JP2007215678A - キャビネット、及び、キャビネットを備えたシステムキッチン - Google Patents

キャビネット、及び、キャビネットを備えたシステムキッチン Download PDF

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Abstract

【課題】引き出しを引き出すとき引出しがキャビネット本体と衝突することを確実に防止することができるキャビネットを提供する。
【解決手段】本発明のキャビネット1は、キャビネット本体18と、このキャビネット本体内で水平方向に摺動可能な引出し16と、キャビネット本体内に収納された状態の引出しをキャビネット本体外に完全に引き出した状態まで水平方向に摺動させる摺動機構20と、引出しを引出高さから使用高さまで上昇させその後引出高さまで下降させる昇降機構22と、引出しが引出高さで水平方向に摺動しているときは昇降機構による引出しの昇降を規制する昇降規制機構36と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、キャビネット及びそれを備えたシステムキッチンに係り、特に、洗面台やシステムキッチンの下部に備え付けられる収納棚として用いられるキャビネット及びそれを備えたシステムキッチンに関する。
従来から、いわゆる「フロアキャビネット」と呼ばれているものがあり、洗面台やシステムキッチンの下部に備え付けられる収納棚として用いられている。この「フロアキャビネット」であるキャビネットは、収納室を形成するキャビネット本体にその正面方向に引出し可能に収納される複数段の引出しを備えているものがある。特に、このような複数段の引出しを備えたフロアキャビネットの最下段に配置される引出しは、一般的な成人使用者の膝以下の低位置にあるため、使用者が最下段の引出しの中身を出し入れする際には屈みながらの姿勢で作業をしなければならず、使用者にとって大きな負担となっているという問題がある。
また、従来のキャビネットでは、このような問題を解決するため、使用者が最下段の引出しの中身を取り出す際に、最下段の引出しを引き出しながら所定高さの位置まで上昇させるものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−87365号公報(第4頁、第4図)
しかしながら、上述した従来のキャビネットでは、最下段の引出しを引き出している状態で上昇させることができるようになっているので、引き出しを正面方向に十分に引き出していない状態から上昇させるような操作を行うと、引き出しが、キャビネット本体に衝突してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、使用者が低位置に収納された引出しの中身を取り出す際に、体勢への負担を低減するキャビネット及びそれを備えたシステムキッチンを提供することを目的としている。
また、本発明は、引き出しを引き出すとき引出しがキャビネット本体と衝突することを確実に防止することができる使い勝手の良いキャビネット及びそれを備えたシステムキッチンを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、物を収納する収納室を備えたキャビネットであって、キャビネット本体と、このキャビネット本体内で水平方向に摺動可能に収納され収納室を形成する引出しと、キャビネット本体及び引出しに設けられ、キャビネット本体内に収納された状態の引出しをキャビネット本体外に完全に引き出した状態まで水平方向に摺動させる摺動機構と、引出しに設けられ、摺動機構により完全に引き出した状態の引出しを引出高さから使用高さまで上昇させその後引出高さまで下降させる昇降機構と、摺動機構及び上記昇降機構と協働するようにこれらの両機構に組み込まれ、引出しが引出高さで水平方向に摺動しているときは昇降機構による引出しの昇降を規制する昇降規制機構と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明のキャビネットにおいては、使用者が引出しの中身を取り出す際に、キャビネットに収納された引出しを引き出すが、このとき、摺動機構により、キャビネット本体に収納された引出しが完全に引き出された状態になるまで引出すことができる。引出しが摺動しているとき、昇降規制機構により、引出しの昇降は規制されている。このため、引出しが摺動しているときキャビネット本体と衝突することを確実に防止することができる。つぎに、引出しが完全に引き出された状態になると、昇降機構が作動し、引出を引出高さから使用高さまで昇降させることができる。このように、使用者は、引出しの中身を取り出す際には、引出しを使用高さまで上昇させた状態で作業を行うことができるため、作業中に使用者が屈んだりする等の体勢の負担を軽減することができる。
本発明は、好ましくは、更に、昇降機構による引出しの昇降を補助する補助手段を有する。
このように構成された本発明のキャビネットにおいては、完全に引き出された状態の引出しが昇降機構によって昇降される際、補助手段によって引出しを効率よく昇降させることができる。
本発明において、好ましくは、引出しは、キャビネット本体内の縦方向に収納された複数段の引出しのうちの最も下段に位置する引出しである。
このように構成された本発明のキャビネットにおいては、キャビネット本体内の縦方向に収納された複数段の引出しのうちの最も下段に位置する引出しの中身を使用者が取り出す際には、引出しを使用高さまで上昇させた状態で作業を行うことができるため、作業中に使用者が屈んだりする等の体勢の負担を軽減することができる。
本発明において、好ましくは、摺動機構は、キャビネット本体に固定された固定レール手段と、昇降機構を介して引出しを支持する支持手段と、この支持手段に固定され且つ固定レール手段に摺動可能に係合する摺動レール手段とを有する。
本発明において、好ましくは、昇降機構は、引出し及び摺動機構の支持手段に連結されたリンクアーム部材である。
本発明において、好ましくは、昇降規制機構は、摺動機構と昇降機構に介在して設けられた水平方向に移動可能なアーム部材と、キャビネット本体に設けられアーム部材を係止してアーム部材の水平方向の移動を規制する係止手段とを有し、摺動機構が作動中はアーム部材を係止手段と非係止状態にして昇降機構を非作動状態とするように構成されている。
本発明は、上述したキャビネットを備えたことを特徴とするシステムキッチンである。
本発明のキャビネット及びそれを備えたシステムキッチンによれば、使用者が低位置に収納された引出しの中身を取り出す際に、体勢への負担を低減することができる。また、引出しを引き出すときキャビネット本体と衝突することを確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照して本発明のキャビネット及びそれを備えたシステムキッチンの実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるキャビネット及びこのキャビネットをシステムキッチンの下部に設置したフロアキャビネットとして使用したシステムキッチン全体を示す正面図である。
図1に示すように、符号2はシステムキッチン2を示し、このシステムキッチン2には、本発明の第1実施形態によるキャビネット(フロアキャビネット)1が設置されている。システムキッチン2は、流し台4と、調理台6、加熱調理器具8とを備えている。また、流し台4と調理台6の上方の壁面には、ウォールキャビネット10が設置され、その内部に収納室(図示せず)が形成されている。
キャビネット(フロアキャビネット)1は、調理台6の下部等、用途に応じてシステムキッチン2の下部の適当な箇所に設置されている。キャビネット1は、キャビネット本体18内の縦方向に収納された複数段(三段)の引出し12,14,16を備えており、これらの引出しは、キャビネット1内の上段部に摺動可能に収納される上段引出し12と、キャビネット1内の中段部に摺動可能に収納される中段引出し14と、キャビネット1内の下段部に摺動可能に収納される詳細は後述する下段引出し16によって構成されている。上段引出し12はと中段引出し14は、一般的な成人使用者の膝部分あたりの高さかそれ以上の高さに位置しているが、下段引出し16については、一般的な成人使用者の膝部分よりも低い高さに位置している。
図2は本発明の第1実施形態によるキャビネットについて下段引出しを完全に引き出して最上位置まで上昇させた状態を示す斜視図である。図3は、図2に示す第1実施形態のキャビネットのIII−III拡大側面部分断面図である。図4は、第1実施形態のキャビネットについて下段引出しを完全に収納している状態を示す、図3と同様な拡大側面部分断面図である。
図2乃至図4に示すように、上段引出し12と中段引出し14は、キャビネット1の収納室全体を形成するキャビネット本体18から手前側にほぼ水平に引き出し可能となっている。一方、下段引出し16の左右両側には、詳細は後述する一対の摺動機構20と昇降機構22が設けられている。
摺動機構20は、キャビネット本体18と下段引出し16に設けられ、キャビネット本体内18に収納された状態の下段引出し16をキャビネット本体18外に完全に引き出した状態まで水平方向に摺動させるための機構である。
また、昇降機構22は、下段引出し16に設けられ、摺動機構20により完全に引き出した状態の下段引出し16を引出高さから使用高さまで上昇させその後引出高さまで下降させるための機構である。
なお、「引出高さ」とは、キャビネット本体18内に収納されている状態の下段引出し16の高さであり、「使用高さ」とは、キャビネット本体18から摺動機構20により完全に引き出した状態の下段引出し16を昇降機構22により最も上昇させたときの高さであり、第1実施形態のキャビネット1では、一例として、中段引出し14の高さとほぼ同じ高さとしている。
各摺動機構20は、キャビネット本体18の各側の内壁面18aに固定されてキャビネット本体18の奥行方向に延びる固定レール24と、下段引出し16の各側を昇降機構22を介して間接的に支持する支持プレート26と、この支持プレート26に固定され、かつ固定レール24に摺動可能に係合する摺動レール28によって構成されている。また、支持プレート26に間接的に支持されている下段引出し16は、その背面部16bが支持プレート26の後端部26aに対して常に前方(正面側)に位置している。さらに、下段引出し16の背面部16bは、摺動機構20により支持プレート26をキャビネット本体18に対して最大限に引き出した状態では、中段引出し14の正面部14aに対して常に前方(正面側)に位置している。
各昇降機構22は、下段引出し16の各側の一部分と各支持プレート26の一部分をそれぞれ連結するように設けられた3種類のリンクアームである主リンクアーム30、及び、補助リンクアーム32,34によって構成されている。
主リンクアーム30は、この主リンクアーム30を支持プレート26とほぼ平行な面で回転させる回転軸30aと、詳細は後述する作動規制機構36のアーム部材である切替アーム38の前端部38bを嵌合可能にする嵌合凹部30bと、詳細は後述するガススプリング42のピストンロッド42aの先端部42bと回動可能に連結される連結部30cと、下段引出し16の側面下部に回動可能に連結される連結部30dと、連結部30cから連結部30dにかけて細長く延びるアーム部30eと、このアーム部30eの途中に設けられ、かつC型形状に形成された回動係止部30fを含む。なお、主リンクアーム30の連結部30cは、主リンクアーム30の回転軸30aよりも半径方向外方に位置している。
補助リンクアーム32,34の各々は、支持プレート26に回動可能に連結される連結部32a,34aと、下段引出し16の側面に回動可能に連結される連結部32b,34bをそれぞれ含む。また、補助リンクアーム34の連結部34aは、主リンクアーム30の回動具合に応じて主リンクアーム30の回動係止部30fが係止可能になっている。
また、摺動機構20と昇降機構22には、これらと協働して下段引出し16の摺動機構20による摺動と昇降機構22による昇降のいずれかの作動を規制する作動規制機構36が組み込まれている。この作動規制機構36は、昇降規制機構と摺動規制機構とを兼ねた機構であり、具体的には、切替アーム38と案内係止部材40によって構成されている。
切替アーム38は、支持プレート26の内側面にほぼ平行に奥行方向に延びるように配置されており、支持プレート26と一体的に前後方向に移動可能であり、また、切替アーム38のその中心よりも背面側に少しずれた位置に回動軸38aを備え、支持プレート26の内側面に対して回動可能となっている。
案内係止部材40は、キャビネット本体18の内壁面18aの固定レール24の前端部24aの直ぐ下方に固定され、案内係止溝40aが形成されている。この案内係止溝40aは、背面側に向かって開口し且つ背面側から正面側に向かって下方に湾曲するように形成されている。 図4に示すように、下段引出し16及び支持プレート26がキャビネット本体18内に収納されている状態では、切替アーム38はほぼ水平に延びた姿勢になっており、切替アーム38の前端部38bが昇降機構22の主リンクアーム30の嵌合凹部30bに嵌合されている。このとき、切替アーム38の後端部の突起38cは案内係止部材40の案内係止溝40bと離れた位置にあり、非係止の状態となっている。
一方、図3に示すように、支持プレート26がキャビネット本体18から完全に引き出されると、切替アーム38の後端部の突起38cが、案内係止部材40の案内係止溝40aの位置に到達する。この後、切替アーム38の後端部の突起38cが案内係止部材40の案内係止溝40aに沿って正面側下方に向かって案内されて係止され、これにより、切替アーム38の前後方向の移動が阻止(規制)されると共に、切替アーム38の前端部38bが上方に回動し、それにより、切替アーム38の前端部38bと主リンクアーム30の嵌合凹部30bとの嵌合が解除されるように構成されている。
さらに、支持プレート26には、昇降機構22による下段引出し16の昇降を補助するガススプリング42が取り付けられ、このガススプリング42は、その軸方向に伸縮するピストンロッド42aを備えている。
図4に示すように、ガススプリング42は、下段引出し16と支持プレート26がキャビネット本体18内に収納されている状態では、ピストンロッド42aが軸方向に予め圧縮された状態で、その先端部42bが主リンクアーム30の連結部30cで連結されている。
また、ガススプリング42は、支点42cにおいて支持プレート26に対して回動可能となっている。また、ガススプリング42は、その支点42cから主リンクアーム30の連結部30cまでを結ぶ方向(ガススプリング42の軸方向)が、支点42cから主リンクアーム30の回転軸30aまでを結ぶ方向よりもわずかに上方になるように、支持プレート26に対して斜めに配置されている(図4参照)。このため、ガススプリング42のピストンロッド42aが主リンクアーム30の連結部30cをガススプリング42の軸方向上方に所定の付勢力F0で付勢するようになっており、このときの付勢力F0の鉛直方向成分F0vは上向きのわずかな力として発生するようになっている(図4参照)。
つぎに、上述した本発明の第1実施形態によるキャビネットの動作(作用)を説明する。
図5は、本実施形態のキャビネットについて下段引出しを完全に引き出した後、上昇が開始又は下降が終了した状態を示す、図3及び図4と同様な拡大部分断面図である。また、図6は、本実施形態のキャビネットから完全に引き出した下段引出しの昇降途中の状態を示す、図3〜図5と同様な拡大部分断面図である。図7は、本発明の第1実施形態における主リンクアーム、切替アーム、案内係止部材の位置関係を示す側面図である。
まず、図4に示すように、下段引出し16がキャビネット本体18に完全に収納されている状態では、作動規制機構36の切替アーム38は、回動軸38aを中心にして左側部分の方が右側部分よりも重力が大であるので、重力により、その前端部38bが主リンクアーム30の嵌合凹部30bに嵌合されており、固定レール24及び摺動レール28とほぼ平行に配置されている。また、主リンクアーム30の連結部30cでは、ガススプリング42のピストンロッド42aが主リンクアーム30の連結部30cをガススプリング42の軸方向上方に所定の付勢力F0で付勢し、この付勢力F0の鉛直方向成分F0vによって上向きの付勢力F0vがわずかに発生している。さらに、このわずかな上向きの付勢力F0vによって、図4に示す主リンクアーム30を回転軸30aを中心に反時計回りに回転させようとするわずかなトルクT0が発生している。
つぎに、図5に示すように、下段引出し16をキャビネット本体18に対して手前(正面側)に引き出すと、この下段引出し16を間接的に支持している支持プレート26が摺動レール28と共にキャビネット本体18側の固定レール24に沿って摺動する。
このとき、主リンクアーム30、切替アーム38、案内係止部材40は、図7(a)に示された位置関係となっているので、摺動中に、昇降機構22による引出し16の昇降は、規制される。
具体的に言えば、支持プレート26がキャビネット本体18から正面側に最大限に引き出される状態になるまでは、切替アーム38の前端部38bと主リンクアーム30の嵌合凹部30bが嵌合されたままの状態であるため(図7(a)参照)、昇降機構22の各リンクアーム30,32,34とガススプリング42は、支持プレート26に対して回動せずに静止している。すなわち、支持プレート26が摺動機構20によってキャビネット本体18に対して摺動すると、下段引出し16も昇降機構22の各リンクアーム30,32,34を介して支持プレート26と一体となってキャビネット本体18に対して摺動するが、支持プレート26がキャビネット本体18から正面側に最大限に引き出される状態になるまでは、昇降機構22による支持プレート26に対する下段引出し16の昇降は一切行われない。
次に、下段引出し16の背面部16bが中段引出し14の正面部14aよりも前方(正面側)に位置するまで下段引出し16を正面側に引き出し、支持プレート26が下段引出し16と一体的にキャビネット本体18から正面側に最大限に引き出されると、図7(b)に示すように、切替アーム38の後端部の突起38cが案内係止部材40の案内係止溝40aに沿って正面側下方に向かって案内され、案内係止溝40aの下端に係止される。これにより、切替アーム38は、回動軸38aを中心に支持プレート26に対して時計回りに回動し、切替アーム38の前端部38bと主リンクアーム30の嵌合凹部30bとの嵌合が解除される。
さらに、支持プレート26をキャビネット本体18から正面側に最大限に引き出し、切替アーム38の前端部38bと主リンクアーム30の嵌合凹部30bとの嵌合を解除している状態で下段引出し16をさらに正面側に引っ張ると、主リンクアーム30の連結部30dを正面側に引っ張る力F1が作用し、主リンクアーム30の回転軸30aと連結部30dとの距離と力F1によって主リンクアーム30を回転軸30aを中心に時計回りに回転させようとするトルクT1が発生する。この主リンクアーム30の回転軸30aのトルクT1が、キャビネット本体18に収納された状態の支持プレート26に配置されたガススプリング42によって発生する主リンクアーム30を回転軸30aを中心に反時計回りに回転させようとするトルクT0を上回ると、主リンクアーム30が回転軸30aを中心に時計回りに回転し始める。同時に、各補助リンクアーム32,34についても支持プレート26との各連結部32a,34aを中心に時計回りに回転し、昇降機構22による支持プレート16に対する下段引出し16の上昇が開始され、下段引出し16は、図6に示すような上昇中の状態となる。このとき、主リンクアーム30、切替アーム38、案内係止部材40は、図7(c)に示す位置関係となっている。
つぎに、図6に示すように、主リンクアーム30が回転軸30aを中心に時計回りに回転して下段引出し16が上昇中の状態では、ガススプリング42のピストンロッド42aがその軸方向に伸長するため、主リンクアーム30の連結部30cにはピストンロッド42aの軸方向の力F2が作用する。このピストンロッド42aの軸方向の力F2により、主リンクアーム30の回転軸30aには、主リンクアーム30を時計回りに回転させようとするトルクT2が作用する。これらの力F2とトルクT2が、図6に示す上昇途中の状態の下段引出し16のさらなる上昇を援助する。
また、下段引出し16が上昇中の状態では、切替アーム38の後端部の突起38cが案内係止溝40aの下端に係止されたままの状態に保持されるため、支持プレート26はキャビネット本体18に対して奥行方向に一切摺動できない状態に維持される。さらに、主リンクアーム30がその回転軸30aを中心に時計回りに回転すると,各補助リンクアーム32,34についても、各連結部32a,34aを中心に時計回りに回転するため、上昇中の下段引出し16は、その背面部16bが中段引出し14の正面部14aから常に所定以上の間隔を置いて前方に位置することになる。したがって、上昇中の下段引出し16の背面部16bと中段引出し14の正面部14aは一切接触することはない。
さらに、図6に示す上昇中の下段引出し16のつかみ部16aをつかんでを下段引出し16を上方に引き上げると、主リンクアーム30の連結部30d等において上向きの力F3が作用し、この上向きの力F3により、主リンクアーム30の回転軸30aには、主リンクアーム30をさらに時計回りに回転させようとするトルクT3が作用する。このトルクT3によって主リンクアーム30がその回転軸30aを中心に時計回りに回転すると,各補助リンクアーム32,34についても、各連結部32a,34aを中心に時計回りに回転し、下段引出し16は、図3に示すように中段引出し14の高さとほぼ同じ高さである使用高さ(最上高さ)まで上昇する。
つぎに、図3に示すように、下段引出し16が最高位置(使用高さ)に達すると、下段引出し16の上昇が完了する。この最上位置の下段引出し16では、その背面部16bが中段引出し14の正面部14aよりも前方に位置している。また、切替アーム38の後端部の突起38cも案内係止溝40aの下端に係止されたままの状態に維持されており、支持プレート26もキャビネット本体18に対して奥行方向に一切摺動できない状態に維持されている。さらに、主リンクアーム30の回動係止部30fがC型形状に形成されているため、下段引出し16が最上位置(使用高さ)に達すると、回動係止部30fがリンクアーム34の連結部34aに確実に連結し、主リンクアーム30の回転軸30a回りの回動が確実に係止される。したがって、回動係止部30fに係止を解除させようとする所定以上の力が加わるまで係止が解除されず、下段引出し16が不注意に急降下するのを防ぐことができると共に、下段引出し16の背面部16bと中段引出し14の正面部14aも一切接触することはない。
また、下段引出し16が最上位置まで上昇した状態では、ガススプリング42のピストンロッド42aがその軸方向にさらに伸長しようとするため、ピストンロッド42aは、主リンクアーム30の連結部30cを付勢力F4でピストンロッド42aの軸方向に付勢している。したがって、ピストンロッド42aによる付勢力F4の鉛直方向成分F4vは、上向きのわずかな力として発生しており、最上位置まで上昇させた下段引出し16が不注意に急下降するのを妨げる力となっている。
つぎに、下段引出し16が最上位置まで上昇した状態(図3参照)から元のキャビネット本体18に収納された状態(図4参照)まで戻るまでの動作について説明する。
下段引出し16のつかみ部16a等をつかんで下段引出し16全体を手前側方向に引っ張ると、主リンクアーム30の連結部30d等に水平手前方向の引張り力F5が作用する。この引張り力F5により、主リンクアーム30を回転軸30aを中心に反時計回りに回転させようとするトルクT5が発生し、主リンクアーム30の回動係止部30fとリンクアーム34の連結部34aとの係止が解除される。主リンクアーム30が回転軸30aを中心に反時計回りに回転し始めると、各補助リンクアーム32,34も同時に各連結部32a,34aを中心に回転し、下段引出し16全体が最上位置より下降し始める。このとき、主リンクアーム30の連結部30cには、ガススプリング42のピストンロッド42aによる軸方向の付勢力F4が発生しており、その鉛直方向成分F4vによる上向き力が、下段引出し16が不注意に急下降するのを妨げる力となっている(図3参照)。
つぎに、図6に示すように、下段引出し16が下降中の状態にあるときは、上昇中の状態と同様に、切替アーム38の後端部の突起38cが案内係止溝40aの下端に係止されたままの状態に維持されており、支持プレート26もキャビネット本体18に対して奥行方向に一切摺動できない状態に維持されている。さらに、主リンクアーム30がその回転軸30aを中心に反時計回りに回転する共に、各補助リンクアーム32,34も各連結部32a,34aを中心に反時計回りに回転するため、下降中の下段引出し16は、その背面部16bが中段引出し14の正面部14aから常に所定以上の間隔を置いて前方に位置することになり、下降中の下段引出し16の背面部16bと中段引出し14の正面部14aも一切接触することはない。
さらに、図6に示す下降中の状態の下段引出し16のつかみ部16a等をつかんで下段引出し16全体を下方に押し下げると、主リンクアーム30の連結部30d等に鉛直方向下方の押し下げ力F6が作用する。この押し下げ力F6により、主リンクアーム30を回転軸30aを中心に反時計回りに回転させようとするトルクT6が発生し、このトルクT6により、さらに主リンクアーム30が回転軸30aを中心に反時計回りに回転すると共に、各補助リンクアーム32,34も同時に各連結部32a,34aを中心に回転し、下段引出し16全体が、元のキャビネット本体18に収納されていた状態の下段引出し16の高さ同じ高さ、すなわち、引出高さまで下降する(図5参照)。
つぎに、図5に示すように、下降中の下段引出し16が引出高さまで下降すると、主リンクアーム30の嵌合凹部30bがその上方近傍にある切替アーム38の前端部38bを受け入れ可能な向きとなる。
この状態から下段引出し16のつかみ部16b等をつかんで引出し16を奥行方向に押し込むと、切替アーム38が奥行方向に移動するので、切換アーム38の後端部の突起38bが案内係止部材40の案内係止溝40aに係止されていた状態からこの溝40aに沿って後方上方にある溝の入口部まで移動し、案内係止溝40aによる係止が解除される。このとき、切換アーム38は、回動軸38aを中心に反時計回りに回動し、切替アーム38の前端部38cが主リンクアーム30の嵌合凹部30bに嵌合される。 このように、切替アーム38の後端部の突起38bについて案内係止溝40aによる係止が解除された状態では、切替アーム38の前端部38bが主リンクアーム30の嵌合凹部30bに嵌合されているため、昇降機構22による下段引出し16の昇降を一切行うことができず、摺動機構20による下段引出し16と支持プレート26の奥行方向への摺動のみが可能となる。
さらに、この状態の下段引出し16のつかみ部16a等をつかんで下段引出し16全体を奥行方向に押し込むと、下段引出し16を間接的に支持している支持プレート26の摺動レール28がキャビネット本体18側の固定レール24に沿って奥行方向に摺動し、下段引出し16と支持プレート26がキャビネット本体18内に完全に収納された状態となる(図4参照)。
上述した本発明の第1実施形態によるキャビネット1によれば、キャビネット本体18に収納された状態では一般的な成人使用者の膝部分よりも低い位置にある下段引出し16の中身を取り出す際に、引出高さの下段引出し16をキャビネット本体18から完全に引き出した状態で、一般的な成人使用者の膝部分あたりの高さかそれ以上の高さに位置している中段引出し14の高さとほぼ同じ使用高さまで上昇させることができるため、下段引出し16の中身を取り出す際に、屈んだりして無理な体勢をとる等の作業負担を低減することができる。
また、第1実施形態のキャビネット1によれば、昇降規制機構と摺動規制機構を兼ねた作動規制機構36が摺動機構20及び昇降機構22と協働し、キャビネット本体18に収納された状態の下段引出し16をキャビネット本体18から完全に引き出された状態に摺動されるまでは、摺動機構20による下段引出し16の摺動のみを機能させて、昇降機構22による下段引出し16の昇降を規制することができる。また、作動規制機構36は、キャビネット本体18から完全に引き出されて昇降機構22により昇降中の下段引出し16が引出高さに位置するまでは、摺動機構20による下段引出し16の摺動を規制することができる。
さらに、第1実施形態のキャビネット1によれば、昇降中の下段引出し16がキャビネット本体18の奥行方向に移動して下段引出し16の背面部16bと中段引出し14の正面部14aが接触するのを防ぐことができ、キャビネット本体18に対する下段引出し16の出し入れと昇降を円滑にかつ確実に行うことができる。特に、キャビネット本体18から引き出されて上昇状態にある下段引出し16をキャビネット本体18側へ押した場合には、下段引出し16が下降するより先にキャビネット本体18側へ摺動してしまうのを回避することができるため、下段引出し16の背面部16bと中段引出し16の正面部14aが衝突するという問題を解消することができる。
また、第1実施形態のキャビネット1によれば、主リンクアーム30に連結されたガススプリング42が、上昇中の下段引出し16を援助し、最上位置まで上昇させた下段引出し16が不注意に急下降するのを防ぐため、下段引出し16を効率よくかつ安全に昇降させることができる。
つぎに、本発明の第2実施形態によるキャビネットについて説明する。
図8は、第2実施形態のキャビネットにおける下段引出しの片側部分の摺動機構、昇降機構、及び、作動規制機構を概略的に示す部分平面図である。また、図9は、図8のIX-IX断面図である。なお、図8及び図9において、第1実施形態のキャビネットの部分と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図8及び図9に示すように、第2実施形態のキャビネット50は、キャビネット本体18と下段引出し16に設けられた摺動機構52と、下段引出し16を昇降させる昇降機構54と、摺動機構52と昇降機構54に協働するように一体的に組み込まれた昇降規制機構と摺動規制機構とを兼ねた作動規制機構56を備えている点で、第1実施形態のキャビネット1の構成と共通しているが、各機構52,54,56の一部の構成が、第1実施形態のキャビネット1の各機構20,22,36の構成と異なっている。
第2実施形態のキャビネット50の摺動機構52は、キャビネット本体18の各側の内壁面18aに固定されてキャビネット本体18の奥行方向に延びる固定レール(図示せず)と、下段引出し16の各側を昇降機構54を介して間接的に支持する支持プレート26と、この支持プレート26に固定され、かつ固定レール(図示せず)に摺動可能に係合する摺動レール(図示せず)によって構成されている。
昇降機構54は、下段引出し16の各側の一部分と支持プレート26の一部分をそれぞれ連結するように設けられた主リンクアーム60によって構成されている。この主リンクアーム60は、支持プレート26の法線方向に延びる回転軸60aを中心に回転可能となっている。また、昇降機構54については、必要に応じて第1実施形態のキャビネット1の補助リンクアーム32,34と同様な補助リンクアームを用いて下段引出し16と支持プレート26を連結させてもよい。さらに、第1実施形態のキャビネット1と同様なガススプリング42を主リンクアーム60に連結して、昇降機構54を補助するようにしてもよい。
作動規制機構56は、支持プレート26に対して奥行方向に摺動可能に設けられ、かつ昇降機構54の主リンクアーム60の嵌合凹部60bに嵌合可能なアーム部材である切替アーム62と、支持プレート26の連結部26bと切替アーム62の連結部62aを連結するカム部材64と、支持プレート26の連結部26cを中心に回動可能に設けられてカム部材64に当接しているストッパー66と、キャビネット本体18の内壁面18aに固定された案内係止部材58によって構成されている。案内係止部材58は、その前端部に形成され、かつ作動状態のストッパー66の奥行方向の摺動を規制するストッパー規制突起67と、このストッパー規制突起67の後方に間隔を置いて形成され、かつ切替アーム62の後端部62bを係止する係止突起68を含む。また、カム部材64には、切替アーム62の連結部62aが摺動可能に嵌め込まれる長孔64aが形成されている。
さらに、切替アーム62は、支持プレート26の切替アーム支持部26dで摺動可能に支持されているが、この切替アーム支持部26dには、切替アーム62を軸方向に付勢する圧縮コイルばね70が取り付けられている。
つぎに、本発明の第2実施形態によるキャビネットの動作(作用)について説明する。
図10は第2実施形態のキャビネットにおける下段引出しの片側部分の摺動機構、昇降機構、及び、作動規制機構の作動状態を示す、図8と同様な部分平面図である。また、図11は、図10のXI-XI断面図である。なお、図10及び図11において、第1実施形態のキャビネットの部分と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
まず、図8及び図9に示すように、本実施形態のキャビネット50の下段引出し16をキャビネット本体18に対して手前(正面側)に引き出すと、この下段引出し16を主リンクアーム60等を介して間接的に支持している支持プレート26が摺動レール(図示せず)と共にキャビネット本体18側の固定レール(図示せず)に沿って前方(正面側に)摺動する。このとき、支持プレート26と共に切替アーム62も一体的に摺動するが、切替アーム62の後端部62bが係止突起68によって係止される状態になるまでは、カム部材64とストッパー66は支持プレートに対して回動しない。すなわち、ストッパー66は、キャビネット本体18側の案内係止部材58等に一切接触せず、支持プレート26をキャビネット本体18に対して摺動可能な状態にしている。また、切替アーム62の前端部62cは、主リンクアーム60の嵌合凹部60bに嵌合しており、主リンクアーム60が回転しないように係止している。
つぎに、図8及び図9に示す状態の下段引出し16をさらに前方へ引っ張ると、下段引出し16を間接的に支持している支持プレート26が切替アーム62と共にキャビネット本体18に対してさらに前方へ摺動し、切替アーム62の後端部62bが係止突起68に係止された状態となる(図10参照)。この状態において、さらに下段引出し16を前方へ引っ張ると、切替アーム支持部26dの圧縮コイルばね70が圧縮されて、支持プレート26が係止状態の切替アーム62に対して前方へ摺動する。
また、支持プレート26が係止状態の切替アーム62に対して前方へ摺動すると、カム部材64と支持プレート26の連結部26bも切替アーム62に対して前方へ移動し、ストッパー66に当接しているカム部材64が回動して、ストッパー66が連結部26cを中心に反時計回りに回動してキャビネット本体18側へ突出する(図10参照)。このとき、ストッパー66の先端部66aは、キャビネット本体18側の案内係止部材58のストッパー規制突起67近傍まで延びており、このような状態で支持プレート26をキャビネット本体18の奥行方向に摺動させようとすると、ストッパー66の端部66aとストッパー規制突起67が衝突して、支持プレート26の奥行方向への摺動が阻止される。
さらに、ストッパー66によって支持プレート26の奥行方向への摺動が阻止されると、切替アーム62の前端部62cと主リンクアーム60の嵌合凹部60bとの嵌合が解除される。そして、主リンクアーム60がその回転軸60aを中心に反時計回り回転し、下段引出し16が支持プレート26に対して上昇し、昇降機構54による下段引出し16の昇降が可能な状態となる(図10及び図11参照)。
また、下段引出し16が昇降機構54により昇降中の状態では、ストッパー66が支持プレート26の奥行方向への摺動が阻止するようにキャビネット本体18側へ突出している状態が維持される(図10参照)。
一方、上昇した状態の下段引出し16を元のキャビネット本体18の収納位置に戻す場合には、上昇した状態の下段引出し16を昇降機構54によって下段引出し16の引出高さまで下降させる。下段引出し16が下段引出し16の高さと同じ高さまで下降すると、主リンクアーム60が、その嵌合凹部60bが切替アーム62の前端部62cを受け入れ可能な向きとなる。この状態で、下段引出し16を介して支持プレート26を奥行方向へわずかに押し込むと、圧縮されていた圧縮コイルばね70の付勢力により切替アーム62が支持プレート26に対して前方に摺動し、その前端部62cが主リンクアーム60の嵌合凹部60bに嵌合され、主リンクアーム60の回動が係止される(図9参照)。
また、支持プレート26を奥行方向へわずかに押し込んで切替アーム62を支持プレート26に対して前方に摺動させることにより、カム部材64が回動し、ストッパー66が連結部26cを中心に時計回りに回動して下段引出し16側へ引き寄せられ、ストッパー66と案内係止部材58のストッパー規制突起67との衝突が回避される(図8参照)。
したがって、昇降機構54による下段引出し16の昇降が規制されたまま、摺動機構56による下段引出し16の奥行方向の摺動のみが可能となり、下段引出し16と支持プレート26がキャビネット本体18内に完全に収納される。
上述した本発明の第2実施形態によるキャビネット50によれば、第1実施形態のキャビネット1と同様に、作動規制機構56が摺動機構52及び昇降機構54と協働し、キャビネット本体18に収納された状態の下段引出し16をキャビネット本体18から完全に引き出された状態に摺動されるまでは、摺動機構52による下段引出し16の摺動のみを機能させて、昇降機構54による下段引出し16の昇降を規制することができる。また、作動規制機構56は、キャビネット本体18から完全に引き出されて昇降機構54により昇降中の下段引出し16が引出高さになるまでは、摺動機構52による下段引出し16の摺動を規制することができる。したがって、昇降中の下段引出し16がキャビネット本体18の奥行方向に移動して衝突するのを防ぐことができ、キャビネット本体18に対する下段引出し16の出し入れと昇降を円滑にかつ確実に行うことができる。
本発明の第1実施形態によるキャビネットをシステムキッチンの下部に設置したフロアキャビネットとして使用した場合におけるシステムキッチン全体を示す正面図である。 本発明の第1実施形態によるキャビネットについて下段引出しを完全に引き出して最上位置まで上昇させた状態を示す斜視図である。 図2に示す本発明の第1実施形態によるキャビネットのIII−III拡大側面部分断面図である。 本発明の第1実施形態のキャビネットについて下段引出しを完全に収納している状態を示す、図3と同様な拡大側面部分断面図である。 本発明の第1実施形態のキャビネットについて下段引出しを完全に引き出した後、上昇が開始又は下降が終了した状態を示す、図3及び図4と同様な拡大部分断面図である。 本発明の第1実施形態のキャビネットから完全に引き出した下段引出しの昇降途中の状態を示す、図3〜図5と同様な拡大部分断面図である。 本発明の第1実施形態における主リンクアーム、切替アーム、案内係止部材の位置関係を示す側面図である。 本発明の第2実施形態によるキャビネットにおける下段引出しの片側部分の摺動機構、昇降機構、及び、作動規制機構を概略的に示す部分平面図である。 図8のIX−IX断面図である。 本発明の第2実施形態によるキャビネットにおける下段引出しの片側部分の摺動機構、昇降機構、及び、作動規制機構の作動状態を示す、図8と同様な部分平面図である。 図10のXI−XI断面図である。
符号の説明
1,50 キャビネット(フロアキャビネット)
2 システムキッチン
4 流し台
6 調理台
8 加熱調理器具
10 ウォールキャビネット
12 上段引出し
14 中段引出し
16 下段引出し
18 キャビネット本体
20,52 摺動機構
22,54 昇降機構
24 固定レール
26 支持プレート
28 摺動レール
30,60 主リンクアーム
32,34 補助リンクアーム
36,56 作動規制機構(昇降規制機構)
38,62 切替アーム
40 案内係止部材
42 ガススプリング
58 案内係止部材
64 カム部材
66 ストッパー
67 ストッパー規制突起
68 係止突起
70 圧縮コイルばね

Claims (7)

  1. 物を収納する収納室を備えたキャビネットであって、
    キャビネット本体と、
    このキャビネット本体内で水平方向に摺動可能に収納され上記収納室を形成する引出しと、
    上記キャビネット本体及び引出しに設けられ、上記キャビネット本体内に収納された状態の引出しを上記キャビネット本体外に完全に引き出した状態まで水平方向に摺動させる摺動機構と、
    上記引出しに設けられ、上記摺動機構により完全に引き出した状態の引出しを引出高さから使用高さまで上昇させその後上記引出高さまで下降させる昇降機構と、
    上記摺動機構及び上記昇降機構と協働するようにこれらの両機構に組み込まれ、上記引出しが引出高さで水平方向に摺動しているときは上記昇降機構による引出しの昇降を規制する昇降規制機構と、
    を有することを特徴とするキャビネット。
  2. 更に、上記昇降機構による引出しの昇降を補助する補助手段を有する請求項1記載のキャビネット。
  3. 上記引出しは、上記キャビネット本体内の縦方向に収納された複数段の引出しのうちの最も下段に位置する引出しである請求項1又は請求項2記載のキャビネット。
  4. 上記摺動機構は、上記キャビネット本体に固定された固定レール手段と、上記昇降機構を介して上記引出しを支持する支持手段と、この支持手段に固定され且つ上記固定レール手段に摺動可能に係合する摺動レール手段とを有する請求項1乃至3の何れか1項記載のキャビネット。
  5. 上記昇降機構は、上記引出し及び上記摺動機構の支持手段に連結されたリンクアーム部材である請求項1乃至4の何れか1項記載のキャビネット。
  6. 上記昇降規制機構は、上記摺動機構と上記昇降機構に介在して設けられた水平方向に移動可能なアーム部材と、上記キャビネット本体に設けられ上記アーム部材を係止してアーム部材の水平方向の移動を規制する係止手段とを有し、上記摺動機構が作動中は上記アーム部材を係止手段と非係止状態にして上記昇降機構を非作動状態とするように構成されている請求項1乃至5の何れか1項記載のキャビネット。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項記載のキャビネットを備えたことを特徴とするシステムキッチン。
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