JP2884828B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、目的地への誘導に好適
なナビゲーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＧＰＳ衛星からの電波が受信されて現在
地位置を測位することにより、ナビゲーションを行なう
装置が知られており、一般にその装置は大型である。

【０００３】そこで、携帯できる程度に小型化されたナ
ビゲーション装置が本出願人により提案されている（未
公開）。

【０００４】そして、ナビゲーションが行なわれる場
合、使用者の行路軌跡が表示されるので、その行路軌跡
を表示するための表示器は、ある程度の大きさが要求さ
れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置の
小型化により、表示器の大きさにも限度があるため、行
路軌跡を一度に全て表示できない場合がある。本発明の
目的は、所望の行路軌跡を選択して表示可能とすること
により、実質的に全ての行路軌跡が表示可能とされたナ
ビゲーション装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明ナビゲーション装
置は、順次変更される現在地位置と一意に対応する位置
情報が各々記憶される記憶手段１１と、この記憶された
位置情報から得られる行路軌跡Ｃが表示される表示手段
７と、この記憶手段１１の記憶エリアの中から、所望の
記憶エリアに記憶された位置情報に対応する行路軌跡Ｃ
が、所定操作に応答してこの表示手段７に表示される如
く制御する制御手段３とを有するナビゲーション装置に
おいて、この表示手段７は、測位データの更新時間に同
期してこの行路軌跡Ｃ上の任意の点を表示することを特
徴とするものである。

【０００７】

【作用】本発明に係るナビゲーション装置では、所望の
記憶エリアに記憶された位置情報に対応する行路軌跡が
表示手段に表示される。

【０００８】従って、表示手段７の表示領域が比較的小
さい場合であっても、必要な行路軌跡Ｃは全て表示でき
ると共にこの行路軌跡Ｃのスタート位置、現在地位置、
経由位置、目的地位置等の任意の点が表示されるので行
路軌跡Ｃの位置関係が明確に視認される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明に係るナビゲーション装置の好
適な実施例を、図面に基いて説明する。

【００１０】図１において、ＧＰＳ衛星からの電波がレ
シーバ１で受信され、制御部３に入力される。

【００１１】制御部３はマイクロコンピュータ等を主体
として構成され、キー入力部５の所定操作等に応じて、
ブザー９（他にＬＥＤ等の作動部）を作動させるととも
に、表示部７に、行路軌跡などの各種表示を行なう。

【００１２】そして、制御部３では、レシーバ１の出力
信号に基いて現在地位置などを測位する演算が行なわ
れ、その演算結果（位置情報）は、順次変更される（例
えば、１秒間毎に１回）現在地位置と一意に対応させ
て、メモリ１１に記憶される。

【００１３】一方、図２に示されたように表示部７は、
例えば縦が１６ドット、横が１２０ドットのＬＣＤ表示
器とされており、図３から理解されるように、この表示
部７の表示領域Ｂは、メモリ１１の全記憶エリアに対応
する仮想画面エリアＡよりも小さく設定されている。

【００１４】そして、仮想画面エリアＡの所望の領域
が、表示部７に表示されるように設定されている。

【００１５】すなわち、キー入力部５に設けられたスク
ロールキーが押下されると、表示領域Ｂが例えば１ドッ
トづつ、仮想画面Ａ上で上下左右に移動されるのと同等
な処理が、制御部３でメモリ１１に対して行なわれる。

【００１６】従って、使用者は、現在視認したい行路軌
跡Ｃの位置に表示領域Ｂを移動させることができる。

【００１７】なお、この実施例では、スタート位置が仮
想画面エリアＡの略中央になるように設定されている。

【００１８】また、スタート位置、現在地位置、経由地
位置、および目的地位置のドットは点滅されているの
で、行路軌跡Ｃ等の全体の位置関係が明確に視認され
る。

【００１９】この場合、点滅のインターバルは、測位デ
ータ（レシーバ１の出力信号）が約１秒毎に更新されて
いるので、その更新時間間隔に同期されている。

【００２０】従って、点滅のための処理を制御部３に割
込をかけて行なう必要がないので、制御部３での余計な
処理が不要となる。

【００２１】なお、各々の位置に対応させて点滅の周期
を変える場合は、適度に周期を分周すれば良い。

【００２２】以上説明したようにこの実施例では、表示
領域Ｂが移動されることにより、仮想画面エリアＡの所
望領域が視認されるので、実質的に仮想画面エリアＡ全
体が視認できる。

【００２３】従って、表示部７が比較的小さい場合であ
っても全ての行路軌跡Ｃが視認できるので、良好なナビ
ゲーションが行なえる。

【００２４】なお、ＧＰＳに代えて、他の方法により測
位する装置でナビゲーションを行なう場合にも、本発明
を適用することが可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明で理解されるように、本発明
に係るナビゲーション装置では、所望の記憶エリアに記
憶された位置情報に対応する行路軌跡が表示手段に表示
される。

【００２６】従って、表示手段の表示領域が比較的小さ
い場合であっても、必要な行路軌跡は全て表示できると
共にこの行路軌跡のスタート位置、現在地位置、経由位
置、目的地位置等の任意の点が表示されるので行路軌跡
Ｃの位置関係が明確に視認される。

【００２７】その結果、この種の装置が小型化された場
合にも、実質的に全ての行路軌跡が視認できるので、良
好なナビゲーションが行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るナビゲーション装置の好適な実施
例のシステムブロック図である。

【図２】表示部の一例を示す説明図である。

【図３】仮想画面エリアと表示領域との関係を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ レシーバ ３ 制御部 ７ 表示部 １１ メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 真実 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−39780（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G09B 29/10 G01C 21/00 G08G 1/0969

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 順次変更される現在地位置と一意に対応
   する位置情報が各々記憶される記憶手段と、 前記記憶された位置情報から得られる行路軌跡が表示さ
   れる表示手段と、 前記記憶手段の記憶エリアの中から、所望の記憶エリア
   に記憶された位置情報に対応する行路軌跡が、所定操作
   に応答して前記表示手段に表示される如く制御する制御
   手段とを有するナビゲーション装置において、 前記表示手段は、測位データの更新時間に同期して前記
   行路軌跡上の任意の点を表示すること を特徴とするナビ
   ゲーション装置。