JP2889236B2 - 光ディスク装置におけるトラッキングサーボ方式 - Google Patents

光ディスク装置におけるトラッキングサーボ方式

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスクを再生,または光ディスクに情
報を記録する光ディスク記録再生装置において、特に、
ビーム2分割法によりトラッキングエラー信号を検出し
てトラッキングサーボをかける際に有用なトラッキング
サーボ方法に関するものである。 〔発明の概要〕 本発明の光ディスク装置におけるトラッキングサーボ
方法は、2分割ディテクタによって検出されたトラッキ
ングエラー信号の正・負のピーク値を検出し、その値を
演算することによって、トラッキングエラー信号に含ま
れているスキューエラー信号や,トラッキングエラー信
号のレベル変化,及びアクチュエータの移動に基づく偽
のトラッキングエラー信号(プッシュプルエラー信号)
等を除去するようなトラッキングサーボ方法を提供する
ものであり、簡便な光学ピックアップを使用して、正確
なトラッキングサーボをかけることができるようにする
と同時に、光ディスクの寸法及び特性のバラツキや,装
置の組立精度を吸収することができるようにしたもので
ある。 〔従来の技術〕 光ディスクにレーザ光を照射し、その反射信号から記
録情報及びサーボエラー信号を検出することができる光
学ピックアップは、一般的に、光学ピックアップ全体を
光ディスクの半径方向に移動する送り装置と、対物レン
ズを制御するアクチュエータから構成されており、この
アクチュエータは主にフォーカス状態の制御及びトラッ
キング状態の制御を行う2軸機構とされている。 そして、前記2軸機構を介して検出された反射光は受
光素子によって電気信号に変換され、再生RF信号として
出力されると共に、受光面を複数個に分割した受光素子
によってトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信
号も検出できるようになされている。 第7図はかかる光学ピックアップ装置の概要を示した
もので、1は光ディスク、2は対物レンズ3をコントロ
ールするアクチュエータ(2軸機構)を示し、例えばフ
ォーカスコイルLf,トラッキングコイルLtによって対物
レンズ3を上下,及び水平方向に移動させることができ
るメカニズムを備えている。 4は送り装置を示し、この送り装置には前記アクチュ
エータ2にレーザ光を入射し、かつ、光ディスク1から
の反射光から記録情報,及びサーボエラー信号等を検出
する光学系を内蔵しており、例えば1/4波長板5,コリメ
ートレンズ6,偏向ビームスプリッタ7,発光ダイオード8,
及び受光素子9を備えている。 なお、Lmは送り装置4と共にアクチュエータ2を光デ
ィスク1の半径方向に送るスレッドコイル(モータコイ
ル)を示している。 かかる光学ピックアップにおいて、トラッキングエラ
ー信号をビーム2分割法(以下、プッシュプル法とい
う)で検出するときは第8図に示すように受光素子9と
して2分割された受光面A,Bを設けたものが使用され、
この受光面A,Bに投影されるファーフィールド像を電気
信号Ea,Ebに変換したものを減算器10によって減算する
ことによってトラッキングエラー信号TEが検出され、所
定のサーボアンプ12を介してトラッキングコイルLtに供
給される。 また、同図に示すようにトラッキングエラー信号TEを
ローパスフィルタ11に入力してDC成分を抽出し、そのDC
成分をサーボアンプ13を介してスレッドコイルLmに入力
することによって光学ピックアップ装置を光ディスク1
の半径方向に移動しながら、スパイラル状の記録トラッ
クを追跡することができるようになされている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上述したように、プッシュプル法でトラッキングエラ
ー信号を検出する方法は光学系が簡単になるため、ピッ
クアップ装置を軽量化し、コストを下げることができる
が、受光素子9に投影される反射光はレンズの収差によ
ってディスクの傾き(スキュー)や,対物レンズ3の移
動に基づく光軸変化等の影響をうけるため、オントラッ
クの状態でも2分割ディテクタの光量分布が変化し、こ
れ等がトラッキングエラー信号に偽のエラー信号として
漏れ込むという問題がある。 また、光ディスクが追記型のディスクとされていると
きや、書き変え可能なディスクとされているときは、ト
ラックを形成するグループの溝の深さや,ミラー面の反
射率に差異があると、トラッキングエラー信号自体のレ
ベルがディスク毎に変化し、適正なトラッキングサーボ
特性が維持されないという問題があった。 そこで、従来は2軸機構と送り装置を一体型にしたピ
ックアップ(スイングアーム方法)や,3スポット法によ
るトラッキングサーボ装置が採用され、比較的に安定な
トラッキングサーボ装置となるようにしていたが、スイ
ングアーム方法はピックアップの重量が増加し、アクチ
ュエータに負担がかかるという欠点があり、3スポット
法によるものは光学系が複雑になり、コストが上昇する
という欠点があった。 本発明は、かかる問題点にかんがみてなされたもの
で、特に、プッシュプル法によってトラッキングエラー
信号を検出した際に、このトラッキングエラー信号に漏
れ込む、例えばスキューによるオフセット信号,及びト
ラッキングエラー信号のレベル変動を電気回路によって
補償し、光ディスクの製造時のバラツキや,光学ピック
アップの調整工程の削減等がはかれるようにしたもので
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 第1図は本発明の光ディスク装置におけるトラッキン
グ方法の原理を説明するためのブロック図を示してお
り、9は少なくとも2以上の受光面を有する2分割され
た受光面からなるディテクタ、20A,20Bは2分割された
ディテクタから出力される信号Ea,Ebをそれぞれ減算し
てトラッキングエラー信号を検出する減算器と、反射光
の光量を検出する加算器、20Cは前記加算器20Bの出力に
よってゲインがコントロールされ、レーザ光の強度にか
かわらず常に一定レベルの出力が得られるようにした可
変利得アンプ、21は光ディスクのグループの溝や,反射
率によって異なるレベルのトラッキングエラー信号が出
力されたとき、そのレベル出力を一定にするAGCアン
プ、22はスキューによるオフセット成分を除くための減
算回路を示し、後述するようなプッシュプルエラー信号
の検出回路30を付加することによって対物レンズの偏位
による偽のトラッキングエラー信号(プッシュプルエラ
ー信号)も除去することができる。 23A,23Bはトラッキングエラー信号の負のピーク値,
及び正のピーク値を検出するピーク値検出回路、24A,24
Bは前記ピーク値検出回路の出力を加算及び減算する加
算器と減算器、25Aは係数回路、25Bは比較回路、26,27
はスイッチS1及びS2から入力された信号を所定期間保持
する第1,及び第2の記憶回路を示し、スイッチS1及びS2
は光ディスク装置の制御部(CPU)28からシークモード
となったときに出力される制御信号によって開閉制御さ
れるようになされている。 なお、29はトラッキングアクチュエータを示してい
る。 〔作用〕 ターンテーブルに光ディスクをセットし、再生状態に
すると、2分割ディテクタ9の検出信号Ea,Ebが入力さ
れている減算器20Aからは、光スポットがオントラック
のときは0、光スポットがトラックからずれているとき
は、はずれている方向に対応して正,または負となるよ
うなトラッキングエラー信号が出力される。 このトラッキングエラー信号は第2図Aの波形〔I〕
に示すように、通常は正負のピークレベルが等しい正弦
波状の信号であるが、照射レーザ光のパワーの大きさ
や,トラックのグループの溝の深さ,及びディテクタの
反射率が異なると、点線で示すようにピークレベルが変
動する。 また、光ディスクの内周及び外周において、スキュー
が発生しているときは、2分割ディテクタにスキューに
よるオフセット信号が発生するため、第2図Aの波形
〔II〕または〔III〕に示すように直流レベルが変動し
た波形となる。したがって、光ディスクのトラックを半
径方向にトラバースしたときは、例えば第2図Bに示す
ように検出されたトラッキングエラー信号がうねること
になり、また、書き込み時(PW)及び読み取り時(PR
ではレベルが異なったものになる。 そこで、まず、レーザパワーが変化したとき(記録/
再生)は、加算器20Bから出力される受光パワー量に比
例した信号によって可変利得アンプ20Cのゲインを調整
することによって第2図Cに示すようにレベルが一定の
トラッキングエラー信号となるように調整される。 そして、この信号はAGCアンプ21,減算回路22を介して
トラッキングアクチュエータ29に供給されるが、光ディ
スクのグループ(溝)の深さや,反射率が異なるときは
検出されたトラッキングエラー信号のレベルがディスク
毎に異なる。そのため、本発明では、まず、第1に光デ
ィスクのシークモード時にアクチュエータに入力される
トラッキングエラー信号(波形C)の正のピーク値と,
負のピーク値をピーク値検出回路23A,23Bによって検出
し、減算器24Bに入力することによってトラッキングエ
ラー信号のピーク−ピーク値(以下P−P値ともいう)
を検出する。そして、比較回路25Bにおいて基準電圧Er
と比較してその差出力をスイッチS2を介して第1の記憶
回路26に格納する。 この記憶回路26の入力信号は、例えばローパスフィル
タ等によって平均化されて記憶されるため、その出力に
よってAGCアンプ21のゲインを制御すると、光ディスク
を交換したときも、常に一定のレベルのトラッキングエ
ラー信号がAGCアンプ21から出力されるようになる。 次に、ピーク値検出回路23A,23Bの出力を加算器24Aに
入力することによってトラバース中のトラッキングエラ
ー信号のDCレベル(第2図の波形Cの一点鎖線)を求め
ることができるから、このスキューの影響によるDCレベ
ルの変化を係数器25Aを介して所定の値に変換し、スイ
ッチS1が閉じたとき(シーク時)に第2の記憶回路27に
入力する。そして、再生または記録モードとなったと
き、このDCオフセット成分を減算回路22においてトラッ
キングエラー信号から差引くと、第2図Dに示すよう
に、スキューによるDCオフセットがないトラッキングエ
ラー信号が形成されることになる。 この場合、記憶回路27の時定数を適正に選択すると、
トラックジャンプによって新しいトラックにアクセスし
たときの直前のDC成分がスイッチS1を介して記憶される
ことになり、ディスクの内周または外周のスキューの変
化に対応してDCオフセット成分を除去することができ
る。 なお、後述する実施例で詳述するように、プッシュプ
ル法でトラッキングエラー信号を検出する際は、光ディ
スクの偏心によってアクチュエータ(対物レンズ)が揺
動したときに、偽のトラッキングエラー信号(プッシュ
プルエラー信号)が混入するが、この場合も、対物レン
ズの偏位を検出することによって得られるプッシュプル
エラー信号をプッシュプルエラー検出回路30より減算回
路22に供給することによって、プッシュプルエラー信号
を除去することができ、より正確なトラッキングエラー
信号を形成することができる。 〔実施例〕 第3図は本発明のトラッキングサーボ方法に従う回路
例を示したもので、第1図と同一符号は同一部分を示し
ている。 この実施例では、第1,及び第2の記憶回路26,27はA/D
変換器26A,27A、平均値ホールド回路(メモリ)26B,27
B、及びD/A変換器26C,27Cによって構成されており、前
述したようにトラッキングエラー信号のP−P値を検出
した信号と、基準電圧との差信号はスイッチS2からトラ
ックジャンプ時にA/D変換器26Aに入力され、デジタル信
号に変換されたのち平均値ホールド回路26Bに蓄積され
る。 したがって、搭載された光ディスクのトラックをトラ
ックジャンプによってシークする毎に入力されるトラッ
キングエラー信号のP−P値に対応する信号は、その都
度、平均値ホールド回路26Bで平均化されて保持され、
その値が再生,または記録動作時にD/A変換器26Cからア
ナログ信号として出力されAGCアンプ21のゲインをコン
トロールするから、セットされた光ディスクのグループ
深さのバラツキや,反射率のバラツキがトラッキングエ
ラー信号のレベルを変化させることを確実に防止するこ
とができる。 第2の記憶回路27も同様な平均値ホールド作用を有す
るので、セットされた光ディスクがトラックジャンプを
行う度に検出されるスキューの影響を補正する信号が平
均化されて正確なものになり、スキューによってトラッ
キングエラー信号にDCオフセットが生じているときで
も、D/A変換器27Cの出力によって、このDCオフセット信
号を除去したトラッキングエラー信号をアクチュエータ
に供給することができる。 ところで、光ディスクのスキューの程度は装置側の組
立精度によって発生する場合と、光ディスクのたわみに
よって発生する場合が考えられ、光ディスクの内周側と
外周側では異なるスキュー値を示すことが多い。 第4図はかかる光ディスクにおけるスキューの影響を
除去する際に有用な第2の記憶回路27の実施例を示した
ものである。 この実施例によると平均値ホールド回路は、内周側,
外周側,及びその中間のスキューの平均値をホールドす
る3個の平均値ホールド回路27B1,27B2,27B3が設けられ
ており、これらの平均値ホールド回路はその入力,及び
出力をデマルチプレクサ27D1,及びマルチプレクサ27D2
によってそれぞれA/D変換器27A,及びD/A変換器27Cに選
択的に接続するように構成されている。 そして、マルチプレクサ27D1及びデマルチプレクサ27
D2にはジャンプ先のトラックのアドレスが入力され、例
えばディスクの内周側にジャンプしたときは平均値ホー
ルド回路27B1が選択され、ディスク外周側にジャンプし
たときは平均値ホールド回路27B3が選択される。 したがって、この実施例によると、各平均値ホールド
回路27B1,27B2,27B3には、それぞれ、光ディスクの内周
側,中間部,及び外周側で検出されたスキュー値が平均
化して格納されることになり、記録,または再生時には
その位置のアドレスで指定された平均値ホールド回路の
データが出力されるので、スキューによるトラッキング
エラー信号のDCオフセットをディスクの位置に対応して
より正確に除去することができるようになる。 なお、このような平均値ホールド回路をさらに多く設
け、例えば、光ディスクの円周方向で異なるスキューが
発生するようなディスク(プロペラ状にたわんでいるデ
ィスク)のスキューにも対応できるようにしてもよい。 この場合は、平均値ホールド回路を選択するために、
ディスクの回転角を示すPG信号や,セクターアドレス信
号を使用することが必要になる。 第3図において、一点鎖線で囲った部分はプッシュプ
ルエラー検出回路30の構成例を示しており、ローパスフ
ィルタ30A,アクチュエータの機械的な伝達特性を示す電
気的なモデル回路30B,及び係数回路30Cによって構成さ
れている。 このプッシュプルエラー検出回路30はトラッキングア
クチュエータ29の位相補償回路29Aによってドライブさ
れるアクチュエータコイル29Bの印加信号をローバスフ
ィルタ30Aを介して出力することにより、光ディスクの
偏心によって発生する偽のトラッキングエラー信号(プ
ッシュプルエラー信号)を検出している。 そして、この偽のトラッキングエラー信号によって対
物レンズがどのように偏位するかを示す電気信号をモデ
ル回路30Bにより検出し、この検出信号を係数回路30Cを
介して減算回路22に入力する。 すると、特に、プッシュプル法でトラッキングエラー
信号を検出する装置の場合に発生する対物レンズの偏位
による偽のトラッキングエラー信号を除去することがで
きるようになり、よりトラックずれの小さいトラッキン
グサーボ装置を構築することができる。 なお、この偽のエラー信号であるプッシュプルエラー
信号の除去回路では、係数回路30Cの変換レベル係数が
適正値であることが必要であり、本出願人が先に提案し
たような方法で係数回路30Cの変換レベル係数が手動に
よって調整されることになる。 第5図の実施例は、このプッシュプル−エラー信号の
除去を自動化するための実施例を示したもので、第3図
と同一部分は同一符号とされている。 この実施例では、本出願人が先に提案したように、ト
ラッキングアクチュエータ29のドライブ回路は、一般的
な位相補償回路29Aと、ディスクの偏心周波数でピーク
利得を有する目標値補償回路(共振回路)29Cが使用さ
れ、この両者の出力を加算器29Dを介してトラッキング
コイル29Bに入力することによってサーボ特性の改善
(残留偏差の低減)をはかると同時に、前記目標値補償
回路29Cの出力を前述したモデル回路30Bに入力して、対
物レンズの偏位に対応する電気信号を発生し、この信号
を利得可変アンプ30Fを介して前述した減算回路22に入
力している。 利得可変アンプ30Fのゲインコントロール信号は、ト
ラッキングエラー信号に重畳されている偏心によるDCオ
フセット信号がコンデンサCによって抽出されたものが
使用される。 モデル回路30Bから出力される対物レンズの偏位信号
が最大値、または最小値となったときを検出する偏位ピ
ーク検出回路30Dを設け、この偏位ピーク点で出力され
るパルスによってスイッチS3を閉じる。 すると、この時点の光ディスクの偏心によるプッシュ
プルエラー信号成分がスイッチS3を介してコントロール
信号発生回路30Eに入力される。 そして、このコントロール信号発生回路30Dの出力に
よって利得可変アンプ30Fのゲインが設定され、対物レ
ンズの偏位に基づくプッシュプルエラー信号を相殺する
信号を出力するようにしている。 このように構成すると、ディスクの1回転毎に出力さ
れるモデル回路30Bの信号によってプッシュプルエラー
信号を除去する際に、フィードバックされる信号に過不
足があるとトラッキングエラー信号にDCオフセット信号
が乗ることになるが、偏心最大点のDCオフセット成分を
スイッチS3によって検出し、その平均値で利得可変アン
プ30Fのゲインを調整することによってプッシュプルエ
ラー信号が相殺されるよう適正なフィードバック量を自
動的に供給することができるようになる。 第6図は本発明の実施例の詳細を示す回路例を示した
もので、一点鎖線で囲った符号は第5図の符号と対応す
る部分を示す。 この図で、AGCアンプ21は2個の演算増幅器A1とA2
より構成され、演算増幅器A2は演算増幅器A1に対してフ
ィードバック信号を供給してゲインを変化させる。すな
わち、スイッチ回路S0が第1の記憶回路26から出力され
るPWM信号(パルス幅変調信号)により反転を繰り返す
と、フィードバック量がPWM信号のパルスデューティに
対応して変化する。抵抗R,容量CはPWM信号に対して2
段のローパスフィルタとなり、高調波信号の混入を防止
している。 減算回路22は減算増幅器A3によって構成され、減算信
号は抵抗R1,及びR2を介して第1の記憶回路27及び利得
可変アンプ30Fから供給されている。 ピーク値検出回路23(A,B)は演算増幅器A4によって
正のピーク値が、演算増幅器A5によって負のピーク値を
コンデンサC1,C2にホールドし、バッファアンプA6,A7
介して出力する。 加算器24A,及び減算器24Bはそれぞれ演算増幅器A8
び演算増幅器A9によって具体化される。 加算器24Aから出力されるディスクのスキュー値に対
応する信号はスイッチS3を介してコントロール信号発生
回路30Eに供給される。 このコントロール信号発生回路30Eは0クロスコンパ
レータを構成する演算増幅器A10と、この演算増幅器A10
のレベル(LまたはH)によって加算,または減算され
るアップダウンカウンタC11及びこのアップダウンカウ
ンタC11の計数値によって、パルスデューティが可変と
されるPWM信号発生器P12より構成されている。そして、
ホールドコンデンサCで平均化されたスキュー値や、デ
ィスクの偏心量に応じてパルスデューティが変調された
信号を利得可変アンプ30Fのゲインコントロール信号と
して供給する。 モデル回路30Bは演算増幅器A16と積分回路を構成する
演算増幅器A17,A18より構成され、抵抗R1,R2によってフ
ィードバックをかけることにより、全体の伝達特性がト
ラッキングアクチュエータの機械的な伝達関数である1/
(S2+as+b)と等価なモデル回路を具体化している。
そして、出力端子T1からは対物レンズの偏位量に対応す
る信号Saが出力され、出力端子T2からは、その微分出力
S/(S2+as+b)に対応する信号Sbが出力される。 信号Sbは偏位ピーク値検出回路30Dを構成する演算増
幅器A19に入力されて、0レベルでクロスする矩形波に
変換され、コンデンサCdによってその立上がり点、及び
立下がり点を示すエッジパルスを発生し、前記スイッチ
S3を閉じるように制御する。 また、信号Saは利得可変アンプ30Fを構成する演算増
幅器A13に入力され、バッファアンプA15を介して減算回
路22に送出される。 演算増幅器A14は演算増幅器A13のフィードバック回路
を構成しており、このフィードバック回路の帰還量は前
述したようにAGCアンプ21と同様にスイッチ回路S0の開
閉デューティによってコントロールされる。 すなわち、コントロール信号発生回路30Eから出力さ
れるPWM信号のパルス幅によってコントロールされるよ
うになされている。 上記の実施例によると、再生時,または記録時にアク
チュエータの対物レンズの偏位に基づくプッシュプルエ
ラー信号が混入しているときは、このエラー信号がスキ
ューに基づくものと同様に加算器24Aから出力されるDC
オフセット成分として検出されるから、その検出出力に
よって利得可変アンプ30Fのゲインがコントロールさ
れ、モデル回路30Bから出力される対物レンズの偏位に
対応する信号が利得可変アンプ30Fによって適当なレベ
ルに変換され、減算回路22に逆位相で入力されて、トラ
ッキングエラー信号からプッシュプルエラー信号成分を
除去するように作用し、モデル回路30Bの信号Saが0と
なるように制御される。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の光ディスクにおけるト
ラッキングサーボ方法では、搭載された光ディスクに対
してトラックジャンプを行う際に、トラック横断時のト
ラッキングエラー信号からそのピーク値を検出し、正の
ピーク値と負のピーク値を加算することによってトラッ
キングエラー信号のDCレベルの変化を検出してディスク
のスキューの状態を検出すると共に、この検出したスキ
ュー情報を記憶し、ディスクの記録、再生時にトラッキ
ングサーボ回路に注入してスキューによって発生するト
ラッキングエラー信号のオフセット成分を除去するよう
にしているから、単一のディテクタを使用するプッシュ
プル法を用いた光ディスク装置におけるトラッキングサ
ーボを安定にかけることができるという効果がある。 また、同時にトラック横断時のトラッキングエラー信
号の正のピーク値と負のピーク値を減算することにより
得られるトラッキングエラー信号のレベル変化を記憶し
て、その記憶値でトラッキングサーボ回路のゲインを調
整するようにしているので、ディスクの溝の深さや反射
光の強度に応じてサーボ回路の特性を適正に調整する機
能を付加することができる。 さらに、単一のディテクタによってトラッキングエラ
ーを検出する際に、装置の対物レンズの変位を検出した
信号によってトラッキングエラー信号に漏れ込むプッシ
ュプル−エラー信号(偽のトラッキングエラー信号)を
除去し、高精度のトラッキングサーボをかけることがで
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明のトラッキングサーボ方法の基本的なブ
ロック図、 第2図はトラッキングエラー信号の各種の波形図、 第3図は本発明のトラッキングサーボ方法に従った一実
施例を示すブロック図、 第4図は第2の記憶回路の実施例を示すブロック図、 第5図は本発明の他の実施例を示すブロック図、 第6図は具体的な回路例を示す結線図、 第7図はプッシュプル方法の光学系の説明図、 第8図は従来のトラッキングサーボ回路図を示す。 図中、21はAGアンプ、22は減算回路、23A,23Bはピーク
値検出回路、26は第1の記憶回路、27は第2の記憶回
路、28はトラッキングアクチュエータ、30はプッシュプ
ルエラー検出回路である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.少なくとも2以上の受光面を有する単一のディテク
    タによってトラッキングエラー信号を検出し、トラッキ
    ングサーボをかけるようにした光ディスク装置のトラッ
    キングサーボ方法において、 トラック横断時に信号として出力される前記トラッキン
    グエラー信号の正、及び負のピーク値を検出し、該正、
    及び負のピーク値の和信号に対応する信号を記憶して保
    存し、 前記光ディスクの再生または記録時に前記保存された和
    信号の成分を前記トラッキング回路に注入してトラッキ
    ングエラー信号から減算することにより、光ディスクの
    傾きによって発生する前記単一のディテクタのオフセッ
    ト信号成分をキャンセルすることを特徴とする光ディス
    ク装置におけるトラッキングサーボ方法。 2.少なくとも2以上の受光面を有する単一のディテク
    タによってトラッキングエラー信号を検出し、トラッキ
    ングサーボをかけるようにした光ディスク装置のトラッ
    キングサーボ方法において、 トラック横断時に信号として出力される前記トラッキン
    グエラー信号の正,及び負のピーク値を検出し、これら
    の正及び負のピーク値の和信号、及び差信号に対応する
    信号を記憶して保存し、 前記光ディスクの再生または記録時に前記保存された差
    信号成分によってトラッキングサーボ回路のループゲイ
    ンをコントロールすると共に、 前記保存された和信号の成分を前記トラッキング回路に
    注入してトラッキングエラー信号から減算することによ
    り、光ディスクの傾きによって発生する前記単一のディ
    テクタのオフセット信号成分をキャンセルすることを特
    徴とする光ディスク装置におけるトラッキングサーボ方
    法。 3.少なくとも2以上の受光面を有する単一のディテク
    タによってトラッキングエラー信号を検出し、トラッキ
    ングサーボをかけるようにした光ディスク装置のトラッ
    キングサーボ方法において、 トラック横断時に前記トラッキングエラー信号の正、及
    び負のピーク値を検出し、この両ピーク値の和信号の平
    均値を記憶して保存し、 再生又は記録時に前記和信号の平均値をトラッキング回
    路に注入してトラッキングエラー信号から減算すること
    により光ディスクの傾きによって発生するオフセットを
    キャンセルすると共に、 サーボ回路が閉じているときに前記対物レンズの偏位を
    示すモデル回路の出力信号から、上記単一のディテクタ
    のプッシュプルエラー信号成分を検出し、検出されたプ
    ッシュプルエラー信号成分のピーク点において、前記ト
    ラッキングエラー信号の正、及び負のピーク値を加算し
    た和信号をサンプリングし、このサンプリングされた信
    号に基づいて前記プッシュプルエラー信号成分のレベル
    を調整してトラッキングサーボ回路に注入することによ
    り、トラッキングエラー信号に混入した前記単一のディ
    テクタのプッシュプルエラー信号成分を相殺することを
    特徴とする光ディスク装置におけるトラッキングサーボ
    方法。
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