JP2887280B2 - 推進用二重鋼管 - Google Patents

推進用二重鋼管

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JP2887280B2 JP4077359A JP7735992A JP2887280B2 JP 2887280 B2 JP2887280 B2 JP 2887280B2 JP 4077359 A JP4077359 A JP 4077359A JP 7735992 A JP7735992 A JP 7735992A JP 2887280 B2 JP2887280 B2 JP 2887280B2
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智也 藤本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土中を推進させること
により土中に埋設させる推進工法に適した、、二重管構
造を備えた例えばガス管等の推進用二重鋼管に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば高圧ガスを送るために土中に埋設
する管として、その管の強度等の保持のために、内管と
外管との間にコンクリート等が流し込まれた二重鋼管が
用いられることがある。またこの二重鋼管を土中に埋設
するにあたり、埋設する経路に沿う延々と長細い溝を地
上から開削して埋設するのではなく、所定の立坑を掘っ
ておいて、この立坑の横壁からその二重鋼管をその長手
方向に推進することにより埋設するいわゆる推進工法が
採用されることがある。
【0003】図8は上記のような推進工法を採用する際
に用いられる従来の推進用二重鋼管の一例を示した側面
図(a)および断面図(b)である。この二重鋼管31
は、その基本構造として、内管33と外管35と、これ
ら内管33と外管35との間を埋めるコンクリート37
とからなる。ここで、内管33の前端部33aと後端部
33bはコンクリート37には覆われず露出している。
【0004】このような二重鋼管31を何本も用意し、
図に矢印で示す推進方向に土中に推進するが、その際、
既に推進された二重鋼管31の内管33の後端面33d
と新たな二重鋼管31の内管33の前端面33cとを当
接させて溶接し、この溶接部分に、リングが複数に分割
された形状のものをリング状に嵌め合わせて、既に推進
された二重鋼管31の外管35の後端面35bと新たな
二重鋼管31の外管35の前端面35aとの間をつな
ぎ、その後新たな二重鋼管31の内管33の後端面33
dと外管35の後端面35bに推力を加え、矢印方向に
推進する。これを何回も繰り返すことにより互いに連結
された二重鋼管31が土中に埋設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の二
重鋼管を用いた場合、推進により、内管33の後端面3
3dに例えば折れ曲がりや傷が生じ、次の二重鋼管の内
管との溶接の前にその後端面33dを整形する工程が必
要であった。また、この推進により内管33に内部応力
が生じ、土中に埋設され使用されている間にこの内管3
3に例えばピンホールや亀裂等が生じる恐れがあった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、内管の後端面
を整形する工程が不要であり、かつ内管に内部応力を生
じさせることなく推進することのできる推進用二重鋼管
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の推進用二重鋼管は、内管と、該内管と固定さ
れた、該内管を円周方向に取り巻くリング部材と、該リ
ング部材に摺動自在に支持された外管とを備えたことを
特徴とするものである。ここで、上記リング部材にグラ
ウトホース挿通孔をあけておき、上記推進用二重鋼管
に、該グラウトホース挿通孔を通り該推進用二重鋼管の
長手方向に延びるグラウトホースを備えることが好まし
い。
【0008】もしくは、上記リング部材にグラウトホー
ス挿通管が挿通される挿通孔をあけておき、上記推進用
二重鋼管に該挿通孔を通り該推進用二重鋼管の長手方向
に延びる、充填剤流出孔を有するグラウトホース挿通管
を備える構成としてもよい。このグラウトホース挿通管
を備えた構成において、互いに連結された推進用二重鋼
管の連結部に充填剤が充填されるように、グラウトホー
ス挿通管の一端部又は両端部に充填剤流出孔を設けても
よい。
【0009】また、上記外管の一端部に、推進用二重鋼
管どうしの接続時に外管の一端部を隣の外管の他端部に
案内する案内部材を備えることも好ましい。さらに、前
記外管に、内部から外部に向けて一方向的な流出を許容
する逆止弁を備えることも好ましい。
【0010】
【作用】本発明の推進用二重鋼管は、リング部材と外管
との間が摺動する構成を備えており、外管のみに推力を
作用させることにより、内管の後端面に傷をつけること
なく、また内管に内部応力を生じさせることなく、推進
工法を採用してこの推進用二重鋼管を土中に埋設するこ
とができ、これにより使用中においても内管にピンホー
ルや亀裂等が生じることが防止され、信頼度の高い施工
が可能となる。
【0011】この推進用二重鋼管を土中に推進する場合
は、例えば、内管どおしを当接させて溶接を行った後、
外管どおしを当接させ、外管に推力を加えて全体を推進
させる工法が採用される。ここで、上記推進用二重鋼管
に前述の案内部材を備えることにより、外管を摺動させ
たときに、外管どおしの位置ずれの誤差が吸収され、外
管の端面どおしを正確に当接させることができる。
【0012】また、外管に充分な剛性を持たせた場合は
必ずしも外管と内管との間をセメントミルク等の充填剤
で充填する必要はないが、耐久性の点からは外管と内管
との間は充填材で充填することが好ましい。この場合
に、上記グラウトホースを備えておくと、推進用二重鋼
管どおしを接続する際にこのグラウトホースどおしも接
続しておき、多数本の推進用二重鋼管を接続して推進し
た後、このグラウトホースを抜き取りながらこのグラウ
トホースに充填剤を送り込んで外管と内管との間を充填
することができる。ここでグラウトホースに代えて上記
グラウトホース挿通管を備え推進用二重鋼管どおしを接
続する際にこのグラウトホース挿通管どおしを接続して
おき、グラウトホース自体は推進終了後にこのグラウト
ホース挿通管内に差し込んでもよい。
【0013】ここで、推進用二重鋼管どおしが接続され
る接続部以外の外管と内管との間にあらかじめコンクリ
ート等を充填しておき、この充填されたコンクリート等
に対し外管が摺動するように工夫された推進用二重鋼管
を構成することも考えられる。この場合、推進後充填剤
を充填すべき部分は上部接続部のみであるため、現場で
の作業は容易であると考えられる。しかし、このように
あらかじめコンクリート等が充填された推進用二重鋼管
は、外管を確実に摺動させる工夫が難題であり、また接
続される2つの推進用二重鋼管の外管どおしに位置ずれ
等があった場合にコンクリート等の剛性のためにこれを
矯正するのが困難であり、また重いため運搬に難儀する
とともに現場でも取扱いに苦労する。またいずれにしろ
現場で充填作業が行われることは必須であり、本発明の
推進用二重鋼管の方が全体として優れたものとなる。
【0014】尚、外管に上記逆止弁を備えておくと、推
進の際に内管と外管との間に水や土砂等が入りにくく、
もし入り込んでしまった場合であっても、上記充填剤の
充填の際にその水や土砂等が充填圧により外管の外部に
押し出されることとなり、充填剤が内管と外管とに挾ま
れた空間内に十分行き渡ることとなる。またこの充填剤
自身もこの逆止弁を通って外管の外方に流れ出し、外管
の外壁付近の余掘り空間も充填材で満たされることとな
り、一層強固な埋設管となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例に係る推進用二重鋼管の長手方
向に沿う側面図、図2は図1に示す推進用二重鋼管を図
1の右方から見た断面図、図3は、図1に円Aで示す部
分の拡大側面図である。ここでは、一例として、ガス用
の推進用二重鋼管について説明する。
【0016】図1には、既に土中に推進され、後端側の
一部のみが立坑内に突出した状態の推進用二重鋼管1’
とこの推進用二重鋼管1’の後端に接続され、この推進
用二重鋼管1’とともに土中に推進される新たな推進用
二重鋼管1とが図示されている。これらの推進用二重鋼
管1,1’は同一の構造を備えたものである。この推進
用二重鋼管1は、その基本構造として、鋼管からなる約
900mmφの内管2と、やはり鋼管からなる約120
0mmφの外管3と、これら内管2と外管3との間の2
箇所に配置されたリング部材4とから構成されている。
ここでこのリング部材4には、グラウトホース挿通孔4
c(図4参照)が形成されており、このグラウトホース
挿通孔4cにはグラウトホース6が挿通されている。
【0017】また、外管3には、管の内側から押された
ときには開くとともに管の外側から押されたときには閉
じる逆止弁9が、その外管の中央付近の上下左右、及び
後端付近の上下左右に備えられている。また外管3の前
端には図3に示すように、本発明にいう案内部材である
ガイドリング10が備えられており、後述するようにし
て推進用二重鋼管1の外管3がリング部材4上を摺動し
て前方に進んだときにガイドリング10が推進用二重鋼
管1’の外管3’の内側にその後端面3c’側から入り
込む。またこれとともに推進用二重鋼管1の外管3の前
端面3b(図3参照)と推進用二重鋼管1’の外管3’
の後端面3c’とが当接する。このようにガイドリング
10を備えたため、外管3,3’どおしに多少の位置ず
れがあってもその誤差が吸収され、外管3,3’どおし
が正確に当接する。
【0018】また内管2の外面はポリエチレン7で被覆
されている。図1に示すように、推進用二重鋼管1の内
管2の前端面と推進用二重鋼管1’の内管2’の後端面
とを当接させた後、この当接部の内管どおしが溶接さ
れ、この溶接の後、溶接部には、防食用ポリエチレンチ
ューブが新たに外面より被覆される。次にリング部材に
ついて説明する。
【0019】図4は、リング部材の一部を示した斜視
図、図5はその側面図(a)及び正面図(b)、図6
は、図1に示す推進用二重鋼管の、リング部材を示す部
分拡大図である。但し、図4,図5には、図示の繁雑さ
を避けるため、図6に示すゴム円板13の図示は省略さ
れている。このリング部材4は、内管2を銜む円管状の
底板4aとこの底板4aから立ち上がるリブ4bから構
成されている。またこのリング部材4は取り付けの便宜
のためリングが半割りにされた形状の2つの部材から構
成され、この2つの部材が内管2をその円周方向に取り
巻いて互いにボルト締めされ、これによりこのリング部
材4が内管2に固定される。この内管2の外壁は、前述
したようにポリエチレン7で被覆されており、リング部
材4を固定する際にこのポリエチレン被覆に傷がつかな
いようこのリング部材4の内壁にはゴム板11が配置さ
れている。またこのリング部材4の、半割りにされた形
状の2つの部材をボルト締めする部分にもゴム板12が
挾み込まれている。またこのリング部材4のリブ4bに
は、グラウトホース挿通孔4cが設けられている。
【0020】このリング部材4には、図6に示すよう
に、そのリブ4bにゴム円板13が接着されており、外
管3の内壁は直接的にはこのゴム円板13と接するよう
に構成されている。このゴム円板13は、後述するよう
に、内管2と外管3とが同心円の場合において、内管2
と外管3との間をセメントミルクで充填する際に、その
充填されたセメントミルクが、2つのリング部材4で区
切られた空間を越えて隣りの空間に多量に洩れることを
防止するためのものであり、この場合2つの推進用二重
鋼管1の連結部の上記空間のみを充填すると共に裏込め
をするだけで十分であり、1つの推進用二重鋼管1に備
えられた2つのリング部材4に挾まれた空間は充填しな
くてもよい。ただし、内管2と外管3が同心円に構成さ
れていない場合には、リング部材4には、このリング部
材4で区切られた空間を越えて隣りの空間にセメントミ
ルクが流れないようにするという効果はなく、したがっ
てこの場合には、2つの推進用二重鋼管の連結部のみに
セメントミルクを充填しようとしてもこのセメントミル
クはリング部材4の隙間を越えて隣りの空間にも流れ込
み、これにより内管2と外管3とで挾まれた全空間にセ
メントミルクが充填され、かつ裏込めも行われることと
なる。また外管3はその内壁面がこのゴム円板13のみ
で支持されており、したがってこの外管3は内管2及び
リング部材4に対して確実にかつ容易に摺動する。図7
は、図1〜図6に示す構造を備えた推進用二重鋼管を土
中に埋設するための推進施工手順を、その工程に沿って
示した模式図である。
【0021】図7(a)に示すように、推進用二重鋼管
1’が推進工法により既に土中に推進され、その後端の
一部が立坑内に突出した状態にあるものとする。この後
端の一部が立坑内に突出した推進用二重鋼管1’に対
し、新たに推進用二重鋼管1を準備し、その内管2の前
端面2bと既に推進された推進用二重鋼管1’の内管
2’の後端面2c’とが当接する状態となる(図1参
照)ように推進用二重鋼管1を配置する。
【0022】次に図7(b)に示すように、互いに当接
された推進用二重鋼管1’の内管2’の後端面2c’と
推進用二重鋼管1の内管2の前端面2bとが溶接され、
この溶接後の状態がX線を用いて検査され、この検査に
合格するとこの溶接部がポリエチレンチューブ20で被
覆される。尚、前述したように、内管2の外壁にはこの
溶接部以外の部分にもポリエチレンの被覆7が形成され
ている。
【0023】次に図7(c)に示すように、推進用二重
鋼管1,1’に備えられたグラウトホース6どおしが接
続される。ただし、ここでは多数本接続されて推進され
ることにより最終的に中央付近に位置することになる一
箇所については、接続されたグラウトホースを推進方向
前方と後方から半々ずつ引き抜くことができるように、
接続しないでおく。
【0024】さらにその後、図7(c)に示す状態から
図7(d)に示す状態となるまで外管3が内管2及びリ
ング部材4に対し前方に摺動され、これによりこの外管
3の前端面3bが外管3’の後端面3c’と当接する。
その後、図7(e)に示すように、推進用二重鋼管1の
後端に、その外管3の後端面3cのみに当接するように
押輪21があてがわれ、この押輪21を押すように推進
油圧ジャッキ22がセットされ、外管3に推力を作用さ
せて、推進用二重鋼管1を、推進用二重鋼管1’および
該推進用二重鋼管1’よりもさらに前方に接続された同
種の推進用二重鋼管とともに土中に推進する。ここで、
最前段の推進用二重鋼管の前端部には、図示しない掘削
ヘッドが装着されており、これにより掘り進みながら推
進する。尚、外管3を前方に摺動させる前に押輪21と
推進用油圧ジャッキ22をセットし、この推進用油圧ジ
ャッキ22により外管3を摺動させてもよい。
【0025】多数本の推進用二重鋼管に亘って上記のよ
うな各工程を経た推進が行われた後、グラウトホース6
(図2参照)にセメントミルクを流し込み、グラウトホ
ースの先端が多数接続された推進用二重鋼管のリング部
材とリング部材との間に順次配置されるように順次引き
抜きながら、リング部材どおし、および内管2の外壁と
外管3の内壁とで区切られた空間に順次充填する。この
場合において、グラウトホース6を推進方向後方に引き
抜く際は、推進方向前端に配置された推進用二重鋼管の
前端側リング部材のグラウトホース挿入孔4c(図4参
照)からセメントミルクが流れ出てしまわないようにこ
の孔4cを閉鎖することが好ましい。各空間内をセメン
トミルクで充填する際、このセメントミルクはこの内管
2と外管3との間に入り込んだ水や土砂等を逆止弁9を
経由して外管3の外に流し出すとともに、セメントミル
ク自身もこの逆止弁を経由して外に流れ出て、図7
(f)に示すように、外管3の外壁もセメントミルクで
覆われる。これによりこの埋設管がより強固なものとな
り、更に地表面の沈下を防止することもできる。
【0026】尚、上記実施例ではリング部材4に設けら
れた挿通孔4cにはグラウトホース6が挿入されていた
が、グラウトホース自体は推進終了後セメントミルクの
充填前に挿入することも可能である。この場合は、リン
グ部材4の挿通孔4cには、あらかじめセメントミルク
流出孔が設けられた管を通しておき、図7(c)に示す
工程でこの管どおし接続しておき、推進終了後この管内
にグラウトホースを挿入するようにすればよい。図9
は、本発明の他の実施例に係る推進用二重鋼管の模式断
面図である。 内管2と外管3が同心円に配置(図2参
照)されて内管2の径と外管3の径とがあまり異ならな
い場合は、内管2と外管3の間の空間が狭いため、グラ
ウトホース6の径が小さいものを用いなければならな
い。この場合は、グラウトホース6の径が小さいため、
内管2と外管3の間の空間にセメントミルクを充填する
際にグラウトホース6から放出されるセメントミルクの
量が少なく、これによりグラウトホース6から離れた上
記空間にセメントミルクを十分充填することができない
という問題が生ずることがある。この場合は図9に示す
ように、内管2と外管3を同心円に配置せずに内管2と
外管3の間の空間の一部を大きく取り、この大きく取ら
れた空間にグラウトホース6の径が大きいものを用いる
ことにより、上記問題に対応することができる。
【0027】土中に埋設されたこの二重鋼管の内管の内
部には一例として70kg/cm2のガス圧のガスが流
される。尚、ここではガス用の推進用二重鋼管について
説明したが、本発明はガス用のものに限られるものでな
いことはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の推進用二
重鋼管は、内管と外管との間に、内管に固定されたリン
グ部材を配置して内管と外管との間に所定の間隙を設
け、このリング部材に対し外管を摺動させる構造とした
ため、外管のみに推力を作用させることができ、内管の
端面のくずれや内管に内部応力等を生じさせることのな
い推進工法が実現され、これにより信頼性の高い管埋設
を可能としている。
【0029】ここで、前述した案内部材を備えた場合
は、外管どおしの位置ずれの誤差が吸収される。また、
グラウトホースもしくはグラウトホース挿通管を備えた
場合は、内管と外管との間隙を充填剤で埋めることがで
き強固な埋設管となり、また前述した逆止弁を備えてお
くと水や土砂等を押し出すことになり、充填剤で外管の
外壁を覆うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る推進用二重鋼管の長手
方向に沿う側面図である。
【図2】図1に示す推進用二重鋼管を図1の右方から見
た断面図である。
【図3】図1の円Aで示す部分の拡大側面図である。
【図4】リング部材の一部を示した斜視図である。
【図5】リング部材の一部を示した側面図(a)及び正
面図(b)である。
【図6】図1に示す推進用二重鋼管の、リング部材を示
す部分拡大図である。
【図7】図1〜図6に示す構造を備えた推進用二重鋼管
を土中に埋設するための推進施工手順を、その工程に沿
って示した模式図である。
【図8】推進工法を採用する際に用いられる従来の推進
用二重鋼管の一例を示した側面図(a)および断面図
(b)である。
【図9】 本発明の他の実施例に係る推進用二重鋼管
の模式断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 推進用二重鋼管 2 内管 3 外管 4 リング
部材 6 グラウトホース 7 ポリエ
チレン被膜 9 逆止弁 10 ガイ
ドリング 11,12 ゴム板 13 ゴム
円板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 明孝 横浜市鶴見区末広町1丁目7番7号 東 京瓦斯株式会社 導管技術センター内 (72)発明者 長島 伸吾 横浜市鶴見区末広町1丁目7番7号 東 京瓦斯株式会社 導管技術センター内 (72)発明者 足立 明 千葉市松波3丁目17番8号 (72)発明者 藤本 智也 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 森下 重 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (56)参考文献 特開 平2−66293(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管と、該内管と固定された、該内管を
    円周方向に取り巻くリング部材と、該リング部材に摺動
    自在に支持された外管とを備えたことを特徴とする推進
    用二重鋼管。
  2. 【請求項2】 前記リング部材がグラウトホース挿通孔
    を有し、前記推進用二重鋼管が、該グラウトホース挿通
    孔を通り該推進用二重鋼管の長手方向に延びるグラウト
    ホースを備えたことを特徴とする請求項1記載の推進用
    二重鋼管。
  3. 【請求項3】 前記リング部材がグラウトホース挿通管
    が挿通される挿通孔を有し、前記推進用二重鋼管が該挿
    通孔を通り該推進用二重鋼管の長手方向に延びる、充填
    剤流出孔を有するグラウトホース挿通管を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の推進用二重鋼管。
  4. 【請求項4】 前記グラウトホース挿通管が、互いに連
    結された前記推進用二重鋼管の連結部に充填剤が充填さ
    れるように、一端部又は両端部に前記充填剤流出孔を有
    するものであることを特徴とする請求項3記載の推進用
    二重鋼管。
  5. 【請求項5】 前記外管の一端部に、推進用二重鋼管ど
    うしの接続時に外管の一端部を隣の外管の他端部に案内
    する案内部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    推進用二重鋼管。
  6. 【請求項6】 前記外管が内部から外部に向けて一方
    向的な流出を許容する逆止弁を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の推進用二重鋼管。
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