JP2885447B2 - 位置検出装置及びその位置指示器 - Google Patents

位置検出装置及びその位置指示器

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波を利用した位置検出装置及びその位置指
示器の改良に関するものである。
(従来の技術) この出願に先立ち、出願人は特願昭61−213970号(特
開昭63−70326号公報参照)(以下、先願と称す。)に
おいて、タブレットと位置指示器との間で電波を送受し
て該位置指示器による指定位置の座標値を求める位置検
出装置について提案した。
先願の内容を簡単に説明すると、タブレットは位置検
出方向に並設された多数のループコイルを備えている
が、そのうちの一のループコイルに所定の周波数の交流
信号を加えて電波を送信させ、該電波により位置指示器
に内蔵された同調回路を励振する。この際、該同調回路
より発生する電波は前記ループコイルに受信され、誘導
電圧を発生させる。これを各ループコイルについて順次
切替えて繰返すことにより位置指示器との距離に依存し
た電圧値をループコイル毎に得て、これらから位置指示
器による指定位置の座標値を求める如くなしていた。
ところで、この種の位置検出装置では実際に入力すべ
き位置を特定するため、何らかの情報を位置指示器より
タブレットへ伝送する必要がある。前記先願では同調回
路を構成するコイル及びコンデンサにスイッチを介して
他のコンデンサ(又はコイル)を接続することにより、
該スイッチの操作に応じて同調周波数がわずかに変化す
るようになし、この同調周波数のわずかな変化をタブレ
ット側で位相各の変化として検出し、前述した情報とな
していた。
第2図は前述した位置指示器の一例を示すもので、コ
イル1及びコンデンサ2は互いに直列に接続されて所定
の周波数の同調回路を構成する。また、コンデンサ3,4,
5,6はそれぞれ異なる容量値を有し、スイッチ7,8,9,10
を介してコンデンサ2に並列に接続されている。従っ
て、操作するスイッチに応じて同調周波数は異なる周波
数だけ変化することになり、タブレット側ではその時の
受信信号の位相角から操作されたスイッチを識別するこ
とができる。
第3図は位置指示器の他の例を示すもので、コイル11
及びコンデンサ12は互いに直列に接続されて所定の周波
数の同調回路を構成する。また、コンデンサ13はアナロ
グスイッチ14を介してコンデンサ12に並列に接続されて
いる。コード(符号)発生器15は多数のスイッチ16−1,
16−2,……16−nが接続された選択入力端子の状態に対
応して所定ビット、例えば8ビットの2進コードを出力
し、アナログスイッチ14を断続する。従って、操作スイ
ッチに対応する2進コードに応じて同調周波数が所定の
周波数及びこれとわずかに異なる周波数に変化すること
になり、タブレットではその時の受信信号の位相角の変
化のパターンを2進コードに変換することにより操作さ
れたスイッチを識別することができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記タブレットで検出される位相角は
周囲の温度変化等によって多少変化するため、第2図の
回路の場合、各スイッチの操作を識別する際の位相角に
ある程度の幅を持たせる必要があり、このため、識別可
能なスイッチの数をあまり多くすることができなかっ
た。
また、第3図の回路の場合はコード発生器15のビット
数に応じた個数のスイッチを設けることが可能である
が、コード発生器15はタブレットとは無関係な固有のタ
イミングで動作しアナログスイッチ14を断続するため、
タブレットでその位相角の変化のパターンを2進コード
に変換するには長い時間が必要であり、また、アナログ
スイッチやコード発生器を動作させるための電池が必要
になるという欠点があった。
本発明は前記問題点に鑑み、多数のスイッチ情報を誤
りなく且つ短時間で位置指示器よりタブレットへ伝送し
得るとともに、位置指示器に電池を設けたりする必要の
ない位置検出装置及びその位置指示器を実現することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明では前記目的を達成するため、少なくとも同調
回路を有する位置指示器と、該位置指示器に対して電波
を交互に送受することによりその指定位置の座標値を求
めるタブレットからなる位置検出装置において、位置指
示器の同調回路に一定以上の電気的エネルギー及び所定
のタイミング情報を含む誘導電圧を生起させ得る電波を
送信する手段と、前記所定のタイミング情報に基づく特
定のタイミングに位置指示器の同調回路より発生する電
波の位相角又は周波数を検出する手段とをタブレットに
設けるとともに、同調回路に生起した誘導電圧より各部
を駆動するための電気的エネルギーを抽出する手段と、
同調回路に生起した誘導電圧より所定のタイミング情報
を抽出する手段と、該所定のタイミング情報に基づく特
定のタイミングにスイッチ等の操作に基づいて同調回路
の位相角又は周波数を変化させる手段とを位置指示器に
設けた位置検出装置と、同調回路と、該同調回路に生起
した誘導電圧より各部を駆動するための電気的エネルギ
ーを抽出する手段と、前記同調回路に生起した誘導電圧
より所定のタイミング情報を抽出する手段と、該所定の
タイミング情報に基づく特定のタイミングにスイッチ等
の操作に基づいて同調回路の位相角又は周波数を変化さ
せる手段とからなる位置指示器とを提案する。
(作 用) 本発明によれば、タブレットより送信される電波によ
り位置指示器の同調回路に生起した誘導電圧から一定以
上の電気的エネルギー及び所定のタイミング情報が抽出
され、該エネルギーによって位置指示器の各部が駆動さ
れるとともに、前記所定のタイミング情報に基づく特定
のタイミングにその周波数又は位相角がスイッチ等の操
作に従って変化されるが、この際、タブレットで前記特
定のタイミングにおける受信信号の周波数又は位相角の
変化が検出され、これから位置指示器のスイッチ等に対
する操作が識別される。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出装置及びその位置指示器の
第1の実施例を示すもので、図中、21はセンス部、22は
選択回路、23は送受切替回路、24は発振器、25は電圧検
出回路、26は位相比較器、27は処理装置であり、これら
はタブレットAを構成する。また、31はコイル、32はコ
ンデンサ、33は電源回路、34,35,36は包絡線検波器(以
下、単に検波器と称す。)、37は信号作成回路、38はア
ナログスイッチ、C1,C2,……Cnはコンデンサ、S1,S2,…
…Snはスイッチであり、これらは位置指示器Bを構成す
る。
センス部21は所定間隔を隔ててX方向に並設された多
数のループコイルと、同じく所定間隔を隔ててY方向に
並設された多数のループコイルとが互いに重なりあって
構成されている。選択回路22は前記センス部21のX方向
及びY方向の多数のループコイルより一のループコイル
を選択するものであり、処理装置27からの選択情報に基
づいて動作する。送受切替回路23は前記選択されたX方
向又はY方向の一のループコイルを発振器24及び電圧検
出回路25に交互に接続するものであり、処理装置27から
の切替信号に基づいて動作する。発振器24は所定の周波
数foの基準クロックを発生し、これを位相比較器26、処
理装置27並びに図示しない低減フィルタ及び駆動回路を
介して送受切替回路23へ供給する。
電圧検出回路25は増幅器、前記周波数foを通過帯域と
する帯域フィルタ、検波器及び低域フィルタよりなり、
受信信号中の周波数fo成分のエネルギーに応じた電圧値
を有する直流信号を出力する。位相比較器26は位相検波
器及び低域フィルタよりなり、周波数foの基準クロック
及び前記電圧検出回路25より帯域フィルタ通過後の受信
信号を受け、受信信号と基準クロック、即ち送信信号と
の位相角の差に応じた電圧値を有する直流信号を出力す
る。
処理装置27は周知のマイクロプロセッサ等より構成さ
れ、前記周波数foの基準クロックより送受切替信号を作
成して送受切替回路23に供給するとともに、後述するフ
ローチャートに従って選択回路22を制御してセンス部21
のループコイルを切替え、また、電圧検出回路25及び位
相比較器26の出力電圧をアナログ・ディジタル(A/D)
変換し、所定の演算処理を実行して位置指示器Bによる
指定位置の座標値及び操作されたスイッチを求める如く
なっている。
コイル31及びコンデンサ32は直列に接続され、周波数
foの同調回路を構成している。
電源回路33は前記同調回路中に発生する信号よりプラ
ス(+)及びマイナス(−)の直流の電源電圧を作成し
て各回路、即ち信号作成回路37並びにアナログスイッチ
38に供給するためのものであり、その具体例を第4図に
示す。該第4図の回路において、コンデンサCの容量値
は後述するバーストモード期間中に各回路を駆動させる
ために必要な電圧を発生させるとともに、その電圧を次
のパーストモード期間まで保持できるような値に選ばれ
る。
検波器34〜36は前記同調回路に発生する信号を後述す
るタブレットAにおける初期モード、位置検出モード、
バーストモード及びスイッチ識別モードを判別し且つ必
要なタイミングを作成するための信号に変換するもの
で、それぞれ異なる特性(時定数)を備えている。
信号作成回路37は検波器34〜36の出力信号より各種の
タイミング信号を作成し、スイッチ識別モードにおける
特定のタイミング、ここではアナログスイッチ38をオン
にするタイミングを作成する。即ち、検波器34の出力が
所定の電圧値VTH1を下回った時、また、検波器35の出力
が電圧値VTH2を越えた時、さらにまた、検波器36の出力
が電圧値VTH3を下回った時並びに電圧値VTH4を越えた時
を検出し、後述するトリガ信号、クロック信号及び制御
信号を作成する。
アナログスイッチ38の一端はコンデンサ32の一端に接
続され、また、他端はコンデンサC1〜Cnの一端に共通に
接続されている。コンデンサC1〜Cnの他端はそれぞれス
イッチS1〜Snを介して接地、即ちコンデンサ32の他端に
接続されており、従って、アナログスイッチ38がオンの
間はその時に操作されたスイッチS1〜Snに対応するコン
デンサC1〜Cnのいずれかがコンデンサ32と並列に接続さ
れることになる。コンデンサC1〜Cnの値は前述した同調
回路の同調周波数を予め設定したわずかな値だけ変化さ
せ、タブレットAで検出される位相角を変化させる。
第5図は処理装置27における処理の流れ図であり、第
6図はタブレットの位置検出モード、バーストモード及
びスイッチ識別モードにおける各部の信号波形図であ
り、以下、これらに従って動作を説明する。
まず、タブレットAの処理装置27はセンス部21のX方
向及びY方向の全てのループコイルを順次選択し、各ル
ープコイルについて電波の送信及び受信を繰返して受信
信号の強度を検出し、位置指示器Bがセンス部21の有効
読取りエリア内にあるか否か並びにエリア内にある場合
にはX方向及びY方向の多数のループコイルのうちのい
ずれのループコイルが該位置指示器Bに最も近いかを検
出する(初期モード)。
具体的には、まず、選択回路22にセンス部21のうちの
一のループコイルを選択する情報を送出するとともに、
送受切替回路23に送信側を選択する信号を送出し、前記
一のループコイルに発振器24の基準クロックに基づく周
波数foの正弦波信号を供給して該周波数foの電波を発生
させる。この際、センス部21上に位置指示器Bが載置さ
れていると、前記電波はコイル31及びコンデンサ32から
なる同調回路を励振し、これに周波数foの誘導電圧を発
生させる。
処理装置27は送受切替回路23に送信側を選択する信号
を一定時間送出すると、受信側を選択する信号を送出
し、ループコイルより発生する電波を消滅させる。この
時、位置指示器Bの同調回路に発生した誘導電圧はその
損失に応じて徐々に減衰するとともに周波数foの電波を
発信するが、該電波は前述した一のループコイルを逆に
励振し、誘導電圧を発生させる。
処理装置27は送受切替回路23に受信側を選択する信号
を一定時間送出すると、再び送信側を選択する信号を送
出し、以下、前記同様な電波の送受信を一のループコイ
ルについて合計4回繰返させる。処理装置27は選択回路
22に送出する情報を変更して選択するループコイルを切
替え、以下、前記同様の電波の送受信をX方向及びY方
向の全てのループコイルについて行なう。
前述した4回の受信期間中にセンス部21のループコイ
ルに発生した誘導電圧は電圧検出回路25の帯域フィルタ
で平均化され、さらに検波されて直流電圧に変換され処
理装置27に送出される。前記直流電圧の電圧値は位置指
示器Bとループコイルとの間の距離に依存した値となる
から、そのX方向及びY方向の最大値が予め設定した所
定の閾値以上か否かを判定することにより位置指示器B
がセンス部21の有効読取りエリア内にあるか否かを判定
し、また、エリア内にあると判定された場合にはその時
のX方向及びY方向の最大値が得られたループコイルを
位置指示器Bに最も近いX方向及びY方向のループコイ
ルとして記憶し、次の位置検出モードを起動する。な
お、エリア内に位置指示器Bが存在しないと判定された
場合は前記初期モードが繰返される。
位置検出モードにおいて、処理装置27は前記記憶した
最大の誘導電圧が得られたX方向及びY方向のループコ
イルを中心とする所定の本数、ここでは8本のループコ
イルを順次選択する情報を選択回路22に送出して前記同
様な電波の送受信を行なわせる。この際、得られた誘導
電圧の最大値が前記所定の閾値以上か否かを判定し、閾
値以下であれば前述した初期モードへ戻る。また、閾値
以上であれば得られた電圧値に基づいてX方向及びY方
向の指定位置の座標値を求める。なお、具体的な座標値
の計算方法は前述した先願と同様であるから詳述しな
い。
前述した位置検出モードにおいては第6図に示すよう
にX方向及びY方向の8本のループコイルそれぞれにつ
いて4回、合計64回、電波の送信が行なわれ(信号
a)、コンデンサ32の両端には位置指示器Bとループコ
イルとの距離の差により信号bに示すようなレベルの異
なる誘導電圧が発生するが、被波器35の時定数は位置検
出モードにおける電波の送受信の繰返し周期に比べて非
常に長いため、位置検出モードにおいて検波器35の出力
が電圧値VTH2を越えることはなく、信号作成回路37は動
作せず、アナログスイッチ38も動作しない。
処理装置27は位置検出モードが終了すると該位置検出
モードにて最大の誘導電圧が得られたX方向(又はY方
向)のループコイルを選択する情報を選択回路22に送出
するとともに、バーストモード並びにこれに続いてスイ
ッチ識別モードを起動する。バーストモードにおいては
電波の送信のみを一定期間連続的に実行し、また、スイ
ッチ識別モードにおいては電波の送受信を所定の回数、
ここでは4回繰返して行なわせる。
位置指示器Bの同調回路にはバーストモードの期間
中、連続した大きなレベルの誘導電圧bが発生するが、
該誘導電圧bは電源回路33中のコンデンサCを充電す
る。また、スイッチ識別モードにおいては4回の電波の
送受信の全てについて大きなレベルの誘導電圧bが発生
する。
従って、検波器35の出力dは第6図に示すように電圧
値VTH2を越え、信号作成回路37を起動する。信号作成回
路37は検波器36の出力eが電圧値VTH3を下回った時及び
電圧値VTH4を越えた時を検出してトリガ信号f及びクロ
ック信号gを作成し、さらにまた、検波器34の出力cが
電圧値VTH1を下回った時を検出し、制御信号hを作成す
る(但し、トリガ信号f及びクロック信号gは外部的に
は使用されない。)。
この結果、信号作成回路37より電波の送受信の第3回
目及び第4回目の期間にほぼ対応した間のみハイレベル
となる制御信号hが出力され、アナログスイッチ38がオ
ンとなる。アナログスイッチ38がオンになると、前述し
たようにその時に操作されたスイッチS1〜Snに対応した
コンデンサC1〜Cnがコンデンサ32と並列に接続され、そ
の同調周波数がわずかに変化する。
タブレットAの処理装置27は位相比較器26より得られ
る位相比較出力jのうち、前述した第3回目及び第4回
目の電波の送受信期間に得られた値(検出位相)と、そ
れ以外、ここでは第1回目及び第2回目の電波の送受信
期間に得られた値(基準位相)とを読取り、その差を求
める。基準位相は位置指示器Bの同調回路がコイル31及
びコンデンサ32のみの場合の同調周波数に対応し、検出
位相はコンデンサ32にその時オンとなっているスイッチ
S1〜Snに応じたコンデンサC1〜Cnが接続された同調回路
の同調周波数に対応するから、その差は接続されたコン
デンサの容量値にのみ対応するものとなる。従って、予
め各スイッチS1〜Snを操作しコンデンサC1〜Cnを接続し
た時の位相差を求めて記憶しておけば、得られた位相差
より操作されたスイッチを識別することができる。
なお、得られた指定位置の座標値及びスイッチ情報は
図示しないホストコンピュータ等に転送され、各種の処
理に使用される。
前記実施例によれば、操作したスイッチに対応するコ
ンデンサの容量値にのみ依存する位相角の差を求めるこ
とができるため、従来よりも多数のコンデンサ、即ち多
数のスイッチを設けることができる。また、位置指示器
の各部の駆動電力はバーストモード期間中に電源回路の
コンデンサに蓄えた電力を利用しているため、電池等を
設ける必要もない。また、多数のスイッチ及びコンデン
サを設ける代わりに容量値が操作に応じて連続的に変化
するコンデンサを設けて、その操作量を求めることもで
きる。
第7図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここで
は操作スイッチに対応した情報を8ビットの2進コード
で伝送するようになしたものを示す。即ち、図中、28は
処理装置であり、スイッチ識別モードにおける動作が若
干異なる点を徐いて第1の実施例の処理装置27と同一で
ある。該処理装置28と、前記同様なセンス部21、選択回
路22、送受切替回路23、発振器24、電圧検出回路25及び
位相比較器26によりタブレットA′が構成される。
また、39は信号作成回路、40はコード発生器、41はパ
ラレル−シリアル(P−S)変換回路、42はコンデンサ
であり、これらと前記同様なコイル31、コンデンサ32、
電源回路33、被波器34〜36及びアナログスイッチ38によ
り位置指示器B′が構成される。
前記信号作成回路39は検波器34〜36の出力信号より各
種のタイミング信号を作成し、スイッチ識別モードにお
ける特定のタイミング、ここではP−S変換回路41を駆
動するタインミングを作成する。即ち、検波器34の出力
が所定の電圧値VTH1を下回った時、また、検波器35の出
力が電圧値VTH2を越えた時、さらにまた、検波器36の出
力が電圧値VTH3を下回った時並びに電圧値VTH46を越え
た時を検出し、後述するトリガ信号及びクロック信号を
作成する。
コード発生器40は直付けされたスイッチS1〜Snのうち
の操作されたスイッチに応じた8ビットの2進コードを
発生するもので、第8図にその具体例を示す。
P−S変換回路41はトリガ信号の立上りが入力されて
から検波器34の出力が電圧値VTH1を下回るまでの間、ク
ロック信号の立上りが入力される毎にコード発生器40か
らの2進コードを1ビットずつアナログスイッチ38に送
出し、これをオン・オフ制御する。コンデンサ42はアナ
ログスイッチ38を介してコンデンサ32に並列して接続さ
れており、従って、アナログスイッチ38がオンの期間と
オフの期間とでは同調周波数が若干変化し、タブレット
A′で検出される位相角も変化することになる。
第9図は処理装置28における処理の流れ図であり、第
10図は各部の信号波形図である。以下、動作を説明する
が、初期モード、位置検出モード及びバーストモードに
ついては第1の実施例と同様であるから省略する。
スイッチ識別モードにおいて、処理装置28は電波の送
受信を所定の回数、ここでは16回繰返して行なわせる
(信号k)。
この場合、コンデンサ32の両端には16回の電波の送受
信の全てについて大きなレベルの誘導電圧lが発生す
る。従って、この際、検波器36の出力oも16回の電波の
送受信の全てについて電圧値VTH4を越えることになり、
信号作成回路39にて16回の電波の送受信の各2回毎に同
期した8個のクロック信号qが作成され、これがP−S
変換回路41に入力されることになる。なお、信号作成回
路39において、バーストモード期間中の誘導電圧lに基
づく検波器35の出力n及び検波器36の出力oがそれぞれ
電圧値VTH2を越えた時及び電圧値VTH3を下回った時を検
出してトリガ信号pを作成する点は第1の実施例の信号
作成回路37の場合と同様である。
P−S変換回路41は前述したようにクロック信号が入
力される度にコード発生器40より供給された8ビットの
2進コードを1ビットずつ出力するため、電波の送受信
の第1回目及び第2回目は1番目のビットを、また、第
3回目及び第4回目、第5回目及び第6回目、第7回目
及び第8回目、第9回目及び第10回目、第11回目及び第
12回目、第13回目及び第14回目、第15回目及び第16回目
はそれぞれ第2,第3,第4,第5,第6,第7,第8番目のビット
を信号rとして出力する。アナログスイッチ38は信号r
のレベルに応じてオン・オフ制御され、オンの時はコン
デンサ42がコンデンサ32の両端に接続されてその同調周
波数がわずかに変化する。
タブレットA′の処理装置28は位相比較器26より得ら
れる位相比較出力tのうち、前述した第1回目及び第2
回目、第3回目及び第4回目、……第15回目及び第16回
目の電波の送受信期間に得られた値を2進コードに変換
する。具体的には、位置指示器A′の同調回路の容量値
はアナログスイッチ38がオンの時に増加して同調周波数
がよく低くなる、即ち位相角が遅れるから、前述した電
波の送受信期間に得られた値のうち、より遅れた位相角
に対応する値をビット「1」、また、そうでない値をビ
ット「0」として8ビットの2進コードに変換する。
このようにして得られた8ビットの2進コードはコー
ド発生器40の発生した2進コードと一致するから、予め
スイッチS1〜Snが操作された時に発生するコードを記憶
しておけば、得られた2進コードより操作されたスイッ
チを識別することができる。
前記実施例によれば、タブレットA′のタイミングに
同期して位置指示器B′より2進コードを伝送させるこ
とができるため、従来より極めて短い時間で認識するこ
とができるとともに、第1の実施例よりさらに多数、こ
こでは254個(オール「0」及びオール「1」の2進コ
ードは除くため)のスイッチを設けることができる。
なお、前記第2の実施例においてP−S変換回路をマ
ルチプレクサに置き換えることもできる(但し、信号作
成回路で作成すべき信号も若干変える必要がある。)。
また、第2の実施例においても基準位相に対応する値を
求めることができるから、第1の実施例のように操作に
応じて位相を変化させ、これを検出するものと組合わせ
ることもできる。また、第2の実施例における2進コー
ドのビット数は一例であって、これに限定されないこと
はいうまでもない。
また、第1及び第2の実施例において電波の送受信を
2回行なって一のデータを伝送したが、これに限られる
ものではない。また、第1及び第2の実施例において位
置指示器に3個の検波器を設けたが、検波器36のみでも
良く、その出力を適当な積分器に通せば検波器34,35の
出力を得ることができる。
また、第1の実施例の位置指示器Bのアナログスイッ
チ38にはそのオン・オフに拘らず同調回路に発生するプ
ラス及びマイナスの両極性の信号がそのまま入力される
ので、駆動電圧もプラス及びマイナスの両方が必要とな
り、このため、第1の実施例の位置指示器Bにはプラス
及びマイナスの駆動電圧を供給し得る電源回路33が必要
不可欠となるが、第2の実施例の位置指示器B′では以
下に述べる理由により、プラス又はマイナスのいずれか
一方の駆動電圧があれば良く、従って、電源回路33にお
ける構成の半分を省略することができる。即ち、第2の
実施例の位置指示器B′のアナログスイッチ38にはオン
の時はその両方の端子がともに接地された状態となって
ほとんど電圧がかからず、また、オフの時は同調回路に
発生するプラス及びマイナスの両極性の信号がコンデン
サ42を介して入力されるが、コンデンサ42の容量値はコ
ンデンサ32と比較して非常に小さく(同調周波数をわず
かに変化させるためのものであるから)、周波数foに対
するインピーダンスは極めて大きいため、プラス又はマ
イナスのいずれか一方の駆動電圧がなく、該駆動電圧の
ない方の極性の信号がアナログスイッチ38内の保護回路
によりクランプされても同調回路中の信号にはほとんど
影響を与えないからである(なお、第1の実施例の位置
指示器BにおいてもコンデンサC1〜Cn及びスイッチS1〜
Snをコンデンサ32の一端とアナログスイッチ38の一端と
の間に設けて且つアナログスイッチ38の他端を接地すれ
ば、同様に電源回路33における構成の半分を省略するこ
とができる。) (発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、タブレットより
一定以上の電気的エネルギー及び所定のタイミング情報
を含む誘導電圧を位置指示器の同調回路に生起させ得る
電波を送出し、位置指示器では該電気的エネルギーを抽
出して各部を駆動し、また、所定のタイミング情報を抽
出し、これに基づく特定のタイミングにスイッチ等の操
作に基づいて同調回路の位相角又は周波数を変化させ、
さらにタブレット側では該特定のタイミングに同期して
同調回路からの電波の位相角又は周波数を検出するよう
になしたため、スイッチ等の操作状態を示す少なくとも
2つの情報を誤りなく位置指示器よりタブレットへ伝送
することができ、これによって、周囲環境の変化等に起
因する誤差を排除することが可能となり、より多くのス
イッチ等の操作情報を伝送することができるとともに、
位置指示器の各部を駆動するための電源が不要となり、
電池等を設ける必要がない。
また、スイッチ等の操作に応じた特定のコードに従っ
て同調回路の位相角又は周波数を変化させるようになし
たものによれば、さらに多くのスイッチ等の操作情報を
短時間に伝送することができ、例えばタブレット上で動
作可能なコードレス及び電池レスのキーボード装置を構
成することもできる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置及びその位置指示器の第
1の実施例を示す構成図、第2図は従来の位置指示器の
一例を示す構成図、第3図は従来の位置指示器の他の例
を示す構成図、第4図は電源回路の具体例を示す回路
図、第5図は第1の実施例の処理装置における処理の流
れ図、第6図は第1の実施例における各部の信号波形
図、第7図は本発明の第2の実施例を示す構成図、第8
図はコード発生器の具体例を示す回路図、第9図は第2
の実施例の処理装置における処理の流れ図、第10図は第
2の実施例における各部の信号波形図である。 21……センス部、22……選択回路、23……送受切替回
路、24……発振器、25……電圧検出回路、26……位相比
較器、27,28……処理装置、31……コイル、32,42,C1〜C
n……コンデンサ、33……電源回路、34,35,36……包絡
線検波器、37,39……信号作成回路、38……アナログス
イッチ、40……コード発生器、41……パラレル−シリア
ル変換回路、S1〜Sn……スイッチ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも同調回路を有する位置指示器
    と、該位置指示器に対して電波を交互に送受することに
    よりその指定位置の座標値を求めるタブレットからなる
    位置検出装置において、 位置指示器の同調回路に一定以上の電気的エネルギー及
    び所定のタイミング情報を含む誘導電圧を生起させ得る
    電波を送信する手段と、前記所定のタイミング情報に基
    づく特定のタイミングに位置指示器の同調回路より発生
    する電波の位相角又は周波数を検出する手段とをタブレ
    ットに設けるとともに、 同調回路に生起した誘導電圧より各部を駆動するための
    電気的エネルギーを抽出する手段と、同調回路に生起し
    た誘導電圧より所定のタイミング情報を抽出する手段
    と、該所定のタイミング情報に基づく特定のタイミング
    にスイッチ等の操作に基づいて同調回路の位相角又は周
    波数を変化させる手段とを位置指示器に設けた ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】位置指示器の同調回路に一定期間連続する
    誘導電圧及びこれに続く所定周期の間欠的な誘導電圧を
    生起させ得る電波を送信する手段を設けたタブレット
    と、同調回路に生起した一定期間連続する誘導電圧及び
    これに続く所定周期の間欠的な誘導電圧を所定のタイミ
    ング情報として抽出する手段を設けた位置指示器とを備
    えたことを特徴とする請求項(1)記載の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】特定のタイミングに検出した位相角又は周
    波数の変化をコードに変換する手段を設けたタブレット
    と、スイッチ等の操作に応じた特定のコードに従って同
    調回路の位相角又は周波数を変化させる手段を設けた位
    置指示器とを備えたことを特徴とする請求項(1)又は
    (2)記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】同調回路と、該同調回路に生起した誘導電
    圧より各部を駆動するための電気的エネルギーを抽出す
    る手段と、前記同調回路に生起した誘導電圧より所定の
    タイミング情報を抽出する手段と、該所定のタイミング
    情報に基づく特定のタイミングにスイッチ等の操作に基
    づいて同調回路の位相角又は周波数を変化させる手段と
    からなる位置指示器。
  5. 【請求項5】同調回路に生起した一定期間連続する誘導
    電圧及びこれに続く所定周期の間欠的な誘導電圧を所定
    のタイミング情報として抽出する手段を設けたことを特
    徴とする請求項(4)記載の位置指示器。
  6. 【請求項6】スイッチ等の操作に応じた特定のコードに
    従って同調回路の位相角又は周波数を変化させる手段を
    設けたことを特徴とする請求項(4)又は(5)記載の
    位置指示器。
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