JP2885360B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents
自動車用ドアトリムInfo
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- JP2885360B2 JP2885360B2 JP13468194A JP13468194A JP2885360B2 JP 2885360 B2 JP2885360 B2 JP 2885360B2 JP 13468194 A JP13468194 A JP 13468194A JP 13468194 A JP13468194 A JP 13468194A JP 2885360 B2 JP2885360 B2 JP 2885360B2
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- door trim
- pad
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
に関するもので、特に、ドアトリム本体とドアウエスト
メンバーとの分割体から構成され、製作が簡単かつ廉価
に行なえ、しかも緩衝機能を高めた自動車用ドアトリム
に関する。
に関するもので、特に、ドアトリム本体とドアウエスト
メンバーとの分割体から構成され、製作が簡単かつ廉価
に行なえ、しかも緩衝機能を高めた自動車用ドアトリム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドアトリム本体とドアウエストメ
ンバーとの2分割体からなる自動車用ドアトリムの構成
を、図6ないし図8を用いて説明すると、自動車用ドア
トリム1は、ほぼフラットな形状のドアトリム本体2
と、ドアウエスト部に対応して、曲面状でかつソフト感
を備えたドアウエストメンバー3とから構成されてお
り、図7に示すように、ドアトリム本体2としては、ハ
ードボード,各種繊維板等からなる芯材2aの表面を、
装飾性ならびにクッション性を備えた表皮材2bにより
貼着して構成されている。
ンバーとの2分割体からなる自動車用ドアトリムの構成
を、図6ないし図8を用いて説明すると、自動車用ドア
トリム1は、ほぼフラットな形状のドアトリム本体2
と、ドアウエスト部に対応して、曲面状でかつソフト感
を備えたドアウエストメンバー3とから構成されてお
り、図7に示すように、ドアトリム本体2としては、ハ
ードボード,各種繊維板等からなる芯材2aの表面を、
装飾性ならびにクッション性を備えた表皮材2bにより
貼着して構成されている。
【0003】一方、ドアウエストメンバー3は、合成樹
脂の射出成形体からなるウエスト芯材3aの表面に、軟
質ポリウレタンフォーム等を所要形状にモールド成形し
てなるウエストパッド3bを積層し、さらにその表面
を、手触り感の良い布地や合成樹脂シート等からなるウ
エスト表皮3cにより被覆して構成されている。
脂の射出成形体からなるウエスト芯材3aの表面に、軟
質ポリウレタンフォーム等を所要形状にモールド成形し
てなるウエストパッド3bを積層し、さらにその表面
を、手触り感の良い布地や合成樹脂シート等からなるウ
エスト表皮3cにより被覆して構成されている。
【0004】また、ドアトリム本体2に対してドアウエ
ストメンバー3を固定するには、ウエスト芯材3aの裏
面所定箇所に取付用ボス4が一体に形成されており、ド
アトリム本体2の上縁部にこの取付用ボス4に対応して
取付孔2cが開設され、ビス5をドアトリム本体2の裏
面側から挿入して、ドアウエストメンバー3の取付用ボ
ス4内に締付け固定することにより、ドアトリム2の上
縁部にドアウエストメンバー3を固定している。
ストメンバー3を固定するには、ウエスト芯材3aの裏
面所定箇所に取付用ボス4が一体に形成されており、ド
アトリム本体2の上縁部にこの取付用ボス4に対応して
取付孔2cが開設され、ビス5をドアトリム本体2の裏
面側から挿入して、ドアウエストメンバー3の取付用ボ
ス4内に締付け固定することにより、ドアトリム2の上
縁部にドアウエストメンバー3を固定している。
【0005】さらに、ドアウエストメンバー3における
ウエスト芯材3aの裏面に緩衝パッド6が接着固定され
ており、この緩衝パッド6がドアインナーパネル7に当
接するか、あるいはわずかの距離隔てて対峙しているた
め、ドアウエスト部を室内側から押した際、この緩衝パ
ッド6の弾性作用により、ドアウエスト部分の感触を良
好なものにしている。
ウエスト芯材3aの裏面に緩衝パッド6が接着固定され
ており、この緩衝パッド6がドアインナーパネル7に当
接するか、あるいはわずかの距離隔てて対峙しているた
め、ドアウエスト部を室内側から押した際、この緩衝パ
ッド6の弾性作用により、ドアウエスト部分の感触を良
好なものにしている。
【0006】加えて、このドアウエストメンバー3の取
付強度を高めるために、図8に示すように、ウエスト芯
材3aの裏面側にクリップ座8が一体成形され、このク
リップ座8にクリップ9を予め装着しておき、ドアイン
ナーパネル7の取付孔7aに嵌合することにより、ドア
トリム1におけるドアウエストメンバー3の取付強度を
高めているのが実情である。
付強度を高めるために、図8に示すように、ウエスト芯
材3aの裏面側にクリップ座8が一体成形され、このク
リップ座8にクリップ9を予め装着しておき、ドアイン
ナーパネル7の取付孔7aに嵌合することにより、ドア
トリム1におけるドアウエストメンバー3の取付強度を
高めているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、ドアトリ
ム本体2とドアウエストメンバー3とからなる従来の自
動車用ドアトリム1においては、特に、ドアウエストメ
ンバー3の製作に、工数が多くかかり、製作コストの高
騰化を招くという欠点があった。
ム本体2とドアウエストメンバー3とからなる従来の自
動車用ドアトリム1においては、特に、ドアウエストメ
ンバー3の製作に、工数が多くかかり、製作コストの高
騰化を招くという欠点があった。
【0008】すなわち、従来のドアウエストメンバー3
の製造は、ウエスト芯材3aを射出成形したのち、ウエ
スト表皮3cとウエスト芯材3aとをモールド成形用金
型内にセットしておき、ウレタン樹脂液をモールド成形
型内に注入して、所要形状のウエストパッド3bを所要
形状にモールド成形することにより、ウエスト芯材3
a,ウエストパッド3b,ウエスト表皮3cの3者を一
体化して、ドアウエストメンバー3を製作するというも
のであり、その後、裏面所定箇所に接着剤を介して緩衝
パッド6を固着する工数が必要となり、上述したよう
に、工程数が多く、生産性を大幅に低下させるという問
題点があった。
の製造は、ウエスト芯材3aを射出成形したのち、ウエ
スト表皮3cとウエスト芯材3aとをモールド成形用金
型内にセットしておき、ウレタン樹脂液をモールド成形
型内に注入して、所要形状のウエストパッド3bを所要
形状にモールド成形することにより、ウエスト芯材3
a,ウエストパッド3b,ウエスト表皮3cの3者を一
体化して、ドアウエストメンバー3を製作するというも
のであり、その後、裏面所定箇所に接着剤を介して緩衝
パッド6を固着する工数が必要となり、上述したよう
に、工程数が多く、生産性を大幅に低下させるという問
題点があった。
【0009】さらに、緩衝パッド6を接着固定するため
に接着剤を使用することから、接着剤使用による作業環
境の悪化という問題点もあった。
に接着剤を使用することから、接着剤使用による作業環
境の悪化という問題点もあった。
【0010】また、ドアウエスト部は乗員の肩部が触れ
やすく、特に良好な感触が要求されるが、従来の構成で
は、ウエストパッド3bと緩衝パッド6との間に硬質の
ウエスト芯材3aが介在するため、緩衝パッド6の機能
を有効に生かせず、また、ドアウエストメンバー3を車
室内側に過度に突設させることも造形上無理なため、ウ
エストパッド3bの厚みにも制約を受け、このことも、
ドアウエスト部における良好な感触を与える上での障害
となっていた。
やすく、特に良好な感触が要求されるが、従来の構成で
は、ウエストパッド3bと緩衝パッド6との間に硬質の
ウエスト芯材3aが介在するため、緩衝パッド6の機能
を有効に生かせず、また、ドアウエストメンバー3を車
室内側に過度に突設させることも造形上無理なため、ウ
エストパッド3bの厚みにも制約を受け、このことも、
ドアウエスト部における良好な感触を与える上での障害
となっていた。
【0011】加えて、図8に示すように、ドアウエスト
メンバー3の取付強度を高めるために、ウエスト芯材3
aにクリップ座8を一体成形しているが、ウエスト芯材
3aを射出成形する際の金型構造が複雑化し、このこと
も、製品のコストを引き上げる大きな要因となってい
る。
メンバー3の取付強度を高めるために、ウエスト芯材3
aにクリップ座8を一体成形しているが、ウエスト芯材
3aを射出成形する際の金型構造が複雑化し、このこと
も、製品のコストを引き上げる大きな要因となってい
る。
【0012】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ドアインナーパネルに装着されるドアトリ
ム本体とドアウエストメンバーとから構成される自動車
用ドアトリムにおいて、特に、ドアウエストメンバーの
構成を簡素化することにより、簡単かつ廉価に製作でき
るとともに、ドアウエスト部における緩衝機能を高めた
自動車用ドアトリムを提供することを目的としている。
れたもので、ドアインナーパネルに装着されるドアトリ
ム本体とドアウエストメンバーとから構成される自動車
用ドアトリムにおいて、特に、ドアウエストメンバーの
構成を簡素化することにより、簡単かつ廉価に製作でき
るとともに、ドアウエスト部における緩衝機能を高めた
自動車用ドアトリムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ドアインナーパネルに装着されるドアト
リム本体と、ドアインナーパネルのウエスト部に装着さ
れるドアウエストメンバーとから構成される自動車用ド
アトリムにおいて、前記ドアトリム本体は、芯材の表面
を表皮材により被覆して構成され、ドアウエスト部に沿
って、前後方向に横長の開口が開設されているととも
に、ドアウエストメンバーは、裏面側に突出する張出し
部を一体にモールド成形してなるウエストパッドの表面
をウエスト表皮により被覆して構成され、ウエストパッ
ドの張出し部をドアトリム本体の開口を通してドアイン
ナーパネル面に当接あるいは微小距離を隔てて対峙させ
るとともに、ウエストパッドにインサートされているク
リップ座に装着したクリップを介してドアインナーパネ
ルに固着されていることを特徴とする。
に、本発明は、ドアインナーパネルに装着されるドアト
リム本体と、ドアインナーパネルのウエスト部に装着さ
れるドアウエストメンバーとから構成される自動車用ド
アトリムにおいて、前記ドアトリム本体は、芯材の表面
を表皮材により被覆して構成され、ドアウエスト部に沿
って、前後方向に横長の開口が開設されているととも
に、ドアウエストメンバーは、裏面側に突出する張出し
部を一体にモールド成形してなるウエストパッドの表面
をウエスト表皮により被覆して構成され、ウエストパッ
ドの張出し部をドアトリム本体の開口を通してドアイン
ナーパネル面に当接あるいは微小距離を隔てて対峙させ
るとともに、ウエストパッドにインサートされているク
リップ座に装着したクリップを介してドアインナーパネ
ルに固着されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】以上の構成から明らかなように、ドアウエスト
メンバーは、モールド成形されたウエストパッド表面に
ウエスト表皮を被覆して構成され、ドアトリム本体に設
けられた開口を通してドアインナーパネルに固着される
という構成であるため、従来のウエスト芯材が廃止でき
るとともに、ウエストパッドと緩衝パッドとを一体化す
るという構成であるため、ドアウエストメンバーの製造
工程を大幅に短縮化できる。
メンバーは、モールド成形されたウエストパッド表面に
ウエスト表皮を被覆して構成され、ドアトリム本体に設
けられた開口を通してドアインナーパネルに固着される
という構成であるため、従来のウエスト芯材が廃止でき
るとともに、ウエストパッドと緩衝パッドとを一体化す
るという構成であるため、ドアウエストメンバーの製造
工程を大幅に短縮化できる。
【0015】さらに、ウエスト芯材を廃止するととも
に、モールド成形されるウエストパッド裏面に張出し部
を突設し、ドアインナーパネルに当接あるいは若干の距
離隔てて対峙させる構成としたため、緩衝作用が従来の
ように、ウエスト芯材で阻害されることなく、良好な感
触が期待できる。
に、モールド成形されるウエストパッド裏面に張出し部
を突設し、ドアインナーパネルに当接あるいは若干の距
離隔てて対峙させる構成としたため、緩衝作用が従来の
ように、ウエスト芯材で阻害されることなく、良好な感
触が期待できる。
【0016】さらに、クリップを装着するクリップ座
は、ウエストパッドのモールド成形時、インサート成形
できるため、取付部の構造も簡素化できる。
は、ウエストパッドのモールド成形時、インサート成形
できるため、取付部の構造も簡素化できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用ドアトリムの実
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0018】図1は本発明による自動車用ドアトリムの
一実施例を示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの
構成を示す分解斜視図、図3ないし図4は同自動車用ド
アトリムの構成を示す要部断面図である。
一実施例を示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの
構成を示す分解斜視図、図3ないし図4は同自動車用ド
アトリムの構成を示す要部断面図である。
【0019】また、図5は本発明に係る自動車用ドアト
リムの別実施例の構成を示す要部断面図である。
リムの別実施例の構成を示す要部断面図である。
【0020】図1ないし図4に基づいて、本発明に係る
自動車用ドアトリムの第1実施例について説明する。
自動車用ドアトリムの第1実施例について説明する。
【0021】本発明に係る自動車用ドアトリム10は、
ほぼ平坦な形状のドアトリム本体20と、ウエスト部に
相当する部位に設けられる曲面状をなすドアウエストメ
ンバー30とから構成され、ドアインナーパネル40に
別々にドアトリム本体20,ドアウエストメンバー30
が装着される。
ほぼ平坦な形状のドアトリム本体20と、ウエスト部に
相当する部位に設けられる曲面状をなすドアウエストメ
ンバー30とから構成され、ドアインナーパネル40に
別々にドアトリム本体20,ドアウエストメンバー30
が装着される。
【0022】さらに詳しくは、上記ドアトリム本体20
は、ドアインナーパネル40の内面全体に沿って装着さ
れ、保形性ならびにドアインナーパネル40に対する取
付剛性を備えた芯材21と、芯材21の表面に貼着さ
れ、適度のクッション性,装飾性を備えた表皮材22と
から構成される。
は、ドアインナーパネル40の内面全体に沿って装着さ
れ、保形性ならびにドアインナーパネル40に対する取
付剛性を備えた芯材21と、芯材21の表面に貼着さ
れ、適度のクッション性,装飾性を備えた表皮材22と
から構成される。
【0023】そして、ドアトリム本体20には、ドアウ
エスト部に沿って前後方向に横長状の開口23が開設さ
れているとともに、上端縁はフック状に曲成され、ドア
インナーパネル40の上縁に引掛け固定され、図示はし
ないが、芯材21の裏面所定箇所にクリップが装着さ
れ、このクリップをドアインナーパネル40の取付孔に
圧入嵌合することにより、ドアインナーパネル40に装
着される。
エスト部に沿って前後方向に横長状の開口23が開設さ
れているとともに、上端縁はフック状に曲成され、ドア
インナーパネル40の上縁に引掛け固定され、図示はし
ないが、芯材21の裏面所定箇所にクリップが装着さ
れ、このクリップをドアインナーパネル40の取付孔に
圧入嵌合することにより、ドアインナーパネル40に装
着される。
【0024】なお、本実施例では、芯材21としてハー
ドボードをトリムカットしたものを使用し、表皮材22
としては、塩ビシート裏面にポリプロピレンフォームを
裏打ちした積層シートを使用している。
ドボードをトリムカットしたものを使用し、表皮材22
としては、塩ビシート裏面にポリプロピレンフォームを
裏打ちした積層シートを使用している。
【0025】次に、ドアインナーパネル40のウエスト
部に取付けられるドアウエストメンバー30は、図2,
図3に示すように、所要形状にモールド成形されたウエ
ストパッド31と、ウエストパッド31の表面に被覆さ
れるウエスト表皮32とから構成されており、ウエスト
パッド31には、裏面に張出し部33が一体形成されて
いる。
部に取付けられるドアウエストメンバー30は、図2,
図3に示すように、所要形状にモールド成形されたウエ
ストパッド31と、ウエストパッド31の表面に被覆さ
れるウエスト表皮32とから構成されており、ウエスト
パッド31には、裏面に張出し部33が一体形成されて
いる。
【0026】さらに、このウエストパッド31の裏面両
側には、図4に示すように、クリップ座34がウエスト
パッド31のモールド成形時、インサートされており、
このクリップ座34に装着されるクリップ35を介し
て、ドアウエストメンバー30がドアインナーパネル4
0に固着される。
側には、図4に示すように、クリップ座34がウエスト
パッド31のモールド成形時、インサートされており、
このクリップ座34に装着されるクリップ35を介し
て、ドアウエストメンバー30がドアインナーパネル4
0に固着される。
【0027】上記ドアトリム本体20とドアウエストメ
ンバー30とからなる自動車用ドアトリム10を、ドア
インナーパネル40に取付けるには、まず、ドアインナ
ーパネル40にドアトリム本体20を、図示しないクリ
ップ等の固定手段を介して取付けたのち、ドアトリム本
体20の開口23を塞ぐように、ドアウエストメンバー
30を位置決めし、ウエストパッド31裏面両側にイン
サートされているクリップ座34に予め装着されている
クリップ35を、ドアインナーパネル40の取付孔41
内に圧入することにより、図3,図4に示すように、簡
単に取付けることができる。
ンバー30とからなる自動車用ドアトリム10を、ドア
インナーパネル40に取付けるには、まず、ドアインナ
ーパネル40にドアトリム本体20を、図示しないクリ
ップ等の固定手段を介して取付けたのち、ドアトリム本
体20の開口23を塞ぐように、ドアウエストメンバー
30を位置決めし、ウエストパッド31裏面両側にイン
サートされているクリップ座34に予め装着されている
クリップ35を、ドアインナーパネル40の取付孔41
内に圧入することにより、図3,図4に示すように、簡
単に取付けることができる。
【0028】次に、上記ドアウエストメンバー30を製
作するには、図示しないモールド成形用金型内にウエス
ト表皮32をセットしておき、軟質ウレタン樹脂液をモ
ールド成形型内に注入して、発泡させることにより、ド
アウエストメンバー30を簡単に成形できる。
作するには、図示しないモールド成形用金型内にウエス
ト表皮32をセットしておき、軟質ウレタン樹脂液をモ
ールド成形型内に注入して、発泡させることにより、ド
アウエストメンバー30を簡単に成形できる。
【0029】このように、本発明における自動車用ドア
トリム10は、ドアウエストメンバー30として、張出
し部33を備えたウエストパッド31と、ウエスト表皮
32とからなる簡素な構成としたため、従来のウエスト
芯材が廃止でき、ウエスト芯材の成形工程,緩衝パッド
の成形工程,緩衝パッドの接着工程が廃止できるなど、
製造工程を大幅に短縮化でき、ドアウエストメンバー3
0の製作コストを大幅に引き下げることができるととも
に、緩衝パッドを接着固定する接着剤を廃止することに
より、作業環境を良化できるという有利さもある。
トリム10は、ドアウエストメンバー30として、張出
し部33を備えたウエストパッド31と、ウエスト表皮
32とからなる簡素な構成としたため、従来のウエスト
芯材が廃止でき、ウエスト芯材の成形工程,緩衝パッド
の成形工程,緩衝パッドの接着工程が廃止できるなど、
製造工程を大幅に短縮化でき、ドアウエストメンバー3
0の製作コストを大幅に引き下げることができるととも
に、緩衝パッドを接着固定する接着剤を廃止することに
より、作業環境を良化できるという有利さもある。
【0030】また、図3に示すように、ウエスト芯材を
廃止して、張出し部33を一体に設けたウエストパッド
31の緩衝作用を有効に生かすことができ、ドアウエス
ト部における良好な感触が期待できる。
廃止して、張出し部33を一体に設けたウエストパッド
31の緩衝作用を有効に生かすことができ、ドアウエス
ト部における良好な感触が期待できる。
【0031】加えて、図4に示すように、クリップ35
を装着するクリップ座34は、ウエストパッド31のモ
ールド成形時、金型内にインサートしておけばよいた
め、従来のように、スライドコアを装備した複雑な射出
成形金型を使用する必要がないため、クリップ座34の
形成も簡単に行なえる。
を装着するクリップ座34は、ウエストパッド31のモ
ールド成形時、金型内にインサートしておけばよいた
め、従来のように、スライドコアを装備した複雑な射出
成形金型を使用する必要がないため、クリップ座34の
形成も簡単に行なえる。
【0032】次に、図5は本発明に係る自動車用ドアト
リム10の第2実施例を示すもので、第1実施例と相違
する部分についてのみ説明する。
リム10の第2実施例を示すもので、第1実施例と相違
する部分についてのみ説明する。
【0033】この実施例においては、ウエストパッド3
1の張出し部33の周縁全周に沿って溝部36が形成さ
れ、そのため、ドアトリム本体20とドアウエストメン
バー30におけるウエストパッド31との間に空間部3
7が形成されている。
1の張出し部33の周縁全周に沿って溝部36が形成さ
れ、そのため、ドアトリム本体20とドアウエストメン
バー30におけるウエストパッド31との間に空間部3
7が形成されている。
【0034】したがって、この空間部37により、ドア
ウエストメンバー30の撓み性が増大し、さらにドアウ
エストメンバー30の感触を良好にするという利点があ
る。なお、張出し部33の周縁全周に溝部36を設定す
るほか、撓み性を増大させたい部位にのみ、張出し部3
3の周縁の一部に溝部36を設定してもよい。
ウエストメンバー30の撓み性が増大し、さらにドアウ
エストメンバー30の感触を良好にするという利点があ
る。なお、張出し部33の周縁全周に溝部36を設定す
るほか、撓み性を増大させたい部位にのみ、張出し部3
3の周縁の一部に溝部36を設定してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用ドアトリムは、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
用ドアトリムは、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0036】(1)本発明に係る自動車用ドアトリム
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとからな
り、ドアウエストメンバーは、張出し部を一体に設けた
ウエストパッドと、ウエスト表皮とから構成されてお
り、従来のウエスト芯材が廃止できるとともに、ウエス
トパッドと緩衝パッドとを一体化する構成であるため、
製造工程が大幅に短縮化でき、製作コストを大幅に引き
下げることができるとともに、接着剤廃止により作業環
境を良好に維持できるという効果を有する。
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとからな
り、ドアウエストメンバーは、張出し部を一体に設けた
ウエストパッドと、ウエスト表皮とから構成されてお
り、従来のウエスト芯材が廃止できるとともに、ウエス
トパッドと緩衝パッドとを一体化する構成であるため、
製造工程が大幅に短縮化でき、製作コストを大幅に引き
下げることができるとともに、接着剤廃止により作業環
境を良好に維持できるという効果を有する。
【0037】(2)本発明に係る自動車用ドアトリム
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとからな
り、ドアウエストメンバーとして、張出し部を備えたウ
エストパッドとウエスト表皮とから構成することによ
り、従来のウエスト芯材を廃止して、ウエストパッドの
緩衝作用を充分に確保するようにしたため、ドアウエス
ト部分における感触を良好なものにできるという効果を
有する。
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとからな
り、ドアウエストメンバーとして、張出し部を備えたウ
エストパッドとウエスト表皮とから構成することによ
り、従来のウエスト芯材を廃止して、ウエストパッドの
緩衝作用を充分に確保するようにしたため、ドアウエス
ト部分における感触を良好なものにできるという効果を
有する。
【0038】(3)本発明に係る自動車用ドアトリム
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとから構成
され、ドアウエストメンバーをドアインナーパネルに取
付けるためのクリップ座を、ウエストパッドのモールド
成形時、インサートすることが可能なため、従来のよう
に、ウエスト芯材にクリップ座を成形するのに比べ、ク
リップ座の形成が簡単かつ廉価に行なえるという効果を
有する。
は、ドアトリム本体とドアウエストメンバーとから構成
され、ドアウエストメンバーをドアインナーパネルに取
付けるためのクリップ座を、ウエストパッドのモールド
成形時、インサートすることが可能なため、従来のよう
に、ウエスト芯材にクリップ座を成形するのに比べ、ク
リップ座の形成が簡単かつ廉価に行なえるという効果を
有する。
【図1】本発明に係る自動車用ドアトリムの第1実施例
を示す正面図。
を示す正面図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの分解斜視図。
【図3】図1中III −III 線断面図。
【図4】図1中IV−IV線断面図。
【図5】本発明に係る自動車用ドアトリムの第2実施例
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図6】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図7】図6中VII −VII 線断面図。
【図8】図6中VIII−VIII線断面図。
10 自動車用ドアトリム 20 ドアトリム本体 23 開口 30 ドアウエストメンバー 31 ウエストパッド 32 ウエスト表皮 33 張出し部 34 クリップ座 36 溝部 40 ドアインナーパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/02 B60J 5/04
Claims (2)
- 【請求項1】 ドアインナーパネル(40)に装着され
るドアトリム本体(20)と、ドアインナーパネル(4
0)のウエスト部に装着されるドアウエストメンバー
(30)とから構成される自動車用ドアトリムにおい
て、 前記ドアトリム本体(20)は、芯材(21)の表面を
表皮材(22)により被覆して構成され、ドアウエスト
部に沿って、前後方向に横長の開口(23)が開設され
ているとともに、ドアウエストメンバー(30)は、裏
面側に突出する張出し部(33)を一体にモールド成形
してなるウエストパッド(31)の表面をウエスト表皮
(32)により被覆して構成され、ウエストパッド(3
1)の張出し部(33)をドアトリム本体(20)の開
口(23)を通してドアインナーパネル(40)面に当
接あるいは微小距離を隔てて対峙させるとともに、ウエ
ストパッド(31)にインサートされているクリップ座
(34)に装着したクリップ(35)を介してドアイン
ナーパネル(40)に固着されていることを特徴とする
自動車用ドアトリム。 - 【請求項2】 前記ドアウエストメンバー(30)にお
けるウエストパッド(31)の張出し部(33)の周縁
に沿って、全周あるいはその一部に溝部(36)を設
け、この溝部(36)により、ドアトリム本体(20)
とドアウエストメンバー(30)におけるウエストパッ
ド(31)との間に空間部(37)が設定されているこ
とを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアトリム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13468194A JP2885360B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 自動車用ドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13468194A JP2885360B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 自動車用ドアトリム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082343A JPH082343A (ja) | 1996-01-09 |
JP2885360B2 true JP2885360B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=15134089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13468194A Expired - Lifetime JP2885360B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 自動車用ドアトリム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2885360B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13468194A patent/JP2885360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH082343A (ja) | 1996-01-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990127 |