JP2607335B2 - 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 - Google Patents
連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置Info
- Publication number
- JP2607335B2 JP2607335B2 JP15980592A JP15980592A JP2607335B2 JP 2607335 B2 JP2607335 B2 JP 2607335B2 JP 15980592 A JP15980592 A JP 15980592A JP 15980592 A JP15980592 A JP 15980592A JP 2607335 B2 JP2607335 B2 JP 2607335B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- meniscus
- center
- mold
- continuous casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
動制御装置に関する。
磁撹拌することによって、鋳片内部の偏析を軽減し、良
好な鋳片を得ることは、一般に行われている。例えば特
公昭64−10305号公報では鋳型の少なくとも1方
の長辺側のメニスカス近傍に、2つの電磁撹拌装置を対
向して設置し、長辺側に設置した電磁撹拌装置によっ
て、鋳型内溶鋼に巾方向の中心に向う流れを付与し、浸
漬ノズルからの溶鋼流の鋳型内溶鋼への浸透深さを浅く
して、良好な品質の鋳片を製造することが開示されてい
る。
ズルの左右吐出口からの溶鋼吐出流の強さに応じて移動
磁界を作用させて適正な大きさの湯面変動を実現して異
常な湯面変動にともなうモールドパウダー巻込み及び鋳
片の表面割れによる表面欠陥を防止することが開示され
ている。
の流動は鋳片品質を左右する重要な要素である。本発明
は鋳型内のメニスカス流速を制御して表面性状の優れた
鋳片を得る連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置を提供す
るものである。
幅方向に2分割以上に区分された電磁コイルを、鋳造方
向の電磁コイル中心がメニスカス近傍に位置するように
設け、(a)鋳型中心から一方の短辺側のみの溶鋼に対
して、一方の長辺側は短辺側から中心に、他方の長辺側
は中心から短辺側に指向する撹拌パターンと、(b)鋳
型中心から一方の短辺側のみの溶鋼に対して、一方の長
辺側にのみ中心から短辺側に指向する撹拌パターンとを
選択可能に各電磁コイルの移動磁界の移動方向を独立に
制御可能で、かつ下記式を満足する移動磁界を印加して
溶鋼に10〜60cm/secのメニスカス流速を得る制御系
を、前記電磁コイルに接続したことを特徴とする連続鋳
造鋳型内溶鋼の流動制御装置である。
る連続鋳造用の鋳型要部を一部破断して示した図であ
る。鋳型は長辺鋳型銅板1−1,1−2と短辺鋳型銅板
1−3,1−4からなり、図示しないタンディッシュに
取付けられた浸漬ノズル2の下部が挿入されている。こ
の浸漬ノズル2の下部に設けられた吐出孔は鋳型短辺方
向に対向して浸漬ノズルの両側に1個ずつ開口している
が格別限定されない。
ら鋳型内に溶鋼3が注入されるが、浸漬ノズルから吐出
した吐出流5は短辺方向に向かい短辺に当って上,下に
別れ、上方に向かった溶鋼流は吐出反転流aとなり、メ
ニスカス流6を形成する。一方下方に向かった溶鋼流b
は下降流となる。
1,1−2の外側に鋳型幅方向に2分割以上に区分され
た撹拌用電磁コイル7−1,7−2が設けられ移動磁界
を発生する。又鋳型から離れた制御室10に移動磁界の
方向を変える切換器と電流制御器が設けられ、交流電源
に導通される。図3のLは電磁コイルのポールピッチで
ある。
注湯された溶鋼の凝固シェルへの衝突強さを確保しつ
つ、かつ吐出反転流により形成されるメニスカス流を一
定範囲に制御することは鋳片の表面性状向上に極めて有
効なる知見を得た。即ち本発明は鋳造方向の電磁コイル
中心がメニスカス近傍に位置するように設けるが、好ま
しくはメニスカス〜直下300mm以内が良い。
析を除去するために、ある程度の溶鋼吐出流速は必要で
ある。さらに、メニスカスでの介在物捕捉防止のために
はメニスカス流のコントロールが必要である。即ち、溶
鋼吐出流をメニスカスからの距離別にみると図4とな
る。即ち、メニスカスから300mmを臨界点とすること
ができる。従ってメニスカス流のみが存在するメニスカ
スから直下300mm下までの範囲に電磁コイル中心を設
置し、メニスカス流のみをコントロールする。
メニスカス流速が小さくなることにより、メニスカス部
への熱の供給量が減少してよどんだ状態となり、例えば
パウダーが凝固した固まりが生成して溶鋼中に巻き込ま
れ、凝固シェルに捕捉されて鋳片表面欠陥の原因となっ
たり、あるいはメニスカス部の溶鋼が凝固し皮が張った
ような状態となり、操業トラブルの原因となる。また逆
にメニスカス流速が60cm/sec超では、溶鋼湯面の波立
ちが大きくなると共に、パウダーの削り込みが発生し、
パウダー性表面欠陥の原因となる。従って、本発明はメ
ニスカス流速を10〜60cm/secの範囲に制御する。
関係について述べる。即ち磁界移動速度Vは(1)式で
表される。 V=C1 ×L×f+C2 …………………(1) (L:コイルのポールピッチ、f:磁界周波数、C1 ,
C2 :調整係数) 又、メニスカス流速Vpによって磁界移動速度を決定す
るため、磁界移動速度VはVpの関数となる。このと
き、関数は1次式(2)、又は2次式(3)で考える。 V=f(Vp)=C3 ×Vp+C4 …………………(2) =C3 ×Vp2 +C4 ×Vp+C5 …………………(3) (1)式と(2)式又は(3)式を連立させてVpにつ
いて解くと、(4)式又は(5)式となる。 Vp=C6 ×L×f+C7 …………………(4) =C6 ×L0.5 ×f0.5 +C7 …………………(5) 又、V=f(Vp)を高次式で表すとVpは(6)式の
ようになる(C7 =1/次数)。 Vp=C6 ×LC7×fC7+C8 …………………(6)
えるコイル電流Iの変動は、C6 ,C8 の変化範囲に含
まれる。実際には0〜2500mAの範囲で操業を行っ
た。ここで、メニスカス流速Vpの適正値範囲(Vp
min ,Vpmax )と(6)式より(7)式が得られる。 Vpmin ≦C6 ×LC7×fC7+C8 ≦Vpmax …………………(7) これを変形すると(8)式が得られる。 C9 ≦L×f≦C10 …………………(8)
問わず(8)式が得られる。図5は横軸をL×f、縦軸
をVpという1次式前提で示すが、これよりモールド電
磁撹拌装置のコイルピッチと磁界周波数の積L×fを5
0≦L×f≦40000(L:コイルピッチ(mm)、
f:磁界周波数(Hz))とすれば、メニスカス流速を適
正に制御することが可能となる。
モアロイ製の円筒を装入し流れによる抵抗力Fを歪みゲ
ージで測定する。歪みと抵抗力は予め分銅を用いて検量
線を引き回帰式より定めることができる。図2に示す制
御部10は、各電磁コイル7−1,7−2…を各別に移
動磁界の方向と強さを制御して、図6(a)及び(b)
に示す撹拌パターンを選択することができる。
す撹拌パターンを用いて連続鋳造して、表面欠陥の発生
率を調べた。その結果を図7に示す。(a)は従来例、
(b)は本発明例を示す。
り、メニスカス流速10〜60cm/secの範囲に制御して
表面欠陥の発生率は低下した。
メニスカス流速を制御するので、表面性状に優れた鋳片
を得ることができる。
とのグラフである。
る。
ス流速とのグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 連続鋳造鋳型幅方向に2分割以上に区分
された電磁コイルを、鋳造方向の電磁コイル中心がメニ
スカス近傍に位置するように設け、(a)鋳型中心から
一方の短辺側のみの溶鋼に対して、一方の長辺側は短辺
側から中心に、他方の長辺側は中心から短辺側に指向す
る撹拌パターンと、(b)鋳型中心から一方の短辺側の
みの溶鋼に対して、一方の長辺側にのみ中心から短辺側
に指向する撹拌パターンとを選択可能に各電磁コイルの
移動磁界の移動方向を独立に制御可能で、かつ下記式を
満足する移動磁界を印加して溶鋼に10〜60cm/secの
メニスカス流速を得る制御系を、前記電磁コイルに接続
したことを特徴とする連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15980592A JP2607335B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15980592A JP2607335B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06607A JPH06607A (ja) | 1994-01-11 |
JP2607335B2 true JP2607335B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=15701648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15980592A Expired - Fee Related JP2607335B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607335B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6427945B2 (ja) * | 2014-05-09 | 2018-11-28 | 新日鐵住金株式会社 | ブルームの連続鋳造方法 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15980592A patent/JP2607335B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06607A (ja) | 1994-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7305271B2 (en) | Device and a method for continuous casting | |
KR100741403B1 (ko) | 주형 내 용강의 유동제어방법 및 연속주조 주편의 제조방법 | |
US7669638B2 (en) | Control system, computer program product, device and method | |
JP3188273B2 (ja) | 直流磁場による鋳型内流動の制御方法 | |
JPS6328702B2 (ja) | ||
JP2922363B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP2633764B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
JP2607334B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP2607335B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP2607333B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP2607332B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP2633769B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
JP2633765B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
JP2633766B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
JP2633768B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
JP2633767B2 (ja) | 連続鋳造モールド内溶鋼流動制御方法 | |
EP0832704A1 (en) | Continuous casting machine | |
JP2626861B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JP3152276B2 (ja) | Sus304ステンレス鋼の連続鋳造方法 | |
JP3257546B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP3491099B2 (ja) | 静磁場を用いた鋼の連続鋳造方法 | |
JP4432263B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JPH0671403A (ja) | 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置 | |
JPH08112650A (ja) | 連続鋳造方法および連続鋳造用注入装置 | |
JPH09206896A (ja) | 鋳型内電磁攪拌装置および鋼の連続鋳造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961203 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |