JP2888246B2

JP2888246B2 - 編成方法

Info

Publication number: JP2888246B2
Application number: JP1249381A
Authority: JP
Inventors: ロビンソンフランク; フランシスデイジェラルド
Original assignee: RIA CORP
Current assignee: RIA CORP
Priority date: 1988-09-27
Filing date: 1989-09-27
Publication date: 1999-05-10
Anticipated expiration: 2014-05-10
Also published as: EP0361854B1; USRE34723E; ES2080750T3; EP0361854A3; DE68925327D1; BR8904837A; JPH02118144A; GB8822639D0; GB2223036A; GB2223036B; GB8921784D0; DE68925327T2; CA1330881C; MX172044B; EP0361854A2; US5038585A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、Ｖ型針床横編機のような少なくとも２個の
針床に配置された独立に作動可能な複数の編針を有する
編機で、主にダブルジャージィ構造を有し、そして２つ
の編地部分を含む製品であって、それら２つの編地部分
がそれぞれ縁部を有し、その２つの縁部が製品の編成工
程中に編機で接合され、その結果それら２つの縁部間の
接合部の向かい合った両側のウェールが互いに傾斜して
いる製品を編成する方法に関する。この製品を、以下の
説明においては、「当該製品」と称する。

〔従来の技術〕

添付図面の第３図及び第４図は、Ｖ型針床横編機で当
該製品を製造する従来の方法を示す力であって、第３図
は編成手順を単に略示する図であり、第４図はその手順
で編成された製品を示す図である。

第４図に示した製品を作るために、最初に、第３図に
示す編地の部分１が、最初のコース２からコース３まで
延びる長方形の編地を作るために、等しい長さのコース
で編成される。それから編機の複数の編針は、第３図に
示すように、左から右への方向で順次不作動状態にさ
れ、その結果、矢印Ａの方向に編成が続くにつれて、順
次短いコースの編成が続けられ、コース３からコース５
に延びる不等辺四角形の編地部分４が形成される。それ
ぞれの編針が不作動状態にされるにつれて、各編針はそ
の最後のループを編成状態に保って保持している。コー
ス５が編成されると、不作動状態の複数の編針の漸進的
な再作動がコース５からコース７までの編地部分６の編
成中に行われる。編地部分６も不等辺四角形の形状を有
する。編地部分６が編成されるにつれて、第３図で８と
９で示される両縁部は自動的に接合される。この接合は
第１図において複数の１点鎖線10によって略示される。
前の工程で不作動状態にされた編針の全てが再作動され
てコース７までの編成が完了すると、等しい長さのコー
スの編成が続けられてコース７からコース12まで延びる
長方形の編地部分11が作られる。製品の最終の外観は第
４図に示される。コース２からコース５まで延びる編地
のウェールがコース５からコース12まで延びる編地のウ
エールに対して傾斜していることが理解されよう。

前述のタイプの編成接合部は外衣用ニットの製造に際
して良く用いられるものである。例えば、第４図に示す
製品はカーディガンの肩区域の一部となる。すなわち、
編地部分１がカーディガンの身頃の一部となり、編地部
分11がカーディガンの袖の一部となる。編機で２つの編
地部分を縁部８及び９で接合することによって、カーデ
ィガンの袖部は編成が進行するにつれて身頃に対して自
動的に傾く。

第４図に示した製品の製造に際して、階段状に不作動
化とそれに続く編機の編針の階段状の再作動によって、
縁部8,9は正確には直線とはならず、第４図の製品の縁
部８と縁部９との間の接合部の一部を拡大して略示する
第５図に示されるように、縁部8,9は階段状の形状とな
る。第５図から明らかなように、２つの縁部8,9の接合
は、その接合部に沿って編地に孔列13を形成することに
なる。角度R,S（第３図）が大きい程、これら孔の面積
は大きくなる。一般的に言えば、角度R,Sのいずれが45
゜を越えた時に前述の孔の存在が明瞭になる。

第３図において、縁部8,9はほぼ直線である。ある種
のニット製品においては、第４図の製品の変形例に関す
る第３図に類似した第６図に示されるように、縁部8,9
は一般に凸状又は凹状湾曲を有する。第６図において、
湾曲した縁部8a及び9aが接合された時に生ずる孔形成の
問題は、角度Ｒ及びＳのいずれかが45゜より大きい時に
明瞭になる。この場合、角度R,Sは、仕上製品において
互いに接合される２つの縁部上のＧ及びＨのような点で
の湾曲縁部8a及び9aに対する接線の編成ラインＸ−Ｘに
対する角度を意味する。第３図に示す場合とは異なっ
て、角度R,Sは明らかに縁部8a及び9aにそれぞれ沿った
各点毎に異った角度を有する。従って、縁部8a,9aが編
成作業中に接合される時、接合部に沿った複数の孔の形
成は、角度R,Sが45゜より小さい場合（例えば、縁部8a
のFG域と縁部9aのFH域）は明瞭でない。しかし、第６図
において右から左の方向に角度Ｒ及びＳが45゜を越える
場合（例えば、縁部8aのGB域と縁部9aのHD域）には、孔
の形成は段々とより明瞭になって行く。

ある種のニット製品においては、接合ラインに沿った
孔13の外観は不快なものではなく、むしろ、例えば、カ
ーディガンの袖部と身頃部との間の接合部には装飾効果
を与えるので好ましい場合もある。しかし、他の製品に
おいては、このような複数の孔による列が接合部に沿っ
て存在するのは不快なものであることが多い。例えば、
クッション等家具用品カバー用編地の場合には、接合部
に沿った孔列の存在は詰物等の内側構造を露出させて編
地の外観を損うことになる。

第３図を参照して説明すると、縁部８は間隔BCに等し
い針床長さに沿って編成されることが理解されよう。同
様に、縁部９は間隔DEに等しい針床長さに沿って編成さ
れる。しかし、縁部８と縁部９が接合される時には、縁
部８の複数の編目は間隔BFに沿って延び、縁部９の複数
の編面は間隔DFに沿って延びる。間隔BFは間隔BCより長
く、間隔DFは間隔DEより長いので、これは編成編地が縁
部８と縁部９との間の接合部に沿って僅かに延ばされる
ことを意味する。この伸長はその編地の弾性的性質によ
って発生する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、少なくとも２個の針床に配置された独立に
作動可能な複数の編針を有する編機で、製品の接合部に
沿う前述の複数の孔が目立たなくなるように編成する手
順で前記当該製品を編成する方法を提供することを目的
とする。本発明はまたこの方法で編成された製品も含
む。

〔課題を解決するための手段〕本発明による、前記の当該製品を少なくとも２個の針
床に配置された独立に作動可能な複数の編針を有する編
機で編成する方法は、前記２つの縁部のそれぞれの長さ
の少なくとも一部分に沿い、且つそれら縁部のその少な
くとも一部分と一体になったシングルジャージィ編みの
縁取りを編成するステップにして、それら縁取りのそれ
ぞれを、編成によって作られた、前記縁部を形成してい
る各コースにおいて、１本から６本の編針で編成するそ
のステップと、前記それぞれの縁取りの隣接する縁部を
この製品の編成中に接合してその製品の縁部区域間に接
合部を形成するステップを含むことを特徴とする。

シングルジャージィ編みの縁取りのそれぞれは、前記
縁部のそれぞれの長さの少なくとも一部を形成してい
る、編成により作られた複数のコースの各コースにおい
て、２本の編針で編成されるのが好ましい。

本発明による方法の一実施例において、２つのシング
ルジャージィ編みの縁取りの隣接する縁部は互いに直接
接合される。この場合、その縁部区域間の接合部に沿っ
て形成される孔はシングルジャージィ編みの縁取り部分
に生ずる。これらシングルジャージィ編みの縁取り部分
の弾性は製品の主体部分であるダブルジャージィ編みの
構造部分の弾性より小さく、その結果シングルジャージ
ィ編みの縁取りの部分間に形成された接合部の区域で引
張られた際に、それら縁取り部分は、それら縁取り部分
が接続するダブルジャージィ編みの編地と比較して引っ
張られにくくなる。そのため、シングルジャージィ編み
の縁取り部分内の複数のループは引き締められて、隣接
するダブルジャージィ編みの構造部分のループより小さ
くなる。このことの効果は、シングルジャージィ編みの
縁取り部分間の接合部に沿って形成される孔の大きさを
小さくすると言うことである。

本発明による方法の２番目の実施例において、シング
ルジャージィ編みの１本から４本のコースが前記床針の
うちの２個の針床で形成されて、シングルジャージィ編
みで作られて重ねられた２枚の帯状片が、シングルジャ
ージィ編みの縁取り部分の長さの少なくとも一部分に沿
ってそれら２つのシングルジャージィ編みの縁取り部分
間に形成される。その結果、完成された製品において
は、シングルジャージィ編みの縁取り部分は、それらの
長さの少なくとも一部分に沿って、シングルジャージィ
編みの前記重ねられた２枚の帯状片の片方を介して互い
に接合されることになる。このことは、その製品の縁部
区域間の接合部に沿って２組の孔列、すなわちシングル
ジャージィ編みの重ねられた２枚の帯状片のそれぞれに
おける複数のコース中の最初のコースに近接した片方の
孔列と、最終のコースに近接した他方の孔列を形成する
という効果をもたらす。しかし、これらの孔の大きさ
は、もしジングルジャージィ編みの前記重ねられた２枚
の帯状片が設けられなかったら生ずるであろう孔の大き
さの半分に過ぎない。このように小さな孔の存在を検知
することは極めて困難である。

本発明による方法の第２実施例においては、ジングル
ジャージィ編みの縁取りの少なくとも片方の編成を省略
することも可能である。縁取りが省略された場合には、
製品の編成中に、シングルジャージィ編みの前記重ねら
れた２枚の帯状片はダブルジャージィ編みの本体区域の
隣接する縁部に直接接合され、また縁取りがある場合
は、それら帯状片の片方が前記の縁取りに接合される。
第２実施例のこの変形例においては、縁取りは、ダブル
ジャージィ編みの区域の、編成順序から見て後で編成さ
れた縁部に、すなわち第１図の縁部９に編成されるのが
好ましい。

本発明による方法の第２実施例において、もし製品の
編成が完了した後に、製品の縁部区域間の接合部を、例
えば手によって接合部に沿った方向に一時的に引っ張る
と、シングルジャージィ編みの重ねられた２枚の帯状片
の幅（ウェール方向）を縮小させることができる。この
ことは、シングルジャージィ編みの２つの縁取りを互い
に引き寄せて、２つの縁取りを、接合部に隣接する編地
の平面の外に僅かにたわませる効果をもたらす。シング
ルジャージィ編みの縁取りのこのような変形には、接合
部に隣接した編地区域に垂直な方向で見た時、接合部に
沿った孔の大きさを小さく見せる効果がある。さらに、
このように変形された縁取りは、ある場合には、完成さ
れた製品の外観を良好に見せるシーム状の外観を接合部
に与える。

本発明の方法によるこの第２実施例及びその変形例に
おいては、シングルジャージィ編みの重ねられた２枚の
帯状片が各々２本のコースから成っているのが好まし
い。

本発明による方法は、例えばリブ組織、あるいはバー
ズアイのバッキングを有する２色使いジャガード編地等
の、主としてダブルジャージィの公知の構造を有する当
該製品の編成に用いることができる。シングルジャージ
ィ編みの縁取りは全てニットステッチで編成することも
できるし、あるいはニットステッチとタックステッチと
を、例えば交互に用いる編成することもでき、また縁取
りが１個のコースで形成されている場合には、全てがタ
ックステッチで形成されていることもできる。２つのシ
ングルジャージィ編みの縁取りは互いに同じ編み構造を
有するのが好ましいが、異なった編み構造であってもよ
い。

本発明の第２実施例及びその変形例において形成され
る重ねられたシングルジャージィ編みの２枚の帯状片は
全てニットステッチから成っていてもよいし、ニットス
テッチとタックステッチとから成っていてもよい。後者
は完成された接合、特に広角の接合の長い長さに対して
帯状片をその長さ部分にとどめるのに役立つ糸の保持を
提供する。

シングルジャージィ編みの縁取り、及びシングルジャ
ージィ編みの重ねられた２枚の帯状片の両方又は一方
は、それらの編成に際して、製品の主要部のダブルジャ
ージィ編み区域の編成に用いられた糸と同じ糸、あるい
は複数の同じ糸の１本を用いて編成されるのが好まし
い。勿論、これらの縁取り及び／又はシングルジャージ
ィ編みの重ねられた２枚の帯状片には他の糸を用いるこ
とも可能であるが、その場合はそのような１本又は複数
本の他の糸を編機の１本以上の他の糸キャリヤから供給
することが必要である。このようなシングルジャージィ
編みの重ねられた２枚の帯状片を用いる場合には、例え
ば弾性糸、高嵩高糸あるいは潜在捲縮糸のような特殊な
効果を奏する糸でこれら帯状片の両方又は片方を編成す
る場合に利点が得られる。このような特殊効果の糸を用
いると、製品の縁部区域間の接合部に沿って複数の孔の
存在を見付けることが一層困難になるという効果が得ら
れるのである。

本発明の方法は、もし接合されていなければ90゜より
大きい角度で合されることになる、あるいは、凸状で向
かい合った湾曲縁部の場合には90゜より大きい角度で合
う湾曲縁部に対して複数の接線を有することになるダブ
ルジャージィ編みの縁部を接合するのに特に有益であ
る。

本発明は、本発明による方法によって作られた接合部
を含んで成るニット製品を含む。このニット製品には、
特に、例えば三次元支持体に適合する形状に作られた車
輛用シートの座面シートあるいは背面シート用のシート
カバー等のクッションカバーがあり、これら支持体は本
発明の方法による接合部の編成を含む方法によってカバ
ーされることになる。

〔実施例〕

以下、本発明を本発明の実施例を示す添付図面の第１
図及び第２図を参照して詳述する。

第１図で用いられている参照番号及び対応する部材名
は、第３図に用いられた同一の参照番号を有する部材と
同一又は類似した機能を有する。

第１図は、本発明による方法の一実施例に用いられる
編成手順を示す、第３図と同様の図である。

第１図に示すように、ダブルジャージィ編地が、第３
図を参照して説明した場合と同様の方法で、コース３ま
でＶ型針床横編機で編成される。次に、コース３から、
複数の編針を順次不作動状態にして編成を挟めることに
よって、コース5aに達する縁部８を編成する。この手順
中に、不作動状態にされた複数の針はそれぞれそれらの
最後に編成されたグループを保持している。また、この
編成手順中に、シングルジャージィ編地の縁取り14が編
機の片方の針床で編成される。この縁取りは縁部８に沿
って編地部分４と一体になっており、コース３からコー
ス5aまでのそれぞれのコース内で２本の編針で編成され
ている。

コース5aが完成すると、不作動状態にある全ての編針
が作動状態に戻されて、シングルジャージィ編みの２コ
ースがコース5bまで向かい合った針床のそれぞれにおい
て編成され、ジングルジャージィ編みの重ねられた２枚
の帯状片15が形成される。これらシングルジャージィ編
みの帯状片はコース３と同じ長さを有し、その編成の間
に、２枚の帯状片15の片方（第２図に示される下方の帯
状片）が、複数本の一点鎖線10aで示されるように、そ
の縁部16に沿ってシングルジャージィ編みの縁取り14の
縁部17に接合される。他方の帯状片15（第２図に示され
る上方の帯状片）は編地部分４の縁部８に直接接合され
る。

コース5bが完成すると、コース5aの編成完了時に作動
状態に戻された複数の編針は、それぞれの最後に編成し
たループを保持しながら再び不作動状態にされる。次い
で、編地部分６が、編針を第１図で見て右側から左側の
方向に順次再作動することによってダブルジャージィ構
造に編成されて縁部９を形成する。コース5bからコース
７の複数のコースのそれぞれの左側端部において、シン
グルジャージィ編地が編機の片方の針床の２本の編針で
編成され、縁部９に沿って縁地部分６と一体になってい
るシングルジャージィ編地の縁取り18を作る。複数の編
針が順次再作動されるにつれて、シングルジャージィ編
みの縁取り18の縁部19は、一点鎖線10bで示されるよう
に、帯状片15の片方（第２図に示される下方の帯状片）
の縁部20に接合される。他方の帯状片15（第２図に示さ
れる上方の帯状片）は編地部分６の縁部19に直接接合さ
れる。

前に不作動状態にされた複数の編針の全てがコース７
で再作動されると、編成は前記で第３図を参照して説明
した場合と同様に続けられて編地部分11を形成する。完
成した製品は第４図に示した製品と同じ形状を有する。

編機から完成した製品を外した後に、接合部区域の編
地が、前述のように、その接合部の線に沿って手で引き
延ばされ、その結果、第２図に略示されるように、縁取
り部分14,18が密接に引き合わされ、それら縁取り部分
を隣接した編地の平面の外に僅かにたわませるという効
果が得られる。角度Ｒ及びＳの値が45゜を相当に越えて
いる場合は、第１図及び第２図の製品の接合部に複数の
孔を見付けることは事実上不可能である。事実、ＲとＳ
の値は同じでも異なっていてもよいが、Ｒ＋Ｓ＝130゜
の場合、非常に満足できる結果が得られた。

一般的に云って、角度Ｓと角度Ｒの和が90゜を越える
時にのみ帯状片を設けることが必要である。その和の値
が45゜から90゜の間である製品においては、通常帯状片
15を省略して、縁取り14と18とを直接互いに接合するこ
とで充分である。

帯状片15及び／又は縁取り部分14,18を右側へ点Ｆま
で延ばすことが常に必要な訳けではない。特に、縁部８
と縁部９が、第６図の製品で示されるように、凸状に湾
曲している製品の場合は、点Ｂ及び点Ｄからそれぞれ点
Ｆに向けての路線の一部に縁取り部分14,18の延ばすこ
とが必要なだけである。帯状片15が設けられる場合で
も、それらが線BDから点Ｆに向けての路線の一部に延ば
すことが必要なだけである。

第１図及び第２図に示した製品は、本発明による方法
を説明するために選ばれた極めて簡単な例であることが
理解されよう。実際には、本発明による方法は、通常、
例えばクッション材用の編地製カバーでの接合部の形成
におけるように、より複雑な製品の編成において用いる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による方法がＶ型針床横編機での一実施
例に用いられる編成手順を示す図であり、第２図は第１
図に示す製品の接合区域を拡大して示す断面図であり、
第３図〜第６図は従来の方法によって行われる２個の編
地区域がそれぞれの縁部で編成工程中に編機で接合され
る例を示す図であって、第３図はその編成手順を示し、
第４図は得られた編地製品を示し、第５図は第４図の製
品の接合部を拡大して示し、第６図は接合部が湾曲して
いる例を示す図である。８、９……ダブルジャージィ編地の縁部 14、18……縁取り 15……帯状片 16、20……帯状片の縁部 17、19……縁取り縁部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) D04B 7/00 - 7/04 D04B 7/30

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも２個の針床に配置された独立に
作動可能な複数の編針を有する編機で、主にダブルジャ
ージィ構造を有し、そして２つの編地部分を含む製品で
あって、それら２つの編地部分がそれぞれ縁部を有し、
その２つの縁部が該製品の編成工程中に該編機で接合さ
れ、その結果該縁部間の接合部の向かい合った両側のウ
エールが互いに傾斜している上記製品の編成方法におい
て、前記２つの縁部のそれぞれの長さの少なくとも一部
分に沿い、且つ該縁部のその少なくとも一部分と一体に
なったシングルジャージィ編みの縁取りを編成するステ
ップにして、該縁取りのそれぞれを、編成によって作ら
れた、前記縁部を形成している各コースにおいて、１本
から６本の編針で編成する該ステップと、前記それぞれ
の縁取りの隣接する縁部をこの製品の編成中に接合して
該製品の縁部区域間に接合部を形成するステップを含む
ことを特徴とする上記の編成方法。
【請求項２】前記シングルジャージィ編みの縁取りのそ
れぞれが、編成によって作られた前記のそれぞれの縁部
の長さの少なくとも一部を形成している複数のコースの
それぞれのコースにおいて、２本の編針で編成されるこ
とを特徴とする、請求項１に記載の方法。
【請求項３】前記の２つのシングルジャージィ編みの縁
取りの隣接する縁部が互いに直接接合されることを特徴
とする、請求項１または２に記載の方法。
【請求項４】前記針床のうちの２個の針床のそれぞれで
シングルジャージィ編みの１本から４本のコースを編成
して、シングルジャージィ編みで作られ重ねられた２枚
の帯状片を、前記のシングルジャージィ編みの縁取り部
分の長さの少なくとも一部分に沿ってそれら縁取り部分
間に形成し、その結果、完成された製品において、該シ
ングルジャージィ編みの縁取り部分がそれらの長さの少
なくとも一部分に沿って、シングルジャージィ編みの前
記重ねられた２枚の帯状片の片方を介して互いに接合さ
れていることを特徴とする、請求項１または２に記載の
方法。
【請求項５】前記シングルジャージィ編みの縁取りの少
なくとも片方の編成を省略し、そして前記製品の編成中
に、縁取りが省略されている場合は、ジングルジャージ
ィ編みの重ねわれた２枚の帯状片をダブルジャージィ編
みの区域の隣接する縁部に直接接合し、また縁取りが設
けられている場合は、それら２枚の帯状片の片方を該縁
取りに接合することを特徴とする、請求項４に記載の方
法。
【請求項６】編成順序で後で編成される前記ダブルジャ
ージィ編みの区域の縁部にシングルジャージィ編みの縁
取りを編成することを特徴とする、請求項５に記載の方
法。
【請求項７】前記のシングルジャージィ編みの重ねられ
た２枚の層のそれぞれが２コースから成ることを特徴と
する、請求項４若しくは５または６に記載の方法。
【請求項８】前記のシングルジャージィ編みの縁取り及
びシングルジャージィ編みの重ねられた２枚の層の片方
または両方が共に存在する場合、それらは前記製品の主
体のダブルジャージィ構造を編成するのに用いられるの
と同じ糸または複数の同じ糸の１つで編成されることを
特徴とする、請求項１から７のいずれか１項に記載の方
法。
【請求項９】前記接合部の区域で、該接合部の方向に前
記編地を一時的に引っ張るステップを含むことを特徴と
する、請求項４から８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０】前記シングルジャージィ編みの重ねられ
た２枚の層の片方または両方が弾性糸、高嵩高糸あるい
は潜在捲縮糸で編成されることを特徴とする、請求項４
から８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１】前記ダブルジャージィ編みの区域の縁部
が接合されずに残っているとしたらそれらの縁部を、あ
るいは凸状で向かい合った湾曲縁部の場合には該縁部に
対して接線方向部をそれぞれ90゜より大きな角度で交わ
ることになるように接合させるべく、ダブルジャージィ
区域の縁部を編成することを特徴とする、請求項１から
10のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２】請求項１から11のいずれか１項に記載の
方法によって作られた接合部を有するニット製品。
【請求項１３】請求項１から11のいずれか１項に記載の
方法による接合部の編成を含む方法によって、カバーさ
れるべき三次元支持体に適合する形状に作られているこ
とを特徴とするクッションカバー。