JP2886780B2 - トレイ状容器入り固形ルウの製造方法 - Google Patents

トレイ状容器入り固形ルウの製造方法

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JP2886780B2 JP6056014A JP5601494A JP2886780B2 JP 2886780 B2 JP2886780 B2 JP 2886780B2 JP 6056014 A JP6056014 A JP 6056014A JP 5601494 A JP5601494 A JP 5601494A JP 2886780 B2 JP2886780 B2 JP 2886780B2
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雅範 ▲はま▼▲ざき▼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カレー、ハヤシ、シチ
ュー等を作るために用いる固形ルウ、特にトレイ状容器
に収容した小型の固形ルウを製造するのに適した固形ル
ウの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カレー、ハヤシ、シチュー等を
作るために用いる固形ルウは、小麦粉、食用油脂、調味
料などを加熱混合した後、これを容器に入れ冷却固化す
ることにより製造されている。この冷却固化は、通常室
温で放置する方法で行われるが、冷却固化処理に長時間
を要し、また冷却固化処理後、ルウ表面に油脂が浮き出
るという問題があった。これに対し、ルウの油浮きを防
止するために比較的低い温度で冷却処理を施した場合、
冷却後、ルウ表面に結露が生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ルウ表面の
油浮きを防止でき、かつルウ表面の結露を防止し、品質
の優れたルウをトレイ状容器に収容したまま、密封包装
されたトレイ状容器入り固形ルウの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱溶融した
ルウを、0℃以下で冷却して固化させた後、直ちに40
℃前後の温度で短期間放置すると、ルウ表面の油浮きと
ルウ表面の結露とを防止できるとの知見に基づいてなさ
れたのである。すなわち、本発明は、小麦粉、食用油脂
及び調味料を含む原料を加熱混合処理して得られた加熱
溶融ルウをトレイ状容器に充填した後、0℃以下で冷却
してルウを固化させた後、直ちに30〜60℃の雰囲気
中に放置し、次いでトレイ状容器ごと密封包装すること
を特徴とするトレイ状容器入り固形ルウの製造方法を提
供する。
【0005】本発明でルウの原料として用いる小麦粉と
しては、薄力粉等を用いることができ、その種類は特に
限定されない。固形ルウ中の小麦粉の含有量は、5〜4
0重量%(以下、%と略称する。)が好ましく、特に1
5〜30%が好ましい。本発明では、小麦粉をそのまま
原料として使用することができるが、小麦粉を食用油脂
(特に、豚脂と牛脂の混合脂)を用いて予め焙煎処理し
てから用いると、得られるルウの風味を向上させること
ができるので好ましい。この際、小麦粉1重量部当たり
食用油脂を0.5〜2重量部の割合で用いるのがよい。ま
た、食用油脂としては、天然油脂、加工油脂及びこれら
の混合物のいずれをも使用することができる。具体的に
は、バター、マーガリン、豚脂、牛脂、あるいはこれら
の混合物等が例示できる。上記食用油脂の固形ルウ中の
含有量は、30〜60%が好ましく、特に30〜45%
が好ましい。油脂含量が多い場合には、油脂がルウ表面
上に浮き出し、外観が損なわれやすい。反対に、油脂含
量が少ない場合には、ルウの物性が固くなり、これを容
器に充填する作業等を円滑に行いにくくなる。
【0006】本発明で使用する調味料としては、通常、
カレー、ハヤシ、ビーフシチュー等のルウを製造すると
きに使用されるものが挙げられる。具体的には、食塩、
各種ブイヨン、グルタミン酸ナトリウム、トマト、リン
ゴ、ニンジン、ガーリック、ジンジャー、チーズなどの
粉末或るいはペースト、脱脂粉乳等が例示できる。ま
た、調味料の固形ルウ中の含有量は、所望に応じて決定
することができるが、10〜60%が好ましく、特に2
0〜50%が好ましい。。本発明は、上記した原料を加
熱混合してルウを製造する。加熱混合は、ミキサー中で
80〜120℃で、10〜60分間で行うのがよい。こ
のようにして加熱溶融したルウをそのままトレイ状容器
に充填することができるが、該ミキサー中で55〜65
℃程度に冷却した後、トレイ状容器を充填するのがよ
い。
【0007】本発明では、トレイ状容器として任意の形
状及び容量を有するものを使用することができるが、上
面が開放してあり、側壁が底面に垂直であるか、又は上
方にいくに従って外側に開くような形態となっているの
がよい。又、該トレイ状容器の高さは1.0〜2.5m
m、好ましくは1.4〜2.2mm、長さ140〜200m
m、好ましくは150〜190mm、幅5.0〜10mm、
好ましくは5.0〜9.5mmの直方体又は立方体形のも
のが好ましい。又、容量が70〜500cm3 、好ましく
は105〜400cm3 のものが好ましい。又、特に、上
記トレイ状容器に小型の固形ルウ収納用の複数の区画が
形成されているのが好ましい。この区画に収容される小
型の固形ルウの重量としては、70〜300g程度のも
のが好ましい。トレイ状容器の材質も任意とすることが
できるが、保香性、防湿性、耐油性、遮光性、耐防虫性
のものが好ましく、ポリプロピレン、エバール(エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体又はエチレン酢酸ビニル
共重合体ケン化物)、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、アルミニウム箔等の種々の材質とすることができ、
これらを単体若しくはラミネートとして用いる。
【0008】本発明では、次いで、加熱溶融ルウをトレ
イ状容器に充填した後、0℃以下で冷却固化させる。こ
の冷却によりルウは完全に固化する。ここで、冷却は、
−30〜−5℃で10〜30分間、より好ましくは−2
0〜−6℃で10〜20分間行うのがよい。この冷却
は、例えば、加熱溶融ルウを充填したトレイ状容器を−
30〜−5℃の冷却室中に放置又は通すことにより容易
に行うことができる。上記温度条件よりも高い温度で処
理した場合には、ルウの固化を十分に行うことができず
油浮きが発生し、反対に上記温度条件よりも低い温度で
処理した場合には、ルウに割れが生じる、結露が発生し
易くなる、容器にヒビ割れが生じる、エネルギーコスト
がかかる等の問題が生じる。
【0009】本発明では、上記冷却処理後、直ちに30
〜60℃の雰囲気中に放置する。これにより、ルウ表面
の結露を有効に防止できる。具体的には、30〜60℃
の雰囲気中に20秒〜2分間、好ましくは35〜45℃
に30秒〜1分20秒放置するのがよい。この際、放置
する雰囲気としては、乾燥雰囲気、特に相対湿度が20
〜50%の雰囲気が好ましい。この工程は、例えば、冷
却固化を終了したトレイ状容器を30〜60℃の雰囲気
中を通すことにより容易に行うことができる。固形ルウ
を収容したトレイ状容器の密封包装は、包装用の袋や容
器中に常法により密封充填する。尚、密封充填する前
に、固形ルウを収容したトレイ状容器の上面(開放部)
に紙製やプラスチック製などの蓋シートを乗せ、このよ
うにトレイ状容器に蓋をした形態で密封包装するのがよ
い。
【0010】
【発明の効果】本発明の冷却固化方法を採用することに
より、固形ルウ表面に油浮きが生じず、かつ冷却後にお
ける結露が生じない等、品質の良好なルウを製造するこ
とができる。次に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0011】
【実施例】
実施例1 小麦粉20重量部と食用油脂(豚脂と牛脂の混合脂)2
0重量部を用いて焙煎処理した小麦粉ルウ40重量部、
食用油脂(豚脂と牛脂の混合脂)20重量部、カレー粉
10重量部、食塩10重量部及び各種ブイヨン等の調味
料20重量部の割合からなる原料をミキサーにて100
℃で30分間加熱混合して溶融状のルウを得た後、これ
を一旦60℃まで冷却し、この溶融したルウ250gを
トレイ状容器に充填した。ここで用いたトレイ状容器
は、ポリプロピレン/エバール/ポリプロピレン製厚さ
0.3mm、高さ22mm、長さ180mm、幅75mmの上方
に開放部を有する直方体状のトレイである。ついで、溶
融したルウ250gを充填したトレイ状容器を風速3m
/秒の−13℃の冷風が流れる冷却室に入れて10分間
で冷却固化させ、その後直ちに該トレイ状容器を43℃
の雰囲気に入れて1分間放置した。得られた固形ルウの
表面には、油浮きや結露がなく、品質の優れたものであ
った。この後、トレイ状容器の開放部にポリプロピレン
テレフタレート/エバール/シーラントからなる蓋シー
トを乗せ、カートンに入れた後、カートンをプラスチッ
クフィルムで密封収容し、トレイ状容器入り固形ルウを
得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉、食用油脂及び調味料を含む原料
    を加熱混合処理して得られた加熱溶融ルウをトレイ状容
    器に充填した後、0℃以下で冷却してルウを固化させた
    後、直ちに30〜60℃の雰囲気中に放置し、次いでト
    レイ状容器ごと密封包装することを特徴とするトレイ状
    容器入り固形ルウの製造方法。
  2. 【請求項2】 冷却を−30〜−5℃で10〜30分間
    行う請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 30〜60℃の雰囲気中に20秒〜2分
    間放置する請求項1記載の製造方法。
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