JP2890201B2 - 電飾看板用マーキングフィルムの製造方法 - Google Patents

電飾看板用マーキングフィルムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気照明による透過光で色彩を表出するよ
うにした看板に用いるマーキングフィルムに関する。
〔従来の技術〕
屋外広告等には電飾看板が多く用いられている。この
電飾看板は、表面を透光性板材で構成したボックス内に
電力光源を設け、その照明の透過光により透光性板材表
面に設けた色彩、文字等の表示体を通してこれらを表出
できるようにしたものである。
このような電飾看板においては、着色フィルムを表示
体にする、いわゆるマーキングフィルムを用いることが
行われている。ところで、このような看板用のマーキン
グフィルムにおいては、電飾看板の内部からの照明の無
い反射光で見た色彩と、内部照明によって透過光で見た
場合の色彩が大きく異なることが多い。
これは、通常、反射光で見る場合の色彩は着色フィル
ムの表面で反射された色を感知するに過ぎないが、透過
光で見た場合は着色フィルムの厚さを通った光により色
彩が感知されるため、色彩に黄見、赤見、緑見又は青味
があると、これらが強調されて見え、反射光で見る場合
とは大きく異なった色調として感知されるからである。
このため、電飾看板などの用途に用いられる着色フィ
ルムは、隠蔽率を高くして透過光の強度を弱め、透過光
を暗くして黄味、赤味、緑味又は青味が強く現れないよ
うにしたものが多い。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このように着色フィルムの隠蔽率を高
めても反射光による色彩と、透過光による色彩は異なっ
て見え、その改善が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、透過光により
黄味、赤味、緑味又は青味のいずれかをもつ色彩を表出
する着色フィルム層と、該着色フィルム層にこの着色フ
ィルム層の該当する黄味、赤味、緑味又は青味のいずれ
かと補色関係にある色彩の補色層を有するマーキングフ
ィルムに、透明接着剤を塗布した剥離紙を貼り合わせ、
該剥離紙を剥がし、該透明接着剤側を看板の透光性の披
着体に貼り合わせて使用する電気照明による透過光で色
彩を表出する電飾看板用マーキングフィルムの製造方法
であって、上記着色フィルム層及び補色層は溶剤を含有
する着色ゾルをコーティングした後に加熱による乾燥を
行なってゲル化させるフィルム成形法で、着色フィルム
層と補色層を二層積層させ、ついで加熱処理を行なうこ
とにより形成する電飾看板用マーキングフィルムの製造
方法を提供するものである。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明のマーキングフィルムは、着色フィルムに補色
層を設けたもので、補色層の形成は、着色フィルムと
同様の方法で作成したフィルムを接着剤を用いてラミネ
ート(貼合・ダブリング等)する。フィルムの形成方法
は、カレンダリング法、ゾルキャスト法、押出し法等の
標準的フィルム形成法によるもの全てが可能であり、特
にその形成方法は問わない。ゾルキャスト法、すなち
着色ゾルをコーティングした後に乾燥、ゲル化させるフ
ィルム成形法で、着色フィルムと補色層を二層積層す
る。粘着剤に補色関係の色彩を持つ顔料、染料を配合
し、この粘着剤により着色フィルムを看板の披着体に接
着させ、粘着剤層を補色層とする等の方法が可能であ
る。
透過光で色彩を見る場合には、カレンダリング法で
は、カレンダー加工時に現れる樹脂の流(フローマー
ク、バンクマーク等と言う)が強く、大版の看板などで
は、この模様が出て好ましくないことがある。また、粘
着剤を着色する方法は最も簡単で好ましい方法である
が、着色剤が粘着剤中から例えばプラスチック製の披着
体に拡散・汚染したり、粘着剤の所定の性能を阻害した
りする場合があり、限られた着色剤の使用しかできない
場合がある。
以上から、本発明においてはゾルキャスト形成方法に
よりフィルムを作製する方法を採用する。
〔作用〕
着色フィルムの色彩の黄味、赤味、緑味又は青味と補
色関係にある色彩の補色層を着色フィルムに併用する
と、着色フィルムの色彩の該当する黄味、赤味、緑味又
は青味のいずれかが補色の色彩により、透過光を白色化
する。
このような着色フィルムと補色層を溶剤を含有する着
色ゾルを使用したゾルキャスト法により形成すると、そ
の積層体は薄いフィルムとして形成できる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を説明する。
実施例 1 (赤味のブラックを補色により調整する例) ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 (ゼオン121日本ゼオン社製) ポリエステル系可塑剤 15重量部 (ポリサイザーW−305ELS、大日本インキ化学工業
(株)製) バリウム−亜鉛系金属石鹸 1重量部 (大日本インキ化学工業(株)製) 酸化チタン系顔料 7重量部 (大日本インキ化学工業(株)製) カーボン系顔料 0.5重量部 (大日本インキ化学工業(株)製) 希釈用溶剤 40重量部 (キシレン 三菱石油(株)製) 上記配合物をラボミキサーで十分撹拌の後、真空脱泡
機(真空度70mmHg)で十分脱泡した塩化ビニル樹脂組成
物(A)を得た。
また、シアニンブル−系顔料(大日本インキ化学工業
(株)製)を1重量部追加した以外は上記と同様にして
塩化ビニル樹脂組成物(B)を得た。
上記塩化ビニル樹脂組成物(A)を加熱溶融した後、
厚さが40μmになるようにキャスティングした後、さら
にその上に加熱溶融した塩化ビニル樹脂組成物(B)を
厚さが30μmになるようにキャスティングした。この
後、190℃で3分間加熱して電飾看板用マーキングフィ
ルムを得た。
次に透明アクリル系接着剤(大日本インキ化学工業
(株)製)のトルエン溶液を乾燥後の塗布量が30g/m2
なるように剥離紙上に塗布した。これを80℃で2分間乾
燥した後、上記電飾看板用マーキングフィルムに接着剤
側を貼り合わせ、剥離紙付電飾看板用マーキングフィル
ムを得た。
使用に当たっては、上記剥離紙を剥がし、接着剤側を
看板の透明披着体に貼り合わせる。
比較例1 上記実施例1において、塩化ビニル樹脂組成物(B)
を使用せず、上記透明アクリル系接着剤にブルーグレー
系シアニン顔料を混合した接着剤を用いた以外は同様に
して、塩化ビニル樹脂組成物(A)のキャスティングフ
ィルムに剥離紙を着色接着剤により貼りつけた剥離紙付
電飾看板用マーキングフィルムを得た。
比較例2 実施例1において、塩化ビニル樹脂組成物(B)を使
用しなかった以外は同様にして剥離紙付電飾看板用マー
キングフィルムを得た。
比較例3 実施例1において、塩化ビニル樹脂組成物(A)にこ
の実施例1で用いた顔料(酸化チタン系顔料、カーボン
系顔料、シアニンブルー系顔料)を全て同時に混合して
キャスティングフィルムを得、これに剥離紙を同様に貼
り合わせて剥離紙付電飾看板用マーキングフィルムを得
た。
上記実施例1、比較例1〜3について、剥離紙を剥が
し、ガラス板に貼り合わせた反射光による色彩、透過光
による色彩、粘着力等を測定した結果を以下の表に示
す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、透過光により黄味、赤味、緑味又は
青味のいずれかを持つ色彩をその該当する補色により調
整するようにしたので、透過光による色彩からこれらの
黄味、赤味、緑味又は青味のいずれかの影響をなくすこ
とができ、これにより視認できる反射光と透過光による
色彩の差を小さくすることができ、電飾看板用マーキン
グフィルムの色彩の設計と実際の効果を一致させること
ができる。
このような電飾看板用マーキングフィルムを、溶剤を
含有する着色ゾルを使用したいわゆるゾルキャスト法に
より形成し、その際加熱による乾燥を行ない溶剤を揮発
させながらゲル化させるフィルム成形法で、着色フィル
ム層と補色層を二層積層させ、ついで加熱処理を行なう
ようにし、さらに透明着色剤を塗布した剥離紙を設けて
その剥離紙を剥がして使用できるようにしたので、加熱
乾燥により溶剤を揮発させながら行なうゲル化やそのゲ
ル化したフィルムの積層体の加熱処理は、その積層した
フィルムを均一化することができるとともに、薄いフィ
ルムとして形成でき、しかも剥離紙を設けたことと相ま
って、独立に製造、流通できる製品として提供でき、具
体的用途に応じて個々の透光性の披着体にいつ、どこで
も剥離紙を剥がすだけで簡単に貼着して使用でき、かつ
透過光で色彩を表出するという性能を良く発揮して使用
でき、その透光性の披着体もその種類、厚さを任意に選
択することができるから、多種多様の電飾看板に適した
マーキングフィルムを提供することができる。
また、溶剤を含有するゾルを用いたゾルキャスト法に
よる利点、すなわちカレンダリング法のようにフローマ
ーク、バンクマーク等が表れるということがなく、ま
た、貼着剤を着色する方法のように着色剤が透光性の披
着体に拡散・汚染したり、その貼着力を害したり、その
着色剤が限られる等の問題がなく、また、溶剤を含有せ
ず可塑剤を多くせざるを得ないようなゾルを用いたゾル
キャスト法のように、長期の使用により可塑剤の移行と
ともに2層の積層フィルムの界面に色の混合が起こった
り、可塑剤が透光性の披着体に拡散・汚染する等の問題
のない優れた電飾看板用マーキングフィルムを提供する
ことができる。
フロントページの続き (72)発明者 井上 優子 愛知県小牧市小牧2―41―201 (56)参考文献 特開 昭63−51978(JP,A) 実開 昭57−100782(JP,U) 実開 昭51−7178(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過光により黄味、赤味、緑味又は青味の
    いずれかをもつ色彩を表出する着色フィルム層と、該着
    色フィルム層にこの着色フィルム層の該当する黄味、赤
    味、緑味又は青味のいずれかと補色関係にある色彩の補
    色層を有するマーキングフィルムに、透明接着剤を塗布
    した剥離紙を貼り合わせ、該剥離紙を剥がし、該透明接
    着剤側を看板の透光性の被着体に貼り合わせて使用する
    電気照明による透過光で色彩を表出する電飾看板用マー
    キングフィルムの製造方法であって、上記着色フィルム
    層及び補色層は溶剤を含有する着色ゾルをコーティング
    した後に加熱による乾燥を行なってゲル化させるフィル
    ム成形法で、着色フィルム層と補色層を二層積層させ、
    ついで加熱処理を行なうことにより形成する電飾看板用
    マーキングフィルムの製造方法。
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