JP2885448B2 - 位置検出装置及びその位置指示器 - Google Patents

位置検出装置及びその位置指示器

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波を利用した位置検出装置及びその位置指
示器の改良に関するものである。
(従来の技術) この出願に先立ち、出願人は特願昭61−213970号(特
開昭63−70326号公報参照)(以下、先願と称す。)に
おいて、タブレットと位置指示器との間で電波を送受し
て該位置指示器による指定位置の座標値を求める位置検
出装置について提案した。
先願の内容を簡単に説明すると、タブレットは位置検
出方向に並設された多数のループコイルを備えている
が、そのうちの一のループコイルに所定の周波数の交流
信号を加えて電波を送信させ、該電波により位置指示器
に内蔵された同調回路を励振する。この際、該同調回路
より発生する電波は前記ループコイルに受信され、誘導
電圧を発生させる。これを各ループコイルについて順次
切替えて繰返すことにより位置指示器との距離に依存し
た電圧値をループコイル毎に得て、これらから位置指示
器による指定位置の座標値を求める如くなしていた。
ところで、この種の位置検出装置では実際に入力すべ
き位置を特定するため、何らかの情報を位置指示器より
タブレットへ伝送する必要がある。前記先願では同調回
路を構成するコイル及びコンデンサにスイッチを介して
他のコンデンサ(又はコイル)を接続することにより、
該スイッチの操作に応じて同調周波数がわずかに変化す
るようになし、この同調周波数のわずかな変化をタブレ
ット側で位相各の変化として検出し、前述した情報とな
していた。
第2図は前述した位置指示器の一例を示すもので、コ
イル1及びコンデンサ2は互いに直列に接続されて所定
の周波数の同調回路を構成する。また、コンデンサ3,4,
5,6はそれぞれ異なる容量値を有し、スイッチ7,8,9,10
を介してコンデンサ2に並列に接続されている。従っ
て、操作するスイッチに応じて同調周波数は異なる周波
数だけ変化することになり、タブレット側ではその時の
受信信号の位相角から操作されたスイッチを識別するこ
とができる。
第3図は位置指示器の他の例を示すもので、コイル11
及びコンデンサ12は互いに直列に接続されて所定の周波
数の同調回路を構成する。また、コンデンサ13はアナロ
グスイッチ14を介してコンデンサ12に並列に接続されて
いる。コード(符号)発生器15は多数のスイッチ16−1,
16−2,……16−nが接続された選択入力端子の状態に対
応して所定ビット、例えば8ビットの2進コードを出力
し、アナログスイッチ14を断続する。従って、操作スイ
ッチに対応する2進コードに応じて同調周波数が所定の
周波数及びこれとわずかに異なる周波数に変化すること
になり、タブレットではその時の受信信号の位相角の変
化のパターンを2進コードに変換することにより操作さ
れたスイッチを識別することができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記タブレットで検出される位相角は
周囲の温度変化等によって多少変化するため、第2図の
回路の場合、各スイッチの操作を識別する際の位相角に
ある程度の幅を持たせる必要があり、このため、識別可
能なスイッチの数をあまり多くすることができなかっ
た。
また、第3図の回路の場合はコード発生器15のビット
数に応じた個数のスイッチを設けることが可能である
が、コード発生器15はタブレットとは無関係な固有のタ
イミングで動作しアナログスイッチ14を断続するため、
タブレットでその位相角の変化のパターンを2進コード
に変換するのに時間がかかるという欠点があった。
本発明は前記問題点に鑑み、多数のスイッチ情報を誤
りなく且つ短時間で位置指示器よりタブレットへ伝送し
得る位置検出装置及びその位置指示器を実現することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明では前記目的を達成するため、少なくとも同調
回路を有する位置指示器と、該位置指示器に対して電波
を交互に送受することによりその指定位置の座標値を求
めるタブレットからなる位置検出装置において、位置指
示器の同調回路に所定のタイミング情報を含む誘導電圧
を生起させ得る電波を送信する手段と、前記所定のタイ
ミング情報に基づく特定のタイミングに位置指示器の同
調回路より発生する電波の位相角又は周波数を検出する
手段とをタブレットに設けるとともに、同調回路に生起
した誘導電圧より所定のタイミング情報を抽出する手段
と、該所定のタイミング情報に基づく特定のタイミング
にスイッチ等の操作に基づいて同調回路の位相角又は周
波数を変化させる手段とを位置指示器に設けた位置検出
装置と、同調回路と、該同調回路に生起した誘導電圧よ
り所定のタイミング情報を抽出する手段と、該所定のタ
イミング情報に基づく特定のタイミングにスイッチ等の
操作に基づいて同調回路の位相角又は周波数を変化させ
る手段とからなる位置指示器とを提案する。
(作 用) 本発明によれば、タブレットより送信される電波によ
り位置指示器の同調回路に生起した誘導電圧から所定の
タイミング情報が抽出され、該所定のタイミング情報に
基づく特定なタイミングにその周波数又は位相角がスイ
ッチ等の操作に従って変化されるが、この際、タブレッ
トで前記特定のタイミングにおける受信信号の周波数又
は位相角の変化が検出され、これから位置指示器のスイ
ッチ等に対する操作が識別される。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出装置及びその位置指示器の
第1の実施例を示すもので、図中、21はセンス部、22は
選択回路、23は送受切替回路、24は発振器、25は電圧検
出回路、26は位相比較器、27は処理装置であり、これら
はタブレットAを構成する。また、31はコイル、32はコ
ンデンサ、33は包絡線検波器(以下、単に検波器と称
す。)、34は波形整形器、35はリセット回路、36はカウ
ンタ、37はアンドゲート、38はアナログスイッチ、C1,C
2,……Cnはコンデンサ、S1,S2,……Snはスイッチであ
り、これらは位置指示器Bを構成する。
センス部21は所定間隔を隔ててX方向に並設された多
数のループコイルと、同じく所定間隔を隔ててY方向に
並設された多数のループコイルとが互いに重なりあって
構成されている。選択回路22は前記センス部21のX方向
及びY方向の多数のループコイルより一のループコイル
を選択するものであり、処理装置27からの選択情報に基
づいて動作する。送受切替回路23は前記選択されたX方
向又はY方向の一のループコイルを発振器24及び電圧検
出回路25に交互に接続するものであり、処理装置27から
の切替信号に基づいて動作する。発振器24は所定の周波
数foの基準クロックを発生し、これを位相比較器26、処
理装置27並びに図示しない低減フィルタ及び駆動回路を
介して送受切替回路23へ供給する。
電圧検出回路25は増幅器、前記周波数foを通過帯域と
する帯域フィルタ、検波器及び低域フィルタよりなり、
受信信号中の周波数fo成分のエネルギーに応じた電圧値
を有する直流信号を出力する。位相比較器26は位相検波
器及び低域フィルタよりなり、周波数foの基準クロック
及び前記電圧検出回路25より帯域フィルタ通過後の受信
信号を受け、受信信号と基準クロック、即ち送信信号と
の位相角の差に応じた電圧値を有する直流信号を出力す
る。
処理装置27は周知のマイクロプロセッサ等より構成さ
れ、前記周波数foの基準クロックより送受切替信号を作
成して送受切替回路23に供給するとともに、後述するフ
ローチャートに従って選択回路22を制御してセンス部21
のループコイルを切替え、また、電圧検出回路25及び位
相比較器26の出力電圧をアナログ・ディジタル(A/D)
変換し、所定の演算処理を実行して位置指示器Bによる
指定位置の座標値及び操作されたスイッチを求める如く
なっている。
コイル31及びコンデンサ32は直列に接続され、周波数
foの同調回路を構成している。検波器33は前記同調回路
に発生する信号中よりタブレットAによる送受信の繰返
しタイミング成分を取出すためのものである。波形整形
器34は検波器33の出力信号中より所定の電圧値VTH以上
の信号を抽出し、パルス信号に波形整形してリセット回
路35及びカウンタ36に送出する。
リセット回路35は前述したタブレットAの送受信の繰
返しタイミングの2倍程度のパルス幅の信号を出力する
リトリガブルモノステーブルマルチバイブレータからな
っており、前記パルス信号の立上りでトリガされて動作
する。カウンタ36は前記パルス信号より後述するタブレ
ットAにおける初期モード、位置検出モード及びスイッ
チ識別モードを判別するためのもので、前記パルス信号
を1/8及び1/32に分周して出力するとともにリセット回
路35の出力でリセットされる。アンドゲート37はカウン
タ36の出力よりスイッチ識別モードにおける特定タイミ
ング、ここではアナログスイッチ38をオンにするタイミ
ングを作成する。
アナログスイッチ38の一端はコンデンサ32の一端に接
続され、また、他端はコンデンサC1〜Cnの一端に共通に
接続されている。コンデンサC1〜Cnの他端はそれぞれス
イッチS1〜Snを介して接地、即ちコンデンサ32の他端に
接続されており、従って、アナログスイッチ38がオンの
間はその時に操作されたスイッチS1〜Snに対応するコン
デンサC1〜Cnのいずれかがコンデンサ32と並列に接続さ
れることになる。コンデンサC1〜Cnの値は前述した同調
回路の同調周波数を予め設定したわずかな値だけ変化さ
せ、タブレットAで検出される位相角を変化させる。な
お、前述した位置指示器B中の波形整形器34、リセット
回路35、カウンタ36、アンドゲート37及びアナログスイ
ッチ38は図示しない電池により駆動される。
第4図は処理装置27における処理の流れ図であり、第
5図はタブレットの位置検出モード及びスイッチ識別モ
ードにおける各部の信号波形図であり、以下、これらに
従って動作を説明する。
まず、タブレットAの処理装置27はセンス部21のX方
向及びY方向の全てのループコイルを順次選択し、各ル
ープコイルについて電波の送信及び受信を繰返して受信
信号の強度を検出し、位置指示器Bがセンス部21の有効
読取りエリア内にあるか否か並びにエリア内にある場合
にはX方向及びY方向の多数のループコイルのうちのい
ずれのループコイルが該位置指示器Bに最も近いかを検
出する(初期モード)。
具体的には、まず、選択回路22にセンス部21のうちの
一のループコイルを選択する情報を送出するとともに、
送受切替回路23に送信側を選択する信号を送出し、前記
一のループコイルに発振器24の基準クロックに基づく周
波数foの正弦波信号を供給して周波数foの電波を発生さ
せる。この際、センス部21上に位置指示器Bが載置され
ていると、前記電波はコイル31及びコンデンサ32からな
る同調回路を励振し、これに周波数foの誘導電圧を発生
させる。
処理装置27は送受切替回路23に送信側を選択する信号
を一定時間送出すると、受信側を選択する信号を送出
し、ループコイルより発生する電波を消滅させる。この
時、位置指示器Bの同調回路に発生した誘導電圧はその
損失に応じて徐々に減衰するとともに周波数foの電波を
発信するが、該電波は前述した一のループコイルを逆に
励振し、誘導電圧を発生させる。
処理装置27は送受切替回路23に受信側を選択する信号
を前記同様な一定時間送出すると、再び送信側を選択す
る信号を送出し、以下、前記同様な電波の送受信を一の
ループコイルについて合計4回繰返させる。処理装置27
は選択回路22に送出する情報を変更して選択するループ
コイルを切替え、以下、前記同様の電波の送受信をX方
向及びY方向の全てのループコイルについて行なう。
前述した回の受信期間中にセンス部21のループコイル
に発生した誘導電圧は電圧検出回路25の帯域フィルタで
平均化され、さらに検波されて直流電圧に変換され処理
装置27に送出される。前記直流電圧の電圧値は位置指示
器Bとループコイルとの間の距離に依存した値となるか
ら、そのX方向及びY方向の最大値が予め設定した所定
の閾値以上か否かを判定することにより位置指示器Bが
センス部21の有効読取りエリア内にあるか否かを判定
し、また、エリア内にあると判定された場合にはその時
のX方向及びY方向の最大値が得られたループコイルを
位置指示器Bに最も近いX方向及びY方向のループコイ
ルとして記憶し、次の位置検出モードを起動する。な
お、エリア内に位置指示器Bが存在しないと判定された
場合は前記初期モードが繰返される。
位置検出モードにおいて、処理装置27は前記記憶した
最大の誘導電圧が得られたX方向及びY方向のループコ
イルを中心とする所定の本数、ここでは8本のループコ
イルを順次選択する情報を選択回路22に送出して前記同
様な電波の送受信を行なわせる。この際、得られた誘導
電圧の最大値が前記所定の閾値以上か否かを判定し、閾
値以下であれば前述した初期モードへ戻る。また、閾値
以上であれば得られた電圧値に基づいてX方向及びY方
向の指定位置の座標値を求める。なお、具体的な座標値
の計算方法は前述した先願と同様であるから詳述しな
い。
前述した位置検出モードにおいては第5図に示すよう
にX方向及びY方向の8本のループコイルをそれぞれに
ついて4回、合計64回、電波の送信が行なう(信号a)
が、位置指示器Bとループコイルとの距離の差によりコ
ンデンサ32の両端には信号bに示すようにレベルの異な
る誘導電圧が発生する。従って、その検波出力cのう
ち、電圧値VTHを越えるのは位置指示器Bに最も近いル
ープコイル及びその両側のループコイルから電波が送信
された時のみとなる。その結果、アナログスイッチ38の
駆動信号hがハイレベルとなることはなく、位置検出モ
ードにおいて(初期モードも同じ)はアナログスイッチ
38は動作しない。
処理装置27は位置検出モードが終了するとスイッチ識
別モードを起動する。スイッチ識別モードにおいて、処
理装置27は位置検出モードにて最大の誘導電圧が得られ
たX方向(又はY方向)のループコイルを選択する情報
を選択回路22に送出するとともに、前記同様な電波の送
受信を所定の回数、ここでは24回繰返して行なわせる。
この場合、選択されているループコイルは位置指示器
Bに最も近いものであるため、コンデンサ32の両端には
24回の電波の送受信の全てについて一定の大きなレベル
の誘導電圧bが発生する。従って、この検波出力cも24
回の電波の送受信の全てについて電圧値VTH以上とな
り、波形整形出力dには24回の電波の送受信の全てに対
応した24個のパルス信号が得られる。この結果、カウン
タ36の2つの出力f,gに信号が得られ、アンドゲート37
の出力hは電波の送受信の第21回目から第24回目までの
期間に対応した間のみハイレベルとなり、アナログスイ
ッチ38がオンとなる。アナログスイッチ38がオンになる
と、前述したようにその時の操作されたスイッチS1〜Sn
に対応したコンデンサC1〜Cnがコンデンサ32と並列に接
続され、その同調周波数がわずかに変化する。
タブレットAの処理装置27は位相比較器26より得られ
る位相比較出力jのうち、前述した第21回目から第24回
目までの電波の送受信期間に得られた値(検出位相)
と、それ以外、例えば第17回目から第20回目までの電波
の送受信期間に得られた値(基準位相)とを読取り、そ
の差を求める。基準位相は位置指示器Bの同調回路がコ
イル31及びコンデンサ32のみの場合の同調周波数に対応
し、検出位相はコンデンサ32にその時オンとなっている
スイッチS1〜Snに応じたコンデンサC1〜Cnが接続された
同調回路の同調周波数に対応するから、その差は接続さ
れたコンデンサの容量値にのみ対応するものとなる。従
って、予め各スイッチS1〜Snを操作しコンデンサC1〜Cn
を接続した時の位相差を求めて記憶しておけば、得られ
た位相差より操作されたスイッチを識別することができ
る。
なお、得られた指定位置の座標値及びスイッチ情報は
図示しないホストコンピュータ等に転送され、各種の処
理に使用される。
前記実施例によれば、操作したスイッチに対応するコ
ンデンサの容量値にのみ依存する位相角の差を求めるこ
とができるため、従来よりも多数のコンデンサ、即ち多
数のスイッチを設けることができる。また、多数のスイ
ッチ及びコンデンサを設ける代わりに容量値が操作に応
じて連続的に変化するコンデンサを設けて、その操作量
を求めることもできる。
第6図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここで
は操作スイッチに対応した情報を8ビットの2進コード
で伝送するようになしたものを示す。即ち、図中、28は
処理装置であり、スイッチ識別モードにおける動作が若
干異なる点を徐いて第1の実施例の処理装置27と同一で
ある。該処理装置28と、前記同様なセンス部21、選択回
路22、送受切替回路23、発振器24、電圧検出回路25及び
位相比較器26によりタブレットCが構成される。
また、39はカウンタ、40はフリップフロップ(FF)、
41はコード発生器、42はパラレル−シリアル(P−S)
変換回路、43はコンデンサであり、これらと前記同様な
コイル31、コンデンサ32、検波器33、波形整形器34、リ
セット回路35及びアナログスイッチ38により位置指示器
Dが構成される。
前記カウンタ39は波形整形器34の出力パルスよりタブ
レットCにおける初期モード、位置検出モード及びスイ
ッチ識別モードを判別するためのもので、前記パルス信
号を1/4及び1/32に分周するとともにリセット回路35の
出力でリセットされる。FF40はカウンタ39の1/32分周出
力よりスイッチ識別モードにおいてP−S変換回路42を
動作させる期間を制限する信号を作成する。また、カウ
ンタ39の1/4分周出力はP−S変換回路の動作クロック
として入力される。コード発生器41は直付けされたスイ
ッチS1〜Snのうちの操作されたスイッチに応じた8ビッ
トの2進コードを発生するもので、第7図にその具体例
を示す。
P−S変換回路42はFF40の出力がハイレベルの間カウ
ンタ39の1/4分周出力の立下りが入力される毎にコード
発生器41からの2進コードを1ビットずつアナログスイ
ッチ38に送出し、これをオン・オフ制御する。コンデン
サ43はアナログスイッチ38を介してコンデンサ32に並列
して接続されており、従って、アナログスイッチ38がオ
ンの期間とオフの期間とでは同調周波数が若干変化し、
タブレットCで検出される位相角も変化することにな
る。
第8図は処理装置28における処理の流れ図であり、第
9図は各部の信号波形図である。以下、動作を説明する
が、初期モード及び位置検出モードについては第1の実
施例と同様であるから省略する。
スイッチ識別モードにおいて、処理装置28は位置検出
モードにて最大の誘導電圧が得られたX方向(又はY方
向)のループコイルを選択する情報を選択回路22に送出
するとともに、前記同様な電波の送受信を所定の回数、
ここでは48回繰返して行なわせる(信号k)。
この場合、コンデンサ32の両端には48回の電波の送受
信の全てについて一定の大きなレベルの誘導電圧lが発
生する。従って、その検波出力mも48回の電波の送受信
の全てについて電圧値VTH以上となり、波形整形出力n
には48回の電波の送受信の全てに対応した48個のパルス
信号が得られる。この結果、カウンタ39の出力p及びFF
40の出力rに信号が得られ、P−S変換回路42には電波
の送受信の第16回目、20回目、24回目、28回目、32回
目、36回目、40回目、44回目の終了にそれぞれ同期した
動作クロックが入力されることになる。
P−S変換回路42は前述したように動作クロックが入
力される度にコード発生器41より供給された8ビットの
2進コードを1ビットずつ出力するため、電波の送受信
の第17回目から第20回目までの間は1番目のビットを、
また、第21回目から第24回目まで、第25回目から第28回
目まで、第29回目から第32回目まで、第33回目から第36
回目まで、第37回目から第40回目まで、第41回目から第
44回目まで、第45回目から第48回目までの間はそれぞれ
第2,第3,第4,第5,第6,第7,第8番目のビットを信号sと
して出力する。アナログスイッチ38は信号sのレベルに
応じてオン・オフ制御され、オンの時はコンデンサ43が
コンデンサ32の両端に接続されてその同調周波数がわず
かに変化する。
タブレットCの処理装置28は位相比較器26より得られ
る位相比較出力uのうち、前述した第17回目から第20回
目まで、第21回目から第24回目まで、……第45回目から
第48回目までの電波の送受信期間に得られる値を2進コ
ードに変換する。具体的には、位置指示器Cの同調回路
の容量値はアナログスイッチ38がオンの時に増加して同
調周波数がより低くなる、即ち位相角が遅れるから、前
述した電波の送受信期間に得られた値のうち、より遅れ
た位相角に対応する値をビット「1」、また、そうでな
い値をビット「0」として8ビットの2進コードに変換
する。また、前記以外の期間、例えば第13回目から第16
回目までの電波の送受信期間に得られた値を読取り、こ
れを前述した各期間の値と比較して同一であればビット
「0」とし、異なればビット「1」として8ビットの2
進コードに変換するようになしても良い。
このようにして得られた8ビットの2進コードはコー
ド発生器41の発生した2進コードと一致するから、予め
スイッチS1〜Snが操作された時に発生するコードを記憶
しておけば、得られた2進コードより操作されたスイッ
チを識別することができる。
前記実施例によれば、タブレットCのタイミングに同
期して位置指示器Dより2進コードを伝送させることが
できるため、従来より極めて短い時間で認識することが
できるとともに、第1の実施例よりさらに多数、ここで
は255個(オール「0」の2進コードは除くため)のス
イッチを設けることができる。
第10図は本発明の第3の実施例を示すもので、ここで
は第2の実施例中の位置指示器DのP−S変換回路をマ
ルチプレクサに代えたものである。即ち、図中、44はカ
ウンタ、45はマルチプレクサであり、これらとコイル3
1、コンデンサ32、検波器33、波形整形器34、リセット
回路35、アナログスイッチ38、フリップフロップ40、コ
ード発生器41及びコンデンサ43により位置指示器Eが構
成される。なお、タブレットは第2の実施例のものと同
一である。
前記カウンタ44は波形整形器34の出力パルスを1/8、1
/16及び1/32に分周して出力するとともにリセット回路3
5の出力でリセットされる。マルチプレクサ45はカウン
タ44の1/8、1/16及び1/32分周出力を3ビットの切替信
号としてコード発生器41からの2進コードを切替えてア
ナログスイッチ38に送出する。
第11図は本実施例における各部の信号波形を示すもの
で、カウンタ44の切替信号v,w,x以外は第2の実施例の
場合と同様であり、その作用・効果も第2の実施例と同
様である。
なお、第2及び第3の実施例においても基準位相に対
応する値を求めることができるから、第1の実施例のよ
うに操作に応じて位相を変化させ、これを検出するもの
と組合わせることもできる。また、第2及び第3の実施
例における2進コードのビット数は一例であって、これ
に限定されないことはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、タブレットより
所定のタイミング情報を含む誘導電圧を位置指示器の同
調回路に生起させ得る電波を送出し、位置指示器では該
所定のタイミング情報を抽出し、これに基づく特定のタ
イミングにスイッチ等の操作に基づいて同調回路の位相
角又は周波数を変化させ、さらにタブレット側では該特
定のタイミングに同期して同調回路からの電波の位相角
又は周波数を検出するようになしたため、スイッチ等の
操作状態を示す少なくとも2つの情報を誤りなく位置指
示器よりタブレットへ伝送することができ、これによっ
て、周囲環境の変化に起因する誤差を排除することが可
能となり、より多くのスイッチ等の操作情報を伝送する
ことができる。
また、スイッチ等の操作に応じた特定のコードに従っ
て同調回路の位相角又は周波数を変化させるようになし
たものによれば、さらに多くのスイッチ等の操作情報を
短時間に伝送することができ、例えばタブレット上で動
作可能なコードレスのキーボード装置を構成することも
できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置及びその位置指示器の第
1の実施例を示す構成図、第2図は従来の位置指示器の
一例を示す構成図、第3図は従来の位置指示器の他の例
を示す構成図、第4図は第1の実施例の処理装置におけ
る処理の流れ図、第5図は第1の実施例における各部の
信号波形図、第6図は本発明の第2の実施例を示す構成
図、第7図はコード発生器の具体例を示す回路図、第8
図は第2の実施例の処理装置における処理の流れ図、第
9図は第2の実施例における各部の信号波形図、第10図
は本発明の第3の実施例を示す構成図、第11図は第3の
実施例における各部の信号波形図である。 21……センス部、22……選択回路、23……送受切替回
路、24……発振器、25……電圧検出回路、26……位相比
較器、27,28……処理装置、31……コイル、32,43,C1〜C
n……コンデンサ、33……包絡線検波器、34……波形整
形器、35……リセット回路、36,39,44……カウンタ、37
……アンドゲート、38……アナログスイッチ、40……フ
リップフロップ、41……コード発生器、42……パラレル
−シリアル変換回路、45……マルチプレクサ、S1〜Sn…
…スイッチ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも同調回路を有する位置指示器
    と、該位置指示器に対して電波を交互に送受することに
    よりその指定位置の座標値を求めるタブレットからなる
    位置検出装置において、 位置指示器の同調回路に所定のタイミング情報を含む誘
    導電圧を生起させ得る電波を送信する手段と、前記所定
    のタイミング情報に基づく特定のタイミングに位置指示
    器の同調回路より発生する電波の位相角又は周波数を検
    出する手段とをタブレットに設けるとともに、 同調回路に生起した誘導電圧より所定のタイミング情報
    を抽出する手段と、該所定のタイミング情報に基づく特
    定のタイミングにスイッチ等の操作に基づいて同調回路
    の位相角又は周波数を変化させる手段とを位置指示器に
    設けた ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】位置指示器の同調回路にそのピーク値が一
    定レベル以上の誘導電圧を位置検出の際より長く連続的
    に生起させ得る電波を間欠的に一定期間送信する手段を
    設けたタブレットと、同調回路に生起したピーク値が一
    定レベル以上で且つ位置検出の際より長く連続的な誘導
    電圧を所定のタイミング情報として抽出する手段を設け
    た位置指示器とを備えたことを特徴とする請求項(1)
    記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】特定のタイミングに検出した位相角又は周
    波数の変化をコードに変換する手段を設けたタブレット
    と、スイッチ等の操作に応じた特定のコードに従って同
    調回路の位相角又は周波数を変化させる手段を設けた位
    置指示器とを備えたことを特徴とする請求項(1)又は
    (2)記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】同調回路と、該同調回路に生起した誘導電
    圧より所定のタイミング情報を抽出する手段と、該所定
    のタイミング情報に基づく特定のタイミングにスイッチ
    等の操作に基づいて同調回路の位相角又は周波数を変化
    させる手段とからなる位置指示器。
  5. 【請求項5】同調回路に生起したピーク値が一定レベル
    以上で且つ位置検出の際より長く連続的な誘導電圧を所
    定のタイミング情報として抽出する手段を設けたことを
    特徴とする請求項(4)記載の位置指示器。
  6. 【請求項6】スイッチ等の操作に応じた特定のコードに
    従って同調回路の位相角又は周波数を変化させる手段を
    設けたことを特徴とする請求項(4)又は(5)記載の
    位置指示器。
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