JP2890085B2 - コークス炉移動機械の台車昇温防止装置 - Google Patents
コークス炉移動機械の台車昇温防止装置Info
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Description
車昇温防止装置にかかるもので、とくにコークス炉移動
機械(ないしは、通称「ガイド車」))における各種作
業時に発生するガスおよび粉塵を補集する際の台車部分
の温度上昇を抑制するコークス炉移動機械の台車昇温防
止装置に関するものである。
移動機械に装備した炉蓋取外し機による炉蓋取外し時
や、コークス炉の反対側に装備した押出し機(プッシャ
ーロッド)によるコークス押出し時に発生するガスおよ
び粉塵を補集することによって公害防止を図っている。
によるコークスガイド車の集塵装置においては、ガイド
車の上部を覆うように窯口集塵フードを設け、この窯口
集塵フードをダクトを介して集塵用ブロワーに接続し、
コークス炉移動機械による各種作業時に集塵用ブロワー
を駆動して、ガイド車の上部との間の空隙から窯口集塵
フード内に外気を取り入れることにより、この外気とと
もにガスおよび粉塵を補集するものである。
を上げるために、ガイド車の上部を覆うのみならず、台
車全体に台車フードをカバーすることが考えられるが、
こうした場合にはより大きな空間部分を覆うことになる
ので、台車フードの密閉性を高める必要がある。
るために外気の侵入間隙を減少させると、コークスの窯
出し作業にともなってこの台車フード内の温度が異常に
上昇し、台車に装備してある各種アクチュエータ等の作
動に悪影響を及ぼす問題がある。
ァンを直接搭載する構造も考えられるが、コークス炉移
動機械の重量の制限上およびスペースの制限上からこの
ファンの容量を十分に大きくすることは困難であるた
め、望むような外気導入性能を得ることができない。
台車昇温防止装置においては、集塵用ブロワーの作動タ
イミングおよびその風量の決定などについて明確な分析
が行われていないため、コークス炉移動機械による作業
の開始から終了まで集塵用ブロワーによる吸引を単調に
行っており、従来の機構に簡単な変更を加えることによ
り昇温防止機能を向上させることが困難であった。
諸問題にかんがみなされたもので、コークス炉移動機械
による各種作業時において、コークス炉移動機械に重量
上およびスペース上の負担をかけることなく、台車部分
の温度上昇を抑制可能なコークス炉移動機械の台車昇温
防止装置を提供することを課題とする。
クス炉移動機械の台車全体に台車フードを覆うととも
に、この台車フードを地上の集塵ブロワーに接続するこ
とにより台車フード内を負圧にすることに着目したもの
で、第一の発明は、コークス炉に沿って移動しこのコー
クス炉に対して各種作業を行うコークス炉移動機械の台
車の温度上昇を防止するコークス炉移動機械の台車昇温
防止装置であって、上記台車を囲むとともに台車吸引口
を設けた台車フードと、この台車吸引口に接続する台車
集塵ダクトと、この上記台車集塵ダクトに接続する地上
集塵ダクトと、この地上集塵ダクトに接続する地上集塵
ブロワーと、を有し、この地上集塵ブロワーの駆動によ
り、上記台車フード内に外気を取り入れることを特徴と
するコークス炉移動機械の台車昇温防止装置である。
消火車を囲むとともに消火車吸引口を設けた消火車フー
ドを設け、この消火車フードもこれを台車集塵ダクトに
接続し、上記地上集塵ブロワーの駆動により、上記台車
フードおよび消火車フード内に外気を取り入れることを
特徴とするコークス炉移動機械の台車昇温防止装置であ
る。
車吸引口を設けた台車フードと、消火車を囲むとともに
消火車吸引口を設けた消火車フードとを切り替えるため
の切替えダンパーを有し、上記地上集塵ブロワーの駆動
により、上記台車フードおよび消火車フード内に外気を
取り入れることを特徴とするコークス炉移動機械の台車
昇温防止装置である。
きに上記台車フード内のみに外気を取り入れるように上
記切替えダンパーを切り替えることができる。
出すときに上記消火車フード内に主に外気を取り入れる
ように上記切替えダンパーを切り替えることができる。
るときに上記台車フード内のみに外気を取り入れるよう
に上記切替えダンパーを切り替えることができる。
車吸引口を設けた台車フードと、消火車を囲むとともに
消火車吸引口を設けた消火車フードと、この消火車吸引
口および上記台車吸引口に接続する台車集塵ダクトと、
上記コークス炉の窯口に対向させる窯口集塵ダクトと、
この窯口集塵ダクトおよび上記台車集塵ダクトに接続す
る地上集塵ダクトと、この地上集塵ダクトに接続する地
上集塵ブロワーと、上記台車フードと消火車フードとを
切り替えるための切替えダンパーと、を有し、上記地上
集塵ブロワーの駆動により、上記台車フードおよび消火
車フード内に外気を取り入れるとともに上記窯口付近か
ら上記窯口集塵ダクト内に外気を取り入れることを特徴
とするコークス炉移動機械の台車昇温防止装置である。
止装置においては、台車内の温度上昇対策として、とく
に第一の発明では、台車を囲む台車フードに吸引口を設
け、この吸引口に台車集塵ダクトを接続し、この台車集
塵ダクトに地上集塵ダクトを接続して、この地上集塵ダ
クトを経て、地上集塵ブロワーにより、主にコークス炉
との間の空隙から台車フード内に外気を取り入れるよう
にしたので、台車フード内の熱気を外部に排出すること
が可能となり、内部の温度上昇を抑制可能である。
に、消火車を囲む消火車フードを設け、この消火車フー
ドもこれを台車集塵ダクトに接続し、上記地上集塵ブロ
ワーの駆動により、上記台車フードおよび消火車フード
内に外気を取り入れることができる。
ドとを切り替えるための切替えダンパーを有し、上記地
上集塵ブロワーの駆動により、上記台車フードおよび消
火車フード内に最適なタイミングで外気を取り入れるこ
とができる。
炉蓋の熱が台車フード内の主要な熱源であるので、炉蓋
取り外し時に台車フード内の熱気を外部に排出するよう
に切替えダンパーを切り替えた上で外気導入を行えば、
効率的に台車フード内の温度上昇を抑制することができ
る。
上記台車吸引口に接続する台車集塵ダクトと、上記コー
クス炉の窯口に対向させる窯口集塵ダクトとを地上集塵
ダクトに接続し、上記地上集塵ブロワーの駆動により、
上記台車フードおよび消火車フード内に外気を取り入れ
るとともに上記窯口付近から上記窯口集塵ダクト内に外
気を取り入れることができるので、コークス炉移動機械
の各種作業のわたって集塵とともに昇温防止を図ること
が可能である。
動機械の台車昇温防止装置を図面にもとづき説明する。
温防止装置1の平面図、図2は図1のII−II線断面
図、図3は図1のIII−III線断面図、図4は図1
のIV−IV線断面図であって、コークス炉移動機械の
台車昇温防止装置1は、台車フード2と、消火車フード
3と、台車フード2および消火車フード3に接続する一
対の台車集塵ダクト4と、窯口集塵ダクト5と、地上集
塵ダクト6と、地上集塵ブロワー7と、消火車フード3
および台車集塵ダクト4の接続部分に設けた切替えダン
パー8(図2)とを有する。
に沿って設けた走行用レール10上を走行する台車11
全体を(ただしコークス炉9に面する側およびコークス
押出し作業に必要な窓部分など各種作業に必要な最低限
の部分は開放状態として)カバーし、内部で発生するガ
スおよび粉塵を集塵可能としている。
く走行用レール10上を走行するコークス炉移動機械1
2に対して移動可能にこれを設けてあり、台車フード2
はコークス炉移動機械12に対して固定的にこれを取り
付けてある。
取外し機(リフター)13と、炉蓋枠掃除機(クリーナ
ー)14と、前後進のみを行うガイドケージ15とを設
け、コークス炉9の窯口16から炉蓋17を取り外して
反対側のコークス押出し機(プッシャーロッド)18に
よりコークス炉室19内部から押し出されてくるコーク
スCをガイドケージ15により受けるようになってい
る。
機(クリーナー)20を設け、コークス押出し作業中に
炉蓋17の掃除を行う。
台車移動用アクチュエーター21を設け、台車11全体
をコークス炉移動機械12に対して相対的に移動可能と
し、炉蓋取外し機13、炉蓋枠掃除機14およびガイド
ケージ15などの各種作業機械をコークス炉9の窯口1
6に合わせることができるようにしてある。
向に沿って設けた他の走行用レール22上を走行する消
火車23を上方からカバーし、コークスCを押し出し中
に消火車23内部で発塵する発生するガスおよび粉塵を
集塵可能としている。
に設けるもので、台車フード2の上部に形成した台車吸
引口24にこれを接続するとともに、消火車フード3の
上部に形成した消火車吸引口25にもこれを接続する。
えダンパー8を設けるとともに、シリンダーなどによる
ダンパー切替え用アクチュエーター26によりこれを回
動駆動するようになっている。このダンパー切替え用ア
クチュエーター26の駆動制御は、制御機器27により
これを行う。
16に対向して窯口16付近からの集塵を行うものであ
る。なお、とくに図1および図3に示すように、窯口集
塵ダクト5とコークス炉9との当接部分での窯口16の
上方部には、回動可能な窯口覆い部材28を設けること
により窯口16からのガスおよび粉塵を効率的に窯口集
塵ダクト5内に取り込み可能としてある。
よび窯口集塵ダクト5からの集塵空気をまとめて外部に
排出するものである。
昇温防止装置1は、集塵装置29をも構成するものであ
り、台車11の炉蓋取外し機13によりコークス炉9の
炉蓋17を取り外し、台車移動用アクチュエーター21
により台車11を移動してコークス案内用のガイドケー
ジ15を窯口16の炉口に当てがった上で、コークス押
出し機18によりコークスCを押し出し、ガイドケージ
15を介して消火車23に排出する。
り炉蓋17を清掃する。
クス炉移動機械の台車昇温防止装置1を装備しないとき
の台車フード2内の温度の時間変化を表し、図6は、本
発明によるコークス炉移動機械の台車昇温防止装置1を
装備した場合の台車フード2内の温度の時間変化を表
す。
て台車フード2内の温度は急上昇し、コークス押出し作
業時においてはそれほど温度変化はなく、最後の炉蓋取
付け作業時においては次第に温度が下がってゆく。
の炉蓋17の熱がこのような急激な温度上昇ないし温度
変化の主要な要因であることが判明した。
置1においては、こうした台車フード2内の温度の時間
変化の分析にもとづいて、とくに炉蓋取り作業時に温度
が急上昇することにかんがみ、この炉蓋取り作業時に台
車フード2内に外気を導入可能としてある。
取り作業時に切替えダンパー8を切り替えることによっ
て、台車フード2と地上集塵ダクト6とを連通させると
ともに消火車フード3を地上集塵ダクト6に連通させ
ず、より強力に吸引を行うようにする。
図2に点線で示す位置に切替えダンパー8を切り替える
ことにより、消火車フード3と地上集塵ダクト6とを連
通させる。
作業時における集塵とともに温度の上昇が防止され、コ
ークス押出し作業時においては消火車フード3に外気吸
引することにより窯出し中に発生するガスおよび粉塵を
捕集するとともに、台車フード2内の温度上昇を抑制可
能である。
を「脱」からガイドケージ15を「着」まで)、コーク
ス押出し作業時、および炉蓋取付け時(ガイドケージ1
5を「脱」から炉蓋17を「着」まで)における窯口集
塵ダクト5の窯口集塵風量、消火車フード3の押出し集
塵風量、および台車フード2の台車昇温防止風量の一例
をそれぞれ示す図表である。
口集塵ダクト5の窯口集塵風量はコークス炉移動機械1
2の作業中これを一定としてあるが、消火車フード3の
押出し集塵風量としてはコークス押し出し中のみこれを
所定量とし、台車フード2の台車昇温防止風量としては
炉蓋取り作業時および炉蓋取付け時に最大量としてい
る。
には台車フード2内の温度上昇を防止するための吸引風
量の大部分は、押し出し中に発塵するガス補集に使用さ
れるため、台車フード2内の昇温防止用にはあまり機能
していない。
を台車フード2に接続することにより、窯口16からの
窯口集塵の風量を制限するとともに、台車フード2内の
昇温防止に振り替えるように構成してもよい。
ドと地上集塵ダクトとを接続可能とすることにより台車
フード内に外気導入可能としたので、とくに炉蓋を取り
外し時の昇温を防止し、台車フード内の台車に装備した
各種機器への熱影響を回避しこれら各種機器の機能を保
持させることができる。
台車昇温防止装置1の平面図である。
備しないときの台車フード2内の温度の時間変化を表す
グラフである。
備した場合の台車フード2内の温度の時間変化を表すグ
ラフである。
ケージ15を「着」まで)、コークス押出し作業時、お
よび炉蓋取付け時(ガイドケージ15を「脱」から炉蓋
17を「着」まで)における窯口集塵ダクト5の窯口集
塵風量、消火車フード3の押出し集塵風量、および台車
フード2の台車昇温防止風量の一例をそれぞれ示す図表
である。
ー) 27 制御機器 28 窯口覆い部材 29 集塵装置 C コークス
Claims (1)
- 【請求項1】 コークス炉に沿って移動しこのコーク
ス炉に対して各種作業を行うコークス炉移動機械の台車
の温度上昇を防止するコークス炉移動機械の台車昇温防
止装置であって、 前記台車を囲むとともに台車吸引口を設けた台車フード
と、 消火車を囲むとともに消火車吸引口を設けた消火車フー
ドと、 この消火車吸引口および前記台車吸引口に接続する台車
集塵ダクトと、 前記コークス炉の窯口に対向させる窯口集塵ダクトと、 この窯口集塵ダクトおよび前記台車集塵ダクトに接続す
る地上集塵ダクトと この地上集塵ダクトに接続する地上集塵ブロワーと、 前記台車フードと消火車フードとを切り替えるための切
替えダンパーと、を有し、 前記地上集塵ブロワーの駆動により、前記台車フードお
よび消火車フード内に外気を取り入れるとともに前記窯
口付近から前記窯口集塵ダクト内に外気を取り入れ可能
とし、さらに、 前記コークス炉の炉蓋を取り外すとき、およびこの炉蓋
を取り付けるときに前記台車フード内のみに外気を取り
入れるように前記切替えダンパーを切り替えるととも
に、 前記コークス炉からコークスを押し出すときに前記消火
車フード内に主に外気を取り入れるように前記切替えダ
ンパーを切り替える ことを特徴とするコークス炉移動機
械の台車昇温防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4434393A JP2890085B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | コークス炉移動機械の台車昇温防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4434393A JP2890085B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | コークス炉移動機械の台車昇温防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06234977A JPH06234977A (ja) | 1994-08-23 |
JP2890085B2 true JP2890085B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12688873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4434393A Expired - Fee Related JP2890085B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | コークス炉移動機械の台車昇温防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890085B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP4434393A patent/JP2890085B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH06234977A (ja) | 1994-08-23 |
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