上
のシート位置決め装置30上に移送されここで位置決め
される。
【0064】シート位置決め装置31上のフロントシー
ト2Lは、第2のロボット28により、掴み直されて、
停止している車体26−2の所定の位置に搬入される。
一方、該位置決め装置30上のフロントシート2Rは、
シート搬送ステーションにて停止している車体26−2
の前方位置を通って、図7に2点鎖線で示すように第1
のロボット27側の規定位置に移送される。なお、シー
ト搬入ステーションを車体26−2の後方位置に設定す
ることもできる。
【0065】この規定位置は、第1のロボット27によ
る作業容易性、レイアウト等を考慮して具体的に設定さ
れるものとする。
【0066】そこで、フロントシート2Rは第1のロボ
ット27によりシート位置決め装置30から取り出され
車体26−2内に搬入される。空になったシート位置決
め装置30はモーター29−1Mの駆動によりスライド
ビームと共に復動されて、図6、図7に実線で示す位置
に戻り、次のフロントシートの搬入に備えらえる。
【0067】このようにシート位置決め装置30は、図
示省略の手段により、ロボット28の近傍であって実線
で示す「降ろし位置」から、車体搬送ライン25を越え
た位置にて2点鎖線で示す「掴み位置」まで往動、停
止、復動、停止の制御がなされるようになっている。
【0068】シートの車室内搬入のプロセスを説明す
る。旋回台24はシートの搬送ライン23の延長上に2
点鎖線で示すごとく設定されている。パレットが旋回台
24上に移動すると該旋回台24は90゜回動して実線
で示す状態となり、回動を停止する。
【0069】この状態の下でロボット28が作動して右
のフロントシート2Rをシート位置決め装置30上に運
搬する。運搬されたフロントシート2Rはシート位置決
め装置30上に固定される。一方、左のフロントシート
2Lはロボット28によりシート位置決め装置31上に
運搬され、該シート位置決め装置上に固定される。
【0070】フロントシート2Rを乗せたシート位置決
め装置30は図6において実線で示す降ろし位置から2
点鎖線で示す掴み位置まで移動し、停止する。
【0071】つまり、シート位置決め装置はこの位置に
定置される。また、シートの搬入対象としての車体26
−2は、シートの搬入位置として予め定められた図示の
位置にて停止して待機している。
【0072】図3において、ロボット27のハンド27
Hにはエアシリンダ32が設けられており、このエアシ
リンダの先端部にはピン33が設けられている。
【0073】また、レール4には車体への取り付け用の
穴が形成されている。このレールのうちドア側のレール
であって、かつ前端側の取り付け穴34に対向してピン
33が位置している。
【0074】ハンド27Hがフロントシート2Rを位置
決めした状態でエアシリンダ32を駆動すると、ピン3
3が突き出てレール4に形成された車体への取り付け穴
34に嵌合する。
【0075】これにより、シート位置決め装置上で位置
決めされたフロントシートとロボットのハンドとの位置
関係が定まる。次いで、ハンド27Hでフロントシート
をクランプする。
【0076】このクランプに際しては、既にピン33が
嵌合しているので、ハンド27Hのクランプ力が加わる
ことによりフロントシートが多少変形することがあって
も、該ハンドとフロントシートとの位置ずれが生じるこ
とがない。
【0077】こうして、ハンド27Hによってフロント
シート2Rを掴んだら、シート位置決め装置によるフロ
ントシートのクランプを解除し、ハンドによりフロント
シートを持ち上げて図6に示すように、フロントシート
を車室内に搬入し、ピン33の位置を車室内の取り付け
穴に合致させ、締結手段で締め付けることにより、フロ
ントシートは車室内に取り付けられる。左のフロントシ
ート2Lについてもこれに準じた手順で行われる。
【0078】
【発明の効果】本発明により、シートはパレット上から
移しかえられて、ロボットのハンド等により掴まれる前
の段階で、一旦、所定の位置に正確に位置決めされるの
で、シートを納めたパレットの精度やパレット上でのシ
ートの位置について位置精度にばらつきがあっても、そ
のことは自動化の障害要因とはならず、シートの車室内
搬入作業を自動化することが可能となる。さらに、受け
台を前傾させた構成を採用することで、縦押し手段の重
量負担を軽減すると共に、位置決め作動におけるシート
レール前端の浮き上がりを防止し正確な位置決めを行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート位置決め装置の斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る、シート位置決め装置の側面図で
ある。
【図3】ロボットのハンドとシートとの関係位置を定め
る手段を説明した部分断面図である。
【図4】本発明に係る、縦位置決め手段としての位置決
め片の動作を説明した図である。
【図5】本発明に係る、シート位置決め手段にフロント
シートを搭載した状態で正面から見たときの図である。
【図6】本発明に係る、シート位置決め手段を自動車の
組立ラインに配置した場合の構成を説明した平面図であ
る。
【図7】クロスレールの正面図である。
【図8】クロスレールの側面図である。
【図9】クロスレールとシート位置決めとの摺動案内部
の部分説明図である。
【図10】クロスレール後端部の平面図である。
【図11】従来技術において、手作業によりフロントシ
ートを車体内に搬入する様子を説明した図である。
【符号の説明】
3 受け台 5 縦押し手段 9 縦位置決め手段 17 (横摺動手段としての)レール 18 (横位置決め手段としての)ストッパー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部にシートレールが設けられたシートを
    車体内に搬入するに先立ち、所定の位置に位置決めする
    車体内搬入前のシート位置決め装置であって、 前記シートレールが当接して前記シートを載置すると共
    に車両搭載姿勢で重心がシートバック側に偏っているシ
    ートの重心を受け台上に載置した姿勢でシートの前方向
    に移動させて安定させるべく前傾させた受け台と、 前記受け台上の前記シートのシートバックに当接して前
    記シートを前方向に移動させる縦押し手段と、 前記縦押し手段により移動させられた前記シートレール
    の前端と当接して前記シートの縦方向の位置決めをする
    縦位置決め手段と、 前記受け台上の前記シートレールの一方の側部に当接し
    て前記シートを横方向に移動させる横押し手段と、 前記横押し手段により移動させられた前記シートレール
    の他方の側部と当接して前記シートの横方向の位置決め
    をする横位置決め手段とを有したことを特徴とする車体
    内搬入前のシート位置決め装置。
JP5046395A 1993-03-08 1993-03-08 車体内搬入前のシート位置決め装置 Expired - Fee Related JP2891022B2 (ja)

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