JP2888285B2 - ページングシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ページングシステ
ムに関し、特に電波利用効率の向上に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のページングシステムでは、１つの
呼び出し番号に１つの呼び出しアドレスを割り当て、そ
れぞれ独立して管理していた。従って、１つのページャ
ーに複数のアドレスを持つ場合でも、それぞれのアドレ
スに個別の呼び出し番号を割り当てて、各アドレス毎の
個々のページャーとして管理していた。よって、呼び出
し要求があった場合は、その呼び出し要求があった時点
での、その呼び出し番号に割り当てられているアドレス
グループのみの送信バッファ状態の照合を行い、空いて
いる場合は呼び出し処理に移行し、満杯であった場合は
輻輳処理を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のページングシス
テムでは呼び出し要求があった時点で、もしその呼び出
し番号に割り当てられているアドレスグループの送信バ
ッファ状態が満杯であった場合は、呼び出し要求者に掛
け直しを強要していた。この結果、呼び出し要求者に不
便さを与えると共に、再呼によるトラヒックの上昇を招
いていた。その理由は、１つの呼び出し番号に１つの呼
び出しアドレスのみを割り当てそれぞれ独立して管理し
ていたため、他のアドレスグループに空きあったとして
も呼び出す事が出来ない事にある。

【０００４】

【０００５】

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本発明 によれば、一般電
話回線を介して接続されるページングシステムの無線呼
び出し交換機内もしくは外部記憶システムに、複数のア
ドレスを持つページャーのそれぞれの呼び出し番号を相
互に参照出来るように加入者データベースを構築してお
き、前記無線呼び出し交換機にページャー呼び出し要求
があった場合は呼び出し番号に対応するアドレスグルー
プの送信バッファ状態を照合し、空いている場合は呼び
出しデータに変更を加えずに前記送信バッファに蓄積す
るが、塞がっている場合は前記データベースを検索して
前記ページャーが前記アドレスグループ以外の付加アド
レスグループを所持しているかどうかを照合し、所持し
ている場合は前記付加アドレスグループの送信バッファ
状態を空いている状態が見つかるまで前記付加アドレス
グループを変更して照合し、空いている状態が見つかっ
た場合は付加アドレスを設定し、前記送信バッファに蓄
積し、付加アドレスグループを所持していない場合もし
くは全ての前記付加アドレスグループで空きが見つから
なかった場合は、前記データベースを検索して、前記送
信バッファ中の呼び出しデータに、前記ページャーと同
じアドレスグループをもちかつ送出バッファが空き状態
であるアドレスグループを持つ送出待ページャーが存在
するかどうかを照合し、存在する場合は前記送出待ペー
ジャーの呼び出しデータを空き状態であるアドレスグル
ープに変更すると共に付加アドレスを設定し、前記送信
バッファに蓄積し、存在しない場合は輻輳処理を行うこ
とを特徴とするページングシステムが得られる。

【０００７】

【発明の実施の形態】

［１］構成の説明 本発明についての構成を図面を参照して説明する。図１
は本発明の実施の一形態によるページングシステムを示
す構成図である。

【０００８】このページングシステムは、呼び出し要求
者１からの呼び出し要求を受け付ける無線呼び出し交換
機３と、無線呼び出し交換機３と接続されページング加
入者２への呼び出し信号及びメッセージを送信する無線
基地局８とから構成されている。

【０００９】無線呼び出し交換機３は、呼び出し要求者
１からの呼び出し要求の検出を行う加入者線制御回路４
と、無線呼び出し交換機３内のシーケンス制御を司る中
央制御装置５と、中央制御装置５が処理実行するプログ
ラムおよび各種データを格納する主記憶装置６と、中央
制御装置５が主記憶装置６から読み出した呼び出し番号
を送出する信号送信器７とを備えている。

【００１０】主記憶装置６には、呼び出し要求者１が入
力した呼び出し番号を記憶しておく呼び出し番号記憶部
９と、ページング加入者２の呼び出しアドレスを記憶し
ておく加入者データベース１０と、呼び出し番号を索引
として加入者データベース１０を検索して得られた呼び
出しアドレスを記憶しておくアドレス記憶部１１と、ペ
ージング加入者２に送出するデータを記憶しておく送信
バッファ１２と、送信バッファ１２の空き／塞がり状態
をアドレスグループ毎に記憶しておく送信バッファ状態
記憶部１３が設けられている。

【００１１】［２］動作の説明 図１に示すページングシステムの動作を図面を参照して
説明する。図２は図１のページングシステムの動作を説
明するための流れ図である。

【００１２】このページングシステムの呼び出し動作
は、従来の呼び出し動作である（１）通常呼び出し動作
と、通常呼び出し動作が出来なかった場合の（２）付加
アドレスグループ呼び出し動作と、付加アドレスグルー
プ呼び出し動作が出来なかった場合の（３）アドレス並
び替え呼び出し動作の３つの呼び出し動作から成り立っ
ている。

【００１３】（１）通常呼び出し動作 呼び出し要求者１からの呼び出し番号（以下Ａと表現）
は加入者線制御回路４で受信され、中央制御装置５によ
って確認された後、呼び出し番号記憶部９に記憶される
（Ｓ１０１）。中央制御装置５はＡを索引として加入者
データベース１０を検索し、Ａに対応する呼び出しアド
レス（以下Ａ１と表現）を抽出しアドレス記憶部１１に
記憶する（Ｓ１０２）。

【００１４】次に中央制御装置５はＡ１に対応するアド
レスグループ（以下Ａ１Ｇと称する）を抽出し、Ａ１Ｇ
を索引として送信バッファ状態記憶部１３を検索して送
信バッファ１２が空き状態であるか塞がり状態であるか
を抽出して、呼び出し可能であるかを確認する（Ｓ１０
３，Ｓ１０４）。

【００１５】送信バッファ１２が空き状態である場合
は、中央制御装置５はアドレス記憶部１１からＡ１を抽
出し送信バッファ１２に設定する（Ｓ１０５）。送信バ
ッファ１２に設定された呼び出しアドレスは一定時間保
留後、中央制御装置５によって読み出しされ、信号送信
器７を経由して無線基地局８に送出され、ページング加
入者２が呼び出される（Ｓ４０２）。

【００１６】送信バッファ１２が塞がり状態である場合
は、中央制御装置５は次の付加アドレスグループ呼び出
し動作を行う。

【００１７】（２）付加アドレス呼び出し動作 中央制御装置５は呼び出し番号記憶部９からＡを抽出
し、Ａを索引として加入者データベース１０を検索し、
Ａ１以外の呼び出しアドレス（以下Ａ２ｓと表現）を所
持しているかどうかを確認する（Ｓ２０１，Ｓ２０
２）。Ａ２ｓを所持していない場合は、中央制御装置５
は（３）のアドレス並び替え呼び出し動作を行う。Ａ２
ｓを所持している場合は、中央制御装置５はＡ２ｓに対
応するアドレスグループ（以下Ａ２ｓＧと表現）を抽出
し、Ａ２ｓＧを索引として送信バッファ状態記憶部１３
を検索して送信バッファ１２が空き状態であるか塞がり
状態であるかを抽出して、呼び出し可能であるかを確認
する（Ｓ２０３，Ｓ２０４）。

【００１８】送信バッファ１２が空き状態である場合
は、中央制御装置５はＡ２ｓを送信バッファ１２に設定
する（Ｓ２０５）。送信バッファ１２に設定された付加
アドレスは一定時間保留後、中央制御装置５によって読
み出しされ、信号送信器７を経由して無線基地局８に送
信され、ページング加入者２が呼び出される（Ｓ４０
２）。

【００１９】送信バッファ１２が塞がり状態である場合
は、中央制御装置５は全てのＡ２ｓを検索するまでを上
記の付加アドレス呼び出し動作を繰り返す（Ｌ２０
１）。

【００２０】（３）アドレス並び替え呼び出し動作 中央制御装置５は送信バッファ状態記憶部１３を検索
し、空き状態であるアドレスグループ（以下ＦＧｓと表
現）を抽出しアドレス記憶部１１に記憶する（Ｓ３０
１）。ＦＧｓが存在しない場合は中央制御装置５は輻輳
処理を行い全ての処理を終了する（Ｓ４０１）。ＦＧｓ
が存在する場合は、中央制御装置５はＡ１Ｇ又はＡ２ｓ
Ｇを索引として送信バッファ１２を検索し、Ａ１Ｇ又は
Ａ２ｓＧと同じアドレスグループを所持する呼び出しア
ドレス（以下Ｂ１と表現）が存在するかどうかを確認す
る（Ｓ３０３，Ｓ３０４）。Ｂ１が存在しない場合は、
中央制御装置５は輻輳処理を行い全ての処理を終了する
（Ｓ４０１）。Ｂ１が存在する場合は、中央制御装置５
はＢ１に対応するＡの呼び出しアドレス（以下ＡＸと表
現）をアドレス記憶部１１に記憶する（Ｓ３０５）。

【００２１】中央制御装置５はＢ１に対応する呼び出し
番号（以下Ｂと表現）を索引として加入者データベース
１０を検索し、ＢがＢ１以外の呼び出しアドレス（以下
Ｂ２ｓと表現）を所持しているかどうかを確認する（Ｓ
３０６，Ｓ３０７，Ｓ３０８）。

【００２２】Ｂ２ｓを所持していない場合は、中央制御
装置５は送信バッファ１２中全てのＢ１を検索するまで
上記のアドレス並び替え呼び出し動作を繰り返す（Ｌ３
０１）。Ｂ２ｓを所持している場合は、中央制御装置５
はＢ２ｓの中でＡ１ＧでもＡ２ｓでもないアドレスグル
ープ（以下Ｂ２ｓＧｓと表現）を所持しているかどうか
を確認する（Ｓ３０９，Ｓ３１０）。

【００２３】Ｂ２ｓＧｓを所持していない場合は、中央
制御装置５は送信バッファ１２中全てのＢ１を検索する
まで上記のアドレス並び替え呼び出し動作を繰り返す
（Ｌ３０１）。Ｂ２ｓＧｓを所持している場合は、中央
制御装置５はＦＧｓをアドレス記憶部１１から読み出
し、Ｂ２ｓＧｓの中でＦＧｓと一致するもの（以下Ｂ２
ＧＣと表現）があるかどうかを比較する（Ｓ３１１，Ｓ
３１２）。

【００２４】Ｂ２ＧＣが存在しない場合は、中央制御装
置５は送信バッファ１２中全てのＢ１を検索するまで上
記のアドレス並び替え呼び出し動作を繰り返す（Ｌ３０
１）。中央制御装置５はＢ１が無くなるまで上記のアド
レス並び替え呼び出し動作を繰り返す（Ｌ３０１）。Ｂ
２ＧＣが存在する場合は、中央制御装置５は送信バッフ
ァ１２中のＢ１をＢ２ＧＣに対応する呼び出しアドレス
に変更し（Ｓ３１４）、アドレス記憶部１１からＡＸを
抽出し送信バッファ１２に設定する（Ｓ３１５）。

【００２５】送信バッファ１２に設定された付加アドレ
スは一定時間保留後、中央制御装置５によって読み出し
され、信号送信器７を経由して無線基地局８に送出さ
れ、ページング加入者２が呼び出される（Ｓ４０２）。

【００２６】［３］加入者データベース、送信バッファ
状態記憶部、及び送信バッファの説明 図３は図１に示すページングシステムの加入者データベ
ースの構成を示す例である。この例では３つのページン
グ加入者か登録されており、加入者１の呼び出し番号を
Ｘとし、Ｘはアドレスグループ２の基本アドレスＸ１と
アドレスグループ３の付加アドレスＸ２とアドレスグル
ープ４の付加アドレスＸ３を所持している。加入者２の
呼び出し番号をＹとし、Ｙはアドレスグループ２の基本
アドレスＹ１とアドレスグループ３の付加アドレスＹ２
とアドレスグループ５の付加アドレスＹ３を所持してい
る。

【００２７】加入者３の呼び出し番号をＺとし、Ｚはア
ドレスグループ１の基本アドレスＺ１とアドレスグルー
プ５の付加アドレスＺ２とアドレスグループ６の付加ア
ドレスＺ３を所持している。

【００２８】図４は本発明のページングシステムの送信
バッファ状態記憶部の構成を示す例である。この例では
アドレスグループが１から８のグループがあり、アドレ
スグループ４，６，７，８は空き状態が存在しており呼
び出し可能な状態であり、アドレスグループ１，２，
３，５は全塞がり状態になっており呼び出しが不可能な
状態になっている。

【００２９】図５は本発明のページングシステムの送信
バッファの構成を示す例である。この例ではページング
加入者３の付加アドレスＺ２が呼び出し待ち状態になっ
ている。

【００３０】次に、図１−図５を参照して、呼び出し要
求者１から呼び出し番号Ｘに呼び出し要求があった場合
の動作について説明する。

【００３１】呼び出し要求者１から呼び出し番号Ｘは加
入者線制御回路４で受信され、中央制御装置５によって
確認された後、呼び出し番号記憶部９に記憶される（Ｓ
１０１）。中央制御装置５は呼び出し番号Ｘを索引とし
て加入者データベース１０を検索する。呼び出し番号Ｘ
に対応する加入者データベースは図３の様になっている
ため、呼び出し番号Ｘに対応する基本アドレスＸ１が抽
出される。中央制御装置５は抽出した基本アドレスＸ１
をアドレス記憶部１１に記憶する（Ｓ１０２）。

【００３２】次に中央制御装置５は基本アドレスＸ１に
対応するアドレスグループを加入者データベース１０か
ら抽出する。基本アドレスＸ１に対応するアドレスグル
ープは「２」であるため、「２」を索引として送信バッ
ファ状態記憶部１３を検索して送信バッファ１２が空き
状態であるか塞がり状態であるかを抽出して、呼び出し
可能であるかを確認する（Ｓ１０３，Ｓ１０４）。送信
バッファ１２は図４の様になっており、アドレスグルー
プ２は全が塞がり状態であるため、中央制御装置５は
（２）付加アドレス呼び出し動作を行う。中央制御装置
５は呼び出し番号記憶部９から呼び出し番号Ｘを抽出
し、呼び出し番号Ｘを索引として加入者データベース１
０を検索し、基本アドレスＸ１以外の呼び出しアドレス
を所持しているかどうかを確認する（Ｓ２０１，Ｓ２０
２）。呼び出し番号Ｘに対応する加入者データベースは
図３の様になっているため、付加アドレスＸ２が抽出さ
れる。

【００３３】次に中央制御装置５は付加アドレスＸ２に
対応するアドレスグループ３を抽出し、「３」を索引と
して送信バッファ状態記憶部１３を検索して送信バッフ
ァ１２が空き状態であるか塞がり状態であるかを抽出し
て、呼び出し可能であるかを確認する（Ｓ２０３，Ｓ２
０４）。送信バッファ１２は図４の様になっており、ア
ドレスグループ３は全て塞がり状態であるため、中央制
御装置５は再び呼び番号Ｘを索引として加入者データベ
ース１０を検索し、基本アドレスＸ１及び付加アドレス
Ｘ２以外の呼び出しアドレスを所持しているかどうかを
確認する（Ｌ２０１，Ｓ２０１，Ｓ２０２）。呼び出し
番号Ｘに対応する加入者データベースは図３の様になっ
ているため、付加アドレスＸ３が抽出される。

【００３４】次に中央制御装置５は付加アドレスＸ３に
対応するアドレスグループ４を抽出し、「４」を索引と
して送信バッファ状態記憶部１３を検索して送信バッフ
ァ１２が空き状態であるか塞がり状態であるかを抽出し
て、呼び出し可能であるかを確認する（Ｓ２０３，Ｓ２
０４）。送信バッファ１２は図４の様になっており、ア
ドレスグループ４は空き状態であるため、中央制御装置
５は付加アドレスＸ３を送信バッファ１２に設定する
（Ｓ２０５）。送信バッファ１２に設定された呼び出し
アドレスＸ３は一定時間保留後、中央制御装置５によっ
て読み出しされ、信号送信器７を経由して無線基地局８
に送出され、ページング加入者２が呼び出される（Ｓ４
０２）。

【００３５】次に呼び出し要求者１から呼び出し番号Ｙ
に呼び出し要求があった場合の例について説明する。

【００３６】呼び出し要求者１から呼び出し番号Ｙは加
入者線制御回路４で受信され、中央制御装置５によって
確認された後、呼び出し番号記憶部９に記憶される（Ｓ
１０１）。中央制御装置５は呼び出し番号Ｙを索引とし
て加入者データベース１０を検索する。呼び出し番号Ｙ
に対応する加入者データベースは図３の様になっている
ため、呼び出し番号Ｙに対応する基本アドレスＹ１が抽
出される。中央制御装置５は抽出した基本アドレスＹ１
をアドレス記憶部１１に記憶する（Ｓ１０２）。

【００３７】次に中央制御装置５は基本アドレスＹ１に
対応するアドレスグループを加入者データベース１０か
ら抽出する。基本アドレスＹ１に対応するアドレスグル
ープは「２」であるため、「２」を索引として送信バッ
ファ状態記憶部１３を検索して送信バッファ１２が空き
状態であるか塞がり状態であるかを抽出して、呼び出し
可能であるかを確認する（Ｓ１０３，Ｓ１０４）。送信
バッファ１２は図４の様になっており、アドレスグルー
プ２は全が塞がり状態であるため、中央制御装置５は
（２）付加アドレス呼び出し動作を行う。中央制御装置
５は呼び出し番号記憶部９から呼び出し番号Ｙを抽出
し、呼び出し番号Ｙを索引として加入者データベース１
０を検索し、基本アドレスＹ１以外の呼び出しアドレス
を所持しているかどうかを確認する（Ｓ２０１，Ｓ２０
２）。呼び出し番号Ｙに対応する加入者データベースは
図３の様になっているため、付加アドレスＹ２が抽出さ
れる。

【００３８】次に中央制御装置５は付加アドレスＹ２に
対応するアドレスグループ３を抽出し、「３」を索引と
して送信バッファ状態記憶部１３を検索して送信バッフ
ァ１２が空き状態であるか塞がり状態であるかを抽出し
て、呼び出し可能であるかを確認する（Ｓ２０３，Ｓ２
０４）。送信バッファ１２は図４の様になっており、ア
ドレスグループ３は全てが塞がり状態であるため、中央
制御装置５は再び呼び出し番号Ｙを索引として加入者デ
ータベース１０を検索し、基本アドレスＹ１及び付加ア
ドレスＹ２以外の呼び出しアドレスを所持しているかど
うかを確認する（Ｌ２０１，Ｓ２０１，Ｓ２０２）。呼
び出し番号Ｙに対応する加入者データベースは図３の様
になっているため、付加アドレスＹ３が抽出される。

【００３９】次に中央制御装置５は付加アドレスＹ３に
対応するアドレスグループ５を抽出し、「５」を索引と
して送信バッファ状態記憶部１３を検索して送信バッフ
ァ１２が空き状態であるか塞がり状態であるかを抽出し
て、呼び出し可能であるかを確認する（Ｓ２０３，Ｓ２
０４）。送信バッファ１２は図４の様になっており、ア
ドレスグループ５は全て塞がり状態であるため、中央制
御装置５は再び呼び出し番号Ｙを索引として加入者デー
タベース１０を検索し、基本アドレスＹ１、付加アドレ
スＹ２及び付加アドレスＹ３以外の呼び出しアドレスを
所持しているかどうかを確認する（Ｌ２０１，Ｓ２０
１，Ｓ２０２）。呼び出し番号Ｙに対応する加入者デー
タベースは図３の様になっているため、基本アドレスＹ
１、付加アドレスＹ２及び付加アドレスＹ３以外の付加
アドレスＸ３は抽出されず、中央制御装置５は（３）ア
ドレス並び替え呼び出し動作を行う。中央制御装置５は
送信バッファ状態記憶部１３を検索して空きアドレスグ
ループを抽出しアドレス記憶部１１に記憶しておく。送
信バッファ状態記憶部１３は図４の様になっており、空
き状態であるアドレスグループ４，６，７，８が空きア
ドレスグループ［ＦＧ］として記憶される（Ｓ３０１，
３０２）。

【００４０】次に中央制御装置５は送信バッファ１２検
索し、基本アドレスＹ１、付加アドレスＹ２、付加アド
レスＹ３と同じアドレスグループすなわちアドレスグル
ープ２，３，５を持つ呼び出しアドレスを抽出する。送
信バッファ１２は図５の様になっており、アドレスグル
ープ５の呼び出しアドレスＺ２が抽出される（Ｓ３０
３，Ｓ３０４）。

【００４１】次に中央制御装置５は呼び出しアドレスＺ
２及び付加アドレスＹ３をアドレス記憶部１１に記憶し
ておく（Ｓ３０５）。次に中央制御装置５は呼び出しア
ドレスＺ２を索引として加入者データベース１０を検索
し呼び出しアドレスＺ２に対応する呼び出し番号を抽出
する。加入者データベース１０は図３の様になってお
り、呼び出しアドレスＺ２に対応する呼び出し番号Ｚが
抽出される（Ｓ３０６）。

【００４２】次に中央制御装置５は加入者データベース
１０を検索し、呼び出し番号Ｚが所持する呼び出しアド
レスＺ２以外の呼び出しアドレスを抽出する。加入者デ
ータベース１０は図３の様になっており、呼び出し番号
Ｚは呼び出しアドレスＺ２以外に基本アドレスＺ１及び
付加アドレスＺ３を所持しており、基本アドレスＺ１及
び付加アドレスＺ３が抽出される（Ｓ３０７，Ｓ３０
８）。

【００４３】次に中央制御装置５は基本アドレスＺ１及
び付加アドレスＺ３の中で基本アドレスＹ１でも付加ア
ドレスＹ２でも付加アドレスＹ３でもないアドレスグル
ープすなわちアドレスグループ２，３，５以外のアドレ
スグループである呼び出しアドレスを抽出する。基本ア
ドレスＺ１はアドレスグループ１であり、付加アドレス
Ｚ３はアドレスグループ６であるので、アドレスグルー
プ１とアドレスグループ６の両方が抽出される（Ｓ３０
９，Ｓ３１０）。

【００４４】次に中央制御装置５はアドレス記憶部１１
から空きアドレスグループ［ＦＧ］を抽出し、アドレス
グループ１及びアドレスグループ６と比較し、一致した
ものを抽出する。空きアドレスグループ［ＦＧ］はアド
レスグループ４，６，７，８であるので、アドレスグル
ープ６が一致したアドレスグループとして抽出される
（Ｓ３１１，Ｓ３１２）。

【００４５】次に中央制御装置５は送信バッファ１２中
の呼び出しアドレス［Ｚ２］をアドレスグループ６に対
応する呼び出しアドレスＺ３に変更する（Ｓ３１３）。

【００４６】次に中央制御装置５アドレス記憶部１１よ
り付加アドレスＹ３を送信バッファ１２に設定する（Ｓ
３１５）。送信バッファ１２に設定された呼び出しアド
レスＹ３及びＺ３は一定時間保留後、中央制御装置５に
よって読み出しされ、信号送信器７を経由して無線基地
局８に送出され、ページング加入者２が呼び出される
（Ｓ４０２）。

【００４７】なお前述では無線呼び出し交換機のソフト
ウェアで制御する場合について説明したが、無線呼び出
し交換機のハードウェアや無線基地局で制御してもよ
い。

【００４８】

【発明の効果】第１の効果は、従来空きアドレスグルー
プとして無効であった部分を呼び出しデータとして使用
することが出来、電波の有効データ率を向上出来ること
である。その理由は、要求された呼び出しデータのアド
レスグループが満杯であり且つ他のアドレスグループに
空きがあった場合に、空きアドレスグループを呼び出し
データに交換して有効データとして利用することができ
るためである。

【００４９】第２の効果は、呼び出し要求者に対しての
利便性を向上し、且つシステムのトラヒックを低減する
ことが出来ることである。その理由は、従来は輻輳とし
て処理していた呼び出し要求が低減することにより、呼
び出し要求者にとっては再び掛け直す場合が少なくな
り、システムにとっては再要求呼によるトラヒックが低
減するためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態によるページングシステ
ムを示す構成図。

【図２】図１のページングシステムの動作を説明するた
めの流れ図。

【図３】図１に示すページングシステムの加入者データ
ベースの構成を示す説明図。

【図４】本発明のページングシステムの送信バッファ状
態記憶部の構成を示す説明図。

【図５】本発明のページングシステムの送信バッファの
構成を示す説明図。

【符号の説明】

１ 呼び出し要求者 ２ ページング加入者 ３ 無線呼び出し交換機 ４ 加入者線制御回路 ５ 中央制御装置 ６ 主記憶装置 ７ 信号送信器 ８ 無線基地局 ９ 呼び出し番号記憶部 １０ 加入者データベース １１ アドレス記憶部 １２ 送信バッファ １３ 送信バッファ状態記憶部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一般電話回線を介して接続されるページ
   ングシステムの無線呼び出し交換機内もしくは外部記憶
   システムに、複数のアドレスを持つページャーのそれぞ
   れの呼び出し番号を相互に参照出来るように加入者デー
   タベースを構築しておき、前記無線呼び出し交換機にペ
   ージャー呼び出し要求があった場合は呼び出し番号に対
   応するアドレスグループの送信バッファ状態を照合し、
   空いている場合は呼び出しデータに変更を加えずに前記
   送信バッファに蓄積するが、塞がっている場合は前記デ
   ータベースを検索して前記ページャーが前記アドレスグ
   ループ以外の付加アドレスグループを所持しているかど
   うかを照合し、所持している場合は前記付加アドレスグ
   ループの送信バッファ状態を空いている状態が見つかる
   まで前記付加アドレスグループを変更して照合し、空い
   ている状態が見つかった場合は付加アドレスを設定し、
   前記送信バッファに蓄積し、付加アドレスグループを所
   持していない場合もしくは全ての前記付加アドレスグル
   ープで空きが見つからなかった場合は、前記データベー
   スを検索して、前記送信バッファ中の呼び出しデータ
   に、前記ページャーと同じアドレスグループをもちかつ
   送出バッファが空き状態であるアドレスグループを持つ
   送出待ページャーが存在するかどうかを照合し、存在す
   る場合は前記送出待ページャーの呼び出しデータを空き
   状態であるアドレスグループに変更すると共に付加アド
   レスを設定し、前記送信バッファに蓄積し、存在しない
   場合は輻輳処理を行うことを特徴とするページングシス
   テム。