JP2889556B2 - ワゴン用天板の昇降金具 - Google Patents

ワゴン用天板の昇降金具

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JP2889556B2
JP2889556B2 JP4740398A JP4740398A JP2889556B2 JP 2889556 B2 JP2889556 B2 JP 2889556B2 JP 4740398 A JP4740398 A JP 4740398A JP 4740398 A JP4740398 A JP 4740398A JP 2889556 B2 JP2889556 B2 JP 2889556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習机の脇,キッ
チン等に配設して使用されるワゴンに好適なワゴン用天
板の昇降金具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の学習机等は、引出し部を机本体と
別体にしたワゴンにする構成が採用されている。このよ
うなワゴンは、常時は机本体の天板の下方スペースに収
納され、デスク作業時に机本体の天板の下方スペースか
らキャスター等を介して引出し、ワゴンの天板を机本体
の天板とともに作業面として使用することができる。
【0003】しかしながら、このようなワゴンの天板
は、収納のために机本体の天板よりも低い高さにあり、
机本体の天板とワゴンの天板とに大きな段差が生じるこ
ととなって、前屈みの姿勢になる必要がある等快適な作
業を行うのは困難であった。
【0004】このような不都合を回避すべく、天板を机
本体の天板と同一の高さまで昇降可能にするワゴンが開
発されている。例えば、図14に示すように、ワゴン9
0は、昇降可能な天板91と、上板92と、天板91を
上板92上で昇降させるリンク機構93とから構成され
る。使用に際しては、常時は天板91を降下させ机本体
(図示省略)下方に収納する一方、作業時にはリンク機
構93で机本体の天板と同一の高さまで上昇させ、机本
体の天板とともに広い平坦な作業面を形成することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のワゴン90による天板昇降は、リンク機構93で天
板91の高さを調整することにより、天板91を下限位
置と上限位置とにしか高さ調整することができず、自在
な高さ調整が好適なワゴン(例えば、キッチンワゴン
等)に採用することが困難であるという問題があった。
【0006】また、上昇させた天板91と上板92との
間にはリンク機構93が介在することになるので、上板
92と天板91との間に形成される空間を利用すること
が困難になるという問題があった。また、図14に示す
ようなリンク機構93では天板91が円弧を描いて上昇
し、上昇時の天板91の位置は下降時より水平方向に位
置ずれを起こすことになるので、美観上好ましくないば
かりか、不安定な状態となって天板91上への荷重量が
制限されるという問題があった。
【0007】さらに、リンク機構93を採用した場合に
は、天板91の固定状態を保持するためのストッパー機
構(図示しない)が介在することもあるが、これでは複
数の機構を有する複雑な機構となってしまい、昇降操作
が面倒となるばかりか、部材点数が多くなってコストも
高くなるという問題があった。
【0008】ここで、ガススプリング等の流体圧シリン
ダを利用し、シリンダ本体をワゴン本体の上下方向に貫
通した状態で取付けする等して天板を昇降させる構成を
採用することで、上記問題点のうち、天板の水平方向へ
の突出,高さ調整位置の制限の2点について解消可能で
ある。しかしながら、このような構成は、シリンダ本体
がワゴン内のスペースを制約することになり、引出し等
の取付けスペースを十分に確保することができないとい
う問題があった。
【0009】また、流体圧シリンダを利用する代わり
に、天板に近接して設けられた操作部を操作してワゴン
本体内に設けられた案内部材に案内される昇降部材を昇
降させる構成も開示されているが、この場合には、昇降
部材が案内部材から抜出すことにより天板がワゴンから
脱落する可能性があるとともに、天板の昇降時に天板を
把持する手指が、天板とワゴン本体との間に挟まれてし
まう危険性があった。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、簡単で、しかも安全性を有する機構で天板
の昇降を可能とし、作業性の向上とコストの削減を図る
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ワゴン本体に垂直方向に固定される案内
部材と、上端に天板が水平方向に取付けされ案内部材に
沿って垂直方向に昇降する昇降部材と、この昇降部材を
案内部材の任意の位置で係止させる係止部材を有するラ
ッチ機構と、昇降部材の上端に備えられ係止部材と連結
されて係止部材の出没を操作する昇降レバーとから構成
され、この昇降レバーは、昇降部材を上昇させるときに
係止部材の出没との連動が解除されるように係止部材に
連結されている。
【0012】この手段によれば、天板は、昇降レバーを
操作して係止部材を没入させることにより、昇降部材の
昇降を介して昇降可能とされる。一方、昇降レバーは、
昇降部材を上昇させるときに係止部材の出没との連動が
解除されるようにして係止部材と連結されていることか
ら、天板を把持して昇降部材を上昇させても、昇降レバ
ーは上下方向へのスライドの解除された状態が形成され
る。
【0013】また、本発明は、係止部材と昇降レバーと
が、垂直方向に向かう長孔と、この長孔内をスライド可
能に組付けされる連結ピンとによって連結されている。
また、係止部材と昇降レバーとは、昇降部材の垂直方向
に延びる連結バーを介して連結され、この連結バーの一
端に前記長孔が穿設されている。
【0014】この手段によれば、連結ピンを長孔の上縁
部に当接させて昇降レバーを引上げると係止部材が没入
し、昇降部材が昇降可能とされる。一方、係止部材が案
内部材に押圧されて没入するときには、連結ピンが長孔
内をスライドするだけで、昇降レバーは係止部材の没入
に連動して上下方向にスライドすることはない。
【0015】また、本発明に係るワゴン用天板の昇降金
具は、昇降レバーが、昇降部材内に形成された案内面に
沿って昇降する。
【0016】この手段によれば、昇降レバーの操作時に
昇降部材の昇降する方向に交差するような力が加わって
も、昇降レバーは、案内面に沿って垂直方向に操作され
る。
【0017】また、本発明は、ワゴン本体に垂直方向に
固定される案内部材と、上端に天板が水平方向に取付け
され案内部材に沿って垂直方向に昇降する昇降部材と、
この昇降部材を案内部材の任意の位置で係止させる係止
部材を有するラッチ機構とから構成され、ワゴン本体の
上板には、昇降部材の昇降を案内するとともに昇降レバ
ーの把持可能な高さで天板の降下を規制するガイド部材
が取付けされている。
【0018】この手段によれば、昇降部材は、案内部材
の上端から突出した部分についても昇降が案内されると
ともに、天板はガイド部材の高さで降下が規制され、昇
降レバーを把持するための空間が確保される。
【0019】また、本発明に係るワゴン用天板の昇降金
具は、係止部材が、水平方向に出没して係止孔に係止す
る係止爪と、この係止爪と昇降部材とを連結する連結部
材とから成り、係止爪と連結部材との間には、上端外方
に向かうガイド長孔と、このガイド長孔に係入して組付
けされるガイドピンとが設けられ、このガイドピンがガ
イド長孔内をスライドすることにより係止爪が水平方向
に出没自在となる。
【0020】この手段によれば、ガイドピンで組付けさ
れた係止爪と連結部材とは、ガイドピンが上端外方に向
かって穿設されるガイド長孔内を一端から他端にスライ
ドすることにより、ガイドピンはガイド長孔の周縁部に
当接して垂直方向へのスライドが規制される。したがっ
て、係止爪は垂直方向へのスライドが規制されて水平方
向へのスライドに転換され、水平方向に出没自在とな
る。
【0021】さらに、本発明に係るワゴン用天板の昇降
金具は、係止爪について、前記係止孔の周縁に当接して
水平方向への没入を案内する案内面が下端外方に向かっ
て形成されている。
【0022】この手段によれば、係止爪は、天板を上方
に引き上げようとすると案内面に係止孔の周縁が当接
し、押圧されて水平方向に没入するので、天板を上方へ
持ち上げる際には、係止爪の係止孔への係止状態を解除
することなく、昇降部材は上昇可能とされる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図10に基づいて説明する。本実施の形態における
ワゴン用天板の昇降金具(以下「昇降金具」という)1
0は、ワゴン本体20に垂直方向に固定される案内部材
50と、上端に天板30が水平方向に取付けされ案内部
材50に沿って垂直方向に昇降する昇降部材60と、案
内部材50と昇降部材60とのラッチ機構を形成する係
止部材70と、ワゴン本体20の上板24に固定される
ガイド部材80とから概略構成される。
【0024】ワゴン本体20は、学習机の脇に配設する
のに好適なタイプで、前方へ引出し可能な引出し21,
22,23を備えてなる。また、天板30は、ワゴン本
体20の上板24と略同サイズに形成されている。ワゴ
ン本体20の上板24の昇降金具10の昇降位置には、
ワゴン本体20内側から昇降部材60を昇降可能にする
ための凹部26が穿設されている。なお、ワゴン本体2
0には、設置位置の移動を可能とするため、底面に複数
個のキャスター28が取付けされている。
【0025】案内部材50は、図2に示すように、薄型
に成形され断面略々C字形を呈して垂直方向に延設され
ており、垂直方向両端は昇降部材60の昇降可能な大き
さに開放されている。案内部材50の側面51には、垂
直方向にわたって複数の係止孔55が穿設されている。
この係止孔55は、天板30の水平状態が維持されてい
ることを昇降作業時に作業者自身が判断できるように、
各孔のピッチ間隔を長めにしておくのが好適である。ま
た、案内部材50の底面52には、抜止め孔56が穿設
されている。そして、案内部材50の側面51,底面5
2の内面54はワゴン本体20の内壁251と相まって
昇降部材60の案内面を構成する。なお、両側面51の
端部からは案内部材50のワゴン本体20への取付けを
可能にするフランジ部58が延設されており、このフラ
ンジ部58にはネジ止め用の貫通孔59が設けられてい
る。
【0026】昇降部材60は、図3に示すように、案内
部材50の内面54に沿って昇降可能な外形を有するハ
ウジング61と、ハウジング61の上端から突出し天板
30の下面に近接する昇降レバー62と、昇降レバー6
2と係止部材70とが連結されるとともにハウジング6
1と弾性部材64を介して付勢自在に連結される連結バ
ー63と、ハウジング61の下端でハウジング61の側
壁から水平方向に突出し案内部材50の係止孔55に係
止するとともに昇降レバー62の引上げにより連結バー
63を介して弾性部材64の付勢が解除されて没入する
係止部材70とから概略構成される。
【0027】ハウジング61は、一組の断面略コ字形を
呈するハウジング部材61a,61bを組合わせてな
り、ハウジング部材61a,61bともに下端側の両側
片610に係止爪71の突出孔612が形成されてい
る。この突出孔612よりも下方には、延設部613を
設けることができる。また、ハウジング部材61aに
は、係止部材70の取付けを可能とする嵌挿孔614が
突出孔612の近傍に穿設され、また上端には昇降レバ
ー62が嵌挿可能な昇降レバー嵌挿孔615が穿設され
ている。一方、ハウジング部材61bの底片611に
は、傾斜する案内面616aと抜止め孔56との係止面
616bとから成る板バネ状の抜止め片616が、下端
側に形成されている。
【0028】昇降レバー62は、ハウジング61の上端
において昇降レバー嵌挿孔615に嵌挿可能なレバー基
部620から天板30の周縁部に向かって突出して設け
られている。また、連結バー63は、ハウジング61内
を垂直方向にわたる長さに形成されており、レバー基部
620から下方に延設され、下端63bは係止部材70
と連結されている。連結バー63の垂直方向略中央で
は、ハウジング部材61bとの間で弾性部材64を介し
て連結されている。なお、昇降レバー62の僅かに上方
には、天板30を昇降金具10に固定するための天板支
持部材Bが水平方向に向かって取付けされている。
【0029】係止部材70は、図3に示すように、他端
63bに昇降レバー62の垂直方向へのスライドに合わ
せて係止爪71の出没を可能にするガイドピン72が連
結バー63と交差する連結部材720の両側に突設され
ている。この連結部材720の幅方向略中央には連結バ
ー63と交差状態で連結するための貫通孔721が穿設
されている。係止爪71には、ガイドピン72が係入す
るガイド長孔75が上端外方に向けて穿設され、また、
下端外方に向かう案内面710と、係止孔55に係止す
る係止面711が形成されている。係止爪71は、ガイ
ド長孔75にガイドピン72を係入させた後、係止爪支
持部材73の長孔730にガイドピン72を係入させて
組付けられている。なお、係止爪支持部材73にはハウ
ジング部材61aの嵌挿孔64に嵌挿する突起731が
対応位置に突設されている。
【0030】ガイド部材80は、天板30を上昇させた
際にワゴン本体20内から突出した昇降部材60の昇降
を案内して振動を防止するとともに、昇降レバー62を
把持可能な高さまでで天板30の降下を規制するもの
で、昇降部材60の側片610と底片611に沿うガイ
ド面81aの形成された平面視コ字形のガイド部81を
有し、昇降レバー62の把持部621を把持可能な高さ
に形成されている。ガイド部材80は、ワゴン本体20
の上板24において昇降部材60の昇降位置に穿設され
た凹部26の縁部に位置決め部82を当接させて位置決
め固定する。なお、ガイド面81aの昇降部材60の底
片611と接する面には、昇降部材60をガイド部材8
0の上端から案内部材50に差込む際に、又はワゴン本
体20から天板30を昇降部材60ごと取外しする際
に、抜止め片616を付勢状態のまま差込み又は取外し
を可能にするための溝を穿設することができる。
【0031】次に、昇降金具10の使用方法について説
明する。まず、一対の昇降金具10について、それぞれ
案内部材50のフランジ部58をワゴン本体20の両側
板25の内壁251に当接させ、貫通孔59に向けてネ
ジを挿通し、案内部材50をワゴン本体20に固定す
る。このとき、案内部材50は、ワゴン本体20の上板
24の凹部26から昇降部材60が昇降可能な位置に固
定する。一方、昇降部材60は、ハウジング部材61b
内に連結バー63を収納し、さらに係止部材70をハウ
ジング部材61bの突出孔612から係止爪71の突出
した状態で連結バー63の下端63bに組付けした後、
ハウジング部材61aをハウジング部材61bに組付け
る。昇降レバー62の上方には、水平方向に延びる天板
支持部材Bに天板30を固定し、この状態でワゴン本体
20に固定された案内部材50の上端から昇降部材60
の下端側を挿通すると、ワゴン本体20に天板30が取
付けされた状態となる。
【0032】天板30を上昇させる場合は、天板30の
引上げにより、係止爪71の案内面710が案内部材5
0の係止孔55の周縁に当接・押圧され、係止爪71が
ハウジング61の内側に向かって押圧される(図7)。
このとき、ガイドピン72は係止爪71のガイド長孔7
5および係止爪支持部材73の長孔730の下端に位置
していたのが、係止爪71の内側水平方向への押圧によ
っていずれも上端側にスライドし、弾性部材64の付勢
力に抗して自動的に昇降レバー62が引上げられる(図
8)。したがって、昇降部材60は係止状態が解除さ
れ、天板30は上昇可能となる。所望の高さまで天板3
0を引上げて案内部材50の係止孔55と昇降部材60
の突出孔612が水平方向に並ぶと、反対に、弾性部材
64の付勢力によって係止爪71のガイド長孔75およ
び係止爪支持部材73の長孔730の上端側に位置した
ガイドピン72がいずれも下端側にスライドし、自動的
に昇降レバー62が下げられた状態となる。したがっ
て、案内部材50の係止孔55に向かって係止爪71が
突出孔612から突出し、係止面711が係止孔55の
周縁に係止して昇降部材60は位置決めされ、天板30
の高さが固定される。
【0033】なお、昇降部材60を上昇させると、常態
では昇降部材60の抜止め片616の案内面616aが
案内部材の内面54に押圧されているが、抜止め孔56
の位置までくると、案内面616aへの押圧が解除さ
れ、抜止め片616は突出し、係止面616bが抜止め
孔56の縁部に係止して、昇降部材60が案内部材50
の上端から抜出るのが規制される。すなわち、この抜止
め片616の係入した高さが天板30の上限位置とな
る。昇降部材60が天板30の上限位置まで近づいた場
合、昇降部材60の延設部613が案内部材50内にあ
り、またガイド部材80のガイド面81aが案内部材5
0から抜出た昇降部材60のハウジング61に当接して
いるため、天板30の昇降時および固定時の振動が規制
される。
【0034】一方、天板30を降下させる場合、天板3
0の周縁部を把持すると同時に昇降レバー62を引上げ
ると、弾性部材64の付勢力に抗してガイドピン72が
ガイド長孔75および長孔730内を上端側にスライド
することになり、係止爪71がハウジング61内に没入
して昇降部材60の降下が可能になる。このとき、天板
30が上限位置にあっても、昇降部材60を降下させよ
うとすると、抜止め片616の案内面616aが抜止め
孔56の周縁部に当接して押圧されるので、抜止め片6
16を容易に没入させることができる。そして、上記上
昇動作と同様に所望の高さまで天板30を降下させる
と、係止爪71が突出し、昇降部材60の降下が規制さ
れる。なお、昇降部材60を降下させると、天板支持部
材Bがガイド部材80に当接し、昇降レバー62が昇降
レバー嵌挿孔615に嵌挿して、天板30の降下が規制
される。すなわち、この状態が天板30の下限位置とな
る。
【0035】なお、本実施の形態による昇降金具10を
ワゴン本体20に取付けした場合、ワゴン本体20の引
出し21,22,23については、例えば、図10に示
すように、案内部材50の底面52に沿ってレールRを
ワゴン本体20内の前後方向にわたって取付けし、この
レールRにローラR1が支持されるようにして引出し2
1,22,23を収納させることができる。これによ
り、各引出しの収納空間は、薄型成形の案内部材50の
厚み分だけ各引出しの幅を狭めれば足りる。したがっ
て、薄型の案内部材50によれば、ワゴン本体20内の
スペースを殆ど利用することなく昇降部材60を設置す
ることができ、引出し21,22,23の取付けスペー
スを削減することなく、収納スペースを確保することが
できる。
【0036】本実施の形態によれば、ワゴン本体20上
に配設された天板30は、ワゴン本体20の側板25の
内壁251に固定された案内部材50の内面54に沿っ
て昇降部材60を垂直方向に昇降させ、案内部材50の
係止孔55に係止部材70の係止爪71を係止させるこ
とにより多段階で天板30の高さを調整することができ
る。したがって、学習机であれば机本体の天板と同一の
高さまで天板30を引上げて作業面を広くすることがで
き、パソコン等を机本体の天板上に乗せた場合に好適で
あるとともに、机以外のもの(例えば、小さめのラック
等)と同一の高さに天板30を位置させることでキャス
ター28でワゴン本体20を移動させ、机以外のものの
脇に配設して、その作業面を広くすることも可能とな
る。
【0037】また、天板30をワゴン本体20の左右両
側で支持するだけでワゴン本体20上を昇降させるの
で、天板30とワゴン本体20の上板24との間の空間
に介在するものがなく、この空間の有効活用を図ること
ができると同時に、外見上の美観も損なわないようにす
ることができる。
【0038】また、昇降部材60は、天板30を上昇さ
せる場合には単に天板30を引き上げるだけで自動的に
係止爪71の没入動作を行い、天板30を下げる場合に
も天板30の周縁部を把持すると同時に昇降レバー62
を把持して引上げれば、係止爪71が没入して天板30
を降下させることができるので、天板30の昇降動作が
極めて簡単となり、作業効率を高めることができる。
【0039】特に、天板30の上昇は、抜止め孔56に
出没自在の抜止め片616が係止することによって案内
部材50の上端からの昇降部材60の抜出しが規制され
るので、天板30の脱落が防止され、安全性が高められ
ている。この抜止め片616は、出没自在に形成されて
案内部材50内に没入可能なので、昇降部材60につい
て、抜止め片56を形成するために垂直方向に延設する
必要がなく、昇降部材60のコンパクトな設計が可能と
なる。
【0040】さらに、昇降部材60をワゴン本体20上
に固定したガイド部材80に沿って昇降させることによ
り、案内部材50の上端から突出した昇降部材60がガ
イド部材80に案内されるとともに、天板30を上限位
置まで引上げた場合でも、昇降部材60の振動が規制さ
れるので、昇降の状態とは関わりなく安定した状態で天
板30上を利用することができる。加えて、天板30の
下限位置の規制により、昇降レバー62を把持する高さ
を確保して昇降レバー62の操作をし易くすると同時
に、ワゴン本体20の上板24の凹部26に固定してワ
ゴン本体20上の加工部分を覆い隠すことにより、美観
維持の役割も果たすことができる。
【0041】次に、図11〜図13に基づいて本発明の
他の実施の形態を説明する。
【0042】本実施の形態における昇降部材60は、図
11に示すように、ハウジング650とカバー651と
の組付けにより案内部材50内を昇降可能に形成され、
ハウジング650には、上端に昇降レバー62の昇降を
案内する案内面66aが形成されたレバー嵌挿部66
と、連結バー63のスライドを案内するスライド溝67
と、突出孔612と、嵌挿孔614と、後述する抜止め
片69を収容可能な抜止め片収容孔68とが設けられて
いる。スライド溝67には、弾性部材64’を収容可能
にする収容孔670が穿設されている。また、抜止め片
収容孔68には、案内面616aと係止面616bとか
ら成る抜止部を有する抜止め片69が弾性部材690で
水平方向に付勢されて収容されている。なお、カバー6
51には、抜止め片69の抜止め部が突出可能な突出孔
652と、係止爪支持部材73の突起731が嵌挿する
嵌挿孔653とが穿設されている。
【0043】昇降レバー62は、両端62a,62aが
下方に向けて漸次湾曲して形成され、レバー嵌挿部66
に嵌挿するレバー基部620に固定されている。このレ
バー基部620には、連結バー63のスライドを案内す
る案内溝621が設けられ、案内溝621に連結バー6
3との連結を可能にする連結ピン622を突設すること
ができる。連結バー63は、上端側に垂直方向に向かう
長孔630が連結ピン622のスライド可能な大きさに
穿設されている。この長孔630内に、連結ピンは、常
態では上端側に位置して連結することができる。連結バ
ー63には切欠片630が設けられ、収容孔670内に
上方から弾性部材64’に付勢された状態で収容されて
いる。
【0044】係止部材70は、図11に示すように、連
結部材720の略中央に連結バー63と交差状態で連結
するための連結ピン725を突設することができる。ま
た、この連結ピン725は、係止爪支持部材73に穿設
されている垂直方向に向かう長孔735に連結可能に形
成されている。また、係止爪支持部材73には、カバー
651の嵌挿孔653に嵌挿する突起731が対応位置
に突設されている。
【0045】本実施の形態によれば、天板30は、上述
の実施の形態と同様に、天板30を把持するだけで上昇
させることができる。その際、係止爪71の没入によ
り、連結バー63は弾性部材64’の付勢力に抗して上
昇するが、昇降レバー62は、レバー基部620の連結
ピン622が連結バー63の長孔630内を上方から下
方に向けてスライドすることによって、係止爪71の没
入動作に連動することなく、昇降レバー62の操作が解
除される。一方、天板30を降下させるときには、昇降
レバー62を引上げることによって、長孔630の上端
縁に当接する連結ピン622を上方に引き上げることに
なり、連結バー63が弾性部材64’の付勢力に抗して
上方にスライドして係止爪71が没入する。
【0046】したがって、天板30を上昇させる際、昇
降レバー62を把持しなかった場合に、手指を天板30
と昇降レバー62との間に位置させていたときでも、係
止爪71の没入に連動した昇降レバー62の上方へのス
ライドが解除されているため、指詰めを防止することが
できる。
【0047】また、昇降レバー62は、レバー基部62
0がレバー嵌挿部66に案内されて操作可能となるの
で、操作時に昇降レバー62の両端いずれかの方向(特
に、ワゴン本体20の前方)に向けて力が加わっても、
スムーズな操作を可能にすることができる。しかも、連
結バー63も、レバー基部620の案内溝621,ハウ
ジング650のスライド溝67に案内されて昇降するの
で、昇降部材60内での昇降操作をスムーズにすること
ができる。
【0048】なお、昇降レバー62は、両端62a,6
2aが下方に向けて漸次湾曲しているため、昇降レバー
62を把持するときに、前方に向けて力が加わっても、
把持し続けることが容易になる。
【0049】上記いずれの実施の形態においても、昇降
金具10を学習机の脇に配設されるワゴン本体20に適
用される場合を示したが、高さ調整は自在なので、キッ
チンワゴン等の各種ワゴンに適用することができる。ま
た、ワゴンに限らず袖机等の天板を使用するものに対し
て適用可能である。
【0050】また、案内部材50と昇降部材60とは、
昇降部材60に係止部材70や抜止め片616等を設け
る構成を示したが、案内部材50にこれらを設ける等、
上記と同様の効果が得られれば、各種構成を採用するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワゴ
ン用天板の昇降金具は、天板の垂直方向への動作に対し
係止部材を係止孔に係止させるだけの簡単な構成で天板
の高さ保持が可能となり、昇降作業が容易になり、実用
性を向上させることができるとともに、同一構成のもの
を一対にしてワゴン本体の両側板に用いることによって
昇降金具の生産コストの削減をも図ることができる。ま
た、係止部材の出没を操作する昇降レバーについて、昇
降レバー自体を操作することなく係止部材が出没する場
合には、昇降レバーが連動しないようにしているため、
天板を把持して昇降部材を上昇させたときに、天板と昇
降レバーとの間に手指が位置していても、昇降レバーの
上昇による指詰めを防止することができる。
【0052】さらに、ワゴン本体の上板上に昇降部材の
昇降を案内するガイド部材を立設することにより、昇降
部材の案内部材上端からの突出量が増加しても、案内部
材だけでは不十分な昇降部材の振動を防止するととも
に、このガイド部材を昇降レバーの把持可能な高さに形
成しておくことによって天板の降下を規制するストッパ
ーとしても機能させ、昇降レバーを確実に把持すると同
時に、天板の降下動作時の指詰めを防止することもでき
る。なお、このガイド部材は、昇降金具の取付けに際し
てのワゴン本体の加工部位を隠微し、ワゴン本体の美観
を維持する効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワゴン用天板の昇降金具の一実施
の形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1のワゴン用天板の昇降金具のワゴン本体へ
の取付け状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1のワゴン用天板の昇降金具の各構成部品を
示す分解斜視図である。
【図4】図1のワゴン用天板の昇降金具のガイド部材の
ワゴン本体への取付けを説明する斜視図である。
【図5】図1のワゴン用天板の昇降金具の昇降動作を示
す全体図である。
【図6】図1のワゴン用天板の昇降金具の昇降動作を示
す要部説明図である。
【図7】図1のワゴン用天板の昇降金具の係止爪が係止
孔に当接した状態を示す要部説明図である。
【図8】図1のワゴン用天板の昇降金具の係止爪の没入
状態を示す要部説明図である。
【図9】図1のワゴン用天板の昇降金具の抜止め片の抜
止め孔への係止動作を示す断面図である。
【図10】図1のワゴン用天板の昇降金具のワゴン本体
への取付け状態を示す正面図である。
【図11】本発明に係るワゴン用天板の昇降金具の他の
実施の形態を示す各構成部品を示す分解斜視図である。
【図12】図11のワゴン用天板の昇降金具の縦断面図
である。
【図13】図11のワゴン用天板の昇降金具の昇降動作
と昇降レバーとの関係を示す要部説明図である。
【図14】従来例を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
10 (ワゴン用天板の)昇降金具 20 ワゴン本体 24 上板 25 側板 30 天板 50 案内部材 55 係止孔 56 抜止め孔 60 昇降部材 61 ハウジング 616 抜止め片 62 昇降レバー 620 レバー基部 621 案内溝 622 連結ピン 63 連結バー 630 長孔 64,64’ 弾性部材 66 レバー嵌挿部 67 スライド溝 70 係止部材 71 係止爪 710 案内面 72 ガイドピン 73 係止爪支持部材 80 ガイド部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワゴン本体に垂直方向に固定される案内
    部材と、上端に天板が水平方向に取付けされ上記案内部
    材に沿って垂直方向に昇降する昇降部材と、この昇降部
    材を上記案内部材の任意の位置で係止させる係止部材を
    有するラッチ機構と、上記昇降部材の上端に備えられ係
    止部材と連結されて係止部材の出没を操作する昇降レバ
    ーとから構成され、この昇降レバーは、昇降部材を上昇
    させるときに係止部材の出没との連動が解除されるよう
    に係止部材に連結されているワゴン用天板の昇降金具。
  2. 【請求項2】 前記係止部材と昇降レバーとが、垂直方
    向に向かう長孔と、この長孔内をスライド可能に組付け
    される連結ピンとによって連結されている請求項1記載
    のワゴン用天板の昇降金具。
  3. 【請求項3】 前記係止部材と昇降レバーとは、昇降部
    材の垂直方向に延びる連結バーを介して連結され、この
    連結バーの一端に前記長孔が穿設されている請求項2記
    載のワゴン用天板の昇降金具。
  4. 【請求項4】 前記昇降レバーが、昇降部材内に形成さ
    れた案内面に沿って昇降する請求項1〜3のいずれかに
    記載のワゴン用天板の昇降金具。
  5. 【請求項5】 ワゴン本体に垂直方向に固定される案内
    部材と、上端に天板が水平方向に取付けされ上記案内部
    材に沿って垂直方向に昇降する昇降部材と、この昇降部
    材を上記案内部材の任意の位置で係止させる係止部材を
    有するラッチ機構とから構成され、上記ワゴン本体の上
    板には、昇降部材の昇降を案内するとともに昇降レバー
    の把持可能な高さで天板の降下を規制するガイド部材が
    取付けされているワゴン用天板の昇降金具。
  6. 【請求項6】 前記係止部材は、水平方向に出没して係
    止孔に係止する係止爪と、この係止爪と昇降部材とを連
    結する連結部材とから成り、係止爪と連結部材との間に
    は、上端外方に向かうガイド長孔と、このガイド長孔に
    係入して組付けされるガイドピンとが設けられ、このガ
    イドピンがガイド長孔内をスライドすることにより係止
    爪が水平方向に出没自在となる請求項1又は5記載のワ
    ゴン用天板の昇降金具。
  7. 【請求項7】 前記係止爪には、前記係止孔の周縁に当
    接して水平方向への没入を案内する案内面が下端外方に
    向かって形成されている請求項6記載のワゴン用天板の
    昇降金具。
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