JP2887625B2 - 連続鋳造装置 - Google Patents
連続鋳造装置Info
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- JP2887625B2 JP2887625B2 JP12463492A JP12463492A JP2887625B2 JP 2887625 B2 JP2887625 B2 JP 2887625B2 JP 12463492 A JP12463492 A JP 12463492A JP 12463492 A JP12463492 A JP 12463492A JP 2887625 B2 JP2887625 B2 JP 2887625B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タンディッシュ内の
溶鋼をモールド内に注入して鋳片を製造する連続鋳造装
置、詳しくは、モールド内に注入される溶鋼の流速を電
磁ブレーキにより制御する連続鋳造装置に関する。
溶鋼をモールド内に注入して鋳片を製造する連続鋳造装
置、詳しくは、モールド内に注入される溶鋼の流速を電
磁ブレーキにより制御する連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンディッシュ内の溶鋼をモールド内に
注入して鋳片を製造する従来の連続鋳造装置の一例を図
8に示す。図8において、レードルからタンディッシュ
1内に移された溶鋼2は、タンディッシュ1内において
溶鋼中に含まれる介在物を浮上させた後、スライディン
グノズル7を開放し、浸漬ノズル3を通してモールド5
内に注入される。ここで、モールド5内の溶鋼2の表面
に浮遊しているモールドパウダー4は、周知のように、
溶鋼2の酸化防止や保温、および、非金属介在物を吸着
する働きをしている。
注入して鋳片を製造する従来の連続鋳造装置の一例を図
8に示す。図8において、レードルからタンディッシュ
1内に移された溶鋼2は、タンディッシュ1内において
溶鋼中に含まれる介在物を浮上させた後、スライディン
グノズル7を開放し、浸漬ノズル3を通してモールド5
内に注入される。ここで、モールド5内の溶鋼2の表面
に浮遊しているモールドパウダー4は、周知のように、
溶鋼2の酸化防止や保温、および、非金属介在物を吸着
する働きをしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の連続
鋳造工程では、鋳片の生産性を向上させるために、溶鋼
の鋳込み速度が、Vc=2.0m/minを超える場合
も生じている。しかしながら、前記従来の連続鋳造装置
では、図8に示すように、浸漬ノズル3がモールド5の
中央部に鉛直に配設されているため、モールド5内に注
入された溶鋼2の鋳込み方向6への流速が、溶鋼2の鋳
込み速度Vcに比例して高くなる傾向を有していた。
鋳造工程では、鋳片の生産性を向上させるために、溶鋼
の鋳込み速度が、Vc=2.0m/minを超える場合
も生じている。しかしながら、前記従来の連続鋳造装置
では、図8に示すように、浸漬ノズル3がモールド5の
中央部に鉛直に配設されているため、モールド5内に注
入された溶鋼2の鋳込み方向6への流速が、溶鋼2の鋳
込み速度Vcに比例して高くなる傾向を有していた。
【0004】このため、従来の連続鋳造装置では、溶鋼
中に含まれている介在物(特に、100μm以下の介在
物)が、タンディッシュ1内で浮上する間がなくモール
ド5内に注入され、さらに、この介在物が鋳片内にその
ままトラップされて、欠陥を持った鋳片が製造されてし
まう不具合があった。
中に含まれている介在物(特に、100μm以下の介在
物)が、タンディッシュ1内で浮上する間がなくモール
ド5内に注入され、さらに、この介在物が鋳片内にその
ままトラップされて、欠陥を持った鋳片が製造されてし
まう不具合があった。
【0005】このような介在物のトラップによる欠陥の
発生を防止するために、従来、図8に示すように、モー
ルド5の外側部に配設した電磁ブレーキ8を使用して、
モールド5内における溶鋼2の下向きの流れを極力抑え
込むように構成した装置や、大型のタンディッシュ1を
用いて、タンディッシュ1内での介在物の浮上を促進さ
せる方法等が提案されている。
発生を防止するために、従来、図8に示すように、モー
ルド5の外側部に配設した電磁ブレーキ8を使用して、
モールド5内における溶鋼2の下向きの流れを極力抑え
込むように構成した装置や、大型のタンディッシュ1を
用いて、タンディッシュ1内での介在物の浮上を促進さ
せる方法等が提案されている。
【0006】しかしながら、上記前者では、溶鋼の鋳込
み速度が、Vc=2.0m/minを超えるような高速
鋳造時におけるモールド5内での介在物の浮上が難し
く、あまり大きな効果が得られていない。
み速度が、Vc=2.0m/minを超えるような高速
鋳造時におけるモールド5内での介在物の浮上が難し
く、あまり大きな効果が得られていない。
【0007】また、上記後者では、タンディッシュ1の
大型化により、設備の大型化および耐火物原単価の上昇
等を招き、装置のコストアップにつながる不具合があ
る。
大型化により、設備の大型化および耐火物原単価の上昇
等を招き、装置のコストアップにつながる不具合があ
る。
【0008】本発明の課題は、注湯ノズルの形状および
電磁ブレーキの配置によりモールド内への溶鋼注入時に
おける溶鋼の流速を制御して、清浄度の高い鋳片を得る
ことのできる連続鋳造装置を提供することにある。
電磁ブレーキの配置によりモールド内への溶鋼注入時に
おける溶鋼の流速を制御して、清浄度の高い鋳片を得る
ことのできる連続鋳造装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、タンディッシュ内の溶鋼を引抜方向を
上下方向とするモールド内に注入して鋳片を製造する連
続鋳造装置において、上記タンディッシュと上記モール
ドとの間に出口を上記モールド内溶鋼中に浸漬して配設
されて上記溶鋼の流路を形成する注湯ノズルを、上記タ
ンディッシュに接続される水平部と、上記モールドに挿
入される垂直部とで形成するとともに、この注湯ノズル
の水平部の流路の断面形状を、高さ寸法に対して幅寸法
が出口に至る程次第に大きくなるように形成し、上記注
湯ノズル内の溶鋼の流速を減速制御するアクチュエータ
として、上記注湯ノズルの水平部をその上下方向から挾
持するように磁極を配設した電磁ブレーキにより上記注
湯ノズル内の流動溶鋼に静磁場を印加する構成とする。
解決するために、タンディッシュ内の溶鋼を引抜方向を
上下方向とするモールド内に注入して鋳片を製造する連
続鋳造装置において、上記タンディッシュと上記モール
ドとの間に出口を上記モールド内溶鋼中に浸漬して配設
されて上記溶鋼の流路を形成する注湯ノズルを、上記タ
ンディッシュに接続される水平部と、上記モールドに挿
入される垂直部とで形成するとともに、この注湯ノズル
の水平部の流路の断面形状を、高さ寸法に対して幅寸法
が出口に至る程次第に大きくなるように形成し、上記注
湯ノズル内の溶鋼の流速を減速制御するアクチュエータ
として、上記注湯ノズルの水平部をその上下方向から挾
持するように磁極を配設した電磁ブレーキにより上記注
湯ノズル内の流動溶鋼に静磁場を印加する構成とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、上記注湯ノズルのタンディッ
シュに接続される部位が、水平部をなし、かつ、その流
路の断面形状が、高さ寸法に対して幅寸法が出口に至る
程次第に大きくなるように形成されているので、溶鋼の
吐出流速が減速されるとともに、上記注湯ノズルの水平
部をその上下方向から挾持するように磁極が配設された
電磁ブレーキにより、上記注湯ノズル内の流動溶鋼に静
磁場が印加されることによって、上記注湯ノズル内の溶
鋼の流速が所定の流速に制御される。また、本発明によ
れば、上記注湯ノズルの水平部の流路の天板に介在物が
付着して、溶鋼の清浄度を向上させることができる。
シュに接続される部位が、水平部をなし、かつ、その流
路の断面形状が、高さ寸法に対して幅寸法が出口に至る
程次第に大きくなるように形成されているので、溶鋼の
吐出流速が減速されるとともに、上記注湯ノズルの水平
部をその上下方向から挾持するように磁極が配設された
電磁ブレーキにより、上記注湯ノズル内の流動溶鋼に静
磁場が印加されることによって、上記注湯ノズル内の溶
鋼の流速が所定の流速に制御される。また、本発明によ
れば、上記注湯ノズルの水平部の流路の天板に介在物が
付着して、溶鋼の清浄度を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって詳細に説
明する。
明する。
【0012】本発明による連続鋳造装置は、図1に示す
ように、タンディッシュ1、モールド5、電磁ブレーキ
8、注湯ノズル9、ストッパー10、直流電源13、制
御装置14、モールドレベル計検出部15、および、モ
ールドレベル計アンプ16などで構成されている。
ように、タンディッシュ1、モールド5、電磁ブレーキ
8、注湯ノズル9、ストッパー10、直流電源13、制
御装置14、モールドレベル計検出部15、および、モ
ールドレベル計アンプ16などで構成されている。
【0013】ここで、注湯ノズル9は、図2に示すよう
に、タンディッシュ1に接続される水平部9Aと、モー
ルド5に挿入される垂直部9Bとを有する完全クローズ
タイプで構成されており、その水平部9Aの溶鋼流路9
aの断面形状が、図3に示すように、高さh方向に対し
て幅w方向が大きくなるように形成されている。
に、タンディッシュ1に接続される水平部9Aと、モー
ルド5に挿入される垂直部9Bとを有する完全クローズ
タイプで構成されており、その水平部9Aの溶鋼流路9
aの断面形状が、図3に示すように、高さh方向に対し
て幅w方向が大きくなるように形成されている。
【0014】また、本実施例における注湯ノズル9の垂
直部9Bは、その溶鋼流路9bの吐出口が、図4に示す
ように、従来の丸形の浸漬ノズル3(図8参照)ではな
く扁平形状に形成されている。そして、注湯ノズル9の
水平部9A及び垂直部9Bの溶鋼吐出面積は、従来の浸
漬ノズルの吐出面積に比べて大きくなっている。従っ
て、本実施例の注湯ノズル9によれば、モールド5内へ
の溶鋼2の吐出流速を低く抑えることができる。さら
に、本実施例における注湯ノズル9は、その水平部9A
の長Lさが、300mm以上の長さに形成されている。
この注湯ノズル9の水平部9Aには、電磁ブレーキ8が
配設されている。
直部9Bは、その溶鋼流路9bの吐出口が、図4に示す
ように、従来の丸形の浸漬ノズル3(図8参照)ではな
く扁平形状に形成されている。そして、注湯ノズル9の
水平部9A及び垂直部9Bの溶鋼吐出面積は、従来の浸
漬ノズルの吐出面積に比べて大きくなっている。従っ
て、本実施例の注湯ノズル9によれば、モールド5内へ
の溶鋼2の吐出流速を低く抑えることができる。さら
に、本実施例における注湯ノズル9は、その水平部9A
の長Lさが、300mm以上の長さに形成されている。
この注湯ノズル9の水平部9Aには、電磁ブレーキ8が
配設されている。
【0015】本実施例の電磁ブレーキ8は、図5に示す
ように、コ字状の鉄芯11の外周に巻かれたコイル12
に直流電源13により直流電流を与えて、鉄芯11の互
いに対向する磁極11a間に静磁場を発生させるように
構成されている。
ように、コ字状の鉄芯11の外周に巻かれたコイル12
に直流電源13により直流電流を与えて、鉄芯11の互
いに対向する磁極11a間に静磁場を発生させるように
構成されている。
【0016】この電磁ブレーキ8の両磁極11aは、注
湯ノズルの水平部をその上下方向から挾持するように配
設されており、この電磁ブレーキ8は、注湯ノズル9内
の流動溶鋼に静磁場を印加して、注湯ノズル9内の溶鋼
2の流速を0.5m/sec以下の所定の流速に制御す
るアクチュエータとして機能している。
湯ノズルの水平部をその上下方向から挾持するように配
設されており、この電磁ブレーキ8は、注湯ノズル9内
の流動溶鋼に静磁場を印加して、注湯ノズル9内の溶鋼
2の流速を0.5m/sec以下の所定の流速に制御す
るアクチュエータとして機能している。
【0017】一方、モールド5には、モールドレベル計
検出部15が取付けられており、このモールドレベル計
検出部15により、モールド5内の溶鋼2のレベルが検
知される。このモールドレベル計検出部15は、モール
ド5内の溶鋼2のレベルが所定のレベルに到達した時点
で、モールドレベル信号を出力するように構成されてお
り、このモールドレベル信号は、図1に示すように、モ
ールドレベル計アンプ16を通して、制御用信号として
制御装置14に入力される。
検出部15が取付けられており、このモールドレベル計
検出部15により、モールド5内の溶鋼2のレベルが検
知される。このモールドレベル計検出部15は、モール
ド5内の溶鋼2のレベルが所定のレベルに到達した時点
で、モールドレベル信号を出力するように構成されてお
り、このモールドレベル信号は、図1に示すように、モ
ールドレベル計アンプ16を通して、制御用信号として
制御装置14に入力される。
【0018】制御装置14は、モールドレベル計検出部
15からのモールドレベル信号の有無に応じ、直流電源
13を介して、電磁ブレーキ8のコイル12に対する印
加電流を可変し、モールド5内の溶鋼2のレベルが常時
所定のレベルに保たれるように、注湯ノズル9内の溶鋼
2の流速を所定の流速に制御する。
15からのモールドレベル信号の有無に応じ、直流電源
13を介して、電磁ブレーキ8のコイル12に対する印
加電流を可変し、モールド5内の溶鋼2のレベルが常時
所定のレベルに保たれるように、注湯ノズル9内の溶鋼
2の流速を所定の流速に制御する。
【0019】ここで、本実施例では、注湯ノズル9の水
平部9Aにおける溶鋼流路9aの高さhを、60〜80
mm,幅wを、300〜400mm,水平部9Aの長さ
Lを、約300mmとし、溶鋼2の流速Vcを、0.5
〜0.2m/secの間で制御するために、約10,0
00(A・T)の起磁力を持つコイル12が必要であっ
た。
平部9Aにおける溶鋼流路9aの高さhを、60〜80
mm,幅wを、300〜400mm,水平部9Aの長さ
Lを、約300mmとし、溶鋼2の流速Vcを、0.5
〜0.2m/secの間で制御するために、約10,0
00(A・T)の起磁力を持つコイル12が必要であっ
た。
【0020】また、本実施例では、電磁ブレーキ8が流
動溶鋼中に発生させる「うず電流」によるブレーキ力を
可能な限り大きく取り出すために、鉄芯11の両磁極1
1aに挾持された注湯ノズル9の水平部9Aが、電磁ブ
レーキ8が流動溶鋼中に発生させる「うず電流」の流れ
方向を、ファラディの法則によりブレーキ力を発生する
方向とするように形成されている。
動溶鋼中に発生させる「うず電流」によるブレーキ力を
可能な限り大きく取り出すために、鉄芯11の両磁極1
1aに挾持された注湯ノズル9の水平部9Aが、電磁ブ
レーキ8が流動溶鋼中に発生させる「うず電流」の流れ
方向を、ファラディの法則によりブレーキ力を発生する
方向とするように形成されている。
【0021】なお、本実施例では、電磁ブレーキ8によ
り溶鋼2の流速を制御する方式を採用したが、この溶鋼
2の流速を制御する他の方式としては、移動磁場により
溶鋼流を制御するようにしてもよい。しかしながら、こ
の移動磁場方式を採用した場合には、コイル12内のポ
ールピッチを溶鋼2の流動方向に大きく取る必要がある
ため、スペース上の制約が大きくなるとともに、その電
源設備が複雑化する欠点がある。
り溶鋼2の流速を制御する方式を採用したが、この溶鋼
2の流速を制御する他の方式としては、移動磁場により
溶鋼流を制御するようにしてもよい。しかしながら、こ
の移動磁場方式を採用した場合には、コイル12内のポ
ールピッチを溶鋼2の流動方向に大きく取る必要がある
ため、スペース上の制約が大きくなるとともに、その電
源設備が複雑化する欠点がある。
【0022】上述のように、本実施例によれば、タンデ
ィッシュ1からの注湯の制御が、図1に示すように、ス
トッパー10(または、図8に示すようなスライディン
グノズル7)と、電磁ブレーキ8とによって行なわれ、
注湯ノズル9の水平部9Aを流動する溶鋼2に電磁力に
よるブレーキが作用することにより、注湯ノズル9内の
溶鋼2の流速が0.5m/sec以下の流速に抑えられ
る。
ィッシュ1からの注湯の制御が、図1に示すように、ス
トッパー10(または、図8に示すようなスライディン
グノズル7)と、電磁ブレーキ8とによって行なわれ、
注湯ノズル9の水平部9Aを流動する溶鋼2に電磁力に
よるブレーキが作用することにより、注湯ノズル9内の
溶鋼2の流速が0.5m/sec以下の流速に抑えられ
る。
【0023】また、本実施例によれば、注湯ノズル9の
水平部9Aの溶鋼流路9aの幅wが比較的大きく形成さ
れているので、この溶鋼流路9aの天板に小さな介在物
を付着させて、溶鋼2の清浄度を向上させることも可能
となる。
水平部9Aの溶鋼流路9aの幅wが比較的大きく形成さ
れているので、この溶鋼流路9aの天板に小さな介在物
を付着させて、溶鋼2の清浄度を向上させることも可能
となる。
【0024】図6は、注湯ノズル9の溶鋼流路9a(9
b)の壁面に、波形の溝を形成した実施例であって、こ
の実施例によれば、注湯ノズル9内における溶鋼2と壁
面との接触面積が増加され、この壁面への介在物の付着
がより促進されて、溶鋼中の介在物の除去効率が向上し
た。
b)の壁面に、波形の溝を形成した実施例であって、こ
の実施例によれば、注湯ノズル9内における溶鋼2と壁
面との接触面積が増加され、この壁面への介在物の付着
がより促進されて、溶鋼中の介在物の除去効率が向上し
た。
【0025】また、本実施例における注湯ノズル9は、
タンディッシュ1に対する取り付け方向が水平方向とな
るので、溶鋼2の鋳込み途中での注湯ノズル9の交換作
業をスムーズに行なうことができる。ここで、図7に示
すように、注湯ノズル9の水平部9Aに対して、垂直部
9Bを着脱自在に構成し、必要に応じてこの垂直部9B
のみを交換することにより、注湯ノズル9の交換作業を
よりスムーズに行なうことができる。この図7に示す注
湯ノズル9は、その水平部9Aと垂直部9Bとの接合部
9cをテーパ状に形成して、その溶鋼流路9a(9b)
内への空気の混入を防止するように構成されている。
タンディッシュ1に対する取り付け方向が水平方向とな
るので、溶鋼2の鋳込み途中での注湯ノズル9の交換作
業をスムーズに行なうことができる。ここで、図7に示
すように、注湯ノズル9の水平部9Aに対して、垂直部
9Bを着脱自在に構成し、必要に応じてこの垂直部9B
のみを交換することにより、注湯ノズル9の交換作業を
よりスムーズに行なうことができる。この図7に示す注
湯ノズル9は、その水平部9Aと垂直部9Bとの接合部
9cをテーパ状に形成して、その溶鋼流路9a(9b)
内への空気の混入を防止するように構成されている。
【0026】上述のように、本実施例によれば、溶鋼2
の流路が完全クローズタイプとなり、かつ、溶鋼2の流
速が略一定に維持されるので、この溶鋼2の流路内で、
溶鋼中の介在物を除去することができる。
の流路が完全クローズタイプとなり、かつ、溶鋼2の流
速が略一定に維持されるので、この溶鋼2の流路内で、
溶鋼中の介在物を除去することができる。
【0027】また、本実施例では、溶鋼2の流量制御ア
クチュエータとして、ストッパー10またはスライディ
ングノズル7のような溶鋼2の詰り等による流量係数変
動の無い電磁ブレーキ8を採用しているので、タンディ
ッシュ1内における溶鋼量や溶鋼温度の変動などの外乱
に対しても安定した溶鋼流量制御を行なうことができ
る。
クチュエータとして、ストッパー10またはスライディ
ングノズル7のような溶鋼2の詰り等による流量係数変
動の無い電磁ブレーキ8を採用しているので、タンディ
ッシュ1内における溶鋼量や溶鋼温度の変動などの外乱
に対しても安定した溶鋼流量制御を行なうことができ
る。
【0028】従って、本実施例によれば、モールド5内
の溶鋼2のモールドレベルの制御精度が向上され、表面
性状および内質とも良好で安定した清浄度の高い鋳片を
得ることができる。
の溶鋼2のモールドレベルの制御精度が向上され、表面
性状および内質とも良好で安定した清浄度の高い鋳片を
得ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、注湯ノズル内の溶鋼の
流速を、所定値以下に抑えることができるので、溶鋼中
の介在物を大幅に除去できる。また、本発明によれば、
注湯ノズルのタンディッシュに接続される部位が、水平
部をなし、その流路の断面形状が、高さ寸法に対して幅
寸法が出口に至る程次第に大きくなるように形成されて
いるので、水平部の流路の天板に介在物を付着させるこ
とにより、溶鋼の清浄度を向上させることができる。さ
らに、本発明によれば、電磁ブレーキの両磁極間の間隔
を狭くできるので、その消費電力を少なくすることがで
きる。
流速を、所定値以下に抑えることができるので、溶鋼中
の介在物を大幅に除去できる。また、本発明によれば、
注湯ノズルのタンディッシュに接続される部位が、水平
部をなし、その流路の断面形状が、高さ寸法に対して幅
寸法が出口に至る程次第に大きくなるように形成されて
いるので、水平部の流路の天板に介在物を付着させるこ
とにより、溶鋼の清浄度を向上させることができる。さ
らに、本発明によれば、電磁ブレーキの両磁極間の間隔
を狭くできるので、その消費電力を少なくすることがで
きる。
【図1】本発明の実施例の連続鋳造装置の概略側面図で
ある。
ある。
【図2】上記連続鋳造装置における注湯ノズルの概略斜
視図である。
視図である。
【図3】上記注湯ノズルの水平部の断面図である。
【図4】上記注湯ノズルの垂直部の断面図である。
【図5】上記連続鋳造装置における注湯ノズルの電磁ブ
レーキ配設部位の概略断面図である。
レーキ配設部位の概略断面図である。
【図6】上記連続鋳造装置における他の注湯ノズルの概
略断面図である。
略断面図である。
【図7】上記連続鋳造装置におけるさらに他の注湯ノズ
ルの概略断面図である。
ルの概略断面図である。
【図8】従来の連続鋳造装置の概略断面図である。
1 タンディッシュ 2 溶鋼 5 モールド 8 電磁ブレーキ 9 注湯ノズル 9A 注湯ノズルの水平部 9B 注湯ノズルの垂直部 9a,9b 溶鋼流路 10 ストッパー 11 鉄芯 11a 磁極 12 コイル 13 直流電源 14 制御装置 15 モールドレベル計検出部 16 モールドレベル計アンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−91943(JP,A) 特開 昭60−247448(JP,A) 特開 昭59−19062(JP,A) 特開 昭51−123727(JP,A) 特開 昭49−39524(JP,A) 実開 昭58−107254(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/10 B22D 11/18 B22D 11/10 320 B22D 11/18 330 B22D 11/00
Claims (1)
- 【請求項1】 タンディッシュ内の溶鋼を引抜方向を上
下方向とするモールド内に注入して鋳片を製造する連続
鋳造装置において、上記タンディッシュと上記モールド
との間に出口を上記モールド内溶鋼中に浸漬して配設さ
れて上記溶鋼の流路を形成する注湯ノズルを、上記タン
ディッシュに接続される水平部と、上記モールドに挿入
される垂直部とで形成するとともに、この注湯ノズルの
水平部の流路の断面形状を、高さ寸法に対して幅寸法が
出口に至る程次第に大きくなるように形成し、上記注湯
ノズル内の溶鋼の流速を減速制御するアクチュエータと
して、上記注湯ノズルの水平部をその上下方向から挾持
するように磁極を配設した電磁ブレーキにより上記注湯
ノズル内の流動溶鋼に静磁場を印加することを特徴とす
る連続鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12463492A JP2887625B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 連続鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12463492A JP2887625B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 連続鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318070A JPH05318070A (ja) | 1993-12-03 |
JP2887625B2 true JP2887625B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=14890270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12463492A Expired - Lifetime JP2887625B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 連続鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2887625B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111521841A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-11 | 北京科技大学 | 用于结晶器水口模型内壁流场粒子图像测速的装置及方法 |
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1992
- 1992-05-18 JP JP12463492A patent/JP2887625B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111521841A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-11 | 北京科技大学 | 用于结晶器水口模型内壁流场粒子图像测速的装置及方法 |
CN111521841B (zh) * | 2020-05-22 | 2021-06-15 | 北京科技大学 | 用于结晶器水口模型内壁流场粒子图像测速的装置及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH05318070A (ja) | 1993-12-03 |
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